JP2007319607A - 遊技機 - Google Patents

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正博 竹内
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Abstract

【課題】 バックアップされた遊技機を制御する制御手段の記憶装置の記憶内容をクリアスイッチにて消去するときに、クリアスイッチ操作者の作業負担を軽減する。
【解決手段】 電源基板36からメイン制御基板44及び表示制御基板39へのリセット信号の入力停止は、遅延回路A105及び遅延回路B62を介して実行される。遅延回路B62は、遅延回路A105が設定する遅延時間よりも所定時間短い遅延時間を設定し、表示制御基板39にリセット信号の入力が停止されると、CPU70は、既存の特別図柄表示装置(LCD)6にRAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミングをカウントダウン表示する。これにより、メイン制御基板44の起動が長時間かかる遊技機であっても、RAMクリアスイッチ60を長い間押し続けなければならないという手間が省ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に係わり、特に電源が遮断されても遊技機を制御する制御手段の記憶装置の記憶内容をバックアップできると共に、そのバックアップした記憶装置の記憶内容を強制的に消去して初期化する記憶消去手段を備えた遊技機に関する。
従来より、パチンコ機等の遊技機は、遊技内容を主に実行するためのメイン制御基板や、このメイン制御基板からの指示(コマンド)に従って遊技内容を補助的に実行するための複数種類のサブ制御基板が設けられている。サブ制御基板には、遊技球の払出を制御する払出制御基板の他、図柄合わせゲーム(スロットゲーム)を行う液晶等の表示装置を制御する表示制御基板、ランプやLED等の点灯態様を制御するランプ制御基板、さらにはスピーカ等から所望の音楽や音声等を発生させる音制御基板等がある。なお、これらの制御基板は、CPU、ROM、RAM等を中心としたマイクロコンピュータが搭載されるようになっている。
ところで、近年、遊技機には、閉店時や停電時等に当該遊技機に供給される電源電圧が遮断されると、その遮断時点における遊技情報をRAM等の記憶装置(以下、単にRAMともいう)に記憶保持させるバックアップ機能が設けられているものがある。このバックアップ機能によれば、復電後にはRAMに記憶保持させた遊技情報に基づいて、遊技を電源電圧が遮断される直前の状態から再開させることができるため、例えば営業時間中の停電事故による遊技者への不利益を防止することが可能になる。
しかし、その一方では、バックアップ機能により記憶保持させた遊技情報を消去してRAMを初期化したい場合もある。このような場合としては、例えば、前日に大当り確率が高確率状態のまま閉店時間を迎え、翌日の開店時には高確率状態で遊技が開始される場合や、あるいは、遊技機を工場から出荷する場合等が考えられる。前者の場合には、そのまま開店時から高確率状態で遊技が開始されると、遊技店は不利益を被ることになり、また後者の場合には、確実に遊技機の状態を初期状態にしておきたいからである。
そこで、このようなバックアップ機能を搭載した遊技機に、開店時等にバックアップされたRAMの記憶内容を強制的に消去して初期化するクリアスイッチを設けた技術が提案されている。この技術では、開店時等にクリアスイッチを継続してオン操作しながら電源スイッチを入れる(以下、「電源投入」ともいう)ことで、バックアップされたRAMの記憶内容を消去するようになっており、これによりクリアスイッチの誤操作による不用意なRAMの初期化も防止するようになっている(例えば、特許文献1参照、以下従来技術という)。
特開2001−346945号公報
しかして、最近の遊技機においては、遊技演出の興趣向上のために、液晶等の表示装置をはじめとするサブ制御基板が高性能化されてきており、電源投入時からサブ制御基板が全て立ち上がるまでの時間が長くなっている(例えば10秒前後)。上述したように、各サブ制御基板は、メイン制御基板からのコマンドに従って動作するので、従って電源投入後、各サブ制御基板が確実にメイン制御基板からの最初のコマンドを受信できるよう、メイン制御基板はサブ制御基板が全て立ち上がった後に起動するようになっている。
なお、本文において「立ち上がる」とは、各種制御基板が電源投入されたときや停電が復旧復帰したとき等の復電時に、CPUが初期設定等のプログラム処理を終了した時点を言い、この状態ではサブ制御基板は、メイン制御基板からのコマンドを受信できる状態であり、一方「起動」とは、各種制御基板が電源投入されたときや停電が復旧復帰したとき等の復電時に、CPUが初期設定等のプログラム処理を開始する時点を言い、この状態ではサブ制御基板は、メイン制御基板からのコマンドを受信できない状態である。
しかしながら、上記従来技術では、メイン制御基板のRAMをクリアスイッチにより初期化する場合、少なくとも電源投入時からメイン制御基板が起動するまでの間、クリアスイッチをオン操作し続けなければならず、従ってこのようにサブ制御基板が高性能化されている遊技機においてメイン制御基板のRAMを初期化する場合には、長時間クリアスイッチをオン操作し続けなければならないという煩わしい作業が必要となる。特に、相当数の遊技機のRAMを初期化しなければならない開店時には、他の準備作業も多く店員の負担は大きくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、バックアップされた遊技機を制御する制御手段の記憶装置の記憶内容をクリアスイッチにて消去するときに、クリアスイッチを操作する者の作業負担を軽減することのできる遊技機を提供することにある。
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、遊技の制御を行う主制御手段と、該主制御手段からの指令信号に基づいて各種遊技装置の制御を行う副制御手段と、前記主制御手段及び前記副制御手段に所定の作動電源を生成して供給する電源手段と、該電源手段からの電源供給開始時に、前記主制御手段を前記副制御手段よりも所定時間遅れて起動させる遅延手段と、前記主制御手段の遊技制御に係わる遊技情報を記憶する記憶手段と、前記電源手段からの電源供給が遮断された場合に、前記記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ電源供給手段と、オン操作することによりクリア信号を前記主制御手段に出力するためのクリアスイッチと、前記主制御手段が起動したときに該クリア信号が入力されていることに基づいて、前記記憶手段が記憶している遊技情報を消去する記憶消去手段と、を備えた遊技機において、前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記クリアスイッチは、押下操作されている間だけオン状態となるプッシュボタンタイプであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の遊技機は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記報知手段は、前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を所定の報知装置に報知させる報知制御手段を備え、該報知制御手段は、前記電源手段からの電源供給が開始されてから前記主制御手段が起動するまでの間に、前記報知装置に前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の遊技機は、請求項3に記載の遊技機において前記主制御手段、前記副制御手段及び前記報知制御手段は、それぞれマイクロコンピュータを備え、前記遅延手段は、電源供給開始時に前記主制御手段及び前記副制御手段のマイクロコンピュータに入力されるリセット信号の停止タイミングを、前記主制御手段の方が前記副制御手段よりも所定時間遅延させる主制御遅延回路とし、前記報知手段は、電源供給開始時に前記報知制御手段のマイクロコンピュータに入力されるリセット信号の停止タイミングを、前記主制御遅延回路の遅延時間よりも短い時間遅延させる報知制御遅延回路を備え、前記報知制御手段は、該報知制御遅延回路が設定する遅延時間が経過したとき、前記報知装置に前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の遊技機は、請求項4に記載の遊技機において、前記主制御手段は、前記マイクロコンピュータ等の部品が集約して設けられた単一の主制御基板として形成され、該主制御基板に、前記主制御遅延回路と前記報知制御遅延回路とが設けられていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、前記報知装置は、遊技において遊技者に特典を付与するために数字等の図柄合わせゲームを表示する表示装置であるとし、前記報知制御手段は、該表示装置の表示態様を制御する前記副制御手段としての表示制御手段であるとしたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、前記報知装置は、遊技の進行に伴って点灯または点滅する発光装置であるとし、前記報知制御手段は、該発光装置の発光態様を制御する前記副制御手段としての発光制御手段であるとしたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、前記報知装置は、遊技の進行に伴って音楽や音声等を発生する音声装置であるとし、前記報知制御手段は、該音声装置の音声態様を制御する前記副制御手段としての音声制御手段であるとしたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項8の何れかに記載の遊技機において、前記報知制御手段は、前記報知装置に、前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングを所定の報知態様にて報知させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の遊技機は、請求項9に記載の遊技機において、前記報知態様を予め複数設け、該複数設けた報知態様の中から所望の報知態様を選択できる選択手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項11に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項10の何れかに記載の遊技機において、前記記憶消去手段により前記記憶手段が記憶していた遊技情報が消去されたときは、前記主制御手段は、前記報知制御手段にクリア成信号を出力し、前記報知制御手段は、該クリア成信号を入力した場合には、前記記憶手段が記憶していた遊技情報が消去された旨を前記報知装置に報知させることを特徴とする。
請求項1の発明では、主制御手段は遊技の制御を行い、副制御手段は、主制御手段からの指令信号(例えばストローブ信号やコマンド信号等)に基づいて各種遊技装置の制御を行う。例えば遊技機がパチンコ機の場合には、各種遊技装置としては、表示装置、球払出装置、打球発射装置、電動役物、発光装置、音声装置等が挙げられる。
そして電源手段から主制御手段及び副制御手段に所定の作動電源の供給が開始されると(例えば電源スイッチをオンにしたときや停電が復旧復帰したとき)、主制御手段は、遅延手段により副制御手段よりも所定時間遅れて起動するようになっており、これにより副制御手段は、確実に主制御手段からの指令信号を受信することができる。即ち、電源の供給が開始されると、副制御手段が主制御手段からの最初の指令信号を確実に受信できるようになっており、従って副制御手段は主制御手段からの指令信号を取りこぼすことはない。
なお、この所定時間は、電源の供給が開始されてから副制御手段が確実に主制御手段からの指令信号を受け取れる状態になるまでの時間に設定され、また、副制御手段が複数ある場合には、この主制御手段からの指令信号を受け取れる状態になるまでの時間が、最も遅い副制御手段を対象に設定される。例えば、最近のパチンコ機では、最も遅い副制御手段としては表示装置を制御する表示制御手段が挙げられ、所定時間は10秒以上になる機種もある。
ここで、主制御手段は、遊技制御に係わる遊技情報を記憶手段に記憶するようになっており、この記憶手段は、電源手段からの電源供給が遮断された場合には(例えば電源スイッチをオフにしたときや停電が発生したときには)、バックアップ電源供給手段によりバックアップ用電源が供給されるようになっている。つまり主制御手段の記憶手段は、電源供給が遮断された場合には、バックアップされてその記憶内容が保持されるようになっている。
また、記憶手段が記憶している遊技情報を消去したいときは、クリアスイッチをオン操作することによりクリア信号を主制御手段に出力するのであるが、これは、記憶消去手段により、主制御手段が起動したときにクリア信号が入力されていることに基づいて、記憶手段が記憶している遊技情報を消去するようになっている。つまり、電源の供給が開始されて主制御手段が起動したときにクリアスイッチがオン操作されていれば、記憶手段の記憶内容は消去される。
そしてこのような構成において、本発明の遊技機は報知手段を備え、この報知手段が、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知する。即ち、報知手段は、電源の供給が開始されて主制御手段が起動したときにクリアスイッチがオン操作されているように、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知する。
以上のような構成による請求項1の発明によれば、バックアップされている記憶手段の記憶内容をクリアスイッチをオン操作して消去する際、報知手段からの報知により、クリアスイッチの操作者はクリアスイッチをオン操作するタイミングが判るようになり、その結果、適切にクリアスイッチを操作することができるようになる。これにより、バックアップされている記憶手段の記憶内容を確実に消去することが可能となる。
また、請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、クリアスイッチを、押下操作されている間だけオン状態となるプッシュボタンタイプ(リターンタイプ)としている。記憶手段の記憶内容をクリアすると、その時点で遊技機の状態が初期状態に戻ることを意味し、従ってクリアスイッチをオンオフ操作するとその状態を保持するタイプ(モメンタリタイプ)とした場合には、誤操作により不用意に記憶手段の記憶内容を消去してしまう蓋然性が高くなる。
その点、クリアスイッチをリターンタイプとした場合には、不用意な誤操作は低減されるが、一方では、クリアスイッチを押し続けなければクリア信号が送出されず、従って記憶手段の記憶内容をクリアする作業が煩雑となる。特に、電源の供給が開始されてから主制御手段が起動するまでの時間が長くなっている場合には、従来であればリターンタイプのクリアスイッチは、いつ主制御手段が起動するかわからないので、電源の供給が開始されてから主制御手段が起動するのを確認するまでの長い時間押し続けなければならない。
ところが本発明によれば、報知手段からの報知により、クリアスイッチの操作者はクリアスイッチをオン操作するタイミングが判るようになっている。従って、例え電源の供給が開始されてから主制御手段が起動するまでの時間が長くなっている場合であっても、クリアスイッチを長い時間押し続けなければならないといった手間が省け、これにより、クリアスイッチがリターンタイプであってもその操作時間が短縮され、作業性が向上する。即ち、本発明によれば、記憶手段の記憶内容をクリアする場合、不用意な誤操作を防止しつつその作業性が向上するという極めて顕著な効果を奏する。
また、請求項3に記載の遊技機は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、報知手段は報知制御手段を備え、この報知制御手段が、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を所定の報知装置に報知させる。そして、この報知制御手段が、報知装置に報知させるクリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報は、電源手段からの電源供給が開始されてから主制御手段が起動するまでの間に実行されるようになっている。
このような構成による請求項3の発明によれば、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報が、所定の報知装置からタイムリーに報知される。即ち、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報は、電源供給が開始されてから主制御手段が起動する前に、タイミング良く所定の報知装置から報知されることになり、これにより、さらにクリアスイッチの操作時間が短縮されると共に、クリアスイッチのオン操作を失することなく記憶手段の記憶内容を確実に消去することが可能となる。
また、請求項4に記載の遊技機は、請求項3に記載の遊技機において、主制御手段、副制御手段及び報知制御手段は、それぞれCPU、ROM、RAM等を中心としたマイクロコンピュータを備えている。そして電源手段からの電源供給開始時に、主制御手段を副制御手段よりも所定時間遅れて起動させる遅延手段を主制御遅延回路とし、この主制御遅延回路が、電源供給開始時に主制御手段及び副制御手段のマイクロコンピュータに入力しているリセット信号の停止タイミングを、主制御手段の方が副制御手段よりも所定時間遅延させることにより、主制御手段を副制御手段よりも所定時間遅れて起動させる。
また報知手段は、主制御遅延回路と同様な構成の報知制御遅延回路を備えており、この報知制御遅延回路が、電源供給開始時に報知制御手段のマイクロコンピュータに入力されるリセット信号の停止タイミングを、主制御遅延回路の遅延時間よりも短い時間遅延させる。即ち、報知制御遅延回路により、報知制御手段を主制御手段よりも所定時間早く起動させる。そして報知制御遅延回路が設定する遅延時間が経過したとき、報知制御手段は、報知装置にクリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知させる。
このような構成による請求項4の発明によれば、報知手段は、主制御遅延回路と同様な構成の報知制御遅延回路が設定する遅延時間に基づいて、報知装置にクリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知するようになっているので、即ち報知制御手段は、主制御手段と同様な構成の遅延回路によって遅延時間を判断するので、報知装置が報知するクリアスイッチのオン操作のタイミングを、高い精度でほとんど誤差なく実行することができる。
また、請求項5に記載の遊技機は、請求項4に記載の遊技機において、主制御手段は、マイクロコンピュータ等、主制御手段を構成する部品が集約して設けられた単一の主制御基板として形成されている。そして、この主制御基板には、さらに主制御遅延回路と報知制御遅延回路とが設けられている。従って、請求項5の発明によれば、主制御遅延回路と報知制御遅延回路とを設けるときに、主制御手段としての主制御基板のみを設計変更すればよく、これにより設計者の負担を軽減しコストダウンがはかれるという顕著な効果を奏する。
また、請求項6に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、報知装置は、遊技において遊技者に特典を付与するために数字等の図柄合わせゲームを表示する表示装置とし、報知制御手段は、この表示装置の表示態様を制御する副制御手段としての表示制御手段としている。ここで、この表示装置及び表示制御手段(副制御手段)は、もともと遊技機に設けられている必須の構成であり、即ち、本発明では、既存の表示装置及び表示制御手段を利用して、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知するようになっている。従って、このような構成の請求項6の発明によれば、遊技機に新たな報知装置や報知制御手段を加える必要がなく、これにより遊技機の構成が簡易となりコストダウンがはかれると共に、遊技機の限られたスペースを有効に活用することが可能になるという顕著な効果を奏する。
また、請求項7に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、報知装置は、遊技の進行に伴って点灯または点滅する発光装置とし、報知制御手段は、この発光装置の発光態様を制御する副制御手段としての発光制御手段としている。ここで、この発光装置及び発光制御手段(副制御手段)は、もともと遊技機に設けられている必須の構成であり、即ち、本発明では、既存の発光装置及び発光制御手段を利用して、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知するようになっている。従って、このような構成の請求項7の発明によれば、請求項6の発明と同様な効果が得られる。
また、請求項8に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、報知装置は、遊技の進行に伴って音楽や音声等を発生する音声装置とし、報知制御手段は、この音声装置の音声態様を制御する副制御手段としての音声制御手段としている。ここで、この音声装置及び音声制御手段(副制御手段)は、もともと遊技機に設けられている必須の構成であり、即ち、本発明では、既存の音声装置及び音声制御手段を利用して、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知するようになっている。従って、このような構成の請求項7の発明によれば、請求項6の発明と同様な効果が得られる。
なお、報知装置や報知制御手段は複数あってもよく、請求項6と請求項7の構成を備えた遊技機、請求項6と請求項8の構成を備えた遊技機、請求項7と請求項8の構成を備えた遊技機、あるいは請求項6、請求項7及び請求項8の全ての構成を備えた遊技機であってもよい。
また、請求項9に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項8の何れかに記載の遊技機において、報知制御手段は、報知装置に、クリアスイッチをオン操作させるタイミングを所定の報知態様にて報知させる。ここで所定の報知態様としては、報知装置が表示装置または音声装置の場合には、例えばカウントダウンやカウントアップの表示や音声等が挙げられ、また、報知装置が発光装置の場合には、例えば点灯態様の変化や発光色の変化等が挙げられ、クリアスイッチの操作者は、この表示装置、音声装置または発光装置に合わせてクリアスイッチをオン操作するようにすればよい。
例えば、電源供給開始から主制御手段が起動するまでの時間が10秒とすれば、クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を、表示装置または音声装置で報知する場合には、電源供給開始から5秒後に開始し、それからカウントダウンやカウントアップ等の報知を、主制御手段が起動する時間まで行うようにすればよく、また、発光装置で報知する場合には、電源供給開始から5秒後に点灯を開始し、それから3〜4秒経過後に点滅する、あるいは点灯色を変化させるようにすればよい。このようにすれば、さらにクリアスイッチの操作が容易になる。即ち、クリアスイッチの操作者は、クリアスイッチのオン操作するタイミングに失敗することなく確実に実行できる。
また、請求項10に記載の遊技機は、請求項9に記載の遊技機において、報知態様を予め複数設けておき、選択手段により、これら複数設けた報知態様の中から所望の報知態様を選択する。例えば、カウントダウン報知からカウントアップへの変更というように、好みに応じて報知態様を変更することが可能となる。なお報知装置としての複数種類の装置(例えば表示装置と音声装置)を備えている場合には、全ての報知装置に報知させるか、あるいは、特定の報知装置に報知させるかを選択できるようにするとよい。
また、請求項11に記載の遊技機は、請求項3乃至請求項10の何れかに記載の遊技機において、主制御手段は、クリアスイッチのオン操作に基づき記憶消去手段により記憶手段が記憶していた遊技情報が消去されたときは、報知制御手段にクリア成信号を出力する。そして報知制御手段は、このクリア成信号を入力した場合には、記憶手段が記憶していた遊技情報が消去された旨を報知装置に報知させる。
従って、クリアスイッチの操作者は、報知装置から記憶手段が記憶していた遊技情報が消去された旨が報知されたときは、クリアスイッチをオフ操作するようにすればよい。即ち、本発明によれば、クリアスイッチの操作者は、バックアップされている記憶手段の記憶内容をクリアスイッチを操作して消去する作業を行う際、クリアスイッチをオン操作するタイミングとクリアスイッチをオフ操作するタイミングの両方が判ることになり、これによりクリアスイッチの操作時間を極めて短縮させ、クリアスイッチ操作者の作業負担を軽減することがでるという顕著な効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、遊技機1の全体正面図である。本実施形態の遊技機1は、図1に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に開閉自在に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21と、遊技者が操作することにより後述する打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域形成レール4の先端に取り付けられ遊技領域5に打ち出された遊技球が打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間の発射径路に後戻りするのを防止する戻り球防止弁24と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、特別図柄が回転する様子を示す擬似的な表示(以下、スクロール表示ともいう)を行う液晶表示ディスプレイ(LCD)等で構成された特別図柄表示装置6と、遊技球が入賞することによって特別図柄表示装置6に特別図柄のスクロール表示を開始させる始動入賞口(電動チューリップ)11と、特別図柄表示装置6が特別図柄のスクロール表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合に、当該スクロール表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(通常最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25と、特別図柄表示装置6の画像表示部において3つの特別図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10と、特別図柄表示装置6における表示結果が予め定められた態様(大当り)になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口(アタッカ)7と、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができると共に、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、入賞に対する賞球の払い出しや球詰まり、異常等を報知したり、遊技状態が所定の状態(例えば大当り)になったときに点滅等して演出効果を高める遊技効果ランプ15と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、内枠23に開閉自在に設けられたガラス扉枠17と、一桁の普通図柄を表示し、その普通図柄が予め定められた普通図柄(当り)である場合、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を開放する7セグメントLED等で構成された普通図柄表示装置18と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(通常最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26等とによって構成されている。
この様に構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される図示しない遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されるようになっている。
遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞球を遊技者に与えると共に、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、特別図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部8、右図柄表示部10、中図柄表示部9の順に特別図柄を停止させて抽選するスロットゲームを行い、左図柄表示部8の特別図柄と右図柄表示部10の特別図柄とが停止した時点で大当りを構成する特別図柄の組合せ(例えば、左図柄表示部8の特別図柄と右図柄表示部10の特別図柄とが同一の特別図柄の組合せ)である場合にはリーチとなり、特別図柄表示装置6にて所定のリーチアクションが表示されるようになっており、その後中図柄表示部9の特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄が予め定められた特別図柄の組合せである場合には大当りとなり、大入賞口7としてのアタッカを所定の態様で開放するようになっており、これら以外の特別図柄の組合せである場合には、はずれとなる。なお、大当りになる特別図柄の組合せには、次回の大当りが発生するまで大当りになる確率が上昇する高確率状態(所謂確率変動状態)になるものが含まれている。
また、遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞球が遊技者に与えられる。また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた普通図柄である場合には当りとなり、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を所定時間開放するようなっている。
次に、遊技機1の裏面に配置されている各基板について説明する。図2は、遊技機1の全体裏面を示す略図である。50は機構板であり、前記した内枠23に図示しないヒンジ等で開閉自在に取り付けられおり、その略中央上部には遊技盤21の裏面部が臨むように開口部53が設けられている。機構板50の上部には、遊技島から供給される遊技球を貯留する球貯留タンク51が設けられ、球貯留タンク51に供給された遊技球はタンクレール52を通って賞球払出装置41に至り、上記したように始動入賞口11や普通入賞口14等への遊技球の入賞に基づいて、賞球払出装置41が駆動して所定の賞球が遊技者に払い出される。また、賞球払出装置41は、遊技者の金員の投入やプリペイドカード挿入後の球貸スイッチの操作等によっても駆動し、所定数の遊技球の貸出(貸球)も行う。
開口部53には、遊技機1に取り付けられた特別図柄表示装置6が臨んでおり、特別図柄表示装置6の裏面側には、表示制御基板39が特別図柄表示装置6に一体的に取り付けられている。また、機構板50の略下部には、メイン制御基板44、払出制御基板40、発射制御基板42、電源基板36、ランプ制御基板37、音声制御基板38がそれぞれ取り付けられており、一方機構板50の上部右隅には、ターミナル基板45が取り付けられている。
図3は、遊技機1の主な回路構成を示すブロック図である。まず、遊技を実行するうえで中心的な役割を果たすメイン制御基板44は、遊技進行の制御プログラムを実行する8ビットのCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104を備えている。またメイン制御基板44は、入力回路101、出力回路110及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチからの信号に基づいて、CPU102が出力回路110に接続されている後述するサブ制御基板やその他の各種回路、機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると特別図柄変動開始信号を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄変動開始信号を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7を開放することにより大入賞口7内に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ117と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122と、賞球払出装置41から払い出された賞球や貸球としての遊技球をカウントするための払出球検出センサ124とが接続されている。
出力回路110には、遊技盤面に配備されているLED(例えば、保留LED25や保留LED26)や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯/点滅制御するランプ制御基板37と、大入賞口7としてのアタッカを開口動作するためのソレノイド106と、始動入賞口11としての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御基板38と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続され、メイン制御基板44からの各種情報(例えば大当りや賞球、貸球等に係わる情報)等を遊技機1外部に出力する外部情報端子109が設けられたターミナル基板45とが接続されている。その他、出力回路110には、遊技領域5に向けてパチンコ球を弾発するための打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する発射制御基板42が接続されている。
また、出力回路110には、払出制御基板40及び表示制御基板39が接続されている。払出制御基板40は、賞球払出装置41を駆動制御し、賞球や貸球の払出制御を行う。表示制御基板39は、LCDとしての特別図柄表示装置6に表示する画像及び7セグLEDとしての普通図柄表示装置18に表示する数字等を制御する。
これらランプ制御基板37、音声制御基板38、表示制御基板39、払出制御基板40、発射制御基板42は、遊技を実行するうえで補助的な役割を果たすサブ制御基板として機能し、これらのサブ制御基板37、38、39、40、42は、図示していないが、メイン制御基板44と同様にCPU、ROM、RAM等を主とするマイクロコンピュータを備え、メイン制御基板44からの一方向の指令(コマンド信号等)に基づいて動作する。なお、表示制御基板39のCPUは32ビットのものが、その他のサブ制御基板37、38、40、42は8ビットのものが使用されている。
例えば、払出制御基板40は、払出制御用CPU、この払出制御用CPUの作業領域やメイン制御基板44からの各賞球(貸球)コマンドに対応した賞球(貸球)数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球(貸球)払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。即ち払出制御基板40は、メイン制御基板44のCPU102から一方向のストローブ信号や払出制御用コマンド信号等の制御信号を図示しない入力回路を介して受け、ストローブ信号が入力されると、払出制御用CPUは払出制御用コマンドを認識し、賞球払出装置41を駆動制御して賞球(貸球)の払出制御を行う。
このように、メイン制御基板44からサブ制御基板37、38、39、40、42へ制御信号(ストローブ信号やコマンド信号等)を一方向通信することにより、即ち、サブ制御基板37、38、39、40、42からメイン制御基板44への入力をなくすことにより、遊技機1全体の主な制御を司るメイン制御基板44への入力を少なくして、メイン制御基板44への不正な信号入力を極力排除でき、遊技場は適正な遊技を遊技者に提供できると共に、両者の通信に係わる回路構成やプログラムを簡素化でき、遊技機1を開発制作するうえで容易となりコストダウンにつながる。
なお、メイン制御基板44や払出制御基板40等を基板BOXに収納する場合には、この基板BOXを開けた痕跡が残るように所定の手段で封止する所謂かしめ構造を採用することが望ましい。これにより、さらにメイン制御基板44や払出制御基板40等への不正を排除することができるようになる。また、入力回路101に接続した打球操作ハンドルスイッチ119と打球操作ストップスイッチ120は、発射制御基板42に直接接続するようにしてもよい。さらに、メイン制御基板44の入力回路101に接続された払出球検出センサ124は、払出制御基板40へも入力するようにしてもよい。これらは、各種装置の機能や配置及び各CPUの処理速度やROM、RAM等の記憶装置の容量等に応じて適宜設計すればよい。
次に、図4を参照しながら、本発明の要部回路構成について説明する。図3のブロック図では、主にメイン制御基板44とサブ制御基板37、38、39、40、42との回路構成を示したが、この図4のブロック図は、メイン制御基板44と表示制御基板39及び電源基板36の主な回路構成を示したものである。
まず電源基板36は、図示しない遊技島に設けられた主電源(AC24V)を、電源スイッチ55を介して電源回路56が受けており、電源回路56は、この主電源を基にメイン制御基板44やサブ制御基板37、38、39、40、42等、遊技機1の各制御装置や駆動装置等に作動電源(例えば全波24V、DC30V、DC12V、DC5V)を生成して供給する。なお、電源スイッチ55は、主電源AC24Vの供給を手動操作でオンオフさせるもので、オンオフ操作されるとその状態を保持するタイプ(モメンタリタイプ)が用いられている。
また、電源回路56には電源監視回路57が接続されており、この電源監視回路57は電源回路56の主電源の電圧(24V)が所定電圧V1(例えば12V)以下に降下すると、メイン制御基板44のCPU102のNMI端子(マスク不能割込端子)に停電信号を送出する(ハイレベルからローレベルに立ち下がる)ようになっている。即ち電源監視回路57は、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断されたとき、メイン制御基板44へ停電信号を送出する。
さらに、電源基板36には、コンデンサ等により構成されたバックアップ電源回路59が設けられており、上述の停電信号は、このバックアップ電源回路59にも電源監視回路57から同時に送出されるようになっている。バックアップ電源回路59は、メイン制御基板44のRAM104に接続されており、電源監視回路57からの停電信号を受信するとRAM104にバックアップ用電源を供給する。即ちバックアップ電源回路59は、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断されたときに、メイン制御基板44のRAM104をバックアップする。
図中、58はリセット回路であり、このリセット回路58は電源監視回路57に接続されており、停電の復旧復帰時や電源スイッチ55オン操作時(電源投入時)等に、電源回路56の主電源電圧が未だ所定電圧V1以下になっている状態では、メイン制御基板44及びサブ制御基板37、38、39、40、42のCPUのリセット端子にリセット信号を送出(ローレベルの信号を出力)し、一方、主電源電圧が所定電圧V1より上昇したとき当該リセット信号の送出を停止する(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)ようになっている。そしてメイン制御基板44及びサブ制御基板37、38、39、40、42は、リセット信号の送出が停止されると起動する。
また、上述したように、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断されたときには、メイン制御基板44及びサブ制御基板37、38、39、40、42のCPUのリセット端子にリセット信号を送出する(ハイレベルからローレベルに立ち下がる)。この場合、メイン制御基板44へのリセット信号は、上記した停電信号よりも、例えば70ms程度遅れて入力される。メイン制御基板44のCPU102は、この70msの間はまだ正常に動作するので、この期間に後述する図7に示す停電処理を実行する。そしてメイン制御基板44及びサブ制御基板37、38、39、40、42は、リセット信号を受信すると動作を停止する。
ここでメイン制御基板44には遅延回路A105が設けられており、リセット回路58からのリセット信号は、この遅延回路A105を介してCPU102のリセット端子に入力される。具体的には、次のようになる。即ち、停電の復旧復帰時や電源スイッチ55オン操作時に、リセット信号の送出が停止されることにより、メイン制御基板44、サブ制御基板37、38、39、40、42の各CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに基づいて初期設定等のプログラムを実行するのであるが、上述したように、サブ制御基板37、38、39、40、42はメイン制御基板44からのコマンド信号等に基づいて遊技の制御を実行するようになっている。
従って、停電の復旧復帰時や電源スイッチ55オン操作時に、サブ制御基板37、38、39、40、42は、メイン制御基板44から送信されてくる遊技に係わるコマンドデータ等を確実に受け取るためには、メイン制御基板44よりも先にこの初期設定等のプログラムの実行を完了していることが必要となる。そこで、メイン制御基板44の初期設定等のプログラムの実行をサブ制御基板37、38、39、40、42よりも遅く終了させるために、メイン制御基板44に遅延回路A105を設けて遅延時間TAを設定し、メイン制御基板44におけるリセット信号の送出が停止される時間をサブ制御基板37、38、39、40、42よりも時間TAだけ遅延させている。
この遅延時間TAは、本実施形態では約9秒であり、これはサブ制御基板の中で32ビットCPUやVDPを備え、膨大なデータを高速処理するためのOS等を読み込むことから最も初期設定等のプログラムの実行に時間を要する表示制御基板39を考慮して設定されている。つまり、この遅延時間TAは、サブ制御基板37、38、39、40、42全てが確実に立ち上がった後、メイン制御基板44が立ち上がって最初に送信する遊技に係わるコマンドデータ等を全てのサブ制御基板37、38、39、40、42が確実に受け取れるタイミングに設定されている。
また電源基板36には、メイン制御基板44のRAM104に記憶保持される遊技に係わる各種の制御情報を消去(クリア)するためのRAMクリアスイッチ60が設けられており、このRAMクリアスイッチ60には、RAMクリアスイッチ60がオン操作されているときにメイン制御基板44のCPU102にRAMクリア信号を継続して送出するRAMクリアスイッチ回路61が接続されている。
RAMクリアスイッチ60は、押下操作されている間だけオン状態となるプッシュボタンタイプ(リターンタイプ)のものが用いられており、上述したメイン制御基板44のリセット信号の送出が停止される時に、RAMクリアスイッチ60がオン操作(押下操作)されていれば(RAMクリアスイッチ回路61からRAMクリア信号が送出されていれば)、メイン制御基板44のRAM104に記憶保持されている記憶内容はクリア(初期化)されるようになっている。即ち、メイン制御基板44のRAM104をクリアするときは、電源スイッチ55オン操作後(あるいは停電の復旧復帰後)、約9秒後にメイン制御基板44が起動する時点(メイン制御基板44におけるリセット信号の送出が停止される時点)でRAMクリアスイッチ60がオン操作されていることが条件となる。
次に表示制御基板39は、膨大なデータを高速処理するためのOS等を読み込んで表示制御プログラムを実行するCPU70、CPU70が実行する表示制御プログラムを格納するROM71及びCPU70の作業領域を構成するRAM72、LCDとしての特別図柄表示装置6に表示する画像を制御するVDP73、VDP73が読み出す各コマンドに対応した表示制御データ(変動パターン等)及びキャラクタや図柄や背景等が記憶された画像データ用のキャラクタROM74、VDP73が処理する画像データ等を一時的に記憶保持するための記憶エリアを備えたVRAM77、VRAM77に記憶されている画像データをビデオ信号に変換し、一定周期毎に1フレームの画像を特別図柄表示装置6に表示するLCD駆動回路78等を備えている。
即ち表示制御基板39は、メイン制御基板44のCPU102から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号を図示しない入力回路を介して受け、ストローブ信号が入力されると、表示制御用CPU70は表示制御用コマンドを認識する。するとVDP73は、この表示制御用コマンドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラクタや図柄や背景等をキャラクタROM74から読み出し、上記画像データを一時記憶するVRAM77に格納する。そしてVDP73は、この格納された画像データを、表示順がくるとVRAM77から読み出し、CPU70からの指令に応じて所定の態様でLCD駆動回路78を介してLCD(特別図柄表示装置6)に表示する。
また表示制御基板39には、上記したメイン制御基板44の遅延回路A105と同様に、遅延回路B62が設けられており、リセット回路58からのリセット信号は、この遅延回路B62を介してCPU70のリセット端子に入力される。この遅延回路B62は、遅延時間TBを設定して表示制御基板39におけるリセット信号の送出が停止されるのを時間TBだけ遅延させている。ここで、この遅延時間TBは、本実施形態では約1秒であり、これは遅延時間TAよりも約8秒短い時間となっている。
つまり遅延時間TBは、メイン制御基板44の遅延時間TAよりも短い時間に設定されるもので、他のサブ制御基板37、38、40、42とは無関係に設定される時間である。また表示制御基板39は、リセット信号の送出が停止されて起動すると、その後メイン制御基板44が起動する前に立ち上がる。即ち表示制御基板39は、起動してから約7秒で立ち上がるようになっており、これはメイン制御基板44が起動する約1秒前に立ち上がることになる。これにより、表示制御基板39は、メイン制御基板44が立ち上がって最初に送信する遊技に係わるコマンドデータ等を確実に受け取れることができる。
ここで遅延回路A105、遅延回路B62について図5を参照しながら説明する。図5は、遅延回路の一例を示す回路図である。この例の遅延回路では、2つのシュミットトリガ反転回路(インバータ)80を直列に接続して構成するもので、この2つのシュミットトリガ反転回路80における信号の入出力タイミング間の遅延時間を利用する。遅延時間は、図5に示す抵抗81の値とコンデンサ82の容量との積によるものを確保でき、また抵抗を省略することも可能で、この場合には前段のシュミットトリガ反転回路80の出力抵抗値とコンデンサ82の容量との積による遅延時間が確保できる。
遅延回路A105及び遅延回路B62は、設定する遅延時間TA及び遅延時間TBを確保できるようにシュミットトリガ反転回路80の数や、シュミットトリガ反転回路80に設けられる抵抗81の値及びコンデンサ82の容量を、適宜選択して構成するようにすればよい。
ここで図6を参照しながら、遊技機1に電源が投入されたときのメイン制御基板44、表示制御基板39及びRAMクリアスイッチ60の動作状態について説明する。図6は、電源投入時のメイン制御基板44、表示制御基板39及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。電源スイッチ55がオン操作されて遊技機1に電源が投入されてから、遅延時間TA(9秒)経過後にリセット信号の送出が停止され(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)、メイン制御基板44が起動し、一方、表示制御基板39は、電源が投入されてから遅延時間TB(1秒)経過後に、リセット信号の送出が停止され(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)て起動する。つまり表示制御基板39は、メイン制御基板44が起動する約8秒前に起動する。
表示制御基板39は、起動するとほぼ同時にLCDとしての特別図柄表示装置6に「7」を表示し、その後1秒経過する毎に「6」「5」「4」「3」「2」「1」「0」とカウントダウン表示を実行する。従って特別図柄表示装置6に「0」が表示された時点は、メイン制御基板44が起動する約1秒前となる。即ちメイン制御基板44においてリセット信号の送出が停止される約1秒前に、特別図柄表示装置6に「0」が表示される。
従って、遊技場の店員等がメイン制御基板44のRAM104をクリアする場合には、この特別図柄表示装置6のカウントダウン表示に合わせ、特別図柄表示装置6に「0」が表示されたタイミングでRAMクリアスイッチ60を押下操作すればよい。そしてRAMクリアスイッチ60が押下操作されている間に(RAMクリア信号が継続して送出されている間に)、メイン制御基板44のリセット信号の送出が停止されてメイン制御基板44が起動すると、RAM104に記憶保持されている記憶内容はクリア(初期化)される。つまり、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60を押下操作してから約1秒経過後に、メイン制御基板44のRAM104の記憶内容はクリアされることになる。
そしてRAM104の記憶内容がクリアされると、メイン制御基板44のCPU102は、表示制御基板39のCPU70の図示しない入力回路にRAM104の記憶内容がクリアされたことを示すRAMクリア成信号を送出する。表示制御基板39のCPU70は、RAMクリア成信号を受信すると、VDP73を介してLCD駆動回路78を制御し、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字を所定時間(例えば5秒)表示し、RAM104の記憶内容がクリアされたことを外部に報知する。
従って、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字が表示されたことを確認した後に、RAMクリアスイッチ60の押下操作を解除すればよく、本実施形態では、この「RAMは正常にクリアされました」という表示から約1秒経過後にRAMクリアスイッチ60の押下操作を解除した場合を示している。即ち、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60の押下操作を約2秒という短い時間実行するだけで、確実にメイン制御基板44のRAM104の記憶内容をクリアすることが可能となる。
この様に構成された遊技機1で実行される各処理を、図7以降のフローチャートを参照しながら説明する。図7は、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断され、停電信号がCPU102のNMI端子へ入力されたときにメイン制御基板44が実行する停電処理を示すフローチャートである。
停電信号がCPU102のNMI端子へ入力されると、CPU102は、まずステップS10にて各レジスタ及びI/O等の値をスタックエリアへ書き込み、ステップS12へ移行してスタックポインタの値をRAM104のバックアップエリアへ書き込んで記憶保存する。次にステップS14へ移行して、CPU102は、停電が発生したときの遊技に係わる諸情報(データ)をRAM104のバックアップエリアへ書き込み、遊技機1において電源が遮断された時の遊技状態を記憶保存する。
そしてステップS16へ移行して、CPU102は、停電処理が実行されたことを示すバックアップフラグをオンにして、ステップS18へ移行してRAM104へのアクセスを禁止した後、無限ループとする。そして前述のリセット信号(ハイレベルからローレベルに立ち下がる)を受信すると、CPU102の動作は完全に停止し、これにより停電処理が終了する。
図8は、電源スイッチ55オン操作または停電の復帰により遊技機1へ電源が投入されたときにメイン制御基板44が実行する電源投入処理を示すフローチャートである。この電源投入処理は、CPU102のリセット端子に入力されていたリセット信号が、遅延回路A105により時間TA(9秒)だけ遅延されてその送出が停止されたとき(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)、CPU102が起動して開始される。
この電源投入処理が開始されると、CPU102は、まずステップS20にて割込禁止に設定し、ステップS22に移行してRAM104をアクセス可能な状態に設定する。そしてステップS24に移行して、RAMクリア信号が入力されているか否か、即ち電源基板36に設けられているRAMクリアスイッチ60がオン操作されているか否かを判定する。そしてRAMクリア信号が入力されておらずステップS24にてNOと判定した場合には、CPU102は、ステップS26に移行して、上記停電処理が実行されたことを示すバックアップフラグがオンになっているか否かを判定する。そしてステップS26にてYES、即ちバックアップフラグがオンになっていると判定された場合には、CPU102は、ステップS60に移行して電源復帰処理を実行する。この電源復帰処理については後述する。
一方、RAMクリア信号が入力されておりステップS24にてYESと判定した場合には、ステップS26をスキップして、即ちバックアップフラグがオンになっているか否かにかかわらず、CPU102は、ステップS28に移行してRAM104の記憶内容を消去するRAMクリアの処理を実行し、さらにステップS30に移行して初期化処理を実行する。この初期化処理では、例えばスタックポインタやI/Oに指定アドレスを設定したり、RAM104のワークエリア(例えばカウンタやバッファ、ポインタ等)に初期値を設定する。
そしてステップS32に移行して、CPU102は、タイマ割込を設定し(本実施形態では4ms毎に繰り返し発生するよう設定される)、ステップS34に移行して上記ステップS20において実行した割込禁止の処理を解除して、割込を許可する。そして以降CPU102は、タイマ割込がある毎に、つまり4ms毎にステップS36の遊技制御処理を繰り返し実行する。
図9は、メイン制御基板44が実行する遊技制御処理を示すフローチャートである。CPU102は、タイマ割込(4msec)毎にROM103に記憶されている各プログラム、即ち、以下に説明するS40〜S50の各処理を実行する。この遊技制御処理が開始されると、CPU102は、まずステップS40にて乱数更新処理を実行する。この乱数更新処理では、例えば大当りを発生させるか否かを抽選する大当り乱数カウンタ、特別図柄表示装置6の左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に確定表示させる特別図柄を決定する特別図柄決定乱数カウンタ、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定用カウンタ、当りを発生させるか否かを抽選する当り乱数カウンタ、普通図柄表示装置18に確定表示させる普通図柄を決定する普通図柄決定乱数カウンタ等に用いられる乱数を更新する。これら乱数の更新は、例えば割込毎にインクリメント(1加算)され、所定の値になったらリセットされるような手段が用いられる。
ステップS40の乱数更新処理を終えると、CPU102は、ステップS42に移行して普通図柄遊技処理を実行し、次にステップS44に移行して当り処理を実行する。普通図柄遊技処理及び当り処理では、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過したことに基づいて、作動ゲート検出センサ121からの普通図柄変動開始信号により普通図柄表示装置18に普通図柄としての数字(例えば1〜9)を変動表示させ、所定の数(例えば7)が確定表示された場合に当りとなり、始動入賞口11としての電動チューリップの羽根を所定時間開放する処理を実行する。なお、普通図柄が変動表示中に普通図柄作動ゲート19を通過した遊技球は保留球となり、この保留球を最高4個まで記憶し、4つの保留LED26を順次点灯または消灯して、遊技者に当該普通図柄の変動表示が終了後、後何回当り抽選が行われるかを遊技者に報知するようになっている。
そしてCPU102は、ステップS46に移行して特別図柄遊技処理を実行し、次にステップS48に移行して大当り処理を実行する。特別図柄遊技処理及び大当り処理では、CPU102は、遊技球が始動入賞口11へ入賞したことに基づいて、始動入賞検出センサ116からの特別図柄変動開始信号により特別図柄表示装置6に所定の変動パターンにて3つの特別図柄をスクロール表示し、所定時間経過後に左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10に所定の特別図柄が確定表示された場合に大当りとなり、大入賞口(アタッカ)7を所定の態様で開口する大当り遊技を実行する(例えば大入賞口7を、30秒または遊技球が10個入賞するまで開口し、大入賞口7内の特定領域を遊技球が通過したら、その開口を最高で16回繰り返すような処理)。なお、特別図柄がスクロール表示中に始動入賞口11へ入賞した遊技球は保留球となり、この保留球を最高4個まで記憶し、4つの保留LED25を順次点灯または消灯して、遊技者に当該特別図柄のスクロール表示が終了後、後何回大当り抽選が行われるかを遊技者に報知するようになっている。
ここで大当りとなる特別図柄の組合せには、次回の大当りが発生するまで大当りになる確率が飛躍的に上昇して高確率状態(所謂確率変動状態)となる特定大当図柄が含まれている。例えば、本遊技機1において特別図柄を「1〜14」の数字図柄としたとき、大当りになる特別図柄の組合せとしては「1、1、1」〜「14、14、14」を設定し、そのうち奇数のゾロ目の数字図柄(「1、1、1」「3、3、3」「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」「11、11、11」「13、13、13」)は特定大当図柄、それ以外の偶数のゾロ目の数字図柄(「2、2、2」「4、4、4」「6、6、6」「8、8、8」「10、10、10」「12、12、12」「14、14、14」)は通常大当図柄として設定する。
特別図柄表示装置6に特定大当図柄が確定表示されると、当該大当り遊技の終了後、乱数の変更処理等により大当り及び当り確率が上昇し、特別図柄のスクロール表示時間及び普通図柄の変動表示時間が短縮し、さらに始動入賞口11としての電動チューリップの開放時間が延長し、即ち遊技者にとって極めて有利な遊技状態(確率変動状態)が発生し、この遊技状態は、次の大当りが発生するまで継続されるようになっている。一方、通常大当図柄が確定表示された場合には、当該大当り遊技の終了後は通常の遊技状態に戻るようになっている。なお、通常大当図柄が確定表示された場合には、その後特別図柄のスクロール表示が所定回数(例えば100回)実行されるまで、上記特定大当図柄が確定表示された場合の特典のうち、大当り確率の上昇以外の特典を付与するようにしてもよい(所謂時短状態)。
ステップS48の大当り処理を終えると、CPU102は、ステップS50に移行してその他処理を実行する。このステップS50のその他処理においては、上記ステップS40〜ステップS48の処理以外にも様々な処理が実行されており、例えば遊技球の入賞により所定数の賞球を払い出す処理や、遊技状態に合わせて遊技効果ランプ15等を所定の態様に点灯制御したり効果音等をスピーカ113より拡声する処理や、外部情報端子109から大当り処理中や遊技状態が高確率状態になっていることを示す信号等を、遊技機1外部の図示しないホール管理コンピュータ等に出力する処理等が挙げられる。
図8に戻って、次に、ステップS26にてYESと判定された場合に実行される電源復帰処理を説明する。即ちステップS26にてYESと判定された場合には、ステップS60の電源復帰処理が実行されて、メイン制御基板44の各状態を電源が遮断される直前の状態に復帰させる。図10は、メイン制御基板44が実行する電源復帰処理を示すフローチャートである。この電源復帰処理が開始されると、CPU102はまずステップS62にて、前記停電処理のステップS16でRAM104に記憶保持したバックアップフラグをクリアし、次にステップS64に移行して、RAM104のバックアップエリアからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックポインタへ書き込む。
そしてステップS66に移行して、CPU102は、スタックエリアへ退避した各レジスタ及びI/O等の値を読み出して、これらの値を元のレジスタ及びI/O等へ書き込み、ステップS68に移行して、割込の状態を電源が遮断される前(停電前)の状態に戻し(割込処理の戻り番地を設定)、RAM104のバックアップエリアに記憶保持していた停電が発生したときの遊技に係わる諸情報(データ)に基づいて、上記ステップS36の遊技制御処理を、電源が遮断される直前の状態から再開する。従ってこの電源復帰処理により、例えば、遊技状態が大当り遊技状態や高確率状態(確率変動状態)の途中に停電が発生したのであれば、電源復帰後その続きの遊技状態から再開でき、これにより遊技者は、不測の不利益を回避できる。
次に、表示制御基板39が実行するRAMクリア報知処理について説明する。図11は、表示制御基板39のCPU70が実行するRAMクリア報知処理を示すフローチャートである。このRAMクリア報知処理は、CPU70のリセット端子に入力されていたリセット信号が、遅延回路B62に設定した時間TB(1秒)だけ遅延されてその送出が停止されたとき(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)、CPU70が起動して開始される。
このRAMクリア報知処理がされると、CPU70は、まずステップS80にて初期化処理を実行する。この初期化処理は、前述した電源投入処理におけるステップS30の初期化処理と同様な処理であるので、ここでの説明は省略する。そしてステップS82へ移行して、CPU70は、ステップS80の初期化処理と並行しながら、VDP73を介して特別図柄表示装置6に、RAMクリアスイッチ60をオン操作するタイミングを報知するためのカウントダウン表示を実行する。このカウントダウン表示は、CPU70が起動するとほぼ同時(起動してから数十ms程度経過後)に「7」が表示され、その後CPU70の内部タイマにより1秒経過毎に「6」「5」「4」「3」「2」「1」「0」と表示される。
従って遊技場の店員等がメイン制御基板44のRAM104をクリアするときは、特別図柄表示装置6に「0」が表示されたタイミングでRAMクリアスイッチ60を押下操作すれば、その約1秒経過後にメイン制御基板44のCPU102が起動するので、RAM104はクリアされることになる。そしてステップS84へ移行して、CPU70は、メイン制御基板44のCPU102からRAM104の記憶内容がクリアされたことを示すRAMクリア成信号がオン(入力)したか否かを判定し、ステップS84にてNO、即ちRAMクリア成信号が所定時間待っても(例えば2秒)オン(入力)されない場合には、このRAMクリア報知処理を終了する。
一方、ステップS84にてYES、即ちRAMクリア成信号がオン(入力)した場合には、CPU70は、ステップS86へ移行して、VDP73を介して特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字を所定時間表示し、RAM104の記憶内容がクリアされたことを外部に報知する。なお、このRAMクリア成信号は、RAM104がクリアされると即座にCPU70に入力されるので、特別図柄表示装置6に「0」が表示されてから約1秒(1秒を若干超える)後に、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字が表示される。
従って遊技場の店員は、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字が表示されたことを視認することで、RAMクリアスイッチ60の押下操作を解除すればよく、つまり遊技場の店員は、RAMクリアスイッチ60を約1秒強、長くて2秒弱押下操作するだけで、確実にRAM104をクリアすることができるようになる。これにより、例えば前日に大当り確率が高確率状態のまま閉店時間を迎え、その状態で遊技機1の電源が遮断された場合や、あるいは、入荷してはじめて遊技場で使用する遊技機1(所謂新台)の場合であっても、開店前にRAM104をクリアすることにより、遊技場は不測の不利益を被ることなく、安心して遊技機1を使用することができる。そしてステップS86の処理を終えると、CPU70は、このRAMクリア報知処理を終了する。
なお、特別図柄表示装置6に「0」が表示されてから所定時間(例えば2秒)経過しても「RAMは正常にクリアされました」という文字が表示されないときは、RAM104のクリアに失敗したと判るので、この場合には、一旦、電源スイッチ55をオフにして遊技機1の電源を遮断し、その後電源スイッチ55をオンにして遊技機1へ電源を投入してから再び上記したようにRAMクリアスイッチ60を押下操作して、RAM104をクリアするようにすればよい。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の遊技機1では、表示制御基板39等のサブ制御基板が高性能化され、電源投入時からサブ制御基板が全て立ち上がるまでの時間が長くなっている場合であっても、バックアップされているメイン制御基板44のRAM104をクリアするときは、RAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミングが特別図柄表示装置6により適切に報知されるようになっており、従って遊技場店員等の作業者は、RAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミングが判るようになる。
このように構成される本実施形態では、作業者は、電源スイッチ55とRAMクリアスイッチ60とを時間差をおいて操作できると共に、RAMクリアスイッチ60を長い時間押し続けなければいけないといった手間が省け、即ち、RAMクリアスイッチ60の操作時間が短縮され、作業性が向上する。
特に遊技場では、RAMクリアの操作は、他の作業も集中する慌ただしい時間帯である開店前において、数多の遊技機1に対して行わなければならず極めて煩雑な作業となっているので、RAMクリアに係わる作業時間が短縮されることは、店員の作業を軽減し、極めて顕著な効果を奏する。例えば、複数の遊技機1の電源スイッチ55を順次オンにし、それから遊技機1のRAMクリアスイッチ60を特別図柄表示装置6の報知に合わせて順次押下操作するようにすれば、複数の遊技機1のRAMクリアをまとめて実行することも可能になる。
また、このRAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミング報知を、既存の特別図柄表示装置6を利用して報知するようにしたので、遊技機1に新たな報知装置を加える必要がなく、従って遊技機1の構成が簡易となりコストダウンがはかれると共に、遊技機1の限られたスペースを有効に活用することが可能となる。
また、表示制御基板39には、メイン制御基板44の遅延時間TAと同様な仕様の遅延回路B62を設け、この遅延回路B62が設定する遅延時間TBに基づいてRAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミングを特別図柄表示装置6に報知させるようにしたので、この特別図柄表示装置6が報知するRAMクリアスイッチ60の押下操作のタイミングを、高い精度で誤差なく実行することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があっても本発明に含まれる。
例えば、本実施形態では、表示制御基板39は、特別図柄表示装置6にまず「7」を表示し、その後1秒経過する毎に「6」「5」「4」「3」「2」「1」「0」とカウントダウン表示を実行して、「0」が表示されたタイミングでRAMクリアスイッチ60を押下操作させるようにしたが、つまり特別図柄表示装置6には、RAMクリアスイッチ60を押下操作させるタイミングの約8秒前から報知させようにしたが、これは、何秒前から報知するかは適宜設定すればよい。但し、あまり短いとタイミングを失するので、望ましくは3秒以上あったほうがよい。また、カウントダウンの表示形態はこれに限らず、一般的に理解可能な形態であればどのような表示形態であってもよく、逆にカウントアップのような表示形態であってもよい。さらに、このような表示形態を予め複数設けておき、切り換えスイッチ等で所望の表示形態を選択できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、表示制御基板39は、特別図柄表示装置6にRAMクリアスイッチ60の押下操作のタイミングを報知させるようにしたが、これは特別図柄表示装置6に変えて普通図柄表示装置(7セグメントLED)18にて報知させるようにしてもよい。この場合には、RAMクリアスイッチ60の押下操作のタイミングは、特別図柄表示装置6と同様にカウントダウン表示すればよく、一方、RAM104がクリアされときは、所定の文字、例えば「H」を所定時間点灯あるいは点滅表示してその旨を報知するようにすればよい。
また、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60の押下操作によりRAMクリア信号がメイン制御基板44のCPU102に入力されてRAM104がクリアされることになるが、このRAMクリア信号は、電源スイッチ55のオン操作時にしかCPU102に受け付けられないようにしてもよい。つまりRAMクリアスイッチ60は、電源スイッチ55のオン操作時以外に操作しても無効にするのである。そもそもRAM104をクリアするときは、上述したように前日に大当り確率が高確率状態のまま閉店時間を迎えたとき等、管理上、RAM104がバックアップされている遊技機1を前日の状態から連続していない状態にしておきたいからである。
しかしながら、いつでもRAM104をクリアできる機能を付加した場合、誤ってRAMクリアスイッチ60を操作してRAM104をクリアしてしまうと、その時点で遊技機1の状態が初期状態に戻ってしまい、取り返しのつかない極めて重大な事になる(例えば、大当り遊技中に停電が発生し、その後復電したときに誤ってRAMクリアスイッチ60を操作してしまうとき等)。そこで、このようなRAMクリアスイッチ60の誤操作をなくすために、RAMクリアスイッチ60は、電源スイッチ55のオン操作時以外に操作しても無効にするのである。
何故なら、RAMクリアスイッチ60の操作は、開店前の時間に行われるのが殆どであり、当然、開店前には遊技機1に電源を投入すべく電源スイッチ55をオン操作することになるからである。具体的には、例えば電源スイッチ55をオン操作したことに基づいてメイン制御基板44のCPU102にRAMクリア許容信号を出力し、CPU102にRAMクリアスイッチ60からのRAMクリア信号がオンとなっている状態で、このRAMクリア許容信号が入力されたときにメイン制御基板44のRAM104をクリアするようにすればよい。
また、本実施形態では、表示制御基板39は、RAM104がクリアされたときは、メイン制御基板44からのRAMクリア成信号を受けて、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字を所定時間(例えば5秒)表示して操作者にその旨を報知し、一方、RAM104がクリアされなかったときは、特別図柄表示装置6の表示は何も変化しないようにしたが、これは、RAM104がクリアされなかったときにも特別図柄表示装置6に、例えば「RAMはクリアされていません」というような表示を行うようにしてもよい。
また、メイン制御基板44やサブ制御基板37、38、39、40、42には、CPU、ROM、RAMをそれぞれ別体に設けるマイクロコンピュータの例を示したが、これらは全て一体型のワンチップとしたものを採用してもよく、あるいは、例えばCPUとRAMのみを一体型にしたような(所謂内蔵RAM型CPU)、所定のメモリとCPUとを一体型にしたチップを採用するようにしてもよい。
なお、以上説明した本発明の遊技機1は、パチンコ遊技機、スロットル遊技機、アレンジ遊技機、ジャン球遊技機、ピンボール遊技機等、CPU、ROM、RAM等を中心としたマイクロコンピュータが搭載される様々な遊技機で適用することができる。
次に、遊技機1の他の実施形態について説明する。図12は、メイン制御基板44、ランプ制御基板37及び電源基板36の主な回路構成を示したブロック図である。この実施形態では、表示制御基板39に変えてランプ制御基板37が遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26を所定の態様に点灯制御して、RAMクリアスイッチ60の押下操作するタイミングを報知する例である。なお、本実施形態において前述した構成と同様な構成については、ここでの説明を省略する。
図12を参照して、ランプ制御基板37は、CPU151、ROM152、RAM153等からなるマイクロコンピュータと、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26を制御するランプ・LED駆動回路154とを備えている。また、ランプ制御基板37は、メイン制御基板44の遅延回路A105と同様な構成の遅延回路C150を備えており、リセット回路58からCPU151のリセット端子に入力されているリセット信号を、遅延回路C150により遅延させて停止するようになっている。なお、この遅延回路C150が設定する遅延時間TCは約3秒となっており、これは、上記したメイン制御基板44の遅延回路A105が設定する遅延時間TA(9秒)よりも約6秒短い時間となる。
図13は、電源投入時のメイン制御基板44、ランプ制御基板37、遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。電源スイッチ55がオン操作されて遊技機1に電源が投入されてから、遅延時間TA(9秒)経過後にリセット信号の送出が停止され(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)、メイン制御基板44が起動し、一方、ランプ制御基板37は、電源が投入されてから遅延時間TC(3秒)経過後に、リセット信号の送出が停止され(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)て起動する。つまりランプ制御基板37は、メイン制御基板44が起動する約6秒前に起動する。
ランプ制御基板37は、起動するとほぼ同時に遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26を、約0.3秒点灯後0.7秒消灯する動作を4回繰り返す。つまり、これは、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26が4秒間に4回点灯する動作となる。そして、ランプ制御基板37は、次に遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26を、0.1秒の点滅させる動作を2秒間繰り返す。従って、この0.1秒の点滅動作が開始された時点は、メイン制御基板44が起動する約2秒前となる。即ちメイン制御基板44においてリセット信号の送出が停止される約2秒前に、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26は点滅動作を開始する。
従って、遊技場の店員等がメイン制御基板44のRAM104をクリアする場合には、この遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26の点灯態様に合わせ、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26が点滅動作を開始したら、RAMクリアスイッチ60を押下操作すればよい。但し、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26が点滅動作を開始したら、即座にRAMクリアスイッチ60を押下操作するのは困難であるので、図13においては、この点滅動作の開始から1秒経過した時点でRAMクリアスイッチ60を押下操作した例が示してある。つまり、この理由により、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26の点滅動作時間を2秒とし、この点滅動作時間に余裕を持たせているのである。
そしてRAMクリアスイッチ60が押下操作されている間に(RAMクリア信号が継続して送出されている間に)、メイン制御基板44のリセット信号の送出が停止されてメイン制御基板44が起動すると、RAM104に記憶保持されている記憶内容はクリア(初期化)される。つまり、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60を押下操作してから約1秒経過後に、メイン制御基板44のRAM104の記憶内容はクリアされることになる。
そしてRAM104の記憶内容がクリアされると、メイン制御基板44のCPU102は、ランプ制御基板37のCPU151の図示しない入力回路にRAM104の記憶内容がクリアされたことを示すRAMクリア成信号を送出する。ランプ制御基板37のCPU151は、RAMクリア成信号を受信すると、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26を所定時間(例えば5秒)点灯し、RAM104の記憶内容がクリアされたことを外部に報知する。
従って、この遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26が点灯したことを確認した後に、RAMクリアスイッチ60の押下操作を解除すればよく、本実施形態では、遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26が点灯してから約1秒経過後にRAMクリアスイッチ60の押下操作を解除した場合を示している。即ち、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60の押下操作を約2秒という短い時間実行するだけで、確実にメイン制御基板44のRAM104の記憶内容をクリアすることが可能となる。
このように、本実施形態では、ランプ制御基板37により既存の遊技効果ランプ15、保留LED25及び保留LED26の点灯態様を制御して、RAMクリアスイッチ60を押下操作するタイミングを報知するようにしたので、前述の構成と同様、遊技機1に新たな報知装置を加える必要がなく、従って遊技機1の構成が簡易となりコストダウンがはかれると共に、遊技機1の限られたスペースを有効に活用することが可能となる。
なお、このランプ制御基板37や前述の表示制御基板39に変えて、もしくは加えて、音声制御基板38に同様な構成の遅延回路を設け、上記に準じて既存のスピーカ113から音声により、RAMクリアスイッチ60をオン操作するタイミングや、メイン制御基板44のRAM104がクリアされたことを報知するようにしてもよい。例えば、1秒経過する毎にスピーカ113から「3」「2」「1」「0」と発音させ、「0」が発音されたタイミングでRAMクリアスイッチ60を押下操作するようにし、一方、メイン制御基板44のRAM104の記憶内容がクリアされたときは、「RAMは正常にクリアされました」というような音声を発音させればよい。そして、表示と音声の両者により報知可能とした場合には、切り換えスイッチ等で操作者が自由に「表示」か「音声」か「表示と音声」かを選択できるようにしてもよい。
さらに、遊技機1の他の実施形態について、図14を参照しながら説明する。図14は、メイン制御基板44、払出制御基板40、表示制御基板39及び電源基板36の主な回路構成を示したブロック図である。この実施形態では、メイン制御基板44のRAM104に加え、払出制御基板40のRAM212もバックアップされ、バックアップされたRAM212の記憶内容もRAMクリアスイッチ60の押下操作により消去されるようになっている。なお、本実施形態においても前述した構成と同様な構成については、ここでの説明を省略する。
図14を参照して、電源監視回路57は電源回路56の主電源の電圧が所定電圧V1以下に降下すると、メイン制御基板44及び払出制御基板40のCPU102及びCPU210両者のNMI端子に停電信号を送出する。即ち電源監視回路57は、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断されたとき、メイン制御基板44と払出制御基板40とに停電信号を送出する。
また、バックアップ電源回路59は、メイン制御基板44及び払出制御基板40のRAM104及びRAM212両者に接続されており、電源監視回路57からの停電信号を受信するとRAM104及びRAM212両者にバックアップ用電源を供給する。即ちバックアップ電源回路59は、不測の停電時や電源スイッチ55オフ操作時等により遊技機1への電源が遮断されたときに、メイン制御基板44のRAM104と払出制御基板40のRAM212とをバックアップする。
払出制御基板40は、メイン制御基板44及び表示制御基板39と同様に、リセット回路58からCPU210のリセット端子に入力されているリセット信号を、遅延回路D220により遅延させて停止するようになっており、この遅延回路D220が設定する遅延時間TDは約8秒となる。この遅延時間TDは、上記したメイン制御基板44の遅延回路A105が設定する遅延時間TA(9秒)よりも約1秒短い時間となる。
つまり、払出制御基板40は、メイン制御基板44が起動する前の約1秒前に起動し、且つメイン制御基板44が起動する前に立ち上がってメイン制御基板からのコマンドを受信できる状態になる。即ち、払出制御基板40は1秒以内に立ち上がることが可能である。また払出制御基板40のCPU210は、電源基板36に設けられたRAMクリアスイッチ60によりRAMクリア信号が入力され、それによりRAM212に記憶保持されている記憶内容がクリア(初期化)されたときは、RAMクリア成信号を表示制御基板39のCPU70へ送出する。
図15は、電源投入時のメイン制御基板44、払出制御基板40、表示制御基板39及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。電源スイッチ55がオン操作されて遊技機1に電源が投入されてから、遅延時間TB(1秒)経過後にリセット信号の送出が停止されて(ローレベルからハイレベルに立ち上がる)、表示制御基板39が起動し、同様に、遅延時間TD(8秒)経過後に払出制御基板40が起動し、最後に遅延時間TA(9秒)経過後にメイン制御基板44が起動する。つまり払出制御基板40は、表示制御基板39が起動してから約7秒後に起動し、一方、メイン制御基板44は、表示制御基板39が起動してから約8秒後(払出制御基板40が起動してから約1秒後)に起動する。
表示制御基板39は、起動するとほぼ同時に特別図柄表示装置(LCD)6に「6」を表示し、その後1秒経過する毎に「5」「4」「3」「2」「1」「0」とカウントダウン表示を実行する。従って、遊技場の店員等がメイン制御基板44のRAM104及び払出制御基板40のRAM212をクリアする場合には、この特別図柄表示装置(LCD)6のカウントダウン表示に合わせ、特別図柄表示装置6に「0」が表示されたタイミングでRAMクリアスイッチ60を押下操作すればよい。
そしてRAMクリアスイッチ60が押下操作されている間に(RAMクリア信号が継続して送出されている間に)、まず払出制御基板40のリセット信号の送出が停止されて払出制御基板40が起動すると、RAM212に記憶保持されている記憶内容はクリア(初期化)され、次にメイン制御基板44のリセット信号の送出が停止されてメイン制御基板44が起動すると、RAM104に記憶保持されている記憶内容はクリア(初期化)される。つまり、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60を押下操作してから約1秒経過後に、払出制御基板40のRAM212の記憶内容がクリアされ、それから約1秒経過後に、メイン制御基板44のRAM104の記憶内容がクリアされることになる。
そしてRAM212の記憶内容がクリアされると、払出制御基板40のCPU210は、表示制御基板39のCPU70にRAM212の記憶内容がクリアされたことを示すRAMクリア成信号を送出し、RAM104の記憶内容がクリアされると、メイン制御基板44のCPU102は、表示制御基板39のCPU70にRAM104の記憶内容がクリアされたことを示すRAMクリア成信号を送出する。つまり、表示制御基板39には、まず払出制御基板40からのRAMクリア成信号が入力され、その約1秒経過後にメイン制御基板44からのRAMクリア成信号が入力される。
表示制御基板39のCPU70は、メイン制御基板44からのRAMクリア成信号を受信すると、VDP73を介してLCD駆動回路78を制御し、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字を所定時間表示し、RAM104及びRAM212の記憶内容がクリアされたことを外部に報知する。従って、特別図柄表示装置6に「RAMは正常にクリアされました」という文字が表示されたことを確認したら、RAMクリアスイッチ60の押下操作を解除すればよく、本実施形態では、この「RAMは正常にクリアされました」という表示から約1秒経過後にRAMクリアスイッチ60の押下操作を解除した場合を示している。
即ち、本実施形態では、RAMクリアスイッチ60の押下操作を約3秒という短い時間、且つ一回の操作を実行するだけで、確実にメイン制御基板44のRAM104と払出制御基板40のRAM212の記憶内容を一度にクリアすることが可能となる。なお、本実施形態では、メイン制御基板44が起動する約1秒前に払出制御基板40を起動させたが、この1秒という設定時間は、払出制御基板40が立ち上がる時間を考慮して適宜設定すればよい(望ましくはできるだけ短い時間)。即ち、この設定時間は、払出制御基板40が、メイン制御基板44が起動する前に立ち上がってメイン制御基板からのコマンドを受信可能な状態になれる最も短い時間が望ましく、例えば払出制御基板40の立ち上がりにかかる時間より若干長い時間に設定するのがよい。
また、本実施形態では、一つのRAMクリアスイッチ60だけでメイン制御基板44のRAM104と払出制御基板40のRAM212の記憶内容を一度にクリアするようにしたが、これは、メイン制御基板44のRAM104と払出制御基板40のRAM212をそれぞれクリアする別個の(二つの)RAMクリアスイッチを電源基板36に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、メイン制御基板44のRAM104に加えて払出制御基板40のRAM212をバックアップすると共に、これらRAM104及びRAM212の記憶内容をクリアできるようにしたが、これは、払出制御基板40のRAM212に変えて、もしくは、さらに加えて、その他のサブ制御基板(例えばランプ制御基板37、音声制御基板38、発射制御基板42)のRAMをバックアップすると共に、このRAMの記憶内容をクリアできるようにしてもよい。
次に、遅延回路A105、遅延回路B62の他の実施形態について説明する。図16は、遅延回路A105の他の実施形態となる遅延回路E310を含むメイン制御基板44の主な回路構成を示したブロック図であり、図17は、遅延回路B62の他の実施形態となる遅延回路F350を含む表示制御基板39の主な回路構成を示したブロック図である。なお、本実施形態においも、前述した構成と同様な構成については、ここでの説明を省略する。
まず図16を参照して、メイン制御基板44のCPU102には、水晶発振器等から構成される発振回路303が接続され、この発振回路303から基本クロックの8MHzがCPU102のクロック端子に供給されている。またCPU102には、分周回路302が接続されており、この分周回路302により、供給された基本クロック8MHzを1/4分周(分周比4)して内部クロック2MHzを生成する。
一方、メイン制御基板44の遅延回路E310は、分周回路311、カウンタA312及び出力回路313等から構成され、分周回路311のリセット端子には、上記電源基板36からのリセット信号が入力され、分周回路311のクロック端子には、CPU102から内部クロック2MHzが供給されている。遅延回路E310の分周回路311は、CPU102から供給された内部クロック2MHzを1/20000分周(分周比20000)してカウンタA312に分周出力する。つまり、遅延回路E310の分周回路311は、電源基板36からのリセット信号の送出が停止されると、0.01秒(2MHz/20000)毎にカウンタA312に信号を出力する。
カウンタA312は、遅延回路E310の分周回路311から入力された信号を順次カウントし、そのカウント値が900になった時点で出力回路313を介してメイン制御基板44のCPU102のリセット端子にリセット信号の送出を停止する。即ち、遅延回路E310は、電源基板36からメイン制御基板44のCPU102へ入力しているリセット信号を、上記遅延回路A105と同様に、9秒(0.01秒×900)遅延させて停止する。
次に図17を参照して、表示制御基板39のCPU70には、上記と同様に、発振回路303と分周回路302が接続されており、CPU70は、基本クロックの8MHzから内部クロック2MHzを生成する。一方、表示制御基板39の遅延回路F350は、上記と同様に、分周回路311、カウンタB352及び出力回路313等から構成され、分周回路311のリセット端子には、上記電源基板36からのリセット信号が入力され、分周回路311のクロック端子には、CPU70から内部クロック2MHzが供給されている。
遅延回路F350の分周回路311は、上記と同様に、CPU70から供給された内部クロック2MHzを1/20000分周(分周比20000)してカウンタB352に分周出力する。つまり、遅延回路F350の分周回路311は、電源基板36からのリセット信号が入力されると、0.01秒(2MHz/20000)毎にカウンタB352に信号を出力する。
カウンタB352は、遅延回路F350の分周回路311から入力された信号を順次カウントし、そのカウント値が100になった時点で出力回路313を介して表示制御基板39のCPU70のリセット端子にリセット信号の送出を停止する。即ち、遅延回路F350は、電源基板36から表示制御基板39のCPU70へ入力しているリセット信号を、上記遅延回路B62と同様に、1秒(0.01秒×100)遅延させて停止する。
なお、本実施形態の分周回路311は、その分周比を任意に設定することが可能であり、例えば、遅延回路F350の分周回路311の分周比を、10000に設定すれば0.5秒(0.005秒×100)の遅延時間、40000に設定すれば2秒(0.02秒×100)の遅延時間が得られる。また、カウンタA312及びカウンタB352も、その出力値(カウント値)を任意に設定することが可能であり、例えば、遅延回路F350のカウンタB352の出力値(カウント値)を、50に設定すれば0.5秒(0.01秒×50)の遅延時間、500に設定すれば5秒(0.01秒×500)の遅延時間が得られる。
なお、本実施形態では、分周回路311とカウンタA312、分周回路311とカウンタB352とをそれぞれ別体で設けたが、これは分周回路311とカウンタA312、分周回路311とカウンタB352とをそれぞれ一体的に構成した分周カウンタを設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態及び前述の実施形態では、遅延回路A105及び遅延回路E310はメイン制御基板44に、遅延回路B62及び遅延回路F350は表示制御基板39にそれぞれ別個に設けるようにしたが、これは、遅延回路A105及び遅延回路B62または遅延回路E310及び遅延回路F350をメイン制御基板44にまとめて設けるようにしてもよい。つまり、サブ制御基板には遅延回路を設けることなく、メイン制御基板44に遅延回路を集約して設けるのである。このようにすれば、メイン制御基板44のみを設計変更すればよく、これにより設計者の負担を軽減しコストダウンがはかれると共に、表示制御基板39(サブ制御基板)にスぺースの制約がある場合にも有効となる。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
請求項1:主制御手段は、メイン制御基板44に相当し、副制御手段は、サブ制御基板(ランプ制御基板37、音声制御基板38、表示制御基板39、払出制御基板40、発射制御基板42)に相当し、電源手段は、電源基板36に相当し、遅延手段は、遅延回路A105、遅延回路E310に相当し、記憶手段は、RAM104に相当し、バックアップ電源供給手段は、バックアップ電源回路59に相当し、クリアスイッチは、RAMクリアスイッチ60に相当し、記憶消去手段は、RAMクリアスイッチ回路61に相当し、遊技機は、遊技機1に相当し、報知手段は、特別図柄表示装置(LCD)6及び表示制御基板39、遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26及びランプ制御基板37、スピーカ113及び音声制御基板38に相当する。
請求項2:プッシュボタンタイプのクリアスイッチは、RAMクリアスイッチ60に相当する。
請求項3:報知装置は、特別図柄表示装置(LCD)6、遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26、スピーカ113に相当し、報知制御手段は、表示制御基板39、ランプ制御基板37、音声制御基板38に相当する。
請求項4:主制御遅延回路は、遅延回路A105、遅延回路E310に相当し、報知制御遅延回路は、遅延回路B62、遅延回路F350に相当する。
請求項5:主制御基板は、メイン制御基板44に相当し、主制御基板に、主制御遅延回路と報知制御遅延回路とが設けられていることは、本文後段の「遅延回路A105及び遅延回路E310はメイン制御基板44に、遅延回路B62及び遅延回路F350は表示制御基板39にそれぞれ別個に設けるようにしたが、これは、遅延回路A105及び遅延回路B62または遅延回路E310及び遅延回路F350をメイン制御基板44にまとめて設けるようにしてもよい。」という記載に相当する。
請求項6:表示装置は、特別図柄表示装置(LCD)6、普通図柄表示装置(7セグメントLED)18に相当し、表示制御手段は、表示制御基板39に相当する。
請求項7:発光装置は、遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26に相当し、発光制御手段は、ランプ制御基板37に相当する。
請求項8:音声装置は、スピーカ113に相当し、音声制御手段は、音声制御基板38に相当する。
請求項9:所定の報知態様は、カウントダウン、点灯から点滅への変化による報知に相当する。
請求項10:複数の報知態様を設けたこと及び選択手段は、本文後段の「また、カウントダウンの表示形態はこれに限らず、一般的に理解可能な形態であればどのような表示形態であってもよく、逆にカウントアップのような表示形態であってもよい。さらに、このような表示形態を予め複数設けておき、切り換えスイッチ等で所望の表示形態を選択できるようにしてもよい。」という記載に相当する。
請求項11:記憶手段が記憶していた遊技情報が消去された旨を報知装置に報知させることは、特別図柄表示装置6またはスピーカ113に「RAMは正常にクリアされました」という表示または音声を発生をさせること、及び遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26を点滅から点灯に変化させることに相当する。
本実施形態の遊技機1を示す正面図である。 本実施形態の遊技機1の全体裏面を示す略図である。 本実施形態の遊技機1の主な回路構成を示すブロック図である。 本実施形態のメイン制御基板44と表示制御基板39及び電源基板36の主な回路構成を示したブロック図である。 本実施形態の遅延回路の一例を示す回路図である。 本実施形態の電源投入時のメイン制御基板44、表示制御基板39及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。 本実施形態のメイン制御基板44が実行する停電処理を示すフローチャートである。 本実施形態のメイン制御基板44が実行する電源投入処理を示すフローチャートである。 本実施形態のメイン制御基板44が実行する遊技制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態のメイン制御基板44が実行する電源復帰処理を示すフローチャートである。 本実施形態の表示制御基板39が実行するRAMクリア報知処理を示すフローチャートである。 遊技機1の他の実施形態のメイン制御基板44、ランプ制御基板37及び電源基板36の主な回路構成を示したブロック図である。 遊技機1の他の実施形態における電源投入時のメイン制御基板44、ランプ制御基板37、遊技効果ランプ15、保留LED25、保留LED26及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。 遊技機1の他の実施形態のメイン制御基板44、払出制御基板40、表示制御基板39及び電源基板36の主な回路構成を示したブロック図である。 遊技機1の他の実施形態における電源投入時のメイン制御基板44、払出制御基板40、表示制御基板39及びRAMクリアスイッチ60の動作状態を示すタイミングチャートである。 遅延回路A105の他の実施形態となる遅延回路E310を含むメイン制御基板44の主な回路構成を示したブロック図である。 遅延回路B62の他の実施形態となる遅延回路F350を含む表示制御基板39の主な回路構成を示したブロック図である。
符号の説明
1…遊技機、 2…打球操作ハンドル、
3…打球誘導レール、 4…遊技領域形成レール、
5…遊技領域、 6…特別図柄表示装置(LCD)、
7…大入賞口(アタッカ)、 8…左図柄表示部、
9…中図柄表示部、 10…右図柄表示部、
11…始動入賞口(電動チューリップ)、 12…打球供給皿、
13…余剰球受皿、 14…普通入賞口、
15…遊技効果ランプ、 16…アウト口、
17…ガラス扉枠、 18…普通図柄表示装置(7セグLED)、
19…普通図柄作動ゲート、 20…風車、
21…遊技盤、 22…外枠、
23…内枠、 24…戻り球防止弁、
25…保留LED、 26…保留LED、
36…電源基板、 37…ランプ制御基板、
38…音声制御基板、 39…表示制御基板、
40…払出制御基板、 41…賞球払出装置、
42…発射制御基板、 43…打球発射装置、
44…メイン制御基板、 45…ターミナル基板、
50…機構板、 51…球貯留タンク、
52…タンクレール、 53…開口部、
55…電源スイッチ、 56…電源回路、
57…電源監視回路、 58…リセット回路、
59…バックアップ電源回路、 60…RAMクリアスイッチ、
61…RAMクリアスイッチ回路、 62…遅延回路B、
70…CPU、 71…ROM、
72…RAM、 73…VDP、
74…キャラクタROAM、 77…VRAM、
78…LCD駆動回路、 80…シュミットトリガ反転回路(インバータ)
81…抵抗、 82…コンデンサ
101…入力回路、 102…CPU、
103…ROM、 104…RAM、
105…遅延回路A、 106…ソレノイド、
107…ソレノイド、 109…外部情報端子、
110…出力回路、 113…スピーカ、
115…バス、 116…始動入賞検出センサ、
117…カウントスイッチ、 119…打球操作ハンドルスイッチ、
120…打球操作ストップスイッチ、 121…作動ゲート検出センサ、
122…セーフ球検出センサ、 123…カウントスイッチ、
124…払出球検出センサ、 150…遅延回路C、
151…CPU、 152…ROM、
153…RAM、 154…ランプ・LED駆動回路、
210…CPU、 211…ROM、
212…RAM、 220…遅延回路D、
302…分周回路、 303…発振回路(水晶)、
310…遅延回路E、 311…分周回路、
312…カウンタA、 313…出力回路、
350…遅延回路F、 352…カウンタB、
TA、TB、TC、TD、TE、TF…遅延時間

Claims (11)

  1. 遊技の制御を行う主制御手段と、
    該主制御手段からの指令信号に基づいて各種遊技装置の制御を行う副制御手段と、
    前記主制御手段及び前記副制御手段に所定の作動電源を生成して供給する電源手段と、
    該電源手段からの電源供給開始時に、前記主制御手段を前記副制御手段よりも所定時間遅れて起動させる遅延手段と、
    前記主制御手段の遊技制御に係わる遊技情報を記憶する記憶手段と、
    前記電源手段からの電源供給が遮断された場合に、前記記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ電源供給手段と、
    オン操作することによりクリア信号を前記主制御手段に出力するためのクリアスイッチと、
    前記主制御手段が起動したときに該クリア信号が入力されていることに基づいて、前記記憶手段が記憶している遊技情報を消去する記憶消去手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記クリアスイッチは、押下操作されている間だけオン状態となるプッシュボタンタイプであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記報知手段は、前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を所定の報知装置に報知させる報知制御手段を備え、
    該報知制御手段は、前記電源手段からの電源供給が開始されてから前記主制御手段が起動するまでの間に、前記報知装置に前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記主制御手段、前記副制御手段及び前記報知制御手段は、それぞれマイクロコンピュータを備え、
    前記遅延手段は、電源供給開始時に前記主制御手段及び前記副制御手段のマイクロコンピュータに入力されるリセット信号の停止タイミングを、前記主制御手段の方が前記副制御手段よりも所定時間遅延させる主制御遅延回路とし、
    前記報知手段は、電源供給開始時に前記報知制御手段のマイクロコンピュータに入力されるリセット信号の停止タイミングを、前記主制御遅延回路の遅延時間よりも短い時間遅延させる報知制御遅延回路を備え、
    前記報知制御手段は、該報知制御遅延回路が設定する遅延時間が経過したとき、前記報知装置に前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングに係わる情報を報知させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記主制御手段は、前記マイクロコンピュータ等の部品が集約して設けられた単一の主制御基板として形成され、
    該主制御基板に、前記主制御遅延回路と前記報知制御遅延回路とが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記報知装置は、遊技において遊技者に特典を付与するために数字等の図柄合わせゲームを表示する表示装置であるとし、
    前記報知制御手段は、該表示装置の表示態様を制御する前記副制御手段としての表示制御手段であるとしたことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記報知装置は、遊技の進行に伴って点灯または点滅する発光装置であるとし、
    前記報知制御手段は、該発光装置の発光態様を制御する前記副制御手段としての発光制御手段であるとしたことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記報知装置は、遊技の進行に伴って音楽や音声等を発生する音声装置であるとし、
    前記報知制御手段は、該音声装置の音声態様を制御する前記副制御手段としての音声制御手段であるとしたことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記報知制御手段は、前記報知装置に、前記クリアスイッチをオン操作させるタイミングを所定の報知態様にて報知させるようにしたことを特徴とする請求項3乃至請求項8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記報知態様を予め複数設け、該複数設けた報知態様の中から所望の報知態様を選択できる選択手段を設けたことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
  11. 前記記憶消去手段により前記記憶手段が記憶していた遊技情報が消去されたときは、前記主制御手段は、前記報知制御手段にクリア成信号を出力し、
    前記報知制御手段は、該クリア成信号を入力した場合には、前記記憶手段が記憶していた遊技情報が消去された旨を前記報知装置に報知させることを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れかに記載の遊技機。
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