JP2007328272A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレード鳴きを低減する画像形成装置を提供する。
【解決手段】像保持体上に現像像を形成し、該現像像を上記像保持体から記録媒体上に転写し、該記録媒体上の現像像を定着することにより該記録媒体上に定着像からなる画像を形成する画像形成装置において、上記像保持体に当接するクリーニングブレードと、上記クリーニングブレードの振動を、直接あるいは間接に検知する振動検知部と、上記振動検知部が振動を検知した場合に上記クリーニングブレードを冷却する冷却部とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体上の現像像を定着することによりその記録媒体上に定着像からなる画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、プリンタやコピー機を中心とする画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光体ドラムをはじめとする感光体
の上に周囲の電位とは電位が異なる静電潜像を形成することによって印刷したいパターンの形成が行われることが多く、このようにして形成された静電潜像は、トナーを含む現像剤で現像された後、記録媒体上に転写され、その後定着される。一方、転写後の感光体の表面には、転写されずに残ってしまった残留トナーが付着していることがあり、電子写真方式の画像形成装置では、次の画像形成プロセスに備えてこうした残留トナーを除去するためのクリーニング手段が備えられていることが多い。クリーニングの方式としては、クリーニングブレードと呼ばれるゴム製のエッジを感光体に圧接して残留トナーを擦り落とすブレードクリーニング方式(例えば、特許文献1参照)や、ブラシを回転させて感光体から残留トナーを払い落とすファーブラシクリーニング方式(例えば、特許文献2参照)などが知られている。特にクリーニングブレードを用いたブレードクリーニング方式は、簡単な機構で残留トナーの除去が行われるため、クリーニング手段を設けることによるコストの削減やクリーニング手段の小型化が実現され、望ましい性質を備えている。
特開2003−241607号公報 特開2003−186364号公報
ブレードクリーニング方式では、クリーニングブレードが感光体と常時圧接しているため、クリーニングブレードと感光体との間の摩擦が大きい。この摩擦は残留トナーが潤滑剤として機能することで、ある程度緩和されるが、トナーの画像に対する載り量が低い画像形成を長時間行う場合など、残留トナーが少ない画像形成時には、この摩擦のために、クリーニングブレードの温度が上昇する。クリーニングブレードはゴム製であることが多く、高温状態では反発弾性が低下して変形しやすくなる。変形しやすくなったクリーニングブレードでは、感光体と圧接している部分が変形と回復を繰り返していわゆるスティックスリップが起きるようになり、このスティックスリップに伴い、クリーニングブレードが感光体を叩いて騒音(いわゆるブレード鳴き)が発生する。
本発明は、上記事情に鑑み、ブレード鳴きを低減する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、
像保持体上に現像像を形成し、該現像像を上記像保持体から記録媒体上に転写し、該記録媒体上の現像像を定着することにより該記録媒体上に定着像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記像保持体に当接するクリーニングブレードと、
上記クリーニングブレードの振動を、直接あるいは間接に検知する振動検知部と、
上記振動検知部が振動を検知した場合に上記クリーニングブレードを冷却する冷却部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、温度上昇に伴いクリーニングブレードがスティックスリップを起こして振動するようになると、クリーニングブレードを冷却してその温度を下げる。この結果、クリーニングブレードが変形しにくくなり、クリーニングブレードのスティックスリップが抑制され、ブレード鳴きが低減する。
また、本発明の画像形成装置においては、「上記クリーニングブレードは、25℃における反発弾性率が20%〜80%の範囲内に属し、25℃におけるヤング率が70MPa〜90MPaの範囲内に属する弾性体を材料としてなるものであり、上記振動検知部が、150Hz〜300Hzの領域に属する周波数の振動を検知するものである」という形態が採用可能である。
クリーニングブレードは、像保持体に圧接して残留トナーを擦り落とす上で適度な弾性を有することが必要となり、このような条件を満たす材料として、25℃における反発弾性率が20%〜80%の範囲内に属し、25℃におけるヤング率が70MPa〜90MPaの範囲内に属する弾性体が用いられることが多い。こうした弾性体でできたクリーニングブレードが、スティックスリップにより振動する際の周波数は、150Hz〜300Hzの領域の周波数となるため、このタイプのクリーニングブレードが採用された画像形成装置では、この領域の周波数の振動を検知することによりスティックスリップの発生が検出される。
また、本発明の画像形成装置において、「上記冷却部は、上記クリーニングブレードに当接したペルチェ素子を有し、該ペルチェ素子で該クリーニングブレードを冷却するものである」という形態は好ましい形態である。
ペルチェ素子は、電流を流すだけでクリーニングブレードの熱を吸収することができ、クリーニングブレードを冷却するのが容易である。
また、本発明の画像形成装置において、「上記クリーニングブレードに当接した、該クリーニングブレードの温度分布を均す熱伝導部材を備えた」という形態は好ましい形態である。
クリーニングブレード全体の中でも像保持体に圧接した部分に近い部分ほど摩擦の影響で高温になりやすいが、上記の熱伝導部材の存在により、クリーニングブレードに発生した熱が拡散して急激な温度上昇が緩和される。
また、本発明の画像形成装置において、「上記クリーニングブレードの温度を、直接あるいは間接に検知する温度検知部を備え、上記冷却部は、上記クリーニングブレードを冷却する場合であっても、上記温度検知部の検知結果が所定の低温状態を示した場合には、該クリーニングブレードの冷却を停止するものである」という形態は好ましい形態である。
ここで、「所定の低温状態」とは、温度が所定の閾値温度以下となった状態や、あるいは、温度が所定の閾値温度以下となった状態が、所定時間以上継続した状態など、クリーニングブレードの温度が低くなった状態を意味する。
クリーニングブレードの温度が下がり過ぎると空気中の水分がクリーニングブレード上で凝結し、像保持体にまでその水分が到達して転写不良等の問題が生じる場合がある。クリーニングブレードが所定の低温状態となったことが検知されると、冷却部によるクリーニングブレードの冷却を停止することにより過剰な冷却が回避される。
本発明によれば、ブレード鳴きが低減される。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、片面出力用のカラープリンタである。
この画像形成装置1000には、電子写真方式用の積層型の感光体61Y,61M,61C,61K、各感光体を帯電する帯電器65Y,65M,65C,65K、帯電された各感光体上にレーザ光の照射によりブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色についての静電潜像を形成する露光部7、各感光体上の静電潜像を各色のトナーを含む現像剤で現像して各色のトナー像を形成する現像器64K,64C,64M,64Yが備えられている。ここで、各色のトナー像が、本発明にいう現像像の一例に相当する。また、この画像形成装置1000には、各感光体上で形成された各色のトナー像の転写を受けてトナー像を運搬する中間転写ベルト5、中間転写ベルト5への各色のトナー像の1次転写が行われる1次転写ロール50K,50C,50M,50Y、用紙への2次転写が行われる2次転写ロール対9、トナー像の定着を行う定着器10、4つの現像器にそれぞれの色成分のトナーをそれぞれ補給する、4つのトナーカートリッジ4K,4C,4M,4Y、用紙を蓄えるトレイ1も備えられている。ここで、中間転写ベルト5は、駆動ロール5aから駆動力を受けながら2次転写ロール9bと駆動ロール5aとに張架された状態で図の矢印A方向に循環移動する。
次に、この画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
4つの感光体61Y,61M,61C,61Kは、帯電器65Y,65M,65C,65Kによりそれぞれ帯電され、さらに露光部7から照射されるレーザ光を受けて各感光体上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器64K,64C,64M,64Yによってそれぞれの色のトナーで現像されてトナー像が形成される。このようにして形成された各色のトナー像は、各色に対応した1次転写ロール50K,50C,50M,50Yにおいて、中間転写ベルト5上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に順次転写されて重ね合わされていき、多色のトナー像が形成される。そして、この多色のトナー像は、中間転写ベルト5により2次転写ロール対9まで運搬されていく。一方、このような多色のトナー像の形成と呼応して、用紙がトレイ1から取り出されて搬送ロール3によって搬送され、さらにレジロール対8によって位置を整えられる。そして、2次転写ロール対9によって、上述の多色のトナー像が、搬送されてきた用紙に転写され、さらに定着器10によって多色のトナー像が用紙上に定着される。定着処理後、多色のトナー像を有する用紙は、送出ロール対13を通過して、排紙トレイ2に排出される。
以上が、この画像形成装置1000における画像形成の動作についての説明である。以上の画像形成が行われた後には、感光体61Y,61M,61C,61Kの上に1次転写されずに残留したトナーが存在している。この残留トナーを除去するため、各感光体には、それぞれの感光体と圧接するクリーニングブレードが設けられている。以下では、シアンのトナー像が形成される感光体61Cを例にとって、この残留トナーの除去について説明する。
図2は、図1に示す、シアンのトナー像が形成される感光体の周辺の様子を表した図である。
シアンのトナー像が形成された感光体61Cは、そのシアンのトナー像を保持しながら図のB方向に回転し、1次転写ロール50Cの位置で、そのシアンのトナー像が感光体61Cから中間転写ベルト5に1次転写される。このとき感光体61C
には、シアンの残留トナー107Cが存在しているが、この残留トナー107Cは、1次転写ロール50Cの位置より下流側に設けられたクリーニングブレード100Cによって感光体61Cから擦り落とされる。このクリーニングブレード100Cは、25℃における反発弾性率(JIS K6400−3:2004に準拠)が50%であり、25℃におけるヤング率が80MPaのウレタンゴムを材料としている。
なお、本発明の画像形成装置で用いられるクリーニングブレードは、上記の材質のウレタンゴムに限定されないが、25℃における反発弾性率が20%〜80%の範囲内に属し、25℃におけるヤング率が70MPa〜90MPaの範囲内に属する弾性体を材料とするクリーニングブレードであることが、残留トナーを適切に擦り落とす上で好ましい。
残留トナー107Cが擦り落とされる位置の下側には、周面に複数の開口部を備えたロール状の部材であって、そのロール軸を中心として回転する残留トナー搬送部が設けられており、擦り落とされた残留トナー107Cは、残留トナー搬送部105Cの上に落下して、その開口部に入り込んだ状態で所定の残留トナー蓄え位置まで搬送される。また、残留トナー107Cが感光体61Cから擦り落とされる際に周囲に残留トナー107Cが飛び散ることを防止するため、残留トナー107Cが擦り落とされるクリーニングブレード100Cの周辺は筐体106Cによって囲まれている。
一般に、クリーニングブレードは感光体と常時圧接しているため、クリーニングブレードと感光体との間の摩擦が大きい。この摩擦は、残留トナーが潤滑剤として機能することによりある程度緩和されるが、濃度が低い画像の形成を長時間行う場合など、残留トナーが少ない画像形成時には、この摩擦のためにクリーニングブレードの温度が上昇し、この結果、クリーニングブレードの反発弾性が低下して変形しやすくなる。特に、図1に示す本実施形態の画像形成装置1000のようなタンデム型のカラーの画像形成装置では、モノクロ画像(ブラックのトナー像からなる画像)の出力の際にも、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナー像が形成される感光体は、モノクロ画像形成の際の中間転写ベルトの動きとともに回転するため、潤滑剤として機能する残留トナーが不足し、クリーニングブレードが熱で変形しやすくなる。変形しやすくなったクリーニングブレードでは、感光体と圧接している部分が変形と回復を繰り返していわゆるスティックスリップを起こすようになり、このスティックスリップに伴い、クリーニングブレードが感光体を叩いて騒音(いわゆるブレード鳴き)が発生する。
図1に示す画像形成装置1000では、このようなブレード鳴きを低減するための工夫が備えられている。以下では、この工夫について説明する。
クリーニングブレード100Cは、残留トナー搬送部105C側を向いた面が支持部材104Cに張り付けられて支えられており、この支持部材104Cの下側に、支持部材104Cの振動を介してクリーニングブレード100Cの振動を検知する振動検知部101Cが設けられている。また、クリーニングブレード100Cの、感光体61C側を向いた面には、クリーニングブレード100Cの温度を検知する温度検知部103Cと、図2に垂直な方向に延びて、クリーニングブレード100Cの幅いっぱいに張り付けられた熱伝導部材102Cが備えられている。
図3は、図2に示すクリーニングブレードの幅に沿った平面内で、図2に示す振動検知部、温度検知部、および熱伝導部材を表した図である。
振動検知部101Cは、加速度の検知を通じて振動を検知してその振動の大きさを表す信号を生成する加速度センサと、加速度センサが検知した振動のうち150Hz〜300Hzの領域に属する周波数の振動の信号のみを通過させるバンドパスフィルタとを有しており、この領域に属する周波数の振動の信号は、この画像形成装置全体の制御を行うCPU4に送られる。
一般に、図2のクリーニングブレード100Cで採用されているウレタンゴムをはじめ、反発弾性率が20%〜80%の範囲内に属し、25℃におけるヤング率が70MPa〜90MPaの範囲内に属するような弾性体では、スティックスリップにより振動する際の周波数は、150Hz〜300Hzの領域の周波数となる。
そこで、上記の振動検知部101Cの加速度センサとバンドパスフィルタによってこの領域の周波数の振動の信号がCPU4に伝えられると、CPU4はスティックスリップが発生したと判断する。ここで、振動検知部101CとCPU4を合わせたものが、本発明にいう振動検知部の一例に相当する。
また、この画像形成装置1000では、感光体61Cから中間転写ベルト5にトナー像の1次転写が行われる際に、1次転写ロール50Cと感光体61Cとの間に600Hz程度の交流電圧を含むバイアス電圧の印加が行われている。この交流電圧の影響で感光体61Cおよびが微小に振動することがあるが、上記のフィルタにより600Hz付近の周波数の振動はカットされるので、上記のバイアス電圧は、スティックスリップ発生の判断には影響しない。
温度検知部103Cは、温度に応じて抵抗値が変化する半導体素子であるサーミスタと、サーミスタに電流を流す電源と、サーミスタを流れる電流の値を計測する電流計とを有している。電流計による計測結果は、CPU4に伝えられ、CPU4は、この計測結果からクリーニングブレード100Cの温度を検知する。ここで、温度検知部103CとCPU4を合わせたものが、本発明にいう温度検知部の一例に相当する。
熱伝導部材102Cは、内側が空洞の銅製の部材に液体が封入されたものである。銅は熱伝導率が高く、このような材質の熱伝導部材102Cがクリーニングブレード100Cに張り付けられることで、摩擦によって生じたクリーニングブレード100Cの熱がクリーニングブレード100Cから熱伝導部材102Cに伝わりやすくなる。一般に、クリーニングブレード全体の中でも感光体に圧接した部分に近い部分ほど摩擦の影響で高温になりやすいが、上記の熱伝導部材102Cの存在により、クリーニングブレード100Cに発生した熱が拡散して急激な温度上昇が緩和される。熱伝導部材102Cにおいて銅製の部材の内側に封入される液体としては、例えば水を採用することができる。ここで、熱伝導部材102Cが、本発明にいう熱伝導部材の一例に相当する。
また、図3において、熱伝導部材102Cの右端には、熱伝導部材102Cに伝わった熱を吸収する冷却部108Cが設けられている。冷却部108Cは、平面形状の素子であって電流が流れると一方の面から熱を吸収して他方の面から放熱するペルチェ素子と、このペルチェ素子に電流を流す電源とを備えている。このペルチェ素子の吸熱側の面が熱伝導部材102Cに当接しており、ペルチェ素子に電流が流れると、クリーニングブレード100Cから熱伝導部材102Cに伝わった熱が吸収され、このような熱の吸収によってクリーニングブレード100Cが冷却される。一方、ペルチェ素子の放熱側の面は図の右側を向いており、ペルチェ素子より図の左側にある、クリーニングブレード100Cなど図2の感光体61C周辺が、ペルチェ素子から放熱される熱によって高温化しないよう工夫されている。また、図3では不図示の通気孔が、冷却部108Cの右方向に少し離れた所に設けられており、ペルチェ素子から放熱される熱はその通気孔から図1の画像形成装置1000の外部に放出されるようになっている。冷却部108CはCPU4に接続されており、CPU4は、クリーニングブレード100Cが150Hz〜300Hzの範囲に属する周波数で振動し始めたことを検知すると、冷却部108Cの有する電源にペルチェ素子に電流を流すよう指示を出し、クリーニングブレード100Cの冷却が行われる。このように、クリーニングブレード100Cの振動の検知を通じてクリーニングブレード100Cの冷却が行われることで、クリーニングブレードのスティックスリップが低減することになる。ここで、熱伝導部材102C、冷却部108C、およびCPU4を合わせたものが、本発明にいう冷却部の一例に相当する。
クリーニングブレード100Cの温度が下がり過ぎると空気中の水分がクリーニングブレード100C上で凝結し、感光体61Cにまで水分が到達して転写不良等の問題が生じる場合がある。そこで、CPU4は、温度検知部103Cから送られてきたサーミスタを流れる電流の計測結果から、クリーニングブレード100Cの温度が25℃に達したことを検知すると、冷却部108Cに指示を出し、クリーニングブレード100Cの冷却を停止させる。冷却停止後、画像形成の進行に伴いクリーニングブレード100Cの温度が上昇してクリーニングブレード100Cが再び150Hz〜300Hzの範囲に属する周波数で振動し始めると、再び冷却部108Cによるクリーニングブレード100Cの冷却が開始される。
このようなCPU4の制御により、ブレード鳴きが発生せず、しかもクリーニングブレード100C上で空気中の水分が凝結しない状態が維持されることとなる。
なお、ここでは冷却を停止する閾値温度として画像形成装置の内部の平均的な温度である25℃が採用されているが、クリーニングブレード100C周辺の温度以上であれば空気中の水分がクリーニングブレード100C上で凝結しないので、冷却を停止する閾値温度は必ずしも25℃に限定されず、クリーニングブレード100C周辺の温度に合わせた他の温度が冷却停止の閾値温度に設定されていてもよい。以上説明した、クリーニングブレード100C、振動検知部101C、熱伝導部材102C、温度検知部103C、冷却部108Cと同じものが、感光体61Y,61M,61Kにもそれぞれ備えられており、各クリーニングブレードにおいて、その振動状況に応じた、上述のクリーニングブレードの冷却が行われる。
以下では、クリーニングブレードを冷却する機構を備えることでブレード鳴きの発生が回避されることを、具体的な実験データに基づいて説明する。なお、以下に説明する実験では、いずれも、形状係数値(SF)が110〜135であり、体積平均粒径が6.5μm以下のほぼ球状の重合トナー粒子を含有する現像剤が用いられている。
この実験では、画像比率1%〜4%のモノクロ画像を47枚出力し、続けてシアン、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色について画像比率1%〜4%のカラー画像を1枚出力するという合計50枚の連続出力を、続けて60回繰り返して全部で3000枚の連続出力が行われる。このような画像比率1%〜4%の出力は、画像形成に使用されるトナーの量がきわめて少なく、従ってクリーニングブレードと感光体との間の潤滑剤として働く残留トナーが不足する状況での出力である。この実験では、上記の3000枚を、以下の2つの状況下で行う。
(実施例)図1に示す画像形成装置1000を用いて、上記の出力テストを行う。
(比較例)図2の振動検知部101C、温度検知部103C、冷却部108Cが備えられておらず、クリーニングブレードの冷却が行われない点を除けば、画像形成装置1000と同様の構成を持つ画像形成装置を用いて、上記の出力テストを行う。
これら実施例および比較例それぞれについて、0枚〜1500枚の出力期間、1500枚〜2000枚の出力期間、2000枚〜2500枚の出力期間、および2500枚〜3000枚の出力期間という4つの出力期間において、ブレード鳴きの発生頻度の検査と、クリーニングブレードの温度の測定とを行い、ブレード鳴きの発生頻度に関しては、以下のカテゴリーに分けて評価する。
○ : ほとんどブレード鳴きが発生せず
△ : 時々、ブレード鳴きが発生
× : 間欠的なブレード鳴きが繰り返し発生
×× : 常時ブレード鳴き発生
下記表1に出力テストの結果を示す。
Figure 2007328272
この表1に示すように、比較例では、クリーニングブレードの温度が35℃に達した1500枚出力後からブレード鳴きが発生し始め、クリーニングブレードの温度が35℃〜40℃の領域にある状態では、時々ブレード鳴きが発生する程度(評価は△)であったが、出力枚数が増加するにつれ温度が上昇し、2500枚〜3000枚の出力期間でクリーニングブレードの温度が40℃〜45℃の領域に達すると間欠的なブレード鳴きが繰り返し発生するようになっている(評価は×)。さらに、2500枚〜3000枚の出力期間でクリーニングブレードの温度が45℃〜50℃の領域に達すると常時ブレード鳴きが発生する(評価は××)ほど、クリーニングブレードの振動が激しくなっている。一方、実施例では、上記4つの出力期間のいずれにおいてもブレード鳴きがほとんど発生しておらず(評価は○)、クリーニングブレードの温度は、比較例と異なり1500枚出力以後でも、25℃〜35℃の領域に留まっている。この結果は、比較例においてブレード鳴きが発生し始めた1500枚出力以後から、実施例では、図2の冷却部108Cによるクリーニングブレードの冷却が行われてクリーニングブレードの温度上昇が回避されていることを反映している。また、実施例では、クリーニングブレードの温度は25℃以下に低下しておらず、空気中の水分がクリーニングブレード上に凝結するほどの、クリーニングブレードの過剰冷却は避けられている。
以上の出力テストの結果をまとめると、ブレード鳴きが頻繁に発生する前の段階でクリーニングブレードの冷却を行うことで、ブレード鳴きが抑制され、騒音が少ない良好な画像形成が可能となることが結論できる。
以上の説明では、クリーニングブレードの温度が25℃に達したことが検知されると、クリーニングブレードの冷却が停止されてクリーニングブレードの過剰冷却が回避されたが、本発明では温度検知は必ずしも必要ではなく、例えば、クリーニングブレードの冷却を所定時間の間だけに限定することによりクリーニングブレードの過剰冷却を回避する方式や、冷却で消費される電力の量を所定量に制限することでクリーニングブレードの過剰冷却を回避する方式といった、温度検知が行われない方式も採用可能である。
また、以上の説明では、支持部材の振動の検知を通じて間接的にクリーニングブレードの振動の検知を行ったが、本発明では、図2の振動検知部がクリーニングブレードに取り付けられてクリーニングブレードの振動が直接検知される方式も採用可能である。また、以上の説明では、図2の温度検知部はクリーニングブレードに直接取り付けられてクリーニングブレード表面の温度検知が行われたが、本発明では、図2の温度検知部はクリーニングブレードの周辺、例えば、支持部材などに取り付けられて、支持部材の表面の温度検知を通じてクリーニングブレード表面の温度検知が間接に行われる方式も採用可能である。
また、以上の説明では、図2に示す冷却部ではクリーニングブレードの冷却のためにペルチェ素子を採用したが、本発明では、ペルチェ素子以外にも、冷却用の送風装置なども採用可能である。
また、本実施形態の画像形成装置はフルカラー画像形成装置であったが、本発明の画像形成装置はモノクロの画像形成装置に応用されてもよい。また、以上の説明では中間転写ベルトを介して画像形成を行う画像形成装置の例が示されているが、本発明は、中間転写ベルトを介さずに、感光体から記録媒体に直接転写を行う直接転写方式の画像形成装置に応用されてもよい。
本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。 図1に示す、シアンのトナー像が形成される感光体の周辺の様子を表した図である。 図2に示すクリーニングブレードの幅に沿った平面内で、図2に示す振動検知部、温度検知部、および熱伝導部材を表した図である。
符号の説明
1000…画像形成装置、
1…トレイ、
2…排紙トレイ、
3…搬送ロール、
4…CPU、
4K,4C,4M,4Y…トナーカートリッジ、
5…中間転写ベルト、
50…ベルト本体、
50K,50C,50M,50Y…1次転写ロール、
5a…駆動ロール、
61Y,61M,61C,61K…感光体、
64K,64C,64M,64Y…現像器、
65Y,65M,65C,65K…帯電器、
7…露光部、
8…レジロール対、
9…2次転写ロール対、
9b…2次転写ロール、
10…定着器、
13…送出ロール対、
100C…クリーニングブレード、
101C…振動検知部、
102C…熱伝導部材、
103C…温度検知部、
104C…支持部材、
105C…残留トナー搬送部、
106C…筐体、
107C…残留トナー、
108C…冷却部

Claims (1)

  1. 像保持体上に現像像を形成し、該現像像を前記像保持体から記録媒体上に転写し、該記録媒体上の現像像を定着することにより該記録媒体上に定着像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記像保持体に当接するクリーニングブレードと、
    前記クリーニングブレードの振動を、直接あるいは間接に検知する振動検知部と、
    前記振動検知部が振動を検知した場合に前記クリーニングブレードを冷却する冷却部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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