JP2007329021A - マイクロ波利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商用電源を全波整流して平滑し、ある程度安定化した電圧を発生させる電力供給手段からの電圧を定電圧安定化させて個体高周波発信器(エキサイター)に供給し、極めて簡素な構成でエキサイターに電源を供給することが可能で、より経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を提供する。
【解決手段】エキサイター8とそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源1を全波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段4を設け、少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、かつエキサイター8に印加する電圧は整流平滑された電力を供給する電力供給手段4を用いて簡単な回路を用い電圧を精緻に安定化させてエキサイターを駆動させることによって、高精度な高周波信号をえることができる。
【選択図】図1

Description

本発明のマイクロ波利用装置は電子レンジで代表されるような誘電加熱を利用した加熱装置やマイクロ波を発光体に照射して光源を得る照明等のマイクロ波応用装置に関するものである。
従来、このマイクロ波利用装置は、半導体を用いた固体高周波発振器とそれを増幅する複数段の電力増幅器をもち、個体高周波発信器に電力を供給する安定化電源回路と、複数段の電力増幅器に電力を供給する整流平滑回路を個別に設けていた(例えば特許文献1参照)。
図9は従来のマイクロ波利用装置の電源部の回路図である。商用電源1の電圧を半波整流する整流平滑回路20で半波整流したあと抵抗分圧で電圧降圧して出力端子21から電力をアンプに供給していた。また、エキサイターへの電力は変圧器24を介して定電圧電源回路23で安定化し出力端子22で供給している。したがって商用電源から2系統の回路でアンプとエキサイターに電力を供給していた。
特開昭55−35485号公報
しかしながら、前記従来の発明では個体高周波発信器に電力を供給する安定化電源回路と、複数段の電力増幅器に電力を供給する整流平滑回路を2系統の電源をマイクロ波利用装置に具備する必要があり回路の大規模化、経済性における不利益は避けられないものであった。
まず個体高周波発信器から安定した高周波信号をえるため商用電源から安定化電源をつくり、その安定した電圧を個体高周波発信器に供給するのと平行して、別の整流平滑回路に商用電源から電力を供給して準安定化した電圧を複数段の電力増幅器に供給するという非常に冗長な電力供給手段系を構成する必要があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、商用電源を全波整流して平滑し、ある程度安定化した電圧を発生させる電力供給手段からの電圧を定電圧安定化させて個体高周波発信器(エキサイター)に供給し、極めて簡素な構成でエキサイターに電源を供給することが可能で、より経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のマイクロ波利用装置は、エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を全波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段を設け、少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、かつ前記エキサイターに印加する電圧は整流平滑された電力を供給する電力供給手段を用いて簡単な回路を用い電圧を精緻に安定化させてエキサイターを駆動させることによって、高精度な高周波信号をえることができる。
本発明のマイクロ波利用装置は、商用電源を全波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段の平滑された電力でエキサイターを駆動する安定化電源を形成するため複雑で
高度な安定化技術を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
第1の発明は、エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を全波整流し平滑した電圧を発生させる電力供給手段を設け、電力供給手段はマイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、エキサイターに印加する電圧は電力供給手段の出力に簡単な平滑安定電圧回路を追加し精緻に定電圧安定化させることにより高精度な高周波信号をえることができる。よって複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
第2の発明は、エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を全波整流した電圧を発生させる電力供給手段を設け、電力供給手段はマイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、エキサイターに印加する電圧は電力供給手段の出力に簡単な平滑安定電圧回路を追加し精緻に定電圧安定化させることにより入力電流の平滑度合いは第1の発明より低下するが、高精度で経済性に優れた高周波信号をえることができる。よって複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
第3の発明は、エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を半波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段を設け、電力供給手段はマイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、エキサイターに印加する電圧は電力供給手段の出力に簡単な平滑安定電圧回路を追加し精緻に定電圧安定化させることにより高精度な高周波信号をえることができる。しかし出力される高周波電力の振幅値は第1の発明及び第2の発明より大きくなるが、複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さずより経済性に優でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
第4の発明は、エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を半波整流した電圧を発生させる電力供給手段を設け、電力供給手段はマイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、エキサイターに印加する電圧は電力供給手段の出力に簡単な平滑安定電圧回路を追加し精緻に定電圧安定化させることにより高精度な高周波信号をえることができる。しかし入力電流の平滑度合いは第1の発明及び第3の発明より低下しかつ、出力される高周波電力の振幅値は第1の発明及び第2の発明より大きくなるが、複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さずより経済性優れかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明のいずれか1つの発明のエキサイターに印加する電圧を自在に変化させることによりエキサイターに印加する電圧を所望の出力に変化させ照射されるマイクロ波出力の強度を自由にコントロールするものである。
第6の発明は、特に第1〜5の発明のいずれか1つの発明のマイクロ波デバイスの耐圧を600V以上にすることによって100V地域の商用電源及び200V地域の商用電源においても耐圧的余裕をもたせ標準化した回路とするものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるマイクロ波利用装置の回路図を示すものである。
商用電源1を全波整流器2で全波整流し、チョークコイルと平滑コンデンサからなる平滑フィルター回路3で全波整流平滑された電圧は、ファーストアンプ9、ミドルアンプ10、ファイナルアンプ11の電源に直接印加される。
昨今の化合物半導体であるSiC、GaN等のパワー半導体はバンドギャップが広く高耐圧化されており、従来のシリコンであれば数V〜数10Vであったものが数100V〜1000V超の電圧まで耐える素子が登場してきている。
このような化合物半導体を用いると本発明で述べたような商用電源1を整流した電圧、すなわち100V系の電源環境でいえば140V程度の電圧を直接印加するアンプが半導体技術の進化によって利用可能になっている。このような化合物半導体を用いるとDC−DCコンバータやPFC等で電圧を数10V程度に低下させるような高価な回路を用いずとも、100V系で言えば140Vの電圧を直接印加してアンプを構成することができるようになった。
本発明では高圧電源端子4をそれぞれのアンプ群(9〜11)の電力供給手段4を直結して高周波信号を高電力に増幅している。
一方、基準となる高周波信号は水晶等を用いて所望の周波数で極めて安定して発振する水晶回路14を用いている。エキサイター8は前述した水晶回路14で発生した数mV程度の電圧をプリアンプ15で数Vの電圧に増幅している。但し水晶回路14で直接数Vの電圧を発生させる場合もあり、このプリアンプ15自体は本発明を限定するものではない。
しかしながら、このエキサイター8に印加する電圧は高周波出力の発生期間においては少なくともきっちりと安定した電圧を供給する必要があり高圧端子4から抵抗6とツェナーダイオード7(雑音防止用にコンデンサ13を並列に追加)を直列に接続することによってツェナーダイオード7の安定化された電圧は定電圧端子5を通じてエキサイター8に印加され安定した高周波信号を発振する。
エキサイター8から出力された高周波マイクロ波信号はアンプ群(9〜11)によりアンプ一段あたり約10dB以下の増幅率でトータル20〜30dB増幅する。アンプの増幅率は半導体デバイスの能力により決まり本発明では10dB以下の増幅率をもった半導体デバイスを選択している。マイクロ波高周波電力は最終段のアンテナ12から外部に放射される。
例えば、高周波加熱装置である電子レンジであればオーブン内に、生ゴミ処理器であれば処理用器の内という具合で供給される。
ここで、平滑フィルターの時定数によって平滑度合いが変わるが平滑度をあげるのであれば平滑コンデンサ16の値を数百μF程度の大きな電解コンデンサのようなものが必要になるし、全波整流波形と同等程度の波形でよいのであれば十数μF程度のフィルムコンデンサを選択することになる。
図2に電力供給手段の電圧とエキサイターの発振期間の関係を示す。(a)図及び(b)
図は平滑コンデンサ16の容量が820μFの時の波形でツェナーダイオードは常時電圧確立しておりエキサイターは連続発振している。しかし、図2の(d)図及び(e)図は平滑コンデンサ16の容量が9μFの時の波形であり、電力供給手段の電圧の放電による電圧低下で水晶発振回路の発振確立に十分な電圧が供給されず、ツェナーダイオードが電圧確立しないため波形の谷間で離散的に発振が停止する。
尚、電力供給手段4の電圧のピーク電圧は商用電源の実効値電圧をVpとするとその√2倍になる。その分発振高周波エネルギー密度が低下するため。同一高周波出力をえるためにはアンプ群のトータルゲインをもう少しあげて出力を増加させる必要がある。
こうすることによって、エキサイター8に印加される電圧は全波整流平滑された電圧が電力供給手段4に供給されるため、安定した電圧をつくるため複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるマイクロ波利用装置の回路図を示すものである。商用電源1を全波整流器2で全波整流し正弦波を全波整流した電圧を電力供給手段4に出力する。電圧は、ファーストアンプ9、ミドルアンプ10、ファイナルアンプ11の電源に直接印加される。
一方、基準となる高周波信号は水晶等を用いて所望の周波数で極めて安定して発振する水晶回路14を用いている。エキサイター8は前述した水晶回路14で発生した数mV程度の電圧をプリアンプ15で数Vの電圧に増幅している。但し水晶回路14で直接数Vの電圧を発生させる場合もあり、このプリアンプ15自体は本発明を限定するものではない。
しかしながら、このエキサイター8に印加する電圧は高周波出力の発生期間においては少なくともきっちりと安定した電圧を供給する必要があり高圧端子4から抵抗6とツェナーダイオード7(雑音防止用にコンデンサ13を並列に追加)を直列に接続することによってツェナーダイオード7の安定化された電圧は定電圧端子5を通じてエキサイター8に印加され安定した高周波信号を発振する。
エキサイター8から出力された高周波マイクロ波信号はアンプ群(9〜11)により増幅されマイクロ波高周波電力は最終段のアンテナ12から外部に放射される。
ここで、全波整流波形を大きなコンデンサで平滑すると図4の(a)、(b)図のような波形をえることができ、全期間でエキサイターは連続発振するが、本発明のように全波整流波形であれば図4の(d)図及び(e)図に示すように波形の谷間でツェナーダイオードが電圧確立せず離散的に発振が停止する。(d)図においては点線で示された電圧以下では抵抗6を介してツェナーダイオード7を活性化させ所望の電圧を確立させるにたる電圧が供給されていない。したがって(e)図に示すように谷間の電圧(点線以下の電圧)ではエキサイター8は発振しないため離散的な発振帯をもつ発振状態になる。
尚、電力供給手段4の電圧のピーク電圧は商用電源の実効値電圧をVpとするとその√2倍になる。その分発振高周波エネルギー密度が低下するため。同一高周波出力をえるためにはアンプ群のトータルゲインをもう少しあげて出力振幅を増加させる必要がある。
こうすることによって、エキサイター8に印加される電圧は全波整流された電圧が電力供給手段4に供給され、安定した電圧をつくるため複雑で高度な安定化技術を要する回路
を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態におけるマイクロ波利用装置の回路図を示すものである。商用電源1を整流ダイオード17で半波平滑整流し正弦波を全波整流した電圧の1個とばしの電圧を平滑コンデンサ18で平滑した電圧を電力供給手段4に出力する。電圧は、ファーストアンプ9、ミドルアンプ10、ファイナルアンプ11の電源に直接印加される。
一方、基準となる高周波信号は水晶等を用いて所望の周波数で極めて安定して発振する水晶回路14を用いている。エキサイター8は前述した水晶回路14で発生した数mV程度の電圧をプリアンプ15で数Vの電圧に増幅している。但し水晶回路14で直接数Vの電圧を発生させる場合もある。しかしながら、このエキサイター8に印加する電圧は高周波出力の発生期間においては少なくともきっちりと安定した電圧を供給する必要があり高圧端子4から抵抗6とツェナーダイオード7(雑音防止用にコンデンサ13を並列に追加)を直列に接続することのよってツェナーダイオード7の安定化された電圧は定電圧端子5を通じてエキサイター8に印加され安定した高周波信号を発振する。
エキサイター8から出力された高周波マイクロ波信号はアンプ群(9〜11)により増幅されマイクロ波高周波電力は最終段のアンテナ12から外部に放射される。
ここで、全波整流波形を大きなコンデンサで平滑すると図6の(a)、(b)図のような波形をえることができ、全期間でエキサイターは連続発振するが、本発明のように半波整流平滑した波形であれば6図の(d)図及び(e)図に示すように波形の谷間でツェナーダイオードが電圧確立せず離散的に発振が停止する。(d)図においては点線で示された電圧以下では抵抗6を介してツェナーダイオード7を活性化させ所望の電圧を確立させるにたる電圧が供給されていない。したがって(e)図に示すように谷間の電圧(点線以下の電圧)ではエキサイター8は発振しないため離散的な発振帯をもつ発振状態になる。
尚、電力供給手段4のピーク電圧は商用電源の実効値電圧をVpとするとその√2倍になる。その分発振高周波エネルギー密度が低下するため。同一高周波出力をえるためにはアンプ群のトータルゲインをさらに上げ、もう少し出力振幅を増加させる必要がある。
こうすることによって、エキサイター8に印加される電圧は半波整流平滑された電圧が電力供給手段4に供給されるため、安定した電圧をつくるため複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態におけるマイクロ波利用装置の回路図を示すものである。商用電源1を整流ダイオード17で半波整流し正弦波を全波整流した電圧の1個とばしの電圧を電力供給手段4に出力する。電圧は、ファーストアンプ9、ミドルアンプ10、ファイナルアンプ11の電源に直接印加される。
一方、基準となる高周波信号は水晶等を用いて所望の周波数で極めて安定して発振する水晶回路14を用いている。エキサイター8は前述した水晶回路14で発生した数mV程度の電圧をプリアンプ15で数Vの電圧に増幅している。但し水晶回路14で直接数Vの電圧を発生させる場合もある。しかしながら、このエキサイター8に印加する電圧は高周波出力の発生期間においては少なくともきっちりと安定した電圧を供給する必要があり高圧端子4から抵抗6とツェナーダイオード7(雑音防止用にコンデンサ13を並列に追加
)を直列に接続することのよってツェナーダイオード7の安定化された電圧は定電圧端子5を通じてエキサイター8に印加され安定した高周波信号を発振する。
エキサイター8から出力された高周波マイクロ波信号はアンプ群(9〜11)により増幅されマイクロ波高周波電力は最終段のアンテナ12から外部に放射される。
ここで、全波整流波形を大きなコンデンサで平滑すると図8の(a)、(b)図のような波形をえることができ、全期間でエキサイターは連続発振するが、本発明のように半波整流平滑した波形であれば8図の(d)図及び(e)図に示すように欠落した電圧波形部ではツェナーダイオードが電圧確立せず離散的に発振が停止する。(d)図においては点線で示された電圧以下では抵抗6を介してツェナーダイオード7を活性化させ所望の電圧を確立させるにたる電圧が供給されていない。したがって(e)図に示すように電圧欠落部(点線以下の電圧)ではエキサイター8は発振しないため離散的な発振帯をもつ発振状態になる。
尚、電力供給手段4のピーク電圧は商用電源の実効値電圧をVpとするとその√2倍になる。その分発振高周波エネルギー密度が低下するため。同一高周波出力をえるためにはアンプ群のトータルゲインをさらに上げ、もう少し出力振幅を増加させる必要がある。
こうすることによって、エキサイター8に印加される電圧は半波整流された電圧が電力供給手段4を介してエキサイター8に供給されるため、安定した電圧をつくるため複雑で高度な安定化技術を要する回路を要さず経済的でかつ実装容易な小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。したがって本発明全般にわたりツェナーダイオードを安定化手段に引用しているが一般的な安定化電源装置でも同様の効果がえられるため、ツェナーダイオードは本発明を限定するものではない。
また、実施の形態1〜3についてもいえることであるが、ツェナーダイオードの替わりに外部から信号を与えて出力が可変できるような安定化電源発生装置を用いればエキサイター8に印加される電圧は自在に変化させることができ高周波出力は自在に可変することができる。
また、実施の形態1〜3についてもいえることであるが、ファーストアンプ9、ミドルアンプ10、ファイナルアンプ11の耐圧を600V以上にしておけば、日本の100V〜英国の240Vまでグローバルにカバーできるマイクロ波発生デバイスを供給することができグローバルに標準のマイクロ波利用装置を供給することができる。
以上のように、本発明にかかるマイクロ波利用装置は商用電源を全波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段の平滑もしくは整流された電力でエキサイターを駆動する安定化電源を形成するため複雑で高度な安定化技術を要さず経済的でかつ実装容易が小規模のマイクロ波利用装置を得ることができる。したがって、電子レンジで代表されるような誘電加熱を利用した加熱装置や生ゴミ処理機に用いる加熱発生源を低コスト化しかつ収納スペースを大幅にコンパクト化することが可能となる。またそのコンパクト性からマイクロ波を発光体に照射して光源を得る照明等のマイクロ波応用装置に関してもよりリーズナブルなサイズで提供可能になる。
本発明の実施の形態1におけるマイクロ波利用装置の回路図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波利用装置の波形図 本発明の実施の形態2におけるマイクロ波利用装置の回路図 本発明の実施の形態2におけるマイクロ波利用装置の波形図 本発明の実施の形態3におけるマイクロ波利用装置の回路図 本発明の実施の形態3におけるマイクロ波利用装置の波形図 本発明の実施の形態4におけるマイクロ波利用装置の回路図 本発明の実施の形態4におけるマイクロ波利用装置の波形図 従来のマイクロ波利用装置の電源部の回路図
符号の説明
4 電力供給手段
8 エキサイター
9 ファーストアンプ
10 ミドルアンプ
11 ファイナルアンプ

Claims (6)

  1. エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を全波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段を設け、前記電力供給手段は前記マイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、前記エキサイターに印加する電圧は前記電力供給手段を定電圧安定化させて駆動するマイクロ波利用装置。
  2. エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を全波整流した電圧を発生させる電力供給手段を設け、前記電力供給手段は前記マイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、前記エキサイターに印加する電圧は前記電力供給手段を定電圧安定化させて駆動するマイクロ波利用装置。
  3. エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を半波整流して平滑した電圧を発生させる電力供給手段を設け、前記電力供給手段は前記マイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、前記エキサイターに印加する電圧は前記電力供給手段を定電圧安定化させて駆動するマイクロ波利用装置。
  4. エキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもつマイクロ波発生デバイスと、商用電源を半波整流した電圧を発生させる電力供給手段を設け、前記電力供給手段は前記マイクロ波発生デバイスの少なくとも1個以上のアンプに出力を直接印加させ、前記エキサイターに印加する電圧は前記電力供給手段を定電圧安定化させて駆動するマイクロ波利用装置。
  5. マイクロ波発生デバイスはエキサイターとそれを増幅する少なくとも1個以上のアンプをもち、エキサイターに印加する電圧は自在に可変できるような構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ波利用装置。
  6. マイクロ波発生デバイスの耐圧を600V以上とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波利用装置。
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