JP2007318300A - 歪補償増幅器のパイロット信号検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイロット信号を主増幅信号の周波数から離さずに設定した場合でも、複雑な回路を使用することなくパイロット信号を誤り無く検出できる、歪補償増幅器のパイロット信号検出方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかるパイロット信号の検出方法では、入力信号(I)を増幅し、主増幅器(3a,3b)で発生した歪成分(N)を除去して出力する歪補償増幅器において、該入力信号(I)を分配した信号を基準信号(B)とし、出力する信号(O)を分配した、歪補償量監視用のパイロット信号(P)を検出するための信号を比較信号(C)とし、該比較信号(C)の中の主増幅信号成分(M)を該基準信号(B)を利用して抑圧し、該パイロット信号(P)への干渉を軽減する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかるパイロット信号の検出方法では、入力信号(I)を増幅し、主増幅器(3a,3b)で発生した歪成分(N)を除去して出力する歪補償増幅器において、該入力信号(I)を分配した信号を基準信号(B)とし、出力する信号(O)を分配した、歪補償量監視用のパイロット信号(P)を検出するための信号を比較信号(C)とし、該比較信号(C)の中の主増幅信号成分(M)を該基準信号(B)を利用して抑圧し、該パイロット信号(P)への干渉を軽減する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力信号を増幅し、主増幅器で発生した歪成分を除去して出力する歪補償増幅器のパイロット信号検出方法に関するものである。
入力信号を増幅する際、増幅器において発生する歪成分を除去する様々な方法が考案され、また実用化されている。フィードフォワード型歪補償回路も、入力信号を増幅する際に発生する歪成分を除去する方法の一つであり、広く採用されている。このフィードフォワード型歪補償回路は、入力信号を増幅させる際に発生する歪成分を、入力信号から分配した迂回路信号を用いて取り除くためのもので、その基本構成は図2に示す通りである。
図2に示すフィードフォワード型歪補償回路では、まず、入力端20から高周波信号が入力され、第一の分配器1で初期主信号と初期迂回路信号に分配される。(以下、第一の分配器から出力された段階の信号は「初期」と称することとする。)初期主信号は、第一のベクトル調整器2を通過し主増幅器3により増幅される。そして、主増幅器3で増幅された初期主信号は、主増幅器3で発生する歪成分を含んだまま第二の分配器5に加えられ、その一部が歪検出用信号として第一の合成器6に加えられる。一方、初期迂回路信号は、第一の遅延線4において主増幅器3の遅延時間分の補正がなされた後、第一の合成器6に加えられ、前記歪検出用信号と合成されて中間迂回路信号として出力される。(以下、第一の合成器から出力された迂回路信号には「中間」を冠することとする。)この第一の合成器6では、迂回路信号に、その逆相の歪成分を含んだ歪検出用信号が合成され、これにより歪信号のみが抽出されることになる。
中間迂回路信号は、第二のベクトル調整器8を通過し誤差増幅器9で増幅され第二の合成器10に加えられる。一方、第二の分配器5を通過した、歪成分を含む中間主信号は、第二の遅延線7において誤差増幅器9の遅延時間分の補正がなされ第二の合成器10に加えられる。(以下、第二の合成器から分配された主信号には「中間」を冠することとする。)この第二の合成器10では、相互に逆相となっている中間迂回路信号の歪成分と中間主信号の歪成分が合成され、互いに打ち消され、主信号から歪成分が除去されることになる。
ただし、主増幅器3の特性が温度や時間の経過の影響で変化すると、歪補償回路の歪を打ち消す特性が劣化してしまうという問題があった。そこで、この問題を解消するために、パイロット信号を用いる方法が採用されている。
パイロット信号は、第一のベクトル調整器2(歪検出回路)の調整を主目的とする第一パイロット信号と、第二のベクトル調整器8(歪除去回路)の調整を主目的とする第二パイロット信号の2種類が用いられる。第一パイロット信号は、入力端の第一パイロット信号発生器24より入力信号に注入され、合成器6の出力端に設けられた第一パイロット信号検出器25により検出される。そして、この第一パイロット信号が最小となるように、第一のベクトル調整器2で位相と利得が調整される。一方、第二パイロット信号は、第二パイロット信号発生器22から主増幅器3の中段に注入され、出力端に設けられた第二パイロット信号検出器23により検出される。そして、この第二パイロット信号が最小となるように、第二のベクトル調整器8で位相と利得が調整される。このように、第一及び第二パイロット信号が最小となるように、第一及び第二のベクトル調整器2、8で位相と利得を調整すれば、主増幅器3の特性の変化に関わらず、歪補償回路の歪を打ち消す特性を維持することができる。この際、第一パイロット信号検出器25及び第二パイロット信号検出器23の出力を取り込み、第一及び第二のベクトル調整器2、8を操作する制御部21を利用することにより、効率的な調整を行うことができる。なお、このパイロット信号を利用したフィードフォワード型歪補償回路を開示した文献として、例えば、特開平4−83406号がある。
特開平4−83406号公報
上記のように、パイロット信号は歪補償量を監視する役割を果たすものであるが、目的とする出力信号への影響を与えないように、主増幅器の増幅対象となる初期主信号(主増幅信号)に比較し充分に低いレベルとしなければならない。そのため、パイロット信号を誤り無く検出するためには、その周波数を主増幅信号の周波数から離して設定し主増幅信号からの干渉を軽減する必要があった。しかしながら、パイロット信号を主増幅信号から離れた周波数に設定する場合、歪補償における補償誤差が大きくなり、歪補償量を低下させる要因となっていた。すなわち、歪補償量を最良に制御するためには、パイロット信号の周波数を、主増幅信号の周波数に極力近づけて設定することが必要であった。パイロット信号を主増幅信号から離れた周波数に設定することなく主増幅信号からパイロット信号への干渉を軽減する別の方策として、パイロット信号に識別情報を重量しこの識別情報を検出することも考えられるが、この場合は、パイロット信号への識別信号重量とその検出のための別の回路が必要となり、そのような歪補償回路を搭載する歪補償増幅装置が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、パイロット信号を主増幅信号の周波数から離さずに設定した場合でも、複雑な回路を使用することなくパイロット信号を誤り無く検出できる、歪補償増幅器のパイロット信号検出方法を提供することにある。
本発明にかかるパイロット信号の検出方法は、入力信号を増幅し、主増幅器で発生した歪成分を除去して出力する歪補償増幅器において、該入力信号を分配した信号を基準信号とし、出力する信号を分配した信号を比較信号とし、該比較信号の中の主増幅信号成分を、該基準信号を利用して抑圧し、歪補償量を監視するためのパイロット信号への干渉を軽減することを特徴する。
本発明によれば、入力信号を分配した信号を基準信号とし、この基準信号を利用して、主増幅信号成分を抑制することにより、高いレベルの主増幅信号から、低いレベルのパイロット信号への干渉を軽減することができる。また、この抑制においては入力信号を分配した基準信号を利用するため、複雑な回路を利用する必要もない。更に、パイロット信号を検出する検波器において、主増幅信号の影響を軽減できるため、そのダイナミックレンジが小さくても良く、低コスト化を図ることができる利点や、パイロット信号レベルを低く設定できるため、パイロット信号発生器から出力される不要輻射信号レベルを低減できるという利点がある。
以下、図1を参照しながら、本発明の具体例を示す。図1は本発明のパイロット信号検出方法を利用した歪補償回路の回路図である。なお、上述の従来技術をそのまま採用した部分には、従来技術の説明に使用したものと同じ符号を付し、その説明を省略する。
図1において、可変減衰器2aと可変位相器2bの一組が、上述の従来技術におけるベクトル調整器2に相当する。また、前置増幅器3a、合成器11、及び増幅器3bが上述の従来技術における主増幅器3に相当する。
この歪補償回路では、分配器13から分配したパイロット信号検出用の信号が、可変減衰器15、可変位相器16により振幅量と位相量が調整され、比較信号Cとして合成器17に入力される。そして、この合成器17において、分配器12から分配され遅延線14により遅延時間の調整された基準信号Bと合成される。ここで合成器17に入力される2つの信号B、Cは、可変減衰器15、可変位相器16で振幅量、位相量が調整されているため、合成器17の出力において同振幅で位相が180度異なるものとなっており、更に、遅延線14で両信号の遅延時間は同一となるように調整されているため、合成器17の出力において、パイロット信号Pを減衰することなく主増幅信号成分Mのみが抑圧されることになる。
合成器17の出力は、検波器18に入力され、歪補償量監視用のパイロット信号Pに比例した直流電圧に変換される。この際、パイロット信号Pに比較し大きなレベルの主増幅信号Mが含まれる従来技術では、パイロット信号Pを精度よく検出するために、その主増幅信号Mの影響を充分に小さくする対策が必要であった。しかしながら、この検波器18に入力される信号Dでは、主増幅信号Mのみが抑圧されているので、電気的に低いレベルのパイロット信号Pへの主増幅信号からの影響を大幅に低減できる。
なお、この歪補償回路では分配器13から分配した比較信号Cの振幅量と位相量を可変減衰器15及び可変位相器16で調整しているが、分配器12から分配した基準信号Bの振幅量と位相量を調整してもよく、或いは基準信号Bと比較信号Cの双方の振幅量と位相量を調整してもよい。
また、この歪補償回路はフィードフォワード型補償方式となっているが、本発明にかかるパイロット信号検出方法は、一般的なフィードフォワード型補償方式に限らず、歪補償を行う無線周波数増幅器の歪補償量監視用パイロット信号の検出にも応用できる。
3a、3b 主増幅器
B 基準信号
C 比較信号
I 入力信号
M 主増幅信号成分
N 歪成分
O 出力する信号
P パイロット信号
B 基準信号
C 比較信号
I 入力信号
M 主増幅信号成分
N 歪成分
O 出力する信号
P パイロット信号
Claims (1)
- 入力信号(I)を増幅し、主増幅器(3a,3b)で発生した歪成分(N)を除去して出力する歪補償増幅器において、該入力信号(I)を分配した信号を基準信号(B)とし、出力する信号(O)を分配した、歪補償量監視用のパイロット信号(P)を検出するための信号を比較信号(C)とし、該比較信号(C)の中の主増幅信号成分(M)を該基準信号(B)を利用して抑圧し、該パイロット信号(P)への干渉を軽減することを特徴するパイロット信号検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006144010A JP2007318300A (ja) | 2006-05-24 | 2006-05-24 | 歪補償増幅器のパイロット信号検出方法 |
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Publications (1)
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JP2007318300A true JP2007318300A (ja) | 2007-12-06 |
Family
ID=38851789
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11177351A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | フィードフォワード増幅器 |
JP2001077636A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-23 | Mitsubishi Electric Corp | フィードフォワード増幅器 |
JP2001189631A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Japan Radio Co Ltd | フィードフォワード増幅器及びその制御回路 |
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2006
- 2006-05-24 JP JP2006144010A patent/JP2007318300A/ja active Pending
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