JP2007329354A - 半導体積層構造及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】六方晶窒化ホウ素単結晶膜を有する半導体積層構造及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体積層構造は、SiC単結晶基板と、その基板の表面に形成されたグラファイト層と、そのグラファイト層上に形成された六方晶窒化ホウ素単結晶膜とを備える。また、この半導体積層構造は、SiC単結晶基板の所定の面の、少なくとも最表面のSiを蒸発させて、前記SiC単結晶基板とグラファイト層との積層を形成する工程と、前記グラファイト層上に六方晶窒化ホウ素単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる工程とを有する製造方法により製造することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は一般に、半導体積層構造及びその製造方法に関し、より詳細には、六方晶窒化ホウ素膜を有する半導体積層構造及びその製造方法に関する。
紫外領域で発光する発光ダイオードや半導体レーザーは、高密度記録媒体用光源、光触媒、殺菌、ナノサージェリー等への幅広い応用が期待されている。また、その光デバイスの発光材料としては、六方晶窒化ホウ素(h−BN)が期待されている。最近、h−BNの単結晶バルク基板が実現され(非特許文献1参照)、h−BNは、バンド単発光波長が215nm、励起子束縛エネルギーが150meVであると報告された。これによりh−BNの優れた紫外領域発光特性と励起子物性が明らかになり、h−BNは紫外領域発光デバイス及び量子情報処理素子の材料として注目が高まっている。
h−BNを発光ダイオードや半導体レーザーなどの光デバイスへ応用する、もしくは優れた励起子物性を利用して量子情報処理デバイスへ応用するためには、基板上に(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させることが必要不可欠である。
h−BN単結晶膜を基板上にエピタキシャル成長させる方法としては、(1)単結晶(0001)h−BNバルク基板上に、(0001)h−BN単結晶膜をホモエピタキシャル成長させる方法、(2)(0001)h−BNと格子整合する基板上に、h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる方法、(3)(0001)h−BNと格子不整合する基板上に、適当なバッファ層を低温で成長させ、その低温バッファ層を高温でアニールすることにより単結晶化させ、その高温で単結晶化させたバッファ層の上に高温で(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる方法の3つの方法が考えられる。
上記3つの方法の中では、(1)の方法が最も渇望されるところである。しかし、(1)の方法で用いる単結晶h−BNバルク基板は、1500〜1750℃及び4〜5.5GPaの超高温高圧環境下で成長させるものであり、現在実現されているh−BN単結晶バルク基板の大きさは、最大で0.5〜1mm程度である。したがって、この単結晶h−BNバルク基板を再現性良く成長させることは大変に難しく、そのバルク基板を得ることができたとしても、成長装置内でそのバルク基板を安定的に固定し、その上にh−BN単結晶膜をエピタキシャル成長させることは難しい。また、現在、単結晶h−BNバルク基板は、研究室レベルで実現されているだけであり、商用的には販売されておらず、基本的に入手できない。
(2)の方法で用いる、(0001)h−BNと格子整合する基板としては、ダイヤモンド(111)単結晶基板が有望である。(0001)h−BNとダイヤモンド(111)の格子不整合の大きさは0.7%程度であり、格子不整合が比較的小さいため、その上にh−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させることが期待される。しかし、ダイヤモンド(111)単結晶基板は、極めて高価であり、現在最大でも2mm×2mmの大きさの基板しか入手することができない。そのため、ダイヤモンド(111)単結晶基板を入手できたとしても、成長装置内でそのダイヤモンド(111)単結晶基板を安定的に固定し、その上にh−BN単結晶膜をエピタキシャル成長させることは難しい。また、ダイヤモンド(111)単結晶バルク基板を成長させることは極めて難しく、商用的に安定して購入することは難しい状況にある。
(3)の方法は、基板上にGaN(窒化ガリウム)層をエピタキシャル成長させる方法としては広く用いられている。具体的には、GaNと格子不整合する基板としてサファイア基板を用い、その基板上にバッファ層としてAlN(窒化アルミニウム)を低温で堆積させ、そのバッファ層を高温でアニールして単結晶化し、その上にGaN層をエピタキシャル成長させる方法である(非特許文献2参照)。この方法によると、基板温度600℃で有機金属気相成長法によりAlNを基板上に堆積させ、50nmの厚さのバッファ層を形成し、そのバッファ層を1000℃でアニールし、そのバッファ層の上に1000℃でGaN層をエピタキシャル成長させることができる。
この方法を用いてh−BN単結晶膜をエピタキシャル成長させるための、(0001)h−BNと格子不整合する基板としては、Si基板あるいはSiC基板が考えられる。これらの基板は、2インチ(5.08cm)以上の比較的大きな面積で、かつ比較的安価に入手可能な基板である。例えば、(0001)6H−SiC基板上にバッファ層としてBN層を、基板温度600〜700℃で有機金属気相成長法により堆積させ、そのバッファ層をアニールし、単結晶化した(0001)h−BNバッファ層上に、(0001)h−BN単結晶膜をエピタキシャル成長させるということが考えられる。
K.Watanabe et al. Nature Materials 3(2004)404 I.Akasaki et al. Journal of Crystal Growth 98(1989)209 J.Thomas,Jr et al. Journal of The American Chemical society 84(1963)4619
しかしながら、(0001)6H−SiC基板(a=3.09Å)と、(0001)h−BN(a=2.50Å)との間には、約19%もの格子不整合が存在し、600℃から1000℃の基板温度においてこの基盤上に形成したBN層は、乱層BN構造となってしまう。この乱層BN層をアニールして(0001)h−BNに単結晶化するためには、1500℃以上の超高温が必要であることが報告されている(非特許文献3参照)。融点が2800℃以上である(0001)6H−SiC単結晶基板又は4H−SiC単結晶基板は、このような1500℃の超高温においても安定しているが、このような超高温において、アンモニア等の原料ガスを供給しながらアニールする基板加熱方法は、一般的に現時点においては確立されていない。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、h−BNを光デバイスや情報処理デバイスへ応用するために、基板上に良好にヘテロエピタキシャル成長させたh−BN単結晶膜を有する、半導体積層構造及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために成されたものであり、請求項1に記載の発明は、半導体積層構造であって、SiC単結晶基板と、該基板の表面に形成されたグラファイト層と、該グラファイト層上に形成された六方晶窒化ホウ素単結晶膜とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半導体積層構造であって、前記SiC単結晶基板は、6H−SiC単結晶基板又は4H−SiC単結晶基板であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、半導体積層構造の製造方法であって、SiC単結晶基板の所定の面の、少なくとも最表面のSiを蒸発させて、前記SiC単結晶基板とグラファイト層との積層を形成する工程と、前記グラファイト層上に六方晶窒化ホウ素単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項6に記載の半導体積層構造の製造方法であって、前記SiC単結晶基板は、6H−SiC単結晶基板又は4H−SiC単結晶基板であることを特徴とする。
本発明によれば、基板上に良好にヘテロエピタキシャル成長させたh−BN単結晶膜を有する、半導体積層構造及びその製造方法を提供することが可能となる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の半導体積層構造は、面方位が(0001)面であるグラファイト層が六方晶の単結晶(0001)6H−SiC基板又は単結晶4H−SiC基板の表面に形成されており、そのグラファイト層の上に、(0001)h−BNヘテロエピタキシャル成長層を有することを特徴とする。
単結晶(0001)6H−SiC基板又は単結晶4H−SiC基板は、2インチ以上の大面積の基板の入手が可能であり、かつ比較的安価に購入することが可能である。また、融点も2800℃以上であり、超高温成長に対しても安定である。しかし、(0001)6H−SiC基板(a=3.09Å)と(0001)h−BN(a=2.50Å)の間には、約19%もの大きな格子不整合が存在し、600℃から1000℃の基板温度で成長させたBNは全て乱層BN構造となってしまう問題がある。この乱層BNを(0001)h−BN構造へ遷移させるためには、前述したように、1500℃以上の超高温でのアニールが必要であるが、1500℃の超高温において、アンモニア等の原料ガスを供給しながらアニールする基板加熱方法は一般的に現時点においては確立しておらず、1100℃程度の実用的な基板温度で、(0001)h−BN構造を(0001)6H−SiC基板上に成長させることは困難である。
そこで、本発明は、(0001)6H−SiC基板の表面にグラファイト層を形成し、そのグラファイト層の上に、(0001)h−BNヘテロエピタキシャル成長層を有することを特徴とする。なお、SiC基板の面方位は、(000−1)面のC面などであることもある。
図1は、その表面にグラファイト層が形成された、(0001)6H−SiC単結晶基板の表面構造を示す模式図である。紙面垂直方向が(0001)方向である。図1には、(0001)6H−SiC単結晶基板のC原子1と、(0001)6H−SiC単結晶基板の表面に、Si原子の蒸発により形成されたC原子2が示されている。
Si面を有する(0001)6H−SiC基板を、超高真空中(10‐11Torr)に導入し、(0001)6H−SiC基板を900℃以上に加熱すると、(0001)6H−SiCにおいては、Siの蒸気圧がCの蒸気圧に比べて極めて大きいため、(0001)6H−SiC基板の表面から900℃以上の基板温度において、Si原子が蒸発し、その結果、(0001)6H−SiC基板の最表面に数原子層の厚さを有するグラファイト層が形成される。(0001)6H−SiC基板最表面へのグラファイト層の形成は、低速電子線回折により確認することができる。図1に示すように、符号1の(0001)6H−SiC基板の表面単位格子に比べて、符号2のグラファイトの表面単位格子は、30°回転している。(0001)6H−SiC基板の格子定数(a=3.09Å)は、(0001)h−BNの格子定数(a=2.50Å)と比べて、約19%の大きな格子不整合を有するが、(0001)6H−SiC基板の表面に(0001)単結晶グラファイト層が形成され、その格子定数(a=2.45Å)により格子不整合は、約2%となり、単結晶グラファイト層の形成により格子不整合を大幅に低減することが可能となる。また、(0001)6H−SiC基板はsp3結合を有するウルツ鉱型構造であるが、(0001)6H−SiC基板表面に形成された単結晶グラファイトは、sp2結合を有するグラファイト型構造であり、(0001)h−BNも同じsp2結合を有するグラファイト構造である。以上のように、面方位が(0001)面であるグラファイト層が六方晶の単結晶(0001)6H−SiC基板又は単結晶4H−SiC基板の最表面に形成されており、そのグラファイト層の上に、(0001)h−BNヘテロエピタキシャル成長を行なうことにより、大面積かつ安価な基板の上に高品質(0001)h−BNをエピタキシャル成長することが可能となる。
このように本発明においては、面方位が(0001)面であるグラファイト層が六方晶の単結晶(0001)6H−SiC基板又は単結晶4H−SiC基板の最表面に形成されており、そのグラファイト層の上に、(0001)h−BN膜をヘテロエピタキシャル成長することにより、基板と成長層の格子不接合が2.0%となり、(0001)h−BN層を形成することが可能になる。小さな格子不整合成長および同じ結晶構造を有する基板上へのヘテロ成長となるために、(0001)h−BN層は平坦に2次元的に成長し、成長層内の格子欠陥、転位密度が著しく低減され、単結晶の(0001)h−BN層が、大面積かつ比較的安価な基板の上にヘテロエピタキシャル成長することが可能となる。
図2は、本発明の一実施形態に係る、窒化ホウ素半導体素子を構成する半導体積層構造の断面構成を示す模式図である。図2では、厚さ300μmの(0001)6H−SiC単結晶基板5の表面に、面方位が(0001)面である単結晶グラファイト層4が形成され、その上に、厚さ0.5μmの(0001)h−BN単結晶膜3が形成されている。
なお、本明細書において、(0001)6H−SiC単結晶など、「(0001)材料名」との表記がある場合は、面方位が(0001)面である材料であることを指す。
次に、(0001)6H−SiC単結晶基板5の表面に単結晶グラファイト層4を形成する方法について説明する。
まず、6H−SiC単結晶基板5を、アセトン等により有機洗浄した後、超高真空(10‐11Torr)装置内に導入する。超高真空状態で基板温度を800℃まで上げ、LEED(低速電子線回折法)観察を行なうと、√3×√3の回折パターンが観測され、この基板温度では(0001)6H−SiC単結晶基板5の表面にはグラファイト層が形成されていないことがわかる。続いて基板温度を900℃まで上げると、√3×√3の回折パターンの中に6.3×6.3の回折パターンが弱く観測されるようになり、グラファイト化が始まっていることがわかる。さらに、基板温度を1000℃まで上げると、6.3×6.3の回折パターンが900℃のときよりも強く観測されるようになり、単原子層の単結晶グラファイト層が形成されていることがわかる。さらに、基板温度を1300℃まで上げると、1×1の回折パターンが観測されるようになり、2〜3原子層の厚さを有する単結晶グラファイト層4が形成されたことがわかる。
次いで、(0001)6H−SiC単結晶基板5の表面に形成された単結晶グラファイト層4上へ、(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる方法について説明する。
まず、単結晶グラファイト層4が形成された(0001)6H−SiC単結晶基板5を、有機金属気相成長装置へ導入する。次いで、有機金属であるトリエチルボロンとV族原料であるアンモニアとを供給し、1100℃、300Torrの条件で、水素キャリアガスを用いることによって、単結晶グラファイト層4上へ(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させることができる。
すなわち、本発明の一実施形態では、(0001)6H−SiC単結晶基板5の最表面のSiを蒸発させて、上記最表面に単結晶グラファイト層4を形成する。このようにして、(0001)6H−SiC単結晶基板5と単結晶グラファイト層4との積層が形成される。この単結晶グラファイト層4がバッファ層として機能することになり、(0001)6H−SiC単結晶基板5と(0001)h−BN単結晶膜3との格子不整合を軽減し、(0001)6H−SiC単結晶基板5上に良好にヘテロエピタキシャル成長させた(0001)h−BN単結晶膜3を得ることができる。
本発明の一実施形態で重要なことは、(0001)6H−SiC単結晶基板上に、後に形成される(0001)h−BN単結晶膜との格子不整合を軽減するために、上記基板の少なくとも表面のSiを蒸発させることである。この蒸発により、(0001)6H−SiC単結晶基板の最表面からの所定の厚さの領域が、グラファイト層に変換されるのである。本発明の一実施形態では、(0001)6H−SiC単結晶基板の表面に別個にグラファイト層を形成するのではなく、上記変換によってグラファイト層を形成するので、(0001)h−BN単結晶膜に近い格子定数のグラファイト層を形成することができるのである。
図3は、(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させた基板の、2θ/ωX線回折測定結果を示した図である。図3には、3原子層の単結晶グラファイト層が形成された基板上に、上述の方法によって厚さ0.5μmの(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させた場合の測定結果6と、グラファイト層が形成されていない基板上に、上述の方法によってBN層を成長させた場合の測定結果7が示されている。
測定結果7は、2θ=25.0°付近に極めて弱いブロードなピークを示している。このピークの位置からBNの格子定数はc=7.12Åであり、(0001)6H−SiC単結晶基板5との大きな格子不整合により、アモルファス構造もしくは乱層構造BN層が成長していることがわかる。これに対して、測定結果6は、2θ=26.0°付近にシャープなピークを示している。このピークの位置からBNの格子定数はc=6.80Åであり、約2%の小さな格子整合により、(0001)h−BN単結晶膜がヘテロエピタキシャル成長していることがわかる。また、この測定結果6には、(0001)h−BN単結晶膜のピークと、基板である6H−SiC(0006)面からの回折ピークしか示されておらず、立方晶BN層の混入も抑制されていることが示されている。
なお、本実施系形態においては(0001)6H−SiC単結晶基板を用いて説明したが、4H−SiC単結晶基板を用いても、同様にしてh−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させることができる。
このように本発明においては、面方位が(0001)面であるグラファイト層が、六方晶の単結晶(0001)6H−SiC基板又は単結晶4H−SiC基板の表面に形成されており、そのグラファイト層の上に、(0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させることにより、基板と成長層の格子不整合が約2.0%となり、(0001)h−BN単結晶膜を形成することが可能になる。小さな格子不整合成長および同じグラファイト型結晶構造を有する基板上へのヘテロ成長となるために、(0001)h−BN単結晶膜は平坦に2次元的に成長し、成長層内の格子欠陥、転位密度が著しく低減され、(0001)h−BN単結晶膜を、大面積かつ比較的安価な基板の上にヘテロエピタキシャル成長させることが可能となる。
表面にグラファイト層が形成された、(0001)6H−SiC基板の表面構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る、窒化ホウ素半導体積層構造の断面構成を示す模式図である。 (0001)h−BN単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させた基板の、2θ/ωX線回折測定結果を示した図である。
符号の説明
1 (0001)6H−SiC基板のC原子
2 (0001)6H−SiC基板の表面に、Si原子の蒸発により形成されたC原子
3 h−BN単結晶膜
4 単結晶グラファイト層
5 6H−SiC単結晶基板

Claims (4)

  1. SiC単結晶基板と、
    該基板の表面に形成されたグラファイト層と、
    該グラファイト層上に形成された六方晶窒化ホウ素単結晶膜と
    を備えることを特徴とする半導体積層構造。
  2. 前記SiC単結晶基板は、6H−SiC単結晶基板又は4H−SiC単結晶基板であることを特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  3. SiC単結晶基板の所定の面の、少なくとも最表面のSiを蒸発させて、前記SiC単結晶基板とグラファイト層との積層を形成する工程と、
    前記グラファイト層上に六方晶窒化ホウ素単結晶膜をヘテロエピタキシャル成長させる工程と
    を有することを特徴とする半導体積層構造の製造方法。
  4. 前記SiC単結晶基板は、6H−SiC単結晶基板又は4H−SiC単結晶基板であることを特徴とする請求項3に記載の半導体積層構造の製造方法。
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