JP2012155181A - プロジェクタ装置およびその光源制御方法 - Google Patents

プロジェクタ装置およびその光源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能なプロジェクタ装置およびその光源制御方法を提供する。
【解決手段】第1光源11および第2光源12が点灯しているとき、各光源温度センサ15,16で検出される各光源11,12の温度が、予め定められる消灯基準温度を超えると、第1光源11および第2光源12のうち、一方の光源、たとえば温度が高い方の光源を消灯し、他方の光源の点灯状態を維持する。また第1光源11および第2光源12のいずれか一方の光源が点灯しているときには、点灯中の一方の光源の温度が消灯基準温度を超えると、他方の光源の点灯を開始する。そして、他方の光源の点灯が完了すると、一方の光源を消灯する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ装置およびその光源制御方法に関する。
プロジェクタ装置は、映像をスクリーンに投写して表示する映像表示装置である。プロジェクタ装置は、光源および投写レンズなどの光学部品、マイクロコンピュータ、電源、入出力回路および信号処理回路などの電気回路、ならびにファンなどの機械部品を含んで構成される。
プロジェクタ装置において、投写映像の輝度は、主に光源の輝度によって決定される。高輝度の映像を得るために、2つ以上の光源を備えたプロジェクタ装置が開発され(たとえば、特許文献1参照)、実用化されている。
プロジェクタ装置において、連続して投写可能な時間(以下「連続投写時間」という場合がある)は、光源の寿命に影響される。たとえば特許文献1に開示される投射型表示装置では、点灯させる光源を一定時間毎に切換えることによって、長時間にわたって連続して映像を投写することを可能としている。
プロジェクタ装置の光源としては、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどがある。高圧水銀ランプは、輝度が高く、かつ寿命が長いという利点を有することから、多くのプロジェクタ装置で用いられている。
プロジェクタ装置で用いられる光源、たとえば高圧水銀ランプは、点灯中のランプの温度が高すぎると、ランプが劣化してランプ寿命が短くなり、場合によっては破裂するおそれがある。また、ランプの温度が低すぎても、投写光の特性が悪化するなどの問題がある。そこで、冷却ファンでランプを冷却することによって、ランプの温度が一定となるように構成されている。
特開平8−36180号公報
前述のように、プロジェクタ装置で用いられる光源は、高温で点灯させると劣化して光源の寿命が短くなり、場合によっては破裂するおそれがある。
通常の使用環境では、長時間にわたって光源を点灯させても、プロジェクタ装置の内部の温度は、ある水準で安定するので、光源の温度も異常に高温になることはない。しかし、排気口が塞がれたり、何らかの理由で吸気温度が高くなったりすると、プロジェクタ装置の内部の温度が、通常の環境において使用する場合の温度よりも上昇して、光源の温度も光源の寿命に悪影響を与える温度にまで上昇することがある。
したがって、プロジェクタ装置では、光源の劣化および破裂などの不具合を防ぐために、光源の温度が一定温度以上に上昇した段階で、光源を消灯して映像の投写を終了し、光源の冷却を行うように構成される。
複数の光源を備える多灯式プロジェクタ装置においては、1つの光源に、破裂するなどの不具合が生じても、他の光源がバックアップとして機能し、映像の投写を継続することができる。しかし、従来の多灯式プロジェクタ装置は、光源の温度が異常に高温になったときには、全ての光源を消灯して映像の投写を終了するように構成されるので、複数の光源を備える多灯式の特性を十分に活用できていないという問題がある。
本発明の目的は、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能なプロジェクタ装置およびその光源制御方法を提供することである。
本発明のプロジェクタ装置は、光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットと、前記複数の光源ユニットを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の光源ユニットの光源が点灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると判断すると、前記消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源を消灯し、前記点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態を維持するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする。
また本発明のプロジェクタ装置は、光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットと、前記複数の光源ユニットを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、前記1つの光源を除く残余の光源が消灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の前記1つの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると判断すると、消灯中の前記残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯を開始するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記もう1つの光源の点灯が完了したと判断すると、前記1つの光源を消灯するように前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする。
本発明のプロジェクタ装置の光源制御方法は、光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットを備えるプロジェクタ装置の光源制御方法であって、前記複数の光源ユニットの光源が点灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると、前記消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源を消灯し、前記点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態を維持するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする。
また本発明のプロジェクタ装置の光源制御方法は、光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットを備えるプロジェクタ装置の光源制御方法であって、前記複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、前記1つの光源を除く残余の光源が消灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の前記1つの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると、消灯中の前記残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯を開始するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記もう1つの光源の点灯が完了すると、前記1つの光源を消灯するように前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする。
本発明のプロジェクタ装置によれば、複数の光源ユニットの光源が点灯しているときに、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度を超えると、消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源が消灯され、点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態は維持される。これによって、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度を超える温度になった場合でも、光源からの光の投写を継続することができる。また消灯基準温度を超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能なプロジェクタ装置を実現することができる。
また本発明のプロジェクタ装置によれば、複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、点灯された光源を除く残余の光源が消灯しているときに、点灯中の1つの光源の温度が消灯基準温度を超えると、消灯中の残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯が開始される。もう1つの光源の点灯が完了すると、先に点灯していた1つの光源が消灯される。これによって、点灯中の1つの光源の温度が消灯基準温度を超える温度になった場合でも、もう1つの光源から、光の投写を継続することができる。また消灯基準温度を超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能なプロジェクタ装置を実現することができる。
本発明のプロジェクタ装置の光源制御方法によれば、複数の光源ユニットの光源が点灯しているときに、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度を超えると、消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源が消灯され、点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態は維持される。これによって、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度を超える温度になった場合でも、光源からの光の投写を継続することができる。また消灯基準温度を超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写を実現することができる。
また本発明のプロジェクタ装置の光源制御方法によれば、複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、点灯された光源を除く残余の光源が消灯しているときに、点灯中の1つの光源の温度が消灯基準温度を超えると、消灯中の残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯が開始される。もう1つの光源の点灯が完了すると、先に点灯していた1つの光源が消灯される。これによって、点灯中の光源の温度が消灯基準温度を超える温度になった場合でも、光源からの光の投写を継続することができる。また消灯基準温度を超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態であるプロジェクタ装置1の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における光源制御処理に関するマイコン19の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における光源制御処理に関するマイコン19の処理手順を示すフローチャートである。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態であるプロジェクタ装置1の構成を示す図である。プロジェクタ装置1は、第1光源11、第2光源12、第1光源電源13、第2光源電源14、第1光源温度センサ15、第2光源温度センサ16、第1冷却ファン17、第2冷却ファン18、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)19、および光合成光学系20を備えて構成される。
プロジェクタ装置1は、複数の光源を備える多灯式プロジェクタ装置である。本実施の形態では、プロジェクタ装置1は、第1光源11および第2光源12の2つの光源を備える2灯式プロジェクタ装置である。
第1光源11および第2光源12は、光合成光学系20を挟んで互いに対向する位置に設けられる。各光源11,12は、発光管およびリフレクタを備える。第1光源11および第2光源12は、リフレクタの反射面が互いに対向するように配置される。各光源11,12は、光軸を中心軸とする光束を射出する。
発光管は、発光部と、一対の封止部とを備える。発光部は、球状に形成される。発光部の内部には、一対の電極が配置され、水銀が封入される放電空間が形成される。一対の封止部は、発光部を挟んで互いに離間する方向に延在する。各封止部の内部には、発光部の内部の各電極に接続される電極引出線が設けられる。本実施の形態では、発光管は、高圧水銀ランプである。
リフレクタは、発光管から射出された放射光束を反射して所定の位置に収束させる光学素子である。リフレクタは、発光管の一方の封止部に挿通され、固着される。本実施の形態では、リフレクタは、回転楕円面を有する楕円面リフレクタである。
第1光源電源13は、マイコン19からの指示に基づいて、第1光源11に電力を供給する。第2光源電源14は、マイコン19からの指示に基づいて、第2光源12に電力を供給する。各光源11,12は、対応する光源電源13,14から電力を供給されると点灯し、電力の供給が停止されると消灯する。
第1光源温度センサ15は、第1光源11の温度を検出する。第1光源温度センサ15は、検出した第1光源11の温度をマイコン19に与える。第2光源温度センサ16は、第2光源12の温度を検出する。第2光源温度センサ16は、検出した第2光源12の温度をマイコン19に与える。第1光源温度センサ15および第2光源温度センサ16は、温度検出手段に相当する。
第1冷却ファン17は、マイコン19からの指示に基づいて、第1光源11を冷却する。第2冷却ファン18は、マイコン19からの指示に基づいて、第2光源12を冷却する。第1冷却ファン17および第2冷却ファン18は、冷却手段に相当する。
第1光源11、第1光源電源13、第1光源温度センサ15および第1冷却ファン17を含んで、第1光源ユニットが構成される。第2光源12、第2光源電源14、第2光源温度センサ16および第2冷却ファン18を含んで、第2光源ユニットが構成される。
これらの光源ユニットを備えて、プロジェクタ装置1が構成される。すなわち、プロジェクタ装置1は、複数の光源ユニット、具体的には第1光源ユニットおよび第2光源ユニットの2つの光源ユニットを備える。複数の光源ユニットの各々が、光源、光源電源、温度検出手段である光源温度センサ、および冷却手段である冷却ファンを含む。マイコン19は、複数の光源ユニット、具体的には第1光源ユニットおよび第2光源ユニットを制御する。マイコン19は、制御手段に相当する。
本実施の形態では、マイコン19は、各光源温度センサ15,16から与えられる各光源11,12の温度に基づいて、各光源電源13,14の各光源11,12への電力の供給動作および供給停止動作を切換える制御を行うことによって、各光源11,12の点灯動作および消灯動作を切換える制御を行う。
具体的に述べると、マイコン19は、各光源温度センサ15,16から与えられる各光源11,12の温度に基づいて、各光源電源13,14に、電力供給信号または電力供給停止信号を与える。
電力供給信号は、各光源11,12への電力の供給動作を行わせる指示、すなわち各光源11,12に電力を供給させる指示を表す。各光源電源13,14に電力供給信号を与えることによって、各光源電源13,14から対応する光源11,12に電力が供給され、各光源11,12が点灯する。
電力供給停止信号は、各光源11,12への電力の供給停止動作を行わせる指示、すなわち各光源11,12への電力供給を停止させる指示を表す。各光源電源13,14に電力供給停止信号を与えることによって、各光源電源13,14から対応する光源11,12への電力の供給が停止され、各光源11,12が消灯する。
またマイコン19は、各光源温度センサ15,16から与えられる各光源11,12の温度に基づいて、各冷却ファン17,18の駆動動作および駆動停止動作を切換える制御を行う。具体的に述べると、マイコン19は、各光源温度センサ15,16から与えられる各光源11,12の温度に基づいて、各冷却ファン17,18に、駆動信号または駆動停止信号を与える。
駆動信号は、駆動動作を行わせる指示、すなわち各冷却ファン17,18を駆動させる指示を表す。各冷却ファン17,18に駆動信号を与えることによって、各冷却ファン17,18が駆動される。駆動停止信号は、駆動停止動作を行わせる指示、すなわち各冷却ファン17,18の駆動を停止させる指示を表す。各冷却ファン17,18に駆動停止信号を与えることによって、各冷却ファン17,18の駆動が停止される。
光合成光学系20は、本実施の形態では、2つの反射面を有する三角柱形状のプリズムである。光合成光学系20は、第1および第2光源11,12から射出された光を合成して、不図示の表示パネル、たとえば液晶パネルに向けて射出する。図示は省略するが、光合成光学系20から射出された光は、表示パネルを介して投写光学系に与えられ、スクリーンに照射される。これによってスクリーンに映像が表示される。
図2は、本発明の第1の実施の形態における光源制御処理に関するマイコン19の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートの各処理は、前述の図1に示すプロジェクタ装置1のマイコン19によって実行される。本発明の実施の一形態であるプロジェクタ装置の光源制御方法は、プロジェクタ装置1によって実行される。図2を参照して、プロジェクタ装置の光源制御方法についても説明する。
使用者によってプロジェクタ装置1の電源がオン(ON)される、すなわち電源が投入されると、マイコン19は、図2に示すフローチャートの処理を開始し、ステップS1に移行する。
図2に示す処理手順は、光源制御処理が開始される時点で、2つの光源がともに点灯している場合の光源制御処理に関するマイコン19の処理手順である。本実施の形態では、光源制御処理が開始される時点では、2つの光源、すなわち第1光源11および第2光源12は、ともに点灯している。
ステップS1において、マイコン19は、第1光源温度センサ15から与えられる第1光源11の温度T1が、消灯基準温度Taよりも高いか否かを判断する。消灯基準温度Taは、各光源11,12を消灯させるべき温度として予め定められる温度である。消灯基準温度Taは、本実施の形態では第1光源11および第2光源12に対して、同一の温度が設定されるが、第1光源11および第2光源12に対して、異なる温度が設定されてもよい。ステップS1において、マイコン19は、第1光源11の温度T1が消灯基準温度Taよりも高い(T1>Ta)と判断した場合は、ステップS2に移行し、第1光源11の温度T1が消灯基準温度Taよりも高くない、すなわち消灯基準温度Ta以下(T1≦Ta)であると判断した場合は、ステップS3に移行する。
ステップS2において、マイコン19は、第1光源11の温度T1が、第2光源温度センサ16から与えられる第2光源12の温度T2よりも高いか否かを判断する。ステップS2において、マイコン19は、第1光源11の温度T1が第2光源12の温度T2よりも高い(T1>T2)と判断した場合は、ステップS4に移行し、第1光源11の温度T1が第2光源12の温度T2よりも高くない、すなわち第2光源12の温度T2以下(T1≦T2)であると判断した場合は、ステップS10に移行する。
ステップS2の段階では、第1光源11の温度T1は、ステップS1において、消灯基準温度Taよりも大きいと判断されている。したがって、ステップS2において、第1光源11の温度T1が第2光源12の温度T2以下であると判断されることは、第2光源12の温度T2が消灯基準温度Taよりも大きいことを意味する。
ステップS3において、マイコン19は、第2光源12の温度T2が消灯基準温度Taよりも高いか否かを判断する。ステップS3において、マイコン19は、第2光源12の温度T2が消灯基準温度Taよりも高い(T2>Ta)と判断した場合は、ステップS10に移行し、第2光源12の温度T2が消灯基準温度Taよりも高くない、すなわち消灯基準温度Ta以下(T2≦Ta)であると判断した場合は、全ての処理手順を終了する。
ステップS4において、マイコン19は、第1光源11を消灯させる。具体的には、マイコン19は、第1光源電源13に電力供給停止信号を与えることによって、第1光源電源13から第1光源11への電力の供給を停止させ、第1光源11を消灯させる。
前述の図1では図示を省略しているが、プロジェクタ装置1には、各光源11,12の温度T1,T2と消灯基準温度Taとの関係を示すインジケータが設けられる。第1光源11に対応するインジケータと、第2光源12に対応するインジケータとが、それぞれ設けられる。インジケータは、各光源11,12の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度に上昇したことを示す点灯状態と、各光源11,12が点灯していることを示す点灯状態とを切換可能に構成される。マイコン19は、各光源11,12の状態に基づいて、インジケータの点灯状態を切換える制御を行う。
インジケータは、たとえば、異なる色に発光する2つの発光ダイオード(Light Emitting Diode;略称:LED)を含む2色LEDを備える。2色LEDは、たとえば、緑色に発光する緑色LEDと、橙色に発光する橙色LEDとを含む。各光源11,12が点灯していることを示す場合には、2色LEDの緑色LEDが点灯される。各光源11,12の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度に上昇したことを示す場合には、2色LEDの橙色LEDが点灯または点滅される。
マイコン19は、ステップS4において第1光源11を消灯させたとき、消灯した第1光源11に対応するインジケータを、第1光源11の温度T1が消灯基準温度Taよりも高い温度に上昇したこと(T1>Ta)を示すように点灯または点滅させる。マイコン19は、たとえば、インジケータに備えられる2色LEDの橙色LEDを点灯させる。マイコン19は、ステップS4において第1光源11を消灯させると、ステップS5に移行する。
ステップS5において、マイコン19は、点灯中の第2光源12の温度T2を再度検出する。マイコン19は、第2光源12の温度T2を検出すると、ステップS6に移行する。
ステップS6において、マイコン19は、ステップS5で検出した第2光源12の温度T2が劣化基準温度Tbよりも高いか否かを判断する。劣化基準温度Tbは、各光源11,12の劣化につながる温度として予め定められる温度である。劣化基準温度Tbは、たとえば消灯基準温度Ta以上(Tb≧Ta)に設定される。ステップS6において、マイコン19は、第2光源12の温度T2が劣化基準温度Tbよりも高い(T2>Tb)と判断した場合は、ステップS7に移行し、第2光源12の温度T2が劣化基準温度Tbよりも高くない、すなわち劣化基準温度Tb以下(T2≦Tb)であると判断した場合は、ステップS8に移行する。
ステップS7において、マイコン19は、プロジェクタ装置1の電源をオフ(OFF)にする、すなわち電源を切る。マイコン19は、ステップS7の処理を終了した後は、全ての処理手順を終了する。
ステップS8において、マイコン19は、第1光源11が消灯された時点からの経過時間(以下「第1光源冷却時間」という場合がある)t1が、要冷却時間Tcoolを経過したか否かを判断する。第1光源11が消灯された時点は、第1光源11が冷却され始めた時点に相当するので、第1光源冷却時間t1は、第1光源11が冷却された時間に相当する。要冷却時間Tcoolは、各光源11,12を冷却する時間として予め定められる時間である。要冷却時間Tcoolは、たとえば5分に設定される。
ステップS8において、マイコン19は、第1光源冷却時間t1が要冷却時間Tcoolを経過した(t1>Tcool)と判断した場合は、ステップS9に移行し、第1光源冷却時間t1が要冷却時間Tcoolを経過していない(t1≦Tcool)と判断した場合は、ステップS5に戻り、第1光源冷却時間t1が要冷却時間Tcoolを経過するまで、ステップS5およびステップS6の処理を繰り返す。
ステップS9において、マイコン19は、ステップS4で消灯した第1光源11を再度点灯させる。具体的には、マイコン19は、第1光源電源13に電力供給信号を与えることによって、第1光源電源13から第1光源11への電力の供給を再開させ、第1光源11を点灯させる。マイコン19は、ステップS4でインジケータを点灯または点滅させていた場合、ステップS9において第1光源11を再度点灯させたときに、再度点灯した第1光源11に対応するインジケータを、第1光源11が点灯していることを示すように点灯させる。たとえば、前述の2色LEDの緑色LEDを点灯させる。マイコン19は、ステップS9の処理を終了した後は、全ての処理手順を終了する。
前述のステップS2またはステップS3からステップS10に移行した場合、ステップS10において、マイコン19は、第2光源12を消灯させる。マイコン19は、ステップS10において第2光源12を消灯させたとき、消灯した第2光源12に対応するインジケータを、第2光源12の温度T2が消灯基準温度Taよりも高い温度に上昇したこと(T2>Ta)を示すように点灯または点滅させる。たとえば、前述の2色LEDの橙色LEDを点灯させる。マイコン19は、ステップS10において第2光源12を消灯させると、ステップS11に移行する。
ステップS11において、マイコン19は、点灯中の第1光源11の温度T1を再度検出する。マイコン19は、第1光源11の温度T1を検出すると、ステップS12に移行する。
ステップS12において、マイコン19は、ステップS11で検出した第1光源11の温度T1が劣化基準温度Tbよりも高いか否かを判断する。ステップS12において、マイコン19は、第1光源11の温度T1が劣化基準温度Tbよりも高い(T1>Tb)と判断した場合は、前述のステップS7に移行し、第1光源11の温度T1が劣化基準温度Tbよりも高くない、すなわち劣化基準温度Tb以下(T1≦Tb)であると判断した場合は、ステップS13に移行する。
ステップS13において、マイコン19は、第2光源12が消灯された時点からの経過時間(以下「第2光源冷却時間」という場合がある)t2が、要冷却時間Tcool、たとえば5分を経過したか否かを判断する。第2光源12が消灯された時点は、第2光源12が冷却され始めた時点に相当するので、第2光源冷却時間t2は、第2光源12が冷却された時間に相当する。
ステップS13において、マイコン19は、第2光源冷却時間t2が要冷却時間Tcoolを経過した(t2>Tcool)と判断した場合は、ステップS14に移行し、第2光源冷却時間t2が要冷却時間Tcoolを経過していない(t2≦Tcool)と判断した場合は、ステップS11に戻り、第2光源冷却時間t2が要冷却時間Tcoolを経過するまで、ステップS11およびステップS12の処理を繰り返す。
ステップS14において、マイコン19は、ステップS10で消灯した第2光源12を再度点灯させる。具体的には、マイコン19は、第2光源電源14に電力供給信号を与えることによって、第2光源電源14から第2光源12への電力の供給を再開させ、第2光源12を点灯させる。マイコン19は、ステップS10でインジケータを点灯または点滅させていた場合、ステップS14において第2光源12を再度点灯させたときに、再度点灯した第2光源12に対応するインジケータを、第2光源12が点灯していることを示すように点灯させる。たとえば、前述の2色LEDの緑色LEDを点灯させる。マイコン19は、ステップS14の処理を終了した後は、全ての処理手順を終了する。
以上のように本実施の形態では、点灯中の第1光源11および第2光源12のうちのいずれかの光源の温度T1,T2が消灯基準温度Taを超えると、消灯基準温度Taを超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源が消灯される。点灯中の第1光源11および第2光源12のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態は維持される。
たとえば、マイコン19は、第1光源11および第2光源12のいずれか一方の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度になった場合には、その消灯基準温度Taよりも高い温度になった光源を消灯する。またマイコン19は、第1光源11および第2光源12の両方の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度になった場合には、いずれか一方、具体的には、より温度の高い光源を消灯する。
このようにすることによって、点灯中の第1光源11および第2光源12のうちのいずれかの光源の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高くなった場合でも、第1光源11または第2光源12からの光の投写を継続することができ、ひいては映像の投写を継続することができる。
また消灯基準温度Taを超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、第1光源11および第2光源12の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能な多灯式プロジェクタ装置1を実現することができる。
また本実施の形態では、マイコン19は、消灯しなかった光源が劣化基準温度Tbよりも高い温度になった場合には、その光源を消灯する。これによって、光源が異常に過熱されることをより確実に防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化をより確実に防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
また本実施の形態では、第1光源11および第2光源12の両方の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度になった場合には、温度が高い方の光源が消灯される。すなわち、消灯基準温度Taを超える温度の光源が複数存在する場合には、最も温度が高い光源が消灯される。これによって、異常に過熱される可能性が最も高い光源から消灯することができるので、光源の温度上昇による劣化をより確実に防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
また本実施の形態では、消灯基準温度Taを超える温度の光源は、消灯されるとともに、対応する冷却ファン17,18で冷却される。これによって、光源が異常に過熱されることをより確実に防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化をより確実に防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
また消灯された光源は、消灯された時点から要冷却時間Tcoolが経過すると、再度点灯される。これによって、光源の寿命の低下を抑えるとともに、投写される光の量の低下を抑えることができる。したがって、スクリーンに明瞭な映像を表示することができる。
また本実施の形態では、光源の温度が消灯基準温度Taを超えると判断されると、その光源に対応するインジケータが、その光源が消灯基準温度Taを超えることを示す点灯状態で動作される。具体的には、その光源に対応するインジケータの2色LEDの橙色LEDが点灯または点滅される。これによって、光源の温度が消灯基準温度Taを超えることを使用者に報知することができる。したがって、たとえば使用者に対して、プロジェクタ装置1の電源をオフにするように促すことができる。
以上に述べた本実施の形態では、プロジェクタ装置は、2つの光源ユニットを備えるが、これに限定されず、3つ以上の光源ユニットを備えてもよい。この場合、たとえば3つ以上の光源ユニットの光源が点灯している状態で、前述の図2に示す光源制御処理が開始される。
このとき、マイコン19は、各光源ユニットの光源温度センサによって検出される各光源の温度に基づいて、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度Taを超えるか否かを判断する。換言すれば、マイコン19は、点灯中の光源の中に、消灯基準温度Taを超える温度の光源があるか否かを判断する。
マイコン19は、点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が消灯基準温度Taを超えると判断すると、消灯基準温度Taを超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源を消灯し、点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態を維持するように、3つ以上の光源ユニットを制御する。
このようにすることによって、3つ以上の光源ユニットを備える場合でも、2つの光源ユニットを備える本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように3つ以上の光源ユニットを備える場合、マイコン19は、消灯基準温度Taを超える温度の光源が複数存在すると判断すると、点灯中の光源のうちで最も温度が高い光源を消灯するように、3つ以上の光源ユニットを制御する。
これによって、第1光源11および第2光源12の両方の温度T1,T2が消灯基準温度Taよりも高い温度になった場合に、温度が高い方の光源を消灯する本実施の形態の構成と同様の効果を得ることができる。具体的には、異常に過熱される可能性が最も高い光源から消灯することができるので、光源の温度上昇による劣化をより確実に防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態のプロジェクタ装置は、図1に示す前述の第1の実施の形態のプロジェクタ装置1と構成および機能が同様であるので、同一の構成には同一の参照符を付して、図示および共通する説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における光源制御処理に関するマイコン19の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートの各処理は、前述の図1に示すプロジェクタ装置1のマイコン19によって実行される。本発明の実施の一形態であるプロジェクタ装置の光源制御方法は、プロジェクタ装置1によって実行される。図3を参照して、プロジェクタ装置の光源制御方法についても説明する。
使用者によってプロジェクタ装置1の電源がオン(ON)される、すなわち電源が投入されると、マイコン19は、図3に示すフローチャートの処理を開始し、ステップS21に移行する。
図3に示す処理手順は、光源制御処理が開始される時点で、2つの光源のうち、1つの光源のみが点灯している場合の光源制御処理に関するマイコン19の処理手順である。本実施の形態では、光源制御処理が開始される時点では、2つの光源、すなわち第1光源11および第2光源12のうち、いずれか1つの光源のみが点灯している。
ステップS21において、マイコン19は、各光源温度センサ15,16によって、対応する光源11,12の温度を検出したとき(以下「温度検出時」という場合がある)に点灯中の光源Lの温度TLが、消灯基準温度Taよりも高いか否かを判断する。ステップS21において、マイコン19は、点灯中の光源Lの温度TLが消灯基準温度Taよりも高い(TL>Ta)と判断した場合は、ステップS22に移行し、点灯中の光源Lの温度TLが消灯基準温度Taよりも高くない、すなわち消灯基準温度Ta以下(TL≦Ta)であると判断した場合は、全ての処理手順を終了する。
ステップS22において、マイコン19は、温度検出時に消灯中の光源Uが、点灯可能であるか否かを判断する。ステップS22において、マイコン19は、消灯中の光源Uが点灯可能であると判断した場合は、ステップS23に移行し、消灯中の光源Uが点灯可能ではない、すなわち点灯不可能であると判断した場合は、ステップS30に移行する。
ステップS23において、マイコン19は、消灯中の光源Uの温度TUが、消灯基準温度Taよりも高いか否かを判断する。ステップS23において、マイコン19は、消灯中の光源Uの温度TUが消灯基準温度Taよりも高い(TU>Ta)と判断した場合は、ステップS30に移行し、消灯中の光源Uの温度TUが消灯基準温度Taよりも高くない、すなわち消灯基準温度Ta以下(TU≦Ta)であると判断した場合は、ステップS24に移行する。
ステップS24において、マイコン19は、温度検出時に消灯していた光源Uの点灯を開始させる。光源Uの点灯が開始されると、ステップS25に移行する。
ステップS25において、マイコン19は、温度検出時に消灯していた光源Uの点灯が完了したか否かを判断する。ステップS25において、光源Uの点灯が完了したと判断した場合は、ステップS26に移行し、光源Uの点灯が完了していないと判断した場合は、点灯が完了するまで待機する。
光源Uの点灯が完了したか否かは、たとえば、光源Uが十分明るくなったか否かに基づいて判断する。マイコン19は、光源Uが十分に明るくなったと判断すると、光源Uの点灯が完了したと判断し、光源Uが十分に明るくなっていないと判断すると、光源Uの点灯が完了していないと判断する。
光源Uが十分に明るくなったか否かは、たとえば、光源Uの輝度値を測定し、測定された光源Uの輝度値が、予め定める閾値よりも大きいか否かに基づいて判断する。マイコン19は、光源Uの輝度値が、予め定める閾値よりも大きいと判断すると、光源Uが十分に明るくなったと判断し、光源Uの輝度値が、予め定める閾値以下であると判断すると、光源Uが十分に明るくなっていないと判断する。
ステップS26において、マイコン19は、光源温度検出時に点灯中の光源Lを消灯させる。また、光源Lを消灯させてから予め定める時間、たとえば1時間が経過するまで、光源Lの再点灯を禁止するようにしてもよい。ステップS26において光源Lを消灯させたとき、消灯した光源Lに対応するインジケータを、消灯した光源Lの温度TLが消灯基準温度Ta以上に上昇したために光源Lを消灯したことを示すように点灯または点滅させる。たとえば、前述の2色LEDの橙色LEDを点灯させる。ステップS26において光源Lが消灯すると、ステップS27に移行する。
ステップS27において、マイコン19は、点灯した光源Uの温度TUを検出する。温度TUを検出すると、ステップS28に移行する。
ステップS28において、マイコン19は、ステップS27で検出した点灯中の光源Uの温度TUが、劣化基準温度Tbよりも高いか否かを判断する。ステップS28において、マイコン19は、点灯中の光源Uの温度TUが劣化基準温度Tbよりも高い(TU>Tb)と判断した場合は、ステップS31に移行し、点灯中の光源Uの温度TUが劣化基準温度Tbよりも高くない、すなわち劣化基準温度Tb以下(TU≦Tb)であると判断した場合は、ステップS29に移行する。
ステップS29において、マイコン19は、ステップS26で光源Lが消灯された時点からの経過時間(以下「消灯光源冷却時間」という場合がある)tLが、要冷却時間Tcoolを経過したか否かを判断する。ステップS29において、マイコン19は、消灯光源冷却時間tLが要冷却時間Tcoolを経過した(tL>Tcool)と判断した場合は、全ての処理手順を終了し、消灯光源冷却時間tLが要冷却時間Tcoolを経過していない(tL≦Tcool)と判断した場合は、ステップS27に戻り、消灯光源冷却時間tLが要冷却時間Tcoolを経過するまで、ステップS27およびステップS28の処理を繰り返す。ステップS26においてインジケータを点灯または点滅させていた場合、マイコン19は、ステップS29において、消灯光源冷却時間tLが要冷却時間Tcoolを経過したときに、消灯した光源に対応するインジケータを消灯する。
ステップS30において、マイコン19は、点灯中の光源Lの温度TLが、劣化基準温度Tbよりも高いか否かを判断する。ステップS30において、マイコン19は、点灯中の光源Lの温度TLが劣化基準温度Tbよりも高い(TL>Tb)と判断した場合は、ステップS31に移行し、点灯中の光源Lの温度TLが劣化基準温度Tbよりも高くない、すなわち劣化基準温度以下(TL≦Tb)であると判断した場合は、全ての処理手順を終了する。
ステップS31において、マイコン19は、プロジェクタ装置1の電源をオフ(OFF)にする、すなわち電源を切る。マイコン19は、ステップS31の処理を終了した後は、全ての処理手順を終了する。
以上のように本実施の形態では、マイコン19は、2つの光源11,12のうち、点灯中の1つの光源である一方の光源Lの温度TLが消灯基準温度Taよりも高い温度に達すると、もう1つの光源である他方の光源Uの点灯を開始する。そして、マイコン19は、点灯を開始した他方の光源Uの点灯が完了する、具体的には、他方の光源Uが十分に明るくなると、前述の消灯基準温度よりも温度が上昇した光源L、すなわち先に点灯していた一方の光源Lを消灯する。
このようにすることによって、点灯中の光源の温度が消灯基準温度Taを超える温度になった場合でも、他の光源から、光の投写を継続することができ、ひいては映像の投写を継続することができる。また消灯基準温度Taを超える温度の光源を消灯することによって、光源が異常に過熱されることを防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化を防ぎ、寿命の低下を抑えることができる。したがって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、長時間の連続投写が可能なプロジェクタ装置を実現することができる。
また本実施の形態では、マイコン19は、他方の光源Uが点灯不可であれば、点灯中の一方の光源Lの点灯をそのまま継続する。そして、マイコン19は、点灯中の一方の光源Lの温度TLが劣化基準温度Tbよりも高い温度になった場合には、光源Lが異常に過熱されることを防ぐために、その光源Lを消灯する。これによって、光源の温度上昇による寿命の低下を抑えるとともに、連続投写時間を可及的に長くすることができる。
また本実施の形態では、2つの光源11,12のうち、消灯中の他方の光源Uは、その光源Uの温度TUが消灯基準温度Ta以下である場合には、点灯が開始される。換言すれば、他方の光源Uの温度TUが消灯基準温度Taよりも高い場合には、他方の光源Uの点灯は開始されない。これによって、温度が消灯基準温度Taよりも高く、異常に過熱されるおそれのある光源が点灯されることを防ぎ、その光源の温度上昇による劣化を防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
また本実施の形態では、消灯基準温度Taを超える温度の光源Lは、消灯されるとともに、対応する冷却ファン17,18で冷却される。これによって、光源が異常に過熱されることをより確実に防ぐことができるので、光源の温度上昇による劣化をより確実に防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
また本実施の形態においても、前述の第1の実施の形態と同様に、光源の温度が消灯基準温度Taを超えると判断されると、その光源に対応するインジケータが、その光源が消灯基準温度Taを超えることを示す点灯状態で動作される。具体的には、その光源に対応するインジケータの2色LEDの橙色LEDが点灯または点滅される。これによって、光源の温度が消灯基準温度Taを超えることを使用者に報知することができる。したがって、たとえば使用者に対して、プロジェクタ装置の電源をオフにするように促すことができる。
以上に述べた本実施の形態では、プロジェクタ装置は、2つの光源ユニットを備えるが、これに限定されず、3つ以上の光源ユニットを備えてもよい。この場合、たとえば3つ以上の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、点灯された1つの光源を除く残余の光源が消灯している状態で、前述の図3に示す光源制御処理が開始される。
このとき、マイコン19は、各光源ユニットの光源温度センサによって検出される点灯中の光源の温度が消灯基準温度Taを超えるか否かを判断する。マイコン19は、点灯中の光源の温度が消灯基準温度Taを超えると判断すると、前述の消灯中の残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯を開始するように、複数の光源ユニットを制御する。マイコン19は、もう1つの光源の点灯が完了したと判断すると、先に点灯していた1つの光源を消灯するように、複数の光源ユニットを制御する。
このようにすることによって、3つ以上の光源ユニットを備える場合でも、2つの光源ユニットを備える本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように3つ以上の光源ユニットを備える場合、マイコン19は、前述のもう1つの光源として、前述の消灯中の残余の光源のうち、温度が消灯基準温度Ta以下である光源の点灯を開始するように、3つ以上の光源ユニットを制御する。
これによって、消灯中の他方の光源Uの温度TUが消灯基準温度Ta以下である場合には、他方の光源Uの点灯を開始し、他方の光源Uの温度TUが消灯基準温度Taよりも高い場合には、他方の光源Uの点灯を開始しないようにする本実施の形態の構成と同様の効果を得ることができる。具体的には、温度が消灯基準温度Taよりも高く、異常に過熱されるおそれのある光源が点灯されることを防ぎ、その光源の温度上昇による劣化を防ぐことができる。したがって、光源の寿命の低下をより確実に抑えることができる。
1 プロジェクタ装置、11 第1光源、12 第2光源、13 第1光源電源、14 第2光源電源、15 第1光源温度センサ、16 第2光源温度センサ、17 第1冷却ファン、18 第2冷却ファン、19 マイクロコンピュータ(マイコン)、20 光合成光学系。

Claims (13)

  1. 光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットと、
    前記複数の光源ユニットを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記複数の光源ユニットの光源が点灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると判断すると、前記消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源を消灯し、前記点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態を維持するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とするプロジェクタ装置。
  2. 前記制御手段は、前記消灯基準温度を超える温度の光源が複数存在する場合、前記点灯中の光源のうちで最も温度が高い光源を消灯するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
  3. 各光源ユニットは、前記光源を冷却する冷却手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記少なくとも1つの光源を消灯するととともに、消灯された光源を前記冷却手段によって冷却するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記少なくとも1つの光源が消灯された時点から、前記光源を冷却する時間として予め定められる要冷却時間が経過したと判断すると、消灯した光源を再度点灯するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ装置。
  4. 光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットと、
    前記複数の光源ユニットを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、前記1つの光源を除く残余の光源が消灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の前記1つの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると判断すると、消灯中の前記残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯を開始するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記もう1つの光源の点灯が完了したと判断すると、前記1つの光源を消灯するように前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とするプロジェクタ装置。
  5. 前記制御手段は、前記もう1つの光源として、消灯中の前記残余の光源のうち、温度が前記消灯基準温度以下である光源の点灯を開始するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ装置。
  6. 各光源ユニットは、前記光源を冷却する冷却手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記1つの光源を消灯するとともに、消灯された光源を前記冷却手段によって冷却するように前記光源ユニットを制御することを特徴とする請求項4または5に記載のプロジェクタ装置。
  7. 各光源の温度が前記消灯基準温度を超えることを示す点灯状態で動作可能なインジケータをさらに備え、
    前記制御手段は、前記光源の温度が前記消灯基準温度を超えると判断すると、その光源に対応するインジケータを、前記点灯状態で動作するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のプロジェクタ装置。
  8. 光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットを備えるプロジェクタ装置の光源制御方法であって、
    前記複数の光源ユニットの光源が点灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の光源のうちのいずれかの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると、前記消灯基準温度を超える温度の光源のうちの少なくとも1つの光源を消灯し、前記点灯中の光源のうち、消灯された光源を除く残余の光源の点灯状態を維持するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とするプロジェクタ装置の光源制御方法。
  9. 前記消灯基準温度を超える温度の光源が複数存在する場合、前記点灯中の光源のうちで最も温度が高い光源を消灯するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ装置の光源制御方法。
  10. 各光源ユニットは、前記光源を冷却する冷却手段をさらに含み、
    前記少なくとも1つの光源を消灯するととともに、消灯された光源を前記冷却手段によって冷却するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記少なくとも1つの光源が消灯された時点から、前記光源を冷却する時間として予め定められる要冷却時間が経過すると、消灯した光源を再度点灯するように前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項8または9に記載のプロジェクタ装置の光源制御方法。
  11. 光源、および前記光源の温度を検出する温度検出手段を各々が含む複数の光源ユニットを備えるプロジェクタ装置の光源制御方法であって、
    前記複数の光源ユニットの光源のうち、1つの光源が点灯し、前記1つの光源を除く残余の光源が消灯しているとき、前記温度検出手段によって検出される点灯中の前記1つの光源の温度が、前記光源を消灯させるべき温度として予め定められる消灯基準温度を超えると、消灯中の前記残余の光源のうちのもう1つの光源の点灯を開始するように前記複数の光源ユニットを制御し、前記もう1つの光源の点灯が完了すると、前記1つの光源を消灯するように前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とするプロジェクタ装置の光源制御方法。
  12. 前記もう1つの光源として、消灯中の前記残余の光源のうち、温度が前記消灯基準温度以下である光源の点灯を開始するように、前記複数の光源ユニットを制御することを特徴とする請求項11に記載のプロジェクタ装置の光源制御方法。
  13. 各光源ユニットは、前記光源を冷却する冷却手段をさらに含み、
    前記1つの光源を消灯するとともに、消灯された前記光源を前記冷却手段によって冷却するように前記光源ユニットを制御することを特徴とする請求項11または12に記載のプロジェクタ装置の光源制御方法。
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