JP2007319783A - 排水処理方法および排水処理装置 - Google Patents

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和幸 山嵜
Kazuyuki Sakata
和之 坂田
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Masanori Kataoka
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Abstract

【課題】高効率で省エネルギーを達成できる経済的かつ高性能な排水処理方法および排水処理装置を提供する。
【解決手段】この排水処理装置では、マイクロナノバブル発生槽5では、pH計35が測定した被処理水のpHに基づいて、調節計50がアルカリ剤タンク定量ポンプ36を制御する。これにより、アルカリ剤タンク37からマイクロナノバブル発生槽5に添加するアルカリ剤の量を制御して、被処理水の液性をアルカリ性にしている。また、混合槽11にはマイクロナノバブル発生槽5からの被処理水と沈澱槽18からの微生物汚泥を含有する返送汚泥とが導入される。
【選択図】図1

Description

この発明は、排水処理方法および排水処理装置に関し、例えば、有機窒素化合物含有排水に対する排水処理方法および排水水処理装置に関する。さらに、この発明は、マイクロナノバブルを効率的に発生させて、一例として硝化槽、再曝気槽の微生物をマイクロナノバブルによって活性化して排水処理する排水処理方法および排水処理装置に関する。
従来、有機排水中の窒素を処理する代表的な装置として、調整槽、硝化槽、沈澱槽、脱窒槽、再曝気槽などの組み合わせによる排水処理方法および排水処理装置がある。
ところで、従来の窒素処理技術には、次の(1)〜(3)のような問題がある。
(1) 硝化槽での有機窒素化合物の分解と硝酸までの酸化が効率良くできていないこと。
(2) 従来技術の硝化槽での硝化反応に多大なエネルギーを消費して、省エネができていないこと。
(3) 脱窒槽で水素供与体としてのアルコール類を添加するが、再曝気槽で、添加した後の余分のアルコール類を効率的に分解できない。
このため、省エネルギー型の硝化槽と高効率型の再曝気槽を構築して、経済的でかつ高性能な有機窒素化合物含有排水の脱窒システムが求められていた。
また、従来技術として、ナノバブルの利用方法および装置が、特許文献1(特開2004−121962号公報)に記載されている。この従来技術は、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、静電分極の実現という現象による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用したものである。この従来技術では、より具体的には、それらが相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、殺菌機能によって各種物体を高機能、低環境負荷で洗浄することができ、汚濁水の浄化を行うことができるとされている。
また、別の従来技術として、ナノ気泡の生成方法が、特許文献2(特開2003−334548号公報)に記載されている。この従来技術は、液体中において、(1)液体の一部を分解ガス化する工程、(2)液体中で超音波を印加する工程、または、(3)液体の一部を分解ガス化する工程および超音波を印加する工程から構成されている。
さらに、別の従来技術として、オゾンマイクロバブルを利用する廃液の処理装置が、特許文献3(特開2004−321959号公報)に記載されている。この従来技術では、マイクロバブル発生装置にオゾン発生装置より生成されたオゾンガスと処理槽の下部から抜き出された廃液を加圧ポンプを介して供給している。また、この従来技術では、生成されたオゾンマイクロバブルをガス吹き出しパイプの開口部より処理槽内の廃液中に通気している。
しかし、上述のマイクロバブルやナノバブルを利用する従来の排水処理装置においても、さらなる省エネルギーと処理効率の向上が求められている。
特開2004‐121962号公報 特開2003‐334548号公報 特開2004‐321959号公報
そこで、この発明の課題は、高効率で省エネルギーを達成できる経済的かつ高性能な排水処理方法および排水処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の排水処理方法は、マイクロナノバブル発生機を有するマイクロナノバブル発生槽に被処理水を導入し、
上記マイクロナノバブル発生槽からのマイクロナノバブルを含んだ被処理水と後段の処理槽からの返送汚泥とを混合槽に導入して上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水と返送汚泥とを混合することを特徴としている。
この発明の排水処理方法によれば、上記混合槽では、マイクロナノバブル発生槽からの被処理水に含まれるマイクロナノバブルを返送汚泥に含まれる微生物に付着させることで、この微生物を活性化することができる。したがって、微生物による排水処理効率を向上できる。
また、一実施形態の排水処理方法は、上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水のpHを測定すると共に上記被処理水のpHに応じて上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水の液性をアルカリ側に調整する。
この実施形態の排水処理方法によれば、測定したマイクロナノバブル発生槽での被処理水のpHに応じて、上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水の液性をアルカリ側に調整する。これにより、マイクロナノバブル発生槽でマイクロナノバブルを効率よく発生させることができる。したがって、マイクロナノバブルによる微生物の活性化を促進できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、被処理水が導入されると共にマイクロナノバブル発生機を有するマイクロナノバブル発生槽と、
上記マイクロナノバブル発生槽からマイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入されると共に後段の処理槽からの微生物を含有する返送汚泥が導入されて上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水と上記返送汚泥とを混合する混合槽とを備える。
この実施形態の排水処理装置によれば、混合槽では、マイクロナノバブル発生槽から導入された被処理水に含まれるマイクロナノバブルを返送汚泥に含まれる微生物に付着させることで、この微生物を活性化することができる。したがって、微生物による排水処理効率を向上できる。
また、一実施形態の排水処理装置は、上記マイクロナノバブル発生槽における被処理水のpHを測定するpH計を備える。
この実施形態の排水処理装置によれば、マイクロナノバブル発生槽での被処理水のpHをpH計で測定することで、この測定した被処理水のpHに基づいて、マイクロナノバブルを発生させる条件を設定できる。よって、マイクロナノバブル発生槽において被処理水に効率よくマイクロナノバブルを発生させることができる。したがって、マイクロナノバブルによる微生物の活性化を促進できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記マイクロナノバブル発生槽にアルカリ剤を添加するアルカリ剤添加部を備える。
この実施形態の排水処理装置によれば、アルカリ剤添加部からマイクロナノバブル発生槽にアルカリ剤を添加することで、マイクロナノバブル発生槽での液性をアルカリとして、マイクロナノバブルを効率良く発生させることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記被処理水は有機窒素化合物含有排水であり、上記アルカリ剤は苛性ソーダである。
この実施形態の排水処理装置によれば、上記アルカリ剤が苛性ソーダであるので、アルカリ剤を容易にしかも安価に調達できると共に、アルカリ剤の作用でマイクロナノバブルの発生効率が向上する。よって、被処理水としての有機窒素化合物含有排水を合理的かつ効率的に処理することができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記被処理水は有機窒素化合物含有排水であり、上記アルカリ剤は消石灰である。
この実施形態の排水処理装置によれば、上記アルカリ剤が消石灰であるので、安価かつ容易にマイクロナノバブルの発生を促進でき、マイクロナノバブルによって活性化した微生物でもって有機窒素化合物含有排水を効率よく分解処理できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記pH計が測定した上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水のpHに基づいて、上記アルカリ剤添加部から上記マイクロナノバブル発生槽に添加するアルカリ剤の量を制御する制御部を有する。
この実施形態の排水処理装置によれば、マイクロナノバブル発生槽の被処理水のpHに基づいて、マイクロナノバブル発生槽に添加するアルカリ剤の量を調節することで、マイクロナノバブル発生槽の最適な運転が可能となる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記混合槽から上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入される硝化槽を備え、上記硝化槽は、上記硝化槽内で被処理水を循環させるエアーリフトポンプを有する。
この実施形態の排水処理装置によれば、マイクロナノバブルおよびマイクロナノバブルで活性化した微生物を含有する被処理水を硝化槽に導入し、この被処理水をエアーリフトポンプにより硝化槽内で循環させて、硝化反応を行うことができる。よって、上記エアーリフトポンプを有する硝化槽では、従来のブロワーの運転による散気管を使用する曝気方式と比較して、省エネルギーを図ることができると同時に硝化反応を推進できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記硝化槽は、複数の水槽部を有すると共に、被処理水が上下に流動方向を変えながら進行するように、各水槽部の被処理水の入口と出口が配置されている。
この実施形態の排水処理装置によれば、硝化槽の各水槽部において、被処理水が入口から出口に流動することで、上記エアーリフトポンプで被処理水が循環することによる撹拌作用を促進できる。よって、硝化槽での硝化反応を促進できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、被処理水が導入されると共に上記マイクロナノバブル発生槽の前段に設置される調整槽と、
上記混合槽から上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入される硝化槽と、
上記硝化槽からの被処理水が導入されると共に上記混合槽に返送汚泥を導入する沈殿槽と、
上記沈殿槽からの被処理水が導入される脱窒槽と、
上記脱窒槽からの被処理水が導入される再曝気槽とを備える。
この実施形態によれば、上記硝化槽および脱窒槽によって、被処理水の一例である有機窒素化合物含有排水に対する排水中の窒素処理ができると同時に、沈澱槽からの返送汚泥を混合槽に導入して、返送汚泥中の微生物をマイクロナノバブルによって活性化できる。よって、排水中の窒素の処理効率を高めることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記脱窒槽に設置された酸化還元電位計と、
上記酸化還元電位計からの信号に基づいて上記マイクロナノバブル発生機の運転時間を制御する運転タイマーとを備える。
この実施形態によれば、運転タイマーは、脱窒槽に設置された酸化還元電位計からの信号に基づいて、マイクロナノバブル発生槽のマイクロナノバブル発生機の運転時間をタイマー制御できる。よって、マイクロナノバブル発生槽におけるマイクロナノバブル発生量を最適にすることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記再曝気槽に設置されたマイクロナノバブル発生機を備える。
この実施形態によれば、再曝気槽に設置されているマイクロナノバブル発生機がマイクロナノバブルを発生することで、再曝気槽に繁殖している微生物を活性化でき、余剰のメタノールなどの水素供与体を分解できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記再曝気槽は、網袋に収容された活性炭が受け槽に載置された上部と、下部と、この下部の被処理水を上記上部の受け槽に散水するエアーリフトポンプとを有する。
この実施形態によれば、上記エアーリフトポンプが再曝気槽の下部の被処理水を上部に散水するので、被処理水を下部と上部との間で繰り返し循環処理できる。よって、処理効率を高めることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記再曝気槽からの被処理水が順に通水される急速ろ過機および活性炭吸着塔を備え、上記活性炭吸着塔からの被処理水の一部を上記再曝気槽に返送して、上記被処理水を循環処理する。
この実施形態の排水処理装置によれば、再曝気槽からの被処理水を急速ろ過機と活性炭吸着塔に順に通水し、活性炭吸着塔からの被処理水の一部を再曝気槽に返送して循環処理する。この循環処理の繰り返しによって、処理効率を高めることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、網袋に収容された活性炭が上記再曝気槽内に設置されており、
上記再曝気槽からの被処理水が順に通水される急速ろ過機および活性炭吸着塔を備え、
上記活性炭吸着塔からの被処理水の一部を上記再曝気槽に返送して、上記被処理水を循環処理する。
この実施形態の排水処理装置によれば、網袋に収容された活性炭が設置された再曝気槽、急速ろ過機、活性炭吸着塔による循環経路において被処理水の一部が循環処理される。よって、この循環処理の繰り返しにより、処理効率を高めることができる。
また、一実施形態の排水処理方法では、上記被処理水は、生活排水および食堂排水の少なくとも一方又は両方のための合併浄化槽における流入排水である。
この実施形態の排水処理方法によれば、生活排水や食堂排水のための合併浄化槽の排水を省エネルギーで効率よく処理できる。
また、一実施形態の排水処理装置は、生活排水および食堂排水の少なくとも一方または両方のための合併浄化槽である。
この実施形態の排水処理装置によれば、生活排水や食堂排水のための合併浄化槽における排水を省エネルギーで効率よく処理できる。
この発明の排水処理方法によれば、被処理水が導入されるマイクロナノバブル発生槽においてマイクロナノバブル発生機がマイクロナノバブルを発生させ、混合槽ではマイクロナノバブル発生槽からの被処理水に含まれるマイクロナノバブルを返送汚泥に含まれる微生物に付着させる。これにより、微生物を活性化させて、微生物による排水処理効率を向上でき、高効率で省エネルギーを達成できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の排水処理装置の第1実施形態を模式的に示す。この第1実施形態は、大略、調整槽1、スクリーン装置3、マイクロナノバブル発生槽5、混合槽11、硝化槽13、沈殿槽18、脱窒槽22、および再曝気槽23、アルカリ剤タンク、水素供与体タンクを備える。
図1に示す調整槽1には、被処理水つまり処理するべき排水の一例としての有機窒素化合物含有排水や生活排水等が流入水として導入される。
この第1実施形態の排水処理装置で処理する被処理水としては、具体的にはあらゆる産業の有機窒素化合物を含有する排水が適合するが、産業に関係ない被処理水でもよいのは勿論で、家庭からの生活排水や食堂からの排水にも適合できる。
上記排水は、調整槽1で水量と水質が調整された後、調整槽ポンプ2によって、スクリーン装置3に導入される。このスクリーン装置3では、大きな浮遊物質が金網などのメッシュ4によって除去される。このスクリーン装置3を出た被処理水は、マイクロナノバブル発生槽5に導入される。
このマイクロナノバブル発生槽5には、マイクロナノバブル発生機6が設置されると共にこのマイクロナノバブル発生機6に関係する機器等が設置されている。マイクロナノバブル発生槽5では、マイクロナノバブル発生機6から吐出する微細な泡により水流9が発生している。この水流9はマイクロナノバブル発生槽5内の循環水流となって槽内を撹拌している。つまり、マイクロナノバブル発生機6はマイクロナノバブル流を発生させて、被処理水とマイクロナノバブルとを混合する。ここで、マイクロナノバブル発生機6への循環水の必要量の供給は循環ポンプ10で行い、必要な空気は空気吸い込み管8とバルブ7により調整されてマイクロナノバブル発生機6に供給される。これにより、マイクロナノバブル発生機6では最適なマイクロナノバブルが発生する。
なお、ここで、マイクロバブルとは、その発生時において、10〜数10μmの気泡径を有する気泡であり、マイクロバブルは発生後に収縮運動によりマイクロナノバブルに変化する。そして、マイクロナノバブルは、10μmから数100nm前後の直径を有する気泡であり、ナノバブルは数100nm以下の直径を有する気泡である。マイクロナノバブルはマイクロバブルとナノバブルを含んでいる。
このマイクロナノバブル発生槽5では、アルカリ剤タンク37に貯留されているアルカリ剤がアルカリ剤タンク定量ポンプ36によって、被処理水に添加される。ここで、制御部としての調節計50は、マイクロナノバブル発生槽5での被処理水のpHを測定しているpH計35が出力する信号に基づいて、アルカリ剤タンク定量ポンプ36を制御する。すなわち、この調節計50がアルカリ剤タンク定量ポンプ36を制御することで、アルカリ剤タンク37からマイクロナノバブル発生槽5に添加するアルカリ剤の量を制御して、被処理水の液性をアルカリ性にしている。
この被処理水の液性は、硝化槽13で硝酸イオンが発生することで、pHが低下する。このため、硝化槽13の出口で被処理水のpHが6〜8程度に到達するように、マイクロナノバブル発生槽5での被処理水のpH設定をすればよい。たとえば、有機窒素化合物を多量に含んでいる排水は、マイクロナノバブル発生槽5の液性のpHが相当高くても、硝化槽13の出口では被処理水のpHが6〜8程度に到達する。
このマイクロナノバブル発生槽5での被処理水の液性(pH)を高める理由は、pH調整に関係する全体の排水処理システムを構築するため、および、マイクロナノバブル発生槽5においてマイクロナノバブルを効率良く発生させるためである。すなわち、マイクロナノバブル発生槽5では、被処理水のpHが高い程、マイクロナノバブルを効率良く発生させることができる。
次に、被処理水はマイクロナノバブルを含有した状態で、マイクロナノバブル発生槽5から次の工程である混合槽11に導入される。この混合槽11には、上記被処理水と、後段の処理槽である沈澱槽18に付属している汚泥返送ポンプ20からの微生物汚泥を高濃度に含有している返送汚泥とが導入される。
この混合槽11では、混合槽撹拌機12によって、マイクロナノバブルを含有した被処理水と微生物汚泥である返送汚泥とが撹拌されることで充分混合される。ここで、マイクロナノバブルは微生物汚泥に付着することが実験により判明している。よって、混合槽11では、上記返送汚泥はマイクロナノバブルが付着した微生物汚泥に変化して、硝化槽13に導入される。
次に、硝化槽13では、被処理水としての排水中の有機窒素化合物は、マイクロナノバブルによって活性化した微生物によって硝酸性窒素まで分解される。この硝化槽13にはマイクロナノバブルを含有した被処理水が導入されるので、好気性が長く持続し、常に好気性微生物が繁殖することになる。この好気性微生物によって、上記有機窒素化合物が硝酸性窒素まで分解されることになる。
硝化槽13は、仕切り板14A〜14Dによって、5つの水槽部13A〜13Eに分割されている。なお、この分割された水槽部の数は、最低でも2つ以上が好ましい。また、この分割された水槽部の数は、排水の種類、水質、濃度等によって決定すればよい。
硝化槽13の分割された5つの水槽部13A〜13Eはそれぞれ小水槽をなし、最終段の小水槽をなす水槽部13Eには、エアーリフトポンプ15が設置されている。このエアーリフトポンプ15は、硝化槽13の5番目の小水槽(水槽部13E)の微生物汚泥を1番目の小水槽(水槽部13A)に返送している。また、各水槽部13A〜13Eは、図1に矢印で示すように、被処理水が上下に流動方向を変えながら硝化槽13内を進行するように、被処理水の入口と出口が設けられている。
これにより、硝化槽13内において、被処理水が上下に撹拌,循環されることになり、従来のブロワーによる撹拌が不必要となり、省エネルギーを達成できる。すなわち、この実施形態でのエアーリフトポンプ15用の空気量は、仕切り板が設置されていない硝化槽で従来のブロワーと散気管とによる撹拌を採用する場合と比較して、10分の1以下である。よって、この実施形態によれば、大幅な省エネルギーを達成できる。なお、エアーリフトポンプ15への空気の供給は空気配管16で接続されたブロワー17により実施される。また、エアーリフトポンプ15への空気の供給は、結果的には、硝化槽13内での好気性微生物の繁殖維持にも有効となる。
次に、硝化槽13を出た被処理水は、後段の処理槽としての沈澱槽18に自然流下で導入されて、微生物汚泥と上澄みとが固液分離される。符号19は、沈澱槽18に対するかき寄せ機である。かき寄せ機19によって、微生物汚泥が沈澱槽18の底部中心部に機械的に集められる。この沈澱槽18で固液分離された上澄液は、次に、脱窒槽22に導入される。
脱窒槽22には、脱窒槽撹拌機21が設置され、脱窒槽22内の被処理水を撹拌している。また、脱窒槽22には、酸化還元電位計24が設置され、この 酸化還元電位計24は、脱窒槽22内の被処理水の酸化還元電位を測定している。この酸化還元電位計24は、測定した酸化還元電位を表す信号によって、マイクロナノバブル発生機6に循環水を供給する循環ポンプ10の運転時間を制御する運転タイマー(図示せず)を制御している。
すなわち、脱窒槽22内の被処理水の酸化還元電位に応じて、循環ポンプ10を運転タイマーで制御することで、酸化に影響するマイクロナノバブルの発生量を制御している。マイクロナノバブル発生槽5でのマイクロナノバブルの発生量が多い場合、脱窒槽22内が嫌気性に至らず脱窒槽22での酸化還元電位が目的の値に到達しないからである。その理由としては、マイクロナノバブル発生槽5で発生したマイクロナノバブルは水中に長く持続するので、曝気工程のない脱窒槽22にまで影響するのである。いずれにしても、脱窒槽22では嫌気性が必要であり、脱窒槽22での酸化還元電位によって、被処理水中の硝酸性窒素が還元されて、窒素ガスとなり、窒素が処理されることになる。
なお、この脱窒槽22では、被処理水中の硝酸性窒素が還元されて、窒素ガスとなるが、その際、水素供与体が必要となる。よって、メタノールに代表される水素供与体が貯留された水素供与体タンク39から、水素供与体タンク定量ポンプ38によって水素供与体が脱窒槽22に添加され、脱窒槽撹拌機21によって、脱窒槽22内の被処理水が撹拌されて反応が進行することとなる。
次に、被処理水は、脱窒槽22から再曝気槽23に導入される。この再曝気槽23は、上部46と水槽である下部47から構成されている。
再曝気槽23の下部47には、マイクロナノバブル発生機25が設置されている。このマイクロナノバブル発生機25への必要量の循環水の供給は、循環ポンプ29で行われる。また、空気吸い込み管28とバルブ27によって調整されて必要な空気がマイクロナノバブル発生機25に供給され、マイクロナノバブル発生機25で最適なマイクロナノバブルが発生する。この最適なマイクロナノバブルの発生により、下部47で水流26が発生する。
また、この再曝気槽23では、下部47の被処理水を上部46に移送するために、エアーリフトポンプ30が設置されている。エアーリフトポンプ30へは、ブロワー17から吐出する空気が供給される。このエアーリフトポンプ30内に供給される空気とマイクロナノバブルの両方によって、活性化した好気性微生物は、脱窒槽22から再曝気槽23に流入してきた水素供与体を微生物分解することとなる。
また、この再曝気槽23の上部46には受け槽31が設置され、この受け槽31の中に、網袋32に収容された活性炭33が充填されている。この活性炭33は、被処理水中のメタノール等の水素供与体を吸着し、活性炭33に繁殖したマイクロナノバブルによって活性化した微生物によって分解されることとなる。そして、上部46を出た被処理水34は自然落下して下部47に散水され、酸素が被処理水中に補給されることとなる。よって、この再曝気槽23では、上部46と下部47の間において、被処理水をエアーリフトポンプ30によって循環させて処理することとなる。そして、上記被処理水が再曝気槽23を出た時点で処理水となる。
尚、マイクロナノバブル発生機7は、一例として市販されているものを採用できるが、メーカーを限定するものではなく、具体的には、株式会社 ナノプラネット研究所と株式会社オーラテックのものを採用できる。さらに他の商品としては、一例として西華産業株式会社のマイクロバブル水製造装置や資源開発株式会社のマイクロバブル水製造装置があるが、目的にしたがって選定すればよい。
なお、ここで、3種類のバブルについて説明する。通常のバブル(気泡)は水の中を上昇して、ついには表面でパンとはじけて消滅する。マイクロバブルは、直径が10〜数10μmの気泡径を有する気泡であり、水中で収縮して行き、ついには消滅(完全溶解)してしまう。ナノバブルはマイクロバブルよりもさらに小さいバブル(直径が数100nm以下の直径を有する気泡)でいつまでも水の中に存在することが可能なバブルといわれている。そして、マイクロナノバブルとは、マイクロバブルとナノバブルとが混合したバブルと説明できる。
(第2の実施の形態)
次に、図2にこの発明の排水処理装置の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、硝化槽13内にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40が充填されている点のみが、前述の第1実施形態と異なっている。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて、詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
図2に示すように、この第2実施形態では、硝化槽13にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40が充填されている。したがって、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40に活性化した微生物が固定化されるので、微生物が安定化して繁殖し、流入水の水質が変動する場合でも硝酸性窒素までの酸化に有効となる。また、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40の内部には嫌気性の部分もあり、余剰汚泥を発生させないで、余剰汚泥の消化に効果がある。
(第3の実施の形態)
次に、図3に、この発明の排水処理装置の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、図1の第1実施形態における沈殿槽18にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材41が充填されている点が前述の第1実施形態と異なっている。よって、この第3実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
この第3実施形態は、沈殿槽18にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材41が充填されている。したがって、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材41に繁殖した微生物がマイクロナノバブルを消費することとなり、沈殿槽18において、脱窒槽22に導入する被処理水に対して嫌気性への前処理を行うことが可能となる。
すなわち、沈殿槽18にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材41が充填されていない場合に、マイクロナノバブル発生槽5でのマイクロナノバブルの発生量が多いときは、マイクロナノバブルが長い時間に亘って持続することから、脱窒槽22の嫌気性が充分かつ確実に確保できないことがある。また、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材41の内部には嫌気性の部分もあるので、余剰汚泥の消化により、余剰汚泥を発生させないようにするのに有効である。
(第4の実施の形態)
次に、図4に、この発明の排水処理装置の第4実施形態を示す。この第4実施形態は、脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材42が充填されている点のみが前述の第1実施形態と異なっている。よって、この第4実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
この第4実施形態では、脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材42が充填されているので、脱窒槽22における微生物濃度を高くすることができる。よって、脱窒槽22において、嫌気性を容易に維持できる。すなわち、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材42に嫌気性微生物が繁殖することで、微生物濃度が高くなり、脱窒槽22での嫌気性がより確実に維持されて脱窒反応が進行することとなる。
(第5の実施の形態)
次に、図5に、この発明の排水処理装置の第5実施形態を示す。この第5実施形態は、消化槽13,沈殿槽18,および脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40,41,および42が充填されている点のみが前述の第1実施形態と異なっている。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
この第5実施形態では、硝化槽13,沈殿槽18,および脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材40,41,および42が充填されている。これにより、硝化槽13、沈殿槽18、および脱窒槽22内の微生物濃度が高くなる。よって、硝化槽13では硝化反応がより進行し、かつ、沈殿槽18では嫌気性微生物の繁殖により脱窒槽22の前処理がなされ、かつ、脱窒槽22では嫌気性微生物がさらに多く繁殖して脱窒反応が進行することとなる。
(第6の実施の形態)
次に、図6に、この発明の排水処理装置の第6実施形態を示す。この第6実施形態は、再曝気槽23にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材51が充填されている点のみが前述の第1実施形態と異なっている。よって、この第6実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
この第6実施形態では、再曝気槽23の下部47にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材51が充填されているので、再曝気槽23での微生物濃度を高くすることができる。したがって、再曝気槽23での高い微生物濃度の好気性微生物によって、余分の水素供与体を容易に分解処理できる。すなわち、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材51には、好気性微生物が繁殖して微生物濃度が高くなり、分解反応がより進行することとなる。
なお、上記第2〜第6実施形態では、充填材としてひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材を採用したが、他の形状のポリ塩化ビニリデン充填材を採用してもよい。
(第7の実施の形態)
次に、図7に、この発明の排水処理装置の第7実施形態を示す。この第7実施形態では、次の(i),(ii)の点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第7実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
(i) 図1の再曝気槽23からエアーリフトポンプ30,活性炭33が充填された受け槽31を取り去ると共に再曝気槽ポンプ45を設置した再曝気槽23Aを、再曝気槽23に替えて有している点。
(ii) 再曝気槽23Aからの被処理水が再曝気槽ポンプ45によって、急速濾過機43、続いて活性炭吸着塔44に移送されて処理される点。
この第7実施形態では、被処理水が、急速濾過機43、続いて活性炭吸着塔44に移送されて処理される。これにより、先ず、被処理水中の浮遊物質が急速濾過機43によって除去され、続いて、被処理水に溶解している残存水素供与体などの有機物が活性炭吸着塔44の活性炭に吸着された後、マイクロナノバブルによって活性化した活性炭に繁殖した微生物に分解されて、バルブ48を通って処理水として導き出される。なお、活性炭吸着塔44からの処理水の一部はバルブ49を通って再曝気槽23に戻されて、循環処理がなされる。この循環処理の繰り返しによって、処理効率を高めることができる。
(第8の実施の形態)
次に、図8に、この発明の排水処理装置の第8実施形態を示す。この第8実施形態は、次の(i)〜(iii)の点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第8実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて詳細説明を省略し、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。
(i) 図1の再曝気槽23からエアーリフトポンプ30,活性炭33が充填された受け槽31を取り去ると共に再曝気槽ポンプ45,ブロワー17に接続された散気管55を設置した再曝気槽23Bを、再曝気槽23に替えて有している点。
(ii) 再曝気槽23Bからの被処理水が再曝気槽ポンプ45によって、急速濾過機43、続いて活性炭吸着塔44に移送されて処理される点。
(iii) 網袋53に収容された活性炭54が再曝気槽23B内でマイクロナノバブル発生機25の上方の受け槽52上に載置されている点。
この第8実施形態では、図1の第1実施形態と異なり、再曝気槽23Bに設置してある再曝気槽ポンプ45によって、被処理水が急速濾過機43、続いて活性炭吸着塔44に移送される。そして、活性炭吸着塔44より出た被処理水の一部がバルブ48から処理水として導出されると共に、活性炭吸着塔44より出た被処理水の一部がバルブ49で調整されて再曝気槽23Bに導入されて繰り返し循環処理される。
したがって、この第8実施形態では、先ず、被処理水中の浮遊物質が急速濾過機43によって除去され、続いて、被処理水に溶解している残存水素供与体などの有機物が活性炭54に吸着される。その後、被処理水に溶解している有機物は、マイクロナノバブルによって活性化されて活性炭54に繁殖した微生物に分解されて、処理水になる。ここで、この処理水が目的とした水質に到達していない場合は、バルブ48,49の開度調節により、活性炭吸着塔44より出た被処理水の一部を再曝気槽23に導入する。これにより、被処理水の一部を、網袋53に収容された活性炭54が設置された再曝気槽23B、急速ろ過機43、活性炭吸着塔44による循環経路において循環処理できる。
特に、再曝気槽23B内において、受け槽52の中に網袋53内に収容された活性炭54が充填されているので、活性化した微生物が活性炭54にも多量繁殖する。この循環処理に起因して処理時間当たりの処理水量は減少するものの処理水の水質を改善できる利点がある。
なお、第7,第8実施形態において、第2,第3実施形態のように、硝化槽13,沈殿槽18にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材を充填してもよく、第4実施形態のように、脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材を充填してもよい。さらには、第7,第8実施形態において、第5実施形態のように、消化槽13,沈殿槽18,および脱窒槽22にひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材を充填してもよい。さらにまた、第7,第8実施形態において、第6実施形態のように、再曝気槽23A,23Bにひも状型ポリ塩化ビニリデン充填材を充填してもよい。
(実験例)
図1に示した排水処理装置に対応する実験装置を製作した。この実験装置では、調整槽1の容量を約1mとし、マイクロナノバブル発生槽5の容量0.2mとし、混合槽11の容量を0.8mとした。また、この実験装置では、硝化槽13の容量を約8mとし、沈澱槽18の容量を3mとし、脱窒槽22の容量を4mとし、再曝気槽23の容量4mとした。そして、この実験装置に、排水を導入して、約3ケ月試運転を行った。この試運転後、調整槽1への入口での全窒素濃度と再曝気槽23の出口での全窒素濃度を測定した結果、全窒素の除去率は95%であった。
この発明の排水処理装置の第1実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第2実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第3実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第4実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第6実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第7実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第8実施形態を模式的に示す図である。
符号の説明
1 調整槽
2 調整槽ポンプ
3 スクリーン装置
4 メッシュ
5 マイクロナノバブル発生槽
6 マイクロナノバブル発生機
7 バルブ
8 空気吸い込み管
9 水流
10 循環ポンプ
11 混合槽
12 混合槽撹拌機
13 硝化槽
13A〜13E 水槽部
14A〜14D 仕切り板
15 エアーリフトポンプ
16 空気配管
17 ブロワー
18 沈澱槽
19 かき寄せ機
20 汚泥返送ポンプ
21 脱窒槽撹拌機
22 脱窒槽
23 再曝気槽
24 酸化還元電位計
25 マイクロナノバブル発生機
26 水流
27 バルブ
28 空気吸い込み管
29 循環ポンプ
30 エアーリフトポンプ
31 受け槽
32 網袋
33 活性炭
34 水滴
35 pH計
36 アルカリ剤タンク定量ポンプ
37 アルカリ剤タンク
38 水素供与体タンク定量ポンプ
39 水素供与体タンク
40 ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物
41 ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物
42 ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物
43 急速ろ過機
44 活性炭吸着塔
45 再曝気槽ポンプ
46 上部
47 下部
48、49 バルブ
50 pH調節計
51 ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物
52 受け槽
53 網袋
54 活性炭

Claims (18)

  1. マイクロナノバブル発生機を有するマイクロナノバブル発生槽に被処理水を導入し、
    上記マイクロナノバブル発生槽からのマイクロナノバブルを含んだ被処理水と後段の処理槽からの微生物を含有する返送汚泥とを混合槽に導入して上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水と返送汚泥とを混合することを特徴とする排水処理方法。
  2. 請求項1に記載の排水処理方法において、
    上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水のpHを測定すると共に上記被処理水のpHに応じて上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水の液性をアルカリ側に調整することを特徴とする排水処理方法。
  3. 被処理水が導入されると共にマイクロナノバブル発生機を有するマイクロナノバブル発生槽と、
    上記マイクロナノバブル発生槽からマイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入されると共に後段の処理槽からの微生物を含有する返送汚泥が導入されて上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水と上記返送汚泥とを混合する混合槽とを備えることを特徴とする排水処理装置。
  4. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    上記マイクロナノバブル発生槽における被処理水のpHを測定するpH計を備えることを特徴とする排水処理装置。
  5. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    上記マイクロナノバブル発生槽にアルカリ剤を添加するアルカリ剤添加部を備えることを特徴とする排水処理装置。
  6. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    上記被処理水は有機窒素化合物含有排水であり、
    上記アルカリ剤は苛性ソーダであることを特徴とする排水処理装置。
  7. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    上記被処理水は有機窒素化合物含有排水であり、
    上記アルカリ剤は消石灰であることを特徴とする排水処理装置。
  8. 請求項4に記載の排水処理装置において、
    上記pH計が測定した上記マイクロナノバブル発生槽の被処理水のpHに基づいて、上記アルカリ剤添加部から上記マイクロナノバブル発生槽に添加するアルカリ剤の量を制御する制御部を有することを特徴とする排水処理装置。
  9. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    上記混合槽から上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入される硝化槽を備え、
    上記硝化槽は、上記硝化槽内で被処理水を循環させるエアーリフトポンプを有することを特徴とする排水処理装置。
  10. 請求項9に記載の排水処理装置において、
    上記硝化槽は、複数の水槽部を有すると共に、被処理水が上下に流動方向を変えながら進行するように、各水槽部の被処理水の入口と出口が配置されていることを特徴とする排水処理装置。
  11. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    被処理水が導入されると共に上記マイクロナノバブル発生槽の前段に設置される調整槽と、
    上記混合槽から上記マイクロナノバブルを含んだ被処理水が導入される硝化槽と、
    上記硝化槽からの被処理水が導入されると共に上記混合槽に返送汚泥を導入する沈殿槽と、
    上記沈殿槽からの被処理水が導入される脱窒槽と、
    上記脱窒槽からの被処理水が導入される再曝気槽とを備えることを特徴とする排水処理装置。
  12. 請求項11に記載の排水処理装置において、
    上記脱窒槽に設置された酸化還元電位計と、
    上記酸化還元電位計からの信号に基づいて上記マイクロナノバブル発生機の運転時間を制御する運転タイマーとを備えることを特徴とする排水処理装置。
  13. 請求項11または12に記載の排水処理装置において、
    上記再曝気槽に設置されたマイクロナノバブル発生機を備えることを特徴とする排水処理装置。
  14. 請求項11に記載の排水処理装置において、
    上記再曝気槽は、
    網袋に収容された活性炭が受け槽に載置された上部と、下部と、この下部の被処理水を上記上部の受け槽に散水するエアーリフトポンプとを有することを特徴とする排水処理装置。
  15. 請求項11に記載の排水処理装置において、
    上記再曝気槽からの被処理水が順に通水される急速ろ過機および活性炭吸着塔を備え、
    上記活性炭吸着塔からの被処理水の一部を上記再曝気槽に返送して、上記被処理水を循環処理することを特徴とする排水処理装置。
  16. 請求項11に記載の排水処理装置において、
    網袋に収容された活性炭が上記再曝気槽内に設置されており、
    上記再曝気槽からの被処理水が順に通水される急速ろ過機および活性炭吸着塔を備え、
    上記活性炭吸着塔からの被処理水の一部を上記再曝気槽に返送して、上記被処理水を循環処理することを特徴とする排水処理装置。
  17. 請求項1に記載の排水処理方法において、
    上記被処理水は、
    生活排水および食堂排水の少なくとも一方または両方のための合併浄化槽における流入排水であることを特徴とする排水処理方法。
  18. 請求項3に記載の排水処理装置において、
    生活排水および食堂排水の少なくとも一方または両方のための合併浄化槽であることを特徴とする排水処理装置。
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