JP2006281194A - 排水処理装置および排水処理方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】高濃度なアミノエタノール含有排水を処理できるとともに、省エネルギーと廃棄物の減量を実現できる排水処理方法及び排水処理装置を提供する。
【解決手段】この排水処理方法及び排水処理装置によれば、ミネラル混合槽19に、生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と沈殿槽15からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とが導入され、このミネラル混合槽19からの汚泥と処理水をミネラルポンプ20で原水槽1へ返送する。また、エアーリフトポンプ5によって、半嫌気部8を有する再曝気槽7と脱窒槽3との間で被処理水を循環させる。この再曝気槽7と脱窒槽3との間の循環において、半嫌気部8が存在することによって、微生物に対する環境の変化を和らげることができ、微生物が繁殖し易い環境となる。また、エアーリフトポンプ5によれば、微生物を高濃度に培養した場合でも、低消費エネルギーで撹拌が可能となる。
【選択図】図1

Description

この発明は、排水処理装置および排水処理方法に関する。一例として、この発明は、2004年4月から施行された水質汚濁防止法の一部改正による窒素の総量規制および2001年4月から施行されたPRTR(環境汚染物質排出・移動登録(Pollutant Release and Transfer Register)法による有害物質の排出量削減(アミノエタノールはPRTR法の第1種指定化学物質)への対応する排水処理装置および排水処理方法に関する。また、この発明は、一例として、主として半導体工場から排水されるアミノエタノール含有排水を無希釈で微生物処理できるイニシャルコスト、ランニングコストおよびメンテナンスコストに優れた排水処理装置および排水処理方法に関する。
従来、アミノエタノール含有排水、具体的一例としては、3000ppm程度の高濃度アミノエタノール含有排水は、アミノエタノールの微生物毒性が高いため、一般的には、微生物処理できなかった。
アミノエタノール含有排水が微生物処理されているケースは、アミノエタノール濃度が数百ppmと低い濃度での処理が一般的であった。
そのため、3000ppm以上の高濃度アミノエタノール含有排水は、物理的方法としての蒸発缶を用いて1/10程度まで濃縮し、その濃縮液を産業廃棄物として処分していた。
この蒸発缶で濃縮して、産業廃棄物として工場より排出する方法では、濃縮物が産業廃棄物に該当するので、事業所からの産業廃棄物の増加を招いていた。また、その産業廃棄物としての濃縮液の処分方法が、一般的には焼却であることから、重油等の燃料の使用による大気汚染等の課題があった。また、蒸発缶にて処理する方法は、エネルギーを多量に消費し、かつ大きなプラント設備となるため、イニシャルコスト、ランニングコストおよびメンテナンスコストが大きいことに課題があった。
また、従来技術としての生物処理法が、特許文献1(特許第3467671号公報)に記載されている。この生物処理法は、原水槽内の有機性排水を、送液ポンプにより脱窒槽および硝化槽に順々に送り込むとともに両槽間で循環させることより、有機性排水中に含まれるアンモニア態窒素を生物学的硝化および脱窒反応を用いて窒素ガスに還元して除去し、さらに吸引ポンプを用いて、硝化槽内の排水中に浸漬されたろ過膜ユニットにより汚泥と処理水とを分離する硝化脱窒方法である。
この硝化脱窒方法の特徴として、脱窒槽から硝化槽へ送る導管を途中で分岐させ、分岐部の先端を脱窒槽内に開口させ、脱窒槽から硝化槽へ送り込まれる有機性排水の一部を脱窒槽内の有機性排水中に吹き出させている。
また、今一つの従来技術としての生物処理法が、特許文献2(特許第3095620号公報)に記載されている。この生物処理法は、有機物を含む原水が流入する脱窒槽と、脱窒槽の脱窒槽混合液が流入する硝化槽と、硝化槽の硝化液を脱窒槽へ循環させる硝化液循環流路と、硝化槽内に配置した硝化槽散気装置とを備えた生物学的窒素除去装置による処理方法である。
より詳しくは、上記生物学的窒素除去装置では、脱窒槽に流入する原水中の浮遊物質を捕捉し、除去する脱窒菌固定化担体充填ゾーンを脱窒槽内に設けている。また、原水導入流路および硝化液循環流路を脱窒槽の脱窒菌固定化担体充填ゾーンの下方位置に連通させ、脱窒槽の底部に脱窒菌固定化担体充填ゾーンで捕捉し、除去した浮遊物質を堆積するための汚泥ホッパー部を設け、汚泥ホッパー部にホッパー散気装置を設けている。
しかし、上述の如く、従来は、3000ppm程度の高濃度アミノエタノール含有排水は、生物毒性が高いため、一般的には、微生物処理はされていなかった。すなわち、生物毒性が高いため、微生物処理できない高濃度アミノエタノール含有排水は、前述の濃縮法で処理されていた。
しかし、濃縮法では、エネルギーの多量消費と濃縮液による産業廃棄物の増加という問題が課題であった。
特許第3467671号公報 特許第3095620号公報
そこで、この発明の課題は、高濃度なアミノエタノール含有排水を処理できるとともに、省エネルギーと廃棄物の減量を実現できる排水処理装置および排水処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の排水処理装置は、アミノエタノール含有排水が導入される原水槽と、
上記原水槽からの被処理水が導入される脱窒槽と、
上記脱窒槽からの被処理水が導入されると共に半嫌気部を有する再曝気槽と、
上記再曝気槽からの被処理水が導入されると共にカルシウムを含むミネラル源を有する接触酸化槽と、
上記接触酸化槽からの被処理水が導入される沈殿槽と、
上記再曝気槽から上記脱窒槽へ被処理水を循環させるエアーリフトポンプと、
生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウムを含むミネラル汚泥とが導入されるとともに上記処理水と汚泥を混合するミネラル混合槽と、
上記ミネラル混合槽からの汚泥と処理水を上記原水槽へ返送する返送部とを備えることを特徴としている。
この発明の排水処理装置によれば、ミネラル混合槽に、生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とが導入され、このミネラル混合槽からの汚泥と処理水を返送部で上記原水槽へ返送する。
また、エアーリフトポンプによって、半嫌気部を有する再曝気槽と脱窒槽との間で被処理水を循環させる。この再曝気槽と脱窒槽との間の循環において、半嫌気部が存在することによって、微生物に対する環境の変化を和らげることができ、微生物が繁殖し易い環境となる。
また、エアーリフトポンプによれば、通常の撹拌機で撹拌できないほどに微生物を高濃度に培養した場合でも、低消費エネルギーで撹拌が可能となる。
したがって、この発明によれば、低消費エネルギーで、微生物を高濃度に繁殖させることが可能となり、高濃度なアミノエタノール含有排水を処理できるとともに、省エネルギーと廃棄物の減量を実現できる。
また、一実施形態の排水処理方法は、アミノエタノール含有排水を、原水槽、脱窒槽、半嫌気部を有する再曝気槽、接触酸化槽、沈殿槽へ順次導入する工程と、
上記再曝気槽から上記脱窒槽へエアーリフトポンプによって被処理水を循環させる工程と、
生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とをミネラル混合槽で混合して、上記原水槽へ返送する工程とを備える。
この実施形態の排水処理方法によれば、ミネラル混合槽に、生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とを導入し、このミネラル混合槽からの汚泥と処理水を上記原水槽へ返送する。また、エアーリフトポンプによって、半嫌気部を有する再曝気槽と脱窒槽との間で被処理水を循環させる。この再曝気槽と脱窒槽との間の循環において、半嫌気部が存在することによって、微生物に対する環境の変化を和らげることができ、微生物が繁殖し易い環境となる。また、エアーリフトポンプによれば、通常の撹拌機で撹拌できないほどに微生物を高濃度に培養した場合でも、低消費エネルギーで撹拌が可能となる。したがって、この実施形態によれば、低消費エネルギーで、微生物を高濃度に繁殖させることが可能となり、高濃度なアミノエタノール含有排水を処理できるとともに、省エネルギーと廃棄物の減量を実現できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記再曝気槽は、液中膜と、この液中膜から上記接触酸化槽に被処理水を導入するポンプ方式の配管と、上記液中膜から上記接触酸化槽に被処理水を導入する重力方式の配管とを有する。
この実施形態の排水処理装置によれば、まず、再曝気槽が液中膜を有することで、この液中膜により、微生物濃度を高濃度にでき、有害物質を微生物処理できる。また、再曝気槽は、ポンプ方式の配管と重力方式の配管の2方式の配管を備えたので、一方の方式の配管にトラブルが発生しても他方の方式の配管を稼動させて運転を続行できるので、排水処理システムの安定化を図れる。また、動力を必要としない重力方式の配管のみで運転を行えば、かなりの省エネルギー運転が可能となる。
また、一実施形態の排水処理装置は、上記脱窒槽および再曝気槽は、塩化ビニリデン充填物を有する。
この実施形態の排水処理装置によれば、脱窒槽と再曝気槽の両方の水槽が塩化ビニリデン充填物を有しているので、各塩化ビニリデン充填物に微生物を繁殖させて高濃度に微生物を維持できる。よって、アミノエタノールの分解処理の効率を向上させるばかりでなく、微生物の安定化に役立つ効果がある。また、塩化ビニリデン充填物は、表面には好気性微生物、内部には嫌気性微生物を繁殖させて、脱窒システムの効率を向上させることができる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記エアーリフトポンプは、上記再曝気槽の半嫌気部から上記脱窒槽へ汚泥を返送する。
この実施形態の排水処理装置によれば、上記エアーリフトポンプは、上記再曝気槽の半嫌気部から上記脱窒槽へ汚泥を返送するので、再曝気槽の好気部の汚泥を脱窒槽へ返送する場合に比べて、脱窒槽の嫌気状態を安定的に維持でき、硝酸性窒素から窒素ガスへの脱窒還元作用が安定する効果がある。
また、一実施形態の排水処理方法では、上記原水槽に、アミノエタノール含有排水とアンモニア含有排水とを導入する。
この実施形態の排水処理方法では、アミノエタノール含有排水とアンモニア含有排水という2種類の排水を同時処理可能となり、排水処理のためのコストを削減できる。
また、一実施形態の排水処理方法では、上記原水槽に、アミノエタノール含有排水と現像廃液とを導入する。
この実施形態の排水処理方法によれば、アミノエタノール含有排水と現像廃液という2種類の排水を同時処理可能となり、排水処理のためのコストを削減できる。
また、一実施形態の排水処理方法では、上記原水槽に、アミノエタノール含有排水とジメチルホルムアミド廃液とを導入する。
この実施形態の排水処理方法によれば、アミノエタノール含有排水とジメチルホルムアミド廃液という2種類の排水を同時処理可能となり、排水処理のためのコストを削減できる。
また、一実施形態の排水処理装置では、上記原水槽、再曝気槽、接触酸化槽のうちの少なくとも1つに、マイクロナノバブル発生機を設置した。
この実施形態の排水処理装置によれば、上記原水槽、再曝気槽、接触酸化槽のうちの少なくとも1つにマイクロナノバブル発生機を設置する。たとえば、原水槽にマイクロナノバブル発生機を設置すれば、原水槽においてマイクロナノバブル発生機がマイクロナノバブルを発生するので、原水槽でマイクロナノバブル含有排水を生成できる。このことは、後段の脱窒槽,再曝気槽,接触酸化槽などでの微生物処理において微生物を活性化でき微生物処理の効率を向上できる。
また、再曝気槽にマイクロナノバブル発生機を設置すれば、再曝気槽の微生物を活性化できる効果があると言われている。また、接触酸化槽にマイクロナノバブル発生機を設置すれば、再曝気槽の微生物(例えば充填材に繁殖した微生物)を活性化できる。なお、マイクロナノバブルは、マイクロバブル(直径50ミクロン以下)とナノバブル(直径1ミクロン以下)の両方を含んでいるバブルである。マイクロバブルは水中では例えば3分から4分程度継続的に持続され、ナノバブルは一例として1ケ月以上にわたって水中に維持される。したがって、マイクロナノバブルによれば、水中の溶存酸素を上昇させて維持する機能を有していると考えられる。また、ナノバブルは直径が1ミクロン以下のバブルであるので、生物への細胞レベルでの直接的な作用があると考えられ、特に微生物の活性を増加させる機能があると言われている。
この発明の排水処理装置によれば、ミネラル混合槽に、生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とが導入され、このミネラル混合槽からの汚泥と処理水を返送部で上記原水槽へ返送する。また、エアーリフトポンプによって、半嫌気部を有する再曝気槽と脱窒槽との間で被処理水を循環させる。この再曝気槽と脱窒槽との間の循環において、半嫌気部が存在することによって、微生物に対する環境の変化を和らげることができ、微生物が繁殖し易い環境となる。また、エアーリフトポンプによれば、通常の撹拌機で撹拌できないほどに微生物を高濃度に培養した場合でも、低消費エネルギーで撹拌が可能となる。したがって、この発明によれば、低消費エネルギーで、微生物を高濃度に繁殖させることが可能となり、高濃度なアミノエタノール含有排水を処理できるとともに、省エネルギーと廃棄物の減量を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の排水処理装置の第1実施形態を模式的に示す。この第1実施形態は、アミノエタノール含有排水が導入される原水槽1と、原水槽1からの被処理水が導入される脱窒槽3と、脱窒槽3からの被処理水が導入される下部の半嫌気部8と上部の好気部9とを有する再曝気槽7を備える。
また、この第1実施形態は、再曝気槽7からの被処理水が導入されると共にカルシウム等のミネラル源としてのかきがら(牡蠣殻)14を有する接触酸化槽13と、接触酸化槽13からの被処理水が導入される沈殿槽15を備える。また、この第1実施形態は、再曝気槽7の半嫌気部8から脱窒槽3へ処理水を循環させるエアーリフトポンプ5を備える。
また、この第1実施形態は、生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と沈殿槽15からのカルシウム等を含むミネラル汚泥とが導入されるとともに上記処理水と汚泥を混合するミネラル混合槽19と、このミネラル混合槽19からの汚泥と処理水を原水槽1へ返送する返送部を構成するミネラルポンプ20と返送配管L20を備える。
この実施形態では、アミノエタノール含有排水が原水槽1の上部に導入される。この原水槽1の役目は、設置する原水槽1の容量によっても異なるが、一般に水量と水質を調整することである。また、原水槽1には、ミネラル混合槽19からの汚泥がミネラルポンプ20によって返送配管L20経由で導入される。上記汚泥は、(1)生物処理された処理水または生物処理で生じた汚泥と、(2)カルシウム等ミネラル汚泥がミネラル混合槽19で混合された汚泥を含んでいる。
上記ミネラル混合槽19から原水槽1に上記汚泥が導入されることによって、(1)生物処理された処理水または生物処理で発生した汚泥、および(2)カルシウム等ミネラル汚泥に含まれるリン、カリウム、カルシウム、マグネシウム等の微量要素が、各槽全ての微生物の活性を促進することになる。特に、再曝気槽7の上部の好気部9に設置された液中膜10による高濃度微生物処理では、微量要素が被処理水に含有されていないと、処理が安定しない。
原水槽1に導入されたアミノエタノール含有排水は、原水槽ポンプ2によって、脱窒槽3の下部に導入される。脱窒槽3では、上部よりも下部の方が、重力により微生物濃度が高濃度となっているので、毒性のあるアミノエタノール含有排水を、脱窒槽3の下部に導入することによって、微生物にとっての刺激が少なくなり、微生物処理に適している。この脱窒槽3には、嫌気性微生物とアミノエタノール含有排水とを効率良く混合するための撹拌機4Aが設置されている。なお、この撹拌機4Aは、嫌気性微生物とアミノエタノール含有排水を効率良く混合するためならば、通常の撹拌機に替えて、水中に設置する水中撹拌機でも構わない。ただし、微生物濃度が10000ppm以上と高いと通常の撹拌機や水中撹拌機では、撹拌ができないデットスペースが発生する。
また、この脱窒槽3には、再曝気槽7からの微生物を含む返送汚泥がエアーリフトポンプ5により導入される。この再曝気槽7においては、上部の好気部9に液中膜10が設置されていることより、微生物は再曝気槽7に留まるか、エアーリフトポンプ5によって脱窒槽3に返送されるかのいずれかである。
エアーリフトポンプ5による返送汚泥の移送は、ブロワー22から供給されて散気管21Aから吐出される空気を利用した方法であり、多量の返送汚泥を少ない動力で移送することができる。すなわち、エアーリフトポンプ5は省エネルギーな移送方式である。一般に、機械駆動力による圧送ポンプ等のポンプ方式は、揚程は多く確保できるが、エアーリフトポンプ方式と比較して多くの動力が必要であり、省エネルギー方式にならない。
上記エアーリフトポンプ5によって、脱窒槽3に返送された微生物汚泥は、再び再曝気槽7に戻り、循環することとなる。両槽を微生物汚泥が循環することにより、両槽の微生物濃度がほぼ同様の濃度で維持される。
上述の如く、微生物濃度が10000ppm以上と高い濃度であると、通常の撹拌機や水中撹拌機では、撹拌ができないデットスペースが発生することになるが、エアーリフトポンプ方式による循環撹拌によれば、デットスペースが発生しないように撹拌できる。この脱窒槽3と再曝気槽7の両槽の微生物濃度としては、MLSS(混合液懸濁物質(Mixed Liquor Suspended Solid))で10000ppm以上を維持する。なお、脱窒槽3には、嫌気性の度合いを測定するため、酸化還元電位計(図示せず)が設置されている。
脱窒槽3内では、エアーリフトポンプ5によって再曝気槽7から導入された硝酸性窒素が、嫌気性微生物により、一般的な水素供与体であるメタノールの代替品としてのアミノエタノールの存在下で窒素ガスまで還元処理される。この硝酸性窒素は、再曝気槽7でアミノエタノールが微生物により分解されて硝酸性窒素に変化したものである。また、脱窒槽3内においては、アミノエタノール以外の有機物は、嫌気性微生物により、生物学的に分解処理される。
次に、脱窒槽3より流出した被処理水は、半嫌気部8を有する再曝気槽7の下部に導入される。ここで、嫌気部とは、溶存酸素が全く無い状態であり、好気部とは溶存酸素が数ppmに維持されている状態であり、半嫌気部とは溶存酸素が0ppmか、溶存酸素が存在していても0.5ppm程度と定義する。
再曝気槽7には、上部の好気部9と下部の半嫌気部8とを分離するための分離壁6が側面に設置されている。この分離壁6は、コンクリートで施工してもよいし、鋼鉄製として製作してもよい。すなわち、材質は限定しないが、鋼鉄製とした場合、長期間にわたって使用する場合、塗装をしっかりしておかないと腐蝕を生じる場合がある。
この分離壁6を再曝気槽7に設置したので、再曝気槽7の上部の好気部9で散気管21から吐出された空気によって、好気部9に水流が発生するが、この水流が下部の半嫌気部8に対して、多少は影響するが、より多くは影響しないことになる。また、再曝気槽7内の微生物濃度が高濃度であるので、図1に示す程度の大きさの分離壁6であっても、好気部9の水流が半嫌気部8に対して与える影響を最小限とすることができる。
この実施形態では、脱窒槽3と再曝気槽7との間のエアーリフトポンプ5による循環システムにおいて、再曝気槽7の下部に半嫌気部8を設けた。これにより、脱窒槽3で嫌気性微生物によって処理された被処理水と共に再曝気槽7に移動してくる嫌気性微生物を、直接(ストレート)に好気部9に導入するのではなく、半嫌気部8を経て好気部9に導入することとなる。したがって、脱窒槽3から再曝気槽7に移動して来る嫌気性微生物に対する環境ストレスを少なくすることができ、嫌気性微生物で窒素を処理する際の効率を向上できる。
また、再曝気槽7では、半嫌気部8に特有の微生物が繁殖し、嫌気性微生物、および好気性微生物のみならず、半嫌気部8に繁殖する各種微生物によって被処理水を処理することによって、総合的な処理効率を向上できる。また、再曝気槽7に半嫌気部8を設けることによって、この半嫌気部8で繁殖する微生物が汚泥の減溶化に役立つことを発見した。また、半嫌気部8には曝気設備が設置されていないので曝気されていないが、曝気されている上部の好気部9の多少の水流の影響を受け、半嫌気部の条件である溶存酸素が0ppmか、溶存酸素が存在していても0.5ppm程度となる。これにより、この半嫌気部8では、半嫌気性を維持できる。
エアーリフトポンプ5は、図1に示すように、再曝気槽7の好気部9から半嫌気部8の底付近にまで至る縦配管5Aを有している。このエアーリフトポンプ5では、ブロワー22から供給されて散気管21Aが吐出する空気が上記縦配管5Aの内部を上昇する際に返送汚泥も同時に上昇し移送される。このエアーリフトポンプ5は、通常の機械駆動力を利用した圧送ポンプ等に比べて少ない揚程しか確保できないが、少ない電力で多量の返送汚泥を脱窒槽3に移送することができる。このエアーリフトポンプ5によれば、多量の返送汚泥を脱窒槽3に移送することができるので、水槽内の撹拌にも役立つこととなる。
また、上述の如く、再曝気槽7の好気部9には、液中膜10と、この液中膜10の下方に散気管21Bが配置されている。この散気管21Bはブロワー22に接続されている。この散気管21Bは、ブロワー22からの空気を吐出することで、液中膜10を空気洗浄できる。この液中膜10としては、平膜タイプと中空糸状膜の2種類が市販されているがどちらを採用してもよい。
この再曝気槽7の好気部9からの被処理水は、液中膜10に連結している重力配管12から、重力により、自然に流れ出てくる。すなわち、この重力配管12は、水頭差でもって被処理水を導出するから、電力を必要としないため、省エネルギー運転が可能となる。また、液中膜10が閉塞して、重力配管12からの吐出量が減少した場合は、液中膜10と配管L11によって連結している液中膜ポンプ11を運転することによって次段の接触酸化槽13への被処理水を確保できる。
この再曝気槽7における液中膜10の活用方法としては、重力配管方式と液中膜ポンプ方式の2種類を同時に採用して、それぞれの長所を生かし、被処理水を確保する方式が、安全運転の観点からより好ましい。なお、液中膜10の透過水量が低下した場合(すなわち、被処理水量が低下した場合)には、液中膜10自体を次亜塩素酸ソーダ等で洗浄している。
次に、再曝気槽7からの被処理水は、重力配管12または液中膜ポンプ11を経由して、接触酸化槽13に導入される。この接触酸化槽13では、被処理水中に残存している微量の有機物が、かきがら14に発生した生物膜によって、生物学的に処理される。また、被処理水のpHが、略6以下に低下している場合は、かきがら14が溶け出すことにより、被処理水が中和される。また、この接触酸化槽13には、槽内を曝気するための散気管21Cが設置されている。この接触酸化槽13内の散気管21Cへの空気供給はブロワー22の吐出空気によってなされる。
次に、この接触酸化槽13からの被処理水は、レーキ16を有する沈殿槽15に導入される。この沈殿槽15では、沈殿物としてのカルシウム等のミネラル汚泥と上澄液とに分離される。この上澄液は河川などに放流されるか、再度処理されて工場内でリサイクルするかである。なお、この接触酸化槽13において、上記カルシウム等のミネラル汚泥が発生する理由は、かきがら14は天然のものであり、炭酸カルシウムを主成分として、各種のミネラルから構成されているからである。上記かきがら14が酸性の被処理水と接触することによって、成分が溶け出し、最終的にカルシウム等ミネラル汚泥が発生する。
また、上記接触酸化槽13から沈殿槽15に導入される被処理水として、酸性の被処理水が発生する理由は、アミノエタノール含有排水中の窒素が酸化されて硝酸性窒素を生成し、被処理水のpHを下げて酸性を示すからである。そして、沈殿槽15に沈殿したカルシウム等ミネラル汚泥は汚泥ポンプ17によって、ミネラル汚泥配管18内を移動して、ミネラル混合槽19に導入される。さらに、このミネラル混合槽19には、生物処理された処理水または生物処理で生じた汚泥が導入され、この生物処理された処理水または生物処理で発生した汚泥と、上記カルシウム等のミネラル汚泥とが、撹拌機4Bによって混合される。
そして、このミネラル混合槽19において、カルシウム等のミネラル汚泥と、生物処理された処理水または生物処理で発生した汚泥が混合された後、ミネラルポンプ20と返送配管L20とにより、原水槽1に返送され導入される。
上述のように、この実施形態の排水処理装置によれば、各水槽における微生物濃度を高濃度に維持すると共に、カルシウム等のミネラルを被処理水に含有させているので、微生物がより活性化し、生物にとって毒性物質であるアミノエタノール含有排水を効率よく処理することができる。
なお、上記第1実施形態では、原水槽1、再曝気槽7、接触酸化槽13にマイクロナノバブル発生機31を設置していない場合を説明したが、図1に示すように、原水槽1、再曝気槽7、接触酸化槽13のそれぞれに、マイクロナノバブル発生機31を設置すれば、上記実施形態の一変形例となる。
この一変形例では、マイクロナノバブル発生機31が原水槽1内に設置され、このマイクロナノバブル発生機31に空気吸い込み管33と導入管34が接続されている。空気吸い込み管33にはバルブ32が接続されており、この空気吸い込み管33からマイクロナノバブル発生機31に導入する空気がバルブ32で調整される。一方、導入管34は循環ポンプ30に接続されており、循環ポンプ30は原水槽1内の被処理水を導入管34を通してマイクロナノバブル発生機31に導入する。具体的一例では、原水槽1内の被処理水を循環ポンプ30でマイクロナノバブル発生機31に1.5(kg/cm)以上の圧力で送水すると同時に、空気吸い込み配管33から空気をバルブ32で調整しながら導入して、マイクロナノバブル発生機31からマイクロナノバブルを効率よく発生させた。運用上、原水槽1は、脱窒槽3の前段の水槽であるため、マイクロナノバブルは、少量で良く、小型のマイクロナノバブル発生機31を選定した。原水槽1でのマイクロナノバブル量が多いと、次段の脱窒槽3での嫌気性が維持できないからである。
また、上記一変形例では、再曝気槽7の半嫌気部8に、原水槽1で設置したマイクロナノバブル発生機31と同様のマイクロナノバブル発生機31を、再曝気槽7の水槽容量に応じて、複数台だけ設置した。また、上記好ましい実施形態では、接触酸化槽13に、原水槽1で設置したマイクロナノバブル発生機31と同様のマイクロナノバブル発生機31を、再曝気槽7に設置したマイクロナノバブル発生機31の台数の2倍だけ設置した。この接触酸化槽13において、自然界の産物であるかきがら14の表面に微生物膜を形成するには、多くのマイクロナノバブルが必要になる。
このように、上記一変形例では、原水槽1、再曝気槽7、接触酸化槽13の各槽内にマイクロナノバブル発生機31を設置したので、上記各槽での生物処理の効率を向上できる。
なお、上記実施形態において、原水槽1、再曝気槽7、接触酸化槽13のうちのいずれか1つもしくは2つにマイクロナノバブル発生機31を設置してもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図2に、この発明の排水処理装置の第2実施形態を示す。前述の第1の実施形態における脱窒槽3と再曝気槽7の好気部9には充填材が充填されていなかったのに対し、この第2実施形態では、脱窒槽3Nと再曝気槽7Nの好気部9に充填材として塩化ビニリデン充填物23Aと23Bが充填されている。よって、この第2実施形態では、第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を説明する。
この第2実施形態では、脱窒槽3Nと再曝気槽7Nの好気部9とに、それぞれ、塩化ビニリデン充填物23Aと23Bを充填しているので、アミノエタノール含有排水におけるアミノエタノールの分解と窒素処理の効率を上げることができる。すなわち、脱窒槽3Nと再曝気槽7Nの好気部9における微生物濃度は、槽全体を平均すると、それぞれ、塩化ビニリデン充填物23Aと23Bの存在によって、充填物がない場合に比べて高濃度となる。その上、塩化ビニリデン充填物23Aと23Bに微生物が付着し繁殖して、充填物がない場合に比べて、微生物がより安定化し、アミノエタノールの分解能力と窒素の処理能力が向上する。なお、この塩化ビニリデン充填物23Aと23Bを脱窒槽3Nと再曝気槽7Nの全体に配置すれば、微生物濃度が槽全体に高濃度となるので、より好ましい。
また、上記脱窒槽3Nにおいて、塩化ビニリデン充填物23Aが無い場合に比べて、塩化ビニリデン充填物23Aが存在する場合の方が、嫌気度(酸化還元電位で測定)が増加し、脱窒反応を促進できる。
この排水処理装置を試運転してから時間の経過とともに塩化ビニリデン充填物23Aおよび23Bには微生物が繁殖する。この塩化ビニリデン充填物23A,23Bの表面の微生物濃度は30000ppm以上となり、アミノエタノールの分解効率と窒素の処理効率の向上につながる。この塩化ビニリデン充填物23A,23Bの材質は、強固で化学物質に侵されない塩化ビニリデンであり、半永久的に使用できる。この塩化ビニリデン充填物23A,23Bとしては、バイオコード、リングレース、バイオマルチリーフ、バイオモジュール等の商品があるが、排水の性状に合わせて選定すればよい。
この脱窒槽3Nでは、エアーリフトポンプ5よって再曝気槽7Nの半嫌気部8から返送された被処理水中の硝酸性窒素が還元されて窒素ガスとなり、窒素が処理される。また、再曝気槽7Nの上部の好気部9では、被処理水中のアミノエタノールが好気性微生物により分解酸化されて硝酸性窒素や亜硝酸性窒素となる。
(第3の実施の形態)
次に、図3に、この発明の排水処理装置の第3実施形態を示す。前述の第2実施形態では、原水槽1に導入される排水がアミノエタノール含有排水のみであったのに対し、この第3の実施形態では、原水槽1に、アミノエタノール含有排水とアンモニア含有排水の両方が導入されている。よって、この第3の実施形態では、前述の第2実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略し、第2実施形態と異なる部分を説明する。
この第3実施形態では、第2実施形態と同様、再曝気槽7Nにおける処理方式が液中膜10を利用して、微生物濃度を10000ppm以上に上げており、かつ、脱窒槽3Nに塩化ビニリデン充填物23Aを充填し、再曝気槽7Nに塩化ビニリデン充填物23Bを充填している。したがって、この第3実施形態では、第2実施形態と同様、微生物毒性のあるアミノエタノール含有排水を処理可能である。また、この第3実施形態では、第2実施形態と同様、嫌気性微生物と好気性微生物の両方による微生物処理が可能であることから、当然、他の窒素を含む排水も処理できる。すなわち、この第3実施形態では、半導体工場から排出されるアンモニア含有排水も処理できることとなる。この第3実施形態によれば、アミノエタノール含有排水とアンモニア含有排水の2種類の排水を1つの排水処理装置で処理できるので、イニシャルコストやランニングコストを低減できる。
(第4の実施の形態)
次に、図4に、この発明の排水処理装置の第4実施形態を示す。前述の第2実施形態では、原水槽1に導入される排水がアミノエタノール含有排水のみであったのに対し、この第4実施形態では、原水槽1に、アミノエタノール含有排水と現像廃液の両方が導入されている。よって、この第4実施形態では、第2の実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略し、第2実施形態と異なる部分を説明する。
この第4実施形態では、前述の第2実施形態と同様、微生物毒性のあるアミノエタノール含有排水を処理可能である。この第4実施形態では、前述の第2実施形態と同様、再曝気槽7Nでの処理方式が液中膜10を利用して、微生物濃度を10000ppm以上に上げており、かつ、脱窒槽3N,再曝気槽7Nに塩化ビニリデン充填物23A,23Bを充填している。したがって、この第4実施形態では、第2実施形態と同様、嫌気性微生物と好気性微生物の両方による微生物処理が可能であるから、当然、他の窒素を含む排水も処理できる。すなわち、この第4実施形態によれば、半導体工場から排出される現像廃液も処理できることとなる。なお、この現像廃液の主成分は窒素の化合物であるテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドである。この第4実施形態によれば、アミノエタノール含有排水と現像廃液の2種類の排水を1つの排水処理装置で処理できるので、イニシャルコストやランニングコストを低減できる。
(第5の実施の形態)
次に、図5に、この発明の排水処理装置の第5実施形態を示す。前述の第2実施形態では、原水槽1に導入される排水がアミノエタノール含有排水のみであったのに対し、この第5実施形態では、原水槽1に、アミノエタノール含有排水とジメチルホルムアミド廃液の両方が導入されている。よって、この第5実施形態では、前述の第2実施形態と同じ部分については、同じ符号を付けて、詳細説明を省略し、第2実施形態と異なる部分を説明する。
この第5実施形態では、第2実施形態と同様に、アミノエタノール含有排水を処理可能であり、再曝気槽7Nでの処理方式が液中膜10を利用して、微生物濃度を10000ppm以上に上げており、かつ、脱窒槽3N,再曝気槽7Nに塩化ビニリデン充填物23A,23Bを充填している。したがって、この第5実施形態では、第2実施形態と同様、高濃度な嫌気性微生物と好気性微生物の両方による微生物処理が可能であるから、当然、他の窒素を含む廃液も処理できる。すなわち、この第5実施形態によれば、窒素を含む廃液である半導体工場から排出される窒素の化合物であるジメチルホルムアミド廃液も処理できることとなる。なお、ジメチルホルムアミド廃液に含まれるジメチルホルムアミドはPRTR法上も有害な第1種指定化学物質である。この第5実施形態によれば、アミノエタノール含有排水とジメチルホルムアミド廃液の2種類の排水を1つの排水処理装置で処理できるので、イニシャルコストやランニングコストを低減できる。
尚、上記第2〜第5実施形態においては、マイクロナノバブル発生機31を設置していない場合を説明したが、上述の第1実施形態の一変形例と同様に、原水槽1、再曝気槽7N、接触酸化槽13のそれぞれに、マイクロナノバブル発生機31を設置すれば、生物処理の効率を向上できる。また、上記第2〜第5実施形態において、原水槽1、再曝気槽7N、接触酸化槽13のうちのいずれか1つもしくは2つにマイクロナノバブル発生機31を設置してもよい。
(実験例)
図2に示す第2実施形態と同じ構造の実験装置を製作した。この実験装置における原水槽1の容量は50リットル、脱窒槽3Nの容量は100リットル、また、再曝気槽7Nの容量は200リットル、接触酸化槽13の容量は100リットル、沈殿槽15の容量は50リットルである。
この実験装置の約2ケ月間にわたる微生物の訓養終了後、微生物濃度を17600ppmとして、工場の生産装置から排水されるアミノエタノール含有排水(アミノエタノール濃度が2760ppmの被処理水)を採取して、原水槽1に連続的に導入した。そして、1ケ間の後、水質が安定するのを待って、沈殿槽15から得られる処理水のアミノエタノール濃度を測定したところ、12ppmであった。
尚、図6Aに、原水槽1に導入する排水の窒素濃度が約3000ppmの場合での上記第1〜第5実施形態における各槽での滞留時間の一例を示すタイムチャートを示す。また、図6Bに、原水槽1に導入する排水の窒素濃度が約6000ppmの場合での上記第1〜第5実施形態における各槽での滞留時間の一例を示すタイムチャートを示す。
この発明の排水処理装置の第1実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第2実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第3実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第4実施形態を模式的に示す図である。 この発明の排水処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。 排水の窒素濃度が約3000ppmの場合の上記第1〜第5実施形態におけるタイムチャートの一例である。 排水の窒素濃度が約6000ppmの場合の上記第1〜第5実施形態におけるタイムチャートの一例である。
符号の説明
1 原水槽
2 原水槽ポンプ
3、3N 脱窒槽
4A、4B 撹拌機
5 エアーリフトポンプ
5A 縦配管
6 分離壁
7、7N 再曝気槽
8 半嫌気部
9 好気部
10 液中膜
11 液中膜
12 重力配管
13 接触酸化槽
14 かきがら(牡蠣殻)
15 沈殿槽
16 レーキ
17 汚泥ポンプ
18 ミネラル汚泥配管
19 ミネラル混合槽
20 ミネラルポンプ
21A〜21C 散気管
22 ブロワー
23A、23B 塩化ビニリデン充填物
30 循環ポンプ
31 マイクロナノバブル発生機
32 バルブ
33 空気吸い込み管

Claims (9)

  1. アミノエタノール含有排水が導入される原水槽と、
    上記原水槽からの被処理水が導入される脱窒槽と、
    上記脱窒槽からの被処理水が導入されると共に半嫌気部を有する再曝気槽と、
    上記再曝気槽からの被処理水が導入されると共にカルシウムを含むミネラル源を有する接触酸化槽と、
    上記接触酸化槽からの被処理水が導入される沈殿槽と、
    上記再曝気槽から上記脱窒槽へ被処理水を循環させるエアーリフトポンプと、
    生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウムを含むミネラル汚泥とが導入されるとともに上記処理水と汚泥を混合するミネラル混合槽と、
    上記ミネラル混合槽からの汚泥と処理水を上記原水槽へ返送する返送部とを備えることを特徴とする排水処理装置。
  2. アミノエタノール含有排水を、原水槽、脱窒槽、半嫌気部を有する再曝気槽、接触酸化槽、沈殿槽へ順次導入する工程と、
    上記再曝気槽から上記脱窒槽へエアーリフトポンプによって被処理水を循環させる工程と、
    生物処理された処理水または生物処理により発生した汚泥と上記沈殿槽からのカルシウムを含むミネラル汚泥とをミネラル混合槽で混合して、上記原水槽へ返送する工程とを備えることを特徴とする排水処理方法。
  3. 請求項1に記載の排水処理装置において、
    上記再曝気槽は、
    液中膜と、
    この液中膜から上記接触酸化槽に被処理水を導入するポンプ方式の配管と、
    上記液中膜から上記接触酸化槽に被処理水を導入する重力方式の配管とを有することを特徴とする排水処理装置。
  4. 請求項1に記載の排水処理装置において、
    上記脱窒槽および再曝気槽は、塩化ビニリデン充填物を有することを特徴とする排水処理装置。
  5. 請求項1に記載の排水処理装置において、
    上記エアーリフトポンプは、
    上記再曝気槽の半嫌気部から上記脱窒槽へ汚泥を返送することを特徴とする排水処理装置。
  6. 請求項2に記載の排水処理方法において、
    上記原水槽に、アミノエタノール含有排水とアンモニア含有排水とを導入することを特徴とする排水処理方法。
  7. 請求項2に記載の排水処理方法において、
    上記原水槽に、アミノエタノール含有排水と現像廃液とを導入することを特徴とする排水処理方法。
  8. 請求項2に記載の排水処理方法において、
    上記原水槽に、アミノエタノール含有排水とジメチルホルムアミド廃液とを導入することを特徴とする排水処理方法。
  9. 請求項1に記載の排水処理装置において、
    上記原水槽、再曝気槽、接触酸化槽のうちの少なくとも1つに、マイクロナノバブル発生機を設置したことを特徴とする排水処理装置。
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