JP2007323258A - 決済装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kasugai
博之 春日井
Yasuro Yoshioka
康郎 芳岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】2つの決済部を有する決済装置において、一方の決済部が外的要因などによって破壊や故障状態になって使用不可状態になると、同一筐体に構成される他方の決済部も使用できなくなる。
【解決手段】決済部22と決済部23とから成る決済装置21であって、決済部22は、アンテナ部26と、このアンテナ部26に接続された制御部25とから成り、決済部23は、紙幣4が挿入される挿入口42と、この挿入口42に連結された通路43と、この通路43上に設けられた搬送手段44と、通路43の壁面に設けられた識別センサ45と、この識別センサ45の出力が接続された識別部46と、通路43の終端に連結された紙幣4の収納部48とを備え、決済部22の背面22a側に決済部23が着脱自在に装着されるとともに、夫々の取り付け寸法を同一とした取り付け部22b、23bを有するものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動販売機等に搭載される決済装置に関するものである。
以下、従来の決済装置について説明する。従来の決済装置1は、図5、図6に示すような構成と成っている。この決済装置1は、電子マネーで決済する第1の決済部と、紙幣の識別をする第2の決済部とが一体化されている。
図5において、2は、決済装置1の本体部であり、この本体部2の前面にはフロント部3が装着されている。このフロント部3には、紙幣4が挿入される紙幣4の挿入口5と、非接触ICカード6をかざすかざし部7が設けられている。
図6は、決済装置1の断面図である。第1の決済部は主にフロント部3内に収納されている。即ち、フロント部3を形成するかざし部7内に設けられたアンテナ部8とこのアンテナ部8に接続されたリードライト部9とで構成されている。
また、第2の決済部は、フロント部3に設けられた紙幣4の挿入口5と、この挿入口5に連結された紙幣4の通路12と、この通路12上に設けられた搬送手段(図示せず)と、通路12の壁面に設けられた識別センサ13と、この識別センサ13の出力が接続された識別部14と、通路12の終端に連結された紙幣4の収納部15とで構成されている。また、16は制御部であり、この制御部16で第1の決済部と第2の決済部の両方の制御をしている。
以上のように構成された決済装置1について、以下にその動作を説明する。この決済装置1は、自動販売機等に搭載されるものであり、第1の決済部によるICカード6を用いての商品の購入と、第2の決済部による紙幣4を用いての商品の購入との双方の決済を任意に選択することができるものである。
第1の決済部を用いる場合には、ICカード6をかざし部7に近づける。そうすると、リードライト部9の指示に従って、ICカード6とアンテナ部8とが電磁誘導結合するとともに通信して決済する。即ち、自動販売機から決済された金額の物品を購入することができる。
第2の決済部を用いる場合には、紙幣4を挿入口5に挿入する。そうすると、この紙幣4が挿入口5に連結された通路12を搬送される途中で、識別センサ13で検知され、識別部14で紙幣4の真偽と金種が識別される。挿入された紙幣4が真券と識別された場合は収納部15に収納される。そして、自動販売機から識別された金額に応じた商品を購入することができる。また、挿入された紙幣が偽券の場合は挿入口5から返却される。
このように、この決済装置1では、ICカード6を用いて決済をすることもできるし、紙幣4を用いて決済をすることもできる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−30116号公報
しかしながらこのような従来の決済装置1では、第1の決済部と第2の決済部とが同一筐体内に不可分に構成されていたため、どちらか一方の決済部が故障したり、外的要因で破壊されて使用できない状況においては、他の決済部も使用不能となり、決済装置1全体が使用できないことになり、共に交換するか或いは修理しなければ使用することができなかった。即ち、この交換の間又は修理の間、販売の機会を失うことになるという問題があった。
そこで本発明は、この問題を解決したもので、2つの決済部の内、何れか一方の決済部であっても独立に使用することができる決済装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明の決済装置は、第1の決済部の背面側に第2の決済部が着脱自在に装着されるとともに、夫々の取り付け寸法を同一とした取り付け部を有するものである。これにより、所期の目的を達成することができる。
本発明は、第1の決済部の背面に第2の決済部が着脱自在に装着されるとともに、夫々の取り付け寸法を同一とした取り付け部を有するものであり、例え、一方の決済部が使用できない状況になったとしても、使用不能の一方の決済部を取り外して、他方の決済部のみを用いて決済をすることができる。従って、販売の機会を逃すことはない。
また、他方の決済部が復帰した場合は、容易に一方の決済部と合体させて復旧させることができる。
さらに、設置箇所の事情により一方の決済部が不要な場合にも、自由に取り外して無駄な費用を発生させることがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における決済装置21の断面図である。本実施の形態における決済装置21は、非接触ICカード6を用いて決済ができる第1の決済部22と、紙幣を用いて決済ができる第2の決済部23とが独立に設けられるとともに着脱自在に装着できる構成となっている。
即ち、決済部22の背面22aと、決済部23の前面23aとは嵌合するように形成されている。従って、決済部22と決済部23とは着脱自在に嵌合させることができる。また、決済部22に形成された取り付け部22bには取り付け孔22c(図示せず)が形成されている。また、決済部23に形成された取り付け部23bにも取り付け孔22cと同一取り付け寸法を有する取り付け孔23c(図示せず)が重合されるように形成されている。
このように決済部22と決済部23とは、同一取り付け寸法を有する取り付け部22b、23bを有している。また、取り付け部22b、23bには、同一取り付け寸法の取り付け孔22c、23cが設けられており、この取り付け孔22c、23cを用いて、決済部22と決済部23とを連結して自動販売機等に取り付けることができる。この取り付けは、長ネジを用いて共締めすることにより自動販売機に取り付けている。
また、決済部22或いは決済部23単独でも自動販売機等の同じ取り付け場所に取付けることができる。従って、例え何らかの事情(故障、規格変更等)で一方の決済部が使用できない事態が発生したとしても、他方の決済部のみで独立して使用することができる。従って、販売の機会を逃すことはない。
図4は決済部22と決済部23を分離した状態を示す斜視図であり、独立して使用する場合の外観形状が相似していることが判る。
図1にて決済部22は、かざし部24と、制御部25とで構成されている。かざし部24内には、樹脂で形成されたかざし面24aに沿ってアンテナ部26とフェライトで形成された電波反射材27が装着されている。従って、かざし面24aにかざされた非接触ICカード6とアンテナ部26とは、電波反射材27の作用により効率よく通信することができる。
また、このアンテナ部26と電波反射材27は略密着して平行に設けられている。かざし面24aとアンテナ部26と電波反射材27とは、水平面に対して約70度の角度に傾斜して取り付けられている。従って、ICカード6をかざすのに丁度良い角度となっている。このかざし面24aには、ICカード6を保持する保持部を形成しておくことが好ましい。
電波反射材27の背面には、アンテナ部26から導出されるケーブル29の収納が可能な収納部28が設けられている。アンテナ部26に接続されたケーブル29は、かざし部24の下方に設けられた制御部25に接続されている。この接続はコネクタ29aで接続される。従って、かざし部24と制御部25とを分離する場合に、コネクタ29aを外して、ケーブル29を収納部28に収納することができる。制御部25は防水、防塵のための制御部カバー51で覆われている。
図2は、アンテナ部26の平面図であり、回路基板31上にはパターンで形成されたアンテナ32が渦巻き状に形成されている。このアンテナ32の両端はコンデンサ33a、33bを介してケーブル29に接続されている。このアンテナ32に近接してICカード6がかざされる。
図3は、決済部22の電気回路のブロック図である。図3において、アンテナ部26は、ケーブル29で制御部25と接続されている。制御部25内には、アンテナ部26に接続される高周波変調・復調部34と、この高周波変調・復調部34に接続された制御回路35が格納されており、この制御部35は自動販売機36等の外部機器の制御部に接続されている。
以上のように構成された決済部22において、ICカード6がアンテナ部26に翳されると、ICカード6は13.56MHzの電波でアンテナ32と通信される。そして、高周波変調・復調部34で復調されて、制御回路35を介して自動販売機36の制御部に伝達される。自動販売機36では、高周波変調・復調部34から出力された情報に基づいて決済され、その決済内容は、制御回路35を介して高周波変調・復調部34で変調される。そしてアンテナ部26からICカード6に伝達される。このようにして決済が完了する。
次に、他方の決済部23について述べる。図1において、決済部23の前面23aの上方には、かざし部24に対応して、このかざし部24の縦・横寸法と同じ寸法を有するフロント部41が形成されている。このフロント部41の下方には、紙幣4が挿入される挿入口42が設けられており、この挿入口42に連結して紙幣4の通路43が設けられている。この通路43は、挿入口42から一旦上方に曲がり、続いて下方に折れ曲がっている。即ち、逆「U」字状に形成されている。なお、この通路43にはベルトとプーリとローラで形成された搬送手段44が設けられている。
通路43の前記逆「U」字状の頂点を過ぎた位置の壁面には、識別センサ45a、45bが通路43を挟んで設けられている。これは、挿入口42からの悪戯を防止するためである。この識別センサ45a、45bの出力は識別部46に接続されており、この識別部46は制御部47に接続されている。
通路43の終端には紙幣4の収納部48が連結しており、ここに紙幣4が積層収納される。また、この収納部48は背面に開閉自在の蓋48aが設けられている。蓋48aには鍵をかけることができ、許可された者以外は開けることができないようになっている。
また、かざし部24の下方に挿入口42に連結する通路49が設けられている。この通路49の入口(挿入口42の反対側)には、蓋50が回動自在に設けられている。この蓋50は、かざし部24の一番突出した頂部より蓋50自身の厚さ程度引き込んだ位置にあり、雨等が通路49に入らないようにしている。この通路49は、奥側(挿入口42側)を少し上方に傾斜させておくと良い。また、この通路49は、搬送手段を持たないので、通路長は紙幣4の長さ寸法より短くしておく必要がある。本実施の形態では、通路長を紙幣4の長さ寸法の約4分の1にしている。
以上のように構成された決済部23について、以下にその動作を説明する。先ず、蓋50を開けて紙幣4を通路49に挿入する。通路49に挿入された紙幣4は挿入口42に達し、この挿入口42を介して通路43に導かれる。通路43に導かれた紙幣4は搬送手段44で搬送される。
この搬送の途中、紙幣4は識別センサ45(識別センサ45a、45bとで形成されている)で検知され、その信号は識別部46で紙幣4の真偽と金種が識別される。真券の場合にはその金種信号は制御部47を介して自動販売機36の制御部へ向かって出力される。そして、真券と判断された紙幣4は収納部48に積層収納される。一方、識別部46で偽券と判断された場合は、搬送手段44が逆方向に搬送して挿入口42へ返却する。
本実施の形態における決済部23は、現金を扱うものであり、この現金の収納部48には紙幣4が積層収納されている。従って、何らかの原因で、決済装置1の前面が破壊されても、直接紙幣4が盗難にあうことがないように配慮することが重要である。そのために本実施の形態において、決済部22の筐体主要部(かざし部24および制御部25周囲を除く)は、鉄(剛体の一例として用いた)で形成されている。少なくとも背面22aは、強固剛体で形成しておくことが重要である。
以上説明したように、本実施の形態における決済装置21は、決済部22と決済部23とが着脱自在に形成されているとともに、夫々の取り付け部22b、23bの取り付け寸法を同じにしているので、例え、一方の決済部が使用不能になったとしても、他方の決済部のみで使用することができる。従って、自動販売機等に搭載した場合、販売の機会を逸することはない。また、かざし部24の自動販売機36への取り付け寸法と、フロント部41の取り付け寸法とは同一であるので、自動販売機36への取り付けを改造することなく、どちらでも取り付けることができる。
また、決済部22の背面22aの材質は、鉄で形成されているので、例え、決済部22が破壊されたとしても、紙幣4の盗難は免れることができる。
また、アンテナ部26の背面に電波反射材27を装着しているので、電波が鉄板等で吸収されることはなく、ICカード6と効率よく通信することができる。更に、電波反射材27の背面は、アンテナ部26から導出されるとともに制御部25と接続されるケーブル29を収納する収納部28が設けられている。従って、決済部22を単独で管理する場合に都合が良い。
アンテナ32とケーブル29はコンデンサ33a、33bを介して接続しているので、アンテナ32はケーブル29の影響を受け難い。
かざし部24の下方に、決済部23の挿入口42へ連結する通路49が設けられているので、かざし部24を有する前面から紙幣4を挿入することができる。即ち、決済部22、決済部23共にかざし部24、或いはその近傍で決済することができる。
また、この通路49の入口に蓋50が設けられているので、雨水等の通路49への浸入を防止することができる。
また、かざし部24の前面に形成されたかざし面に表示部を設けて、決済内容を表示するようにすることもできる。
本発明の決済装置は、2個の決済部を有しており、例え一方の決済部が使用できなくとも、他方の決済部を使用することができるので、販売等に機会を逸することはない。従って、自動販売機等を無人環境下で使用する用途に適している。
本発明の実施の形態1における決済装置の断面図 同、第1の決済部を形成するアンテナ部の平面図 同、第1の決済部とその周辺のブロック図 同、第1の決済部と第2の決済部を分離した状態を示す斜視図 従来の決済装置の斜視図 同、断面図
符号の説明
4 紙幣
6 ICカード
21 決済装置
22 決済部
22a 背面
22b 取り付け部
23 決済部
23b 取り付け部
24 かざし部
25 制御部
26 アンテナ部
41 フロント部
42 挿入口
43 通路
44 搬送手段
45 識別センサ
46 識別部
48 収納部

Claims (11)

  1. 第1の決済部と第2の決済部とから成る決済装置であって、前記第1の決済部は、アンテナ部と、このアンテナ部に接続された制御部とから成り、前記第2の決済部は、紙幣が挿入される挿入口と、この挿入口に連結された第1の通路と、この第1の通路上に設けられた搬送手段と、前記第1の通路の壁面に設けられた識別センサと、この識別センサの出力が接続された識別部と、前記第1の通路の終端に連結された第1の収納部とを備え、前記第1の決済部の背面側に前記第2の決済部が着脱自在に装着されるとともに、夫々の取り付け寸法を同一とした取り付け部を有する決済装置。
  2. 第1の決済部の背面側は剛体壁で形成された請求項1に記載の決済装置。
  3. 第1の決済部に設けられた第1の取り付け部には、第2の決済部に設けられた第2の取り付け部に当接する凸部が設けられた請求項1に記載の決済装置。
  4. アンテナ部の背面に電波反射材を装着した請求項1に記載の決済装置。
  5. 電波反射材の背面には、アンテナ部から導出されるとともに制御部と接続されるケーブルを収納する第2の収納部が設けられた請求項4に記載の決済装置。
  6. アンテナ部を形成するアンテナとケーブルはコンデンサを介して接続された請求項5に記載の決済装置。
  7. アンテナ部の下方に第2の決済部の挿入口へ連結する第2の通路が設けられた請求項1に記載の決済装置。
  8. 第2の通路の入口に蓋が設けられた請求項7に記載の決済装置。
  9. 第1の決済部の背面側は第2の決済部の前面側に嵌合する請求項1に記載の決済装置。
  10. アンテナ部が収納された第1の決済部のかざし部と、挿入口が設けられた第2の決済部のフロント部とは、同一寸法の開口へ嵌入可能に設けられた請求項1に記載の決済装置。
  11. かざし部は傾斜して設けられた請求項10に記載の決済装置。
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