JP2007322415A - 半導体集積回路、記録媒体、テストデータ生成装置およびlsi試験装置 - Google Patents

半導体集積回路、記録媒体、テストデータ生成装置およびlsi試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】BAST技術を改良することで、テストデータ量およびテスト時間を削減する。
【解決手段】PRPG210によって生成したランダムなテストパターンをパターン修正器220によって試験用のテストパターンに修正して、シフトレジスタ200に入力させる。パターン修正器220は、制御信号に基づいて、シフトレジスタ200へ入力されるテストパターンを所定のグループ単位で修正し、さらに、グループ単位の修正が適正ではないテストパターンへの修正を個別に解除する。また、不定マスク器230は、制御信号に基づいて不定値を出力しているシフトレジスタ200を所定のグループ単位でマスクするとともに、故障値をマスクされているシフトレジスタ200へのマスクを個別に解除する。不定マスク器230からの出力はMISR240に出力され、出力値としてテスタに出力される。
【選択図】図2

Description

この発明は、製造不良を検出するための試験容易化回路を備えた半導体集積回路(LSI)と、このLSIの設計データを記録した記録媒体と、上述したLSIを試験する際のテストデータを生成するテストデータ生成装置と、生成されたテストデータを利用してLSIを試験するLSI試験装置とに関する。
集積回路の製造不良の検出は、テスタ(ATE;Automatic Test Equipment)を用いて集積回路の入力ピンに適当な信号値を印加して、その出力ピンにあらわれる信号値を期待される結果と比較することでおこなわれる。この入力ピンの信号値と出力ピンの期待値を合わせてテストパターンと呼ばれ、集積回路が順序回路素子(フリップフロップ(以下、「F/F」という)、ラッチおよびRAM)を含む場合、このテストパターンの作成の複雑さは飛躍的に増大する。そこで、集積回路に対しては、DSPT(Deterministic Stored Pattern Test)と呼ばれるスキャン設計が広く採用されている。
図12は、DSPTを示す説明図である。DSPTでは、自動テストパターン生成(ATPG;Automatic Test Pattern Generator)により作成したテストパターンTP(入力パターンTPinおよび出力パターンTPout)を不図示のテスタに格納する。
そして、集積回路1200内部の順序回路素子(主にF/F)によりシフトレジスタを形成する。このシフトレジスタをスキャンパスSPと呼ぶ。図12では、便宜上、4本のスキャンパスSPが形成されている。試験時に所望の入力パターンTPinを入力ピン1201からシフトインし、クロック印加後にシフトレジスタの値を出力ピン1202から外部に読み出す。このように、DSPTでは、集積回路1200内部のスキャンパスSPを構成するすべての順序回路素子に対して、テストパターンTPごとに設定と読み出しを繰り返す。
近年は、集積回路の集積度の増大に伴い、内部に含まれる順序回路素子が非常に多くなってきたため、上述したDSPTを適用することは、試験時間とテストデータ量の増大という点で問題が出てきた。そこで、組込み自己試験(BIST;Built−In Self−Test)がおこなわれるようになってきた。
図13は、BISTを示す説明図である。BISTでは集積回路1300内部において、スキャンパスSPの入力側に擬似乱数パターン発生器1301を、出力側に出力検証器1302を備えている。BISTでは、入力ピン1311に所望の制御信号が与えられると、擬似乱数パターン発生器1301で発生されたパターンが集積回路1300のスキャンパスSPに印加され、スキャンパスSPからの出力結果が出力検証器1302で検証・格納される。出力検証器1302では、スキャンパスSPからの出力結果が圧縮されて出力ピン1312から出力される。すなわち、この出力が期待値と一致するかどうかを検証することとなる。
擬似乱数パターン発生器1301および出力検証器1302には、リニアフィードバックシフトレジスタ(LFSR;Linear Feedback Shift Register)が使われることが多く、特に出力検証器1302は、出力結果をシグネチャとして圧縮格納するため、マルチインプットシグネチャレジスタ(MISR;Multiple Input Signature Register)と呼ばれる。BISTでは、擬似乱数パターン発生器1301が集積回路1300内部に搭載されているため極めて大量のテストパターンを短時間で発生でき、出力検証器(MISR)1302により検査結果を圧縮するためテスタにロードするテストデータ量を圧倒的に削減できる。
BISTでは出力データの圧縮にMISRが用いられ、その構成上一度でも不定状態をあらわす値(以下、「不定値」という)を取り込むと、MISR内のすべてのレジスタが不定状態となって、試験不能となってしまう。一般に、集積回路内部のRAMを含む順序回路素子は電源投入時には不定状態である。また、テスト不能な回路部分の出力を不定値として扱うことで自動テストパターン生成(ATPG)の処理の簡単化がなされるなど、不定状態を扱う必要がある。しかも、大量の不定状態に応じて出力される不定値に対処する必要がある場合も少なくない。
また、集積回路の回路規模の増大に伴い、試験時間とテストデータ量の増大が問題となっており、これに対処するためにDSPTとBISTを組み合わせたテストデータ量削減技術として、たとえばBAST(BIST Aided Scan Test)技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
図14は、BAST(技術)を示す説明図である。BASTでは、スキャンパスSPを有する集積回路1400に、BISTで用いた擬似乱数パターン発生器1301と出力検証器1302を用いる。そしてパターン修正器1401により外部入力を用いて擬似乱数パターン発生器1301の信号修正をおこない、不定マスク器1402により出力検証器1302へ出力される不定値をマスクする。これにより、DSPTと同等の品質を維持して、DSPTより大幅にテストデータおよび試験時間を削減している。
特開2002−236144号公報
しかしながら、集積回路の微細化に伴うあらたな故障モードに対処するために、あらたなテスト種別が付加されている現状では、さらなるテストデータの圧縮が必要となっている。
図15は、従来のBASTにおけるパターン修正器の制御例を示す説明図である。図15の集積回路1500では、PRPGにより発生されたテストパターンが、ATPGにより発生させたテストパターンと一致するように入力修正回路1501によりパターン修正をおこなう。この入力修正回路1501によってテストパターン(PRPG)を修正するには、テスタから修正箇所のスキャンパスに相当するアドレスを指定した制御信号が入力される。
たとえば、集積回路1500は、16本のスキャンパスを備えているため、修正箇所のスキャンパスを指定するには、4ビットの信号が必要となる。さらに、この4ビットの信号は、修正箇所ごとに必要となり、2箇所の修正であれば8ビットとなる。また、制御信号は、アドレス情報に限らず、制御内容をあらわす情報を含んでいるため、実際には、さらにビット数が必要となる。BASTではこの制御信号をテストデータとするため、修正箇所に比例してテストデータ量が増加してしまうことになる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、品質の高いLSI試験を少ないデータ量で実施させるこのできる半導体集積回路、半導体集積回路の設計データを格納した記録媒体、テストデータ生成装置およびLSI試験装置を提供することを目的とする。
上述した従来技術による問題点を解消するため、本発明にかかる半導体集積回路は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値を修正するとともに、当該修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する外部からの第2の制御信号に基づいて、前記修正が不適正なシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値の修正を解除するパターン修正器と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の制御信号によって、複数のシフトレジスタのうち、アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合へ入力されるテストパターンを一括して修正することができる。また、第2の制御信号によって、シフトレジスタの集合のうち、第1の制御信号による修正が不適正であったシフトレジスタへ入力されるテストパターンへ修正を個別に解除させることができる。
また、本発明にかかる半導体集積回路は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタから出力される値をマスクするとともに、当該マスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスク解除を指示する第2の制御信号に基づいて、前記故障値のマスクを解除する不定マスク器と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1の制御信号によってアドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を一括してマスクすることができる。また、第2の制御信号によって第1の制御信号によって一括してマスクされたシフトレジスタのなかから故障値を出力しているシフトレジスタに対して個別にマスクを解除することができる。
また、本発明にかかる記録媒体は、上記の半導体集積回路に関する設計データを格納したことを特徴とする。
この発明によれば、ソフトウェア上で試験容易化回路を搭載した半導体集積回路のLSI試験に用いるテストデータを生成するための回路シミュレーションを実行することができる。
また、本発明にかかるテストデータ生成装置は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、パターン発生器によって生成されたランダムなテストパターンのうち、試験用のテストパターンと異なるパターンを修正する制御信号を生成する。この制御信号は、アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタに入力されるランダムなテストパターンはすべて一括で修正する。さらに生成手段は、上位ビットを指定した一括の修正によってシフトレジスタに入力される試験用のテストパターンと異なってしまった場合、これら不適正な修正箇所に対して、個別に修正を解除するための制御信号をあわせて生成する。したがって、パターン修正器の修正内容をLSI試験に適した状態に制御する制御信号を含んだテストデータを生成することができる。
また、本発明にかかるテストデータ生成装置は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、不定マスク器によって、不定値が出力されるシフトレジスタにマスクをおこなう第1の制御信号を生成することができる。第1の制御信号は、アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタからの出力をテストパターンはすべて一括でマスクする。さらに生成手段は、第1の制御信号によるマスクによって故障値の出力をマスクしてしまった場合、これら不適正なマスク箇所に対して、個別にマスクを解除するための第2の制御信号をあわせて生成する。したがって、不定マスク器のマスク内容をLSI試験に適した状態に制御する制御信号を含んだテストデータを生成することができる。
また、本発明にかかるLSI試験装置は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路と、LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成したテストデータと、を用いて前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、前記テストデータ生成装置の前記テストパターン生成手段によって生成されるLSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成器と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを信号を読み出し、前記半導体集積回路のパターン修正器に出力する制御手段と、前記制御手段によって前記制御信号が出力された結果、前記パターン修正器によって修正されたランダムなテストパターンが入力された前記シフトレジスタの出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、半導体集積回路に備えられたパターン発生器から出力されたランダムなテストパターンを、パターン修正器によって、LSI試験用のテストパターンと一致するように修正することができる。したがって、LSI試験用のテストパターンを用いる場合と同等の試験品質を実現できる。
また、本発明にかかるLSI試験装置は、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路と、前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成されたテストデータ、を用いて、前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、前記テストパターン生成器によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路の不定マスク器に出力する制御手段と、前記制御手段によって前記制御信号が出力された結果、前記出力検証器から出力される出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、不定マスク器はテストデータの第1の制御信号の指示に従って、シフトレジスタから出力される不定値をマスクする。また、不定値のマスクは、アドレスビットの上位ビットか共通するシフトレジスタの集合を一括してマスクするため、第2の制御信号の指示に従って、一括マスクされたシフトレジスタのうち、故障値を出力しているシフトレジスタのマスクを解除する。したがって、LSI試験装置は、LSI試験の際に不定値の出力検証器への出力を防ぐとともに、故障値をマスクすることなく出力検証器に出力させることができる。
本発明にかかる半導体集積回路、記録媒体、テストデータ生成装置およびLSI試験装置によれば、高品質なLSI試験を実現するとともに、LSI試験のテストデータのデータ量を削減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体集積回路、半導体集積回路の設計データを記録した記録媒体、テストデータ生成装置、およびLSI試験装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(LSI試験システムの概要)
まず、LSI試験システムの概要について説明する。図1−1は、本発明のLSI試験システムの概要を示す概要図である。LSI試験システム100は、所定の仕様書101に沿って製造されたLSI105から不良品を検出するための試験をおこなうためのシステムである。LSI試験システム100は、情報処理装置110と、LSI製造装置120と、テスタ130とから構成されている。LSI試験システム100では、上述の各装置を用い、設計・製造・試験の三段階の工程を経てLSI105を試験する。
情報処理装置110は、LSI製造およびLSI試験のためのソフトウェアを実行させてLSI製造用データおよびLSI試験用のデータを生成する。すなわち、情報処理装置110は、LSI試験システム100における設計の工程を担う。具体的に説明すると、情報処理装置100には、LSI製造用ソフトウェアとして設計ツール111と、DFT(Design For Test)ツール112とが格納され、LSI試験用ソフトウェアとしてテストデータ生成ツール113が格納されている。
設計ツール111は、仕様書101に設定された要件に沿ったLSIを製造するための設計データ102を生成する。なお、設計ツール111によって生成される設計データ102は、仕様書101により設定された要件を満たす処理をおこなうLSIの設計データである。LSI試験では、正常に動作しないLSIを不良品として検出する。設計データ102を、特に「対象回路」の設計データとよぶ。
DFTツール112は、設計ツール111によって生成された設計データ102から、さらに試験容易化回路を含んだLSIの設計データ103を生成する。試験容易化回路とは、対象回路の試験効率向上を目的として付加される回路である。具体的には、対象回路に試験用の入力値を入力するための処理回路や、対象回路からの出力結果を検証するための処理回路などを含んで構成されている。
本発明にかかるLSI試験システム100の場合、LSIの試験容易化回路として、対象回路であるシフトレジスタへの入力値(テストパターン)を自動的に生成するパターン発生器と、パターン発生器によって生成されたパターンをLSI試験用のテストパターンに修正するパターン修正器と、シフトレジスタからの出力値を圧縮するMISRと、MISRに不定値が入力されるのを防ぐための不定マスク器とが配置されている(試験容易化回路の詳細については後述する)。このように、DFTツール112は、対象回路に試験容易化回路を配置したLSIを設計する。したがって、DFTツール112によって生成された設計データ103を、特に「対象回路+試験容易化回路」の設計データとよぶ。
テストデータ生成ツール113は、設計データ103からLSI試験に用いるテストデータ104を生成する。テストデータ生成ツール113では、対象回路+試験容易化回路の入出力シミュレーションが実行される。このシミュレーション結果から、設計データ103によって製造したLSIの試験に利用するテストデータ104が生成される。
ここで、テストデータ104について説明する。本発明のLSI試験システム100の場合、上述したように試験容易化回路には、自動的にランダムなテストパターンを生成させるパターン発生器が配置されている。そして、パターン発生器によって生成されたテストパターンをテストデータ生成ツール113に含まれるATPG(自動テストパターン生成)機能によって生成されたLSI試験用のテストパターンと同じパターンになるようにパターン修正器によって修正する。さらに、パターン修正器によって修正されたテストパターンを入力したシフトレジスタから不定値が出力される場合は、不定マスク器によって不定値がMISRに入力されないようにマスクする。なお、パターン修正器による修正と不定マスク器によるマスクの際にはパターンシフトは行わず、それらが終了した後パターンシフトをおこなう。したがって、テストデータ104は、上述の構成を制御してLSI試験に適した出力値を得るための、テストパターンの各パターンシフト時のパターン修正器の制御信号と、不定マスク器の制御信号と、パターンシフトの制御信号と、LSI105からの出力値と比較するための出力期待値とにより構成されている。
LSI製造装置120は、DFTツール112により生成された設計データ(対象回路+試験容易化回路)103からLSI105を製造する。すなわち、LSI製造装置120は、LSI試験システム100において製造の工程を担う。DFTツール112の説明の際に述べたように、設計データ103は、対象回路と、この対象回路を試験するための試験容易化回路とを含んだLSIを製造するための設計データである。したがって、LSI製造装置120によって製造されたLSI105は、対象回路と試験容易化回路とを含んでいる。また、上述したテストテータ生成ツール113において実行される回路シミュレーションは、LSI製造装置120によって生成されたLSI105の処理が、ソフトウェア上で仮想的に実行されたこととなる。
テスタ130には、テストデータ生成ツール113によって生成されたテストデータ104が格納される。そして、テスタ130は、格納されたテストデータ104を参照してLSI105の不良試験をおこなう。すなわち、テスタ130は、LSI試験システム100において試験の工程を担う。
具体的に説明すると、テスタ130は、テストデータ104を参照して、LSI105のパターン発生器によって生成させるテストパターンのパターンシフト指示と、テストパターンに応じたパターン修正器および不定マスク器のそれぞれの制御信号とを入力する。LSI105では、パターン発生器から入力されたテストパターンがパターン修正器によって修正された後、シフトレジシタに入力され、さらに、不定マスク器のマスク処理に応じてマスクされた出力値がMISRによって圧縮され、出力値としてテスタ130に出力される。テスタ130は、LSI105からの出力値と、テストデータ104の出力期待値とを比較した試験結果106を用いて、LSI105に良品/不良品の判断を下す。
ここで、上述したLSI試験システム100において、特にLSI105に対するLSI試験の手順について、シーケンス図を用いて説明する。図1−2は、LSI試験システムによるLSI試験の手順を示すシーケンス図である。図1−2のシーケンス図において、まず、情報処理装置110のテストデータ生成ツール113は、設計データ(対象回路+試験容易化回路)103を取得すると(ステップS201)、取得した設計データ103に基づいて、回路シミュレーションを実行する(ステップS202)。そして、ステップS202のシミュレーションからテストデータ104を生成する(ステップS203)。
テストデータ生成ツール113によって生成されたテストデータ104は、つぎに、テスタ130によってテストデータ104を用いてLSI105の試験をおこなう。まず、テストデータ生成ツール113によって生成されたテストデータを読み出す(ステップS204)。そして、テストデータ104を参照し、LSI105の乱数発生器にパターンシフトを指示し、パターン修正器と不定マスク器とにテストパターンに応じた制御信号を出力する(ステップS205)。
LSI105には、テスタ130から入力値として、パターンシフト指示と、制御信号とが入力される。これらの入力値に応答してLSI105のパターン発生器は、対象回路(シフトレジスタ)にテストパターンを入力するとともに、制御信号によって不定マスク器を制御する(ステップS206)。LSI105では、ステップS205の処理によるテストパターンに応じた値が出力され、この出力値を圧縮する(ステップS207)。圧縮された出力値は、テスタ130に読み出される。
テスタ130は、LSI105からの出力値を読み出して、テストデータ106に含まれている出力期待値と比較し、不良品検出をおこない(ステップS208)、一連のLSI試験の手順が終了する。
本発明のLSI試験システム100は、以上説明したような手順によってLSI105の試験をおこなう。したがって、テストデータ生成ツール113によってテストデータ104を生成する情報処理装置110は、テストデータ生成装置として機能し、生成されたテストデータ104を用いてLSI105の試験をおこなうテスタ130は、LSI試験装置として機能する。なお、テスタ130は、専用のハードウェアに限らず、テスタ130相当の処理を実行する専用のツールが格納された情報処理装置として実現されてもよい。
ここで、LSI試験と試験容易化回路の要件について説明する。従来のBAST技術では、パターン修正器や不定マスク器内の一つのF/Fを設定して修正処理やマスク処理を施すには1コードを要していた。多数の修正が必要な場合、必要なコードが多くなり全体のテストデータの圧縮率が上がらない場合もある。そこで、これに対して、本発明では、1コードでパターン修正器の複数のF/Fを設定する構成を考える。この方法によりコード数を削減できるケースがある。
さらに、一度に複数のF/Fを設定するため、N本のスキャンパスをいくつかのグループに分けて、[log2N]より短いコードを用いることが可能となる。ただし、[log2N]は、N本のスキャンパスのアドレスを表すためのビット数xを下回らない最小の整数とする。しかし、このグループ分けによる複数のF/Fに対して同一の設定が要求されるとは限らない。
そこでグループごとの複数のF/Fの設定後に、ある特定のF/Fの設定のみをリセットするコードを追加することで柔軟性を付与することができる。目的の修正パターンに応じて、上記コードを組み合わせることにより、テストデータが小さくなるコード群(制御信号)を生成することができる。
また、出力検証器(特にMISR)を用いた場合、不定値のMISRへの入力を防止することが重要であり、集積回路の構成によっては多量の不定状態に対処する必要がある。BASTでは、多量の不定状態を扱う場合にはその圧縮率が著しく悪くなる。したがって、本発明では、少ないデータ量で不定値を確実にマスクできる技術を用いることで、多量の不定状態でも圧縮率を損なうことなくLSI試験をおこないたい。以下、上述のような要件を考慮した試験容易化回路を配置した半導体集積回路LSI試験の実施の形態について説明する。
(半導体集積回路の構成)
まず、上述した要件を満たすLSI試験を実現するため試験容易化回路の構成について説明する。図2は、試験容易化回路を含んだLSIの構成を示すブロック図である。図2のようにLSI105は、対象回路に該当するシフトレジスタ(スキャンパス(SP))200と、試験容易化回路に相当するPRPG(パターン発生器)210と、パターン修正器220と、不定マスク器230と、MISR240とを含んで構成される。
LSI105に配置された試験容易化回路において、PRPG210は、外部(たとえば、テスタ130)から入力されるテストデータのパターンシフトをトリガにランダムなテストパターンを生成する。また、パターン修正器220は、PRPG210によって生成されたテストパターンをLSI試験用のテストパターンに修正して、シフトレジスタ200に入力する。パターン修正器220による修正とは、「0」から「1」または、「1」から「0」への変更させるテストパターンの反転処理である。
不定マスク器220は、シフトレジスタ200からの出力のうち、マスク対象に指定されたスキャンパスの出力をマスクする。そして、MISR230は、シフトレジスタ200から出力された出力値を圧縮してテスタ130(図1参照)に出力する。なお、マスク対象となったシフトレジスタ200からはシフトレジスタを透過した出力値ではなく、固定値(たとえば、「1」)が出力される。
ここで、パターン修正器220および不定マスク器230の構成について詳細に説明する。図3−1は、パターン修正器の構成を示す回路図である。図3−1のように、パターン修正器220は、EXOR221と、修正部222とから構成されている。EXOR221にはPRPG210からランダムなテストパターンが入力される。また、EXOR221には、修正部222からの出力値が入力される。テスタ130から制御信号が入力されていない、すなわち修正されていない状態では、修正部222からは「0」が出力される。したがって、制御信号が出力されていない初期状態では、EXOR221からは、PRPG210から入力されたテストパターンがそのままシフトレジスタ(スキャンパス)200へ出力される。
そして、外部から制御信号によって修正指示(セット)が入力されると、修正部221は「1」を出力する。修正部221から「1」が入力されることによってEXOR221は、PRPG210から入力されたテストパターンを反転した値を出力する。具体的には、PRPG210のテストパターンが「0」なら「1」へ、「1」なら「0」と反転した値が出力される。
本実施の形態では、上述のようなテストパターンの反転処理をテストパターンの修正という。また、パターン修正器220の修正部222に修正指示をあたえる制御信号は、図1−1および図1−2にて説明したテストデータ生成ツール113によって生成されるテストデータ104の1つとして所定の記録媒体に格納されている。したがって、テスタ130によってLSI105を試験する際に、パターンシフトに応じて適宜、テストデータ104から制御信号が読み出され、パターン修正器220に出力される。
また、制御信号には、修正指示(セット)の他に、修正解除指示(リセット)がある。パターン修正器220に、制御信号として修正解除指示が入力された場合には、修正部222が「0」を出力するように制御される。したがって、修正解除指示の後、パターン修正器220は、PRPG210から入力された値をそのままシフトレジスタ(スキャンパス)200に出力する。
続いて、不定マスク器230の構成について説明する。図3−2は、不定マスク器の構成を示す回路図である。図3−2のように、不定マスク器230は、OR回路231と、修正器232とから構成されている。OR回路231には、シフトレジスタ(スキャンパス)200からの出力値と、修正部232からの出力値とが入力される。また、OR回路231からの出力値は、不定マスク器230の出力値として、MISR240に入力される。
通常時、不定マスク器230の修正部232は「0」を出力する。したがって、シフトレジスタ(スキャンパス)200から「0」が出力されていれば、OR回路231からは「0」が出力される。一方、シフトレジスタ(スキャンパス)200から「1」が出力されていれば、OR回路222からは「1」が出力される。すなわち、修正部232からの出力が「0」であれば、不定マスク器230は、シフトレジスタ(スキャンパス)200から入力された値がマスクされずにそのまま出力される。
そして、不定マスク器230の修正部232に、外部(たとえば、テスタ130など)からマスク指示(セット)の制御信号が入力されると、修正部232は、OR回路231に「1」を出力する。修正部232から「1」が入力されたOR回路231は、シフトレジスタ(スキャンパス)200からの入力値にかかわらず、固定値「1」を出力する。したがって、シフトレジスタ(スキャンパス)200からの出力はマスクされ、MISR240には出力されない。
また、パターン修正器220と同様に、制御信号には、修正指示(セット)の他に、修正解除指示(リセット)がある。不定マスク器230に、制御信号として修正解除指示が入力された場合には、修正部232が「0」を出力するように制御される。したがって、修正解除指示の後、不定マスク器230は、シフトレジスタ(スキャンパス)200から出力された値をそのままMISR240に出力する。
本発明の実施の形態では、以上説明したように、対象回路:シフトレジスタ200に、試験容易化回路:PRPG210、パターン修正器220、不定マスク器230、MISR240を備えたLSI105に対してLSI試験を実行する。また、図2、図3−1、図3−2によって説明したLSI105は、図1において説明したように、設計データ103として所定の記録媒体に格納される。この設計データ103は、LSI製造装置120によってLSI105を製造する際や、情報処理装置110のテストデータ生成ツール113によってテストデータ104の生成のための回路シミュレーションをおこなう際に利用される。
(テストデータの生成手順)
つぎに、テストデータの生成の手順について説明する。図1−2によって説明したように、LSI105のLSI試験をおこなう際には、テストデータ生成ツール113を生成する。ここでは、このテストデータ生成ツール113によるテストデータの生成手順について説明する。
テストデータ生成ツール113では、設計データ103からLSI105相当の動作をおこなうLSI105かソフトウェア上で構成され、回路シミュレーションをおこなう。具体的には、ソフトウェア上のLSI105にATPGによって生成した試験用のテストパターンを入力するためのパターン修正器220の制御信号や、不定値をマスクし、故障値を出力させるための不定マスク器230の制御信号を生成する。
図4は、テストデータ生成の手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、シフトレジスタ200からチェック対象となるスキャンパスSPNをSP1に設定する(ステップS401)。そして、チェック対象のスキャンパスSPNは修正を要するか否かを判断する(ステップS402)。修正を要する場合とは、スキャンパスSPNに入力されるテストパターン(PRPG210によって発生させたランダムなテストパターン)が、ATPGが生成した試験用のテストパターンと異なっている場合である。なお、スキャンパスSPNにATPGと異なるテストパターンが入力されている場合であっても、ATPGの生成した試験用のテストパターンが不定値であった場合は、ランダムなテストパターンを修正せずに(ステップS402:No)、そのままスキャンパスSPNに入力させる。
ステップS402において、スキャンパスSPNが修正を要する場合は(ステップS402:Yes)、スキャンパスSPNを含むグループの修正用(セット)制御信号をテストデータに追加する(ステップS403)ここで、スキャンパスSPNを含むグループとは、シフトレジスタ200を構成する各スキャンパスを特定するためのアドレスビットのうち、同一の上位ビットによりあらわされるスキャンパスSPのグループである。なお、スキャンパスSPNが修正を要さない場合は(ステップS402:No)、そのままステップS406の処理に移行する。
つぎに、スキャンパスSPNのグループ内のスキャンパスSPは、修正を要するか否かを判断する(ステップS404)。このステップS404により修正を要するスキャンパスSPとは、ステップS403の修正用制御信号により、入力されるテストパターンが修正され、ATPGと異なるテストパターンになってしまったスキャンパスSPである。
ステップS404において、グループ内のスキャンパスSPが修正を要する場合(ステップS404:Yes)、該当するスキャンパスSPの修正解除用(リセット)制御信号をテストデータに追加し(ステップS405)、ステップS406の処理に移行する。また、ステップS404において、グループ内のスキャンパスSPが修正を要さない場合(ステップS404:No)、そのままステップS406の処理に移行する。
ステップS406では、すべてのスキャンパスSPをチェックしたか否かを判断する(ステップS406)。すべてのスキャンパスSPのチェックが終了していない場合は(ステップS406:No)、チェック対象のスキャンパスSPNの値を1インクリメントし(ステップS407)、ステップS402の処理に戻り、すべてのスキャンパスSPのチェックが終了するまでステップS402〜S406の処理を繰り返す。
以上説明したステップS401〜S407までの処理が、テストデータのうちのパターン修正器220の制御信号を生成する処理である。そして、すべてのスキャンパスSPをチェックが終了すると(ステップS406:Yes)、ステップS408の処理に移行する。
続いて、テストデータのうちの不定マスク器230の制御信号を生成する処理に移る。まず、チェック対象となるスキャンパスSPNを再度SP1に設定する(ステップS408)。つぎに、チェック対象のスキャンパスSPNはマスクを要するか否かを判断する(ステップS409)。マスクを要するスキャンパスSPとは、不定値を出力しているスキャンパスSPである。
ステップS409において、スキャンパスSPNがマスクを要する場合は(ステップS409:Yes)、スキャンパスSPNを含むグループのマスク用(セット)制御信号をテストデータに追加する(ステップS410)。このステップS410におけるグループも、上述したように、アドレスビットの上位ビットが共通するスキャンパスである。なお、スキャンパスSPNがマスクを要さない場合は(ステップS409:No)、そのままステップS413の処理に移行する。
つぎに、スキャンパスPSNのグループ内のスキャンパスSPは、マスクが不要か否かを判断する(ステップS411)。このマスクを不要とするスキャンパスSPとは、すなわち、故障値を出力しているスキャンパスSPである。
ステップS411において、グループ内のスキャンパスSPがマスクを不要とする場合(ステップS411:Yes)、該当するスキャンパスSPのマスク解除用(リセット)制御信号をテストデータに追加し(ステップS412)、ステップS413の処理に移行する。また、ステップS411において、グループ内のスキャンパスSPがマスクを要する場合(ステップS411:No)、そのままステップS413の処理に移行する。
そして、ステップS413では、すべてのスキャンパスSPをチェックしたか否かを判断する(ステップS413)。すべてのスキャンパスSPのチェックが終了していない場合は(ステップS413:No)、チェック対象のスキャンパスSPNの値を1インクリメントし(ステップS414)、ステップS409の処理に戻り、すべてのスキャンパスSPのチェックが終了するまでステップS409〜S413の処理を繰り返す。以上説明したステップS409〜S434までが、テストデータのうちの不定マスク器230の制御信号を生成する処理である。
ステップS413において、すべてのスキャンパスSPのチェックが終了したと判断すると(ステップS413:Yes)、最後に、パターンシフト用の制御信号をテストデータに追加して(ステップS415)、一連の処理を終了する。このパターンシフト用の制御信号がテストデータに追加されることにより、今回のテストパターンを入力した場合に実行させるすべての制御信号を生成されたことをあらわし、パターンシフト用の制御信号までの制御信号をひとまとまりのテストデータ104として記録媒体に格納される。
(パターン修正器、不定マスク器の実装例)
つぎに、上述したパターン修正器220、不定マスク器230の実装例と、実装例に応じた制御信号の構成について説明する。図5は、パターン修正器の実装例を示す回路図である。図5のように、パターン修正器220は、制御信号CTL0〜CTL3に基づいて4本のスキャンパスを備えたシフトレジスタ200へ入力されるランダムなテストパターンを修正(もしくは修正解除)する。
また、図6は、不定マスク器の実装例を示す回路図である。図6のように、不定マスク器230は、制御信号CTL0〜CTL3に基づいてスキャンパス200からの出力をマスク(もしくはマスク解除)する。不定マスク器230からの出力値は、MISR240に出力される。また、制御信号に応じたパターン修正器220の修正処理、不定マスク器230のマスク処理など、LSI105における各処理は、すべてクロック信号CLKをトリガとして実行される。
つぎに、図5、6のようなLSI105のパターン修正器220および不定マスク器230を制御する制御信号の構成について説明する。図7は、制御信号の構成例を示す説明図である。図7のように、4本のスキャンパスから構成されるシフトレジスタ200の場合、制御信号はCTL0〜CTL3の4ビットの信号により構成されている。
制御信号のCTL0〜CTL3のうち、CTL0〜CTL2のビットは、制御内容をあらわす制御情報であり、CTL3のビットは、修正やマスクを施すスキャンパス(SP)のアドレスをあらわすアドレス情報である。また、各制御信号は下記のような指示をあらわす。
CTL0:テストパターンシフト指示をあらわす
(「0」であればテストパターンをシフトする)
CTL1:パターン修正器220(反転回路)の制御「0」と、不定マスク器230の 制御「1」とのいずれの制御信号であるかをあらわす
CTL2:各機能部(具体的にはF/F)のセット「0」と、リセット「1」とのいず れの指示かをあらわす
CTL3:アドレス情報
(CTL0、CTL2の内容に応じて、上位ビットまたは下位ビットをあらわす )
したがって、制御信号はCTL0〜CTL3の組み合わせにより、PRPG210から入力されるテストパターンに応じて、パターン修正器220や不定マスク器230の動作を制御することができる。なお、以上説明したパターン修正器220および不定マスク器230の各実装例は、あくまでも一例であり、他の構成の回路を利用して実現してもよい。
(パターン修正器の修正例)
つぎに、制御信号による制御の内容を、具体例を挙げて説明する。ここでは16本のスキャンパスから構成されてシフトレジスタ200のパターン修正器220によるテストパターンの修正例について説明する。なお、テストデータのデータ量がいかに削減しているかを説明するため、ここでは、同じ条件のテストパターンが入力された場合に、従来技術であるBASTによってLSI試験をおこなう場合のパターン修正器の制御処理と、本実施の形態によってLSI試験をおこなう場合のパターン修正器220の修正処理とを比較して例示していく。
まず、従来技術であるBASTによるLSI試験におけるパターン修正器の修正処理について説明する。図8は、BASTのテストデータの入力値の構成を示す説明図である。図8のようにBASTによってパターン修正器を制御する場合、テストデータの入力値は、下記の3種類の制御信号によって構成される。
・パターンシフトを指示する制御信号801 :00xxxx
・パターン修正器の修正部をセットする制御信号802:01xxxx
・不定マスク器の修正部をセットする制御信号803 :10xxxx
上記制御信号において、下位4ビットは、LSI105に配置されたすべてのシフトレジスタ200のなかから制御対象となるスキャンパス(SP)を特定するためのアドレスビットである。ここでは、16本のスキャンパスによって構成されたシフトレジスタ200を例に挙げて説明しているため、シフトレジスタ200を特定するためのアドレスビットは4ビット必要になる。また、制御信号801の場合は、アドレスビットに関係なくテストパターンのパターンシフトをおこなう。
つぎに、BASTのパターン修正例について具体例を挙げて説明する。図9−1は、BASTのパターン修正例を示す図表である。図9−1の図表示910ように、テスタ130のATPGによって生成されたLSI試験用のテストデータと、LSI105のPRPG210によって生成されたランダムなテストパターンとを比較すると、15箇所で相違がある。この15箇所からATPGによって生成されたテストパターンが、ドントケアである「x」を設定されている7箇所を除いた計8箇所を修正する必要がある。
図9−2は、BASTのパターン修正のための制御信号を示す説明図である。上述した8箇所を修正するには、LSI105への入力値としてデータ列920のような8つの制御信号が必要となる。制御信号1〜8が順番に入力されると、パターン修正器220は、制御信号によって特定されているアドレスビットのスキャンパスへの入力が修正(図表910の斜線部分)される。このように、BASTによるパターン修正には、6ビットの制御信号を8つ利用する。したがって、パターン修正のためには、合計6×8=48ビットのデータが必要となる。
一方、本実施の形態によるLSI試験におけるパターン修正器220の修正処理について説明する。図10は、本実施の形態にかかるLSI試験のテストデータの入力値の構成を示す説明図である。図10のように本実施の形態にかかるLSI試験においてパターン修正器220、不定マスク器230を制御する場合、テストデータの入力値は、下記の5種類の制御信号によって構成される。
・パターンシフトを指示する制御信号1001 :0xxxx
・パターン修正器の修正をセットする制御信号1002 :100xx
・パターン修正器の修正をリセットする制御信号1003:101yy
・不定マスク器のマスクをセットする制御信号1004 :110xx
・不定マスク器のマスクをリセットする制御信号1005:111yy
上記制御信号において、制御信号1001は、最上位ビットが「0」であれば、最上位ビット「0」以外の下位のビットにかかわらずテストパターンのパターンシフトをおこなう。また、制御信号1002によってパターン修正器220の修正をセットする際には、制御信号1002の下位ビット「xx」がシフトレジスタ200のアドレスビットの上位2ビットと共通するすべてのシフトレジスタ200へ入力されるテストパターンが修正される。
また、制御信号1003は、制御信号1002によって、PRPG110のテストパターンが、ATPGのテストパターンと異なってしまうような不適正な修正がおこなわれてしまった場合に、不適正な修正に該当するシフトレジスタ200に入力されるテストパターンへの修正を解除させる。したがって、制御信号1003の下位2ビット「yy」は、上位アドレスが「xx」のシフトレジスタ200のうちの修正を解除させシフトレジスタ200を個別に特定するための残りの下位のアドレスをあらわしている。すなわち、制御信号1003によって、ビットアドレス「xxyy」のシフトレジスタ200のパターン修正器220の修正を個別にリセットさせる。
また、制御信号1004、1005は、不定マスク器230のマスク処理を制御する。制御信号1004は、下位ビット「xx」がアドレスビットの上位2ビットと共通するすべてのシフトレジスタ200の出力を不定マスク器230によってマスクさせる。また、制御信号1005は、制御信号1004によって故障値がマスクされてしまったシフトレジスタ200へのマスクを不定マスク器230によって個別に解除させる。したがって、制御信号1005の下位2ビット「yy」は、上位アドレスが「xx」のシフトレジスタ200のうちのマスクを解除させシフトレジスタ200を個別に特定するための残りの下位のアドレスをあらわしている。すなわち、制御信号1005によって、ビットアドレス「xxyy」のシフトレジスタ200への不定マスク器230によるマスクを個別にリセットさせる。
つぎに、図9−1と同様に、LSI105のPRPG210によって生成されたランダムなテストパターンをテスタ130のATPGによって生成されたLSI試験用のテストデータへ修正するために用いられる制御信号について説明する。図11−1は、本実施の形態にかかるLSI試験のパターン修正例を示す図表である。また、図11−2は本実施の形態にかかるLSI試験のパターン修正のための制御信号を示す説明図である。
図11−1の図表示110ように、テスタ130のATPGによって生成されたLSI試験用のテストデータと、LSI105のPRPG210によって生成されたランダムなテストパターンとを比較すると、不定値箇所を除いた8箇所を修正する必要がある。したがって、図11−2のデータ列1120に示した制御信号を用いてパターン修正器220を制御する。
まず、制御信号1「10000」によってアドレスビットの上位2ビットが「00」のスキャンパスへの入力がすべて修正される。この修正後、不適正な修正はないので、続いて、制御信号2「10001」によってアドレスビットの上位2ビットが「01」のスキャンパスへの入力がすべて修正される。この修正では、アドレスビット「0101」のスキャンパスへの入力がATPGと異なり不適正であるため、制御信号3「10101」によって、アドレスビット「0101」のスキャンパスへの入力への修正を解除させる。
同様に、制御信号4では、アドレスビットの上位2ビットが「10」のスキャンパスへの入力がすべて修正され、制御信号5では、アドレスビットの上位2ビットが「11」のスキャンパスへの入力がすべて修正される。制御信号4、5の修正では不適正な修正がなかったなめ、このように、本実施の形態のパターン修正には、5ビットの制御信号を5つ利用する。したがって、パターン修正のためには、合計5×5=25ビットのデータが必要となる。
このように、本実施の形態のように所定のグループ単位の修正と、個別の修正解除を制御する制御信号を利用することによって、制御信号のデータ量を大きく削減するこができる。この削減量は、シフトレジスタ200を構成するスキャンパスの本数の増加に応じて顕著になる。また、図8〜図11−2の例では、パターン修正器220の制御にのみ限定して説明したが、通常LSI試験の際には、不定マスク器230の制御も同時におこなわれるため、不定マスク器230の制御信号に関しても、同様にデータ量の削減が期待できる。
以上説明したように、本発明にかかる半導体集積回路、記録媒体、テストデータ生成装置およびLSI試験装置によれば、高品質なLSI試験を実現するとともに、LSI試験のテストデータのデータ量を削減することができる。
(付記1)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、
アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、
前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値を修正するとともに、当該修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する外部からの第2の制御信号に基づいて、前記修正が不適正なシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値の修正を解除するパターン修正器と、
を備えることを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、
アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、
前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタから出力される値をマスクするとともに、当該マスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスク解除を指示する第2の制御信号に基づいて、前記故障値のマスクを解除する不定マスク器と、
を備えることを特徴とする半導体集積回路。
(付記3)付記1または2に記載の半導体集積回路に関する設計データを格納したことを特徴とする記録媒体。
(付記4)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、
LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、
前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、
を備えることを特徴とするテストデータ生成装置。
(付記5)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、
を備えることを特徴とするテストデータ生成装置。
(付記6)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路と、
LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成したテストデータと、を用いて前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、
前記テストデータ生成装置の前記テストパターン生成手段によって生成されるLSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成器と、
前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを信号を読み出し、前記半導体集積回路のパターン修正器に出力する制御手段と、
前記制御手段によって前記第1の制御信号と第2の制御信号が出力された結果、前記パターン修正器によって修正されたランダムなテストパターンが入力された前記シフトレジスタの出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とするLSI試験装置。
(付記7)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路と、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成されたテストデータ、を用いて、前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、
前記テストパターン生成器によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路の不定マスク器に出力する制御手段と、
前記制御手段によって前記制御信号が出力された結果、前記出力検証器から出力される出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とするLSI試験装置。
(付記8)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成方法であって、
LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成工程と、
前記テストパターン生成工程によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較工程と、
前記比較工程によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成する第1の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成した第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する第2の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成された第1の制御信号と、前記第2の生成工程によって生成された第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納工程と、
を含むことを特徴とするテストデータ生成方法。
(付記9)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成方法であって、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成する第1の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成された第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する第2の生成手段と、
前記第1の生成工程によって生成された第1の制御信号と、前記第2の生成工程によって生成された第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納工程と、
を含むことを特徴とするテストデータ生成方法。
(付記10)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路と、
LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成したテストデータと、を用いて前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験方法であって、
前記テストデータ生成装置の前記テストパターン生成手段によって生成されるLSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成工程と、
前記テストパターン生成工程によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記テストデータ生成装置の前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを信号を読み出し、前記半導体集積回路のパターン修正器に出力する出力工程と、
前記出力工程によって前記第1の制御信号と第2の制御信号が出力された結果、前記パターン修正器によって修正されたランダムなテストパターンが入力された前記シフトレジスタの出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出工程と、
を含むことを特徴とするLSI試験方法。
(付記11)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路と、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成されたテストデータ、を用いて、前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験方法であって、
前記テストパターン生成器によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路の不定マスク器に出力する出力工程と、
前記出力工程によって前記制御信号が出力された結果、前記出力検証器から出力される出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出工程と、
を含むことを特徴とするLSI試験方法。
(付記12)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成プログラムであって、
LSI試験用のテストパターンを生成させるテストパターン生成工程と、
前記テストパターン生成工程によって生成させたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較させる比較工程と、
前記比較工程によって比較させた比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定させる特定工程と、
前記特定工程によって特定させた特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成させる第1の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成させた第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成させる第2の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成させた第1の制御信号と、前記第2の生成工程によって生成させた第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納させる格納工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするテストデータ生成プログラム。
(付記13)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成プログラムであって、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成する第1の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成させた第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定させ、前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成させる第2の生成工程と、
前記第1の生成工程によって生成させた第1の制御信号と、前記第2の生成工程によって生成させた第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納させる格納工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするテストデータ生成プログラム。
(付記14)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路と、
LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成したテストデータと、を用いて前記半導体集積回路の不良試験をおこなわせるLSI試験プログラムであって、
前記テストデータ生成装置の前記テストパターン生成手段によって生成されるLSI試験用のテストパターンを生成させるテストパターン生成工程と、
前記テストパターン生成工程によって生成させたLSI試験用のテストパターンごとに、前記テストデータ生成装置の前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを信号を読み出し、前記半導体集積回路のパターン修正器に出力させる出力工程と、
前記出力工程によって前記第1の制御信号と第2の制御信号を出力させた結果、前記パターン修正器によって修正されたランダムなテストパターンが入力された前記シフトレジスタの出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較させて前記半導体集積回路の不良を検出させる検出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするLSI試験プログラム。
(付記15)ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路と、
前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成されたテストデータ、を用いて、前記半導体集積回路の不良試験をおこなわせるLSI試験プログラムであって、
前記テストパターン生成器によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路の不定マスク器に出力させる出力工程と、
前記出力工程によって前記制御信号が出力させた結果、前記出力検証器から出力される出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出させる検出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするLSI試験プログラム。
以上のように、本発明にかかる半導体集積回路、記録媒体、テストデータ生成装置およびLSI試験装置は、集積回路(LSI)の製造不良の検出に有用である。
本発明のLSI試験システムの概要を示す概要図である。 LSI試験システムによるLSI試験の手順を示すシーケンス図である。 試験容易化回路を含んだLSIの構成を示すブロック図である。 パターン修正器の構成を示す回路図である。 不定マスク器の構成を示す回路図である。 テストデータ生成の手順を示すフローチャートである。 パターン修正器の実装例を示す回路図である。 不定マスク器の実装例を示す回路図である。 制御信号の構成例を示す説明図である。 BASTのテストデータの入力値の構成を示す説明図である。 BASTのパターン修正例を示す図表である。 BASTのパターン修正のための制御信号を示す説明図である。 本実施の形態にかかるLSI試験のテストデータの入力値の構成を示す説明図である。 本実施の形態にかかるLSI試験のパターン修正例を示す図表である。 本実施の形態にかかるLSI試験のパターン修正のための制御信号を示す説明図である。 DSPTを示す説明図である。 BISTを示す説明図である。 BAST(技術)を示す説明図である。 従来のBASTにおけるパターン修正器の制御例を示す説明図である。
符号の説明
100 LSI試験システム
110 情報処理装置
120 LSI製造装置
130 テスタ
105 LSI
200 シフトレジスタ(スキャンパス(SP))
210 パターン発生器(PRPG)
220 パターン修正器
230 不定マスク器
240 出力検証器(MISR)

Claims (7)

  1. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、
    アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、
    前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値を修正するとともに、当該修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する外部からの第2の制御信号に基づいて、前記修正が不適正なシフトレジスタへ入力するランダムなテストパターンの値の修正を解除するパターン修正器と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、
    アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、
    前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する外部からの第1の制御信号に基づいて、前記集合内のすべてのシフトレジスタから出力される値をマスクするとともに、当該マスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスク解除を指示する第2の制御信号に基づいて、前記故障値のマスクを解除する不定マスク器と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項1または2に記載の半導体集積回路に関する設計データを格納したことを特徴とする記録媒体。
  4. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、
    LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、
    前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、
    を備えることを特徴とするテストデータ生成装置。
  5. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、を備えた半導体集積回路に関する設計データを用いてテストデータを生成するテストデータ生成装置であって、
    前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、
    を備えることを特徴とするテストデータ生成装置。
  6. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記ランダムなテストパターンの値を修正するパターン修正器と、を備えた半導体集積回路と、
    LSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンと、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンとを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、修正対象となるシフトレジスタを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記パターン修正器による修正後に、前記集合のうち前記修正により前記ランダムなテストパターンの値の修正が不適正なシフトレジスタを特定する第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成したテストデータと、を用いて前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、
    前記テストデータ生成装置の前記テストパターン生成手段によって生成されるLSI試験用のテストパターンを生成するテストパターン生成器と、
    前記テストパターン生成手段によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路のパターン修正器に出力する制御手段と、
    前記制御手段によって前記制御信号が出力された結果、前記パターン修正器によって修正されたランダムなテストパターンが入力された前記シフトレジスタの出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とするLSI試験装置。
  7. ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器と、アドレスビットの値により各々特定され、前記パターン発生器によって発生させたランダムなテストパターンを入力する複数のシフトレジスタと、外部からの制御信号に応じて前記複数のシフトレジスタから出力される不定値をマスクする不定マスク器と、当該不定マスク器によってマスクされた出力結果を検証する出力検証器と、を備えた半導体集積回路と、
    前記複数のシフトレジスタのうち、不定値を出力しているシフトレジスタのアドレスビットを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定結果に基づいて、前記複数のシフトレジスタのうち前記アドレスビットの上位ビットが共通するシフトレジスタの集合を特定する第1の制御信号を生成するとともに、当該第1の制御信号を前記設計データに与えてシミュレーションを実行した結果、前記不定マスク器によるマスク後に、前記集合のうち前記マスクにより故障値がマスクされた不適正なシフトレジスタを特定して前記故障値のマスクを解除させる第2の制御信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された第1の制御信号と第2の制御信号とを前記試験用のテストパターンのパターンシフトごとにテストデータとして格納する格納手段と、を備えたテストデータ生成装置によって生成されたテストデータ、を用いて、前記半導体集積回路の不良試験をおこなうLSI試験装置であって、
    前記テストパターン生成器によって生成されたLSI試験用のテストパターンごとに、前記格納手段から、前記第1の制御信号と第2の制御信号とを読み出し、前記半導体集積回路の不定マスク器に出力する制御手段と、
    前記制御手段によって前記制御信号が出力された結果、前記出力検証器から出力される出力値と、前記テストデータの出力期待値とを比較して前記半導体集積回路の不良を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とするLSI試験装置。
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