JP2007328054A - 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 - Google Patents
画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007328054A JP2007328054A JP2006157781A JP2006157781A JP2007328054A JP 2007328054 A JP2007328054 A JP 2007328054A JP 2006157781 A JP2006157781 A JP 2006157781A JP 2006157781 A JP2006157781 A JP 2006157781A JP 2007328054 A JP2007328054 A JP 2007328054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- dehumidification
- image forming
- forming apparatus
- suppression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも熱を利用してシート2に画像Gを定着する定着装置1と、この定着装置1のシート搬送方向下流側に設けられてシート2のカールを矯正するシート矯正装置3とを備えた画像形成装置において、シート矯正装置3には、定着装置1にて定着されたシート2の一方の面からの脱湿を抑制する第1の脱湿抑制手段5と、定着装置1にて定着されたシート2の他方の面からの脱湿を抑制する第2の脱湿抑制手段6とを備え、定着装置1により生成されるシート2のカール2cを矯正するように第1、第2の脱湿抑制手段5,6による脱湿抑制度合M1,M2を異ならせる。
【選択図】図1
Description
この種の定着装置210としては、例えば熱を利用してシート上に画像を定着する方式が多く用いられており、例えば加熱定着部材211とこれに対向する対向定着部材212とを具備する構造が代表的である。ここで、加熱定着部材211としては例えば加熱源211aを有する加熱定着ロールが用いられ、また、対向定着部材212としては例えば加熱定着ロール211に圧接されて追従回転し且つシート201をニップ搬送する加圧定着ロールや加圧定着ベルトなどが用いられる。
このとき、定着装置210としては、シート201上の画像の定着性を良好に保つために、通常シート201の画像保持面側に位置する加熱定着部材211の表面温度が対向定着部材212の表面温度よりも高温に設定されることが多い。このような状況下において、定着装置210の定着ニップ域では必然的に定着部材211,212間に温度差が生じてしまうため、シート201の両面(表裏面)における脱湿経過に差が生じてしまう。すると、例えば定着前にシート201の両面における脱湿経過が略均等であったとしても、シート201の一方の面における脱湿経過と他方の面における脱湿経過との間に差が生じてしまうことから、シート201の両面での収縮量に差異が発生し、この収縮量差に依存してシート201にカールが発生するという技術的課題がある。
このようなカールに伴う不具合を解決する手段としては例えば特許文献1記載の技術が既に提案されている。
この特許文献1記載の先行技術は、図11に示すように、定着装置210の下流側にシート201のカールが矯正可能なカール矯正装置230を配設したものである。このカール矯正装置230は、シャフト232とソフトニップロール(軸部材に軟質部材からなるロール部材を配設した態様)233とで構成されたカール矯正ロール対231を有し、このカール矯正ロール対231にカールが生成されたシート201を通過させることでシート201のカールを機械的に矯正するものである。
つまり、従来の機械的なシート矯正方式にあっては、厚紙等のシートに対する走行性が不安定になり易く、シートや画像に対してダメージを与え易いという懸念があった。
尚、図1は本発明を説明するための画像形成装置の模式図であり、本発明は図1に示す態様に限定されるものでないことは勿論である。
ここで、加熱定着部材1aとしては例えば加熱源にて表面が加熱可能な加熱定着ロールなどが挙げられ、加熱源が内部に設けられている態様、あるいは、外部から加熱される態様、あるいは、両者を組み合わせた態様など適宜選定して差し支えない。また、対向定着部材1bとしては加熱定着部材1aに対向配置されるものであればよく、加熱定着部材1aに圧接されて追従回転し且つシート2をニップ搬送する加圧定着ロールや定着ベルトなどが挙げられる。更に、対向定着部材1bとして定着ベルトを用いる態様にあっては、加熱定着部材1aと定着ベルトとの間に定着ニップ域を確保するという観点から、定着ベルトの背面に加圧パッドを配設し、この加圧パッドにて定着ベルトを加熱定着部材1a側に加圧する態様が好ましい。
更にまた、対向定着部材1bには加熱源を備える必要はないが、例えばシート2を保持加熱するために補助加熱源を設けてもよいことは勿論である。
また、定着装置1は加熱定着部材1aと対向定着部材1bとの間の定着ニップ域で両定着部材1a,1bの表面温度について特に制限するものではないが、一般的には、画像定着性を良好に保つという観点から、シート2の画像保持面側に位置する加熱定着部材1a側の表面温度が対向定着部材1bのそれよりも高く設定されることが多く、本発明は、加熱定着部材1aと対向定着部材1bとの表面温度に差がある態様において特に有効である。
更にまた、シート矯正装置3はシート2の両面に脱湿抑制手段5,6を備えた態様(両面脱湿抑制方式)を前提とする。
この場合、第1の脱湿抑制手段5,第2の脱湿抑制手段6はシート2の両面に対応して夫々設けられて両者が作動可能であればよく、通常は両者が共に作動する態様であるが、必要に応じて一方のみが作動し、他方が非作動の状態である態様をも含む。
また、本発明では、シート2の両面に対し夫々第1、第2の脱湿抑制手段5,6を備え、かつ、夫々の脱湿抑制度合M1,M2を異ならせることを要件とする。
つまり、シート2にカール2cが生成されるということは、シート2の一方の面、他方の面における湿気度合が相違することが要因であることから、カール2cを矯正するにはシート2の夫々の面に対する脱湿抑制度合を異ならせることが重要である。
更に、各脱湿抑制手段5,6による脱湿抑制度合の好ましい設定方法としては、定着装置1から排出されたシート2の高温度面側からの脱湿抑制度合M1を、その低温度面側からの脱湿抑制度合M2よりも高くなるように設定されるものが挙げられる。これはシート2の表面温度の高低から見た設定方法である。
更にまた、各脱湿抑制手段5,6による脱湿抑制度合の好ましい設定方法としては、定着装置1から排出されたシート2の画像保持面側からの脱湿抑制度合M1を、その画像非保持面側からの脱湿抑制度合M2よりも高くなるように設定されるものが挙げられる。これはシート2の画像保持の有無から見た設定方法である。
脱湿抑制手段5,6の代表的態様としては、例えばペルチェ素子等の冷却手段を用い、その冷却能力を異ならせるようにすればよい。この態様においては、冷却手段の冷却能力を強くすることによりシート2の脱湿度合を抑制させることが可能である。
また、脱湿抑制手段5,6の他の代表的態様としては、シート2の夫々の面に接触することで吸熱し、その熱を空気中に放熱する吸熱兼放熱部材を用い、その吸熱又は放熱能力を異ならせるようにすればよい。この態様においては、吸熱兼放熱部材の放熱能力あるいは吸熱能力を強くすることによりシート2の脱湿度合を抑制することが可能である。
本態様においては、夫々の吸熱兼放熱部材の温度をパラメータとして各吸熱兼放熱部材の吸熱兼放熱能力を異ならせるようにすればよい。例えば吸熱兼放熱部材に冷却ファンや冷却フィンを付加する態様が挙げられる。
また、別の態様としては、夫々の吸熱兼放熱部材のシート面に対する接触面積をパラメータとして各吸熱兼放熱部材の吸熱又は放熱能力を異ならせるようにしてもよい。
更に、脱湿抑制手段5,6の別の代表的態様としては、シート搬送経路を挟んで相対向配置される一対の搬送ガイドを兼用し、夫々の搬送部材の脱湿開口率を異ならせるようにしてもよい。
この場合、本発明は、図1に示すように、少なくとも熱を利用してシート2に画像を定着する定着装置1のシート搬送方向下流側に設けられてシート2のカール2cを矯正するシート矯正装置3において、定着装置1にて定着されたシート2の一方の面からの脱湿を抑制する第1の脱湿抑制手段5と、定着装置1にて定着されたシート2の他方の面からの脱湿を抑制する第2の脱湿抑制手段6とを備え、定着装置1により生成されるシート2のカール2cを矯正するように第1、第2の脱湿抑制手段5,6による脱湿抑制度合M1,M2を異ならせるものが挙げられる。
定着装置1による定着前においては、図2(a)に示すように、シート2の表裏面の湿気度合が略均衡していると仮定する。尚、図中hはシート2中に含浸している水蒸気単位成分を模式的に示すものである。
このようなシート2が定着装置1の定着ニップ域を通過する際には、図1及び図2(b)に示すように、加熱定着部材1aから所定の熱量Q1がシート2の表面部(通常は画像保持面側)に供給され、対向定着部材1bから所定の熱量Q2がシート2の裏面部(通常は画像非保持面側)に供給される。このとき、加熱定着部材1aからの熱量Q1が対向定着部材1bからの熱量Q2よりも大きいとすれば、シート2の表面部から蒸発する水蒸気成分hは裏面部からのそれよりも多くなる。このため、もしシート矯正装置がない場合には、図2(c')に示すように、シート2の表面部の脱湿状態が裏面部のそれよりも少なくなる。結果としてシート2の表裏面での脱湿経過に差が生じ、図2(d')に示すように、シート2には裏面側が内面になるようなカール2cが生ずる。
(1) シート定着時におけるシート両面の脱湿経過の差を無くす方向にシートの脱湿経過を改善することが可能になるため、シートのカールの発生を有効に防止することができる。
(2) 機械式シート矯正方式のようにシートを強制的に屈曲させることなく、シートのカールを矯正することが可能になるため、厚紙等のシートに対する走行性不良や、シートに皺を発生させたり、シート上の画像にダメージを与えたりするという機械式シート矯正方式の不具合を有効に回避することができる。
更に、本発明に係るシート矯正装置によれば、機械式シート矯正方式の不具合(厚紙等のシートに対する走行性不良やシートに対する皺や画像乱れ)を回避しながら、シートのカール矯正を簡単に実現することができる。
◎実施の形態1
図3は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1の全体構成概略を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、装置筐体20内にシートに画像が形成可能な作像エンジン21を有し、この作像エンジン21の下部にシート供給トレイ22を配設すると共に、装置筐体20の側部にシート排出トレイ23を配設し、前記シート供給トレイ22から供給されるシートをシート搬送経路24を介して作像エンジン21に送り、作像エンジン21にてシート上に画像を形成した後シート排出トレイ23に排出するようにしたものである。
更に、本実施の形態では、作像エンジン21は、シート搬送経路24のうち転写装置34の下流側に定着装置40を配設し、この定着装置40にてシートに転写されたトナー像を定着するようになっている。
ここで、画像読取装置51は画像形成装置の一機能部として存在するものであってもよいし、画像形成装置とは別個の機能部として存在するものであってもよい。
尚、シート供給トレイ22には収容シートが1枚ずつ供給可能なフィーダー25が設けられている。
また、シート搬送経路24のうち定着装置40の下流側にはシート矯正装置60が配設されており、シート搬送経路24のシート排出トレイ23の直前には排出ロール26が配設されている。
ここで、加熱定着ロール41は、例えば機械的強度に優れ且つ熱伝導性が良好なアルミニウム等の金属製の円筒状コアと、このコアの表面に形成されたシリコーンゴム等の弾性層と、この弾性層の表面に被覆され且つシートS上の未定着トナー像Gのオフセットを防止するために設けられた離型層とを有している。そして、加熱定着ロール41は例えば円筒状コア内にハロゲンランプ等の加熱源43を備えている。尚、加熱源43としては加熱定着ロール41表面に接触する外部加熱源を別途あるいは加えて設けるようにしてもよい。
また、加圧定着ロール42としては加熱定着ロール41に圧接配置されて転写ニップ域を形成するものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば加熱定着ロール41と同様な構成(円筒状コア、弾性層、離型層)を備えたものが用いられるが、これに限らず、弾性層や離型層のないものなど広く含む。また、本実施の形態では、加圧定着ロール42には補助加熱源を設けない態様が用いられるが、必要に応じて補助加熱源を用いる態様であっても差し支えない。
尚、定着装置40としては、上述したロール対構成に限られず、定着部材の少なくとも一方に定着ベルトを用いる態様など少なくとも熱を利用した方式であれば適宜選定して差し支えない。
尚、搬送ロール91,92としては例えば排出ロール26を利用することができるが、これに限られずに適宜選定してよいことは勿論である。また、図4中、符号64〜66はシート搬送経路24を区画する搬送ガイドである。
本実施の形態において、第1,第2の冷却装置61,62はいずれもペルチェ素子70を用い、このペルチェ素子70の低温側(吸熱側)71と高温側(発熱側)72との間に電源73を介装し、ペルチェ素子70の低温側(吸熱側)71を夫々搬送ロール91,92に接触配置することで、搬送ロール91,92を冷却するようにしたものである。
特に、本実施の形態では、第1の冷却装置61のペルチェ素子70としては温度差の大きく冷却能力が大きいものが用いられ、第2の冷却装置62のペルチェ素子70としては第1の冷却装置61に比べて温度差が小さく冷却能力が小さいものが用いられる。このため、搬送ロール91の方が搬送ロール92に比べてより冷却されるようになっている。
つまり、各ペルチェ素子70による冷却能力は、図5(b)に示すように、シートSの表面部からの脱湿抑制度合M1、シートSの裏面部からの脱湿抑制度合M2を決定するものであり、定着装置40通過直後のシートSの表面部、裏面部の脱湿状態W1,W2を考慮し、例えばこれらの脱湿状態W1,W2が略均衡するように前記脱湿抑制度合M1,M2を決定するものである。
更に、制御装置80は各ペルチェ素子70による冷却能力を一律に決定しても差し支えないが、シート種に応じてペルチェ素子70による冷却能力を変化させ、前記脱湿抑制度合M1,M2を可変設定するようにしても差し支えない。
図3、図4及び図5(a)に示すように、作像エンジン21にて感光体ドラム30上のトナー像(画像)Gが転写装置34にてシートS上に転写され、しかる後、定着装置40を通過する。
このとき、定着装置40の加熱定着ロール41の表面温度は加圧定着ロール42のそれよりも通常高く設定されているため、定着装置40の定着ニップ域では、シートSの表面部から蒸発する水蒸気成分の方がシートS裏面部からの蒸発量よりも多くなり、もしシート矯正装置60がない場合には、シートS表裏面での脱湿経過に差が生じ、シートSには裏面側(画像非保持面側)を内面とするカールが発生することが多い。
ところが、カールが発生したシートSがシート矯正装置60を通過すると、シートSが一対の搬送ロール91,92(例えば排出ロール26)を通過する過程で、第1の冷却装置61がシートSの表面部に接触する一方の搬送ロール91を冷却する一方、第2の冷却装置62がシートSの裏面部に接触する他方の搬送ロール92を冷却する。
ここで、図5(b)に示すように、第1、第2の冷却装置61,62による脱湿抑制度合M1,M2を適宜選定することにより、シートSの表面部、裏面部での脱湿状態W1,W2を略均衡させるようにすれば、シートSの表裏面での脱湿経過が略等しくなり、シートSのカールが有効に矯正される。
図6(a)は本発明に係る画像形成装置の実施の形態2の要部を示す。
同図において、画像形成装置は、実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態1と異なるシート矯正装置60を備えている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では制御装置の図示を省略している。
本実施の形態において、シート矯正装置60は、シート搬送経路24を挟んで対向配置される一対の搬送ガイド65,66を兼用したもので、シートSの表面側(画像保持面側)に位置する一方の搬送ガイド65に対応した部位に第1の冷却装置61を設けると共に、シートSの裏面側(画像非保持面側)に位置する他方の搬送ガイド66に対応した部位に第2の冷却装置62を設けたものである。
特に、本実施の形態では、第1の冷却装置61のペルチェ素子70としては温度差の大きく冷却能力が大きいものが用いられ、第2の冷却装置62のペルチェ素子70としては第1の冷却装置61に比べて温度差が小さく冷却能力が小さいものが用いられる。このため、搬送ガイド65の方が搬送ガイド66に比べてより冷却されるようになっている。
つまり、本実施の形態では、一対の搬送ガイド65,66が第1,第2の冷却装置61,62にて冷却されることから、定着装置40を通過したシートSが一対の搬送ガイド65,66間を通過すると、シートSの表面部、裏面部が冷却された一対の搬送ガイド65,66にて冷却される。
この状態において、シートSの表面部からの脱湿(水蒸気蒸発)がシートSの裏面部からの脱湿に比べてより抑制される。
ここで、第1、第2の冷却装置61,62による脱湿抑制度合M1,M2を適宜選定することにより、シートSの表面部、裏面部での脱湿状態W1,W2を略均衡させるようにすれば、シートSの表裏面での脱湿経過が略等しくなり、シートSのカールが有効に矯正される。
図7(a)は本発明に係る画像形成装置の実施の形態3の要部を示す。
同図において、画像形成装置は、実施の形態1と略同様に、シート矯正装置60として一対の搬送ロール91,92(例えば排出ロール26を利用)を兼用しているが、実施の形態1と異なり、一対の搬送ロール91,92を夫々第1,第2の吸熱兼放熱部材101,102として利用し、かつ、夫々の吸熱又は放熱度合を異ならせる態様になっている。
本実施の形態では、シート矯正装置60は、図7(a)(b)に示すように、第1,第2の吸熱兼放熱部材101,102として一対の搬送ロール91,92を兼用し、シートSの表面部に接触する一方の搬送ロール91の接触面積A1をシートSの裏面部に接触する他方の搬送ロール92の接触面積A2より多くなるように設定し、更に、各搬送ロール91,92を冷却する冷却ファン103,104を設けるようにしたものである。ここで、各冷却ファン103,104による搬送ロール91,92の吸熱又は放熱効果を高めるには例えば各搬送ロール91,92の軸に適宜数の放熱フィン105を設け、この放熱フィン105に冷却ファン103,104による冷却風を吹き付けるようにすることが好ましい。
つまり、本実施の形態では、定着装置40を通過したシートSが一対の搬送ロール91,92間を通過すると、シートSの表面部の熱が搬送ロール91からなる第1の吸熱又は放熱部材101を通じて放出され、シートSの裏面部の熱が搬送ロール92からなる第2の吸熱兼放熱部材102を通じて放出される。
この状態において、第1の吸熱兼放熱部材101の吸熱又は放熱度合が第2の吸熱兼放熱部材102のそれよりも高いため、シートSの表面部からの脱湿(水蒸気蒸発)がシートSの裏面部からの脱湿に比べてより抑制される。
ここで、第1、第2の吸熱兼放熱部材101,102によるシートSの脱湿抑制度合M1,M2を適宜選定することにより、シートSの表面部、裏面部での脱湿状態W1,W2を略均衡させるようにすれば、シートSの表裏面での脱湿経過が略等しくなり、シートSのカールが有効に矯正される。
尚、本実施の形態では、第1,第2の吸熱兼放熱部材101,102としては、一対の搬送ロール91,92のシートSに対する接触面接を異なるようにしているが、これに限られるものではなく、例えば搬送ロール91,92のシートSに対する接触面積を同じとし、冷却ファン101,102による冷却風量を変えることにより各搬送ロール91,92の放熱度合を異ならせるようにしてもよい。
図8は本発明に係る画像形成装置の実施の形態4の要部を示す。
同図において、画像形成装置は、実施の形態2と略同様に、シート矯正装置60として一対の搬送ガイド65,66を兼用しているが、実施の形態2と異なり、一対の搬送ガイド65,65を夫々第1,第2の吸熱兼放熱部材111,112として利用し、かつ、夫々の吸熱又は放熱度合を異ならせる態様になっている。
本実施の形態では、シート矯正装置60は、第1,第2の吸熱兼放熱部材111,112として一対の搬送ガイド65,66を兼用し、シートSの表面側に位置する搬送ガイド65の外側面には高密度放熱フィン113を設けると共に、シートS裏面側に位置する搬送ガイド66の外側面には低密度放熱フィン114を設け、第1の吸熱兼放熱部材111の吸熱又は放熱度合を第2の吸熱兼放熱部材112のそれよりも高く設定するようにしたものである。
この状態において、第1の吸熱兼放熱部材111の吸熱又は放熱度合が第2の吸熱兼放熱部材112のそれよりも高いため、シートSの表面部からの脱湿(水蒸気蒸発)がシートSの裏面部からの脱湿に比べてより抑制される。
ここで、第1、第2の吸熱兼放熱部材111,112によるシートSの脱湿抑制度合M1,M2を適宜選定することにより、シートSの表面部、裏面部での脱湿状態W1,W2を略均衡させるようにすれば、シートSの表裏面での脱湿経過が略等しくなり、シートSのカールが有効に矯正される。
図9は本発明に係る画像形成装置の実施の形態5の要部を示す。
同図において、画像形成装置は、シート矯正装置60として一対の搬送ガイド65,66を兼用し、一対の搬送ガイド65,65を夫々第1,第2の蒸発規制部材117、118として利用するものである。
本実施の形態において、シート矯正装置60は、第1,第2の蒸発規制部材117、118として一対の搬送ガイド65,66を兼用し、シートSの表面側に位置する搬送ガイド65には低開口率の開口115を設けると共に、シートS裏面側に位置する搬送ガイド66には高開口率の開口116を設け、第1の蒸発規制部材117の水蒸気開放度を第2の蒸発規制部材117のそれよりも高く設定するようにしたものである。
この状態において、第1の蒸発規制部材117の水蒸気開放度合が第2の蒸発規制部材118のそれよりも低いため、シートSの表面部からの脱湿(水蒸気蒸発)がシートSの裏面部からの脱湿に比べてより抑制される。
ここで、第1、第2の蒸発規制部材117、118によるシートSの脱湿抑制度合M1,M2を適宜選定することにより、シートSのカールが有効に矯正される。
Claims (12)
- 少なくとも熱を利用してシートに画像を定着する定着装置と、この定着装置のシート搬送方向下流側に設けられてシートのカールを矯正するシート矯正装置とを備えた画像形成装置において、
シート矯正装置は、定着装置にて定着されたシートの一方の面からの脱湿を抑制する第1の脱湿抑制手段と、
定着装置にて定着されたシートの他方の面からの脱湿を抑制する第2の脱湿抑制手段とを備え、
定着装置により生成されるシートのカールを矯正するように第1、第2の脱湿抑制手段による脱湿抑制度合を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、定着装置によって生成されるシートのカール方向の外面側からの脱湿抑制度合を、その内面側からの脱湿抑制度合よりも高くなるように設定されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、定着装置から排出されたシートの高温度面側からの脱湿抑制度合を、その低温度面側からの脱湿抑制度合よりも高くなるように設定されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、定着装置から排出されたシートの画像保持面側からの脱湿抑制度合を、その画像非保持面側からの脱湿抑制度合よりも高くなるように設定されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段の脱湿抑制度合がシート種に応じて制御可能な脱湿抑制制御手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は冷却手段であり、その冷却能力を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段はシートの夫々の面に接触することで吸熱し、その熱を空気中に放熱する吸熱兼放熱部材であり、その吸熱又は放熱能力を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
第1及び第2の脱湿抑制手段である吸熱兼放熱部材は、シート搬送経路を挟んで相対向配置される一対の搬送部材又は一対の搬送ガイドを兼用することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、夫々の吸熱兼放熱部材の温度をパラメータとして各吸熱兼放熱部材の吸熱又は放熱能力を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、夫々の吸熱兼放熱部材のシート面に対する接触面積をパラメータとして各吸熱兼放熱部材の吸熱又は放熱能力を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
各脱湿抑制手段は、シート搬送経路を挟んで相対向配置される一対の搬送ガイドを兼用し、夫々の搬送部材の脱湿開口率を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 少なくとも熱を利用してシートに画像を定着する定着装置のシート搬送方向下流側に設けられてシートのカールを矯正するシート矯正装置において、
定着装置にて定着されたシートの一方の面からの脱湿を抑制する第1の脱湿抑制手段と、
定着装置にて定着されたシートの他方の面からの脱湿を抑制する第2の脱湿抑制手段とを備え、
定着装置により生成されるシートのカールを矯正するように第1、第2の脱湿抑制手段による脱湿抑制度合を異ならせることを特徴とするシート矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006157781A JP2007328054A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006157781A JP2007328054A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007328054A true JP2007328054A (ja) | 2007-12-20 |
Family
ID=38928582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006157781A Pending JP2007328054A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007328054A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003066744A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Konica Corp | 画像形成装置 |
JP2003206063A (ja) * | 2002-01-17 | 2003-07-22 | Ricoh Co Ltd | シートのカール除去装置および画像形成装置 |
JP2004294651A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Minolta Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-06-06 JP JP2006157781A patent/JP2007328054A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003066744A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Konica Corp | 画像形成装置 |
JP2003206063A (ja) * | 2002-01-17 | 2003-07-22 | Ricoh Co Ltd | シートのカール除去装置および画像形成装置 |
JP2004294651A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Minolta Co Ltd | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7941086B2 (en) | Image forming apparatus and method of cooling recording material | |
JP2013088564A (ja) | 記録材冷却加湿装置、画像形成装置、及び画像加熱システム | |
US10185256B2 (en) | Image forming apparatus that discharges air to a space in a main assembly | |
JP4802719B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008225021A (ja) | 定着装置、画像形成装置 | |
US20080038031A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP4816396B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007199383A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2013024912A (ja) | 記録材冷却加湿装置、画像形成装置及び画像加熱システム | |
JP2010156803A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4479667B2 (ja) | シート搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP2005255296A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007328054A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 | |
JP4702170B2 (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 | |
JP2007302395A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 | |
JP4701051B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4779783B2 (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 | |
JP4779784B2 (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 | |
JP3883367B2 (ja) | 熱定着装置及び画像形成装置 | |
JP4460928B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008152045A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP5377698B2 (ja) | カール補正装置、定着装置、及び画像形成装置 | |
WO2021230928A1 (en) | Image forming apparatus with curl reduction device | |
JP2008094507A (ja) | 画像形成装置及びカール矯正装置 | |
JP2007314292A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるシート矯正装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110614 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120416 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121002 |