JP2007322227A - 磁束検出素子の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度に優れた磁束検出素子の固定構造を提供する。
【解決手段】磁束検出素子の固定構造は、ホール素子1410をロータ1210の軸方向の端面1210eから全長の3割離した位置に設置し、かつ、ティース部の先端から所定の距離だけ外周側に設置する。
【選択図】図3

Description

この発明は、磁束検出素子の固定構造に関し、作動時のステ−タからの磁界の影響を抑止可能な磁束検出素子の固定構造に関するものである。
従来、モータは、たとえば特開平4−289759号公報(特許文献1)、実開昭63−88073号公報(特許文献2)および実開平2−136477号公報(特許文献3)に開示されている。
特開平4−289759号公報 実開昭63−88073号公報 実開平2−136477号公報
従来の技術では、ステータのティース間にホールセンサを配置することで軸方向長さを短縮している。しかしながら、ステータからの磁界の影響を受けやすく、ホールセンサ搭載位置によっては磁界の影響を受けて検出精度が低下するという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、精度よくロータの回転位置を検出することが可能な磁束検出素子の固定構造を提供することを目的とする。
この発明の1つの局面に従った磁束検出素子の固定構造は、ロータと、ロータの外周側に設けられ、半径方向に延びる複数のティース部を有するステータと、ティース部間に設置された磁束検出素子とを備える。磁束検出素子をロータの軸方向端からロータの全長の3割以上離して配置し、かつティース部の先端部から所定距離外周方向に磁束検出素子が配置される。
このように構成された磁束検出素子の固定構造では、ティース部近傍に発生するモータ作動時の磁界が磁束検出素子へ影響を及ぼすことを抑制する。その結果、精度よくロータの回転位置を検出することができる。
この発明の別の局面に従った磁束検出素子の固定構造は、ロータの外周側に設けられ、半径方向に延びる複数のティース部を有するステータと、ティース部間に設けられる磁束検出素子とを備える。磁束検出素子をティース部間の中央位置からロータの回転方向にオフセットした位置に設置する。
このように構成された磁束検出素子の固定構造では、高回転時にステ−タの磁界を進角制御した場合にティース部近傍に発生するモータ作動時の磁界の磁束検出素子への影響を抑止することができる。その結果、精度よくロータの回転位置を検出することができる。
この発明に従えば、ロータの回転位置を精度よく検出することが可能な磁束検出素子の固定構造を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。図1を参照して、この発明の実施の形態に従った電動過給機が搭載されるエンジンシステムは、エンジン100と、エンジン100に送られる空気を供給する電動過給機200と、電動過給機200で圧縮された空気を冷却するインタークーラー162と、エンジン100の動作を制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)250と、電動過給機200を制御する過給機ECU340とを含む。この実施の形態に係るエンジンシステムは、自動車などの車両に搭載される。なお、エンジンECU250と過給機ECU340は1つのECUに統合するようにしてもよい。本実施の形態において、エンジンECU250と過給機ECU340とは、双方向で通信可能に接続される。
吸気孔150から吸入される空気は、エアークリーナ152によりろ過される。エアークリーナ152によりろ過された空気は、吸気通路156を介して電動過給機200に流通する。電動過給機200に流通した空気はコンプレッサハウジング202内のコンプレッサホイール206で圧縮された後、吸気通路160を流通してインタークーラー162で冷却される。インタークーラー162で冷却された空気は、吸気通路102を流通してエンジン100に吸入される。
吸気通路156の途中には、吸入空気量を検出するエアーフローメータ154が設けられる。エアーフローメータ154は、検出した吸入空気量を示す信号をエンジンECU250に送信する。
インタークーラー162は、コンプレッサホイール206により圧縮されて温度が上昇した空気を冷却する。冷却した空気の堆積は、冷却前に比べて小さくなっているため、より多くのの空気がエンジン100に送り込まれる。
また、吸気通路156と吸気通路160とをバイパスするバイパス通路158が設けられ、バイパス通路158の途中には、バイパス通路158を流通する空気の量を調整するエアーバイパスバルブ164が設けられる。エアーバイパスバルブ164は、エンジンECU250から受信する制御信号に応じて作動する。
吸気通路102の途中には、吸気通路102に流通する空気の流量を調整するスロットルバルブ166が設けられている。スロットルバルブ166は、スロットルモータ168により駆動される。スロットルモータ168は、エンジンECU250から受信する制御信号に応じて駆動される。
また、吸気通路102の途中には、吸気管圧力センサ170と吸気温度センサ172が設けられる。吸気管圧力センサ170は、吸気通路102内の空気の圧力を検知する。吸気管圧力センサ170は、検知した空気の圧力を示す信号をエンジンECU250に送信する。吸気温度センサ172は、吸気通路102内の空気の温度を検知する。吸気温度センサ172は、検知した空気の温度を示す信号をエンジンECU250に送信する。
エンジン100は、シリンダヘッド(図示せず)とシリンダブロック112とを含む。シリンダブロック112には、図1の紙面上下方向に複数の気筒が設けられる。そして、各気筒内には、所定の方向に摺動可能にピストン114が嵌まり合う。ピストン114は、コネクティングロッド116を介してクランクシャフト120に連結される。ピストン114、コネクティングロッド116およびクランクシャフト120によりクランク機構が形成される。
ピストン114の上部においては、燃焼室108が形成される。燃焼室108には、燃焼室108に向けて点火プラグ110と燃料噴射インジェクタ106とが設けられる。本実施の形態においてエンジン100は直噴エンジンであるとして説明するが、特に直噴エンジンに限定されるものではない。たとえば、エンジン100は内燃機関であればよく、ポート噴射型のエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。また、レシプロ型のエンジンに限られず、ロータリーエンジンであってもよい。
さらに、シリンダの配置に関しては、直列が、V型、W型、水平対向型などのさまざまな形状を採用することが可能である。
シリンダヘッドには、吸気通路102と排気通路130とがそれぞれ燃焼室108に接続するように設けられる。吸気通路102と燃焼室108との間には吸気バルブ104が設けられる。排気通路130と燃焼室108との間には排気バルブ128が設けられる。吸気バルブ104および排気バルブ128は、クランクシャフト120と連動して回転するカムシャフト(図示せず)により駆動される。
吸気通路102を流通する空気は、ピストン114が下降するときに、吸気バルブ104が開かれて燃焼室108に吸引される。
燃焼室108に流通した空気は、燃料噴射インジェクタ106から噴射された燃料と混合される。吸気バルブ104が閉じて、ピストン114が上死点付近まで上昇したときに点火プラグ110において燃料と混合された空気が点火されて燃焼する。燃焼による圧力によりピストン114が押し下げられる。このとき、ピストン114の上下運動がクランク機構を介してクランクシャフト120の回転運動に変換される。そして、ピストン114が下死点付近まで下降したとき、排気バルブ128が開く。ピストン114が再び上昇するとき、燃焼室108で燃焼した空気、すなわち排気ガスは、排気通路130を通過する。排気通路130を通過した空気は、電動過給機200のタービンホイール208を駆動させた後、排気管180を流通して触媒182へ導かれる。排気ガスは、触媒182により浄化された後、車外に排出される。
クランクシャフト120の一端には、プーリ(図示せず)が設けられる。プーリはベルト124を介してオルタネータ126の回転軸に設けられたプーリに連結される。クランクシャフト120の回転によりオルタネータ126が作動して発電が行なわれる。
タイミングロータ118は、クランクシャフト120に設けられており、クランクシャフト120とともに回転する。タイミングロータ118の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ122はタイミングロータ118の突起に対向して設けられている。タイミングロータ118が回転すると、タイミングロータ118の突起と、クランクポジションセンサ122とのエアーギャップが変化するため、クランクポジションセンサ122のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ122は起電力を表わす信号をエンジンECU250に送信する。エンジンECU250は、クランクポジションセンサ122から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。
また、車両には、車速センサ(図示せず)が車輪に設けれ、車輪の回転数(回転速度)を検知する。車速センサは、検出結果を示す信号をエンジンECUに送信する。エンジンECU250は、車輪の回転数から車速を算出する。エンジンECU250は、吸気圧、吸気温度、吸入空気量、車輪速度など各センサから送信された信号、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、補機類を制御する。
電動過給機200は、コンプレッサハウジング202と、コンプレッサハウジング202に対向して設けられるタービンハウジング204と、コンプレッサハウジング202およびタービンハウジング204の間に収納される回転電機216と、回転電機216の回転軸となるタービンシャフト210とを有する。
コンプレッサハウジング202内には、コンプレッサホイール(コンプレッサロータ、コンプレッサブレードなどとも呼ばれる。)206が収納される。コンプレッサホイール206は、エアークリーナ152によりろ過された空気を圧縮(過給)する。
タービンハウジング204内には、タービンホイール(タービンロータ、タービンブレードなどとも呼ばれる。)208が収納される。タービンホイール208は、排気ガスにより回転させられる。
コンプレッサホイール206とタービンホイール208とは、タービンシャフト210の両端にそれぞれ設けられる。すなわち、排ガスによりタービンホイール208が回転させられると、コンプレッサホイール206も回転する。
また、コンプレッサホイール206とタービンホイール208との間には、タービンシャフト210を回転軸とする回転電機216が設けられる。タービンシャフト210は回転電機216のハウジングにより回転自在に支持されている。
回転電機216は、過給機ECU340の制御信号に応じて過給機EDU(Electronic Drive Unit)330から供給される電力によりタービンシャフト210の回転力を付与する。過給機EDU330は、高圧バッテリ320から供給される電力を用いて、過給機ECU340から入力される制御信号に応じた電力を回転電機216に供給する。過給機EDU330は、たとえば、インバータである。
回転電機216には、ロータの位置を求めるためのセンサ(図1では示さず)が設けられる。センサはロータ1210の回転位置(回転角)および回転数を検知する。センサは検知結果を示す信号を過給機ECU340に送信する。このセンサは、たとえばホールセンサで構成される。
高圧バッテリ320は、DC/DCコンバータ310に電気的に接続される。DC/DCコンバータ310は、上述したオルタネータ126に電気的に接続される。したがって、オルタネータ126において発電された電力は、DC/DCコンバータ310にて適切な電圧に昇圧された後に、高圧バッテリ320に供給される。これにより、高圧バッテリ320が充填される。また、オルタネータ126において発電された電力は、低圧バッテリ300に供給される。これにより、低圧バッテリ300が充電される。低圧バッテリ300は、エンジンECU250や過給機ECU340などに電力を供給する。
過給機ECU340は、エンジンECU250から送信される情報、ロータの位置センサから送信された信号、および、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、電動過給機200が所望の作動状態となるように補機類を制御する。以上のような構成を有する電動過給機200においては、エンジン100で燃料と混合された空気が燃焼された後、排気ガスは排気通路130からタービンハウジング204へ導かれる。排気ガスはそこでタービンホイール208を回転させ、その回転力がタービンシャフト210に伝達される。その後、排気ガスは、排気管180を流通して触媒182に導かれる。触媒182に導かれた排気ガスは、浄化された状態で車外へ排出される。
一方、エンジン100に供給するため車外より吸入された空気は、エアークリーナ152によってろ過された後、吸気通路156を流通してコンプレッサハウジング202内に導かれる。空気はタービンシャフト210と一体となって回転するコンプレッサホイール206によって圧縮(過給)される。圧縮された空気は、インタークーラー162に導かれ、冷却された状態でエンジン100の吸気通路102を介して燃焼室108に吸入される。
また、過給機ECU340は、エンジン100の低回転域において、コンプレッサホイール206において圧縮される空気が所望の過給圧に達しない場合(たとえば、エンジン100の回転数が予め定められた回転数以下である場合)には、回転電機216を駆動することにより、コンプレッサハウジング202での過給圧が強制的に上昇するように制御する。
図2は、回転電機の断面図である。なお、図2は回転軸に直交する方向での断面図である。図2を参照して、回転電機216は中心部に位置するロータ1210と、ロータ1210を取囲むステータ1300とを有する。ロータ1210の中心にはタービンシャフト210が設けられ、タービンシャフト210は回転軸を構成している。タービンシャフト210を中心にロータ1210は矢印Rで示す方向に回転可能に保持されている。ロータ1210は積層された電磁合板により構成されるロータコア1211と、ロータコア1211に埋込まれる永久磁石1212とを有する。永久磁石1212は、ロータコア1211に設けられた穴に挿入され、たとえば接着剤で固定される。永久磁石1212は、タービンシャフト210に沿った方向に延びるように構成されている。
ロータコア1211は、電磁鋼板に限られず、たとえば磁性材料の粉末を圧縮し、かつ焼結した材料で構成されていてもよい。
ステータ1300は外周に位置するステータコア1310と、ステータコア1310のティース部1311に巻付けられたコイル1320とを有する。この実施の形態では、集中巻きの三相交流モータの例を示している。なお、三相交流モータに限られず、回転電機216は直流モータまたは交流モータのいずれであってもよい。さらに、交流モータの場合、誘導モータ、同期モータ、交流整流子モータであってもよく、それぞれ、単相または三相のいずれであってもよい。
コイル1320は、ティース部1311に銅線を巻くことによって構成されている。複数のティース部1311の間がスロット部1312であり、この部分にコイル1320が配置されている。なお、ティース部1311の数はこの実施の形態では6であるが、これに限られず、さらに多い、または少ないティース部1311を採用してもよい。
この実施の形態では三相交流モータを示しているので、U相、V相およびW相を構成するコイルがそれぞれ結線される。結線方法としては、デルタ結線またはY結線のいずれをも採用することが可能である。ロータ1210とステータ1300との間には矢印で示すような磁力線が発生しており、磁力線の向きはロータ1210が回転するとともに、さらに、コイル1320に流れる電流が変化することにより逐次変化する。
隣り合うティース部1311間にホール素子1410が配置される。ホール素子1410はホルダ1400の突出部1409に保持されている。ホルダ1400の外周面1406はティース部1311の先端1313と接触している。ホルダ1400の内周面1405は円筒面であり、ロータ1210に向かい合っている。
なお、この実施の形態では、ロータ1210の回転軸としてのタービンシャフト210はタービンホイール208およびコンプレッサホイール206に接続されており、いわゆるターボチャージャの軸を構成しているが、これに限られず、回転電機216はスーパーチャージャのロータを回転させてもよい。この実施の形態では、排気のエネルギを用いるターボチャージャの回転を保持するために回転電機216を用いているが、これに限られず、排気のエネルギを用いることなく吸気を過給するスーパーチャージャの回転を保持するために本発明に従った回転電機216を採用してもよい。
ホルダ1400は、ロータ1210およびステータ1300の磁気特性に影響を与えないために非磁性材料により構成される。ホルダ1400の外周面にホール素子1410が固着されており、ホール素子1410はロータ1210の回転角度および回転数を検出することが可能である。
この実施の形態では、ホール素子1410は1つだけ設けられているが、これに限られず、複数個のホール素子1410を設けてもよい。
ホール素子1410はティース部1311の先端1313よりも半径方向外側に位置している。複数のコイル1320の間にホール素子1410が設置されている。
図3は、図2中のIII−III線に沿った断面図である。図3を参照して、タービンシャフト210は回転軸3210を中心に回転する。タービンシャフト210の外周にロータコア1211および永久磁石1212が配置されている。タービンシャフト210の全長をLとした場合に、その端部1210eからの距離がL/3以内の領域が端部領域213,214であり、2つの端部領域213,214の間が中央領域212である。すなわち、ロータ1210の長手方向の中央に位置する中央線4210に近い領域が中央領域212であり、中央線4210から遠い領域が端部領域213,214である。ホール素子1410はこの中央領域212に設けられる。ホール素子1410の中央部分が中央領域212に位置していればよい。ロータ1210およびステータ1300において、中央領域212での磁界の密度が高く、端部領域213,214での磁界の密度が低いことが示されている。この実施の形態では、磁界密度の高い中央領域212にホール素子1410を設置することで確実に磁束を検出することができ、S/N比(シグナル/ノイズ比)を向上させることができる。端部1210eからの距離がLの30%以内の領域が端部領域213,214であり、それ以外の領域が中央領域212である。
すなわち、本発明では、ロータ1210が永久磁石1212を含み、ホール素子1410をロータ1210の全長に対し、中央線4210から全長の40%以内の範囲にホール素子1410を配置している。ホール素子1410はまた、ティース部1311の先端1313よりも外径側に配置する。
図4は、ロータ1210とステータ1300との間の距離(Gap、以下、ギャップと呼ぶ)と設定範囲(±A)との関係を示すグラフである。図4を参照して、ギャップが大きいときには、設定範囲±Aを小さくする。具体的には、中央線4210に近い領域にホール素子1410を配置する。これとは反対に、ギャップが小さくなれば、中央線4210から遠い位置にホール素子1410を配置する。
すなわち、実施の形態1に従って回転電機216は、ロータ1210と、ロータ1210の外周側に設けられ、複数のティース部1311を有するステータ1210と、ティース部1311間に設置された磁束検出素子としてのホール素子1410とを備える。ホール素子1410はロータ1210の軸方向の端部1210eから全長Lの30%以上離れている。かつ、ホール素子1410は、ティース部1311の先端1313から所定距離外周方向に設置されている。
このように構成された回転電機216では、ホール素子1410を設置する範囲内では、ロータ1210の磁界が端部1210eへ漏れず、ロータ1210の磁束を精度よく検出することが可能である。また、ステータ1300に通電された場合には、この通電はホール素子1410でロータ磁界を検出するときの外乱となる。ティース部1311の先端1313付近は通電による影響を受けやすく、通電時に位置検出精度を悪化させるおそれがある。この実施の形態では、ホール素子1410を外径側に配置しているため、ホール素子1410が先端1313から離れる。その結果、通電の影響を低減でき、検出精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2に従って回転電機の断面図である。図5を参照して、この発明の実施の形態2に従った回転電機216ではスロット部1312の中央線1319から回転方向にオフセットしてホール素子1410が設けられている点で、実施の形態1に従った回転電機216と異なる。コイル1320には通電部1500から電流が供給される。高回転用のモータとして回転電機216が作動する場合には、高回転時に電力投入タイミングを進める、いわゆる進角制御が行なわれる。この進角によりスロット部1312内の磁界が影響を受け、ホール素子1410の出力に誤差が生じるおそれがある。そこで、ホール素子1410を予め回転方向にずらして配置する。これにより、進角時にも磁界変化の少ない領域で位置を検出ができるためホール素子1410の出力に誤差が生じず位置検出精度を向上させることができる。
ホール素子1410は回転の下流側に設けられる。中央線1319に対し、回転の後側にホール素子1410が設けられる。
すなわち、実施の形態2に従った検出素子の固定構造では、磁束検出素子としてのホール素子1410をティース部1311間の中央線1319からロータ1210の回転方向にオフセットした位置に設置している。なお、この実施の形態では、実施の形態1の図3で示した位置にホール素子1410を設けてもよく、設けなくてもよい。すなわち、ロータ1210の全長をLとし、ロータ1210の端面としての端部1210eからの距離がロータ1210の全長の30%よりも離れた位置にホール素子1410を設置してもよく、またそれ以外の位置にホール素子1410を設置してもよい。すなわち、図3の中央領域212にホール素子1410を設置してもよく、端部領域213,214にホール素子1410を設置してもよい。
図6は、進角制御を説明するためのグラフである。図6を参照して、進角制御がない状態では中央線1319上でセンサの検出する磁束が最も大きくなる。これに対し、進角制御がある場合(図6中の「進角あり」)では、回転方向にずれた位置に磁束のピークが現われる。そのため、中央線1319に対して回転方向にずれた位置にホール素子1410を設けることでより確実に位置を検出でき、位置検出精度が向上する。
図7は、回転電機のシャフトに平行な断面図である。図7を参照して、ホルダ1400に保持されたホール素子1410がステータコア1310のタービンシャフト210の長手方向のほぼ中央部に位置している。なお、ホール素子1410は中央部に位置する必要はなく、長手方向のどの部分に位置決めされていてもよい。
ステータコア1310にコイル1320が巻かれている。ステータコア1310はロータ1210と向かい合っている。ロータ1210は回転軸としてのタービンシャフト210に固定されている。タービンシャフト210はベアリング211により回転可能に保持されている。なお、ベアリング211は流体ベアリングであってもよく、またボールベアリングであってもよい。ロータ1210はロータコア1211と、ロータコア1211に埋込まれた永久磁石1212とにより構成されている。永久磁石1212はタービンシャフト210に沿って長手方向に延びている。
図8は、比較例に従った回転電機を示す断面図である。図8を参照して、比較例に従った回転電機216では、タービンシャフト210に検出用の永久磁石1415が取付けられ、この永久磁石1415の位置をホール素子1410が検出する。このような比較例に従った回転電機216では、回転電機216外部にホール素子1410が配置されている。検出用の永久磁石1415はロータ1210の磁界と独立させるために永久磁石1212から離して設置している。よって軸長が長くなってしまう。これに対し、図7で示す本発明品では、軸長を短縮でき、高速化が可能となる。また、ロータ1210を構成する永久磁石1212の磁界でロータ1210の位置を検出することができるため、位置の検出精度およびS/N比を向上させることができる。
このような実施の形態2に従った検出素子の固定構造でも、実施の形態1に従った検出素子の固定構造と同様の効果がある。
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。図9を参照して、この発明の実施の形態3に従った回転電機216では、モールド部材1330によりホール素子1410が固定されており、かつホルダが設けられていない点で、実施の形態1および2に従った回転電機216と異なる。モールド部材1330の内周面1331が円筒形状となっており、その円筒面はティース部1311の先端1313と同一面を構成している。この実施の形態では1つのホール素子1410のみが設けられているが、これに限られず複数のホール素子1410がティース部1311間に設けられていてもよい。タービンシャフト210に平行な断面は図3で示される断面とほぼ同一となる。すなわち、中央領域212にホール素子1410が設置されている。また、実施の形態2で示したようにスロット部1312に中央に対して回転方向にオフセットとした位置にホール素子1410が設けられていてもよい。
このように構成された実施の形態3に従った回転電機では、実施の形態1および2に従った回転電機と同様の効果がある。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまなに変形することが可能である。まず、本発明が適用される回転電機は実施の形態1から3で示した集中巻きの三相交流モータに限られず、分布巻きの三相交流モータであってもよい。
さらに、交流モータとして三相モータだけでなく単相モータ、誘導モータ、整流子モータなどに本発明を適用することが可能である。
また、本発明に従った磁束検出素子の固定構造は回転電機だけでなく、レゾルバのロータの回転を検出する構造としても採用することが可能である。
さらに、回転電機に本発明に従った構造を適用する場合には、図1で示したように過給機を回転させる回転電機だけでなく、車両の動力伝達装置に取付けられ車輪を回転させる、または、車輪の回転エネルギを電気エネルギに変換するための回転電機として用いられてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従った電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。 回転電機の断面図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 ロータ1210とステータ1300との間の距離と設定範囲(±A)との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に従って回転電機の断面図である。 進角制御を説明するためのグラフである。 回転電機のシャフトに平行な断面図である。 比較例に従った回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。
符号の説明
200 電動過給機、202 コンプレッサハウジング、204 タービンハウジング、206 コンプレッサホイール、208 タービンホイール、210 シャフト、216 回転電機、1210 ロータ、1211 ロータコア、1212 永久磁石、1300 ステータ、1310 ステータコア、1311 ティース部、1312 スロット部、1313 先端、1320 コイル、1330 モールド部材、1351 バスバー、1400 ホルダ、1409 凸部、1410 ホール素子。

Claims (2)

  1. ロータと、
    前記ロータの外周側に設けられ、半径方向に延びる複数のティース部を有するステータと、
    前記ティース部間に設置された磁束検出素子とを備え、
    前記磁束検出素子を前記ロータの軸方向端から前記ロータの軸方向長さの3割以上離れた位置に配置し、かつ前記ティース部の先端部から所定距離外周方向の位置に磁束検出素子が配置される、磁束検出素子の固定構造。
  2. ロータの外周側に設けられ、半径方向に延びる複数のティース部を有するステータと、 前記ティース部間に設置された磁束検出素子とを備え、
    前記磁束検出素子は前記ティース部間の中央位置からロータの回転方向にオフセットした位置に配置される、磁束検出素子の固定構造。
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