JP2007322500A - トナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】重合性単量体、着色剤及び高分子重合開始剤を少なくとも含む単量体組成物を水系媒体中において重合することで得られるトナー粒子を含有するトナーであって、前記高分子重合開始剤はトルエンヘキサン溶解度指数が2〜35で重量平均分子量(Mw)が2000以上500000以下であり、前記トナーの軟化点は70℃以上130℃以下であることを特徴とするトナー。
【選択図】図1
Description
本発明のトナーは、重合性単量体、着色剤及び高分子重合開始剤を少なくとも含む単量体組成物を水系媒体中において重合することで得られるトナー粒子を含有する。
本発明によると、高分子重合開始剤が重合過程において光または熱などにより分解され、系内の重合性単量体と反応してブロックあるいはグラフト共重合体を形成するが、前記高分子重合開始剤のトルエンヘキサン溶解度指数を前記範囲とすることにより、トナー表面あるいは内部の局所的な強度が向上し、本発明の目的を達成することができる。このような作用は重合過程での単量体の消費により高分子開始剤から生成する反応物の溶解度が減少し析出するタイミングの制御により発現されると考えており、その作用が高分子開始剤のトルエンヘキサン溶解度指数と相関していることから、本発明の効果を発現する有用なパラメータであると判断している。
該溶解度指数が2より小さいと、前述の高分子重合開始剤の析出のタイミングが早すぎるため、前記共重合体がトナー粒子中に生成しにくくなり本発明の効果が十分に発揮されず、特に耐久性に劣るものとなりやすい。また、35より大きいと、高分子重合開始剤と反応して生成した共重合体がトナーの結着樹脂と相溶するため十分なトナー強度が得られにくく、特にトナーの軟化点が70乃至130℃といった低温定着性を有するトナーにおいては耐ブロッキング性、耐久性に不具合が生じやすい。
<測定条件および測定方法>
・カラム:TSKgelHM−M(6.0mmφ×15cm)の2連
・温度:40℃
・流速:0.6ml/min
・検出器:RI
・サンプル濃度:0.1%の試料を10μl
サンプル調製は、測定対象の試料をテトラヒドロフラン(THF)中に入れ、数時間放置した後、充分に振とうし(試料の合一体がなくなるまで)、更に12時間静置して行なう。そして、サンプル処理フィルター(ポアサイズ0.45μm)を通過させたものをGPC測定用試料とする。検量線は、単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用する。得られた対数曲線(logM)より、重量平均分子量(Mw)の算出を行う。
(A)試薬
(a)溶剤は、エチルエーテル−エチルアルコール混液(1+1または2+1)またはベンゼン−エチルアルコール混液(1+1または2+1)を用い、これらの溶液は使用直前にフェノールフタレインを指示薬として0.1mol/リットル水酸化カリウムエチルアルコール溶液で中和しておく。
(b)フェノールフタレイン溶液:フェノールフタレイン1gをエチルアルコール(95vol%)100mlに溶かす。
(c)0.1mol/リットル水酸化カリウム−エチルアルコール溶液:水酸化カリウム7.0gをできるだけ少量の水に溶かしエチルアルコール(95vol%)を加えて1リットルとし、2〜3日放置後ろ過する。標定はJIS K8006(試薬の含量試験中滴定に関する基本事項)に準じて行う。
(B)操作:試料(トナーまたは結着樹脂)1〜20gを正しくはかりとり、これに溶
剤100mlと、指示薬としてフェノールフタレイン溶液数滴を加え、試料が完全に溶けるまで十分に振る。固体試料の場合は水浴上で加温して溶かす。冷却後これを0.1mol/リットル水酸化カリウムエチルアルコール溶液で滴定し、指示薬の微紅色が30秒間続いたときを中和の終点とする。
(C)計算式 次式によって酸価を算出する。
ここで、
A:酸価(mgKOH/g)
B:0.1mol/リットル水酸化カリウムエチルアルコール溶液の使用量(ml)
f:0.1mol/リットル水酸化カリウムエチルアルコール溶液のファクター
S:試料(g)
また、本発明のトナーに用いる高分子重合開始剤の酸価は、前述のとおり、ビニル系樹脂としては構成する単量体として酸価を有するものを含有させること、重縮合系の樹脂としては反応時間の調整や酸基を有する単量体として3官能の単量体を含有させることで調整可能である。
コールは単独で使用しても良いし、2種以上を混合して使用しても良い。
本発明のトナーに用いる高分子重合開始剤中に含有するラジカル発生基のユニット量は、示差熱走査熱量計(DSC)により測定することが可能である。具体的には高分子重合開
始剤の原料であるラジカル発生官能基を有する化合物のモルあたりの分解熱を測定し、検量線を引いた上で高分子重合開始剤の発熱量からユニット量を見積もることができる。また、ユニット量はラジカル発生基含有物質との反応サイトの量を樹脂組成で調整することで調整することが可能である。
ンオレンジGTR、ベンジンオレンジG、カドミウムレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナクリドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等の顔料が挙げられる。また、染料を併用して用いても構わない。
以下、本発明のトナーに用いるトナー粒子を得る上で最も好適な懸濁重合法を例示して、該トナー粒子の製造方法を説明する。
前記水系媒体には、水そのものや有機溶剤や塩の水溶液等の水を主成分とする液状の媒体を用いることができる。
(式) T1/2(P)−20 < T1/2(M)
であることが好ましい。併用する重合開始剤の半減期温度T1/2(M)が高分子重合開始剤の半減期温度よりも20℃以上低いと、高分子重合開始剤に関与しないトナー部位での重合反応が優位となり、トナー強度の向上が困難となり易い。また、併用する重合開始
剤の添加量は、目標とする分子量や反応温度などにもよるが、重合性単量体100質量部に対して0〜10質量部程度が好ましい。
に測定試料を2〜20mg添加する。試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散処理して、コールターカウンターマルチサイザーにより100μmのアパーチャーを用いて体積を基準として2〜40μmの粒度分布等を測定し、個数平均粒径、重量平均粒径を算出することができる。またトナーの重量平均粒径は、分級や分級品の混合等によって調整することが可能である。
(高分子重合開始剤の製造例1)
テレフタル酸ジメチル10mol、ビスフェノールA−プロピレンオキサイド1モル付加物6.8mol、ビスフェノールA−エチレンオキサイド1モル付加物3.2molを重合触媒であるジブチル錫オキサイドとともにオートクレーブに投入し、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置および撹拌装置をオートクレーブに装着して窒素雰囲気下、減圧しながら常法に従って190℃で8時間縮重合反応を行い、重量平均分子量(Mw)が4500のポリエステルを得た。
次に、キシレン50部に上記ポリエステル80部、スチレン16部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4部、およびジブチル錫オキサイド0.3部を添加して、該混合液を110℃まで昇温し、溶解・膨潤させた。窒素雰囲気下、ラジカル重合開始剤であるtert−ブチルハイドロパーオキサイド1部をキシレン10部に溶解したものを該混合液に約30分かけて滴下した。さらにその温度で該混合液を10時間保温してラジカル重合反応を終了させた。さらに該混合液を加熱しながら減圧し、脱溶剤することによりスチレンアクリル変性ポリエステルを得た。
さらに560mlのアセトンに4,4−アゾビス(4−シアノペンタン酸)(和光純薬)7.8部、上記スチレンアクリル変性ポリエステル100部、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド5.9部を溶解し、5℃で24時間撹拌した。その後沈殿したジシクロヘキシル尿素を除去し、アセトン溶液に560mlの蒸留水を加え、10質量%−水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10に調製した。分離した油層分を除去した後、濃塩酸数滴を加え溶液のpHを3に調製した。分離した油層分をジエチルエーテル280mlで抽出し、蒸留水で数回洗浄した。無水硫酸マグネシウムによりエーテル層を乾燥後、真空下5℃でエーテルを留去し高分子重合開始剤Aを得た。分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)が8800であり、トルエンヘキサン溶解度指数を測定したところ18となった。
アルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲60℃〜180℃の間で、昇温速度4℃/分で測定を行った。このとき、モジュレーション振幅±0.6℃、周波数1/minで測定し、得られたリバーシングヒートフロー曲線から、熱分解によるシグナルを読み取る。その結果、高分子重合開始剤Aは105℃付近に分解点を有することがわかった。
高分子重合開始剤の製造例1におけるポリエステルのモノマー構成をテレフタル酸ジメチル10mol、ビスフェノールA−プロピレンオキサイド1モル付加物8.5mol、ビスフェノールA−エチレンオキサイド1モル付加物1.5molに変えたほかは製造例1と同様に製造した。その結果、重量平均分子量(Mw)は7900でトルエンヘキサン溶解度指数が28である高分子重合開始剤Bが得られた。
テレフタル酸5mol、テレフタル酸ジメチル5mol、ビスフェノールA−プロピレンオキサイド1モル付加物6.8mol、ビスフェノールA−エチレンオキサイド1モル付加物3.2molをジブチル錫オキサイドとともにオートクレーブに投入し、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置および撹拌装置をオートクレーブに装着して窒素雰囲気下、減圧しながら常法に従って190℃で8時間縮重合反応を行ったのち、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシアネート110部と2時間反応を行い、イソシアネート基含有ポリエステル樹脂(75%酢酸エチル溶液)を得た。そこへ、4,4−アゾビス(4−シアノペンタン酸)(和光純薬)8.5部を加え、室温で3時間撹拌した。得られた反応液をメタノール5Lにて再沈殿精製し、固形分をさらにメタノールで洗浄濾過を2回行い、乾燥後高分子重合開始剤Cを得た。得られた高分子重合開始剤Cの物性を測定したところ、重量平均分子量(Mw)は12000でトルエンヘキサン溶解度指数が15であった。高分子重合開始剤の熱分解性を示差熱走査型熱量計(DSC)により測定したところ、乾燥状態において100℃で分解することがわかった。
キシレン50部にスチレン70部、ブチルアクリレート12部、メタクリル酸メチル14部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4部を反応容器に添加し、該混合液を110℃まで昇温した。窒素雰囲気下にラジカル重合開始剤であるtert−ブチルハイドロパーオキサイド1部をキシレン10部に溶解したものを該混合液に約30分かけて滴下した。さらにその温度で該混合液を10時間保温してラジカル重合反応を終了させた。さらに該混合液を加熱しながら減圧し、脱溶剤することによりスチレンアクリル樹脂を得た。
製造例2においてビスフェノールA−プロピレンオキサイド1モル付加物を10mol、ビスフェノールA−エチレンオキサイド1モル付加物を0molとしたほかは製造例2
と同様に高分子重合開始剤Eを製造した。得られた高分子重合開始剤Eの重量平均分子量(Mw)は7600で、トルエンヘキサン溶解度指数は39であった。
キシレン50部にスチレン80部、ブチルアクリレート16部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4部を反応容器に添加し、該混合液を110℃まで昇温した。窒素雰囲気下にラジカル重合開始剤であるtert−ブチルハイドロパーオキサイド1部をキシレン10部に溶解したものを該混合液に約30分かけて滴下した。さらにその温度で10時間該混合液を保温してラジカル重合反応を終了させた。さらに該混合液を加熱しながら減圧し、脱溶剤することによりスチレンアクリル樹脂を得た。
酢酸エチル50部にスチレン60部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート40部を反応容器に添加し、該混合液を110℃まで昇温した。窒素雰囲気下にラジカル重合開始剤であるtert−ブチルハイドロパーオキサイド1部を酢酸エチル10部に溶解したものを該混合液に約30分かけて滴下した。さらにその温度で10時間該混合液を保温してラジカル重合反応を終了させた。さらに該混合液を加熱しながら減圧し、脱溶剤することによりスチレンアクリル樹脂を得た。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
合を行った。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
実施例1により得られたトナーを用いてキヤノン(株)製のフルカラーレーザービームプリンターLBP-2510改造機(定着フィルムの表面温度が160℃、定着ニップ6mmとなるように調整)のプロセスカートリッジ内に投入し、光沢度および現像性の評価を下記方法に基づいて行った。前記プリンターを用いてベタ画像上のトナー載り量が0.55mg/cm2となるようコントラスト電位を調整し、定着画像を得た。
光沢度(定着グロス)の測定には日本電色(株)製のVG−10型光沢度計を用いた。測定にあたっては、まず定電圧装置により6Vにセットし、次いで投光角度、受光角度をそれぞれ60°に合わせ、0点調整及び標準板を用い、標準設定の後に試料台の上に前記定着画像を置き、さらに白色紙を3枚上に重ね測定を行い、標示部に示される数値を%単位で読みとったところ22であり、良好な光沢が得られた。
光沢度(定着グロス)の判断基準は、上記光沢度計標示部に示される数値を%単位で読みとった光沢度(定着グロス)が15以上を合格とした。
前記ベタ画像を観察し、すじとかぶりのレベルを評価する。すじは、出力画像に現像方向の縦すじが入ることをさしており、以下の基準でランク付けしたところ、初期、および1000枚複写後においてもAランクであった。
Aランク:濃度ムラなし
Bランク:局部的に白すじが1〜3本入る
Cランク:画像全面に濃度ムラが生じていて、局部的な白すじが4本以上生じる
また、かぶりは非画像部のかぶり濃度を東京電色製デンシトメーターTC−6DS(amberフィルターを使用)で測定し、下記の基準でランク付けした。その結果、初期お
よび1000枚後ともにAランクであった。
かぶり濃度(%)=(転写紙上のかぶり部の反射濃度%)−(未使用転写紙の反射濃度%)
Aランク:1.0%以下
Bランク:1.0%〜2.0%
Cランク:2.0%超
(トナーの製造)
2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 84部
・n−ブチルアクリレート 16部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 3部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
実施例2により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度(定着グロス)は18であり、良好な光沢が得られた。
(トナーの製造)
2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 83部
・n−ブチルアクリレート 17部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 11.5部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.8部
・スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体
(共重合比=20:20:20:40、Mw=22,200、Mn=8600)
2.5部
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
実施例3により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は18であり、良好な光沢が得られた。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
酸Al化合物とスチレンだけをエバラマイルダー((株)荏原製作所製)を用いて予備混合を行った。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
実施例4により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は15であり、良好な光沢が得られた。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
実施例5により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は14であり、良好な光沢が得られた。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて10000rpmで20分間撹拌し、単量体組成物を造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌しつつ62℃で3時間反応させた後、86℃で10時間重合させた。放置冷却した後に反応生成物を取り出し、塩酸を加えて、Ca3(PO4)2を溶解し、濾過・水洗乾燥することにより、重合トナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に対して、BET法による比表面積が200m2/gである疎水性シリカ微粉体0.7部を外添し、トナーを得た。該トナーの軟化点は100℃であった。該トナーの物性については表1に記載した。
比較例1により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は20であり、良好な光沢が得られたが、すじのレベルは初期がBランク、1000枚複写後がCランクであり現像安定性に問題が生じた。また、かぶりについても測定したところ、初期はAランクで良好であったが、1000枚後はCランクであった。これらトナーの評価については表1に記載した。
(トナーの製造)
2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 84部
・n−ブチルアクリレート 16部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 3部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ-tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
比較例2により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は16であり、まずまずの光沢が得られたが、すじのレベルは初期がBランク、1000枚複写後がCランクであり現像安定性に問題が生じた。また、かぶりについても測定したところ、初期はAランクで良好であったが、1000枚後はCランクであった。これらトナーの評価については表1に記載した。
(トナーの製造)
2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 84部
・n−ブチルアクリレート 16部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 3部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
比較例3により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は13であり、まずまずの光沢が得られたが、すじのレベルは初期がBランク、1000枚複写後がCランクであり現像安定性に問題が生じた。また、かぶりについても測定したところ、初期はAランクで良好であったが、1000枚後はCランクであった。これらトナーの評価については表1に記載した。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265
部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
比較例4により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、すじ、かぶりについては初期および1000枚複写後ともAランクであり現像安定性は良好であったが、光沢度は4でありつや消しの状態であった。これらトナーの評価については表1に記載した。
(トナーの製造)
次に2Lフラスコに、イオン交換水417部と0.12M−Na3PO4水溶液265部を投入し62℃に加温した後、クレアミクス(分散機:エム・テクニック(株)製)を用いて12,000rpmにて撹拌した。これに1.2M−CaCl2水溶液40部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体を得た。
・スチレン 85部
・2−エチルへキシルアクリレート 15部
・パラフィンワックス(m.p.75℃) 10部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5.5部
・スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 2.5部
(共重合比80:3:17、Mw=15000、Mn=6700)
・ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.5部
(E−88:オリエント化学(株)製)
比較例5により得られたトナーを実施例1と同様に評価を行ったところ、光沢度は16であり、まずまずの光沢が得られたが、すじのレベルは初期がAランク、1000枚複写後がCランクであり現像安定性に問題が生じた。また、かぶりについても測定したところ、初期はBランクでかぶり気味であり、1000枚後はCランクとさらに悪化した。これらトナーの評価については表1に記載した。
Claims (2)
- 重合性単量体、着色剤及び高分子重合開始剤を少なくとも含む単量体組成物を水系媒体中において重合することで得られるトナー粒子を含有するトナーであって、
前記高分子重合開始剤はトルエンヘキサン溶解度指数が2〜35で重量平均分子量(Mw)が2000以上500000以下であり、
前記トナーの軟化点は70℃以上130℃以下であることを特徴とするトナー。 - 前記高分子重合開始剤の主成分が、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル、ウレタン樹脂及びウレア樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
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