JP2007324651A - 通信装置及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】適応変調方式による通信レートの上昇によりエラーレートが高くなってしまうことを防止しつつ、通信環境良好度の閾値を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がない場合には適切に通信レートを上昇させること。
【解決手段】基地局装置10において、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する下り通信環境良好度取得部180と、下り通信環境良好度取得部180により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する下り通信レート及び下り送信パワー制御部184と、制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得する下りエラーレート取得部181と、取得されるエラーレートに応じて上記閾値判定に使用される閾値を変更するターゲット通信環境良好度決定部183と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】基地局装置10において、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する下り通信環境良好度取得部180と、下り通信環境良好度取得部180により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する下り通信レート及び下り送信パワー制御部184と、制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得する下りエラーレート取得部181と、取得されるエラーレートに応じて上記閾値判定に使用される閾値を変更するターゲット通信環境良好度決定部183と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は通信装置及び通信制御方法に関し、特に、エラーレートの上昇を防止しつつ、適切に通信レートの上昇を行うための技術に関する。
適応変調方式を採用する通信装置では、通信環境に応じて通信レートが適宜変更される。具体的には、通信環境の良さを示す通信環境良好度(SINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)など)の閾値判定によって変調方式が制御され、結果的に通信レートが制御される。
なお、特許文献1には、目標エラーレートに依存して、上記閾値判定に使用される通信環境良好度の閾値が実質的に変更されるようにする技術が記載されている。この技術では、目標エラーレートが低いほど、上記閾値が大きくなる。通信環境がよいほど、エラーレートは低くなるからであろう。
特開2005−57758号公報
しかしながら、上記従来の通信装置では、通信レートを上昇させることにより、エラーが多発してしまう場合がある。
すなわち、一般に、通信レートが高いほど受信結果にエラーが含まれる割合(エラーレート)が高くなる。一方、通信環境が安定している場合には、通信環境がよいほどエラーレートは低くなる。このため、通信環境良好度が閾値を超えたことにより通信レートが上昇しても、エラーレートの上昇はある程度抑えられる。
しかし、例えば周波数選択性フェージングが多発するような不安定な状態では、通信環境良好度とエラーレートの相関関係が崩れることがある。このため、通信環境良好度が閾値を超える状態となってもエラーレートが高止まりし、通信環境良好度が閾値を超えたことにより通信レートが上昇するとエラーレートがさらに高くなる。すなわち、エラーが多発してしまうのである。
この点、上記特許文献1に記載の技術によれば、通信環境良好度の閾値が大きくなってしまうので、エラーレートを比較的低く抑えられるものの、通信環境が安定している場合などエラーレートがもともと低く、通信環境良好度の閾値を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がない場合にも通信レートが上がらなくなってしまうという問題があった。
従って、本発明の課題の一つは、適応変調方式による通信レートの上昇によりエラーレートが高くなってしまうことを防止しつつ、通信環境良好度の閾値を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がない場合には適切に通信レートを上昇させることのできる通信装置及び通信制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための通信装置は、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する通信環境良好度取得手段と、前記通信環境良好度取得手段により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する通信レート制御手段と、前記通信レート制御手段により制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得するエラーレート取得手段と、前記エラーレート取得手段により取得されるエラーレートに応じて、前記閾値判定に使用される閾値を変更する閾値変更手段と、を含むことを特徴とする。
これによれば、例えばエラーレートが高い場合には閾値を大きくし、エラーレートが低い場合には閾値を小さくすることができるので、適応変調方式による通信レートの上昇によりエラーレートが高くなってしまうことを防止しつつ、通信環境良好度の閾値を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がない場合には適切に通信レートを上昇させることができる。
また、上記通信装置において、前記通信環境良好度取得手段により取得された通信環境良好度と、該通信環境良好度が取得された際に前記エラーレート取得手段により取得されていたエラーレートと、を対応付けて記憶する記憶手段、をさらに含み、前記閾値変更手段は、前記記憶手段から、所定値以下のエラーレートと対応づけて記憶される通信環境良好度のうちの少なくとも1つを読み出し、読み出した通信環境良好度に基づいて、前記閾値判定に使用される閾値を決定する、こととしてもよい。
これによれば、閾値を変更する際、過去にエラーレートが小さくなっていたときの通信環境良好度に基づいて閾値の具体的な値を決定することができるので、閾値を適切に決定することができる。
また、本発明にかかる通信制御方法は、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する通信環境良好度取得ステップと、前記通信環境良好度取得ステップにおいて取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する通信レート制御ステップと、前記通信レート制御ステップにおいて制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得するエラーレート取得ステップと、前記エラーレート取得ステップにおいて取得されるエラーレートに応じて、前記閾値判定に使用される閾値を変更する閾値変更ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態にかかる移動体通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、移動体通信システム1は基地局装置10と移動局装置20とを含んで構成される。
基地局装置10及び移動局装置20は、いずれもCPU及びメモリを備えるコンピュータである。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行するための処理ユニットであり、各装置の各部を制御する処理を行うとともに、後述する各機能を実現する。メモリは本実施の形態を実施するためのプログラムやデータを記憶している。また、CPUのワークメモリとしても動作する。
移動体通信システム1は、適応変調方式を採用する適応変調型通信システムであり、基地局装置10と移動局装置20は、適応変調により通信レートを制御しつつ、互いに無線通信を行う。移動体通信システム1では、段階的に設定された複数の通信レートが使用可能であり、通信レートの制御は、これら複数の通信レートの中から、通信環境の良さを示す通信環境良好度(SINRなど)の閾値判定により1つを選択して使用することにより行われる。以下では、この閾値判定において使用される閾値を、ターゲット通信環境良好度と称する。
ターゲット通信環境良好度は通信レートごとに決定される。例えば下り通信(基地局装置10から移動局装置20に対して送信する方向の通信)についての実測通信環境良好度が、ある通信レートRについてのターゲット通信環境良好度を上回った場合、基地局装置10は、下り通信の通信レートを通信レートRに変更する。
以下、基地局装置10と移動局装置20の機能ブロックを参照しながら、本実施の形態にかかる各装置の機能について詳細に説明する。
図2は、基地局装置10の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、基地局装置10は機能的に、RF(Radio Frequency)送受信部11、ウエイト演算部12、信号合成部13、復調部14、復号化部15、符号化部16、変調部17、下り通信レート及び下り送信パワー制御機能部18、上り通信レート及び上り送信パワー制御機能部19、を含んで構成される。さらに、下り通信レート及び下り送信パワー制御機能部18は内部的に、下り通信環境良好度取得部180、下りエラーレート取得部181、記憶部182、ターゲット通信環境良好度決定部183、下り通信レート及び下り送信パワー制御部184を含んで構成される。また、上り通信レート及び上り送信パワー制御機能部19は内部的に、上り通信環境良好度取得部190、上りエラーレート取得部191、記憶部192、ターゲット通信環境良好度決定部193、上り通信レート及び上り送信パワー決定部194を含んで構成される。
図3は、移動局装置20の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、移動局装置20は機能的に、RF送受信部21、復調部22、復号化部23、符号化部24、変調部25、上り通信レート及び上り送信パワー制御部26、下り通信環境良好度取得部27、下りエラーレート取得部28を含んで構成される。
以下では、まず通信レート制御及び送信パワー制御以外の機能について説明し、その後上り通信に関して、通信レート制御及び送信パワー制御にかかる機能を説明し、続いて下り通信に関して、通信レート制御及び送信パワー制御にかかる機能を説明する。
まず、通信レート制御及び送信パワー制御以外の機能について説明する。
RF送受信部11は複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナを備えている。RF送受信部11は、移動局装置20が送信した電波を各アンテナ素子で受信し、各アンテナ素子で受信された電波のそれぞれについて電気信号を取得し、信号合成部13に出力する。
ウエイト演算部12は、RF送受信部11から信号合成部13に出力される各電気信号の振幅及び位相を取得する。ウエイト演算部12は、取得した受信ウエイトに基づいて、受信波に含まれる不要波成分(干渉波や雑音など)を打ち消すための受信ウエイトを算出し、各電気信号に乗算する。こうすることにより、各電気信号は、不要波成分が取り除かれた状態で、信号合成部13に入力される。
信号合成部13は、入力された各電気信号を合成し、復調部14に入力する。
復調部14は、入力された電気信号が変調された際に使用された変調方式を取得する。そして、取得した変調方式を使用して電気信号を復調することにより復調信号を取得し、復号化部15に入力する。
具体的な例では、電気信号には、変調方式を示す変調方式情報を変調してなる部分が含まれている。また、この部分(固定変調部分)は所定の変調方式で変調されており、その他の部分(適応変調部分)は固定変調部分に含まれる変調方式情報により示される変調方式で変調されている。復調部14は、まず上記所定の変調方式で電気信号を復調する。そして、この復調により得られる変調方式情報により示される変調方式により、適応変調部分を変調する。
復号化部15は、復調部14より入力された復調信号に所定の符号化方式による復号を施すことにより、受信データを取得する。具体的な例では、復調信号にはCRC(巡回冗長符号)が付加されており、上記復号には、このCRCを利用する誤り訂正処理が含まれる。
次に、符号化部16は、送信データを取得する。そして、取得した送信データを所定の符号化方式により符号化して符号化信号を取得し、変調部17に出力する。この符号化においては、送信データにCRCが付加される。
変調部17は、後述する下り通信レート及び下り送信パワー制御部184により指示される変調方式を使用して符号化部16より入力される符号化信号を変調することにより、電気信号を取得する。
具体的な例では、下り通信レート及び下り送信パワー制御部184は、送信データの一部に、変調方式を示す変調方式情報を含める。変調部17は、符号化信号のうち、この変調方式情報にかかる部分を含む一部(固定変調部分)を所定の変調方式で変調する。また、残部(適応変調部分)を、上記変調方式情報により示される変調方式で変調する。
変調部17は、取得した電気信号を、アンテナ素子ごとの経路に分けて、RF送受信部11に出力する。
ウエイト演算部12は、上述のようにして算出した受信ウエイトに基づき、移動局装置20の存在方向を取得する。そして、変調部17からRF送受信部11に入力される各電気信号を各アンテナ素子から送出した場合に、その合成波が、取得した存在方向に指向性を持つようにするための送信ウエイトを算出する。ウエイト演算部12は、こうして算出した送信ウエイトを、各電気信号に乗算する。RF送受信部11は、こうして送信ウエイトが乗算された各電気信号を、各アンテナ素子から無線区間に送出する。こうすることにより、各アンテナ素子からの送信波の合成波は、移動局装置20の存在方向に指向性を持つ電波となる。
RF送受信部21はアンテナ素子を備えている。RF送受信部21は、上述のようにして基地局装置10が送信した電波を該アンテナ素子で受信し、電気信号として復調部22に取得する。
復調部22は、入力された電気信号が変調された際に使用された変調方式を取得する。そして、取得した変調方式を使用して電気信号を復調することにより復調信号を取得し、復号化部23に入力する。復調部22の具体的な処理は、復調部14と同様である。
復号化部23は、復調部22より入力された復調信号に所定の符号化方式による復号を施すことにより、受信データを取得する。
次に、符号化部24は、送信データを取得する。そして、取得した送信データを所定の符号化方式により符号化して符号化信号を取得し、変調部25に出力する。この符号化においても、送信データにCRCが付加される。
変調部25は、後述する上り通信レート及び上り送信パワー制御部26により指示される変調方式を使用して符号化部24より入力される符号化信号を変調することにより、電気信号を取得する。変調部25の具体的な処理は、変調部17と同様である。変調部17は、取得した電気信号を、RF送受信部21に出力する。
RF送受信部21は、変調部25から入力される電気信号を、アンテナ素子から無線区間に送出する。
次に、上り通信に関して、通信レート制御及び送信パワー制御にかかる機能について説明する。
上り通信環境良好度取得部190は、復調部14による復調の結果に基づき、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する。具体的な例では、上り通信環境良好度取得部190は、復調信号のSINRを取得し、通信環境良好度とする。
上りエラーレート取得部191は、復号化部15による復号の結果(誤り訂正の結果)に基づき、上り受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得する。
記憶部192は、上り通信環境良好度取得部190により取得された通信環境良好度と、該通信環境良好度が取得された際に上りエラーレート取得部191により取得されていたエラーレートと、を対応付けて記憶する。
ターゲット通信環境良好度決定部193は、上りエラーレート取得部191により取得されるエラーレートに応じて、現在使用中の通信レートより1段階高速な通信レートについてのターゲット通信環境良好度を変更する。より具体的には、ターゲット通信環境良好度決定部193は、記憶部192から、所定値以下のエラーレートと対応づけて記憶される通信環境良好度のうちの少なくとも1つを読み出し、読み出した通信環境良好度に基づいて、変更後のターゲット通信環境良好度を決定する。
ターゲット通信環境良好度決定部193によるターゲット通信環境良好度の決定について、処理のフローを参照しながら、より具体的な例を説明する。
図4は、ターゲット通信環境良好度決定部193の処理フローを示すである。同図に示すように、ターゲット通信環境良好度決定部193はまず、現在の通信レートより1段階高速な通信レートについて、ターゲット通信環境良好度のデフォルト値を取得する(S1)。すなわち、ターゲット通信環境良好度決定部193は、通信レートと対応づけてターゲット通信環境良好度のデフォルト値を記憶しており、現在の通信レートより1段階高速な通信レートと対応づけて記憶しているデフォルト値を取得する。
次に、ターゲット通信環境良好度決定部193は、記憶部192に記憶される通信環境良好度(実測通信環境良好度)を、エラーレートが所定値以上であるときに取得されたもの(エラー時実測通信環境良好度)と、エラーレートが所定値以上でないときに取得されたもの(非エラー時実測通信環境良好度)と、に分類する(S2)。
次に、ターゲット通信環境良好度決定部193は、ターゲット通信環境良好度を変更する際の候補として、新ターゲット通信環境良好度を取得する(S3)。
すなわち、ターゲット通信環境良好度決定部193は、S2において非エラー時実測通信環境良好度が取得されていれば、その最小値に基づいて新ターゲット通信環境良好度を決定する。すなわち、ターゲット通信環境良好度決定部193は、現在の通信レートにおいてエラーが起きない程度の通信環境良好度の中で最小の実測通信環境良好度に基づいて、新ターゲット通信環境良好度を決定する。
より具体的には、ターゲット通信環境良好度決定部193は、式(1)に示すように、最小の実測通信環境良好度より所定量(例えば、現在の通信レートより1段階高速な通信レートと対応づけて記憶しているデフォルト値と、現在の通信レートと対応づけて記憶しているデフォルト値の差分相当量)大きい値を、新ターゲット通信環境良好度とする。
新ターゲット通信環境良好度=非エラー時実測通信環境良好度の最小値+差分相当量 …(1)
新ターゲット通信環境良好度=非エラー時実測通信環境良好度の最小値+差分相当量 …(1)
一方、S2において非エラー時実測通信環境良好度が取得されていなければ、ターゲット通信環境良好度決定部193は、エラー時実測通信環境良好度に基づいて、新ターゲット通信環境良好度を決定する。すなわち、過去に記憶されている実測通信環境良好度では、現在の通信レートですらもエラーが多発するのであるから、エラー時実測通信環境良好度の最大値よりも上記差分相当量大きい値を新ターゲット通信環境良好度としても、エラーの発生が止まない可能性が高い。そこで、ターゲット通信環境良好度決定部193は、式(2)に示すように、まずエラー時実測通信環境良好度の最大値より上記差分相当量大きい値を取得し、こうして取得した値よりもさらに所定量大きい値を、新ターゲット通信環境良好度とする。
新ターゲット通信環境良好度=エラー時実測通信環境良好度の最大値+差分相当量+所定量 …(2)
新ターゲット通信環境良好度=エラー時実測通信環境良好度の最大値+差分相当量+所定量 …(2)
次に、ターゲット通信環境良好度決定部193は、取得した新ターゲット通信環境良好度が、S1で取得したデフォルト値よりも大きいか否かを判定する(S4)。デフォルト値よりも大きくない場合、ターゲット通信環境良好度決定部193は、その処理をS1に戻す。デフォルト値より小さい値をターゲット通信環境良好度とすることは望ましくないからである。
取得した新ターゲット通信環境良好度がデフォルト値よりも大きい場合、ターゲット通信環境良好度決定部193は、上りエラーレート取得部191より、現在のエラーレートを取得する。そして、現在のエラーレートが所定の閾値以上であるか否かを判定する(S5)。
現在のエラーレートが所定の閾値以上である場合、ターゲット通信環境良好度決定部193は、新ターゲット通信環境良好度をターゲット通信環境良好度とする(S6)。通信レート変更後のエラー多発を防止するためである。
一方、現在のエラーレートが所定の閾値以上でない場合、ターゲット通信環境良好度決定部193は、デフォルト値をターゲット通信環境良好度とする(S7)。現在の通信レートでのエラーレートが高くない以上、通信環境良好度の閾値を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がないからである。
上り通信レート及び上り送信パワー決定部194は、上り通信環境良好度取得部190により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて、上り通信の通信レートを決定する。このときの閾値として、上り通信レート及び上り送信パワー決定部194は、ターゲット通信環境良好度決定部193により決定されるターゲット通信環境良好度を利用する。具体的には、上り通信レート及び上り送信パワー決定部194は、上り通信環境良好度取得部190により取得される通信環境良好度が、現在の通信レートより1段階上の通信レートについてのターゲット通信環境良好度を上回っている場合に、上り通信の通信レートを1段階上げる。
なお、上り通信レート及び上り送信パワー決定部194は、上記閾値判定の結果に応じて、上り通信の送信パワーも決定する。
上り通信レート及び上り送信パワー決定部194は、上述のようにして通信レートを決定すると、該通信レートを実現するための変調方式を決定する。そして、こうして決定した変調方式と、上述のようにして決定送信パワーと、を示す制御情報を生成し、送信データとして符号化部16に入力する。
送信データとして入力された制御情報は、上述の処理により、移動局装置20において受信データとして取得される。上り通信レート及び上り送信パワー制御部26は、受信データから制御情報を取得し、該制御情報に従って、上り通信の通信レート及び送信パワーを制御する。具体的には、変調部25に対して、制御情報により示される変調方式で変調するとともに、制御情報により示される送信パワーで送信するよう指示する。変調部25は、この指示に従って、変調及び出力を行う。
次に、下り通信に関して、通信レート制御及び送信パワー制御にかかる機能について説明する。
下り通信環境良好度取得部27は、復調部22による復調の結果に基づき、通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する。具体的な例では、下り通信環境良好度取得部27は、復調信号のSINRを取得し、通信環境良好度とする。
下りエラーレート取得部28は、復号化部23による復号の結果(誤り訂正の結果)に基づき、上り受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得する。
下り通信環境良好度取得部27及び下りエラーレート取得部28は、上述のようにして通信環境良好度及びエラーレートを取得すると、これらを示す送信データを生成し、符号化部16に入力する。
こうして符号化部16に入力された送信データは、上述の処理により、基地局装置10において受信データとして取得される。下り通信環境良好度取得部180及び下りエラーレート取得部181は、受信データから、それぞれ通信環境良好度及びエラーレートを取得する。
記憶部182は、下り通信環境良好度取得部180により取得された通信環境良好度と、該通信環境良好度が取得された際に下りエラーレート取得部181により取得されていたエラーレートと、を対応付けて記憶する。
ターゲット通信環境良好度決定部183は、下りエラーレート取得部181により取得されるエラーレートに応じて、ターゲット通信環境良好度を変更する。より具体的には、ターゲット通信環境良好度決定部183は、記憶部182から、所定値以下のエラーレートと対応づけて記憶される通信環境良好度のうちの少なくとも1つを読み出し、読み出した通信環境良好度に基づいて、変更後のターゲット通信環境良好度を決定する。この決定のより具体的な例については、下り通信の場合と同様である。
下り通信レート及び下り送信パワー制御部184は、下り通信環境良好度取得部180により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて、下り通信の通信レートを決定する。このときの閾値として、下り通信レート及び下り送信パワー制御部184は、ターゲット通信環境良好度決定部183により決定されるターゲット通信環境良好度を利用する。具体的には、下り通信レート及び下り送信パワー制御部184は、下り通信環境良好度取得部180により取得される通信環境良好度が、現在の通信レートより1段階上の通信レートについてのターゲット通信環境良好度を上回っている場合に、下り通信の通信レートを1段階上げる。
なお、下り通信レート及び下り送信パワー制御部184は、上記閾値判定の結果に応じて、下り通信の送信パワーも決定する。
下り通信レート及び下り送信パワー決定部184は、上述のようにして通信レートを決定すると、該通信レートを実現するための変調方式を決定する。そして、こうして決定した変調方式と、上述のようにして決定送信パワーと、に従って、下り通信の通信レート及び送信パワーを制御する。具体的には、変調部17に対して、決定した変調方式で変調するとともに、決定した送信パワーで送信するよう指示する。変調部17は、この指示に従って、変調及び出力を行う。
以上説明したように、移動体通信システム1によれば、例えばエラーレートが高い場合にはターゲット通信環境良好度を大きくし、エラーレートが低い場合にはターゲット通信環境良好度を小さくすることができるので、適応変調方式による通信レートの上昇によりエラーレートが高くなってしまうことを防止しつつ、通信環境良好度のターゲット通信環境良好度を大きくすることによりエラーレートを低く抑える必要がない場合には適切に通信レートを上昇させることができる。
また、ターゲット通信環境良好度を変更する際、過去にエラーレートが小さくなっていたときの通信環境良好度に基づいて閾値の具体的な値を決定することができるので、閾値を適切に決定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では移動体通信システムに本発明を適用した場合について説明したが、適応変調方式を採用する通信装置ないし通信システムであれば、どのようなものにでも本発明を適用することが可能である。また、上記実施の形態では基地局装置がターゲット通信環境良好度を決定しているが、移動局装置などその他の装置でこの決定を行うこととしてもよい。
1 移動体通信システム、10 基地局装置、11,21 RF送受信部、12 ウエイト演算部、13 信号合成部、14,22 復調部、15,23 復号化部、16,24 符号化部、17,25 変調部、18 下り通信レート及び下り送信パワー制御機能部、19 上り通信レート及び上り送信パワー制御機能部、20 移動局装置、26 上り通信レート及び上り送信パワー制御部、27 下り通信環境良好度取得部、28 下りエラーレート取得部、180 下り通信環境良好度取得部、181 下りエラーレート取得部、182,192 記憶部、183,193 ターゲット通信環境良好度決定部、184 下り通信レート及び下り送信パワー制御部、190 上り通信環境良好度取得部、191 上りエラーレート取得部、194 上り通信レート及び上り送信パワー決定部。
Claims (3)
- 通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する通信環境良好度取得手段と、
前記通信環境良好度取得手段により取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する通信レート制御手段と、
前記通信レート制御手段により制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得するエラーレート取得手段と、
前記エラーレート取得手段により取得されるエラーレートに応じて、前記閾値判定に使用される閾値を変更する閾値変更手段と、
を含むことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置において、
前記通信環境良好度取得手段により取得された通信環境良好度と、該通信環境良好度が取得された際に前記エラーレート取得手段により取得されていたエラーレートと、を対応付けて記憶する記憶手段、
をさらに含み、
前記閾値変更手段は、前記記憶手段から、所定値以下のエラーレートと対応づけて記憶される通信環境良好度のうちの少なくとも1つを読み出し、読み出した通信環境良好度に基づいて、前記閾値判定に使用される閾値を決定する、
ことを特徴とする通信装置。 - 通信環境の良さを示す通信環境良好度を順次取得する通信環境良好度取得ステップと、
前記通信環境良好度取得ステップにおいて取得される通信環境良好度の閾値判定を順次行い、その結果に応じて通信レートを制御する通信レート制御ステップと、
前記通信レート制御ステップにおいて制御された通信レートにおけるデータの受信結果にエラーが含まれる割合を示すエラーレートを取得するエラーレート取得ステップと、
前記エラーレート取得ステップにおいて取得されるエラーレートに応じて、前記閾値判定に使用される閾値を変更する閾値変更ステップと、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
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