JP4165598B2 - 電動過給機 - Google Patents

電動過給機 Download PDF

Info

Publication number
JP4165598B2
JP4165598B2 JP2006299356A JP2006299356A JP4165598B2 JP 4165598 B2 JP4165598 B2 JP 4165598B2 JP 2006299356 A JP2006299356 A JP 2006299356A JP 2006299356 A JP2006299356 A JP 2006299356A JP 4165598 B2 JP4165598 B2 JP 4165598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase difference
phase
supercharger
unit
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006299356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008115751A (ja
Inventor
秀之 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006299356A priority Critical patent/JP4165598B2/ja
Priority to DE102007000616A priority patent/DE102007000616A1/de
Priority to FR0707729A priority patent/FR2909496A1/fr
Publication of JP2008115751A publication Critical patent/JP2008115751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4165598B2 publication Critical patent/JP4165598B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B37/00Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
    • F02B37/04Engines with exhaust drive and other drive of pumps, e.g. with exhaust-driven pump and mechanically-driven second pump
    • F02B37/10Engines with exhaust drive and other drive of pumps, e.g. with exhaust-driven pump and mechanically-driven second pump at least one pump being alternatively or simultaneously driven by exhaust and other drive, e.g. by pressurised fluid from a reservoir or an engine-driven pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B39/00Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
    • F02B39/02Drives of pumps; Varying pump drive gear ratio
    • F02B39/08Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio
    • F02B39/10Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio electric
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B39/00Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
    • F02B39/16Other safety measures for, or other control of, pumps
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/15Controlling commutation time
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

本発明は、電動過給機に関し、特に、電動過給機に搭載されるモータの効率を向上させることが可能な電動過給機に関する。
従来より、エンジンの出力を向上させるために、エンジンに供給される空気をコンプレッサホイールの回転により圧縮して、過給する過給機が知られている。また、モータによりコンプレッサホイールに回転力を付与する電動過給機が公知である。
たとえば特開平5−39727号公報(特許文献1)は、回転電機付ターボチャージャの駆動装置を開示する。この駆動装置は、ターボチャージャの回転軸の機械的な回転基準位置を検知するポジションセンサと、回転電機の電気的な位相基準位置を検知する位相検知手段と、ポジションセンサが検知した回転基準位置と位相検知手段が検知した位相基準位置との位相差を演算する第1の演算手段と、ポジションセンサが検知した回転基準位置にその位相差を加算して回転電機に与えられる交流電源の位相基準位置を演算する第2の演算手段とを有する。この駆動装置は回転電機の非駆動時に上記の位相差を測定する。
特開平5−39727号公報 特開2005−304133号公報
上記文献では回転電機の駆動時に駆動装置が位相差を測定するかどうかは明示されていない。回転電機の非駆動時に求められた位相差に基づいて交流電源の位相を補正したとしても、回転電機の駆動時においてポジションセンサが検知した回転基準位置と位相検知手段が検知した位相基準位置との間に位相差が生じることが考えられる。この場合には回転電機の効率が想定される効率に達しないことが起こり得る。
本発明の目的は、モータの動作効率を向上させることが可能な電動過給機を提供することである。
本発明は要約すれば、電動過給機であって、過給機と、回転電機と、センサと、電力供給部と、記憶部と、位相差設定部と、誤差算出部とを備える。過給機は、内燃機関の排気を利用して回転して、内燃機関の吸気を圧縮する。回転電機は、過給機を回転させるロータと、ステータコイルとを有し、過給機の回転を支援する。センサは、ロータの回転位置を検知する。電力供給部は、ステータコイルに電力を供給する。記憶部は、ステータコイルに流れる電流の位相とセンサの出力の位相との位相差を定めるための少なくとも1つの初期値を記憶する。位相差設定部は、センサの出力と初期値とに基づいて電力供給部を制御して、ステータコイルに供給される電力が所定の条件を満たすように位相差の値を定める。誤差算出部は、位相差設定部が定めた少なくとも1つの設定値と初期値との誤差を算出する。
好ましくは、所定の条件は、ステータコイルに与えられる電力がピーク値に達したときに満たされる。
好ましくは、位相差設定部は、誤差算出部が誤差を算出した後は、初期値と誤差とに基づいて設定値を定める。
好ましくは、記憶部は、複数の初期値を記憶する。位相差設定部は、複数の初期値にそれぞれ対応する複数の設定値を設定する。誤差算出部は、複数の初期値と複数の設定値とを用いて、複数の誤差を算出する。
より好ましくは、ステータコイルに与えられる電力は、交流電力である。電力供給装置は、充放電可能な蓄電池と、蓄電池から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータとを含む。直流電力の電圧値は、蓄電池の充電量に応じて変動する。記憶部は、直流電力の複数の電圧値と複数の初期値とをそれぞれ対応付けて記憶する。
より好ましくは、位相差設定部は、所定のタイミングで複数の設定値を算出する。誤差算出部は、所定のタイミングで複数の誤差を算出する。電動過給機は、複数の誤差を監視して、複数の誤差のうち少なくとも2つの誤差の絶対値が所定値より大きい場合に、回転電機に異常が生じたと判定する監視部をさらに備える。
さらに好ましくは、電動過給機は、監視部の判定結果を表示する表示部をさらに備える。
本発明によれば、電動過給機に搭載されるモータの効率を向上させることが可能になる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。
図1を参照して、エンジンシステムは、エンジン100と、過給機200と、インタークーラ162と、エンジンECU(Electronic Control Unit)250と、過給機ECU340とを含む。本実施の形態に係るエンジンシステムは、自動車などの車両に搭載される。なお、エンジンECU250と過給機ECU340とは1つのECUに統合するようにしてもよい。図1に示す構成では、エンジンECU250と過給機ECU340とは、双方向で通信可能に接続される。
吸入口150から吸入される空気は、エアクリーナ152によりろ過される。エアクリーナ152によりろ過された空気は、吸気通路156を介して過給機200に流通する。過給機200に流通した空気はコンプレッサ202により圧縮された後、吸気通路160を流通して、インタークーラ162で冷却される。インタークーラ162で冷却された空気は、吸気通路102を流通して、エンジン100に吸入される。
吸気通路156の途中には、吸入空気量Qを検出するエアフローメータ154が設けられる。エアフローメータ154は、検出した吸入空気量を表す信号をエンジンECU250に送信する。
インタークーラ162は、コンプレッサ202により圧縮されて温度が上昇した空気を冷却する。冷却された空気の体積は、冷却前に比べて小さくなるため、より多くの空気がエンジン100に送り込まれる。
また、吸気通路156と吸気通路160とをバイパスするバイパス通路158が設けられ、バイパス通路158の途中には、バイパス通路158を流通する空気の流量を調整するエアバイパスバルブ164が設けられる。エアバイパスバルブ164は、エンジンECU250から受信する制御信号に応じて作動する。
吸気通路102の途中には、吸気通路102に流通する空気の流量を調整するスロットルバルブ166が設けられる。スロットルバルブ166は、スロットルモータ168により駆動される。スロットルモータ168は、エンジンECU250から受信する制御信号に応じて駆動する。
また、吸気通路102の途中には、吸気管圧力センサ170と吸気温度センサ172が設けられる。吸気管圧力センサ170は、吸気通路102内の空気の圧力を検知する。吸気管圧力センサ170は、検知した空気の圧力を表す信号をエンジンECU250に送信する。吸気温度センサ172は、吸気通路102内の空気の温度を検知する。吸気温度センサ172は、検知した空気の温度を表す信号をエンジンECU250に送信する。
エンジン100は、シリンダヘッド(図示せず)とシリンダブロック112とを含む。シリンダブロック112には、図1の紙面上下方向に複数の気筒が設けられる。そして、各気筒内には、紙面上下方向に摺動可能にピストン114が設けられる。ピストン114は、コンロッド116を介してクランクシャフト120に連結される。ピストン114、コンロッド116およびクランクシャフト120によりクランク機構が形成される。
ピストン114の上部においては、燃焼室108が形成される。燃焼室108には、燃焼室108に向けて点火プラグ110と燃料噴射インジェクタ106とが設けられる。本実施の形態において、エンジン100は直噴エンジンであるとして説明するが、特に、直噴エンジンに限定されるものではない。たとえば、エンジン100は、内燃機関であればよく、ポート噴射型のエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。
シリンダヘッドには、吸気通路102と排気通路130とがそれぞれ燃焼室108に接続するように設けられる。吸気通路102と燃焼室108との間には、吸気バルブ104が設けられる。排気通路130と燃焼室108との間には、排気バルブ128が設けられる。吸気バルブ104および排気バルブ128は、クランクシャフト120と連動して回転するカムシャフト(図示せず)により駆動される。
吸気通路102を流通する空気は、ピストン114が下降するときに、吸気バルブ104が開かれて燃焼室108に吸引される。燃焼室108に流通した空気は、燃料噴射インジェクタ106から噴射された燃料と混合される。吸気バルブ104が閉じて、ピストン114が上死点付近まで上昇したときに点火プラグ110において燃料と混合された空気が点火されて燃焼する。燃焼による圧力によりピストン114が押し下げられる。このとき、ピストン114の上下運動がクランク機構を介してクランクシャフト120の回転運動に変換される。そして、ピストン114が下死点付近まで下降したときに、排気バルブ128が開く。ピストン114が再び上昇するときに、燃焼室108内で燃焼させられた空気、すなわち、排気ガスは、排気通路130を流通する。排気通路130を流通した空気は、過給機200のタービン204を駆動させた後に、排気管180を流通して触媒182に導かれる。排気ガスは、触媒182により浄化された後、車外に排出される。
クランクシャフト120の一方端には、プーリ(図示せず)が設けられる。プーリはベルト124を介してオルタネータ126の回転軸に設けられたプーリに連結される。クランクシャフト120の回転によりオルタネータ126が作動して、発電が行なわれる。
タイミングロータ118は、クランクシャフト120に設けられており、クランクシャフト120と共に回転する。タイミングロータ118の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ122はタイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ118が回転すると、タイミングロータ118の突起と、クランクポジションセンサ122とのエアギャップが変化するため、クランクポジションセンサ122のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ122は、起電力を表す信号を、エンジンECU250に送信する。エンジンECU250は、クランクポジションセンサ122から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。
また、車両には、車速センサ(図示せず)が車輪に設けられ、車輪の回転数(車輪速度)を検知する。車速センサは、検出結果を表す信号をエンジンECU250に送信する。エンジンECU250は、車輪の回転数から、車速を算出する。
エンジンECU250は、吸気圧、吸気温度、吸入空気量、車輪速度、アクセルペダル233の踏み込み量など各センサから送信された信号、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
過給機200は、コンプレッサ202と、シャフト210と、タービン204とを含む。シャフト210はモータ(回転電機)216より回転させることができる。
コンプレッサ202のハウジング内には、コンプレッサホイール(コンプレッサロータ、コンプレッサブレードなどとも呼ばれる。)206が収納される。コンプレッサホイール206は、エアクリーナ152によりろ過された空気を圧縮(過給)する。
タービン204のハウジング内には、タービンホイール(タービンロータ、タービンブレードなどとも呼ばれる。)208が収納される。タービンホイール208は、排気ガスにより回転させられる。
コンプレッサホイール206とタービンホイール208とは、シャフト210の両端にそれぞれ設けられる。すなわち、排気ガスによりタービンホイール208が回転させられると、コンプレッサホイール206も回転する。
また、コンプレッサホイール206とタービンホイール208との間には、シャフト210を回転軸とするモータ(回転電機)216が設けられる。シャフト210は、モータ216のハウジングにより回転自在に支持される。
モータ216は、過給機ECU340の制御信号に応じて過給機EDU(Electronic Drive Unit)330から供給される電力によりシャフト210に回転力を付与する。過給機EDU330は、高圧バッテリー320から供給される直流電力を用いて、過給機ECU340から入力される制御信号に応じた電力をモータ216に供給する。過給機EDU330は、たとえば、インバータであり、直流電力を交流電力に変換する。
なお、高圧バッテリー320および過給機EDU330は、本発明の電動過給機における「電力供給部」を構成する。
モータ216には、回転子位置センサ211が設けられる。回転子位置センサ211は、回転子の回転位置(回転角)および回転数を検知する。回転子位置センサ211は、検知結果を表す信号を過給機ECU340に送信する。回転子位置センサ211は、たとえば、ホールセンサである。
電流センサ251はモータ216に流れる電流を検知する。電圧センサ252はモータ216に印加される電圧を検知する。これらのセンサは過給機ECU340に検知結果を送信する。
高圧バッテリー320は、DC/DCコンバータ310に電気的に接続される。DC/DCコンバータ310は、上述したオルタネータ126に電気的に接続される。したがって、オルタネータ126において発電された電力は、DC/DCコンバータ310にて適切な電圧に昇圧された後に、高圧バッテリー320に供給される。これにより、高圧バッテリー320が充電される。電圧センサ253は高圧バッテリー320から出力される直流電圧を検知して検知結果を過給機ECU340に送信する。
また、オルタネータ126において発電された電力は、低圧バッテリー300に供給される。これにより、低圧バッテリー300が充電される。低圧バッテリー300は、エンジンECU250や過給機ECU340などに電力を供給する。
過給機ECU340は、エンジンECU250から送信される情報、回転子位置センサから送信された信号、および、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、過給機200が所望の作動状態となるように、機器類を制御する。
以上のような構成を有する過給機200においては、エンジン100で、燃料と混合された空気が燃焼された後、排気ガスは、排気通路130からタービン204内に導かれる。排気ガスはそこでタービンホイール208を回転させ、その回転力がシャフト210に伝達される。その後、排気ガスは、排気管180を流通して、触媒182に導かれる。触媒182に導かれた排気ガスは、浄化された状態で車外へ排出される。
一方、エンジン100に供給するため車外より吸入された空気は、エアクリーナ152によってろ過された後、吸気通路156を流通して、コンプレッサ202内に導かれる。空気はシャフト210と一体となって回転するコンプレッサホイール206によって圧縮(過給)される。圧縮された空気は、インタークーラ162に導かれ、冷却された状態でエンジン100の吸気通路102を介して燃焼室108に吸入される。
また、過給機ECU340は、エンジン100の低回転域において、コンプレッサ202において圧縮される空気が所望の過給圧に到達しない場合(たとえば、エンジン100の回転数が予め定められた回転数以下である場合)には、モータ216を駆動することにより、コンプレッサ202の過給圧が強制的に上昇するように制御する。
図2は、実施の形態1に示す過給機200およびモータ216の構成を示す図である。
図2を参照して、モータ216は、シャフト210の途中に設けられるロータ214と、シャフト210の回転軸に直交する方向からロータ214に対向して設けられるステータコア212と、ステータコア212を収納する筐体230とを含む。ステータコア212は、ロータ214を回転軸周りに取り囲むように形成される。ステータコア212には、複数のティースがロータ214に対向するように形成される。複数のティースのそれぞれにはコイル234が巻回される。本実施の形態においては、モータ216は、3相(U相、V相、およびW相)のモータであって、ステータコア212には、6つのティースが形成される。
ロータ214には永久磁石が設けられる。本実施の形態においては、ロータ214の極数はたとえば2極であるが、特に限定されるものではない。
また、シャフト210は、タービンホイール208側に設けられる軸受部222と、コンプレッサホイール206側に設けられる軸受部224およびスラストベアリング228により回転自在に過給機200の筐体230に支持される。また、コンプレッサホイール206とスラストベアリング228との間には、スペーサ232が設けられる。
コイル234に電力が供給されると、コイル234において磁界が発生する。発生した磁界に基づいて磁束の流れが形成されてロータ214は回転力を得る。
図3は、図2の3−3断面を示す図である。
図3を参照して、本実施の形態においては、ステータコア212には6つのティース241〜246がシャフト210の回転軸を中心として60度毎の位相角を有するように形成される。ティース241〜246のそれぞれにコイル(ステータコイル)234〜239が巻回される。本実施の形態においてコイル234,237がU相のコイルに対応し、コイル235,238がV相のコイルに対応し、コイル236,239がW相のコイルに対応する。なおコイル234,237は電気的に接続される。同様にコイル235,238およびコイル236,239も電気的に接続される。
ティース241とティース246との間には、回転子位置センサ(ホールセンサ)211が設けられる。回転子位置センサ211はU相から回転子位置センサ211に受ける磁束の垂直成分に応じた電圧を発生する。そして、回転子位置センサ211は、発生した電圧(アナログ信号)を所定のレベルでコンパレートしてデジタル信号に変換し、その変換したデジタル信号を図1に示す過給機ECU340へ出力する。なお回転子位置センサ211は、U相の配置方向に対して所定の角度をなすように配置される。
図4は、図3に示す回転子位置センサ211から出力される信号と、モータ216に流れる電流との関係を示す図である。
図4および図3を参照して、回転子位置センサ211は、電気角が0〜180度の範囲でHレベルになる信号Hu(U相ホールセンサ)を出力する。ロータ214の回転位置の基準位置は信号Huが立上がるときの回転位置に設定される。
モータ216のU相に流れる相電流Iuは電気角に対して変化する。図4に示すように電気角が120度の範囲で相電流Iuはモータ216のU相に流れる。また電気角が60度の間隔で相電流Iuの符号は入れ替わる。なお図4には示さないが、モータ216のV相,W相にも電気角が120度の範囲で電流が流れる。このような通電方式は一般的に「120度通電方式」と称される。
図4に示すように、相電流Iuは信号Huの立ち上がりからある位相差で立ち上がる。この位相差を示す角度θを以後「通電開始位相角θ」または単に「位相角θ」と称することにする。通電開始位相角θはモータ216に入力される電力が最大となるように設定される。その理由はモータ216から最大の出力が得られるためである。
通電開始位相角θは回転子位置センサ211の取り付け後にモータ216の動作確認を行ないながら決定される。決定された通電開始位相角θの値は図1に示す過給機ECU340の内部に記憶される。
なお、図1の過給機ECU340は、モータ回転数の上昇に伴ない相電流を進角制御する。これにより、モータの回転数が上昇すると通電開始位相角θは小さくなる。ただしモータの回転数が上昇しても相電流Iuが立ち上がる(あるいは立ち下がる)にはある程度の時間が必要である。このため図4において破線で示す電流波形のように、モータ回転数が上昇するにつれて立ち上がり時および立下り時における相電流Iuの変化は緩やかになる。
図5は、図1に示す過給機ECUの機能ブロック図である。
図5および図3を参照して、過給機ECU340は、記憶部342と、位相差設定部343と、誤差算出部344とを含む。また、過給機EDU330は高圧バッテリー320からの直流電力を交流電力に変換する。過給機EDU330および高圧バッテリー320は電力供給部320Aを構成する。
記憶部342は、コイル234,237に流れる電流の位相と回転子位置センサ211からの信号Huの位相との位相差、すなわち通電開始角を定めるための少なくとも1つの初期値(位相角θ1)を記憶する。
位相差設定部343は、信号Huと位相角θ1とに基づいて、電力供給部320A(より特定的には過給機EDU330)を制御する。そして位相差設定部343は、コイル234〜239に供給される電力が最大となるように通電開始位相角の値を定める。位相角θ2は位相差設定部343により設定される通電開始位相角の値(設定値)である。
また、位相差設定部343はエンジンECU250から各種の情報を受けて過給機EDU330を制御する。
位相差設定部343は、モータ回転数算出部351と、入力電力算出部352と、位相差算出部353と、駆動部354とを含む。
モータ回転数算出部351は、回転子位置センサ211から信号Huを取得して、その信号Huの周期を取得する。モータ回転数算出部351は、その周期の逆数を用いてモータ回転数を算出する。
入力電力算出部352は、電流センサ251の検知結果と電圧センサ252の検知結果と、モータ回転数算出部351からのモータ回転数とを受けて、モータの入力電力を算出する。電流センサ251はモータ216のU相に流れる相電流を検知する。電圧センサ252はモータ216のU相の相電圧を検知する。
位相差算出部353は、記憶部342から位相角θ1を受けて、位相角θ1に基づいて駆動部354に与える位相差を変化させて位相角θ2を算出する。
駆動部354は回転子位置センサ211から信号Huを受けるとともに位相差算出部353から位相差の情報を受けて過給機EDU330を制御する。位相差算出部353が駆動部354に与える位相差を変化させることでモータ216のステータコイルに流れる電流の位相が変化する。
誤差算出部344は、記憶部342から位相角θ1を読出すとともに、位相差算出部353から位相角θ2を受ける。誤差算出部344は、位相角θ1と位相角θ2との誤差Δθを算出する。誤差Δθは記憶部342に記憶される。
位相差設定部343は、誤差算出部344が誤差Δθを算出した後には、位相角θ1と誤差Δθに基づいて、駆動部354に与える位相差の値を決定する。この処理については後述する。
このように実施の形態1に係る電動過給機は、モータのステータコイルに流れる電流の位相と回転子位置センサの出力(信号Hu)の位相との位相差を定めるための少なくとも1つの初期値(位相角θ1)を記憶する記憶部342と、信号Huと位相角θ1とに基づいて電力供給部320Aを制御して、ステータコイルに供給される電力が所定の条件を満たすように位相差の値を定める位相差設定部343とを備える。個々のモータの特性にばらつきがあるために、最適な位相差はモータごとに異なる。また、モータの特性は時間が経つにつれて変化する。これによりモータの効率が目標とする効率よりも低下する可能性がある。位相差設定部343により最適な位相差(位相角θ2)を求めることによって、モータの効率を向上させることができる。
図6は、実施の形態1に係る通電開始位相角θの誤差算出処理の概要を説明する図である。
図6および図4を参照して、グラフの横軸は通電開始位相角を示し、グラフの縦軸はモータへの入力電力を示す。なおグラフの横軸において右側から左側に向かう向きは通電開始位相角の進角方向を表わす。
図6および図5を参照して、位相角θ1(Nt1)はモータ回転数NtがNt1のときにおける通電開始位相角θの初期値である。位相差算出部353は位相角θ1(Nt1)を基準に通電開始位相角θを変化させる。位相角θ2(Nt1)において入力電力はピークに達する。このときに、モータ216のステータコイルに供給される電力は「所定の条件」を満たす。これによりモータのトルクを最大にすることができるので、電動過給機の動作効率を向上させることができる。
なお、この「所定の条件」は様々に設定することができ、たとえば「入力電力の値がしきい値よりも大きい」という条件でもよい。
誤差算出部344は、位相角θ1(Nt1)に対する位相角θ2(Nt1)の誤差を求める。
図5に示す位相差算出部353は、誤差Δθ(Nt1)が算出された後には、その誤差Δθ(Nt1)と初期値(すなわち位相角θ1(Nt1))とを用いてモータの回転数に対する位相差の関係を補正する。位相差算出部353は補正結果に基づいて駆動部354に位相差を与える。これによりたとえば車両の走行時において燃費を向上させることが可能になる。
図7は、図5の位相差算出部353にて行なわれる通電開始位相角θの補正処理を模式的に説明する図である。
図7および図5を参照して、記憶部342は、モータ回転数Nt1〜Nt5にそれぞれ対応する複数の位相角θ1(Nt1),θ1(Nt2),θ1(Nt3),θ1(Nt4),θ1(Nt5)を記憶する。位相差算出部353は、位相角θ1(Nt1)〜θ1(Nt5)にそれぞれ対応する位相角θ2(Nt1),θ2(Nt2),θ2(Nt3),θ2(Nt4),θ2(Nt5)を算出する。誤差算出部344は、位相角θ1(Nt1)〜θ1(Nt5)と位相角θ2(Nt1)〜θ2(Nt5)とに基づいて誤差Δθ(Nt1),Δθ(Nt2),Δθ(Nt3),Δθ(Nt4),Δθ(Nt5)を算出する。なお、図7にはモータ回転数NtがNt1の場合の誤差Δθ(Nt1)とモータ回転数NtがNt5の場合の誤差Δθ(Nt5)とを代表的に示す。
位相差算出部353は、初期状態では位相角θ1(Nt1)〜θ1(Nt5)を線形補間することによって、モータ回転数Ntと通電開始位相角との関係を示すマップを作成する。位相差算出部353は、位相角θ1(Nt1)および誤差Δθ(Nt1)を用いてモータ回転数NtがNt1のときの通電開始位相角を補正する。モータ回線数NtがNt2〜Nt5の各場合においても同様である。そして、位相差算出部353は、補正後の位相角θ1(Nt1)〜θ1(Nt5)、すなわち位相角θ2(Nt1)〜θ2(Nt5)を線形補間することによりマップを再作成する。
図8は、実施の形態1に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの補正処理を説明するフローチャートである。
図8および図5を参照して処理が開始されると、まずステップS1において、過給機ECU340は、回転子位置センサ211から信号Hu(U相ホールセンサ信号)を取得する。次にステップS2において、モータ回転数算出部351は信号Huを用いて信号Huの周期(U相ホールセンサ周期)T_Uを取得する。
続いてステップS3においてモータ回転数算出部351はモータ216の回転数(モータ回転数Nt)を算出する。モータ回転数Ntは以下の式(1)に従って算出される。
Nt=60/T_U [rpm] …(1)
ステップS4において、位相差算出部353は記憶部342から位相角θ1を読み出す。これにより通電開始位相角θの初期値が設定される。
ステップS5において、位相差算出部353は駆動部354に位相角θ1を与える。駆動部354は信号Huおよび位相角θ1に基づいて過給機EDU330を制御する。過給機EDU330からモータ216に電力が供給されることによりモータ216が駆動されモータ回転数Ntは上昇する。
図9は、モータ216の回転数の変化を説明する図である。
図9を参照して、モータ216への入力電力が増加するに従ってモータ回転数Ntは増加する。たとえばモータ回転数Nt1,Nt2がそれぞれ1000,2000[rpm]であるとする。この場合、位相差算出部353は、1000[rpm]近傍の範囲(たとえば1000±10[rpm])である範囲aにおいて、Δθ(Nt1)を求め、2000[rpm]近傍の範囲(たとえば2000±10[rpm])である範囲bにおいて、Δθ(Nt2)を求める。
再び図8および図5を参照して、ステップS6において、位相差算出部353はモータ回転数Ntが(Nt1−1000)よりも大きく、かつ、(Nt1+1000)よりも小さいという条件を満たすか否かを判定する。この条件が満たされる場合(ステップS6においてYES)、処理はステップS7に進む。ステップS7において、誤差算出部344は誤差Δθ(Nt1)を算出する処理(後述)を実行する。ステップS7の処理が終了すると、処理はステップS1に戻る。一方、ステップS6において上述の条件が満たされない場合(ステップS6においてNO)、処理はステップS8に進む。
ステップS8〜S15ではステップS6,S7と同様の処理が行なわれる。ステップS8,S9はモータ回転数がNt2の場合の処理である。ステップS10,S11はモータ回転数がNt3の場合の処理である。ステップS12,S13はモータ回転数がNt4の場合の処理である。ステップS14,S15はモータ回転数がNt5の場合の処理である。
以下、ステップS8〜S15の処理を順番に説明する。ステップS8において、モータ回転数Ntが(Nt2−1000)よりも大きく、かつ、(Nt2+1000)よりも小さいという条件が満たされる場合(ステップS8においてYES)、処理はステップS9に進む。ステップS9において、誤差算出部344は誤差Δθ(Nt2)を算出する。ステップS9の処理が終了すると、処理はステップS1に戻る。一方、ステップS8において上述の条件が満たされない場合(ステップS8においてNO)、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、モータ回転数Ntが(Nt3−1000)よりも大きく、かつ、(Nt3+1000)よりも小さいという条件が満たされる場合(ステップS10においてYES)、処理はステップS11に進む。ステップS11において、誤差算出部344は誤差Δθ(Nt3)を算出する。ステップS11の処理が終了すると、処理はステップS1に戻る。一方、ステップS10において上述の条件が満たされない場合(ステップS10においてNO)、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、モータ回転数Ntが(Nt4−1000)よりも大きく、かつ、(Nt4+1000)よりも小さいという条件が満たされる場合(ステップS12においてYES)、処理はステップS13に進む。ステップS13において、誤差算出部344は誤差Δθ(Nt4)を算出する。ステップS13の処理が終了すると、処理はステップS1に戻る。一方、ステップS12において上述の条件が満たされない場合(ステップS12においてNO)、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、モータ回転数Ntが(Nt5−1000)よりも大きく、かつ、(Nt5+1000)よりも小さいという条件が満たされる場合(ステップS14においてYES)、処理はステップS15に進む。ステップS15において、誤差算出部344は誤差Δθ(Nt5)を算出する。ステップS15の処理が終了すると、全体の処理は終了する。一方、ステップS14において上述の条件が満たされない場合(ステップS14においてNO)、処理はステップS1に戻る。
図10は、図8のステップS7における誤差Δθ(Nt1)の算出処理を説明するフローチャートである。なお誤差Δθ(Nt2)〜Δθ(Nt5)の算出処理は、図10に示す処理とモータ回転数が異なる点を除いては図10に示す処理と同様である。よって以下では代表的に誤差Δθ(Nt1)の算出処理について説明する。
図10および図5を参照して、処理が開始されると、まずステップS21において、電流センサ251はU相の相電流Iuを測定する。次にステップS22において電圧センサ252はU相の相電圧Vuを測定する。これらの測定結果は入力電力算出部352に入力される。なお、U相だけでなくV相、W相についても相電流および相電圧が測定されてもよい。
続いてステップS23において、入力電力算出部352は相電流Iuおよび相電圧Vuに基づいてモータ216に入力される入力電力P(Nt1)を算出する。入力電力P(Nt1)は以下の式(2)に従って求められる。なお「*」は乗算を示す記号である。
P(Nt1)=(3*ΣIu*Vu)/T_U …(2)
続いてステップS24において、位相差算出部353は、入力電力P(Nt1)が最大値(ピーク値)であるか否かを判定する。位相差算出部353は前回取得した入力電力P(Nt1)よりも今回取得した入力電力P(Nt1)が小さければ、前回取得した入力電力P(Nt1)の値が最大値であると判定する。入力電力P(Nt1)の最大値が存在する場合(ステップS24においてYES)、処理はステップS25に進む。一方、入力電力P(Nt1)の最大値が決定できない場合(ステップS24においてNO)、処理はステップS26に進む。この場合には位相差算出部353は位相角θ(Nt1)を再設定する。ステップS26の処理が終了すると、処理はステップS21に戻る。
ステップS25において、誤差算出部344は、入力電力P(Nt1)が最大値となるときの位相角θ2(Nt1)と初期値である位相角θ1(Nt1)との差からΔθ(Nt1)を算出する。ステップS25の処理が終了すると全体の処理が終了する。
このように実施の形態1によれば、回転子位置センサ以外の要因による個体差(モータの出力のばらつき)を補正することが可能になる。「回転子位置センサ以外の要因」とは、たとえばステータコアの占積率のばらつきによる銅線の損失ばらつき、コイルの巻線長さのばらつき、ロータ磁束密度のばらつき、ステータとロータとの相対的な位置ずれ(ロータの軸方向の位置ずれ)のばらつき、巻線インダクタンスのばらつき、巻線抵抗のばらつき等である。
これにより実施の形態1によれば、通電時におけるモータ出力の低下を防いだり、電動過給機ごとにモータ出力がばらつくのを防いだりすることができる。これにより実施の形態1によれば、車両挙動、燃費、エミッション特性等が車両ごとにばらつくのを防ぐことができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成は図1に示す構成と同様である。また、実施の形態2に係る電動過給機が搭載する過給機ECUの機能ブロックは図5に示す機能ブロックと同様である。
図1および図5に示す高圧バッテリー320は充放電可能な蓄電池である。高圧バッテリー320から出力される直流電圧の値は高圧バッテリー320の充電量に応じて変動する。たとえばモータ216を駆動させると高圧バッテリー320から放電が行なわれるため直流電圧の値が低下する。実施の形態2では複数の直流電圧値にそれぞれ対応する複数の通電開始位相角の誤差を算出する。これにより直流電圧が変動しても、最適な通電開始位相角を求めることが可能になる。
図11は、実施の形態2に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの誤差算出処理の概要を説明する図である。
図11および図6を参照して、実施の形態2では複数の直流電圧Vdc(電圧Vdc1,Vdc2,Vdc3)ごとに、通電開始位相角の誤差Δθ(Nt1)を算出する。誤差Δθ(Nt1)を算出する処理は実施の形態1と同様である。図11には示していないが誤差Δθ(Nt2)〜Δθ(Nt5)について電圧Vdc1,Vdc2,Vdc3の各々に対して算出される。
記憶部342は、複数の直流電圧値(Vdc1,Vdc2,Vdc3)と位相角θ1(Nt1)〜位相角θ1(Nt5)を記憶する。これにより図5に示す誤差算出部344において、複数の直流電圧値と複数の誤差とを対応付けて求めることが可能になる。
図12は、実施の形態2にて行なわれる通電開始位相角θの補正処理を模式的に説明する図である。
図12および図7を参照して、実施の形態2では複数の直流電圧Vdc(電圧Vdc1,Vdc2,Vdc3)ごとに、位相角θ1(Nt1)〜θ1(Nt5)および誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)に基づいて、モータ回転数に対する位相角の変化を示すマップを再作成する。マップの再作成処理は実施の形態1と同様である。
図13は、実施の形態2に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの補正処理を説明するフローチャートである。
図13および図5を参照して処理が開始されると、電圧センサ253は高圧バッテリー320から過給機EDU330に供給される直流電圧Vdcを検知して検知結果を位相差算出部353に送る。ステップS31において、電圧センサ253は直流電圧Vdcの値がVdc1であることを検知する。
ステップS32において、位相差算出部353は、図8および図10のフローチャートに従う処理を実行する。これにより直流電圧VdcがVdc1であるときの通電開始位相角の誤差Δθ(Nt,Vdc1)が算出される。
以後、ステップS33〜S36においてはステップS31,S32における処理と同様の処理が行なわれる。ステップS33において電圧センサ253は直流電圧Vdcの値がVdc2であることを検知する。ステップS34において通電開始位相角の誤差Δθ(Nt,Vdc2)が算出される。ステップS35において電圧センサ253は直流電圧Vdcの値がVdc3であることを検知する。ステップS36において通電開始位相角の誤差Δθ(Nt,Vdc3)が算出される。ステップS34,S36の処理は図8および図10のフローチャートに従う処理と同様である。
このように実施の形態2によれば、高圧バッテリーから過給機EDUに供給される直流電圧の変動に応じて通電開始位相角を補正することが可能になる。よって実施の形態1に比較して、よりモータの効率を高めることが可能になる。よって実施の形態2によれば実施の形態1よりも、さらに、車両挙動、燃費、エミッション特性等を向上させることができる。
なお、実施の形態1および2に係る通電開始位相角の補正は、電動過給機単体で行なわれてもよいし、エンジンと電動過給機とを結合させた状態で行なわれてもよい。
また、実施の形態1および2に係る通電開始位相角の補正は、工場から車両が出荷される段階において行なわれてもよいし、車両の走行の合間に行なってもよい。車両の走行の合間に通電開始位相角の補正を行なう場合には、たとえばエンジンECUおよび過給機ECUは、信号待ち等により車両が停車したことを検知した際にエンジンをアイドル運転させて、通電開始位相角の補正を行なってもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3では過給機ECU340は通電開始位相角の誤差の経時変化を監視して、誤差が大きくなった場合にはその旨を表示する。
図14は、実施の形態3に係る電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。
図14および図1を参照して、実施の形態3は過給機ECU340から送信される情報を表示する表示部360が設けられる点で実施の形態1と異なる。なお、図14に示すエンジンシステムの他の部分の構成は図1に示すエンジンシステムの対応する部分の構成と同様である。
図15は、実施の形態3に係る電動過給機が備える過給機ECU340の機能ブロック図である。
図15および図5を参照して、実施の形態3に係る過給機ECU340は、監視部345をさらに含む点で実施の形態1に係る過給機ECU340と異なる。また実施の形態3では監視部345からの情報を表示する表示部360が設けられる点で実施の形態1と異なる。
図16は、通電開始位相角の誤差の経時変化を模式的に示す図である。
図16および図15を参照して、たとえばステータコアのティースに巻回されるコイルの特性(抵抗値等)が次第に変化すると誤差Δθも次第に大きくなる。過給機ECU340は複数のモータ回転数Nt(Nt1〜Nt5)ごとに誤差Δθの時間変化を監視して、位相角の初期値からの誤差が所定範囲を超える(たとえば初期値±10度の範囲を超える)ものが複数あれば、ステータの故障が生じたと判定する。
詳細に説明すると、位相差算出部353は、所定のタイミングで、モータ回転数Nt1〜Nt5にそれぞれ対応する複数の位相角θ2(Nt1)〜θ2(Nt5)を算出する。したがって誤差算出部344も所定のタイミングで複数の誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)を算出する。監視部345は、複数の誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)を監視する。
監視部345は、複数の誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)のうち少なくとも2つの誤差の絶対値が所定値より大きい場合に、ステータコアのティースに巻回されるコイルに異常が生じたと判定する。表示部360は監視部345の判定結果を表示する。
図16においては、基準時から時間t1だけ経過したときにΔθ(Nt4)の値が(初期値−10)度よりも小さくなる。次に基準時から時間t2だけ経過したときにΔθ(Nt5)の値が(初期値−10)度よりも小さくなる。このときに過給機ECU340はステータの故障が生じたと判定する。なお、位相角θの初期値はモータ回転数ごとに異なる可能性があるが、便宜上、図16では誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)の大きさを判定するためのしきい値は互いに同じであるとして示す。
あるモータ回転数に対応する通電開始位相角(たとえばθ1(Nt1))の誤差の経時変化のみに基づいてステータの故障を判定した場合、誤差の測定精度が低い場合には誤判定をする可能性が高い。本実施の形態では複数の誤差Δθの少なくとも2つの誤差に基づいてステータの故障を判定することにより誤判定が生じる可能性を低くすることができる。
図17は、図15に示す過給機ECU340が行なうステータ故障判定処理を説明するフローチャートである。
図17および図15を参照して、処理が開始されると、まずステップS41において監視部345は、誤差Δθの経時変化をモニタした最終時点から所定時間が経過しているか否かを判定する。この判定を行なうために監視部345は監視時刻の情報を記憶してもよい。また、監視部345は所定のトリップ数に達したか否かを判定してもよい。ここで1回のトリップは、たとえばイグニッションキーがオン位置に回動された時点からイグニッションキーがオフ位置に戻されるまでの期間と定義される。
ステップS41において、誤差の経時変化をモニタした最終時点から所定期間が経過した場合(ステップS41においてYES)、処理はステップS42に進み、そうでない場合(ステップS41においてNO)、処理はステップS41に戻る。
ステップS42において、過給機ECU340(主として位相差算出部353および誤差算出部344)は誤差Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)を算出する。誤差Δθの算出方法は実施の形態1における誤差Δθの算出方法と同様である。
続いてステップS43において、監視部345は、Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)のうち初期値から一定量(たとえば10度)ずれたものが複数あるか否かを判定する。Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)のうち該当の条件を満たすものが2つ以上ある場合、処理はステップS44に進む。Δθ(Nt1)〜Δθ(Nt5)のうち該当の条件を満たすものが2つより少ない場合、処理はステップS41に戻る。
ステップS44において、監視部345はステータが故障したと判定して、後続の処理を実行する。まずステップS45において監視部345は運転者にステータが故障したことを通知するため表示部360に表示処理を行なわせる。たとえばステップS44において監視部345はエンジンチェックランプを点灯させる。これにより運転者に点検を行なうよう促すことが可能になる。なお表示部360がディスプレイである場合には、監視部345はそのディスプレイに異常の有無を知らせるメッセージを表示させてもよい。
ステップS45において、監視部345は故障の種類を特定する。たとえば監視部345は電流センサ251が検出したコイルの電流値が0のまま変化しない場合には巻線が断線したと判断する。ステップS46において、監視部345は記憶部342に故障の種類(たとえばコイルの抵抗値の変化等)に関する情報を記憶させる。故障に関する情報を記憶部342に記憶させることにより、車両の状態を診断することが容易になる。
なお、モータの入力電力の最大値の経時変化をモニタすることでステータ等の故障判定を行なってもよい。
図18は、モータの入力電力の最大値をモニタする例を示す図である。
図18を参照して、P(Nt1)〜P(Nt5)は、モータ回転数Nt1〜Nt5にそれぞれ対応する入力電力の最大値を示す。P(Nt1)〜P(Nt5)のうち、初期値からのずれ量がある量xよりも大きくなったものが2つあれば、過給機ECU340はステータに故障が生じたと判定する。図18の場合には時間t2においてP(Nt4),P(Nt5)ともに初期値からのずれ量がずれ量xよりも大きいので、過給機ECU340はステータに故障が生じたと判定する。
なお、ステータ故障の判定処理は図17に示すフローチャートと同様であり、ステップS42において入力電力の最大値が算出される点でのみ異なる。
従来は、ステータコイルの異常診断については巻線の断線および短絡について行なわれていたが、磁気回路の特性変化による異常を検出していなかった。従来の方法によれば、極端な場合にはモータの駆動が不可能になるまで故障検出が遅れる可能性がある。また、モータの出力が低下することによる車両挙動の安定性の低下、燃費、あるいはやエミッション特性の悪化が生じる可能性がある。またモータの過熱、漏電、感電等が生じる可能性も考えられる。
本実施の形態によればモータ駆動が不可能になる前にステータの異常を判定し、判定結果を表示する。これにより運転者に車両の点検が必要なことを通知することができるとともに故障部位を特定することができる。さらに、早期の点検を可能にすることによって車両挙動の安定性が低下したり燃費あるいはエミッション特性が悪化したりするのを防ぐことができる。
なお、図5,図15に示す過給機ECU340はソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェアにより実現されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1に係る電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。 実施の形態1に示す過給機200およびモータ216の構成を示す図である。 図2の3−3断面を示す図である。 図3に示す回転子位置センサ211から出力される信号と、モータ216に流れる電流との関係を示す図である。 図1に示す過給機ECUの機能ブロック図である。 実施の形態1に係る通電開始位相角θの誤差算出処理の概要を説明する図である。 図5の位相差算出部353にて行なわれる通電開始位相角θの補正処理を模式的に説明する図である。 実施の形態1に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの補正処理を説明するフローチャートである。 モータ216の回転数の変化を説明する図である。 図8のステップS7における誤差Δθ(Nt1)の算出処理を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの誤差算出処理の概要を説明する図である。 実施の形態2にて行なわれる通電開始位相角θの補正処理を模式的に説明する図である。 実施の形態2に係る電動過給機が行なう通電開始位相角θの補正処理を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る電動過給機が搭載されるエンジンシステムの構成を示す図である。 実施の形態3に係る電動過給機が備える過給機ECU340の機能ブロック図である。 通電開始位相角の誤差の経時変化を模式的に示す図である。 図15に示す過給機ECU340が行なうステータ故障判定処理を説明するフローチャートである。 モータの入力電力の最大値をモニタする例を示す図である。
符号の説明
100 エンジン、102,156,160 吸気通路、104 吸気バルブ、106 燃料噴射インジェクタ、108 燃焼室、110 点火プラグ、112 シリンダブロック、114 ピストン、116 コンロッド、118 タイミングロータ、120 クランクシャフト、122 クランクポジションセンサ、124 ベルト、126 オルタネータ、128 排気バルブ、130 排気通路、150 吸入口、152 エアクリーナ、154 エアフローメータ、158 バイパス通路、162 インタークーラ、164 エアバイパスバルブ、166 スロットルバルブ、168 スロットルモータ、170 吸気管圧力センサ、172 吸気温度センサ、180 排気管、182 触媒、200 過給機、202 コンプレッサ、204 タービン、206 コンプレッサホイール、208 タービンホイール、210 シャフト、211 回転子位置センサ、212 ステータコア、214 ロータ、216 モータ、222,224 軸受部、228 スラストベアリング、230 筐体、232 スペーサ、233 アクセルペダル、234〜239 コイル、241〜246 ティース、250 エンジンECU、251 電流センサ、252,253 電圧センサ、300 低圧バッテリー、304 タイミングロータ、310 DC/DCコンバータ、320 高圧バッテリー、320A 電力供給部、330 過給機EDU、340 過給機ECU、342 記憶部、343 位相差設定部、344 誤差算出部、345 監視部、351 モータ回転数算出部、352 入力電力算出部、353 位相差算出部、354 駆動部、360 表示部、S1〜S45 ステップ。

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気を利用して回転して、前記内燃機関の吸気を圧縮する過給機と、
    前記過給機を回転させるロータと、ステータコイルとを有し、前記過給機の回転を支援する回転電機と、
    前記ロータの回転位置を検知するセンサと、
    前記ステータコイルに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステータコイルに流れる電流の位相と前記センサの出力の位相との位相差を定めるための少なくとも1つの初期値を記憶する記憶部と、
    前記センサの出力と前記初期値とに基づいて前記電力供給部を制御して、前記ステータコイルに供給される電力が所定の条件を満たすように前記位相差の値を定める位相差設定部と、
    前記位相差設定部が定めた少なくとも1つの設定値と前記初期値との誤差を算出する誤差算出部とを備える、電動過給機。
  2. 前記所定の条件は、前記ステータコイルに与えられる電力がピーク値に達したときに満たされる、請求項1に記載の電動過給機。
  3. 前記位相差設定部は、前記誤差算出部が前記誤差を算出した後は、前記初期値と前記誤差とに基づいて前記設定値を定める、請求項1に記載の電動過給機。
  4. 前記記憶部は、複数の初期値を記憶し、
    前記位相差設定部は、前記複数の初期値にそれぞれ対応する複数の設定値を設定し、
    前記誤差算出部は、前記複数の初期値と前記複数の設定値とを用いて、複数の誤差を算出する、請求項1に記載の電動過給機。
  5. 前記ステータコイルに与えられる電力は、交流電力であり、
    前記電力供給装置は、
    充放電可能な蓄電池と、
    前記蓄電池から供給される直流電力を前記交流電力に変換するインバータとを含み、
    前記直流電力の電圧値は、前記蓄電池の充電量に応じて変動し、
    前記記憶部は、前記直流電力の複数の電圧値と前記複数の初期値とをそれぞれ対応付けて記憶する、請求項4に記載の電動過給機。
  6. 前記位相差設定部は、所定のタイミングで前記複数の設定値を算出し、
    前記誤差算出部は、前記所定のタイミングで前記複数の誤差を算出し、
    前記電動過給機は、
    前記複数の誤差を監視して、前記複数の誤差のうち少なくとも2つの誤差の絶対値が所定値より大きい場合に、前記回転電機に異常が生じたと判定する監視部をさらに備える、請求項4に記載の電動過給機。
  7. 前記監視部の判定結果を表示する表示部をさらに備える、請求項6に記載の電動過給機。
JP2006299356A 2006-11-02 2006-11-02 電動過給機 Expired - Fee Related JP4165598B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006299356A JP4165598B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 電動過給機
DE102007000616A DE102007000616A1 (de) 2006-11-02 2007-11-02 Elektrische Rotationsmaschinenvorrichtung
FR0707729A FR2909496A1 (fr) 2006-11-02 2007-11-02 Dispositif a machine electrique rotative.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006299356A JP4165598B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 電動過給機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008115751A JP2008115751A (ja) 2008-05-22
JP4165598B2 true JP4165598B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=39326487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006299356A Expired - Fee Related JP4165598B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 電動過給機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4165598B2 (ja)
DE (1) DE102007000616A1 (ja)
FR (1) FR2909496A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5307855B2 (ja) 2011-06-30 2013-10-02 三菱電機株式会社 電動機制御装置、及びその電動機制御装置を用いた電動過給装置
JP5988033B2 (ja) * 2012-11-30 2016-09-07 日本電産株式会社 検出方法および三相永久磁石同期モータ
JP5606562B2 (ja) * 2013-02-12 2014-10-15 三菱電機株式会社 電動過給機の制御装置
JP6134306B2 (ja) * 2014-10-29 2017-05-24 三菱重工業株式会社 制御装置、アクチュエータ、モータ装置及び過給機
DE102014225534B3 (de) * 2014-12-11 2015-12-10 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Optimierung einer Ansteuerdynamik eines Elektromotors, vorzugsweise zur Anwendung in einem hydrostatischen Kupplungsaktor eines Kraftfahrzeuges
DE102016115588A1 (de) * 2016-08-23 2018-03-01 Claas Tractor Sas Landwirtschaftliche Arbeitsmaschine mit Turbolader
CN115917955A (zh) * 2020-07-08 2023-04-04 日立安斯泰莫株式会社 电动机控制装置、电动机控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008115751A (ja) 2008-05-22
FR2909496A1 (fr) 2008-06-06
DE102007000616A1 (de) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4165598B2 (ja) 電動過給機
US20080047268A1 (en) Controller for turbocharger with electric motor
US8393152B2 (en) Electric supercharger
US4833887A (en) Auxiliary apparatus for a turbocharged internal combustion engine
US7367189B2 (en) Supercharging assist control system
JP2007282336A (ja) 検出部材の固定構造および電動過給機
JP2008115752A (ja) 電動過給機の制御装置
US6823853B2 (en) Thermal modeling of a switched reluctance motor
EP0159146A1 (en) Turbocharger for internal combustion engines
JP4720517B2 (ja) 電動過給機
JP5035895B2 (ja) 発電制御装置
JP2007104855A (ja) 内燃機関の制御装置および電動機の制御装置
JP4407288B2 (ja) 過給装置のポジション検出装置
KR102484852B1 (ko) 차량 구동 벨트 열화 진단 장치 및 방법
TWI412225B (zh) Power generation control device
JP2008063974A (ja) 電動過給機
JPH0776533B2 (ja) 回転電機付ターボチャージャの駆動装置
JP4654981B2 (ja) 磁束検出素子の固定構造
TWI690652B (zh) 跨坐型車輛
JP5606562B2 (ja) 電動過給機の制御装置
US20220247332A1 (en) Method and system for determining crankshaft position in an electrical generating system
KR100748882B1 (ko) 엔진 회전수 보정기법을 이용한 벨트형 하이브리드전기차량의 고신뢰성 센서리스 모터 제어방법
JP2005086947A (ja) 電動機の制御装置
JP4735427B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5075259B2 (ja) 電動過給機の過熱保護システム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees