JP2007329169A - 巻線型コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】巻き精度のバラツキにより2本の巻線が位置ズレしても各巻線とグランドとの間の特性インピーダンスに偏りがなく対称性を保つことができる巻線型コモンモードチョークコイルを提供する。
【解決手段】本発明の巻線型コモンモードチョークコイル10は、巻芯部11A及びその両端に鍔部11Bを有する磁性体コア11と、各鍔部11Bにそれぞれ3つずつ設けられた電極12A、13A、16A及び12B、13B、16Bと、巻芯部11Aに巻回されると共に両端部14A、14B及び15A、15Bが各鍔部11Bそれぞれの2つの電極12A、13A及び12A、13Bに接続された2本のワイヤ14、15と、を備え、巻芯部11Aの全面を被覆する導電体16を設けると共に導電体16を各鍔部11Bの他の電極16A、16Bにそれぞれ接続し、且つ、2本の巻線14、15を導電体16上にそれぞれ巻回してなる
【選択図】図1

Description

本発明は、巻線型コモンモードチョークコイルに関し、更に詳しくは、特性インピーダンスの変動を抑制することができる巻線型コモンモードチョークコイルに関するものである。
従来の巻線型コモンモードチョークコイルは、例えば、巻芯部及びその両端に形成された一対の鍔部を有する磁性体コアと、巻芯部に巻回された巻線と、巻線の両端が接続され且つ上記一対の鍔部にそれぞれ設けられた電極と、を備え、伝送ラインに挿入して、伝送信号のノイズレベルの低減や信号波形の劣化を防止するために用いられる。差動信号の伝送ラインには2本の巻線を備えた巻線型コモンモードチョークコイルが用いられる。差動信号を伝送する2本の伝送ラインは、グランドラインとの間の特性インピーダンスが安定するように実装基板上に配置されている。しかしながら、巻線型コモンモードチョークコイルを実装基板の差動伝送ラインに挿入すると、2本の巻線は巻芯部においてグランドラインとの間隔が上下に変動するため、巻線とグランドラインとの間の特性インピーダンスが変動する。
そこで、特許文献1には上述のような特性インピーダンスの変動を抑制するコモンモードフィルタが提案されている。このコモンモードフィルタは、図3の(a)に示すように、巻芯部1Aを有する磁性体コア1と、巻芯部1Aの両端の鍔部1Bにそれぞれ設けられた3つずつの電極(図示せず)と、巻芯部1Aに巻回されると共に両端が電極にそれぞれ接続された2本の巻線2、3と、巻芯部1Aに螺旋状に巻かれ、巻芯部1Aの両端でグランドと電気的に接続された断面が四角形の平角線4と、を備え、2本の巻線2、3は巻芯部1Aに螺旋状に巻かれた平角線4に沿って巻かれている。このような構成により、2本の巻線2、3とグランドとなる平角線4との間隔が一定に保たれているため、各巻線2、3とグランドとなる平角線4との間の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。
特開2005−347379
しかしながら、特許文献1に記載のコモンモードフィルタでは、グランドラインとなる平角線4が磁性体コア1の巻芯部1Aに螺旋状に巻回され、この平角線4に沿って2本の巻線2、3が巻回されているため、例えば図3の(b)に示すように2本の巻線2、3が巻き精度のバラツキによって破線で示す平角線4の幅方向の中心位置から実線で示す左端へ位置ズレすると、平角線4と一方の巻線2の特性インピーダンスと、平角線4と他方の巻線3の特性インピーダンスとの間に偏りが生じ、その結果、コモンモードフィルタの特性インピーダンスが変動するという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、巻き精度のバラツキにより2本の巻線が位置ズレしても各巻線とグランドとの間の特性インピーダンスに偏りがなく対称性を保つことができる巻線型コモンモードチョークコイルを提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載の巻線型コモンモードチョークコイルは、巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有する磁性体コアと、上記各鍔部にそれぞれ設けられた3つの電極と、各鍔部それぞれの2つの電極に両端が接続された2本の巻線と、を備えたコモンモードチョークコイルであって、上記巻芯部の全面を被覆する導電体を設けると共に上記導電体を上記各鍔部の他の電極にそれぞれ接続し、且つ、上記2本の巻線を上記導電体上に巻回してなることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の巻線型コモンモードチョークコイルは、請求項1に記載の発明において、上記一対の鍔部の上記他の電極は、グランドラインに接続されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の巻線型コモンモードチョークコイルは、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記一対の鍔部に板状コアを接合し、上記板状コアと上記巻芯部とで上記2本の巻線を挟むことを特徴とするものである。
本発明によれば、巻き精度のバラツキにより2本の巻線が位置ズレしても各巻線とグランドとの間の特性インピーダンスに偏りがなく対称性を保つことができる巻線型コモンモードチョークコイルを提供することができる。
以下、図1の(a)〜(c)及び図2に示す実施形態に基づいて本発明を説明する
本実施形態の巻線型コモンモードチョークコイル10は、例えば図1の(a)に示すように、巻芯部11A及びその両端に形成された一対の鍔部11B、11Bを有する磁性体コア11と、一対の鍔部11B、11Bそれぞれの上面に形成された2つの電極12A、13A及び12B、13Bと、巻芯部11Aに巻回された2本の絶縁被膜付き巻線(以下、「ワイヤ」と称す。)14、15と、を備え、巻芯部11Aに巻回された2本のワイヤ14、15は、それぞれの両端14A、14B及び16A、16Bが一対の鍔部11B、11Bの各電極12A、12B及び13A、13Bにそれぞれ接続され、差動信号用のコモンモードチョークコイルとして構成されている。
また、図1の(b)に示すように磁性体コア11には巻芯部11Aの全面を被覆する導電体16が設けられている。同図からも明らかなように、導電体16の両端には巻芯部11Aの上面から左右の鍔部11B、11Bそれぞれの上面の幅方向中央部を経由して端面まで延びた電極16A、16Bが形成されている。これらの電極部16A、16Bは、いずれも実装基板に形成されたグランドラインに接続され、導電体16がグランドラインとして機能するように構成されている。導電体16は、例えばCu等の導電性金属の薄膜として形成されている。この薄膜は、めっき、蒸着、スパッタリング等の種々の手法によって形成することができる。また、導電体16としては、金属箔を使用しても良い。
また、二対の電極12A、12B及び13A、13Bは、それぞれ図1の(a)、(b)に示すように一対の鍔部11B、11Bの上面から端面を経由して下面に至るまで電極16A、16Bを挟むように形成されている。
2本のワイヤ14、15は、図1の(a)に示すように、互いに密着した状態で、磁性体コア11の巻芯部11Aの導電体16に密着するように所定の巻数だけ巻回され、それぞれの両端部14A、14B及び15A、15Bが一対の鍔部11B、11Bに形成された電極12A、12B及び13A、13Bに電気的に接続されている。
従って、2本のワイヤ14、15は、互いに密着した状態でグランドとなる導電体16に密着して巻回されていて導電体16との間隔が一定になるため、2本のワイヤ14、15とグランドとの間の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。更に、導電体16は、巻芯部11Aの全面を覆って形成されているため、仮に2本のワイヤ14、15の巻き精度にバラツキがあって、図1の(c)に示すように導電体16上において2本のワイヤ14、15が破線で示す本来の位置から実線の位置まで位置ズレしていても、ワイヤ13と導電体16間の特性インピーダンスと、ワイヤ14と導電体16間の特性インピーダンスはそれぞれ殆ど変動せず、特性インピーダンスの対称性を確保することができ、特性インピーダンスの変動を抑制することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、巻芯部11A及びその両端に一対の鍔部11Bを有する磁性体コア11と、各鍔部11Bにそれぞれ3つずつ設けられた電極12A、13A、16A及び12B、13B、16Bと、巻芯部11Aに巻回されると共に両端14A、14B及び15A、15Bが各鍔部11Bそれぞれの二対の電極12A、12B及び13A、13Bにそれぞれ接続された2本のワイヤ14、15と、を備え、各鍔部11Bにおける他の電極部16A、16Bは、巻芯部11Aの全面を被覆する導電体15にそれぞれ接続され、また、2本のワイヤ14、15は導電体16に巻回されているため、2本のワイヤ14、15とグランドとの間の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。また、2本のワイヤ14、15は、巻芯部11Aの全面を被覆する導電体16に巻回されているため、巻き精度にバラツキがあってもワイヤ13と導電体16間の特性インピーダンスと、ワイヤ14と導電体16間の特性インピーダンスは、それぞれ殆ど変動せず、対称性を確保することができ、特性インピーダンスの変動を抑制することができる。
また、図2に示す巻線型コモンモードチョークコイル10Aは、図1の(a)に示す巻線型コモンモードチョークコイル10の一対の鍔部11B、11Bの上面に磁性体材料または非磁性体材料からなる板状コア17を接合した以外は、図1に示す巻線型コモンモードチョークコイル10と同様に構成されている。このように板状コア17を一対の鍔部11B、11B間に接合することによって磁性体コア11に閉磁路が形成され、コモンモードインピーダンスを上げることができ、ノイズ除去性能及び信号波形の整形効果を高めることができる。更に、板状コア17によって上面が平坦面になっているため、例えば巻線型コモンモードチョークコイル10Aのピックアップが容易になり、その実装作業性を高めることができる。
尚、本発明は上記各実施形態に何等制限されるものではない。要は、本発明の趣旨に反しない限り、本発明に含まれる。
本発明は、各種の電子機器に用いられる巻線型コモンモードチョークコイルに広く利用することができる。
(a)〜(c)はそれぞれ本発明の巻線型コモンモードチョークコイルの一実施形態を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はワイヤを巻回する前の磁性体コアを示す斜視図、(c)は巻き精度のバラツキでワイヤが位置ズレする状態を説明するための図である。 本発明の巻線型コモンモードチョークコイルの他の実施形態を示す分解斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ従来の巻線型コモンモードチョークコイルの巻線の巻き精度のバラツキによる巻線の位置ズレを説明するための要部断面図である。
符号の説明
10、10A 巻線型コモンモードチョークコイル
11 磁性体コア
11A 巻芯部
11B 鍔部
12A、12B、13A、13B、16A、16B 電極
14、15 ワイヤ(巻線)
16 導電体
17 板状コア

Claims (3)

  1. 巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有する磁性体コアと、上記各鍔部にそれぞれ設けられた3つの電極と、各鍔部それぞれの2つの電極に両端が接続された2本の巻線と、を備えたコモンモードチョークコイルであって、上記巻芯部の全面を被覆する導電体を設けると共に上記導電体を上記各鍔部の他の電極にそれぞれ接続し、且つ、上記2本の巻線を上記導電体上に巻回してなることを特徴とする巻線型コモンモードチョークコイル。
  2. 上記一対の鍔部の上記他の電極は、グランドラインに接続されることを特徴とする請求項1に記載の巻線型コモンモードチョークコイル。
  3. 上記一対の鍔部に板状コアを接合し、上記板状コアと上記巻芯部とで上記2本の巻線を挟むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻線型コモンモードチョークコイル。
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