JP2007326709A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】Z折りされたシート及び折痕のついたシートを簡単な構成で、確実に搬送することのできるシート搬送装置及び画像読取装置を提供する。
【解決手段】制御手段により昇降手段M1の駆動を制御し、シート給送手段101をシート積載部120の上方の待機位置又はシート積載部120に積載されたシートDと当接する給送位置に移動させる。また、判断手段によりシート積載部120に積載されたシートDが、シート搬送方向上流側にZ折り部分を有するシートであるか否かを判断する。そして、制御手段は、判断手段からの情報により、給送するシートDがZ折りシートであると判断した場合、シートDを給送する際、シート給送手段101でZ折り部分を案内させるようにシート給送手段101を給送位置と待機位置との間の退避位置に上昇させるよう昇降手段M1の駆動を制御する。
【選択図】図4
【解決手段】制御手段により昇降手段M1の駆動を制御し、シート給送手段101をシート積載部120の上方の待機位置又はシート積載部120に積載されたシートDと当接する給送位置に移動させる。また、判断手段によりシート積載部120に積載されたシートDが、シート搬送方向上流側にZ折り部分を有するシートであるか否かを判断する。そして、制御手段は、判断手段からの情報により、給送するシートDがZ折りシートであると判断した場合、シートDを給送する際、シート給送手段101でZ折り部分を案内させるようにシート給送手段101を給送位置と待機位置との間の退避位置に上昇させるよう昇降手段M1の駆動を制御する。
【選択図】図4
Description
本発明は、シート搬送装置及び画像読取装置に関し、特にZ折りされたシートを画像読取部に搬送するものに関する。
従来、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等に設けられた画像読取装置においては、シートである原稿を画像読取装置の読み取り部に搬送するためシート搬送装置である自動原稿搬送装置(以下、ADFという)を開閉自在に備えたものがある。
このようなADFを備えた画像読取装置による読み取り方法の1つとして、画像読取装置に備えられたプラテンガラス下方の所定位置に画像読み取り手段を固定し、原稿を、この画像読み取り手段の上方を一定の速度で移動させて画像を読み込む方法がある。
そして、このような方法(以下、流し読みという)では、原稿交換速度を速くできることから、原稿を連続的に搬送することができ、これにより読取能力を向上させることが可能となる。このことから、この流し読みは、大量の原稿を高速に処理する読み取り方法として多くの製品で用いられている。
なお、この流し読みの場合、原稿は、原稿トレイから1枚ずつ分離部に搬送され、分離部で分離された後、レジスト部によって斜行が補正され、この後、所定のタイミングで、固定されている画像読み取り手段の上方の読取位置に搬送される。
ところで、多くのユーザは原稿を保管するのにバインダーやフォルダを利用しているが、バインダーやフォルダに保管するためには、原稿をZ折り状態にしなければならない場合がある。なお、Z折り原稿とは、原稿を長手方向の1/2のところで原稿表面と表面が重なるように折り返し、さらに折り返した部分の長手方向の1/2のところで、原稿裏面と裏面が重なるように折り返した原稿である。そして、このように折ったとき、折り目の形状がZ形状に見えることから、Z折りと呼ばれている。
また、Z折りした場合、原稿は折る前のサイズに対して、長手方向で1/2の状態となる。例えば、A3サイズの原稿をZ折りした場合にはA4サイズの原稿に、B4サイズ原稿をZ折りした場合にはB5サイズの原稿に、LDRサイズ原稿をZ折りした場合にはLTRサイズの原稿となる。
ここで、このようなZ折り原稿を読み取る際には、通常ユーザは折り部を開いた状態で原稿トレイに原稿をセットするが、Z折り原稿を開かずにセットする場合や、十分に開かずに折痕が付いたままセットする場合がある。
この場合、図21の(a)及び(b)に示すように原稿D10がピックアップローラ101Aにより給送されるとき、原稿D10がピックアップローラ101Aに円滑に搬送されなかったり、ピックアップローラ101Aに突き当たることがある。そして、このような場合には原稿の折り目部分にしわや寄りが形成されることがある。また、原稿が斜行してジャムが発生し、原稿にダメージを与えてしまう場合もある。
そこで、従来では、搬送中のZ折り原稿を開くことができる特別な機構を設けることで、給送不良の発生を防ぐ提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このように搬送中のZ折り原稿を開くことができる機構を備えた従来のADF及び画像読取装置においては、搬送パスの設計が複雑になってしまい、装置のコストがたかくなると共に、装置が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、Z折りされた原稿(シート)及び折痕のついた原稿(シート)を簡単な構成で、確実に搬送することのできるADF(シート搬送装置)及び画像読取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シート積載部と、前記シート積載部の上方に昇降可能に設けられ、該シート積載部に積載されたシートと接離可能なシート給送手段とを備えたシート搬送装置において、前記シート給送手段を昇降させる昇降手段と、前記シート積載部に積載されたシートが、シート搬送方向上流側にZ折り部分を有するZ折りシートであるか否かを判断するための判断手段と、前記シート給送手段を前記シート積載部の上方の待機位置又は前記シート積載部に積載されたシートと当接する給送位置に移動させるよう昇降手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記判断手段からの情報により前記シート積載部に積載されたシートがZ折りシートであると判断した場合、シートを給送する際、該シートのZ折り部分を前記シート給送手段によって案内させるべく該シート給送手段を前記給送位置と前記待機位置との間の退避位置に上昇させるよう前記昇降手段の駆動を制御することを特徴とするものである。
本発明のように、シートを給送する際、シート給送手段によりZ折り部分を案内させるようにシート給送手段を退避位置に上昇させることにより、Z折りされたシート及び折痕のついたシートを簡単な構成で確実に搬送することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1において、100Aは画像形成装置であり、この画像形成装置100Aは、画像形成装置本体10と、フィニッシャ700とから構成され、画像形成装置本体10は原稿画像を読み取るイメージリーダ200及びプリンタ900を備えている。なお、図1において、400は操作表示装置である。
画像読取装置であるイメージリーダ200には、ADF(原稿搬送装置)100が搭載されている。ADF100は、シート積載部である原稿トレイ120に上向きにセットされた原稿Dを先頭頁から順に1枚ずつ左方向へ給紙し、湾曲パスを介してプラテンガラス222上を左から、流し読み位置を経て右へ搬送し、その後排紙トレイ121に向けて排出する。
なお、原稿Dがプラテンガラス222上の流し読み位置を左から右へ向けて通過するときに、この原稿の画像は、プラテンガラス222下方の流し読み位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット224により読み取られる。
例えば、本実施の形態においては、原稿Dが流し読み位置を通過する際、原稿Dの読取り面がスキャナユニット224のランプ223の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー225、226、227を介してレンズ228に導かれる。このレンズ228を通過した光は、イメージセンサ229の撮像面に結像する。
このように流し読み位置を左から右へ通過するように原稿Dを搬送することにより、原稿Dの搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読取り走査が行われる。即ち、原稿Dが流し読み位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ229で読み取りながら、原稿Dを副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読取りが行われる。
なお、このように光学的に読み取られた画像はイメージセンサ229によって画像データに変換されて出力される。さらに、このようにイメージセンサ229から出力された画像データは、後述する画像信号制御部202において所定の処理が施された後にプリンタ900のプリンタ制御部301にビデオ信号として入力される。
一方、ADF100を使用しないで原稿を読み取るときには、ADF100を持ち上げてプラテンガラス222上に原稿を載置した後、ADF100を閉じ、この後、スキャナユニット224を左から右へ走査させることにより原稿Dの読取りを行う。即ち、ADF100を使用しないで原稿Dを読み取るときには、このような原稿を固定した固定読みが行われる。
プリンタ部900は、シート格納部953,954に収納された異なるサイズのシートSを給送するシート給送部955,956と、シート給送部955,956により給送されたシートSに画像を形成する画像形成部900A等を備えている。
ここで、画像形成部900Aは、矢印方向に回転自在な感光ドラム901、帯電器902、現像器904、搬送されてきたシートSを巻きつける転写ドラム964等を備えている。そして、画像形成の際には、レーザ露光光学系903からのレーザ光が感光ドラム上に照射されることにより、感光ドラム上に潜像が形成され、さらにこの潜像は、この後、現像器904によってトナー像として顕像化されるようになっている。
なお、画像形成部900Aの下流側には定着装置970、排出ローラ対965等が配設されている。また、906はクリーニング器、921〜924は各色毎のトナー収納部(ホッパー)であり、このトナー収納部921〜924から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つように、所望のタイミングにてトナーが現像器904に随時補給される。
次に、このような構成のプリンタ部900の画像形成動作ついて説明する。
まず、既述したようにスキャナ200における流し読み、或は固定読みによりイメージセンサ229により読み取られた原稿Dの画像データは、所定の画像処理が施された後、レーザ露光光学系903へ送られる。
そして、レーザ露光光学系903は、この画像信号に応じたレーザ光を出力し、このレーザ光は、ポリゴンミラー935、レンズ936及び反射ミラー937を経て感光ドラム901表面上に投影される。これにより、感光ドラム901上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。次に、このようにして感光ドラム901上に形成された静電潜像をトナー現像器904により順次、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色トナーによって現像し、トナー像として可視化する。
一方、シートSは、シート給送部955,956によりシート搬送路957を介してシート搬送路958へ搬送され、この後、感光ドラム901と転写ドラム964とにより構成される転写部へ搬送される。そして、この転写部において転写ドラム964に巻き付けられ、転写ドラム964と共に回転し、これによりシート上には感光ドラム960上に現像されたマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各トナー像が順次転写される。
次に、このように各トナー像が順次転写されたシートSは、この後、分離手段913によって転写ドラム964から分離される。なお、この後、シートSは搬送ベルト963、定着ユニット970を通過し、排出ローラ対965により、シート処理装置700の搬送路318へ搬送される。
図2は、画像形成装置100Aの制御ブロック図である。制御手段であるCPU回路部150は、不図示のCPU、制御プログラム等を格納したROM151、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられるRAM152を有している。
そして、このCPU回路部150は、ROM151に格納された制御プログラム及び操作表示装置制御部401を介して入力される操作表示装置400の設定に従い、画像信号制御部202を制御すると共に、ADF制御部130を介してADF100を制御する。また、イメージリーダ制御部201を介してイメージリーダ部200を、プリンタ制御部301を介してプリンタ部300を、フィニッシャ700に搭載されたフィニッシャ制御部701を介してフィニッシャ700をそれぞれ制御する。
なお、図2において、209は画像形成装置100Aと外部のコンピュータ210とのインタフェースである外部I/Fである。この外部I/F209はコンピュータ210からのプリントデータを受信すると、このデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。
そして、この画像信号制御部202は、このデータをプリンタ制御部301へ出力し、プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からのデータをレーザ露光光学系903を制御する不図示の露光制御部へ出力する。なお、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ229(図1参照)で読み取った原稿の画像が出力され、画像信号制御部202は、この画像出力をプリンタ制御部301へ出力する。
また、操作表示装置400は、図3に示すように画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、及び設定状態を表示するためのタッチパネルが上部に形成されると共に画面上にソフトキーが作成可能な液晶表示部420等を有している。そして、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部420に表示する。
なお、図3において、402は画像形成動作を開始するためのスタートキー、403は画像形成動作を中断するためのストップキー、404〜412、414は置数設定等を行うテンキーである。また、413はIDキー、415はクリアキー、416はリセットキー、417はメンテナンスキーである。
図4は、シート搬送装置であるADFの100の構成を示す図である。ADF100は、原稿トレイ120の上方に昇降可能に設けられ、原稿トレイ120上に表面を上に向けて積載された原稿Dと接離可能なシート給送手段であるピックアップローラ101と、原稿Dを分離する分離部102とを備えている。そして、ピックアップローラ101により送り出された原稿Dは分離部102へ送られ、この分離部102で1枚ずつ分離されるようになっている。
ここで、このピックアップローラ101は、昇降手段であるピックアップ上下モータM1の正転、逆転に伴い上下方向に回動するピックアップアーム101aの回動端に回転自在に取り付けられている。そして、ピックアップ上下モータM1の正転、逆転に伴いピックアップアーム101aと一体に上下方向に回動するようになっている。
分離部102は、分離ローラ102aと、この分離ローラ102aに下方より圧接する分離パッド102bとを備えたものであり、ピックアップローラ101により送り出された原稿Dのうち最上の原稿のみを分離する。なお、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aは、不図示のピックアップモータによって駆動される。
このようなADF100を備えたイメージリーダ200は、ADF100により搬送された原稿の片面(表面)の画像、又は原稿の両面の画像を読み取るようにしている。
ここで、原稿の片面の画像を読み取る場合、分離部102により分離された原稿Dは、第1レジストローラ103にて斜行補正された後、第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105により読取位置Rに搬送される。そして、この読取位置Rを通過する間に表面の画像が読み取られる。なお、このように画像が読み取られた後は、第2搬送ローラ106及び排紙ローラ108により、排紙トレイ121上に原稿表面を下に向けて順番に排出される。
また、両面原稿で表裏両面の画像を読み取る場合は、分離部102により分離された原稿Dは、まず第1レジストローラ103にて斜行補正された後、第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105により読取位置Rに搬送される。そして、この読取位置Rを通過する間に表面の画像が読み取られる。
なお、このように画像が読み取られた後は、第2搬送ローラ106及び排紙ローラ108により、一旦、原稿端部が排紙トレイ121上に搬送され、読取後端側が排紙ローラ108にニップされた状態で搬送が停止される。この後、原稿は排紙ローラ108の逆転によりスイッチバック搬送路Rsにスイッチバック搬送され、第2レジストローラ104に搬送される。
そして、この第2レジストローラ104により再度斜行補正が行われた後、第1搬送ローラ105、第2搬送ローラ106により搬送され、読取位置Rを再度搬送されている間に裏面の画像が読み取られる。
ここで、このように画像が読み取られた後、このまま第2搬送ローラ106から排紙ローラ108により、排紙トレイ121上に原稿表面を上に向けて排出すると、原稿トレイ120上にセットされた面順と異なってしまう。
そこで、両面原稿の表裏両面の画像を読み取る場合は、まず裏面が読み取られた原稿を、第2搬送ローラ106、排紙ローラ108により、再度原稿端部を排紙トレイ121上に搬送し、読取後端側が排紙ローラ108にニップされた状態で、搬送を停止する。この後、原稿をスイッチバック搬送し、第2レジストローラ104、第1搬送ローラ、第2搬送ローラにより搬送した後、排紙ローラ108により排紙トレイ121上に表面を下に向けて順番に排出する。なお、このとき原稿が読取位置Rを通過するが、この間は原稿画像の読み取りは行われない。
ところで、図4において、119は原稿トレイ120上に置かれた原稿の長さを判別する原稿検知センサである。116は原稿トレイ120に原稿搬送方向と直交する幅方向にスライド自在に配置された1対の幅方向規制板であり、この幅方向規制板116により原稿トレイ120に載置される原稿Dの幅方向を規制し、原稿Dの給送時の安定性を確保している。なお、この一対の幅方向規制板116には不図示のスライドギアが設けられており、幅方向規制板116を動かすと、スライドギアと連動した不図示のスライド抵抗が変化する。
ここで、このスライド抵抗の大きさは原稿の幅方向のサイズに相当するものであり、このスライド抵抗をA/D変換した値はCPU回路部(以下、CPUという)150に入力されるようになっている。そして、CPU150は、このA/D値と原稿検知センサ119の検知結果によって、定型原稿サイズの識別が可能となっている。
また、118はピックアップローラ101が原稿トレイ120上方の待機位置(基準位置)に位置していることを検知するためのHPセンサ、114は原稿トレイ120上に原稿Dがセットされているか否かを検知するための原稿セット検知センサである。
110は分離部102の下流側に設けられ、原稿の先端を検知する先端検知手段である分離検知センサ、111は搬送される原稿の有無を検知するレジ検知センサである。このレジ検知センサ111は可倒式のフラグと光学センサの組み合わせにより、搬送される原稿の有無を検知するものであり、第1レジストローラ103に原稿先端が到達する数mm手前で原稿の先端を検知するようになっている。なお、このレジ検知センサ111の可倒式のフラグと光学センサは第1レジストローラ103を原稿後端が通過する時、レジ検知センサ111において原稿Dの後端を検知するように配置されている。
なお、分離検知センサ110、レジ検知センサ111、読み取り検知センサ112、排紙検知センサ113は搬送中の原稿Dを検知し、原稿Dの搬送状態を検出するのに使用されると共に、原稿Dの搬送方向長さの検出にも使用される。
次に、このような構成のADF100における原稿分離搬送動作について説明する。
スタートキーが押されると、CPU150は、まずピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させる。これにより、ピックアップアーム101aと共にピックアップローラ101が下降する。そして、ピックアップ上下モータM1に配置されているエンコーダの出力信号から、ピックアップローラ101が原稿の上面に到達したことを検知した後、CPU150は、ピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。
この後、CPU150は、不図示のピックアップモータを回転させる。これにより、ピックアップローラ101及び分離部102の分離ローラ102aが回転し、図5の(a)に示すように原稿束の最上位の原稿D2の分離部102への搬送が開始される。そして、この分離部102において、分離ローラ102aと分離パッド102bによって、原稿束から最上位の原稿D2だけが分離搬送される。
なお、分離された原稿D2は、まず分離検知センサ110において、図5の(b)に示すように原稿先端が検知され、この後、図5の(c)に示すようにレジ検知センサ111によって原稿先端が検知される。
そして、このように原稿先端が検知された後、原稿先端が第1レジストローラ103に突き当たると、この後、CPU150は、ピックアップモータを停止させてピックアップローラ101及び分離ローラ102aの回転を停止させる。なお、これは原稿D2の斜行補正を行うためである。また、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を逆転させ、ピックアップローラ101を上昇させる。
次に、このような斜行補正が終了した後、CPU150は、不図示の給紙モータを駆動させ、第1レジストローラ103を回転させると共に、不図示の読取モータを動作させる。これにより、図4に示す第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105が回転し、原稿D2は第1レジストローラ103、第2レジストローラ104及び第1搬送ローラ105により読取位置Rへ搬送される。
ところで、分離検知センサ110において原稿後端を検知すると、ピックアップ上下モータM1の駆動をADF制御部130を介して制御するCPU150は、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させ、ピックアップローラ101を下降させる。なお、CPU150は、ピックアップ上下モータM1に配置されているエンコーダの出力信号から、ピックアップローラ101が原稿の上面に到達したことを検知すると、ピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。
そして、この後、CPU150は、再びピックアップモータを回転させる。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、ピックアップローラ101により搬送された原稿D2の次の、図5の(d)に示す最上位原稿D3が分離部102へ搬送される。なお、図5の(d)において、111aはレジ検知センサ111の既述したフラグである。
この後、分離部102により分離された原稿D3は、分離検知センサ110において原稿先端が検知される。このとき、画像読取前のメモリ確保に時間がかかる場合や、画像形成するための最適サイズの原稿がセットされていなかった場合、図5の(b)に示すように前原稿D2の搬送が途中で停止する場合がある。
そこで、本実施の形態においては、前原稿D2と次原稿D3の衝突を避けるため、次原稿D3の先端を分離検知センサ110で検知したとき、レジ検知センサ111によって前原稿D2が検知されている場合、ピックアップモータを停止させるようにしている。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが停止し、次原稿D3の搬送が一旦停止される。
そして、この後、レジ検知センサ111によって前原稿D2の後端通過が検知された場合、再びピックアップモータを回転させ、次原稿D3の搬送を再開するようにしている。なお、この後、図5の(c)に示すようにレジ検知センサ111によって原稿先端が検知されると、ピックアップモータを停止させてピックアップローラ101及び分離ローラ102aを停止させ、次原稿D3の斜行補正を行なう。
次に、ADF100におけるZ折りされた原稿Dの分離搬送動作について説明する。なお、本実施の形態においては、Z折り原稿の分離搬送動作は、判断手段である操作表示装置400において、Z折り搬送モードが指定された場合、もしくは原稿種類の入力においてZ折り原稿が指定された場合に実行される。
また、Z折り原稿の分離搬送動作が開始される前、ピックアップローラ101は、図6の(a)に示す最も高い位置であるHP位置(待機位置)に移動している。なお、HPセンサ118は、ピックアップアーム101aの位置を検知することにより、ピックアップローラ101がHPにあることを検知するようになっている。そして、ピックアップローラ101は、例えば電源投入時及びJOB開始前には、必ずHPセンサ118で検知される位置、即ち最も高い位置に位置している。
Z折り原稿の搬送を行う場合、まずピックアップ上下モータM1を、ピックアップアーム101aと共にピックアップローラ101をHP位置から下降させ、原稿を給送する給送位置である分離位置に到達するのに必要な距離分だけ正転方向に回転駆動する。ここで、このようにピックアップアーム101aが下方に回動すると、図6の(b)、図7の(a)に示すようにHPセンサ118はOFFとなる。
そして、CPU150は、図7の(a)に示すようにHPセンサ118がOFFを検知した時から、ピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号をカウントし、ピックアップローラ101の上下方向の移動距離を計測する。この後、ピックアップローラ101が下降し、原稿トレイ120上に上流側に形成されたZ折り部分を上にして積載されている原稿束の最上位の原稿上に着地する。なお、このように原稿束の最上位の原稿上に着地すると、ピックアップローラ101は下降方向にはそれ以上移動しない。
これにより、図7の(a)に示すようにピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号の入力が停止する、即ち所定時間あたりのクロックカウント動作が停止する。そして、このようにクロック信号の入力が停止することにより、CPU150は、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したことを判断することができる。
次に、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したと判断すると、CPU150は、所定時間後にピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。なお、ピックアップ上下モータM1の駆動を停止した場合も、ピックアップローラ101は、不図示のバネによって原稿側に付勢されるようになっており、これにより原稿を送り出すのに必要な給紙圧を確保することができるようになっている。
次に、CPU150がピックアップモータを回転させると、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、これによりZ折り原稿束の最上位の原稿の分離部102へ搬送が開始され、この分離部102により最上のZ折り原稿だけが搬送される。なお、以下の説明では、Z折り原稿としては、十分に開かずに折痕が付いた状態のままセットされた原稿を分離搬送する場合について説明し、開かずにセットされた原稿の分離搬送動作は、後述する。
そして、このように分離されたZ折り原稿は、図8の(a)に示すように、分離検知センサ110により原稿先端が検知され、この後、図8の(b)に示すように、第1レジストローラ103に向けて搬送される。なお、図8において、DaはZ折り原稿D1Aの搬送方向上流側のZ折り部分である。
ここで、分離検知センサ110により原稿先端が検知されると、Z折り原稿D1Aの原稿先端から、Z折り原稿D1Aを伸ばした状態の約1/4の原稿長に位置する部分P1が、ピックアップローラ101に到達するまでの搬送距離のカウントを開始する。なお、この搬送距離のカウントは、ピックアップモータ及び給紙モータのクロックをカウントすることによって計測することができる。
そして、Z折り原稿D1Aを伸ばした状態の約1/4の原稿長に位置する部分P1が、ピックアップローラ101に到達すると判断すると、ピックアップ上下モータM1を逆転方向に回転させる。これにより、ピックアップローラ101は、図6の(c)及び図8の(c)に示す第1退避位置まで上昇する。そして、このように第1退避位置に位置したピックアップローラ101によって原稿D1AのZ折り部分Daは、ピックアップローラ101によって押しつぶされるように案内されることになる。
ここで、この第1退避位置は、分離位置と待機位置との間にあり、この分離位置から第1退避位置までの移動距離は、図7の(b)に示すようにエンコーダクロック信号が所定パルス分カウントされることによって制御される。なお、このZ折り原稿D1Aを伸ばした状態の約1/4の原稿長に位置する部分P1は、後述する図17に示すZ折り原稿D1Bが開かずにセットされたときのZ折り部分Dbのシート搬送方向先端である第1の折り位置に対応する位置である。
また、ピックアップローラ101のHP(以下、ピックアップHPという)、分離開始位置の距離、第1退避位置及び分離位置の距離との関係は、下記の通りである。
ピックアップHP〜分離開始位置の距離≧第1退避位置〜分離位置の距離
なお、本実施の形態においては、
第1退避位置〜分離位置の距離=ピックアップHP〜分離位置の距離−30mm
とする。
第1退避位置〜分離位置の距離=ピックアップHP〜分離位置の距離−30mm
とする。
また、第1退避位置を原稿面を基準にすることも可能である。この場合、
第1退避位置〜分離開始位置の距離=Xmm
とすることができる。(但しXは、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X)
第1退避位置〜分離開始位置の距離=Xmm
とすることができる。(但しXは、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X)
次に、Z折り部分Daのシート搬送方向上流側の折り部である第2の折り部P2が退避位置に上昇しているピックアップローラ101の下方を通過した後、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させるようにしている。
ここで、本実施の形態においては、Z折り原稿D1Aを伸ばした場合、図9の(a)に示す原稿先端から原稿長の約3/4に位置する部分P3がピックアップローラ101に到達すると、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させるようにしている。なお、この部分P3は、Z折り原稿D1Aを伸ばした状態のときのシート搬送方向先端である第1の折り位置に対応する位置である。
そして、このようにピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させると、ピックアップローラ101は、図9の(a)に示す第1退避位置から図9の(b)及び図6の(d)に示す第2退避位置まで下降する。なお、この第1退避位置から他の退避位置である第2退避位置までの移動距離は、図7の(c)に示すようにエンコーダクロック信号が所定パルス分がカウントされることによって制御される。
ここで、この第2退避位置は、原稿束から原稿を搬送する分離位置よりも高い位置に制御される。また、このとき第1の退避位置、分離位置の距離、第1退避位置及び第2退避位置の距離の関係は、下記の通りである。
第1退避位置〜分離位置の距離≧第1退避位置〜第2退避位置の距離
なお、本実施の形態において、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=20mm
とする。
第1退避位置〜第2退避位置の距離=20mm
とする。
また、原稿が強く押えても変形等が発生しないような原稿の場合には、第2退避位置を原稿面を基準にすることも可能である。この場合、
第2の退避位置〜分離開始位置の距離=X2mm
とすると、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=第1退避位置〜分離位置の距離−X2
とすることができる(但しX2は、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X2)。
第2の退避位置〜分離開始位置の距離=X2mm
とすると、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=第1退避位置〜分離位置の距離−X2
とすることができる(但しX2は、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X2)。
そして、このようにピックアップローラ101を図9の(b)に示す第2退避位置まで下降させることにより、Z折り原稿D1Aを上方より押さえることができる。これにより、Z折り原稿D1Aが十分に開かずに折痕が付いたままセットされた場合でも、Z折り原稿D1Aを分離部102に向けて確実に搬送することができる。
なお、この後、分離検知センサ110において、原稿後端を検知した時、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させてピックアップローラ101を下降させ、再び図6の(b)に示す分離搬送動作位置に位置するように制御する。そして再びピックアップモータを回転させることで、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、原稿束の次の最上位の原稿が分離部102へ搬送される。
ところで、このように構成されたADF100においてZ折りされた原稿Dを分離する際、既述したように、例えばZ折り搬送モード又は原稿種類を指定するようにしている。次に、まずZ折り原稿搬送モードの設定について図10に示すフローチャートを用いて説明する。
CPU150はユーザによって操作表示装置400のスタートキー402が押下(ON)されたと判断した時、原稿セット検知センサ114により原稿トレイ120上の原稿有り無しを判断する(S201)。このとき、原稿セット検知センサ114がON、即ち原稿トレイ120上に原稿ありとCPU150が判断した場合には(S201のY)、CPU150は、ADF100を動作させ、原稿流し読みモードによる原稿読み取り動作を開始する(S202)。
次に、CPU150は、操作表示装置400において、ユーザにより、図11の(a)に示すようにモード設定手段としてのソフトキーである「Z折り用紙原稿」がオンされ、Z折り原稿搬送モードが設定(選択)されているかどうかを判断する(S203)。そして、ユーザにより、「Z折り用紙原稿」がオンされ、Z折り原稿搬送モードが設定されていると判断した場合(S203のY)、CPU150は、Z折り原稿搬送モードFLGをセットする(S204)。
さらに、CPU150は、読取動作を開始する。なお、Z折り原稿搬送モードが設定(選択)されていないと判断した場合(S203のN)、CPU150は、Z折り原稿搬送モードFLGをクリアすると共に読取動作を開始する(S205)。
また、CPU150が、原稿セット検知センサ114がOFF、即ち原稿トレイ120上に原稿なしと判断した場合(S201のN)、CPU150は、ADF100を用いない原稿固定読みモードによる原稿読み取り動作を開始する(S206)。
次に、原稿種類の設定について図12に示すフローチャートを用いて説明する。
CPU150はユーザによって操作表示装置400のスタートキー402が押下されたと判断した時、原稿セット検知センサ114により原稿トレイ120上の原稿有り無しを判断する(S401)。このとき、原稿セット検知センサ114がON、即ち原稿トレイ120上の原稿ありと判断した場合には(S401のY)、CPU150は、ADF100を動作させ、原稿流し読みモードによる原稿読み取り動作を開始する(S402)。
次に、操作表示装置400において、原稿の種類情報としてZ折り原稿が、ユーザによって設定(選択)されているかどうかをCPU150が判断する(S403)。つまり、ユーザにより、図11の(b)及び(c)に示すようにシート情報入力手段としてのソフトキーである「Z折り原稿」が設定(選択)されているかどうかを判断する。
そして、「Z折り原稿」が設定されていると判断した場合(S403のY)、CPU150は、Z折り原稿搬送モードFLGをセットすると共に読取動作を開始する(S404)。なお、Z折り原稿が設定されていないと判断した場合(S403のN)、CPU150は、Z折り原稿搬送モードFLGをクリアすると共に読取動作を開始する(S405)。
また、原稿セット検知センサ114がOFF、即ち原稿トレイ120上に原稿なしと判断した場合(S401のN)の場合には、CPU150は、ADF100を用いない原稿固定読みモードによる原稿読み取り動作を開始する(S406)。
次に、ADF100の分離搬送動作について図13〜図15に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明は、Z折り原稿搬送モードが設定された場合のものであるが、原稿種類が設定された場合も同様である。
ADF100を用いた原稿読み取り動作を開始した場合、CPU150は、Z折り原稿搬送モードFLGがセットされているかどうかを判断する(S601)。そして、Z折り原稿搬送モードFLGがセットされていると判断した場合(S601のY)、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を所定の速度で正転方向に回転させ、ピックアップローラ101を分離位置へ移動させる(S602)。
これにより、ピックアップローラ101は原稿束の最上位の原稿上に着地する。なお、このようにピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したことは、ピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号が停止することによって判断できる。これにより、CPU150はピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。
次に、CPU150はピックアップモータの駆動を開始し(S603)、これによりピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、原稿束の最上位の原稿Dの分離部102への搬送が開始される。この後、分離部102によって原稿束から最上位の原稿だけが搬送される。
次に、CPU150は分離検知センサ110により原稿先端が検知されたかどうか判断する(S604)。ここで、図8の(a)に示すように分離検知センサ110において原稿先端が検知されたと判断した場合(S604のY)、CPU150は、次にレジ検知センサ111によって前の原稿がレジ検知センサ111の位置にあるかどうかを判断する(S605)。
そして、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されたと判断した場合(S605のY)、CPU150は、ピックアップモータを停止させ(S606)、この後、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなるのを待つ(S607)。
次に、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなったとき(S607のN)、CPU150は、ピックアップモータの駆動を再開し(S608)、再び所定の速度で回転させ、図8の(b)に示すように原稿D1Aを搬送する。また、CPU150は、斜行補正のため第1レジストローラ103を停止させるように給紙モータの駆動を停止させる(S627)。なお、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されなかったと判断した場合(S605のN)、CPU150は給紙モータの駆動を停止させる(S627)。
次に、CPU150は、レジ検知センサ111により分離部102によって分離された原稿先端が検知されたかどうか判断する(S609)。そして、原稿先端が検知されたと判断した場合には(S609のY)、この後、CPU150は、ピックアップモータを停止させる(S610)。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aの回転が減速、停止されると共に、第1レジストローラ103に原稿先端が突き当てられ、原稿の斜行補正が行われる。
次に、CPU150は斜行補正のための原稿の挙動及びモータの挙動を安定させるため、また前原稿との間隔が所定値になるように所定時間待ち(S611)、所定時間経過後、給紙モータの駆動を開始し(S612)、給紙モータを所定の速度で回転させる。ここで、このように給紙モータが回転することによって第1レジストローラ103が回転し、これにより原稿は、この後、第1レジストローラ103から第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105により読取位置へ搬送される。
次に、CPU150は、図8に示す原稿D1Aの搬送方向長さの1/4の位置P1が、ピックアップローラ101の位置に到達したか否かを判断する(S613)。そして、原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1が、ピックアップローラ101の位置に到達したと判断した場合には(S613のY)、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を逆方向に回転させる。これにより、図8の(c)に示すようにピックアップローラ101が第1退避位置へ移動する(S614)。
また、原稿のサイズ(搬送方向長さ)によっては、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知される前に原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1が、ピックアップローラ101の位置に到達する場合がある。このため、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されない場合でも(S609のN)、CPU150は、原稿の搬送方向長さの1/4の位置がピックアップローラ101の位置に到達したか否かを判断する(S620)。
そして、原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1がピックアップローラ101の位置に到達したと判断した場合(S620のY)、CPU150はピックアップ上下モータM1を逆回転させ、ピックアップローラ101を第1退避位置へ移動させる(S621)。
次に、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されるのを待ち(S622)、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されたと判断した場合には(S622のY)、CPU150は、ピックアップモータを停止させる(S623)。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aの回転が減速、停止されると共に、第1レジストローラ103に原稿先端が突き当てられ、原稿の斜行補正が行われる。
次に、CPU150は斜行補正のための原稿の挙動及びモータの挙動が安定させるため、また前原稿との間隔が所定値になるように所定時間待ち(S624)、所定時間経過後、給紙モータの駆動を開始し、給紙モータを所定の速度で回転させる(S625)。ここで、このように給紙モータが回転することによって第1レジストローラ103が回転し、これにより原稿は第1レジストローラ103から第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105により読取位置へ搬送される。
次に、CPU150は、図9の(a)に示す原稿D1Aの搬送方向長さの3/4の位置P3が、ピックアップローラ101の位置に到達するのを待つ(S615)。そして、原稿の搬送方向長さの3/4の位置P3が、ピックアップローラ101の位置に到達したと判断した場合には(S615のY)、CPU150はピックアップ上下モータM1を駆動させ、ピックアップローラ101を第2退避位置へ下降させる(S616)。このピックアップローラ101の第2退避位置へ下降(移動)により、原稿D1Aは下方に押し下げられながら分離部102に搬送される。
なお、本実施の形態においては、このように原稿D1Aの搬送方向長さの3/4の位置P3がピックアップローラ101の位置に到達したときにピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させている。しかし、少なくとも原稿D1Aの第2の折り部P2が退避位置に上昇しているピックアップローラ101の下方を通過した後、ピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させるようにすれば、原稿D1Aを押し下げることができる。
次に、CPU150は、分離検知センサ110により原稿が検知されたかどうか判断する(S617)。そして、原稿が検知されないと判断した場合(S617のN)、即ち分離検知センサ110を原稿が通過したと判断した場合、CPU150は、次に原稿検知センサ114により原稿トレイ上に原稿があるか否かを判断する。つまり、全ての原稿の読み取りが完了したかどうか、即ち原稿が最終原稿であったかを判断する(S618)。
ここで、全ての原稿の読み取りが完了したと判断した場合、即ち最終原稿であったと判断した場合(S618のY)、原稿の分離搬送動作を終了する。また、全ての原稿の読み取りが完了していないと判断した場合、即ち最終原稿でないと判断した場合は(S618のN)、CPU150は、次の原稿の分離を開始するために再び、S602を実行する。
一方、Z折り原稿搬送モードFLGがセットされていないと判断した場合(S601のN)、CPU150はピックアップ上下モータM1を所定の速度で正転方向に回転させ、ピックアップローラ101を分離位置まで移動させる(S660)。これにより、ピックアップローラ101は原稿束の最上位の原稿上に着地する。
なお、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したことは、ピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号が停止することにより判断でき、これに基づきCPU150はピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。
次に、CPU150はピックアップモータの駆動を開始し(S661)、所定の速度で回転させる。そして、このようにピックアップモータが回転することにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転する。これにより、原稿束の最上位の原稿の分離部102への搬送が開始され、この分離部102により原稿束から最上位の原稿だけが搬送される。
次に、CPU150は分離検知センサ110により原稿先端が検知されたかどうか判断する(S662)。ここで、分離検知センサ110において原稿先端が検知されたと判断した場合(S662のY)、CPU150は、次にレジ検知センサ111によって前の原稿がレジ検知センサ111の位置にあるかどうかを判断する(S663)。
ここで、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されたと判断した場合(S663のY)、CPU150は、ピックアップモータを停止させ(S664)、この後、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなるのを待つ(S665)。そして、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなったとき(S665のN)、CPU150は、給紙モータの駆動を停止する(S666)。また、CPU150は、ピックアップモータの駆動を再開し、再び所定の速度で回転させる(S667)。なお、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されなかったと判断した場合にも(S663のN)、CPU150は、給紙モータの駆動を停止する(S674)。
この後、CPU150は、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されたかどうか判断する(S668)。そして、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されたと判断した場合(S668のY)、CPU150は、ピックアップモータを停止させる(S669)。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aの回転が減速、停止されると共に、第1レジストローラ103に原稿先端が突き当てられ、原稿の斜行補正が行われる。
次に、CPU150は斜行補正のための原稿の挙動及びモータの挙動を安定させるため、また前原稿との間隔が所定値になるように所定時間待ち(S670)、所定時間経過後、給紙モータの駆動を開始し(S671)、所定の速度で回転させる。給紙モータが回転することによって、第1レジストローラ103が回転し、第1レジストローラ103から第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105によって、読取位置へ原稿が搬送される。
次に、CPU150は、分離検知センサ110により原稿が検知されたかどうか判断する(S672)。そして、原稿が検知されないと判断した場合(S672のN)、CPU150は、原稿検知センサ114により原稿トレイ上に原稿の有無を判断する(S673)。
即ち、分離検知センサ110によって原稿が検知されないと判断した場合(S672のN)、CPU150は、次に全ての原稿の読み取りが完了したかどうか判断し(S673)する。そして、全ての原稿の読み取りが完了したと判断した場合(S673のY)、分離搬送動作を終了する。また、全ての原稿の読み取りが完了していないと判断した場合は(S673のN)、CPU150は、次の原稿の分離を開始するために再び、S660を実行する。
このように、原稿D1Aの折り部分Daのシート搬送方向先端がピックアップローラ101に到達するタイミングでピックアップローラ101を第1退避位置に上昇させることにより、折痕のついた原稿D1Aを簡単な構成で、確実に搬送することができる。また、同様に、Z折りされた原稿D1Aを簡単な構成で、確実に搬送することができる。
なお、これまでの説明では、原稿D1Aの第2の折り部P2が退避位置に上昇しているピックアップローラ101の下方を通過した後、ピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させる形態を例示した。ここで、このようにピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させるのは、原稿D1Aの折り部分Daをピックアップローラ101によって押しつぶすように作用させるためである。
しかし、この例に限らず、例えばピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させずに第1退避位置で引き続き保持するようにしてもよい。この場合も、第1退避位置に位置したピックアップローラ101によって原稿D1Aの折り部分Daが押しつぶされながら案内されつつ、原稿D1Ahが搬送される。
また、これまでの説明では、原稿D1Aの原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1が、ピックアップローラ101の位置に到達したと判断した場合に、ピックアップ上下モータM1を逆方向に回転させてピックアップローラ101を第1退避位置に位置させた。しかし、この例に限らず、レジ検知センサ111で原稿の先端を検知し、給紙モータを駆動させて原稿を第1レジストローラ103によって搬送させた後に、ピックアップローラ101を第1退避位置に移動させるようにしてもよい。
つまり、既述した図14におけるS613での、原稿D1Aの位置P1がピックアップローラ101の位置に到達したか否かの判断をせずに、ピックアップローラ101を第1の退避位置に移動させるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図16は、本実施の形態に係るADFの構成を示す図である。図16において、図4と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図16において、117は判断手段であるZ折り原稿検知センサであり、このZ折り原稿検知センサ117はピックアップローラ101に装着されており、分離位置よりも高い位置の原稿の有無を検知する。そして、このようなZ折り原稿検知センサ117を用いることにより、開かずに、あるいは十分に開かずに原稿トレイ120上にセットされたZ折り原稿の有無を検知することができる。
ここで、本実施の形態においては、このZ折り原稿検知センサ117として、発光部、受光部が一体となった光学式の測距センサを使用している。そして、この測距センサにより原稿トレイ120上に、開かずに、あるいは十分に開かずにセットされたZ折り原稿の上方に突出した部分の有無を検知するようにしている。
なお、Z折り原稿検知センサ117としては、この他にも物理的な接触型の検知センサや、原稿面のからの原稿の高さ方向の変位を検知するセンサなどを使用することも可能である。
次に、このようなZ折り原稿検知センサ117を備えた本実施の形態に係るADF100のZ折り原稿の分離搬送動作について説明する。なお、本実施の形態において、Z折り原稿の分離搬送動作は、Z折り原稿検知センサ117が原稿トレイ120上にセットされた原稿の上方に突出した部分の有りを検知した場合に行う。
スタートキーが押されると、CPU150は、まずピックアップ上下モータM1を、ピックアップアーム101aと共にピックアップローラ101を図6の(a)に示すHP位置から下降させ、分離位置に到達するのに必要な距離分だけ正転方向に回転駆動する。ここで、このようにピックアップアーム101aが下方に回動すると、図6の(b)、図7の(a)に示すようにHPセンサ118はOFFとなる。
そして、CPU150は、図7の(a)に示すようにHPセンサ118がOFFを検知した時から、ピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号をカウントし、ピックアップローラ101の上下方向の移動距離を計測する。この後、ピックアップローラ101が下降し、原稿束の最上位の原稿上に着地する。なお、このように原稿束の最上位の原稿上に着地すると、ピックアップローラ101は下降方向にはそれ以上移動しない。
これにより、図7の(a)に示すようにピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号の入力が停止する、即ち所定時間あたりのクロックカウント動作が停止する。そして、このようにクロック信号の入力が停止することにより、CPU150は、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したことを判断することができる。
次に、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したと判断すると、所定時間後にピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。なお、ピックアップ上下モータM1の駆動を停止した場合も、ピックアップローラ101は、不図示のバネによって原稿側に付勢されるようになっており、これにより原稿を送り出すのに必要な給紙圧を確保することができる。
次に、ピックアップモータを回転させると、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、これによりZ折り原稿束の最上位の原稿の分離部102へ搬送が開始され、この分離部102により最上のZ折り原稿だけが搬送される。そして、このように分離されたZ折り原稿は、図17の(a)に示すように、分離検知センサ110により原稿先端が検知され、この後、図17の(b)に示すように第1レジストローラ103に向けて搬送される。
ここで、例えばZ折り原稿D1Bが開かずにセットされ、これをZ折り検知センサ117が検知した場合、原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1が、ピックアップローラ101の位置に到達したときピックアップ上下モータM1を逆転方向に回転させる。即ち、Z折り部分Daのシート搬送方向先端P3がピックアップローラ101の位置に到達したときピックアップ上下モータM1を逆転方向に回転させる。
これにより、ピックアップローラ101は、図6の(c)及び図17の(c)に示す第1退避位置まで上昇する。そして、このようにピックアップローラ101が上昇すると、このピックアップローラ101の上昇に伴い、図17の(c)に示すように第1の折り位置(シート搬送方向先端)P3が上昇する。なお、分離位置から第1退避位置までの移動距離は、エンコーダクロック信号が所定パルス分カウントされることによって制御される。
ここで、ピックアップHP、分離開始位置の距離、第1退避位置及び分離位置の距離との関係は、下記の通りである。
ピックアップHP〜分離開始位置の距離≧第1退避位置〜分離位置の距離
なお、本実施の形態においては、
第1退避位置〜分離位置の距離=ピックアップHP〜分離位置の距離−30mm
とする。
第1退避位置〜分離位置の距離=ピックアップHP〜分離位置の距離−30mm
とする。
また、原稿が強く押えても変形等が発生しないような原稿の場合には、第1退避位置を原稿面を基準にすることも可能である。この場合、
第1退避位置〜分離開始位置の距離=Xmm
とすることができる(但しXは、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X)。
第1退避位置〜分離開始位置の距離=Xmm
とすることができる(但しXは、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X)。
次に、このようにピックアップローラ101の上昇に伴いピックアップローラ101とに接した状態で第1の折り位置P3が上昇したZ折り原稿D1Bは、第1の折り位置P3をピックアップローラ101に当接した状態で分離ローラ102aにより搬送される。この結果、図18の(a)に示すようにZ折り原稿D1Bが伸ばされながら搬送される。
なお、原稿の搬送方向長さの1/4の位置P1がZ折り原稿D1Bに接触したときから、図18の(a)に示す原稿先端から原稿長の約3/4の位置が、ピックアップローラ101に到達するまでの搬送距離をカウントする。
そして、Z折り原稿D1Bの第2の折り部P2がピックアップローラ101の位置まで搬送したと判断すると、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させる。これにより、ピックアップローラ101が図18の(a)に示す第1退避位置から図6の(d)に示す第2退避位置まで下降する。
ここで、この第2退避位置は、原稿束の最上位の原稿D1Bの搬送を開始するときのピックアップローラ101の位置よりも高い位置に制御される。また、このとき第1退避位置、分離位置の距離、第1退避位置及び第2退避位置の距離の関係は、下記の通りである。
第1退避位置〜分離位置の距離≧第1退避位置〜第2退避位置の距離
なお、本実施の形態において、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=20mm
とする。
第1退避位置〜第2退避位置の距離=20mm
とする。
また、第2退避位置を原稿面を基準にすることも可能である。この場合、
第2退避位置〜分離開始位置の距離=X2mm
とすると、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=第1退避位置〜分離位置の距離−X2
とすることができる(但しX2は、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X2)。
第2退避位置〜分離開始位置の距離=X2mm
とすると、
第1退避位置〜第2退避位置の距離=第1退避位置〜分離位置の距離−X2
とすることができる(但しX2は、ピックアップHP〜分離位置の距離≧X2)。
そして、このようにピックアップローラ101を第2退避位置まで下降させると、これに伴いZ折り原稿D1Bを上方より押さえることができる。これにより、Z折り原稿D1Bが開かずにセットされた場合でも、Z折り原稿D1Bを分離部102に向けて確実に搬送することができる。
なお、この後、分離検知センサ110において、原稿後端を検知した時、ピックアップ上下モータM1を正転方向に回転させてピックアップローラ101を下降させ、再び図6の(b)に示す分離搬送動作位置に位置するように制御する。そして再びピックアップモータを回転させることで、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転し、原稿束の次の最上位の原稿が分離部102へ搬送される。
次に、本実施の形態におけるADF100の分離搬送動作について図19に示すフローチャートを用いて説明する。
CPU150はユーザによって操作表示装置400のスタートキー402が押下(ON)され、ADF100を用いた原稿読み取り動作を開始した場合、分離搬送動作として、図17及び図18をマルチタスクとして並列動作として同時処理を行う。
CPU150は、まずZ折り原稿検知センサ117によって、原稿トレイ120上の原稿がZ折り原稿かどうか判断し、Z折り原稿であると判断した場合、Z折り原稿搬送モードFLGをセットする。
次に、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を所定の速度で正転方向に回転させ、ピックアップローラ101を分離位置まで移動させる(S701)。これにより、ピックアップローラ101は原稿束の最上位の原稿上に着地する。なお、ピックアップローラ101が原稿束の最上位の原稿上に着地したことは、ピックアップ上下モータM1に装着されるエンコーダからのクロック信号が停止することによって判断でき、これに基づきCPU150はピックアップ上下モータM1の駆動を停止する。
次に、CPU150はピックアップモータの駆動を開始し(S703)、所定の速度で回転させる。そして、このようにピックアップモータが回転することにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aが回転する。これにより、原稿束の最上位の原稿の分離部102への搬送が開始され、この分離部102により原稿束から最上位の原稿だけが搬送される。
次に、CPU150は分離検知センサ110により原稿先端が検知されたかどうか判断する(S704)。ここで、分離検知センサ110において原稿先端が検知されたと判断した場合(S704のY)、CPU150は、次にレジ検知センサ111によって前の原稿がレジ検知センサ111の位置にあるかどうかを判断する(S705)。
ここで、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されたと判断した場合(S705のY)、CPU150は、ピックアップモータを停止させ(S706)、この後、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなるのを待つ(S707)。そして、レジ検知センサ111が前の原稿を検知しなくなったとき(S707のN)、CPU150は、ピックアップモータの駆動を再開し(S708)、再び所定の速度で回転させる。また、CPU150は、給紙モータの駆動を停止する(S709)。なお、レジ検知センサ111によって前の原稿が検知されなかったと判断した場合にも(S705のN)CPU150は、給紙モータの駆動を停止する(S709)。
この後、CPU150は、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されたかどうか判断し(S710)、レジ検知センサ111によって原稿先端が検知されたと判断した場合(S710のY)、ピックアップモータを停止させる(S711)。これにより、ピックアップローラ101及び分離ローラ102aの回転が減速、停止されると共に、第1レジストローラ103に原稿先端が突き当てられ、原稿の斜行補正が行われる。
次に、CPU150は、斜行補正のための原稿の挙動及びモータの挙動を安定させるため、また前原稿との間隔が所定値になるように所定時間待ち(S712)、所定時間経過後、給紙モータの駆動を開始し(S713)、所定の速度で回転させる。給紙モータが回転することによって、第1レジストローラ103が回転し、第1レジストローラ103から第2レジストローラ104、第1搬送ローラ105によって、読取位置へ原稿が搬送される。
次に、CPU150は、Z折り検知センサ117からの検知信号に基づいてZ折り原稿搬送モードフラグがセットされているかどうか判断する(S714)。ここで、Z折り原稿搬送モードフラグがセットされていると判断した場合(S714のY)、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を駆動させ、ピックアップローラ101を第1退避位置へ移動させる(図20のS804)。
次に、原稿の搬送方向長さの3/4の位置、即ちZ折り原稿D1Bの折り部分Dbの先端P3が、ピックアップローラ101の位置に到達するのを待つ(S715)。そして、原稿の搬送方向長さの3/4の位置が、ピックアップローラ101の位置に到達した判断した場合(S715のY)、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を駆動させ、ピックアップローラ101を第2退避位置へ移動させる(S716)。また、CPU150は、Z折り原稿搬送モードフラグをクリアする(S717)。
次に、CPU150は、分離検知センサ110により原稿が検知されたかどうか判断し(S718)、原稿が検知されたと判断した場合(S718のY)、S714を再び実行する。
また、分離検知センサ110により原稿が検知されなかったと判断した場合、即ち分離検知センサ110により原稿の後端が検知されないと判断した場合(S718のN)、CPU150は、次に全ての原稿の読み取りが完了したかどうか判断する(S702)。そして、全ての原稿の読み取りが完了したと判断した場合(S702のY)、CPU150は、分離搬送動作を終了する。また、全ての原稿の読み取りが完了していないと判断した場合は(S702のN)、CPU150は、次の原稿の分離を開始するために再び、S701を実行する。
また、このような分離搬送動作中、CPU150は、連続的にZ折り原稿検知センサ117により搬送中の原稿がZ折り原稿かどうか判断し(S801)、搬送中の原稿がZ折り原稿であると判断した場合、Z折り原稿搬送モードFLGをセットする(S803)。次に、CPU150は、ピックアップ上下モータM1を上昇方向に回転させ、ピックアップローラ101を第1退避位置へ移動させる(S804)。
次に、CPU150は、分離検知センサ110により原稿が検知されたかどうか判断し(S805)、分離検知センサ110により原稿が検知されたと判断した場合(S805のY)、S805を再び実行する。
また、原稿が検知されないと判断した場合(S805のN)、CPU150は、原稿検知センサ114により原稿トレイ上に原稿の有無を判断する(S802)。即ち、分離検知センサ110によって原稿の後端が検知されないと判断した場合(S805のN)、CPU150は、次に全ての原稿の読み取りが完了したかどうか判断する(S802)。
そして、全ての原稿の読み取りが完了したと判断した場合(S802のY)、CPU150は、分離搬送動作を終了する。また、CPU150は、全ての原稿の読み取りが完了していないと判断した場合は(S802のN)、次の原稿の分離を開始するために再び、S801を実行する。
なお、これまでの説明においては、長手方向の1/2のところで原稿表面と表面が重なるように折り返し、さらに折り返した部分の長手方向の1/2のところで、原稿裏面と裏面が重なるように折り返した原稿を搬送する場合について述べてきた。
しかし、本発明は、これに限らず、シート搬送方向上流側にZ折り部分を有するZ折り原稿であれば良い。なお、この場合、原稿の折り位置に応じてピックアップローラ101を昇降させるタイミングを変更する必要がある。
100A 画像形成装置
100 ADF(原稿搬送装置)
101 ピックアップローラ
110 分離検知センサ
117 Z折り原稿検知センサ
118 HPセンサ
120 原稿トレイ
150 CPU回路部
200 イメージリーダ
400 操作表示装置
D 原稿
D1A,D1B Z折り原稿
Da,Db Z折り部分
M1 ピックアップ上下モータ
100 ADF(原稿搬送装置)
101 ピックアップローラ
110 分離検知センサ
117 Z折り原稿検知センサ
118 HPセンサ
120 原稿トレイ
150 CPU回路部
200 イメージリーダ
400 操作表示装置
D 原稿
D1A,D1B Z折り原稿
Da,Db Z折り部分
M1 ピックアップ上下モータ
Claims (9)
- シート積載部と、前記シート積載部の上方に昇降可能に設けられ、該シート積載部に積載されたシートと接離可能なシート給送手段とを備えたシート搬送装置において、
前記シート給送手段を昇降させる昇降手段と、
前記シート積載部に積載されたシートが、シート搬送方向上流側にZ折り部分を有するZ折りシートであるか否かを判断するための判断手段と、
前記シート給送手段を前記シート積載部の上方の待機位置又は前記シート積載部に積載されたシートと当接する給送位置に移動させるよう昇降手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記判断手段からの情報により前記シート積載部に積載されたシートがZ折りシートであると判断した場合、シートを給送する際、該シートのZ折り部分を前記シート給送手段によって案内させるべく該シート給送手段を前記給送位置と前記待機位置との間の退避位置に上昇させるよう前記昇降手段の駆動を制御することを特徴とするシート搬送装置。 - 前記シート給送手段を前記退避位置に上昇させる際、上昇する該シート給送手段に伴って前記Z折りシートのZ折り部分のシート搬送方向先端を上昇させることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
- 前記制御手段は、前記シートのZ折り部分のシート搬送方向上流側の折り部が前記退避位置に上昇しているシート給送手段の下方を通過した後、前記シート給送手段を前記退避位置から下降させて該シートを押し下げるよう前記昇降手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。
- 前記シート給送手段を下降させる位置は前記給送位置より高い他の退避位置であることを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。
- 前記判断手段は、前記シート積載部に積載されるシートがZ折りシートであることを入力するシート情報入力手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
- 前記判断手段は、前記Z折りシートを搬送する搬送モードを設定するモード設定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
- 前記判断手段は、前記シート積載部に積載されたシートの上方への突出部分の有無に基づいてシートがZ折りシートであることを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
- 前記Z折りシートの先端を検知する先端検知手段を備え、
前記制御手段は、前記先端検知手段からの信号に基づき前記シートのZ折り部分のシート搬送方向先端が前記シート給送手段に到達するタイミング及び前記シートのZ折り部分のシート搬送方向上流側の折り部が前記退避位置に上昇しているシート給送手段の下方を通過するタイミングを検知することを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する前記請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006161534A JP2007326709A (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | シート搬送装置及び画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006161534A JP2007326709A (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | シート搬送装置及び画像読取装置 |
Publications (1)
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JP2007326709A true JP2007326709A (ja) | 2007-12-20 |
Family
ID=38927454
Family Applications (1)
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JP2006161534A Pending JP2007326709A (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | シート搬送装置及び画像読取装置 |
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JP (1) | JP2007326709A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9712705B2 (en) | 2015-06-09 | 2017-07-18 | Konica Minolta, Inc. | Image reading apparatus and image forming apparatus with memory management for Z-folded documents |
-
2006
- 2006-06-09 JP JP2006161534A patent/JP2007326709A/ja active Pending
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