JP2007322964A - 鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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祐二 和田
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Abstract

【課題】 ワークディスタンスの範囲に対応して変倍範囲を大きく設定でき、ワークディスタンスの変化に適切に変倍対応できる鏡筒及び撮像装置を提供すること。
【解決手段】 筒状部3を有するマウントユニット1と、この筒状部3の外周部分に粗動調整機構(3a,11a)を介して係合された第1の鏡筒ユニット10と、このユニット10の内周部分に微動調整機構(12a,22a)を介して係合された第2の鏡筒ユニット20と、このユニット20の内部に配置されたレンズユニット30とを有し、第1,第2の鏡筒ユニットの粗動,微動調整機構を利用してレンズユニット30を光軸方向に適宜に移動させて所望の倍率に調整できるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は変倍機能を有する鏡筒及び撮像装置に関し、特に画像処理により被検査部品の表面状態などを検査する検査システムに適用される鏡筒及び撮像装置の変倍機能性の改良に関する。
一般に、この種検査システムは、被検査部品に光を照射し、その反射光を光学センサとしてのCCD(電荷結合素子)を含むカメラなどにより撮像し、正常な部品の撮像データと比較することによって被検査部品の良否を判定するように構成されている。
このような検査システムに適用される撮像装置は、例えば図6に示すように構成されている。同図において、撮像装置Aは鏡筒Bと、鏡筒Bに結合された光学センサSを内蔵するカメラ部Cとから構成されている。上述の鏡筒Bは、例えばマウントユニット1と、マウントユニット1の内部に配置されたレンズユニット30とから構成されている。特に、マウントユニット1は、一方に標準規格化されたマウント部2と、他方に筒状部3とを一体的に形成して構成されており、筒状部3の内部には支持部31にレンズ32を固定してなるレンズユニット30が固定的に配置されている。このレンズユニット30において、レンズ32は倍率が1倍前後で用いる固定焦点レンズが適用されている。
尚、鏡筒Bのマウント部2は、それにカメラ部Cを結合した状態において、レンズ32とカメラ部Cの光学センサSとの距離(バックフォーカス)が一定となるように構成されている。
この撮像装置Aによる被写体(以下、ワークと呼称する)Wの検査は次のように行われる。尚、撮像装置Aは、ワークWの撮像倍率が例えば1倍程度となるように、マウントユニット1の先端部とワークWとの距離(以下、ワークディスタンスと呼称する)がWD1となるように配置されている。
まず、ワークWがレンズユニット30の対向部分に移送され、停止すると、ワークWは、図示しない照明装置によって照明され、レンズ32を介してカメラ部Cの光学センサSにて撮像される。この撮像データはコンピュータなどに予め記憶されている標準データと比較され、表面状態(形態,傷,欠けなど)が適切に検査される。
ところで、この検査システムにおいて、検査されるワークWの形態、例えばワーク高さH1が一定の場合には、予め、ワークディスタンスWD1の時にのみ光学センサSでの撮像画像の焦点が合うように設定されているために、何ら問題なく適切に検査を行うことができる。
しかし乍ら、ワーク高さがH2のように高いワークWが移送されると、ワークディスタンスはWD1より小さいWD2となる。このために、光学センサSによるワークWの撮像倍率は、レンズユニット30が固定焦点のレンズであって、バックフォーカスが一定であることから、ワークディスタンスWD1の時に設定された1倍よりも大きくなる。この結果、光学センサSでの撮像画像は焦点が合わなくなって「ボケた」状態となり、撮像データに基づく検査が不可能ないし信頼性の低い検査しかできなくなる。
従って、ワークディスタンスWD2の時に、適正な撮像画像の得られる新たな鏡筒に変更する必要が生ずるものの、例えば量産工程では作業への悪影響が避けられないという問題がある。
従って、従来においては、このような問題を解決するために、マウントユニット1とレンズユニット30との間にネジによる微動調整機構を介在させた鏡筒が提案されている。尚、微動調整機構におけるネジピッチは微調整できるように細かく設定されている。
このために、ワークディスタンスWDの変化が極めて小さい場合には、変倍範囲も極めて小さいことから、レンズユニット30を少しだけ回転させることによって容易に焦点の合った適切な撮像画像が得られるように調整できる。
しかし乍ら、ワークディスタンスWDの変化が大きい場合には、変倍範囲も大きくなることから、焦点の合った適切な撮像画像を得るためにはレンズユニット30を何回も回転させなければならないし、特に、ワークディスタンスWDが短くなると、撮像装置A自体を動かすことによって焦点調整しなければならない。従って、調整が極めて面倒であるばかりでなく、調整に多大の時間を要し、ワークディスタンスWDの変化が大きい量産工程などへの適用には困難を伴うものである。
又、ワークディスタンスWDの変化に適切に対応するためには、レンズユニット30の回転範囲を小さくしなければならないことから、実際的には変倍範囲を大きく設定することはできない。従って、小さな変倍範囲での利用しかできず、用途が著しく制約されるという問題もある。
それ故に、本発明の目的は、変倍範囲を大きく設定できる上、ワークディスタンスの変化にも適切に変倍対応できる鏡筒及び撮像装置を提供することである。
従って、本発明は上述の目的を達成するために、一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより倍率を変倍調整することを特徴とする。
又、本発明の第2の発明は、一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットと、マウントユニットの、マウント部とレンズユニットとの間の所望部分に、光軸に対してほぼ直角方向に照明光を導入するための光源を保持するために設けられた光源保持部と、光源保持部に対応するマウントユニット内部に配置され、光源保持部から導入される照明光を光軸方向に反射させると共に被写体からの反射光を直進させるように構成されたビームスプリットユニットとを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより倍率を変倍可能にしたことを特徴とする。
又、本発明の第3の発明は、一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に配置された第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具備し、前記第1の鏡筒ユニットを、長さの異なる複数の鏡筒ユニットにて交換可能に構成し、第1の鏡筒ユニットの交換及び第2の鏡筒ユニットの微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより所望の倍率に調整することを特徴とする。
又、本発明の第4の発明は、第2の鏡筒ユニットに対して焦点距離の異なるレンズユニットを着脱可能に構成したことを特徴とし、第5の発明は、粗動調整機構を直進的に移動可能なるように構成し、第1の鏡筒ユニットを光軸方向に直進的に移動させることを特徴とし、第6の発明は、粗動調整機構及び微動調整機構をネジ,ヘリコイドなどの回転構造にて構成し、粗動調整機構では移動ピッチが粗く、微動調整機構では移動ピッチが細かくなるように設定したことを特徴とし、第7の発明は、第1の鏡筒ユニットをマウントユニットに対し、第2の鏡筒ユニットを第1の鏡筒ユニットに対し、それぞれ着脱可能に構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の第8の発明は、撮像装置であって、一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部の外周部分に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットの内周部分に微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具えた鏡筒と、鏡筒におけるマウントユニットのマウント部に結合された光学センサを含むカメラ部とを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることによりカメラ部における光学センサでの撮像倍率を変倍可能にしたことを特徴とする。
又、本発明の第9の発明は、撮像装置であって、鏡筒におけるマウントユニットに光源保持部を配置すると共に、光源保持部に対応するマウントユニット内部にビームスプリットユニットを配置してなり、光源保持部から導入される照明光をビームスプリットユニットにてレンズユニットの光軸方向に反射させると共にレンズユニットを介した被写体からの反射光がビームスプリットユニットを透過してカメラ部の光学センサに入射させることを特徴とする。
このように本発明によれば、鏡筒は粗動調整機構を有する第1の鏡筒ユニットと、微動調整機構を有する第2の鏡筒ユニットとを含んで構成されているために、大きな変倍は第1の鏡筒ユニットにおける粗動調整機構を利用して粗調整し、小さな変倍は第2の鏡筒ユニットにおける微動調整機構を利用して微調整することになる。従って、仮にワークディスタンスが変化してもその変化量に応じて両調整機構を適宜に利用することにより倍率を簡単かつ短時間で所望の倍率に調整でき、焦点調整もできる。
又、第1の鏡筒ユニットに照明光の導入部分及びこの導入部分から導入される照明光をレンズユニットの光軸方向に反射し、戻り光を透過させる機能を有するビームスプリットユニットを配設すれば、被写体の照明をレンズユニットの光軸に沿う状態で、いわゆる同軸落射照明を行うことができるために、被写体の撮像を確実に行うことができるのみならず、検査ユニットに適用した場合には、検査精度の向上が期待できる。
特に、第1の鏡筒ユニットにおける粗動調整機構を直進的に移動可能なるように構成すれば、仮にワークディスタンスが大きく変化し倍率を大きく変倍しなければならなくなっても、第1の鏡筒ユニットを直進的に移動させることによって簡単かつ速やかに所望倍率に近い倍率にまで変更でき、量産工程においても短時間での対応が可能になる。
又、レンズユニットは第2の鏡筒ユニットに対して着脱可能に構成すれば、適宜に焦点距離の異なるレンズユニットに交換することができる。このようにレンズの焦点距離を変えるということはいわゆるズームレンズの機能に類似させるということであり、例えばワークディスタンスは固定しておいて倍率だけを変えたいという要望に応えることができる。
その上、鏡筒における粗動調整機構及び微動調整機構をネジ,ヘリコイドなどの回転構造にて構成し、粗動調整機構では移動ピッチを粗く、微動調整機構では移動ピッチを細かくなるように設定すれば、仮にワークディスタンスが大きく変化し倍率を大きく変倍しなければならなくなっても、第1の鏡筒ユニットを粗く回転させることで簡単に大きな倍率に変更でき、その上で微動調整機構による微細な回転調整により適正な倍率に調整できる。その際に、焦点調整も同時に行うことができる。
特に、広い変倍範囲を必要としない場合には、第2の鏡筒ユニットにおいて、変倍範囲の異なる複数の鏡筒ユニットを交換可能に構成すれば、例えば変倍範囲が0.5〜0.75の鏡筒ユニットを、例えば変倍範囲が0.75〜1.0の鏡筒ユニットに交換することで連続変倍と同じ効果を期待できる。
本発明における撮像装置は、粗動調整機構及び微動調整機構を有する鏡筒に光学センサを含むカメラ部を結合して構成されているために、この撮像装置を量産工程におけるワークの検査システムに適用すれば、仮にワークディスタンスが変化してもその変化量に応じてそれぞれの調整機構を適切に利用することによって簡単かつ迅速に変倍操作をすることができる。従って、量産工程での作業への悪影響を最小限に止めることができる。
さらに、この装置に同軸落射照明機能を付加すれば、被写体をほぼ均一に照明できるために、検査精度,検査の信頼性を向上させることが可能になる。
次に、本発明の第1の実施例について図1を参照して説明する。同図において、Aは撮像装置であって、例えば鏡筒Bと、鏡筒Bに結合されたカメラ部Cとから構成されている。上述の鏡筒Bは、例えばマウントユニット1と、粗動調整機構を有する第1の鏡筒ユニット10と、微動調整機構を有する第2の鏡筒ユニット20と、第2の鏡筒ユニット20の内部に配置されたレンズユニット30と、マウントユニット1に配置された光源保持部40と、光源保持部40に対応するマウントユニット内部に配置されたビームスプリットユニット50とから構成されている。カメラ部Cは、電荷結合素子CCDなどの光学センサSを含んで構成されている。
上述の鏡筒Bにおけるマウントユニット1は、例えば一方にマウント部2を、他方に筒状部3を有しており、それぞれを一体的に形成して全体的にほぼ筒状に構成されている。マウント部2の外周部分にはカメラ部Cを結合するためのネジ2aが形成されている。又、筒状部3の外周部分には粗動調整機構の一部を構成する、例えば軸方向に直線的に延びる溝3aが形成されている。
又、鏡筒Bにおける第1の鏡筒ユニット10は、例えばマウントユニット1の筒状部3の外周部分に重ね合わされる第1の筒状部11と、第1の筒状部11に一体的に形成され、第1の筒状部11より小さな内径を有する第2の筒状部12と、第2の筒状部12を後述する第2の鏡筒ユニット20に固定するための止めネジ13とから構成されている。特に、第1の筒状部11の内周部分にはマウントユニット1の筒状部3に形成された溝3aに係合する突起11aが形成されており、この溝3aと突起11aとによって粗動調整機構を構成している。さらに、第2の筒状部12の内周部分にはピッチの微細なネジ12aが形成されており、微動調整機構の一部を構成している。
又、鏡筒Bにおける第2の鏡筒ユニット20は、例えば第1の筒状部21と、第1の筒状部21に一体的に形成され、第1の筒状部21より大きな内径を有する第2の筒状部22と、第1の筒状部21と第2の筒状部22との境界部分に形成された段差23と、第2の筒状部22の先端部分に一体的に形成された微動調整するための操作用のフランジ部24とから構成されている。特に、少なくとも第2の筒状部22の外周部分にはピッチの微細なネジ22aが形成されており、第1の鏡筒ユニット10における第2の筒状部12のネジ12aとの係合により微動調整機構を構成している。尚、それぞれのネジ12a,22aのピッチは同一に形成されている。又、ネジ22aは必要に応じて第1の筒状部21の外周部分にまで延在して形成することもできる。
又、鏡筒Bにおけるレンズユニット30は、例えば支持部31と、支持部31に固定されたレンズ32とから構成されており、第2の鏡筒ユニット20の内部に支持部31の後端が段差23に当たるように位置決めして配置されている。レンズユニット30は第2の鏡筒ユニット20における第2の筒状部22の内周部分に固定的に配置することもできるが、第2の筒状部22と支持部31との当接部分にそれぞれネジを形成して着脱可能なるように構成することもできる。尚、このネジには、適宜に微動調整機能を付与することもできる。又、レンズ32は単体もしくは複数の異なるレンズで構成されている。
上述のマウントユニット1には、マウント部2とレンズユニット30との間の任意部分に窓孔を形成し、この窓孔に光源保持部40がネジなどにより配置されている。この光源保持部40は、例えばほぼ筒状に形成され、内部に後述する落射照明ユニットを収納する収納部41と、取り付け時にマウントユニットの外周面に当接されるフランジ部42とから構成されている。
さらに、光源保持部40の取り付け部分に対応するマウントユニット1の内部にはビームスプリットユニット50が配置されている。このビームスプリットユニット50は、例えばマウントユニット1の内部に固定される支持部51と、支持部51に45°の傾斜角度で固定されたハーフミラー52とから構成されている。このハーフミラー52は、光源保持部40から導入される照明光Pを45°反射させ、レンズユニット30を介して図示しない被写体(ワーク)を照明し、ワークからの反射光を再びレンズユニット30を介してハーフミラー52を透過させる機能を有するものである。尚、ワークを、鏡筒Bを利用した同軸落射照明以外の方法で照明する場合には、光源保持部40及びビームスプリットユニット50は不要となり、省略できる。
次に、上述の撮像装置Aの動作について図1〜図3を参照して説明する。尚、この撮像装置Aは水平に配置されているが、検査対象のワークの配置姿勢に応じて垂直,斜めなど適宜の姿勢で配置することができる。
まず、図1に示すように、光源保持部40から導入される照明光Pは、ビームスプリットユニット50のハーフミラー52で光軸方向に45°反射され、レンズユニット30を介して鏡筒Bの前方に位置するワーク(図示せず)を照明する。ワークからの反射光は再びレンズユニット30を介してハーフミラー52を透過してカメラ部Cの光学センサSに入射され、ワークが初期設定された倍率で撮像される。この撮像データは、予めコンピュータなどに記憶された標準データと比較され、表面状態の適否が判定される。
ところで、ワークに対して撮像倍率を変更したい場合やワークが変わりそれに伴うワークディスタンスが変わる場合には、光学センサSに結像する像は焦点がボケた状態になり、撮像データの信頼性が損なわれるのみならず、コンピュータに記憶された標準データとの比較・判断ができなくなる。このために、光学センサSに望ましい状態の像が結像するように倍率及び焦点を適正に修正しなければならない。従って、図2に示すように、第1の鏡筒ユニット10を図示の点線位置から実線位置まで移動(L1)させることにより大まかな倍率にまで簡単かつ迅速に変倍調整される。具体的には、第1の鏡筒ユニット10における第1の筒状部11及び/又は第2の筒状部12を手によって光軸方向に対して平行な方向に直進的に移動させる。この動作は、マウントユニット1における筒状部3の外周部分に形成された溝3aに第1の筒状部11の内周部分に形成された突起11aが係合されることによって構成された粗動調整機構に利用して行われ、この際に、突起11aは溝3aによってガイドされ、第1の筒状部11及び/又は第2の筒状部12を直進的に移動させることができる。尚、粗動調整が終了した段階において、第1の鏡筒ユニット10における第1の筒状部11をマウントユニット1における筒状部3に何らかの手段(例えばネジなど)にてロックすることが望ましい。
次に、図3に示すように、第2の鏡筒ユニット20を利用して、最終的にベストな状態になるように微動調整される。具体的には、操作用のフランジ部24を適宜に回転させることにより、第2の鏡筒ユニット20は図示の点線位置から実線位置まで移動(L2)して微動調整され、所望の倍率に調整され、焦点調整される。この微動調整は、第2の筒状部22の外周部分に形成されたネジ部22aと第1の鏡筒ユニット10における第2の筒状部12に形成されたネジ部12aとから構成された微動調整機構によって行われ、例えば図示しないモニターに映し出されたワーク画像を見ながら、フランジ部24を微細に回転操作しながら所望の倍率に調整されると共に、焦点調整も行われる。調整後は、ネジ13の締め付けにより第1の鏡筒ユニット10における第2の筒状部12と第2の鏡筒ユニット20における第2の鏡筒ユニット20における第2の筒状部22とがロックされる。尚、焦点調整は、例えば装置全体を所望する倍率に対応する全長(ワーク〜光センサSまでの距離)に概略調整し、図示しないモニターを見ながら微動調整して焦点を合わせることもできる。
以上の操作によって変倍調整及び焦点調整が完了することにより、カメラ部Cにおける光学センサSには鮮明な画像が結像されるために、この画像データに基づくワークの表面状態の検査を精度よく確実に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施例について図4を参照して説明する。この実施例の基本的な構成は図1に示す実施例と同じであり、異なる点は、光源保持部40に同軸落射照明ユニット60を取り付けたことである。
この同軸落射照明ユニット60は、例えば第1の筒状部61aと第1の筒状部61aより外径の小さな第2の筒状部61bとを有する本体部61と、第1の筒状部61aの内部に配置された発光ダイオード62と、発光ダイオード62の前面側に配置されたレンズ63と、第2の筒状部61bの内部に配置されたガラスなどの透明な材料よりなる導光用のロッド64とから構成されている。この同軸落射照明ユニット60は光源保持部40に、同軸落射照明ユニット60の第2の筒状部61bを光源保持部40の収納部41に収納することによって、取り付けられる。
尚、同軸落射照明ユニット60からの照明光Pは、ビームスプリットユニット50のハーフミラー52によって光軸方向に45°反射され、レンズユニット30を介してワークを照明し、反射光はレンズユニットを介してハーフミラー52を透過してカメラ部Cの光学センサSに入射し、ワークの撮影像が結像される。
次に、本発明の第3の実施例について図5を参照して説明する。この実施例の基本的な構成は図1に示す実施例と同じであり、異なる点は、マウントユニット1に対して、変倍範囲(長さ)の異なる複数の第1の鏡筒ユニット10を選択的に交換可能に構成したことである。
これらの第1の鏡筒ユニット10は、例えば倍率が0.5〜0.75倍の範囲で調整可能なユニットと、倍率が0.75〜1.0の範囲で調整可能なユニットとの複数で構成し、用途に応じて選択的に利用される。
この実施例によれば、広い変倍範囲を必要としない場合や焦点調整を正確に行いたい場合には粗動調整を要せず微動調整のみでも対応できることから、変倍範囲の異なる複数のユニットを必要に応じて適宜に使い分けることにより連続変倍と同様の効果を持たせることが可能になる。
尚、本発明は何ら上記実施例に制約されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜に変更することが可能である。例えば本発明の鏡筒及び撮像装置は上述の検査装置以外の装置・システムなどに適用することもできる。又、鏡筒において、マウントユニットのマウント部は一体的に構成する他に、別ピースに構成することもできる。第1の鏡筒ユニットはマウントユニットの外周部分に配置する他に、内周部分に配置することもできるし、第2の鏡筒ユニットは第1の鏡筒ユニットの内周部分に配置する他に、外周部分に配置することもできる。粗動調整機構は溝と突起との係合による直進機構やネジ,ヘリコイドなどを利用した回転機構などの他に、マウントユニットの筒状部に対して第1の鏡筒ユニットの筒状部が摩擦係合するように構成することもできる。又、粗動調整及び微動調整は手動で行われているが、ワークディスタンスを検知しステッピングモータなどを利用して自動的に所望の倍率に調整させることもできる。さらには、レンズユニットを第2の鏡筒における筒状部に対して回転可能に構成し、それの回転によって微動調整することも可能である。
本発明の第1の実施例を示す要部の側断面図である。 本発明の第1の実施例における粗動調整状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施例における微動調整状態を示す側断面図である。 本発明の第2の実施例を示す要部の側断面図である。 本発明の第3の実施例を示す要部の側断面図である。 従来例を示す要部の側断面図である。
符号の説明
A 撮像装置
B 鏡筒
C カメラ部
1 マウントユニット
2 マウント部
3 筒状部
3a 溝(粗動調整機構)
10 第1の鏡筒ユニット
11 第1の筒状部
11a 突起(粗動調整機構)
12 第2の筒状部
12a ネジ(微動調整機構)
20 第2の鏡筒ユニット
21 第1の筒状部
22 第2の筒状部
22a ネジ(微動調整機構)
30 レンズユニット
31 支持部
32 レンズ
40 光源保持部
50 ビームスプリットユニット
52 ハーフミラー
60 同軸落射照明ユニット




































Claims (9)

  1. 一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより倍率を変倍調整することを特徴とする鏡筒。
  2. 一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットと、マウントユニットの、マウント部とレンズユニットとの間の所望部分に、光軸に対してほぼ直角方向に照明光を導入するための光源を保持するために設けられた光源保持部と、光源保持部に対応するマウントユニット内部に配置され、光源保持部から導入される照明光を光軸方向に反射させると共に被写体からの反射光を直進させるように構成されたビームスプリットユニットとを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより倍率を変倍調整することを特徴とする鏡筒。
  3. 一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に配置された第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具備し、前記第1の鏡筒ユニットを、長さの異なる複数の鏡筒ユニットにて交換可能に構成し、第1の鏡筒ユニットの交換及び第2の鏡筒ユニットの微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることにより所望の倍率に調整することを特徴とする鏡筒。
  4. 前記第2の鏡筒ユニットに対して焦点距離の異なるレンズユニットを着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鏡筒。
  5. 前記粗動調整機構を直進的に移動可能なるように構成し、第1の鏡筒ユニットを光軸方向に直進的に移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の鏡筒。
  6. 前記粗動調整機構及び微動調整機構をネジ,ヘリコイドなどの回転構造にて構成し、粗動調整機構では移動ピッチが粗く、微動調整機構では移動ピッチが細かくなるように設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の鏡筒。
  7. 前記第1の鏡筒ユニットをマウントユニットに対し、第2の鏡筒ユニットを第1の鏡筒ユニットに対し、それぞれ着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の鏡筒。
  8. 一方にマウント部を、他方に筒状部を有するマウントユニットと、マウントユニットの筒状部に粗動調整機構を介して係合された筒状の第1の鏡筒ユニットと、第1の鏡筒ユニットに微動調整機構を介して係合された筒状の第2の鏡筒ユニットと、第2の鏡筒ユニットの内部に配置されたレンズユニットとを具えた鏡筒と、鏡筒におけるマウントユニットのマウント部に結合された光学センサを含むカメラ部とを具備し、前記第1及び第2の鏡筒ユニットをそれぞれの粗動及び微動調整機構を利用してレンズユニットを光軸方向に適宜に移動させることによりカメラ部における光学センサでの撮像倍率を変倍可能にしたことを特徴とする撮像装置。
  9. 前記鏡筒におけるマウントユニットに光源保持部を配置すると共に、光源保持部に対応するマウントユニット内部にビームスプリットユニットを配置してなり、光源保持部から導入される照明光をビームスプリットユニットにてレンズユニットの光軸方向に反射させると共にレンズユニットを介した被写体からの反射光がビームスプリットユニットを透過してカメラ部の光学センサに入射させることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。






























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