JP2007331519A - 車両用シート装置 - Google Patents

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悟 広瀬
Toshimichi Hanai
利通 花井
Haruo Yoshida
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Abstract

【課題】振動を与える際の不快感を軽減しつつも、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することが可能な車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両用シート装置1は、運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得し、振動に敏感となる運転者ほど振動を感じにくくなるように周波数および振幅を制御する。このため、振動に敏感な運転者に関しては振動を感じにくいように調整されることとなり、振動を与える際の不快感を軽減することができる。一方、振動に敏感でない運転者に関しては振動を感じにくいように調整されず、または少しだけ振動を感じにくいように調整されることとなり、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート装置に関する。
従来、シートクッションやシートバックの座面形状を変化させることで、車両乗員の疲労を低減する車両用シート装置が知られている。この装置では、車両を操作し難くならないように座面形状を変化させることとしている。また、この装置では、疲労軽減目的で運転者の身体部位に振動を与える構成となっており、車両運転者による運転の状況に応じて、振動の振幅および周波数を変化させるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−112166号公報
しかし、従来の車両用シート装置では、運転者に振動を与えることで、神経質な運転者にとっては振動に馴染めず不快に感じてしまう可能性がある。一方、単に振動を小さくしてしまうと、神経質でない運転者にとっては疲労軽減効果が小さくなってしまい不都合である。
本発明の車両用シート装置は、運転検出手段と、振動発生手段と、振動制御手段と、感覚情報取得手段とを備えている。運転検出手段は車両が運転されていることを検出するものであり、振動発生手段は運転者の身体部位に振動を与えるものである。振動制御手段は振動発生手段の振動の周波数および振幅を制御するものであり、感覚情報取得手段は運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得するものである。さらに、振動制御手段は、運転検出手段により運転が検出されている場合、感覚情報取得手段により取得された感覚情報に基づいて、振動に敏感となる運転者ほど振動発生手段の振動を感じ難くなるように振動周波数および振幅を制御する構成となっている。
本発明によれば、運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得し、振動に敏感となる運転者ほど振動を感じにくくなるように周波数および振幅を制御する。このため、振動に敏感な運転者に関しては振動を感じにくいように調整されることとなり、振動を与える際の不快感を軽減することができる。一方、振動に敏感でない運転者に関しては振動を感じにくいように調整されず、または少しだけ振動を感じにくいように調整されることとなり、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。従って、振動を与える際の不快感を軽減しつつも、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用シート装置の基本構成図である。同図に示すように、車両用シート装置1は、センサ類10、運転検出部(運転検出手段)12、振動体(振動発生手段)14、感覚情報取得部(感覚情報取得手段)16、および振動制御部(振動制御手段)18を有している。
センサ類10は、車両の速度、加速度、舵角、エンジン回転数、シフトポジション、アクセル開度、ブレーキ操作、方向指示器の状態、ハザードランプの状態、及びミラー角度などの情報を検出するものである。
運転検出部12は、センサ類10からの信号に基づいて、車両が運転されていることを検出するものである。例えば運転検出部12は、車両の速度が「0」を超える場合に車両が運転されていると判断する。また、運転検出部12は、車両の速度が「0」であっても、エンジン回転数が「0」を超える場合やシフトポジションがパーキング以外のポジションにある場合には、車両が運転されていると判断する。
振動体14は、運転者の身体部位に振動を与えるものである。この振動体14は、シートに4つ組み込まれて運転者の身体に振動を与えるようになっている。第1振動体14aは、シートクッション前部に設けられ、運転者の太股部に振動を与えるようになっている。第2振動体14bは、シートクッション後部に設けられ、運転者の臀部に振動を与えるようになっている。第3振動体14cは、シートバック下部に設けられ、運転者の腰部に振動を与えるようになっている。第4振動体14dは、シートクッション上部に設けられ、運転者の肩部に振動を与えるようになっている。このように振動体14は、運転者身体の複数箇所に振動を与える構成となっている。
感覚情報取得部16は、運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得するものである。すなわち、感覚情報取得部16は、運転者が振動に敏感であるか鈍感であるかの情報を取得するようになっている。
振動制御部18は、第1〜第4振動体14a〜14dの振動を制御するものであり、第1〜第4振動体14a〜14dの振動の周波数および振幅を制御する構成となっている。
さらに、振動制御部18は、運転検出部12により運転が検出されている場合、感覚情報取得部16により取得された感覚情報に基づいて、振動に敏感(ここでの敏感とは後述の図3において運転者感覚の相対値の数値が低くなることをいう)となる運転者ほど振動体14の振動を感じ難くなるように振動周波数および振幅を制御する。これにより、振動に敏感な運転者に関しては振動を感じにくいように調整されることとなり、車両運転時に振動を与える際の不快感を軽減することができる。一方、振動に敏感でない運転者に関しては振動を感じにくいように調整されず、または少しだけ振動を感じにくいように調整されることとなり、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。
さらに、詳細に説明すると車両用シート装置1は、音声入出力部(意思入力手段)20、音声合成認識部22、車内カメラ24、画像解析部(衣服判断手段)26、記憶部(年齢記憶手段)28、地図データベース30、GPS受信部32、ナビゲーション装置(ナビゲーション手段)34、運転動作予測部(運転動作予測手段)36、振動センサ(車両振動検出手段)38、振動解析部40、表示器42、ストロークセンサ44、および運転操作検出部(運転操作検出手段)46を備えている。
音声入出力部20は、マイクやスピーカによって構成され、運転者からの音声をマイクによって入力すると共にスピーカから運転者に向けて音声を出力する構成となっている。音声合成認識部22は、運転者からの音声を認識すると共に、スピーカを介して運転者に伝える音声を合成するものである。車内カメラ24は、運転者の全身を撮影するものである。画像解析部26は、車内カメラ24により撮影された画像を解析するものである。
記憶部28は、運転者の年齢の情報を記憶するものである。また、記憶部28は、感覚情報取得部16により感覚情報が取得されると、その感覚情報についても記憶する構成となっている。地図データベース30は道路や交差点などの地図情報を記憶したものであり、GPS受信部32はGPS衛星からの電波を受信するものである。ナビゲーション装置34は、GPS衛星からの電波及び地図データベース30の地図情報に基づいて、自車両の現在位置を取得するものである。また、ナビゲーション装置34は、自己の演算機能により目的地までの経路及び目的地までの経路の道路種別の情報を取得可能となっている。
運転動作予測部36は、運転者が行う運転行動を予測するものである。この運転動作予測部36は、ナビゲーション装置34の情報から経路上の各地点において運転者が行うべき運転動作を予測する。運転動作予測部36は、例えば目的地の経路上の右折地点では運転者が右折行動を行うと予測し、左折地点では運転者が左折行動を行うと予測する。なお、運転動作予測部36は、右左折に限らず、高速道路などの合流、車線減少、車幅減少、高速道路等から一般道への進入、狭路走行、交差点走行、悪路走行、ワインディングロード走行、駐車などに行う行動を予測するようにもなっている。
振動センサ38は、車両の振動を検出するものである。車両走行時には路面からの振動が発生する。振動センサ38は、走行時に路面から伝わってくる振動を検出する構成となっている。この振動センサ38は車内に2つ設けられている。第1振動センサ38aは、アクセルペダルやブレーキペダル付近に設置されている。第2振動センサ38bは、シートクッションに設けられている。振動解析部40は、振動センサ38からの信号に基づいて振動を解析し、解析結果を振動制御部18に送信するものである。表示器42は、ナビゲーション装置34からナビゲーション情報などを表示するものである。
ストロークセンサ44は、アクセルペダルの踏み込み量を検出するものである。運転操作検出部46は、運転者の運転操作を検出するものである。この運転操作検出部46は、ストロークセンサ44からの信号に基づいて、運転者が操作を行うアクセルペダルの変化量(踏み込み量)と、アクセルペダルに操作を行ってからの経過時間と、アクセルペダルの操作頻度との少なくとも1つを検出する構成となっている。なお、運転操作検出部46は、アクセルペダルの操作に限らず、ステアリングやブレーキペダルなど、運転時に操作される他の対象の操作を検出する構成であってもよい。
次に、本実施形態に係る車両用シート装置1の動作を説明する。図2は、本実施形態に係る車両用シート装置1の動作を示す制御ブロック図である。車両用シート装置1は、まず、予め運転者の感覚情報を取得しておき、その後、その感覚情報に基づいて運転中に振動体14を振動させることで、運転者が振動を認識できない程度の振動を与え、振動による不快感を軽減しつつも、振動を低下させすぎることなく運転者の疲労軽減効果の低下を抑制する。
図2(a)は、感覚情報の取得動作を示す図である。まず、表示器42は、例えば「振動感覚を測定します。音声に従ってお答え下さい。」などの表示をし、感覚情報の取得開始を運転者に伝える。次に、音声入出力部20は、「振動を感じたら直ちに「はい」と答えて下さい。」などと音声出力する。
その後、振動制御部18は、第1振動体14aを或る振動周波数と或る振幅とで振動させ、その後徐々に振動を強くしていく。そして、所定周波数及び所定振幅の振動が与えられたときに、運転者からの「はい」という音声を音声入出力部20が入力したとする。このとき、「はい」という音声を音声合成認識部22が認識すると、感覚情報取得部16は、第1振動体14aにより与えられる振動周波数と振幅とを感覚情報として取得する。同様に、第2〜第4振動体14b〜14dについても同様に感覚情報を取得する。このように、感覚情報取得部16は、振動体14により与えられる所定周波数及び所定振幅の振動に対して、音声入出力部20により意思表示が入力されたか否かに基づいて感覚情報を取得する。
なお、本実施形態では、運転者が振動を認識したときに発せられる「はい」という音声を入力可能な音声入出力部20を用いているが、これに限らず、運転者が振動を認識したときに行う意思表示を入力可能なものであれば、例えば操作スイッチであってもよいし、他のものであってもよい。また、画像解析部26は、車内カメラ24により撮影された画像を解析して、感覚情報取得時に運転者が着用している衣服を判断しておくことが望ましい。この場合、画像解析部26は、どのような衣服であるかをテクスチャーや色特性や表面光沢などから推定する。
ここで、所定の振幅から徐々に振動を強くしていくとは、振幅を大きくしていくことをいう。また、所定の振動周波数から徐々に振動を強くしていくとは、以下のようなことをいう。
図3は、振動周波数と運転者の振動の感じやすさを示す図であり、(a)は上肢についての例を示し、(b)は下肢についての例を示している。なお、図3において縦軸は、感覚情報の相対値を示し、横軸は周波数を示している。図3(a)及び(b)に示すように、感覚情報の相対値は、周波数が60ヘルツ〜200ヘルツで低くなっている。このため、所定の振動周波数から徐々に振動を強くしていくとは、振動周波数を60ヘルツ〜200ヘルツに近づけていくことをいう。
以上のようにして、感覚情報を取得した後、車両用シート装置1は、その感覚情報に基づいて運転中に振動体14を制御する。図2(b)は運転中に振動体14を制御する動作を示す図である。同図に示すように、振動制御部18は、運転検出部12により車両が運転されていることを検出した場合、感覚情報取得部16から感覚情報を取得する。そして、振動制御部18は、感覚情報に基づいて振動に敏感となる運転者ほど第1〜第4振動体14a〜14dの振動を感じにくくなるように振動周波数および振幅を制御する。
より具体的に感覚情報取得部16は振幅の大きさ及び振動周波数の大きさを記憶しているため、振動制御部18は、この記憶した振幅の大きさ及び振動周波数の大きさから少しだけ運転者が振動を感じにくくなるように(振幅については振幅がやや小さくなるように)、振動体14を振動させる。また、図3に示すように、27歳の運転者の場合、振動周波数50ヘルツと振動周波数300ヘルツで、感覚情報の相対値はほぼ同じである。このため、感覚情報取得時の振動周波数が50ヘルツであった場合、振動制御部18は、50ヘルツよりやや小さい周波数で振動体14を振動させてもよし、300ヘルツよりもやや大きいの振動周波数で振動体14を振動させてもよい。
また、振動制御部18は、運転者の衣服に応じて振幅及び振動周波数を補正することが望ましい。すなわち、画像解析部26は、車内カメラ24により撮影された画像を解析して、運転者が着用する衣服を判断し、振動制御部18に送信する。そして、振動制御部18は、画像解析部26により判断された衣服に基づいて振動周波数及び振幅を制御する。例えば、感覚情報取得時に運転者が長ズボンを着用しており、現在運転者が短パンを着用している場合、運転者は第1振動体14aからの振動を感じ易くなっている。この場合、振動制御部18は、運転者は振動を感じにくいように振幅及び振動周波数を制御することとなる。
また、振動制御部18は、記憶部28に記憶された年齢に基づいて振動周波数および振幅を制御することが望ましい。すなわち振動制御部18は、感覚情報取得時の年齢と現在の年齢との相違を判断し、年齢の相違(加齢)に基づいて振動周波数及び振幅を制御する。図3(a)及び(b)に示すように、加齢が進むほど運転者は鈍感になっていく傾向にある。このため、記憶部28に記憶された年齢に基づいて振動周波数および振幅を制御することで、加齢を考慮して振動周波数及び振幅を制御できる。
また、振動制御部18は、運転動作予測部36により予測された運転動作により動く身体部位に対して振動を与えるように振動体14を制御することが望ましい。運転者が高齢である場合、運転者が身体的に弱くなっていることが多く、例えば腕や足の筋肉や関節類が長時間同じ状態になっていると、いざというときに腕や足を即座に動かし難くなる。このため、予測された運転動作により動く身体部位に対して振動を与えることで運転者が運転動作を行い易くなるように振動を与えることとなり、運転操作を支援することができる。例えば、右折動作時の前に右折時に動かす身体部位に振動を与えた場合は、右折動作をスムーズに行うことができる。
さらに、振動制御部18は、運転操作検出部46により検出された検出内容が規定条件を満たす場合に、身体部位に振動を与えるように振動体14を制御することが望ましい。例えば、運転者がアクセルペダルを殆ど操作していない場合や、操作したが踏み込み量が少ない場合など、運転者の脚が硬直していると考えられる場合に、振動制御部18は、振動体14を制御して振動を運転者の脚に与えるようにする。また、アクセルペダルに限らず、ブレーキペダルの操作量やステアリングの操作量などから運転者の脚腰や肩の硬直を判断するようにしてもよい。これにより、一層適切に運転操作を支援することができる。
また、振動制御部18は、振動体14の振動周波数を、30ヘルツ以上60ヘルツ以下または200ヘルツ以上に制御することが望ましい。図3に示したように60ヘルツ〜200ヘルツの区間では運転者が振動を感じやすく望ましくない。また、30ヘルツ未満では身体に影響がある可能性があり、望ましくない。30ヘルツ未満が不適切である理由を図4を参照して説明する。
図4は、振動周波数に応じた身体への影響を示した図である。同図に示すように、振動周波数4〜8ヘルツでは呼吸運動に影響を及ぼす可能性があり、振動周波数4〜9ヘルツでは一般的な不快感や筋収縮の可能性がある。また、振動周波数4〜10ヘルツでは腹部に痛みを感じる可能性があり、振動周波数5〜7ヘルツでは胸部に痛みを感じる可能性がある。さらに、振動周波数6〜8ヘルツでは下顎に悪影響の徴候が表れる可能性がある。また、振動周波数10〜18ヘルツでは尿意急迫となる可能性があり、振動周波数12〜16ヘルツでは喉が詰まる可能性がある。また、振動周波数13〜20ヘルツでは頭部に悪影響の徴候が表れる可能性がある。さらに、振動周波数13〜20ヘルツでは会話障害となる可能性があり、振動周波数13〜20ヘルツでは筋緊張が増大する可能性がある。このように、振動周波数4〜20ヘルツでは身体に影響があるため、振動制御部18は、10ヘルツの余裕分を見越して、30ヘルツ未満で振動体14を振動させないこととする。
また、振動制御部18は、運転者の身体部位について温度上昇の目標値を定め、この目標値に応じて振動体14の振動の振幅を制御することが望ましい。例えば、ある身体部位の温度をX℃上昇させたい場合、振動エネルギーの公式(E=1/2×k×V(J=N・m):kはバネ定数であり、Vは振幅の大きさである。)から、振幅を求めることができる。具体的にある身体部位単位面積の温度を2℃上昇させる場合、8.4J必要となる。ここで、バネ定数を「500」と仮定すると、上記振動エネルギーの公式から振幅Vを求めることができる。これにより、運転者の身体を適切に暖めて運転者が運転動作を行い易くなるようにすることができる。
また、図2に示すように振動制御部18は、振動センサ38により検出された振動によって、振動体14による振動が打ち消されないように振動体14を制御することが望ましい。すなわち、振動制御部18は、振動センサ38により検出されて振動解析部40によって解析された結果に基づいて、振動体14による振動が打ち消されないように振動体14を制御することが望ましい。これにより、車両振動と振動体14の振動とが重なり合って打ち消しあうことを防止することができ、適切に疲労軽減効果を得ることができるからである。
図5は、車両振動と各車内部分の振動とを示すグラフである。なお、図5において縦軸は振幅を示し、横軸は路面からの振動の周波数を示している。同図に示すように、車両振動に対してフロアの上下振動の振幅、シートクッションの上下振動の振幅、シートバックの前後振動の振幅、およびシートバックの左右振動の振幅はそれぞれ異なっている。同図に示すように、路面からの振動の周波数が20ヘルツ未満の場合、フロアの上下振動などの振幅それぞれは、殆ど差がない。これに対して、路面からの振動の周波数が20ヘルツ以上となると、シートバックの前後振幅およびシートクッションの上下振動は、フロアの上下振動及びシートバックの左右振動の振幅よりも小さくなる。振動制御部18は、振動センサ38により検出した振動に応じて図5のような関係を参照し、それぞれの第1〜第4振動体14a〜14dが身体部位に適切に振動を与えるように、第1〜第4振動体14a〜14dを制御することとなる。
なお、振動制御部18は、振動センサ38により検出した振動と第1〜第4振動体14a〜14dとの合成振動によって、振動周波数が30ヘルツ以下とならないようにすることが肝要である。
また、本実施形態では図2(a)を参照して説明したように、各振動体14a〜14dについて感覚情報を取得しているが、これに限らず、1つの振動体14(例えば第1振動体14a)について感覚情報を取得するようにしてもよい。この場合、振動制御部18は、1つの振動体14についての感覚情報を基準として、それぞれ振動体14(例えば第2〜第4振動体14b〜14d)が振動を与える運転者の身体部位に応じて、振動周波数および振幅を制御するようにしてもよい。これによっても適切に振動を与えることができる。なお、身体部位の振動感覚は、皮膚表面の皮膚厚さと振動をセンシングするマイスナー小体、メルケル小体、パチニ小体及びルフィニ小体の数と分布によって依存する。このため、予めこれらを調べておくことで適切に振動を与えることができる。
次に、第1実施形態に係る車両用シート装置1の詳細動作の一例を説明する。図6は、第1実施形態に係る車両用シート装置1の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、感覚情報を取得する処理を示している。
図6に示すように、まず、運転検出部12は車両停車中か否かを判断する(ST1)。車両停車中でないと判断した場合(ST1:NO)、車両停車中であると判断されるまで、この処理を繰り返す。一方、車両停車中であると判断した場合(ST1:YES)、振動制御部18は、所定周波数及び所定振幅で振動を発生させる(ST2)。また、ステップST2の処理に併せて、表示器42は、振動を感じたら「はい」と答える旨の表示を行う。
次に、感覚情報取得部16は、運転者からの意思入力有りか否かを判断する(ST3)。すなわち、運転者から「はい」という音声入力があったか否かを判断する。運転者からの意思入力がなかったと判断した場合(ST3:NO)、振動制御部18は、振動刺激を強くする(ST4)。そして、処理はステップST3に移行する。
また、運転者からの意思入力がなかったと判断した場合(ST3:NO)、振動制御部18は、そのときの振動周波数と振幅とを感覚情報として取得する(ST5)。そして、図6に示す処理は終了する。
図7は、第1実施形態に係る車両用シート装置1の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、振動体14により運転者に振動を与えるときの処理を示している。まず、運転検出部12は、運転検出部12は車両走行中か否かを判断する(ST10)。車両走行中でないと判断した場合(ST10:NO)、車両走行中であると判断されるまで、この処理を繰り返す。一方、車両走行中であると判断した場合(ST10:YES)、振動制御部18は、感覚情報を読み出す(ST11)。次に、振動制御部18は、読み出した感覚情報に基づいて振動周波数と振幅とを仮決定する(ST12)。次に、画像解析部26は、車内カメラ24により撮影された画像をもとに、運転者の衣服を判断する(ST13)。次いで、振動制御部18は、衣服による補正の必要ありか否かを判断する(ST14)。
感覚情報取得時と衣服が異なる場合など、衣服による補正の必要があると判断した場合(ST14:YES)、振動制御部18は、衣服に応じて振動周波数と振幅との補正係数αを求め(ST15)、処理はステップST16に移行する。一方、衣服による補正の必要がないと判断した場合(ST14:NO)、補正係数αを求めることなく、処理はステップST16に移行する。
ステップST16において、振動制御部18は、年齢による補正の必要性があるか否かを判断する(ST16)。感覚情報取得時と年齢が異なる場合、年齢による補正の必要があると判断した場合(ST16:YES)、振動制御部18は、年齢に応じて振動周波数と振幅との補正係数βを求め(ST17)、処理はステップST18に移行する。一方、年齢による補正の必要がないと判断した場合(ST16:NO)、補正係数βを求めることなく、処理はステップST18に移行する。
ステップST18において、振動制御部18は、ステップST12にて仮決定した振動周波数及び振幅、及び、ステップST15,ST17にて補正係数α,βを求めた場合にはその補正係数α,βから、振動周波数及び振幅を本決定する(ST18)。そして、振動制御部18は、決定した振動周波数と振幅とで振動体14の振動を開始する(ST19)。
その後、運転検出部12は、車両が停止したか否かを判断する(ST20)。車両が停止していないと判断した場合(ST20:NO)、振動制御部18は、所定時間経過したか否かを判断する(ST21)。所定時間経過していないと判断した場合(ST21:NO)、処理はステップST20に移行する。他方、所定時間経過したと判断した場合(ST21:YES)、振動制御部18は振動刺激を強くする(ST22)。そして、処理はステップST20に移行する。
ここで、ステップST22において振動刺激を増加させる理由を説明する。図8は、持続的刺激を与え続けた場合に人等がその持続的刺激を感じる度合いを示す図であり、(a)は持続的刺激を示し、(b)は(a)の持続的刺激を感じる度合いを示している。なお、図8(a)において縦軸は刺激強度であり、横軸は時間である。また、図8(b)において縦軸は刺激を感じる度合いを示し、横軸は時間である。
図8(a)に示すように、所定強度の刺激を持続的に与えたとする。この場合、刺激を与えた対象がカエルの筋紡錘であり、与えた刺激が振動刺激である場合、振動を与えた直後と比較すると、カエルは5秒後に約70%程度の強度の刺激に感じる(図8(b))。また、刺激を与えた対象がネコであり、与えた刺激が圧力刺激である場合、圧力を与えた直後と比較すると、ネコは5秒後に約30%程度の強度の刺激に感じる(図8(b))。また、刺激を与えた対象が人であり、与えた刺激が接触刺激である場合、触れた直後と比較すると、人は5秒後には触れたことを感じない傾向がある(図8(b))。
このように、生物は持続的な刺激を徐々に感じにくくなる傾向がある。特に、人の振動に対するウェーバー比は0.04〜0.1程度を言われている。このため、10〜20秒程度の時間に振幅を4%程度上昇させても、運転者は振動が増加したことを認識できないこととなる。故に、ステップST22では振動刺激を強くし、運転者に違和感を与えることなく、疲労軽減効果を向上させることとしている。
再度、図7を参照する。ステップST20において車両が停止したと判断した場合(ST20:YES)、図7に示す処理は終了する。
図9は、第1実施形態に係る車両用シート装置1の制御の様子を示す図であり、(a)は車両速度を示し、(b)は車両加速度(上下方向)を示し、(c)は車両加速度(前後左右方向)を示し、(d)は振動刺激を示している。なお、図9において横軸は時間を示している。
同図に示すように、時間t1までは車両が停止している。このため、振動制御部18は、感覚情報によることなく、最大の振動刺激で振動体14を制御する。その後、時間t1〜t5までの期間において振動制御部18は、車両速度及び加速度(すなわち路面からの振動)に応じて振動刺激を変化させる。また、この期間において振動制御部18は、所定時間経過毎に徐々に振動刺激を強くする。そして、時間t5以降では車両が停止するため、振動制御部18は感覚情報によることなく、再度最大の振動刺激で振動体14を制御する。
次に、運転動作予測部36による予測される運転動作によって動かす身体部位に振動を与えるときの動作を説明する。図10は、第1実施形態に係る車両用シート装置1の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、予測される運転動作によって動かす身体部位に振動を与えるときの処理を示している。
図7及び図9に示す例では、車両走行開始から車両停止までの間、振動を与え続けているが、これに限らず、図10に示す処理を行って必要時に必要箇所のみに振動を与えるようにしてもよい。なお、図10では、高速道路の進入口付近など車両が他車線に合流するときの処理を例に説明するものとする。
同図に示すように、まず、運転動作予測部36は、ナビゲーション装置34から自車位置の情報及び地図情報を取得する(ST30)。次に、運転動作予測部36は、自車両が5分以内に合流に差し掛かるか否かを判断する(ST31)。ここで、合流までの時間Tは、T=k×L/(α×V)なる演算式から求められる。なお、kは渋滞による遅延係数であり、Lは合流地点までの距離であり、αは車速補正係数であり、Vは制限車速である。
自車両が5分以内に合流に差し掛からないと判断した場合(ST31:NO)、処理はステップST30に移行する。一方、自車両が5分以内に合流に差し掛かると判断した場合(ST31:YES)、運転操作検出部46は、センサ類10からの信号に基づいて、ステアリング操作角が5分以上30度以内となっているか否かを判断する(ST32)。ステアリング操作角が5分以上30度以内となっていると判断した場合(ST32:YES)、振動制御部18は、肩の筋肉をほぐす目的で第4振動体14dを振動させる(ST33)。そして、処理はステップST34に移行する。他方、ステアリング操作角が5分以上30度以内となっていないと判断した場合(ST32:NO)、肩の筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第4振動体14dを振動させず、処理はステップST34に移行する。
ステップST34において、運転操作検出部46は、ストロークセンサ44からの信号に基づいて、アクセル開度が5分以上20度以内となっているか否かを判断する(ST34)。アクセル開度が5分以上20度以内となっていると判断した場合(ST34:YES)、振動制御部18は、脚の筋肉をほぐす目的で第1振動体14a及び第2振動体14bを振動させる(ST35)。そして、処理はステップST36に移行する。他方、アクセル開度が5分以上20度以内となっていないと判断した場合(ST34:NO)、脚の筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第1振動体14a及び第2振動体14bを振動させず、処理はステップST36に移行する。
ステップST36において、運転操作検出部46は、ストロークセンサ44からの信号に基づいて、アクセルペダルの踏み直しが2回以上か否かを判断する(ST36)。アクセルペダルの踏み直しが2回以上であると判断した場合(ST36:YES)、振動制御部18は、脚から腰の筋肉をほぐす目的で第2振動体14b及び第3振動体14cを振動させる(ST37)。そして、処理はステップST38に移行する。他方、アクセルペダルの踏み直しが2回以上でないと判断した場合(ST36:NO)、脚や腰の筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第2振動体14b及び第3振動体14cを振動させず、処理はステップST38に移行する。
その後、運転動作予測部36は、合流が終了したか否かを判断する(ST38)。合流が終了していないと判断した場合(ST38:NO)、合流が終了したと判断されるまで、この処理を繰り返す。一方、合流が終了したと判断した場合(ST38:YES)、振動制御部18は、振動体14を停止させる(ST39)。その後、運転検出部12は、車両が停止したか否かを判断する(ST40)。車両が停止していないと判断した場合(ST40:NO)、処理はステップST30に移行する。車両が停止したと判断した場合(ST40:YES)、図10に示す処理は終了する。
このようにして、第1実施形態に係る車両用シート装置1によれば、運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得し、振動に敏感となる運転者ほど振動を感じにくくなるように周波数および振幅を制御する。このため、振動に敏感な運転者に関しては振動を感じにくいように調整されることとなり、振動を与える際の不快感を軽減することができる。一方、振動に敏感でない運転者に関しては振動を感じにくいように調整されず、または少しだけ振動を感じにくいように調整されることとなり、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。従って、振動を与える際の不快感を軽減しつつも、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。
また、所定周波数および所定振幅の振動に対して、運転者からの意思表示が入力されたか否かに基づいて感覚情報を取得する。このように、実際に振動を与えることで情報を取得するため、運転者が振動を感じないと予測される周波数および振幅を精度良く検出することができる。
また、画像解析部26により判断された衣服に基づいて振動周波数および振幅を制御する。ここで、振動体14と運転者の身体との間に衣服が存在しない場合、運転者は振動を感じ易くなる傾向がある。このため、衣服に応じて運転者が振動を感じにくいように振動周波数および振幅を制御することで、振動を与える際の不快感を適切に軽減することができる。
また、記憶部28により記憶された年齢に基づいて振動周波数および振幅を制御する。ここで、高齢の運転者ほど振動を感じ易い傾向にある。このため、高齢の運転者に振動を与える場合、運転者が振動を感じ易いように振動周波数および振幅を制御することで、運転者に違和感を与えることなく疲労軽減効果の向上を図ることができる。
また、振動体14は運転者身体の複数箇所に振動を与える構成であって、振動体14が振動を与える運転者の身体部位に応じて、振動周波数および振幅を制御する。ここで、運転者はそれぞれの身体部位に応じて振動の感じ方が異なってくる。このため、振動を与える運転者の身体部位に応じて振動周波数および振幅を制御することで、振動を与える際の不快感を適切に軽減することができる。
また、振動制御部18は、振動体14の振動を開始してから所定時間経過すると振動刺激を大きくする。人間は振動刺激を少しずつ上昇させても上昇度合いによっては上昇に気が付かないという身体的特徴を有している。このため、振動を開始して所定時間経過後に振動刺激を大きくすることで、運転者に違和感を与えることなく疲労軽減効果の向上を図ることができる。
また、振動制御部18は、運転動作予測部36により予測された運転動作により動く身体部位に対して振動を与えるように、振動体14を制御する。このため、運転者が運転動作を行い易くなるように身体に振動を与えることとなり、運転操作を支援することができる。
また、運転者が操作を行う対象(アクセルペダル等)の変化量と、対象に操作を行ってからの経過時間と、対象への操作頻度との少なくとも1つを検出し、検出内容が規定条件を満たす場合に、身体部位に対して振動を与えるように、振動体14を制御する。このため、運転者が操作を行うハンドルの変化量が少ない場合や、運転者がアクセル操作してからの経過時間が長い場合や、運転者のブレーキ操作の頻度が少ない場合などに、身体部位に対して振動を与えることができる。すなわち、運転者の身体が硬直等して動きにくくなっているときに、身体部位に振動を与えることができる。従って、適切に運転操作を支援することができる。
また、ナビゲーション装置34の情報から経路上の各地点において運転者が行うべき運転動作を予測するため、右折時には右折動作を行うと予測したり、左折時には左折動作を行うと予測したりすることを容易に行え、適切に運転者の運転動作を予測することができる。
また、振動体14は、シートに設けられ運転者の身体に振動を与える。このため、既存の車内機器に振動体14を組み込むことで、振動体14を配置することができる。
また、振動体14の振動周波数を、30ヘルツ以上60ヘルツ以下または200ヘルツ以上に制御する。ここで、30ヘルツ未満の場合、運転者の身体的に影響があるため、望ましくない。60ヘルツ〜200ヘルツの場合、運転者が振動を感じ易いため、望ましくない。このため、振動周波数を30ヘルツ以上60ヘルツ以下または200ヘルツ以上に制御することで、適切に運転者が感じにくい振動を与えることができる。
また、運転者の身体部位について温度上昇の目標値を定め、この目標値に応じて振動体14の振動の振幅を制御する。このため、運転者の身体を適切に暖めて運転者が運転動作を行い易くなるようにし、運転操作を支援することができる。
また、検出された車両振動によって、振動体14による振動が打ち消されないように制御する。このため、車両振動と振動体14の振動とが重なり合って打ち消しあうことを防止することができ、適切に疲労軽減効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る車両用シート装置2は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る車両用シート装置の基本構成図である。同図に示すように、車両用シート装置2は、第5振動体(振動発生手段)14e、第1温風吐出部(温風提供手段)48、第2温風吐出部(温風提供手段)50、エアコン制御部52、温度センサ54、電極(電気刺激提供手段)56、電気刺激制御部58、電磁石(磁気刺激提供手段)60、磁気刺激制御部62、運転補助部(運転補助手段)64、提示刺激判断部66、および運転評価部(運転評価手段)68をさらに備えている。
第5振動体14eは、他の振動体14a〜14dと同様に、運転者の身体に振動を与えるものである。第5振動体14eは、アクセルペダルに設けられ、運転者の足裏部に振動を与えるようになっている。
第1温風吐出部48および第2温風吐出部50は、エアコン吹き出し口により構成され、運転者の身体部位に温風を与えるものである。第1温風吐出部48は、インストルメントパネルの下部(ステアリングホイールの近傍)に設けられ、運転者の膝付近に温風を与える構成となっている。第2温風吐出部50は、シートバック上部(ヘッドレストの近傍)に設けられ、運転者の首付近に温風を与える構成となっている。エアコン制御部52は、第1温風吐出部48および第2温風吐出部50から吐き出す温風の温度や風量を制御するものである。温度センサ54は、第1温風吐出部48の近傍に設けられ、該吐出部48から吐き出される温風の温度を検出するものである。なお、第1温風吐出部48および第2温風吐出部50は、ステアリングホイール部、ヘッドレスト部に設けられてもよい。さらに、第1温風吐出部48および第2温風吐出部50は、いずれか一方のみ設けられていてもよい。
電極56は、運転者の身体部位に電気刺激を与えるものである。この電極56は、ヘッドレストに設けられ、運転者の頭部(頚椎部)に電気刺激を与えるようになっている。電気刺激制御部58は、電極56の通電量を制御するものである。なお、電極56は、ヘッドレストに限らず、ヘッドレストの近傍に設けられていてもよい。また、電極56から直接身体に電流が流れないように、身体との接触部についてはペースト処理されていることが望ましい。
電磁石60は、運転者の身体部位に磁気刺激を与えるものである。この電磁石60は、シートクッション後部に設けられ、運転者の臀部に磁気刺激を与えるようになっている。磁気刺激制御部62は、電磁石60への通電を制御するものである。なお、電磁石60は、シートクッション後部に限らず、他の箇所に設けられて運転者の肩部や脚部に磁気刺激を与える構成であってもよい。
運転補助部64は、運転者の運転操作を補助するものである。第2実施形態に係る車両用シート装置2は運転者にストレッチを指示するようになっており、運転補助部64は運転者がストレッチを行う間の運転操作を補助する構成となっている。すなわち、第2実施形態において表示器42は、運転者に身体のストレッチを指示するストレッチ指示手段として機能する。このとき、表示器42は、例えば「足首が動きにくくなっている可能性があります。自動追従装置を働かせましたので、5秒ほど足首を回してみてください。自動追従機能を停止させるには、ブレーキペダルを踏むか、手元SWで解除することができます。」との表示を行う。運転補助部64は、ブレーキペダルが踏まれるか、手元SWで解除動作が行われるまで、自動追従装置を作動させて運転者の運転操作を補助することとなる。
なお、運転補助装置64は、自動追従装置の他に、例えばASCD(Auto Speed control device)や、ACC(Adaptive cruse control)や、LDWS(Lane departure warning system)を作動させるようにしてもよい。また、アクセルペダルのペダル面を変更する可動部を備え、ペダル面を変更することで足首を強制的にストレッチさせる構成を組み込んでいてもよい。
提示刺激判断部66は、運転者に与える刺激の種別を判断するものである。図12は、図11に示した提示刺激判断部66による刺激種別の判断を示す図である。図12に示すように、提示刺激判断部66は、運転者の首に刺激を与える場合、温度刺激、振動刺激、電気刺激、磁気刺激及びストレッチ指示を行うと判断し、各制御部などに指令信号を送信する。また、提示刺激判断部66は、運転者の肩や腰に刺激を与える場合、振動刺激を行うと判断し、振動制御部18に指令信号を送信する。また、提示刺激判断部66は、運転者の太腿や膝や脹脛に刺激を与える場合、温度刺激および振動刺激を行うと判断し、各制御部18,52に指令信号を送信する。さらに、提示刺激判断部66は、運転者の足(足首)に刺激を与える場合、温度刺激、振動刺激及びストレッチ指示を行うと判断し、各制御部などに指令信号を送信する。
運転評価部68は、振動体14による振動を与える前の運転操作と与えた後の運転操作とを比較して、運転動作が向上した(すなわち安全な運転操作に変化した)か否かを判断するものである。運転評価部68は、例えばブレーキペダル操作での減速加速度や、操舵時の操舵角速度および角加速度に基づいて、運転動作が向上したか否かを判断する。また、記憶部28が運転シーン毎に設けられた理想の運転行動の加速度等を記憶し、記憶内容と比較することで、運転動作が向上したか否かを判断してもよい。また、運転評価部68は、運転動作が向上していないと判断した場合、各制御部などに刺激の提供条件を変更するように指示してもよい。
図13は、第2実施形態に係る車両用シート装置2の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、予測される運転動作によって動かす身体部位に刺激を与えるときの処理を示している。なお、図13では、車両が右折するときの処理を例に説明するものとする。また、図13に示す処理と図12に示す図とでは提供する刺激に一部相違があるものとする。
同図に示すように、まず、運転動作予測部36は、ナビゲーション装置34から自車位置の情報及び地図情報を取得する(ST50)。次に、運転動作予測部36は、自車両が1分以内に右折するか否かを判断する(ST51)。自車両が1分以内に右折しないと判断した場合(ST51:NO)、処理はステップST50に移行する。
一方、自車両が1分以内に右折すると判断した場合(ST51:YES)、運転操作検出部46は、センサ類10からの信号に基づいて、ステアリング操作角が3分以上60度以内となっているか否かを判断する(ST52)。ステアリング操作角が3分以上60度以内となっていると判断した場合(ST52:YES)、振動制御部18は、肩の筋肉をほぐす目的で第4振動体14dを振動させる(ST53)。また、エアコン制御部52は、肩付近を暖める目的で第2温風吐出部50から温風を吐出する(ST53)。そして、処理はステップST54に移行する。他方、ステアリング操作角が3分以上60度以内となっていないと判断した場合(ST52:NO)、肩の筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第4振動体14dを振動させない。また、エアコン制御部52は、第2温風吐出部50から温風を吐出しない。そして、処理はステップST54に移行する。
ステップST54において、運転操作検出部46は、ストロークセンサ44からの信号に基づいて、アクセル開度が3分以上20度以内となっているか否かを判断する(ST54)。アクセル開度が3分以上20度以内となっていると判断した場合(ST54:YES)、振動制御部18は、足裏の筋肉をほぐす目的で第5振動体14eを振動させる(ST55)。また、エアコン制御部52は、脚付近を暖める目的で第1温風吐出部48から温風を吐出する(ST55)。そして、処理はステップST56に移行する。他方、アクセル開度が3分以上20度以内となっていないと判断した場合(ST54:NO)、足裏などの筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第5振動体14eを振動させない。また、エアコン制御部52は、第2温風吐出部50から温風を吐出しない。そして、処理はステップST56に移行する。
ステップST56において、運転操作検出部46は、ストロークセンサ44からの信号に基づいて、首振り角度60度以上が3分で2回以内か否かを判断する(ST56)。首振り角度60度以上が3分で2回以内であると判断した場合(ST56:YES)、振動制御部18は、肩の筋肉をほぐす目的で第4振動体14dを振動させる(ST57)。また、電気刺激制御部58は、肩の筋肉をほぐす目的で電極56に通電を行う(ST57)。そして、処理はステップST58に移行する。他方、首振り角度60度以上が3分で2回以内でないと判断した場合(ST56:NO)、肩の筋肉は硬直していないと判断し、振動制御部18は第4振動体14dを振動させない。また、電気刺激制御部58は、電極56に通電を行わない。そして、処理はステップST58に移行する。
その後、運転動作予測部36は、右折が終了したか否かを判断する(ST58)。右折が終了していないと判断した場合(ST58:NO)、右折が終了したと判断されるまで、この処理を繰り返す。一方、右折が終了したと判断した場合(ST58:YES)、振動制御部18は、振動体14を停止させる(ST59)。また、エアコン制御部52は送風を停止し、電気刺激制御部58は通電を中止する(ST59)。
その後、運転評価部68は、今回の右折データを取得する(ST60)。次いで、運転評価部68は、ステップST60において取得した右折データと、過去の右折データ(望ましくは刺激提供直前の右折データ)とを比較して運転動作が向上したか否かを判断する(ST61)。運転動作が向上していないと判断した場合(ST61:NO)、運転評価部68は、刺激提供について改善を行い、改善データを記憶部28に記憶させる。ここで、記憶されたデータは、次回からの処理において利用される。そして、処理はステップST63に移行する。
一方、運転動作が向上したと判断した場合(ST61:YES)、処理はステップST63に移行する。ステップST63において、運転検出部12は、車両が停止したか否かを判断する(ST63)。車両が停止していないと判断した場合(ST63:NO)、処理はステップST50に移行する。車両が停止したと判断した場合(ST63:YES)、図13に示す処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る車両用シート装置2によれば、第1実施形態と同様に、振動を与える際の不快感を軽減しつつも、運転者の疲労軽減効果の低下を抑制することができる。また、運転者が振動を感じないと予測される周波数および振幅を精度良く検出することができ、振動を与える際の不快感を適切に軽減することができる。また、運転者に違和感を与えることなく疲労軽減効果の向上を図ることができ、運転操作を支援することができる。
また、第1実施形態と同様に、適切に運転操作を支援することができ、適切に運転者の運転動作を予測することができる。また、既存の車内機器に振動体14を組み込むことで、振動体14を配置することができ、適切に運転者が感じにくい振動を与えることができる。また、適切に疲労軽減効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態によれば、運転者の身体部位に温風を与える温風吐出部48,50と、運転者の身体部位に電気刺激を与える電極56と、運転者の身体部位に磁気刺激を与える電磁石60とをさらに備えている。このため、振動以外の方法で運転者の身体部位に刺激を与え、運転者の身体の硬直等を防止することとなる。従って、適切に運転操作を支援することができる。
また、運転者に身体のストレッチを指示する表示器42と、運転者がストレッチを行う間の運転操作を補助する運転補助部64とを備える。このため、必要時に運転者にストレッチを促し、運転者がストレッチしている間に運転が不充分とならないように運転操作を補助することができる。従って、運転に支障をきたし難いようにしつつ、疲労軽減効果を得ることができる。
また、振動を与える前の運転動作と、振動を与えた後の運転動作とを比較して、運転動作が向上したか否かを判断する運転評価部68を備える。このため、適切に運転者の身体に振動を与えて適切な運転操作支援を行えたか否かを判断することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
例えば、上記実施形態では、振動体14がシートおよびアクセルペダルに設けられているが、これに限らず、例えばブレーキペダルやフットレストに設けられていてもよい。これによっても、既存の車内機器に振動体14を組み込むことで、振動体14を配置することができる。
また、第2実施形態では各刺激の提供順は決まっていないが、温風提供をもっとも早くに行うことが望ましい。温風により暖めてから他の刺激を提供することで、筋肉や関節をスムーズに動きやすくすることができるからである。
また、第2実施形態では温風提供のみを行っているが、これに限らず、温風と冷風とを交互に提供して身体の血行をよくするようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において運転者の運転動作を撮影しておき、撮影した運転動作を各運転シーン(右折、左折、合流など)毎に記憶しておくようにしてもよい。これにより、運転動作予測部36は、記憶内容に基づいて、より正確に運転動作によって動く身体部位を特定することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用シート装置の基本構成図である。 本実施形態に係る車両用シート装置の動作を示す制御ブロック図であり、(a)は、感覚情報の取得動作を示す図であり、(b)は運転中に振動体14を制御する動作を示す図である。 振動周波数と運転者の振動の感じやすさを示す図であり、(a)は上肢についての例を示し、(b)は下肢についての例を示している。 振動周波数に応じた身体への影響を示した図である。 車両振動と各車内部分の振動とを示すグラフである。 第1実施形態に係る車両用シート装置の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、感覚情報を取得する処理を示している。 第1実施形態に係る車両用シート装置の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、振動体により運転者に振動を与えるときの処理を示している。 持続的刺激を与え続けた場合に人等がその持続的刺激を感じる度合いを示す図であり、(a)は持続的刺激を示し、(b)は(a)の持続的刺激を感じる度合いを示している。 第1実施形態に係る車両用シート装置の制御の様子を示す図であり、(a)は車両速度を示し、(b)は車両加速度(上下方向)を示し、(c)は車両加速度(前後左右方向)を示し、(d)は振動刺激を示している。 第1実施形態に係る車両用シート装置の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、予測される運転動作によって動かす身体部位に振動を与えるときの処理を示している。 本発明の第2実施形態に係る車両用シート装置の基本構成図である。 図11に示した提示刺激判断部による刺激種別の判断を示す図である。 第2実施形態に係る車両用シート装置の詳細動作の一例を示すフローチャートであり、予測される運転動作によって動かす身体部位に刺激を与えるときの処理を示している。
符号の説明
1,2…車両用シート装置
10…センサ類
12…運転検出部(運転検出手段)
14…振動体(振動発生手段)
16…感覚情報取得部(感覚情報取得手段)
18…振動制御部(振動制御手段)
20…音声入出力部(意思入力手段)
22…音声合成認識部
24…車内カメラ
26…画像解析部(衣服判断手段)
28…記憶部(年齢記憶手段)
30…地図データベース
32…GPS受信部
34…ナビゲーション装置(ナビゲーション手段)
36…運転動作予測部(運転動作予測手段)
38…振動センサ(車両振動検出手段)
40…振動解析部
42…表示器(ストレッチ指示手段)
44…ストロークセンサ
46…運転操作検出部(運転操作検出手段)
48…第1温風吐出部(温風提供手段)
50…第2温風吐出部(温風提供手段)
52…エアコン制御部
54…温度センサ
56…電極(電気刺激提供手段)
58…電気刺激制御部
60…電磁石(磁気刺激提供手段)
62…磁気刺激制御部
64…運転補助部(運転補助手段)
66…提示刺激判断部
68…運転評価部(運転評価手段)

Claims (18)

  1. 車両が運転されていることを検出する運転検出手段と、
    運転者の身体部位に振動を与える振動発生手段と、
    前記振動発生手段の振動の周波数および振幅を制御する振動制御手段と、
    運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得する感覚情報取得手段と、を備え、
    前記振動制御手段は、前記運転検出手段により運転が検出されている場合、前記感覚情報取得手段により取得された感覚情報に基づいて、振動に敏感となる運転者ほど前記振動発生手段の振動を感じ難くなるように振動周波数および振幅を制御する
    ことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 運転者が振動を認識したときに行う意思表示を入力可能な意思入力手段をさらに備え、
    前記感覚情報取得手段は、前記振動制御手段により与えられる所定周波数および所定振幅の振動に対して、前記意思入力手段により意思表示が入力されたか否かに基づいて感覚情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 運転者が着用する衣服を判断する衣服判断手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記衣服判断手段により判断された衣服に基づいて振動周波数および振幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  4. 運転者の年齢を記憶する年齢記憶手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記年齢記憶手段により記憶された年齢に基づいて振動周波数および振幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  5. 前記振動発生手段は、運転者身体の複数箇所に振動を与える構成であり、
    前記振動制御手段は、前記振動発生手段が振動を与える運転者の身体部位に応じて、振動周波数および振幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  6. 前記振動制御手段は、振動を開始してから所定時間経過すると、振動刺激を大きくする
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  7. 運転者が行う運転動作を予測する運転動作予測手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記運転動作予測手段により予測された運転動作により動く身体部位に対して振動を与えるように、前記振動発生手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  8. 運転者の運転操作を検出する運転操作検出手段をさらに備え、
    前記運転操作検出手段は、運転者が操作を行う対象の変化量と、前記対象に操作を行ってからの経過時間と、前記対象への操作頻度との少なくとも1つを検出し、
    前記振動制御手段は、前記運転動作検出手段により検出された検出内容が規定条件を満たす場合に、前記身体部位に対して振動を与えるように、前記振動発生手段を制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両用シート装置。
  9. 少なくとも自車両の現在位置、目的地までの経路、及び前記経路の道路種別の情報を取得可能なナビゲーション手段をさらに備え、
    前記運転動作予測手段は、前記ナビゲーション手段の情報から運転者が経路上の各地点において行うべき運転動作を予測する
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両用シート装置。
  10. 前記振動発生手段は、シート、フットレスト、アクセルペダル及びブレーキペダルの少なくとも1つに設けられて、運転者の身体に振動を与える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  11. 前記振動制御手段は、前記振動発生手段の振動周波数を、30ヘルツ以上60ヘルツ以下または200ヘルツ以上に制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  12. 前記振動制御手段は、運転者の身体部位について温度上昇の目標値を定め、この目標値に応じて前記振動発生手段の振動の振幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  13. 車両の振動を検出する車両振動検出手段をさらに備え、
    前記振動制御手段は、前記車両振動検出手段により検出された振動によって、前記振動発生手段による振動が打ち消されないように制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  14. 運転者の身体部位に温風を与える温風提供手段と、
    運転者の身体部位に電気刺激を与える電気刺激提供手段と、
    運転者の身体部位に磁気刺激を与える磁気刺激提供手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  15. 前記温風提供手段は、ステアリングホイール、ヘッドレスト又はその近傍に配置され、運転者の脚部及び頚椎部の少なくとも一方に温風を提供し、
    前記電気刺激提供手段は、ヘッドレスト又はその近傍に配置され、運転者の頚椎部に電気刺激を提供し、
    前記磁気刺激提供手段は、運転者の肩部、臀部及び脚部の少なくとも1つに磁気刺激を提供する
    ことを特徴とする請求項13に記載の車両用シート装置。
  16. 運転者に身体のストレッチを指示するストレッチ指示手段と、
    運転者がストレッチを行う間の運転操作を補助する運転補助手段と、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  17. 前記振動発生手段による振動を与える前の運転動作と、前記振動発生手段による振動を与えた後の運転動作とを比較して、運転動作が向上したか否かを判断する運転評価手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  18. 運転者が受ける振動についての感覚の情報を取得しておき、車両運転時には感覚情報に基づいて、振動に敏感となる運転者ほど振動を感じ難くなるように振動周波数および振幅を制御して、運転者の身体部位に振動を与える
    ことを特徴とする車両用シート装置。
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