JP2007328157A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
導電性異物に起因する画像欠陥が軽減された画像形成装置を提供する。
【解決手段】
所定の巡回経路に沿って巡回走行される移動体と、巡回経路上の所定の転写位置で移動体と接触する、表面に現像像を保持して回転する像保持体と、像保持体の表面に現像剤によって現像像を形成する画像形成部と、電界を生じさせることにより、像保持体の表面に形成された現像像を移動体に転写する転写器と、像保持体に対して巡回経路における上流側に並んだ位置に、転写器によって生じる電界の向きと交わる向きの電界を生じさせる電界発生器とを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、像保持体上に形成された現像像を移動体上に転写し、さらに、移動体上に転写された現像像を記録媒体上に転写および定着することにより、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、帯電させた感光体の表面を露光して潜像を形成し、その潜像を現像して現像像を形成し、その現像像を直接に、あるいは中間転写体を介在させて、最終的に記録媒体上に転写する電子写真方式を採用した画像形成装置が知られている。特に、中間転写体を備えた画像形成装置は、多色のトナーを使ってカラー画像を形成するカラープリンタとして多用されている。まず、中間転写体を備えた画像形成装置による基本的な画像形成方法について説明する。
図1は、中間転写体を備えた画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置には、感光体101、帯電器102、露光器103、現像器104、一次転写器105、および中間転写ベルト106などが備えられている。感光体101は、矢印A方向に回転しており、中間転写ベルト106は、矢印B方向に巡回走行している。実際には、感光体101、帯電器102、露光器103、現像器104、および一次転写器105で構成される画像形成ユニット100が、使用される複数色のトナーそれぞれに対応して1つずつ備えられており、それら複数の画像形成ユニットが中間転写ベルト106の巡回経路に沿って並べられている。ここでは、巡回経路の上流側から順に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒4色のトナーそれぞれに対応する画像形成ユニットが並べて配置されているものとして、図1では、それら複数色のうちの1色(マゼンタ)の画像形成ユニット100のみを示して説明する。
画像の形成にあたっては、まず、帯電器102によって感光体101の表面が帯電される。通常は、マイナスに帯電されたトナーが用いられることが多く、感光体101の表面はマイナスに帯電されることが一般的である。
続いて、露光器103によって画像に基づいた光Lが照射されて照射位置が除電されることにより、帯電された感光体101の表面に静電潜像が形成される。現像器104は、トナーを含む現像剤が内部に収納された収納部1042と、表面に現像剤を保持して回転することにより感光体101上の静電潜像にトナーを飛翔させる現像ロール1041とで構成されており、現像器104によって静電潜像が現像され、感光体101の表面にマゼンタトナーの現像像200Mが形成される。感光体101の表面に形成された現像像200Mは、感光体101の回転に伴って、感光体101と一次転写器105とが接触する転写位置Pにまで到達する。
また、図1に示す画像形成ユニット100で形成されたマゼンタトナーの現像像200Mが転写位置Pに到達するタイミングに合わせて、中間転写ベルト106の巡回経路の上流側に配置されたイエローの画像形成ユニット(図示しない)で形成されたイエローの現像像200Yが中間転写ベルト106によって転写位置Pに搬送されてくる。
一次転写器105には、転写バイアス電圧が印加されており、転写位置Pには、感光体101上に形成された現像像200Mが一次転写器105側に引き付けられる向きの電界が生じている。例えば、マイナスに帯電されたトナーが使用される場合には、一次転写器105には、正の電位を付与する転写バイアス電圧が印加される。その結果、感光体101上のマゼンタトナーの現像像200Mが一次転写器105に引き付けられ、さらに、中間転写ベルト106が感光体101に所定の圧力で押し付けられることによって、マゼンタトナーの現像像200Mが中間転写ベルト106上のイエロートナーの現像像200Yの上に重ねて転写される。
以下、同様にして、中間転写ベルト106上に、シアントナーの現像像、および黒トナーの現像像が順に重ねて転写され、4色の現像像が重ね合わされた多色トナーの現像像が形成される。多色トナーの現像像は、中間転写ベルト106の巡回経路の下流に配置された二次転写器(図示しない)および定着器(図示しない)に搬送され、記録用紙上に転写されて定着される。
以上のようにして、記録用紙上にカラー画像が形成される。
ここで、画像形成装置を構成している各種要素には、その製造工程においてカーボンファイバーなどといった導電性異物が付着していることが多く、画像形成装置を組み立てる工程や、収納部1042を交換する際などに、それらの要素に付着していた導電性異物300が中間転写ベルト106上に落下してしまう。また、導電性異物300は、収納部1042内に収容された現像剤にも混入している場合がある。
収納部1042内に混入していたり、中間転写ベルト106上に付着した導電性異物300は、感光体101の回転や中間転写ベルト106の移動に伴って転写位置Pにまで到達する。転写位置Pには、転写バイアス電圧の印加による電界が生じているため、導電性異物300は電界の作用により分極して、クーロン力によって感光体101に対して起立し、さらに、中間転写ベルト106が感光体101に押し付けられることによって、導電性異物300が感光体101に突き刺さってしまう。この状態で感光体101が帯電器102で帯電されると、感光体101に突き刺さった導電性異物300が帯電器102と接触して急激な電圧降下を招き、感光体101の帯電不良が生じて、画像形成装置で形成される画像に黒筋や白筋などといった画像欠陥が発生してしまうという問題がある。
この問題を解決する方法として、特許文献1には、現像器内に、現像剤に混入した導電性異物を分離する分離除去装置を備える技術について記載されている。この技術によると、感光体の回転に伴って導電性異物が転写位置に搬送されてくる不具合を軽減することができる。
特開2002−66376号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、中間転写ベルトによって転写位置に搬送されてくる導電性異物を除去することができない。特に、図1に示すように、感光体が中間転写ベルトの上に配置された画像形成装置では、トナーカートリッジや感光体などといった消耗品を交換する際や、画像形成装置を搬送する際などに振り落とされた導電性異物が中間転写ベルト上に溜まってしまうことが多く、上述した画像欠陥が生じやすいという問題がある。
尚、このような問題は、中間転写ベルトが備えられた画像形成装置だけではなく、感光体上に形成された現像像を、所定の巡回経路に沿って移動する移動体上に転写する画像形成装置に一般的に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、導電性異物に起因する画像欠陥が軽減された画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、所定の巡回経路に沿って巡回走行される移動体と、
巡回経路上の所定の転写位置で移動体と接触する、表面に現像像を保持して回転する像保持体と、
像保持体の表面に現像剤によって現像像を形成する画像形成部と、
電界を生じさせることにより、像保持体の表面に形成された現像像を移動体に転写する転写器と、
像保持体に対して巡回経路における上流側に並んだ位置に、転写器によって生じる電界の向きと交わる向きの電界を生じさせる電界発生器とを備えたことを特徴とする。
移動体上の導電性異物は、像保持体に対して垂直に起立された状態で転写位置に搬送されてきた場合は、像保持体に突き刺さってしまいやすいが、像保持体に対して多少でも傾いた状態で転写位置に搬送されてきた場合には、導電性異物が像保持体に突き刺さりにくいことが知られている。本発明の画像形成装置によると、巡回経路における転写位置の上流側で、転写器によって生じる電界の向きと交わる向きの電界によって移動体上の異物が像保持体に対して傾けられる。したがって、像保持体上に形成された現像像や、移動体の巡回走行に伴って転写位置に搬送されてくる現像像などを崩すことなく導電性異物を傾けることができ、画像欠陥を軽減することができる。
また、本発明の画像形成装置において、上記電界発生器は、この画像形成装置が始めて駆動した場合にのみ電界を生じさせるものであってもよい。
ここで「始めて」とは、装置の製造後始めて、装置が出荷され設置されて始めて、電源投入後始めて等を総括的に表したものである。
画像形成装置には、移動体上に転写されずに残ってしまった残留トナーを除去するクリーナが備えられていることが一般的であり、像保持体に突き刺さらずに移動体上に残った導電性異物も、移動体のクリーナなどによって除去されることが多い。したがって、画像形成装置が始めて駆動した場合にのみ、電界発生器で電界を生じさせることによって、消費電力を抑えることができる。
また、本発明の画像形成装置において、上記電界発生器が、像保持体とは移動体を挟んで反対側に配備された、相互間に電圧が印加される一対の電極であることが好ましい。
移動体に対して像保持体と同じ側には、画像形成部を構成する各種要素が配置されており、電界発生器を配置するスペースを確保することが困難である。移動体を挟んだ像保持体の反対側に一対の電極が設けられ、この一対の電極間に電圧が印加されることによって、導電性異物を傾ける電界が生じるので、画像形成装置の小型化と画像欠陥の軽減とを両立させることができる。
また、本発明の画像形成装置において、上記電界発生器が、像保持体とは移動体を挟んで反対側に配備された、互いの櫛歯が交互に並んだ、相互間に電圧が印加される一対の櫛形電極であることが好適である。
本発明の好適な画像形成装置によると、交互に並んだ櫛歯それぞれの間に電界が生じるため、移動体上の導電性異物を確実に傾けることができる。また、櫛歯から距離を置くと電界の総和が「0」となるので、現像像の転写への影響を軽減することもできる。
本発明によれば、導電性異物に起因する画像欠陥が軽減された画像形成装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施形態が適用された画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。
図2に示す画像形成装置1は、静電潜像を形成し現像剤で現像して現像像を形成し、その現像像を記録媒体上に転写および定着することによりその記録媒体上に定着現像像からなる画像を形成する画像形成装置である。具体的には、この画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)の各色毎に画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のプリンタであり、単色の画像をプリントすることができるほか、かかる4色の現像像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。尚、これら4つの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kはほぼ同様の構成を有しているため、図2では、基本的にはY,M,C,Kの符号を省略してまとめて説明し、各色の要素について個別に説明するときにのみ、その色の符号Y,M,C,Kを付して説明する。
各画像形成ユニット10には、それぞれ、感光体11、帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写器15,および感光体クリーナ16が備えられている。感光体11は、本発明にいう像保持体の一例にあたり、帯電器12、露光器13、および現像器14を合わせたものは、本発明にいう画像形成部の一例にあたり、一次転写器15は、本発明にいう転写器の一例に相当する。
また、画像形成装置1には、各画像形成ユニット10に共通の、制御部20、中間転写ベルト30、駆動ロール31、従属ロール32、中間転写ベルトクリーナ33、ステアリングロール34、二次転写器36、および転写クリーナ37が備えられている。中間転写ベルト30は、本発明にいう移動体の一例に相当する。
感光体11は、矢印A方向に回転されており、中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回走行されている。各画像形成ユニット10の、中間転写ベルト30の巡回経路における上流側には、本発明にいう電界発生器の一例に相当し、中間転写ベルト30上に付着した導電性異物を感光体11に対して傾けるための傾斜器17が配置されている。傾斜器17については、後で詳しく説明する。
この画像形成装置1の画像形成における基本動作について説明する。
まず、画像を形成するための準備として、各色用の感光体11が回転駆動され、感光体11の表面に、帯電器12によって所定の電荷が付与される。
続いて、画像読取装置(図示しない)で原稿画像が読み取られ、Y,M,C,K4色の色分解データが生成される。各色の色分解データは、対応する色の画像形成ユニット10の露光部13に送られる。
画像形成のための準備が終了すると、まず、イエローの画像形成ユニット10Yによる現像像形成が開始される。イエローの露光部13Yにより、感光体11Y表面にイエローの色分解画像に相当するレーザ光が照射されて静電的な潜像(静電潜像)が形成される。その静電潜像は、現像器14Yによって循環供給される現像剤に含まれたイエローの現像剤で現像されて、感光体11Y上にイエロートナーの現像像が形成される。
感光体11Y上にイエロートナーの現像像が形成されると、一次転写器15Yによって、感光体11Y上に形成されたイエロートナーの現像像が中間転写ベルト30上に転写される。
また、感光体11Y上の現像像が中間転写ベルト30上に転写されると、感光体クリーナ16Yによって、感光体11Y上に残留する残留トナーが掻き取られて除去される。
中間転写ベルト30は、駆動ロール31および従属ロール32によって矢印B方向に巡回移動されるとともに、ステアリングロール34によって幅方向の位置ずれが補正される。この中間転写ベルト30上に転写されたイエロートナーの現像像が次の色であるマゼンタの画像形成ユニット10Mの一次転写器15Mに到達するタイミングに合わせて、マゼンタトナーの現像像が一次転写器15Mに到達するように、マゼンタの画像形成ユニット10Mによる現像像形成が行われる。こうして形成されたマゼンタトナーの現像像は、一次転写器15Mによって中間転写ベルト30上のイエロートナーの現像像の上に重ねて転写される。
続いて、シアンおよび黒の画像形成ユニット10C、10Kによる現像像形成が上記と同様のタイミングで行われ、一次転写器15C、15Kにおいて中間転写ベルト30のイエロートナーおよびマゼンタトナーの現像像の上に順次重ねて転写される。
こうして、中間転写ベルト30上に転写された多色トナーの現像像は、二次転写器36により記録用紙40上に二次転写され、多色現像像は記録用紙40とともに矢印C方向に搬送され、定着器38により記録用紙40上に定着されることによりカラー画像が形成される。二次転写器36上に残留する残留トナーは転写体クリーナ37によって除去され、転写後の中間転写ベルト30上に残留する残留トナーは中間転写ベルトクリーナ33によって除去されて、次の画像形成に向けての準備がなされる。
基本的には、以上のようにして記録用紙上に画像が形成される。
続いて、傾斜器17における動作と、制御部20による制御について詳しく説明する。
図3は、画像形成ユニット10、傾斜器17、および制御部20の概略構成図であり、図4は、傾斜器17の概略構成図であり、図5は、導電性異物を傾ける方法を説明するための図である。
尚、4つの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、および傾斜器17Y,17M,17C,17Kはほぼ同様の構成を有しているため、図3、および図4では、それら画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、および傾斜器17Y,17M,17C,17Kを代表して、マゼンタの画像形成ユニット10M、および傾斜器17Mについて説明する。また、以下では、画像形成に使用されるトナーはマイナスに帯電されているものとして説明する。
図3に示すように、傾斜器17Mは、中間転写ベルト30の巡回経路における、感光体11Mと中間転写ベルト30とが接触する転写位置Pの上流側の、中間転写ベルト30を挟んだ感光体11Mの反対側に配置されている。
図4に示すように、傾斜器17Mは、複数の櫛歯171a,172aが交互に並んだ1対の櫛形電極171,172によって構成されており、櫛形電極171,172は、櫛歯172a,172aが並んだ方向が感光体11Mの軸方向に沿うように配置されている。櫛歯171a,172aは、本発明にいう櫛歯の一例にあたり、櫛形電極171,172は、本発明にいう一対の電極の一例、および一対の櫛形電極の一例の両方に相当する。
また、帯電器12M、現像器14M、一次転写器15M、および傾斜器17Mには、バイアス電圧を印加する帯電電源52、現像バイアス電源53、転写バイアス電源51、および傾斜電源54がそれぞれ備えられており、制御部20は、それら帯電電源52、現像バイアス電源53、転写バイアス電源51、および傾斜電源54による印加電圧を制御することによって、帯電器12M、現像器14M、一次転写器15M、および傾斜器17Mの動作を制御している。
現像像が形成される際には、感光体11Mが矢印A方向に回転されて、中間転写ベルト30が矢印B方向に巡回走行されるとともに、帯電電源52によって帯電器12Mに帯電電圧が印加され、現像バイアス電源53によって現像器14Mに現像バイアス電圧が印加され、転写バイアス電源51によって一次転写器15Mに転写バイアス電圧が印加され、傾斜電源54によって傾斜器17の一対の櫛形電極171,172それぞれに傾斜器17用の電圧が印加される。
帯電器12Mに帯電電圧が印加されると、感光体11Mの表面に所定の電荷が付与される。
続いて、露光器13Mから感光体11Mにレーザ光が照射されて、感光体11M表面に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、感光体11Mの回転に伴って、現像器14Mと感光体11Mとの間の現像位置に搬送される。
現像バイアス電圧が印加されることにより、現像器14Mには、感光体11M表面の電位よりも低い電位が付与されている。現像器14Mでは、内部に収納された現像剤中のトナーがマイナスに帯電されており、現像バイアス電圧の印加により現像位置に生じた、感光体11M側から現像器14M側に向かう電界によって、トナーが感光体11M側に引き付けられて静電潜像に付着し、感光体11M上にマゼンタの現像像が形成される。
感光体11M上に形成されたマゼンタの現像像は、感光体11Mの回転に伴って転写位置Pに移動される。尚、マゼンタの現像像が転写位置Pに移動されるタイミングで、上流側のイエローの画像形成ユニット10Yによって形成されたイエローの現像像も転写位置Pに搬送されてくる。
一次転写器15Mには、転写バイアス電圧が印加されることによって、感光体11M表面から帯電したトナー粒子を引きつける電位が付与されており、転写位置Pには、一次転写器15M側から感光体11M側に向かう電界が生じている。また、傾斜器17Mの櫛形電極171,172に傾斜器17用の弱い電圧が印加されることによって、交互に並んだ櫛歯171a,172aそれぞれの間に感光体11Mの軸に沿う方向の電界が生じている。この電界は、転写位置Pに生じている電界とは交わる方向の電界であるが、一対の櫛歯171a,172aの間に生じている電界の強度は小さいため、中間転写ベルト30上のイエロートナーの現像像は、崩されることなく傾斜器17M上を通過し、転写位置Pに搬送されてくる。
感光体11M上に形成されたマゼンタトナーの現像像は、転写位置Pに生じている電界によって一次転写器15Mに引き付けられ、中間転写ベルト30によって転写位置Pに搬送されてきたイエロートナーの現像像に、感光体11M上のマゼンタトナーの現像像が重ねて転写される。
また、現像像が中間転写ベルト30上に転写された後の感光体11M上には、転写されずに残ってしまった残留トナーが付着している。残留トナーは、感光体11Mの回転に伴って感光体クリーナ16Mに供給され、感光体クリーナ16Mによって掻き取られる。
画像形成装置1では、以上のように各種バイアス電圧が印加されることによって、画像の形成が行われている。
ここで、感光体11やトナーカートリッジ(図示しない)等を交換する際などに、図5に示すように、画像形成装置1を作製する工程で生成された導電性異物70が中間転写ベルト30上に振り落とされ、中間転写ベルト30上に導電性異物70が付着してしまう。この導電性異物70が中間転写ベルト30によって転写位置Pに搬送されてしまうと、転写バイアス電圧の印加によって導電性異物70が感光体11に対して垂直に起立し、さらに、中間転写ベルト30が感光体11Mに押し付けられることによって、導電性異物70が感光体11Mに突き刺さる恐れがある。本実施形態の画像形成装置1では、以下説明するように、傾斜器17によって導電性異物が傾けられることにより、このような導電性異物に起因する画像欠陥などといった不具合が回避される。
中間転写ベルト30上に付着した導電性異物70は、現像像と同様に、中間転写ベルト30の移動に伴って傾斜器17Mの近傍に搬送されてくる。傾斜器17Mでは、図4に示す櫛形電極171,172によって複数の櫛歯171a,172aそれぞれの間に、転写位置Pにおける転写方向(矢印D方向)とは交わる、感光体11Mの軸に沿う方向の弱い電界が生じている。傾斜器17Mは、転写位置Pに十分近い場所に配置されているので、現像像は乱されることなく傾斜器17Mの上を通過する。一方、導電性異物70は、転写位置Pに生じている強い電界によって導電性異物70内で静電誘導が生じて起立するが、傾斜器17Mで生じる電界によって傾けられる。この結果、導電性異物70は、感光体11Mの表面に対して傾いた状態で転写位置Pに搬送されるため、感光体11Mに突き刺さってしまう不具合が回避される。
感光体11Mに突き刺さらずに感光体11M上に残った導電性異物70は、感光体クリーナ16Mに搬送されて感光体クリーナ16Mによって残留トナーなどといっしょに除去され、感光体11Mに突き刺さらずに中間転写ベルト30上に残留した導電性異物70は、図2に示す中間転写ベルトクリーナ33に搬送され、中間転写ベルトクリーナ33によって除去される。
以上のように、本発明の画像形成装置によると、現像像を乱すことなく、中間転写ベルト上に付着した導電性異物を感光体に対して傾けることができ、画像欠陥などといった不具合を回避することができる。
ここで、上記では、本発明にいう移動体として中間転写ベルトを利用する例について説明したが、本発明にいう移動体は、ドラムなどであってもよい。
また、上記では、導電性異物を一対の櫛形電極を使って傾ける例について説明したが、本発明にいう電界発生器は、櫛形電極以外の電極であってもよい。
また、上記では、傾斜器17Mによって感光体11Mの軸に沿う方向の電界を生じさせる例について説明したが、本発明にいう電界発生器は、転写機によって生じる電界の向きと交わる向きの電界を生じさせるものであれば、例えば、移動体の走行方向に沿った方向の電界を生じさせるものであってもよい。
また、上記では、画像の形成が行われている間は常に傾斜器17Mに電圧を印加する例について説明したが、本発明の画像形成装置は、画像形成装置が納品された際などに一度だけ、電界発生器で電界を生じさせるものであってもよい。導電性異物は、画像形成装置を構成する各部品にくっついており、画像形成装置を搬送する際にそれらが移動体上に落下することが多い。このため、画像形成装置を最初に駆動した場合にのみ電界発生器で電界を生じさせ、移動体用のクリーナなどで導電性異物を除去することによって、消費電力を抑えることができる。しかし、この場合、画像形成時に、トナーカートリッジ内に混入した導電性異物を傾斜させることはできない。
以下、本発明の実施例について説明する。
従来から用いられているタンデム型の画像形成装置を利用し、図3に示すような傾斜器17を備えた実施例と、傾斜器17を備えていない比較例を用意した。
(実施例)
図3に示すように、傾斜器17を、中間転写ベルト30の巡回経路における転写位置Pの上流側の、中間転写ベルト30を間に挟んだ感光体11と反対側に配置した。傾斜器17としては、図4に示すような一対の櫛形電極171,172を適用し、それら櫛形電極171,172の間に400Vの電圧を印加する。
(比較例)
実施例の画像形成装置から傾斜器17を取り外したものを用いた。
(評価方法)
現像器14内に、現像剤の重量に対し1/1000の割合でカーボンファイバーを混入させて、A3サイズのコピー用紙に白黒のハーフトーン画像を連続して10枚プリントする。その後、感光体11に突き刺さったカーボンファイバーの数と、プリント画像とを以下の評価基準で評価した。
○:感光体11に突き刺さったカーボンファイバーが数十個程度であり、プリント画像中に黒点や白点などといった画像欠陥がほとんどない。
×:感光体11に突き刺さったカーボンファイバーが100個以上あり、プリント画像中に見た目に違和感を感じる程度に画像欠陥が確認できた。
次に、これらの実施例および比較例に対する評価結果について説明する。
(評価結果)
評価結果は、実施例「○」、比較例「×」となった。
傾斜器17が備えられた実施例では、感光体11に突き刺さったカーボンファイバーの数が10個であり、プリント画像中には、画像欠陥がほとんど確認できなかった。これは、傾斜器17によってカーボンファイバーが傾けられ、感光体への突き刺さりが軽減されたためであると考えられる。
また、傾斜器17が備えられていない比較例では、感光体11に突き刺さったカーボンファイバーの数が158個であり、目視で確実に認識できる程度の画像欠陥が確認され、実用上、問題ありと判定された。
以上の結果から、本発明の有用性が確認できた。
従来の画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態が適用された画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。 画像形成ユニット、傾斜器、および制御部の概略構成図である。 傾斜器の概略構成図である。 導電性異物を傾ける方法を説明するための図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K,100 画像形成ユニット
11Y,11M,11C,11K,101 感光体
12Y,12M,12C,12K,102 帯電器
13Y,13M,13C,13K,103 露光器
14Y,14M,14C,14K,104 現像器
15Y,15M,15C,15K,105 一次転写器
16Y,16M,16C,16K 感光体クリーナ
17Y,17M,17C,17K 傾斜器
20 制御部
30,106 中間転写ベルト
31 駆動ロール
32 従属ロール
33 中間転写ベルトクリーナ
34 ステアリングロール
36 二次転写器
37 転写体クリーナ
38 定着器

Claims (1)

  1. 所定の巡回経路に沿って巡回走行される移動体と、
    前記巡回経路上の所定の転写位置で前記移動体と接触する、表面に現像像を保持して回転する像保持体と、
    前記像保持体の表面に現像剤によって現像像を形成する画像形成部と、
    電界を生じさせることにより、前記像保持体の表面に形成された現像像を前記移動体に転写する転写器と、
    前記像保持体に対して前記巡回経路における上流側に並んだ位置に、前記転写器によって生じる電界の向きと交わる向きの電界を生じさせる電界発生器とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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