JP2007322456A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタにおいて、駆動開始直後にランプに流れる電流を制限してランプの寿命を確保しつつ、ランプが駆動開始から定常駆動するまでの時間を短縮する。
【解決手段】プロジェクタのランプ2は、制御部7の制御を受けてバラスト3により駆動される。バラスト3は、ランプ2に供給する電力を制御する電力制御部3aと、電流制限回路3bと、電圧検知部3cとを有している。ランプ2が駆動開始されると、電流制限回路3bは、ランプ2に流れる電流が定常駆動時より小さくなるように電流制限を行い、ランプ2を保護する。電圧検知部3cにより検知されるランプ2の電圧値が、定常駆動時より小さい所定の電圧値に達すると、電流制限回路3bが電流制限を解除し、ランプ2が定常駆動される。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像をスクリーンに投影するプロジェクタに関する。
従来より、スクリーンにパーソナルコンピュータ等の画像を投影する用途に用いられるプロジェクタにおいては、ランプの寿命が長くなるように種々の工夫がなされている。例えば、ランプの駆動開始直後に、定常駆動時と比較して温度が低いランプに大きな電力が供給されると、電極に大きな負担がかかり、ランプの寿命が短くなってしまう。そのため、従来のプロジェクタの中には、ランプの駆動が開始されてからランプが安定して発光できるようになるまで、ランプに供給する電力を制限するウオームアップ期間を設けたものがある。
図6及び図7を用いて、上述のような従来のプロジェクタの動作の一例について説明する。図6に示すように、このプロジェクタのランプ82は、バラスト83により駆動される。バラスト83は、ランプ82に供給する電力を制御する電力制御部83aと、ランプ82の駆動開始直後にランプ82に流れる電流を制限するための電流制限回路83bと、電流制限回路83bによる電流制限する時間を計時するタイマ回路83cとを有している。電流制限回路83bは、ランプ82に流れる電流が、ランプ82の電極にダメージを与えることがない所定値以下になるように、電流制限を行うように構成されている。すなわち、この従来のプロジェクタは、ランプ82の駆動開始から、タイマ回路83cが計時する所定のタイマ時間が経過するまでランプ82に流れる電流を制限することにより、ランプ82の電極等を保護し、ランプ82の寿命を確保することができるように構成されている。
ランプ82は、図7のAで示す時点から、ランプ82に流れる電流が電流制限回路83bにより制限された状態で駆動される。駆動開始されると、ランプ82の温度が上がるにつれ、ランプ82から発光される光が安定すると共に、ランプ82の電圧が上昇していく。そして、図7のBで示す時点(時刻t1)から、ランプ82の電圧の値がVrになり、その後電圧が安定する。ランプ82の駆動開始から、タイマ回路83cにより計時された所定のタイマ時間が経過すると(時刻t2)、電流制限回路83bが電流制限を解除する。その後、図のCで示す時点から、ランプ82はランプ82の定格の電力で駆動され、ランプ82の電圧がVrから上昇する。そして、図のDで示す時点(時刻t3)になると、ランプ82の電圧が定常状態であるVsとなり、ランプ82が安定した光を出射するようになり、ウオームアップ期間が終了する。
ここで、プロジェクタに搭載されるランプ82においては、駆動してからランプ82の電圧がVrで安定するまでの時間が個々に異なる。例えば、ランプ82によっては、図7の2点鎖線で示すように、ランプ82の電圧がVrに達する(図のB’で示す時点)時刻が時刻t1より遅い時刻t1’になったり、電流制限が解除されてからランプ82の電圧が上昇しにくく、ウオームアップ期間の終了が時刻t3より遅い時刻t3’になったりすることがある。そのため、このプロジェクタにおいては、かかるランプ82毎の電圧が安定するまでの時間の違いを考慮し、タイマ回路83cには、ランプ82のうち、最も電圧が安定するまでの時間がかかるものに応じたタイマ時間が設定されている。しかしながら、このプロジェクタでは、タイマ時間がランプ82の最も電圧が安定するまでの時間がかかるものに応じて設定されているので、電圧が安定するまでの時間が短いランプ82にとってはウオームアップ期間が必要以上に長すぎ、駆動開始から、定常駆動時の安定した光を出射可能になるまで時間がかかりすぎるという問題がある。
ところで、特許文献1には、放電灯のイグニッション直後の、定常電流よりも大きな大電流が流れる時間を減少させ、放電灯の短寿命化を防止したプロジェクタ装置が記載されている。しかしながら、この特許文献1のプロジェクタ装置は、イグニッション後にランプの電流が徐々に増加するように制御を行うものであり、構成が複雑なものとなる。また、特許文献2には、ランプの温度を温度センサにより測定し、その温度に応じてランプ内部圧力を算出し、その結果に応じてランプの最大電流値を制御する投射型ディスプレイが記載されている。しかしながら、特許文献2のディスプレイは、ランプの電圧が定常電圧となってからランプの温度に応じてランプの点灯装置の最大出力電流を変化可能とするものであり、ランプの電圧が定常状態となるまでの時間がかかりすぎるという上述の問題点に対して有効なものではない。
さらにまた、特許文献3には、ランプの点灯開始からランプの電極にアークスポットが形成され始めるランプ電圧になるまでに大きな電流を流すように構成されたプロジェクタ装置が記載されている。しかしながら、このようなプロジェクタ装置は、上述のようにランプ毎に電圧の上がりやすさが異なる場合に、ランプのウオームアップ期間を短縮するものではなく、また、ランプ電極が損傷しないように、ランプ点灯直後の大電流を流す期間を、予め実験等を通じて適切に設定しなければならず、上述の問題点を解決するために容易に適用可能なものではない。
WO2002/102120号公報 特開2001−313195号公報 特開2005−32711号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、駆動開始直後にランプに流れる電流を制限してランプの寿命を確保しつつ、ランプが駆動開始から定常駆動するまでの時間を短縮可能なプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、画像投影用の光を出射するランプと、このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、前記ランプから出射された光をデジタルマイクロミラーデバイスで反射させることにより画像を形成し、形成した画像を外部スクリーンに投影する機能を有する画像形成部と、外部から画像データが入力される信号入力部と、前記画像形成部を制御して、前記信号入力部に入力された画像データに基づく画像を形成させる機能を有する制御部とを備え、前記バラストは、前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプを駆動する電力制御部と、前記ランプの駆動開始後のウオームアップ期間に、前記電力制御部に対し、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行い、前記ランプの寿命を確保する電流制限回路とを有するプロジェクタにおいて、前記バラストは、前記ランプの電圧を検知する電圧検知部をさらに有し、前記電流制限回路は、前記電流制限を行っている期間に、電圧検知部により検知された前記ランプの電圧が、予め設定された前記ランプの定常駆動時の電圧よりも小さい所定値に到達したときに、前記電流制限を解除し、それによって前記ランプの駆動開始直後のウオームアップ期間を短縮可能であるものである。
請求項2の発明は、画像投影用の光を出射するランプと、このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、前記ランプから出射された光を用いて、スクリーンに投影する画像を形成する機能を有する画像形成部と、前記信号入力部に入力された画像データに基づいた画像を前記画像形成部に形成させる機能を有する制御部とを備え、前記バラストは、前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプの駆動開始後、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行うプロジェクタにおいて、前記バラストは、前記ランプの電圧を検知し、電流制限を行っている期間に、前記ランプの電圧が予め設定された所定値になったとき、前記電流制限を解除するものである。
請求項3の発明は、画像投影用の光を出射するランプと、このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、前記ランプから出射された光をデジタルマイクロミラーデバイスで反射させることにより画像を形成し、形成した画像を外部スクリーンに投影する機能を有する画像形成部と、外部から画像データが入力される信号入力部と、前記画像形成部を制御して、前記信号入力部に入力された画像データに基づく画像を形成させる機能を有する制御部とを備え、前記バラストは、前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプを駆動する電力制御部と、前記ランプの駆動開始後のウオームアップ期間に、前記電力制御部に対し、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行い、前記ランプの寿命を確保する電流制限回路とを有するプロジェクタにおいて、前記バラストは、前記ランプの近傍部位の温度を検知する温度検知部をさらに有し、前記電流制限回路は、前記電流制限を行っている期間に、前記温度検知部により検知された温度が、予め定められた、前記ランプがその定常駆動時の温度よりも低い所定温度であることを示す温度に到達したときに、前記電流制限を解除し、それによって前記ランプの駆動開始直後のウオームアップ期間を短縮可能であるものである。
請求項4の発明は、画像投影用の光を出射するランプと、このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、前記ランプから出射された光を用いて、スクリーンに投影する画像を形成する機能を有する画像形成部と、前記信号入力部に入力された画像データに基づいた画像を前記画像形成部に形成させる機能を有する制御部とを備え、前記バラストは、前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプの駆動開始後、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行うプロジェクタにおいて、前記バラストは、前記ランプの温度を検知し、電流制限を行っている期間に、前記ランプの温度が予め設定された所定値になったとき、前記電流制限を解除するものである。
請求項1の発明によれば、電流制限回路が、電流制限を行っているウオームアップ期間において、電圧検知部により検知されたランプの電圧が予め設定された所定値に到達したときに、電流制限を解除するので、電圧が安定するまでの時間が短いランプは、すぐに定常駆動時の電力で駆動されて安定した光を出射可能になる。従って、駆動開始直後にランプに流れる電流を制限してランプの寿命を確保しつつ、ランプのウオームアップ期間を短縮することが可能になり、ランプの駆動開始から画像形成部により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。また、ランプのウオームアップ期間を短縮するために、別途センサ等を設ける必要がなく、簡易で低コストな構成により、ランプのウオームアップ時間を短縮することが可能になる。
請求項2の発明によれば、ランプの電圧が予め設定された所定値になったとき、電流制限を解除するので、上述と同様に、ランプの駆動開始から画像形成部により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。また、ランプのウオームアップ期間を短縮するために、別途センサ等を設ける必要がなく、簡易で低コストな構成により、ランプのウオームアップ時間を短縮することが可能になる。
請求項3の発明によれば、電流制限回路が、電流制限を行っているウオームアップ期間において、温度検知部により検知された温度が、予め定められた、ランプがその定常駆動時の温度よりも低い所定温度であることを示す温度に到達したときに、電流制限を解除するので、温度が上がりやすく、電圧が安定するまでの時間が短いランプは、すぐに定常駆動時の電力で駆動されて安定した光を出射可能になる。従って、駆動開始直後にランプに流れる電流を制限してランプの寿命を確保しつつ、ランプのウオームアップ期間を短縮することが可能になり、ランプの駆動開始から画像形成部により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。
請求項4の発明によれば、ランプの温度が予め設定された所定値になったとき、電流制限を解除するので、上述と同様に、ランプの駆動開始から画像形成部により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るプロジェクタ1を示す。プロジェクタ1は、例えば放電灯等のランプ2と、ランプ2を駆動するバラスト3と、ランプ2から出射された光を用いて画像を形成する画像形成部4と、外部から画像データが入力される信号入力部5と、外部から操作可能に設けられた操作入力部6と、プロジェクタ1の各部を制御するマイコンやメモリ等により構成された制御部7と、外部の商用電源に接続された電源部8と、送風部9とを備えている。このプロジェクタ1は、例えば外部のパーソナルコンピュータ等に接続されて用いられる。プロジェクタ1は、このパーソナルコンピュータ等から信号入力部5を介して入力される画像データに基づいて画像を形成し、その画像を、例えば外部に設置されたスクリーン(図示せず)に投影する機能を有しているものである。
本実施形態において、画像形成部4は、信号入力部5に入力された画像データに基づいて制御部7に制御され、例えばデジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMDと称する)を用いて、その画像データに応じた画像を形成するように構成されている。画像形成部4により形成された画像は、ズーム、フォーカス等を行うことができるように構成されたレンズ4aを介して、外部のスクリーン等に向け投影されるように構成されている。画像形成部4は、DMDと、ランプ2から出射された光をカラー画像を形成するための複数の色に変更するためのカラーホイールと、カラーホイールを回転させるためのモータと、制御部7による制御を受けてこれらを駆動するための駆動ドライバ等を有している。画像形成部4は、カラーホイールにより、ランプ2から出射された光の色を変更させながらDMDに照射し、画像データに基づいて駆動されるDMDにより、ランプ2から照射された光を、各色毎に、順次繰り返して、外部のスクリーン上に投影するように構成されている。
操作入力部6は、例えば、プロジェクタ1の筐体に、外部からユーザにより操作可能に配置された操作ボタン状のものである。このプロジェクタ1は、操作入力部6が外部から操作されることにより、制御部7が、その操作に応じた制御を行うように構成されている。すなわち、ユーザは、操作入力部6を操作することにより、プロジェクタ1の動作を操作可能である。なお、操作入力部6は、例えば、筐体に設けられた受光部とユーザが操作可能なリモートコントローラとにより構成され、受光部とリモートコントローラとの間の赤外線通信等によりユーザがプロジェクタ1を遠隔操作可能にも構成されているものであってもよい。
送風部9は、ファン、このファンを回転させるモータ、及びモータを駆動するモータドライバ等で構成されている。送風部9は、ファンを回転させることにより、プロジェクタ1の筐体内部に外気を流入させると共に筐体内部の空気を外部に排気し、プロジェクタ1の駆動により発熱する、ランプ2や電源部8等の、種々の部位の過熱を防止する。この送風部9の動作は、例えば制御部7により制御され、駆動中のランプ2の温度が適温に保たれるように構成されている。
図2は、このプロジェクタ1のバラスト3の構成を示す。バラスト3は、電力制御部3aと、電流制限回路3bと、電圧検知部3cとを有する電気回路で構成されており、制御部7の制御に基づいて、ランプ2を駆動する。電力制御部3aは、ランプ2への電力供給を制御する。例えば、ランプ2の定格が200ワットである場合に、電力制御部3aは、ランプ2の定常駆動時にランプ2に供給する電力が200ワット程度になるように制御する。電流制限回路3bは、ランプ2の駆動開始後に、電力制御部3aに対して、ランプ2に流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行う。電圧検知部3cは、ランプ2の駆動時の電圧を検知可能に構成されている。本実施形態において、電流制限回路3bは、ランプ2が駆動中で電流制限を行っているとき、電圧検知部3cにより検知されたランプ2の電圧が、予め設定された所定値に到達したときに、電流制限を解除するように構成されている。
図3を用いて、このプロジェクタ1の駆動開始時の、ランプ2の駆動動作について説明する。なお、図3の2点鎖線は、駆動開始から電圧が安定するまでの時間がランプ2よりも長い別のランプについての電圧及び電流の推移を示す。ランプ2は、電力制御部3aから電力が供給されて駆動開始される(図のAで示す時点)。このとき、ランプ2は定常駆動時と比較して低温であり、ランプ2の電圧は、例えば10ボルト程度である。ランプ2に流れる電力は、図に示すように、電流制限回路3bによって、定常駆動時にランプ2に流れる電流の値(例えば、3乃至5アンペア程度)よりも小さい所定の電流値(例えば、2アンペア程度)より大きくならないように制限されている。このように、ランプ2に流れる電流を制限するウオームアップ期間を設けることにより、ランプ2の電極を保護し、ランプ2の寿命を確保することが可能になる。ランプ2が駆動開始されて光を出射すると、時間の経過と共にランプ2の温度が上昇する。そして、ランプ2の電圧は、図に示すように、時間の経過と共に上昇する(図のA乃至Bで示す部分)。
電流制限回路3bには、予め、電流制限が行われているときの、ランプ2の電圧が安定する電圧値として、ランプ2の定常駆動時の電圧値Vs(例えば、70ボルト程度)よりも小さいVr(例えば、40ボルト程度)が設定されている。本実施形態において、ランプ2の駆動開始後の時刻t1に、ランプ2の電圧がVrに達したことを電圧検知部3cが検知すると、電流制限回路3bは、その直後の時刻t2に、ランプ2に流れる電流の電流制限を解除する。(図のCで示す時点)。電流制限が解除されると、ランプ2に流れる電流は、電力制御部3aの定常駆動時の制御に基づいた電流値になり、ランプ2により出射される光が明るくなり、図に示すように、ランプ2の電圧がVrから時間の経過と共に上昇する(図のC乃至Dで示す部位)。そして、時刻t3には、ランプ2の電圧が定常駆動時の電圧であるVsに達して安定し(図のDで示す部位)、時刻t3から後には、ランプ2が、安定して光を出射可能な定常駆動状態で、所定の駆動電力にて駆動される。すなわち、時刻t3に、ランプ2の駆動開始からのウオームアップ期間が終了し、その後、ランプ2が安定して光を出射することにより、画像形成部4により形成されて投影される画像が安定したものになる。
ここで、このプロジェクタ1において、例えば、ランプ2よりも駆動開始から電圧が安定するまでの時間が長い別のランプを用いた場合には、図の2点差線で示すように、ランプの電圧が時刻t1’にVrに達した後、電流制限回路3bにより時刻t2’に電流制限が解除される。そして、電流制限が解除されてから、ランプ2の電圧が時間の経過と共に徐々に上昇し、時刻t3’に、ランプ2の電圧がVsに達し、ランプ2が定常駆動される。なお、プロジェクタ1の動作の説明の便宜上、図の時刻t1から時刻t2まで、及び時刻t1’から時刻t2’までの時間間隔が開いているように示しているが、本実施形態においては、電圧検知部3cによりランプ2の電圧がVrとなったことが検知されてすぐに、電流制限回路3bが電流制限を解除するように構成されている。
このように、このプロジェクタ1においては、電流制限回路3bが電流制限を行っているウオームアップ期間中に、電圧検知部3cにより検知されたランプ2の電圧がVrに到達したときに、電流制限が解除されるので、電圧が安定するまでの時間が短いランプ2は、すぐに定常駆動時の電力で駆動され、すぐに安定した光を出射可能になる。従って、駆動開始直後にランプ2に流れる電流を制限してランプ2の寿命を確保しつつ、ランプ2のウオームアップ期間を短縮することが可能になり、ランプ2の駆動開始から画像形成部4により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。また、ランプ2のウオームアップ期間を短縮するために、別途センサ等を設ける必要がなく、簡易で低コストな構成により、ランプ2のウオームアップ時間を短縮することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るプロジェクタについて、図4及び図5を参照して説明する。以下、上述の第1の実施形態と同様の構成部材のものは同一の符号を付し、第1の実施形態と相違する部分についてのみ説明する。第2の実施形態に係るプロジェクタは、ランプ2の電圧ではなく、ランプ2の温度を検知してランプ2の電流制限を解除する点で、上述の第1の実施形態のプロジェクタ1とは異なるものである。すなわち、第2の実施形態において、ランプ2の駆動開始後の電流制限を行っている期間に、ランプ2の温度が予め設定された所定値になったときに、電流制限を解除するように構成されている。
図4は、第2の実施形態に係るプロジェクタ11のバラスト13の構成を示す。バラスト13は、電力制御部13aと、電流制限回路13bと、温度検知部13cとを有する電気回路で構成されている。温度検知部13cは、例えばプロジェクタ11の筐体内でランプ2を覆うランプボックス内に配置された、熱電対やサーミスタ等の温度検知素子19を有している。すなわち、温度検知部13cは、ランプボックス内の温度検知素子19が設けられている部位の温度を検出可能に構成されている。ここで、電流制限回路13bは、第1の実施形態と同様の電流制限を行っている期間に、温度検知部13cにより検知された温度が、ランプ2が、その定常駆動時の温度よりも低い所定温度であることを示す温度(以下、トリガ温度と称する)に到達したときに、電流制限を解除するように構成されている。
このトリガ温度は、予め、例えば以下のようにして定められているものである。すなわち、例えば、ランプ2が放電灯である場合、ランプ2の発光部位近傍のガラス管部に熱電対等を巻きつけるようにして配置し、この熱電対によりランプ2の温度を直接測定可能な状態にする。また、ランプ2を覆うランプボックス内には、温度検知素子19を、実際に搭載されるような状態で取り付ける。このようにランプ2の温度を直接測定しながらランプ2を実使用時の状態に近づけて駆動し、ランプ2の駆動時におけるランプ2の温度と、温度検知部13cにより検知される温度とを対応させる。このとき、例えば、ランプ2の定常駆動時の温度は、およそ850℃程度であり、温度検知部13cにより検知される温度は、100℃程度とする。そして、このようにランプ2の温度と温度検知部13cにより検知される温度とを対応させた後、トリガ温度として、この対応関係に基づいて、ランプ2のその定常駆動時の温度よりも低い所定温度(例えば、500℃程度)に対応する、温度検知部13cが検知する温度(例えば、80℃程度)が定められる。このように、このプロジェクタにおいては、ランプ2の所定の温度に対応するトリガ温度を設定することにより、実際のプロジェクタの使用時にランプ2の温度を直接的に測定する必要をなくし、ランプ2により出射される光を画像を投影するために効率良く用いることができるような構成となっている。
図5は、温度検知部13cが検知する、駆動開始後の温度を示す。図において、温度Tsは、ランプ2の安定駆動時の、温度検知部13cが検知する温度を示し、温度Trは、トリガ温度を示す。上述の第1の実施形態と同様に、ランプ2は、図のAで示す時点から、電流制限回路13bによりランプ2に流れる電流の値がランプ2の電極に損傷を与えないように所定値に制限された状態で、駆動開始される。駆動開始後、ランプ2の温度が上昇し、温度検知部13cにより検知される温度が時刻t1にトリガ温度に到達すると(図のBで示す時点)、電流制限回路13bは、その直後の時刻t2に、ランプ2の電流制限を解除する(図のCで示す時点)。そして、電流制限が解除されると、上述の第1の実施形態と同様に、ランプ2は電力制御部3aによる定常駆動時の制御により駆動され、ランプ2により出射される光が明るくなってランプ2が安定駆動状態となるに伴い、温度検知部13cが検知する温度もトリガ温度から上昇し、図のDで示す時刻t3以後、温度Tsで定常状態となる。
このように、このプロジェクタ1においては、電流制限回路13bが電流制限を行っている期間中に、温度検知部13cにより検知された温度が、トリガ温度に到達したときに、電流制限が解除されるので、温度が上がりやすく、電圧が安定するまでの時間が短いランプ2は、すぐに定常駆動時の電力で駆動され、すぐに安定した光を出射可能になる。従って、駆動開始直後にランプ2に流れる電流を制限してランプ2の寿命を確保しつつ、ランプ2のウオームアップ期間を短縮することが可能になり、ランプ2の駆動開始から画像形成部4により投影される画像が安定するまでの時間を短縮することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、画像形成部4は、DMDやカラーホイール等を用いず、例えば、ランプ2からの光をRGB3色等に分光し、各色をそれぞれ液晶パネルを透過させて再び合成することによりカラー画像等を形成するように構成されていてもよい。
また、例えば、第2の実施形態において、温度検知部13cは、上述のように温度検知素子19をランプ2の発光部位から離れた部位の温度を検知することで間接的にランプ2の温度を検知するのではなく、例えば、熱電対等の温度検知素子を発光部位近傍に巻きつけたりして、ランプ2の温度を直接に検知するように構成されていてもよい。また、温度検知部13cは、非接触式の温度検知方法を用いて、ランプ2の温度を直接に検知するように構成されていてもよい。すなわち、第2の実施形態においては、ランプ2の温度を直接的に又は間接的に検知可能な構成を用いて、電流制限回路13bがランプ2の温度が所定値になったときに電流制限を解除することにより、ランプ2のウオームアップ期間を短縮することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係るプロジェクタの構成の一例を示すブロック図。 上記プロジェクタのバラストの構成の一例を示すブロック図。 上記バラストが駆動するランプの電圧の推移を示すグラフ。 本発明の第2の実施形態に係るプロジェクタのバラストの構成の一例を示すブロック図。 上記バラストのランプ駆動時に温度検知部により検知される温度の推移を示すグラフ。 従来のプロジェクタのバラストの構成の一例を示すブロック図。 上記バラストが駆動するランプの電圧の推移を示すグラフ。
符号の説明
1 プロジェクタ
2 ランプ
3,13 バラスト
3a,13a 電力制御部
3b,13b 電流制限回路
3c 電圧検知部
4 画像形成部
5 信号入力部
7 制御部
13c 温度検知部

Claims (4)

  1. 画像投影用の光を出射するランプと、
    このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、
    前記ランプから出射された光をデジタルマイクロミラーデバイスで反射させることにより画像を形成し、形成した画像を外部スクリーンに投影する機能を有する画像形成部と、
    外部から画像データが入力される信号入力部と、
    前記画像形成部を制御して、前記信号入力部に入力された画像データに基づく画像を形成させる機能を有する制御部とを備え、
    前記バラストは、
    前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプを駆動する電力制御部と、
    前記ランプの駆動開始後のウオームアップ期間に、前記電力制御部に対し、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行い、前記ランプの寿命を確保する電流制限回路とを有するプロジェクタにおいて、
    前記バラストは、前記ランプの電圧を検知する電圧検知部をさらに有し、
    前記電流制限回路は、前記電流制限を行っている期間に、電圧検知部により検知された前記ランプの電圧が、予め設定された前記ランプの定常駆動時の電圧よりも小さい所定値に到達したときに、前記電流制限を解除し、
    それによって前記ランプの駆動開始直後のウオームアップ期間を短縮可能であることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 画像投影用の光を出射するランプと、
    このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、
    前記ランプから出射された光を用いて、スクリーンに投影する画像を形成する機能を有する画像形成部と、
    前記信号入力部に入力された画像データに基づいた画像を前記画像形成部に形成させる機能を有する制御部とを備え、
    前記バラストは、
    前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプの駆動開始後、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行うプロジェクタにおいて、
    前記バラストは、前記ランプの電圧を検知し、電流制限を行っている期間に、前記ランプの電圧が予め設定された所定値になったとき、前記電流制限を解除することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 画像投影用の光を出射するランプと、
    このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、
    前記ランプから出射された光をデジタルマイクロミラーデバイスで反射させることにより画像を形成し、形成した画像を外部スクリーンに投影する機能を有する画像形成部と、
    外部から画像データが入力される信号入力部と、
    前記画像形成部を制御して、前記信号入力部に入力された画像データに基づく画像を形成させる機能を有する制御部とを備え、
    前記バラストは、
    前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプを駆動する電力制御部と、
    前記ランプの駆動開始後のウオームアップ期間に、前記電力制御部に対し、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行い、前記ランプの寿命を確保する電流制限回路とを有するプロジェクタにおいて、
    前記バラストは、前記ランプの近傍部位の温度を検知する温度検知部をさらに有し、
    前記電流制限回路は、前記電流制限を行っている期間に、前記温度検知部により検知された温度が、予め定められた、前記ランプがその定常駆動時の温度よりも低い所定温度であることを示す温度に到達したときに、前記電流制限を解除し、
    それによって前記ランプの駆動開始直後のウオームアップ期間を短縮可能であることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 画像投影用の光を出射するランプと、
    このランプに電力を供給して駆動させるバラストと、
    前記ランプから出射された光を用いて、スクリーンに投影する画像を形成する機能を有する画像形成部と、
    前記信号入力部に入力された画像データに基づいた画像を前記画像形成部に形成させる機能を有する制御部とを備え、
    前記バラストは、
    前記ランプへの電力供給を制御し、前記ランプの駆動開始後、前記ランプに流れる電流が所定値以下になるように電流制限を行うプロジェクタにおいて、
    前記バラストは、前記ランプの温度を検知し、電流制限を行っている期間に、前記ランプの温度が予め設定された所定値になったとき、前記電流制限を解除することを特徴とするプロジェクタ。
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