JP2007318221A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】第1の制御および第2の制御それぞれの設定状態をわかりやすく制御する電子カメラを提供する。
【解決手段】電子カメラは、露光感度、露光時間、絞り値、および被写体輝度のうち少なくとも露光感度および被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出のために露光時間および絞り値の少なくとも1つを変更する第1演算手段と、露光感度と被写体輝度とに応じて、適正露出のために絞り値および露光時間を演算する第2演算手段と、第1演算手段による演算結果が適正露出と異なる場合に露光感度を変更してさらに露出演算するように第1演算手段を制御する第1制御手段と、被写体輝度に応じて露光感度を設定する第2制御手段と、第1の指示に応じて第1演算手段および第2演算手段のいずれか一方を選択し、第1演算手段を選択中は第2制御手段の作動を禁止する一方で第2の指示に応じて第1制御手段の作動を許可し、第2演算手段を選択中は第1制御手段の作動を禁止する一方で第3の指示に応じて第2制御手段の作動を許可する第3制御手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電子カメラは、露光感度、露光時間、絞り値、および被写体輝度のうち少なくとも露光感度および被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出のために露光時間および絞り値の少なくとも1つを変更する第1演算手段と、露光感度と被写体輝度とに応じて、適正露出のために絞り値および露光時間を演算する第2演算手段と、第1演算手段による演算結果が適正露出と異なる場合に露光感度を変更してさらに露出演算するように第1演算手段を制御する第1制御手段と、被写体輝度に応じて露光感度を設定する第2制御手段と、第1の指示に応じて第1演算手段および第2演算手段のいずれか一方を選択し、第1演算手段を選択中は第2制御手段の作動を禁止する一方で第2の指示に応じて第1制御手段の作動を許可し、第2演算手段を選択中は第1制御手段の作動を禁止する一方で第3の指示に応じて第2制御手段の作動を許可する第3制御手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子カメラに関する。
撮像装置に設定されている露光感度および被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出が得られない場合に露光感度を変更してさらに露出演算を行う技術(第1の制御とする)と、被写体輝度に応じて撮像装置に露光感度を設定する技術(第2の制御とする)とがそれぞれ知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
電子カメラに第1の制御と第2の制御とを行わせる場合、両者の設定状態が煩雑でわかりづらくなる。
(1)本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、被写体輝度を検出する輝度検出装置と、撮像装置に設定されている露光感度、撮像装置に設定されている露光時間、撮影レンズに設定されている絞り値、および輝度検出装置で検出される被写体輝度のうち少なくとも露光感度および被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出が得られない場合に適正露出が得られるように露光時間および絞り値の少なくとも1つを変更して第1の制御露出を演算する第1演算手段と、撮像装置に設定されている露光感度と輝度検出装置で検出される被写体輝度とに応じて、適正露出が得られるように絞り値および露光時間について第2の制御露出を演算する第2演算手段と、第1演算手段による演算結果が適正露出と異なる場合に露光感度を変更してさらに露出演算を行うように第1演算手段を制御する第1制御手段と、輝度検出装置で検出される被写体輝度に応じて撮像装置に露光感度を設定する第2制御手段と、第1の指示に応じて第1演算手段および第2演算手段のいずれか一方を選択し、第1演算手段を選択中は第2制御手段の作動を禁止する一方で第2の指示に応じて第1制御手段の作動を許可し、第2演算手段を選択中は第1制御手段の作動を禁止する一方で第3の指示に応じて第2制御手段の作動を許可するように、第1演算手段、第2演算手段、第1制御手段、および第2制御手段をそれぞれ制御する第3制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項1に記載の電子カメラにおいて、第3の指示は、撮像装置の露光感度を設定するための感度設定操作部材から出力されることが好ましい。
(3)請求項2に記載の電子カメラにおいて、第2の指示は、感度設定操作部材と異なる操作部材から出力されることが好ましい。
(4)請求項2または3に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とし、(2)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることもできる。
(5)請求項4に記載の電子カメラにおいて、第3制御手段は、第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第1演算手段を選択中における直近の露光感度を示す情報が記憶されていなければ、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を所定感度にすることもできる。
(6)請求項2〜5のいずれか一項に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていれば、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに第2制御手段の作動を許可し、(2)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とすることもできる。
(7)請求項2〜6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、第3制御手段は、第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で感度設定操作部材から露光感度を設定する指示が出力された場合、第2制御手段の作動を禁止するとともに、露光感度を指示に応じて最大感度または最低感度を起点として変更することもできる。
(8)請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、第1制御手段は、露光時間を低速側制御限界より高速の所定値にして露光感度を変更するように第1演算手段を制御することが好ましい。
(9)請求項2または3に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を、記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度もしくは記憶情報が示す感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、(2)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることもできる。
(10)請求項2、請求項3および請求項9のいずれか一項に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていれば、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに第2制御手段の作動を許可し、(2)第1演算手段を選択中であって第1制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を、記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度もしくは記憶情報が示す感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、(3)第1演算手段を選択中であって第1制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とすることもできる。
(2)請求項1に記載の電子カメラにおいて、第3の指示は、撮像装置の露光感度を設定するための感度設定操作部材から出力されることが好ましい。
(3)請求項2に記載の電子カメラにおいて、第2の指示は、感度設定操作部材と異なる操作部材から出力されることが好ましい。
(4)請求項2または3に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とし、(2)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることもできる。
(5)請求項4に記載の電子カメラにおいて、第3制御手段は、第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第1演算手段を選択中における直近の露光感度を示す情報が記憶されていなければ、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を所定感度にすることもできる。
(6)請求項2〜5のいずれか一項に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていれば、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに第2制御手段の作動を許可し、(2)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とすることもできる。
(7)請求項2〜6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、第3制御手段は、第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で感度設定操作部材から露光感度を設定する指示が出力された場合、第2制御手段の作動を禁止するとともに、露光感度を指示に応じて最大感度または最低感度を起点として変更することもできる。
(8)請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、第1制御手段は、露光時間を低速側制御限界より高速の所定値にして露光感度を変更するように第1演算手段を制御することが好ましい。
(9)請求項2または3に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を、記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度もしくは記憶情報が示す感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、(2)第2演算手段を選択中であって第2制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、第2演算手段に代えて第1演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることもできる。
(10)請求項2、請求項3および請求項9のいずれか一項に記載の電子カメラはさらに、第1演算手段を選択中における直近の露光感度、および第2演算手段を選択中における直近の感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段を備えてもよい。この場合の第3制御手段は、(1)第1演算手段を選択中に第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていれば、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに第2制御手段の作動を許可し、(2)第1演算手段を選択中であって第1制御手段の作動を許可している状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を、記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度もしくは記憶情報が示す感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、(3)第1演算手段を選択中であって第1制御手段の作動を許可していない状態で第1の指示を受けた場合、記憶手段に第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、第1演算手段に代えて第2演算手段を選択するとともに、撮像装置の露光感度を記憶手段の記憶情報が示す直近の露光感度とすることもできる。
本発明による電子カメラでは、第1の制御および第2の制御それぞれの設定状態をわかりやすく制御できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1において、演算回路101はマイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて各ブロックへ制御信号を出力する。撮像素子121は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子121は、撮影レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号をA/D変換回路122へ出力する。
A/D変換回路122は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子121およびA/D変換回路122は、タイミング回路124から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動制御される。
撮像素子121は、所定の範囲内で撮像感度(露光感度)を変更可能に構成されている。撮像感度とは、撮像素子121に蓄積される電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいい、相当するISO感度値で表される。本実施形態では、ISO100相当〜ISO1600相当、ISO1600相当より高感度の「HI−1」および「HI−1」より高感度の「HI−2」の範囲で設定可能である。
撮像信号処理回路を構成するASIC123は、演算回路101からの指示に応じてディジタル変換後の画像信号に所定の信号処理を行う。処理内容は、カラー画像データの色温度を適切にするホワイトバランス(WB)調整などの画像処理、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮処理後のデータを伸長する伸長処理などである。バッファメモリ125は、ASIC123による信号処理中、あるいは信号処理前後の画像データを一時的に格納する。記録媒体126は、着脱可能なフラッシュメモリなどによって構成される。記録媒体126は、バッファメモリ125に格納されている画像データを記録する。
測光装置102は、撮影レンズLを透過した光量を検出し、光量検出信号を演算回路101へ出力する。光量検出信号は被写界の明るさを示す。シャッタ制御回路103は、シャッタ104の不図示の先幕および後幕の保持および解除をそれぞれ制御する。絞り位置検出装置107は、後述するシーケンス装置によって絞り込み駆動されている絞りの位置を検出し、絞り位置検出信号を演算回路101へ出力する。絞り係止装置108は駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させる。
モータ制御回路105は、演算回路101の指示によってシーケンスモータ106を駆動制御する。シーケンスモータ106は不図示のシーケンス駆動装置を構成し、不図示のミラーのアップ/ダウン、不図示の絞りの駆動、およびシャッタ104のチャージなどを行う。シーケンススイッチSW1は不図示のシーケンス駆動装置に組み込まれ、シーケンスモータ106のブレーキ制御タイミングなどを発生する。
表示装置109は、演算回路101からの指示に応じて露出モード、シャッタ速度、絞り値、撮影可能コマ数、撮像感度などを示す表示を行う。図2は、表示装置109による表示内容を説明する図である。セグメント201は「ISO」を表示し、セグメント202は「Auto」を表示する。7セグメント構成で「8」を4桁分表示するセグメント群203は、撮像感度設定時に撮像感度を示す表示を行い、撮像感度設定時以外はシャッタ速度を示す表示を行う。
「F」を表示するセグメントおよび7セグメント構成で「8」を2桁分表示するセグメント群204は、絞り値を示す表示を行う。セグメント205は撮影モードが「自動モード」であることを示す表示を行う。「自動モード」は、電子カメラが露出に関する設定(撮像感度を除く)を自動的に行う撮影モードである。
セグメント206は「A」を表示し、撮影モードが「Aモード」であることを示す。「Aモード」は、電子カメラが設定されている絞り値を用いて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(絞り値優先自動露出モード)である。「[」、「]」および7セグメント構成で「8」を3桁分表示するセグメント群207は、残コマ数を示す表示を行う。
レリーズスイッチSW2は、レリーズボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。レリーズスイッチSW2からのオン信号は演算回路101へ入力され、撮影開始の指示として扱われる。
コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7は、コマンドダイヤル(不図示)の回転操作に連動してオン/オフする。演算回路101は、両スイッチSW6、SW7による信号のオン/オフ回数に基づいて回転操作量を検出し、両スイッチSW6、SW7による信号の位相関係に基づいて回転方向を検出する。
撮影モードスイッチSW3は、撮影モードボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。撮影モードスイッチSW3からのオン信号が演算回路101へ入力されている状態でコマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から操作信号が入力されると、演算回路101は当該操作信号を撮影モード変更指示として扱い、上記「自動モード」および「Aモード」の選択切替えを行う。
撮像感度スイッチSW4は、撮像感度ボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。撮像感度スイッチSW4からのオン信号が演算回路101へ入力されている状態でコマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から操作信号が入力されると、演算回路101は当該操作信号を撮像感度変更指示として扱う。電子カメラは、撮影モードが「自動モード」時の撮像感度変更指示に応じて、図3(a)に例示するように、「Auto」−「ISO100」−「ISO200」−「ISO400」−「ISO800」−「ISO1600」−「HI−1」−「HI−2」−「Auto」…の順にサイクリックに設定内容を切替える。「Auto」は「撮像感度自動設定」のオンを表し、「撮像感度自動設定」オン時の電子カメラは、設定されている撮像感度にかかわらず自動的に撮像感度を決定する。
また、電子カメラは、撮影モードが「Aモード」時の撮像感度変更指示に応じて、図3(b)に例示するように、「ISO100」−「ISO200」−「ISO400」−「ISO800」−「ISO1600」−「HI−1」−「HI−2」−「ISO100」…の順にサイクリックに設定内容を切り替える。「Auto」が含まれていないのは、「Aモード」時の「撮像感度自動設定」オンが禁止されていためである。
感度自動制御モードスイッチSW5は、感度自動制御モードボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。撮像自動制御モードスイッチSW5からのオン信号が演算回路101へ入力されている状態でコマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から操作信号が入力されると、演算回路101は当該操作信号を「感度自動制御モード」の設定/解除と、撮像感度の変更の上限を設定する指示として扱う。
「感度自動制御」は、電子カメラに設定されている撮像感度および算出した被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出が得られない場合に撮像感度を自動的に変更してさらに露出演算を行う制御をいう。なお、「感度自動制御モード」の設定/解除は、撮影モードが「Aモード」時のみ許可され、撮影モードが「自動モード」時には「感度自動制御モード」による制御を禁止するように構成されている。
演算回路101は、撮影モードスイッチSW3、撮像感度スイッチSW4、および感度自動制御モードスイッチSW5のいずれからも操作信号が入力されていない状態で、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から操作信号が入力されると、当該操作信号を絞り値変更指示として扱う。電子カメラは、絞り値変更指示に応じて、F2.8〜F22の範囲で所定ステップで絞りの設定内容を変更する。
<メイン処理>
電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4のフローチャートによるプログラムは、電子カメラに不図示の電池が装填されると起動する。
電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4のフローチャートによるプログラムは、電子カメラに不図示の電池が装填されると起動する。
図4のステップS1において、演算回路101は以下の初期設定を行う。すなわち、撮影モードフラグMを0に、感度自動設定モードフラグAを1に、感度自動制御モードフラグSを0に、設定撮像感度SVsを5(ISO100)に、感度記憶パラメータSVoを5に、それぞれセットしてステップS2へ進む。なお、SVsはアペックス値が用いられる。
撮影モードフラグMは、撮影モードが「自動モード」に設定されると0に、「Aモード」に設定されると1にセットされる。感度自動設定モードフラグAは、「撮像感度自動設定」がオンされると1に、「撮像感度自動設定」がオフされると0にセットされる。感度自動制御モードフラグSは、「感度自動制御モード」に設定されると1に、「感度自動制御モード」が解除されると0にセットされる。感度記憶パラメータSVoは、撮像感度変更指示によって設定変更された内容を記憶するためのパラメータである。
ステップS2において、演算回路101は設定処理を行ってステップS3へ進む。設定処理の詳細については後述する。ステップS3において、演算回路101は、測光装置102から入力される検出信号によってレンズ透過光量(BV−AV0)を演算し、この演算値を用いて被写体輝度BVを演算する測光を行い、ステップS4へ進む。被写体輝度BVは、レンズ透過光量(BV−AV0)に開放絞り値AV0を加算することにより求めることができる。なお、本実施の形態ではAV0=3、すなわちF2.8とする。なお、BV、AV0(上記例では3)はそれぞれアペックス値が用いられる。
ステップS4において、演算回路101は露出演算処理を行ってステップS5へ進む。露出演算処理の詳細については後述する。ステップS5において、演算回路101は記録媒体126に記録可能な残コマ数を算出してステップS6へ進む。ステップS6において、演算回路101は表示装置109に対する表示処理を行ってステップS7へ進む。表示処理の詳細については後述する。
ステップS7において、演算回路101はレリーズ操作されたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW2からオン信号が入力された場合にステップS7を肯定判定してステップS8へ進み、レリーズスイッチSW2からオン信号が入力されない場合にはステップS7を否定判定してステップS2へ戻る。
ステップS8において、演算回路101は撮像シーケンス処理を行ってステップS2へ戻る。撮像シーケンス処理の詳細については後述する。これにより、一連の撮影処理が終了する。
<設定処理>
設定処理の詳細について、図5〜図8のフローチャートを参照して説明する。図5のステップS101において、演算回路101は撮像感度ボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、撮像感度スイッチSW4からオン信号が入力されている場合にステップS101を肯定判定してステップS102へ進み、撮像感度スイッチSW4からオン信号が入力されていない場合にはステップS101を否定判定し、図7のステップS141へ進む。
設定処理の詳細について、図5〜図8のフローチャートを参照して説明する。図5のステップS101において、演算回路101は撮像感度ボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、撮像感度スイッチSW4からオン信号が入力されている場合にステップS101を肯定判定してステップS102へ進み、撮像感度スイッチSW4からオン信号が入力されていない場合にはステップS101を否定判定し、図7のステップS141へ進む。
ステップS102において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS102を肯定判定してステップS103へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS102を否定判定して図6のステップS123へ進む。
ステップS103において、演算回路101は感度自動設定モードフラグA=1か否かを判定する。演算回路101は、A=1(撮像感度自動設定がオン)の場合にステップS103を肯定判定してステップS104へ進み、A≠0(撮像感度自動設定がオフ)の場合にステップS103を否定判定してステップS111へ進む。
ステップS104において、演算回路101はアップ回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS104を肯定判定してステップS105へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS104を否定判定し、ステップS108へ進む。
ステップS105において、演算回路101は設定撮像感度SVsに5(ISO100)をセットしてステップS106へ進む。ステップS106において、演算回路101は感度自動設定モードフラグAを0にセットしてステップS107へ進む。このように、本実施形態では「撮像感度自動設定」がオン時のアップ回転で「撮像感度自動設定」をオフし、「ISO100」を起点に変更を可能にする。
ステップS107において、演算回路101は、感度表示処理を行ってステップS101へ戻る。感度表示処理の詳細については後述する。
上述したステップS104を否定判定して進むステップS108において、演算回路101はダウン回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS108を肯定判定してステップS109へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS108を否定判定し、ステップS107へ進む。
ステップS109において、演算回路101は設定撮像感度SVsに11(上記HI−2)をセットしてステップS110へ進む。ステップS110において、演算回路101は感度自動設定モードフラグAを0にセットしてステップS107へ進む。このように、本実施形態では「撮像感度自動設定」がオン時のダウン回転で「撮像感度自動設定」をオフし、「HI−2」を起点に変更を可能にする。
上述したステップS103を否定判定して進むステップS111において、演算回路101はアップ回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS111を肯定判定してステップS112へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS111を否定判定し、ステップS115へ進む。
ステップS112において、演算回路101はSVs=11か否かを判定する。演算回路101は、SVs=11(上記HI−2)の場合にステップS112を肯定判定してステップS113へ進み、SVs≠11の場合にステップS112を否定判定してステップS114へ進む。ステップS113において、演算回路101は感度自動設定モードフラグAを1にセットしてステップS107へ進む。このように、本実施形態では撮像感度設定が「HI−2」からのアップ回転で「撮像感度自動設定」をオンする。
ステップS114において、演算回路101は、設定撮像感度SVsに1を加算してステップS107へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階高く変更される。
上述したステップS111を否定判定して進むステップS115において、演算回路101はダウン回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS115を肯定判定してステップS116へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS115を否定判定し、ステップS107へ進む。
ステップS116において、演算回路101はSVs=5か否かを判定する。演算回路101は、SVs=5(ISO100)の場合にステップS116を肯定判定してステップS117へ進み、SVs≠5の場合にステップS116を否定判定してステップS118へ進む。ステップS117において、演算回路101は感度自動設定モードフラグAを1にセットしてステップS107へ進む。このように、本実施形態では撮像感度設定がISO100からのダウン回転で「撮像感度自動設定」をオンする。
ステップS118において、演算回路101は、設定撮像感度SVsから1を減算してステップS107へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階低く変更される。
上述したステップS102を否定判定して進む図6のステップS123において、演算回路101はアップ回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS123を肯定判定してステップS124へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS123を否定判定し、ステップS128へ進む。
ステップS124において 演算回路101は設定撮像感度SVs=11か否かを判定する。演算回路101は、SVs=11(上記HI−2)の場合にステップS124を肯定判定してステップS125へ進み、SVs≠11の場合にステップS124を否定判定してステップS126へ進む。ステップS125において、演算回路101は設定撮像感度SVsに5(ISO100)をセットしてステップS127へ進む。
ステップS127において、演算回路101は、設定撮像感度SVsに1を加算してステップS127へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階高く変更される。
上述したステップS123を否定判定して進むステップS128において、演算回路101はダウン回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS128を肯定判定してステップS129へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS128を否定判定し、ステップS127へ進む。
ステップS129において、演算回路101は設定撮像感度SVs=5か否かを判定する。演算回路101は、SVs=5(ISO100)の場合にステップS129を肯定判定してステップS130へ進み、SVs≠5の場合にステップS129を否定判定してステップS131へ進む。
ステップS130において、演算回路101は設定撮像感度SVsに11(上記HI−2)をセットしてステップS127へ進む。ステップS131において、演算回路101は、設定撮像感度SVsから1を減算してステップS127へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階低く変更される。
ステップS127において、演算回路101は、設定撮像感度SVsの値を感度記憶パラメータSVoにセットして図5のステップS107へ進む。これにより、当該「Aモード」において設定された撮像感度SVsが感度記憶パラメータSVoに記憶される。
上述したステップS101を否定判定して進む図7のステップS141において、演算回路101は撮影モードボタンが押下されたか否かを判定する。演算回路101は、撮影モードスイッチSW3から操作信号が入力されるとステップS141を肯定判定してステップS142へ進み、撮影モードスイッチSW3から操作信号が入力されない場合にはステップS141を否定判定してステップS147へ進む。
ステップS142において、演算回路101はコマンドダイヤルが回転操作されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から操作信号が入力された場合にステップS142を肯定判定してステップS143へ進み、操作信号が入力されない場合にはステップS142を否定判定し、ステップS146へ進む。
ステップS143において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS143を肯定判定してステップS144へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS143を否定判定してステップS145へ進む。
ステップS144において、演算回路101は撮影モードフラグMを1にセット、すなわち撮影モードを「Aモード」に設定してステップS144Aへ進む。ステップS145において、演算回路101は撮影モードフラグMを0にセット、すなわち撮影モードを「自動モード」に設定してステップS146へ進む。ステップS144Aにおいて、演算回路101は感度自動設定モードフラグA=1か否かを判定する。演算回路101は、A=1(撮像感度自動設定がオン)の場合にステップS144Aを肯定判定してステップS144Bへ進み、A≠0(撮像感度自動設定がオフ)の場合にステップS144Aを否定判定してステップS146へ進む。
ステップS144Bにおいて、演算回路101は感度記憶パラメータSVoの値を設定撮像感度SVsにセットしてステップS146へ進む。これにより、「撮像感度自動設定」がオンされている場合、撮影モードを「自動モード」から「Aモード」に変更すると、直近の「Aモード」において設定されていた感度の値がSVsにセットされる。ステップS146において、演算回路101は、撮影モードを示す表示を行うように表示装置109へ指示してステップS141へ戻る。
図16は、表示装置109による表示例を説明する図である。図16(a)は撮影モードボタンが押下操作されている状態であって、撮影モードが「自動モード」の場合の表示例であり、「自動モード」であることを示すセグメント205が点灯されている。図16(b)は撮影モードボタンが押下操作されている状態であって、撮影モードが「Aモード」の場合の表示例であり、「Aモード」であることを示すセグメント206が点灯されている。
上述した図7のステップS141を否定判定して進むステップS147において、演算回路101は撮影モードフラグM=1か否かを判定する。演算回路101は、M=1(Aモード)の場合にステップS147を肯定判定してステップS148へ進み、M≠1(本例では自動モード)の場合にステップS147を否定判定して図8のステップS171へ進む。
ステップS148において、演算回路101は感度自動制御モードボタンが押下されたか否かを判定する。演算回路101は、感度自動制御モードスイッチSW5から操作信号が入力されるとステップS148を肯定判定してステップS149へ進み、感度自動制御モードスイッチSW5から操作信号が入力されない場合にはステップS148を否定判定して図8のステップS171へ進む。
ステップS149において、演算回路101はコマンドダイヤルが反時計方向に回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS149を肯定判定してステップS150へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS149を否定判定し、ステップS156へ進む。
ステップS150において、演算回路101は感度自動制御モードフラグS=0か否かを判定する。演算回路101は、S=0(感度自動制御モードが解除)の場合にステップS150を肯定判定してステップS151へ進み、S≠0(本例では感度自動制御モードに設定)の場合にステップS150を否定判定してステップS153へ進む。
ステップS151において、演算回路101は、感度自動制御モードフラグSを1にセット、すなわち「感度自動制御モード」に設定するとともに、感度変更上限Suを7(ISO400)に設定してステップS152へ進む。ステップS153において、演算回路101は感度変更上限Su=9か否かを判定する。演算回路101は、Su=9(ISO1600)の場合にステップS153を肯定判定してステップS155へ進み、Su≠9の場合にはステップS153を否定判定してステップS154へ進む。
ステップS154において、演算回路101は感度変更上限Suの値を1つ加算してステップS152へ進む。これにより、撮像感度の変更上限Suが1段階高く変更される。ステップS155において、演算回路101は、感度自動制御モードフラグSを0にセット、すなわち「感度自動制御モード」を解除してステップS152へ進む。
上述したステップS149を否定判定して進むステップS156において、演算回路101はコマンドダイヤルが時計方向に回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS156を肯定判定してステップS157へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS156を否定判定し、ステップS152へ進む。
ステップS157において、演算回路101は感度自動制御モードフラグS=0か否かを判定する。演算回路101は、S=0(感度自動制御モードが解除)の場合にステップS157を肯定判定してステップS158へ進み、S≠0(本例では感度自動制御モードに設定)の場合にステップS157を否定判定してステップS159へ進む。
ステップS158において、演算回路101は、感度自動制御モードフラグSを1にセット、すなわち「感度自動制御モード」に設定するとともに、感度変更上限Suを9(ISO1600)に設定してステップS152へ進む。ステップS159において、演算回路101は感度変更上限Su=7か否かを判定する。演算回路101は、Su=7(ISO400)の場合にステップS159を肯定判定してステップS161へ進み、Su≠7の場合にはステップS159を否定判定してステップS160へ進む。
ステップS160において、演算回路101は感度変更上限Suの値を1つ減算してステップS152へ進む。これにより、撮像感度の変更上限Suが1段階低く変更される。ステップS161において、演算回路101は、感度自動制御モードフラグSを0にセット、すなわち「感度自動制御モード」を解除してステップS152へ進む。
ステップS152において、演算回路101は感度自動変更モードフラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(感度自動変更モードに設定)の場合にステップS152を肯定判定してステップS162へ進み、S=0(感度自動変更モードが解除)の場合にはステップS152を否定判定してステップS163へ進む。ステップS162において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」およびセグメント202による「Auto」をそれぞれ点灯させてステップS148へ戻る。ステップS163において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」を点灯させてステップS148へ戻る。
図17は、表示装置109による表示例を説明する図である。図17(a)は感度自動制御モードボタンが押下操作されている状態であって、撮影モードが「Aモード」かつ「感度自動制御モード」が解除されている場合の表示例であり、セグメント201のみが点灯されている。図17(b)〜図17(d)は感度自動制御モードボタンが押下操作されている状態であって、撮影モードが「Aモード」かつ「感度自動制御モード」が設定されている場合の表示例である。図17(b)〜図17(d)はそれぞれセグメント201およびセグメント202が点灯され、撮像感度の変更上限Suの値がセグメント203によって示されている。セグメント202による「Auto」は、「感度自動制御モード」が設定されていることを示す。
上述したステップS148を否定判定して進む図8のステップS171において、演算回路101はコマンドダイヤルが反時計方向に回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS171を肯定判定してステップS172へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS171を否定判定し、ステップS175へ進む。
ステップS172において、演算回路101は設定絞り値AVs=9(F22)か否かを判定する。演算回路101は、AVs=9の場合にステップS172を肯定判定してステップS174へ進み、AVs≠9の場合にはステップS172を否定判定し、ステップS173へ進む。ステップS173において、演算回路101は設定絞り値AVsの値を1つ加算してステップS174へ進む。これにより、設定絞り値が1段階高く変更される。
ステップS171を否定判定して進むステップS175において、演算回路101はコマンドダイヤルが時計方向に回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW6およびSW7から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS175を肯定判定してステップS176へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS175を否定判定し、図5〜図8による処理を終了する。
ステップS176において、演算回路101は設定絞り値AVs=3(F2.8)か否かを判定する。演算回路101は、AVs=3の場合にステップS176を肯定判定してステップS174へ進み、AVs≠3の場合にはステップS176を否定判定し、ステップS177へ進む。ステップS177において、演算回路101は設定絞り値AVsの値を1つ減算してステップS174へ進む。これにより、設定絞り値が1段階低く変更される。
ステップS174において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群204によって絞り値を更新表示させて図5〜図8による処理を終了する。
<感度表示処理>
感度表示処理の詳細について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9のステップS181において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS181を肯定判定してステップS182へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS181を否定判定してステップS185へ進む。
感度表示処理の詳細について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9のステップS181において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS181を肯定判定してステップS182へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS181を否定判定してステップS185へ進む。
ステップS182において、演算回路101は感度自動設定モードフラグA=1か否かを判定する。演算回路101は、A=1(撮像感度自動設定がオン)の場合にステップS182を肯定判定してステップS183へ進み、A≠0(撮像感度自動設定がオフ)の場合にステップS182を否定判定してステップS185へ進む。
ステップS183において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント203による「Auto」を点灯させてステップS184へ進む。ステップS185において、演算回路101は設定撮像感度SVs=5(ISO100)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=5の場合にステップS185を肯定判定してステップS186へ進み、SVs≠5の場合にはステップS185を否定判定し、ステップS187へ進む。ステップS186において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「100」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS187において、演算回路101は設定撮像感度SVs=6(ISO200)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=6の場合にステップS187を肯定判定してステップS188へ進み、SVs≠6の場合にはステップS187を否定判定し、ステップS189へ進む。ステップS188において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「200」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS189において、演算回路101は設定撮像感度SVs=7(ISO400)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=7の場合にステップS189を肯定判定してステップS190へ進み、SVs≠7の場合にはステップS189を否定判定し、ステップS191へ進む。ステップS190において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「400」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS191において、演算回路101は設定撮像感度SVs=8(ISO800)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=8の場合にステップS191を肯定判定してステップS192へ進み、SVs≠8の場合にはステップS191を否定判定し、ステップS193へ進む。ステップS192において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「800」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS193において、演算回路101は設定撮像感度SVs=9(ISO1600)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=9の場合にステップS193を肯定判定してステップS194へ進み、SVs≠9の場合にはステップS193を否定判定し、ステップS195へ進む。ステップS194において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「1600」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS195において、演算回路101は設定撮像感度SVs=10(HI−1)か否かを判定する。演算回路101は、SVs=10の場合にステップS195を肯定判定してステップS196へ進み、SVs≠10の場合にはステップS195を否定判定し、ステップS197へ進む。ステップS196において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「HI−1」を点灯表示させてステップS184へ進む。ステップS197において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント群203によって「HI−2」を点灯表示させてステップS184へ進む。
ステップS184において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」を点灯させて図9による処理を終了し、図5のステップS101へ戻る。
図15は、表示装置109による表示例を説明する図である。図15(a)は、撮像感度ボタンが押下操作されている場合の表示例であり、ステップS184およびステップS186の処理によって「ISO」および「100」が点灯されている。図15(b)は、撮像感度ボタンが押下操作されている場合の他の表示例であり、ステップS184およびステップS196の処理によって「ISO」および「HI−1」が点灯されている。図15(c)は、撮像感度ボタンが押下操作されている場合の別の表示例であり、ステップS184およびステップS183の処理によって「ISO」および「Auto」が点灯されている。セグメント203による「Auto」は、「撮像感度自動設定」がオンされていることを示す。
<露出演算処理>
露出演算処理の詳細について、図10〜図12のフローチャートを参照して説明する。図10のステップS201において、演算回路101は撮影モードフラグM=1か否かを判定する。演算回路101は、M=1(Aモード)の場合にステップS201を肯定判定してステップS202へ進み、M≠1(本例では自動モード)の場合にステップS201を否定判定して図11のステップS241へ進む。
露出演算処理の詳細について、図10〜図12のフローチャートを参照して説明する。図10のステップS201において、演算回路101は撮影モードフラグM=1か否かを判定する。演算回路101は、M=1(Aモード)の場合にステップS201を肯定判定してステップS202へ進み、M≠1(本例では自動モード)の場合にステップS201を否定判定して図11のステップS241へ進む。
ステップS202において、演算回路101はステップS3にて算出した被写体輝度BVを用いて、EV=BV+SVsを演算してステップS203へ進む。ここで、EVは露出値である。設定撮像感度SVsは、設定処理によって設定されている撮像感度である。なお、EV、BV、SVsはそれぞれアペックス値を用いる。
ステップS203において、演算回路101は、制御絞り値AVcに設定絞り値AVsをセットしてステップS204へ進む。AVc、AVsはそれぞれアペックス値を用いる。ステップS204において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−3)の関数fとして算出し、ステップS205へ進む。制御絞りパルス数Pcは、制御絞り値AVcで絞りを係止するまでに絞り位置検出装置107から出力される検出パルス数である。絞り込み段数と絞りパルス数とは比例関係にあるが、絞り開放付近で出力される絞り検出パルス数が多くなるので、絞り込み段数(AVc−3)の関数fとして算出する。
ステップS205において、演算回路101は露出値EVから制御絞り値AVcを減算した値を制御シャッタ速度TVcにセットしてステップS206へ進む。TVcはアペックス値を用いる。ステップS206において、演算回路101は感度自動変更モードフラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(感度自動変更モードに設定)の場合にステップS206を肯定判定してステップS215へ進み、S=0(感度自動変更モードが解除)の場合にはステップS206を否定判定してステップS207へ進む。
ステップS207において、演算回路101は、TVc<−5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<−5が成立する(制御シャッタ速度が30秒より低速)場合にステップS207を肯定判定してステップS208へ進み、TVc<−5が成立しない場合にはステップS207を否定判定してステップS211へ進む。ステップS208において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを−5にセットしてステップS209へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の下限である30秒にセットされる。
ステップS211において、演算回路101は、TVc>12が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc>12が成立する(制御シャッタ速度が1/4000秒より高速)場合にステップS211を肯定判定してステップS212へ進み、TVc>12が成立しない場合にはステップS211を否定判定してステップS209へ進む。ステップS212において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを12にセットしてステップS209へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の上限である1/4000秒にセットされる。
ステップS209において、演算回路101は制御撮像感度SVcに設定撮像感度SVsの値をセットしてステップS210へ進む。ステップS210において、演算回路101はフラグCに0をセットして図10による処理を終了し、図4のステップS5へ進む。ここで、フラグCは撮像感度が設定撮像感度SVsから変更された場合(SVc≠SVs)に1、撮像感度が設定撮像感度SVsから変更されない場合(SVc=SVs)に0とするフラグである。
以上説明したステップS201以降ステップS212までの処理は、撮影モードが「Aモード」で「感度自動制御モード」が解除されている場合の露出演算に対応する。
上述したステップS206を肯定判定して進むステップS215において、演算回路101はTVc<5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<5が成立する(制御シャッタ速度が1/30秒より低速)場合にステップS215を肯定判定してステップS216へ進み、TVc<5が成立しない場合にはステップS215を否定判定してステップS219へ進む。ステップS216において、演算回路101はアペックス値5から制御シャッタ速度TVcを減算した値をΔTVとしてステップS217へ進む。
ステップS217において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを5にセットしてステップS218へ進む。これにより、制御シャッタ速度が所定値(本実施形態において手ブレ限界と定める1/30秒)にセットされる。
ステップS219において、演算回路101は、TVc>12が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc>12が成立する(制御シャッタ速度が1/4000秒より高速)場合にステップS219を肯定判定してステップS220へ進み、TVc>12が成立しない場合にはステップS219を否定判定してステップS222へ進む。ステップS220において、演算回路101はアペックス値12から制御シャッタ速度TVcを減算した値をΔTVとしてステップS221へ進む。
ステップS221において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを12にセットしてステップS218へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の上限である1/4000秒にセットされる。ステップS222において、演算回路101はΔTVに0をセットしてステップS218へ進む。
ステップS218において、演算回路101は、制御撮像感度SVcにΔTVを加算した値を新たな制御撮像感度SVcとしてステップS223へ進む。ステップS223において、演算回路101はSVc>Suが成立するか否かを判定する。演算回路101は、制御撮像感度SVcが撮像感度の変更上限Suより高い場合にステップS223を肯定判定してステップS224へ進み、制御撮像感度SVcが撮像感度の変更上限Suより高くない場合にはステップS223を否定判定し、ステップS231へ進む。
ステップS224において、演算回路101は制御撮像感度SVcから撮像感度変更上限Suを減算した値をΔSVとしてステップS225へ進む。ステップS225において、演算回路101は、制御撮像感度SVcに撮像感度の変更上限Suの値をセットしてステップS226へ進む。
ステップS226において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcからΔSVを減算した値を新たな制御シャッタ速度TVcとしてステップS227へ進む。ステップS227において、演算回路101はTVc<−5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<−5が成立する(制御シャッタ速度が30秒より低速)場合にステップS227を肯定判定してステップS228へ進み、TVc<−5が成立しない場合にはステップS227を否定判定してステップS231へ進む。ステップS228において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを−5にセットしてステップS231へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の下限である30秒にセットされる。
ステップS231において、演算回路101はSVc=SVsが成立するか否かを判定する。演算回路101は、SVc=SVsが成立する場合にステップS231を肯定判定してステップS232へ進み、SVc=SVsが成立しない場合にはステップS231を否定判定し、ステップS233へ進む。
ステップS232において、演算回路101はフラグCに0をセットして図10による処理を終了し、図4のステップS5へ進む。ステップS233において、演算回路101はフラグCに1をセットして図10による処理を終了し、図4のステップS5へ進む。
以上説明したステップS215以降ステップS233までの処理は、撮影モードが「Aモード」で「感度自動制御モード」に設定されている場合の露出演算に対応する。
上述したステップS201を否定判定して進む図11のステップS241において、演算回路101は感度自動設定モードフラグA=1か否かを判定する。演算回路101は、A=1(撮像感度自動設定がオン)の場合にステップS241を肯定判定して図12のステップS261へ進み、A≠0(撮像感度自動設定がオフ)の場合にステップS241を否定判定してステップS242へ進む。
ステップS242において、演算回路101はステップS3にて算出した被写体輝度BVを用いて、EV=BV+SVsを演算してステップS243へ進む。ステップS243において、演算回路101は、AVc=EV/2−1を演算してステップS244へ進む。ここで、AVcは制御絞り値である。
ステップS244において、演算回路101は制御絞り値AVcがF2.8より小か否かを判定する。演算回路101は、AVc<3が成立する場合にステップS244を肯定判定してステップS245へ進み、AVc<3が成立しない場合にはステップS244を否定判定し、ステップS247へ進む。ステップS245において、演算回路101は、制御絞り値AVcを3(F2.8(開放絞り))にセットしてステップS246へ進む。
ステップS247において、演算回路101は、制御絞り値AVcがF22より大か否かを判定する。演算回路101は、AVc>9が成立する場合にステップS247を肯定判定してステップS248へ進み、AVc>9が成立しない場合にはステップS247を否定判定し、ステップS246へ進む。ステップS248において、演算回路101は、制御絞り値AVcを9(F22(最小口径絞り))にセットしてステップS246へ進む。
ステップS246において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−3)の関数fとして算出し、ステップS249へ進む。ステップS249〜ステップS254の処理は、それぞれ図10のステップS207〜ステップS212の処理と同様なので説明を省略する。
以上説明したステップS241以降ステップS254までの処理は、撮影モードが「自動モード」で、撮像感度がユーザー操作によって設定されている場合の露出演算に対応する。
上述したステップS241を肯定判定して進む図12のステップS261において、演算回路101は被写体輝度BVが16より大か否かを判定する。演算回路101は、BV>16が成立する場合にステップS261を肯定判定してステップS262へ進み、BV>16が成立しない場合にはステップS261を否定判定し、ステップS263へ進む。ステップS262において、演算回路101は、輝度BVを16(制御限界)にセットしてステップS263へ進む。
ステップS263において、演算回路101は被写体輝度BVが7以上か否かを判定する。演算回路101は、BV≧7が成立する場合にステップS263を肯定判定してステップS264へ進み、BV≧7が成立しない場合にはステップS263を否定判定し、ステップS272へ進む。
ステップS264において、演算回路101は制御撮像感度SVcを5(ISO100)にセットしてステップS265へ進む。ステップS265において、演算回路101は露出値EV=BV+SVcを演算してステップS266へ進む。ステップS266において、演算回路101は、AVc=EV/2−1を演算してステップS267へ進む。
ステップS267において、演算回路101は、制御絞り値AVcがF22より大か否かを判定する。演算回路101は、AVc>9が成立する場合にステップS267を肯定判定してステップS268へ進み、AVc>9が成立しない場合にはステップS267を否定判定し、ステップS269へ進む。ステップS268において、演算回路101は、制御絞り値AVcを9(F22(最小口径絞り))にセットしてステップS269へ進む。
ステップS269において、演算回路101は、露出値EVから制御絞り値AVcを減算した値を制御シャッタ速度TVcとしてステップS270へ進む。ステップS270において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−3)の関数fとして算出し、ステップS271へ進む。ステップS271において、演算回路101はフラグCに0をセットして図12による処理を終了し、図4のステップS5へ進む。
ステップS263を否定判定して進むステップS272において、演算回路101は被写体輝度BV>6が成立するかを判定する。演算回路101は、BV>6が成立する場合にステップS272を肯定判定してステップS273へ進み、BV>6が成立しない場合にはステップS272を否定判定し、ステップS276へ進む。
ステップS273において、演算回路101は、制御絞り値AVcを5(F5.6)にセットしてステップS274へ進む。ステップS274において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを7(1/125秒)にセットしてステップS275へ進む。ステップS275において、演算回路101は、アペックス値12から被写体輝度BVを減算した値を制御撮像感度SVcとしてステップS270へ進む。
ステップS272を否定判定して進むステップS276において、演算回路101は、被写体輝度BVが2以上か否かを判定する。演算回路101は、BV≧2が成立する場合にステップS276を肯定判定してステップS277へ進み、BV≧2が成立しない場合にはステップS276を否定判定し、ステップS281へ進む。
ステップS277において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを6(ISO200)にセットしてステップS278へ進む。ステップS278において、演算回路101は露出値EV=BV+SVcを演算してステップS279へ進む。ステップS279において、演算回路101は、制御絞り値AVc=EV/2−1を演算してステップS280へ進む。ステップS280において、演算回路101は、露出値EVから制御絞り値AVcを減算した値を制御シャッタ速度TVcとしてステップS270へ進む。
ステップS276を否定判定して進むステップS281において、演算回路101は被写体輝度BV>1が成立するかを判定する。演算回路101は、BV>1が成立する場合にステップS281を肯定判定してステップS282へ進み、BV>1が成立しない場合にはステップS281を否定判定し、ステップS285へ進む。
ステップS282において、演算回路101は、制御絞り値AVcを3(F2.8)にセットしてステップS283へ進む。ステップS283において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcを5(1/30秒)にセットしてステップS284へ進む。ステップS284において、演算回路101は、アペックス値8から被写体輝度BVを減算した値を制御撮像感度SVcとしてステップS270へ進む。
ステップS281を否定判定して進むステップS285において、演算回路101は被写体輝度BV<−9が成立するかを判定する。演算回路101は、BV<−9が成立する場合にステップS285を肯定判定してステップS286へ進み、BV<−9が成立しない場合にはステップS285を否定判定し、ステップS287へ進む。
ステップS286において、演算回路101は、輝度BVを−9(制御限界)にセットしてステップS287へ進む。ステップS287において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを7(ISO400)にセットしてステップS288へ進む。ステップS288において、演算回路101は、制御絞り値AVcを3(F2.8)にセットしてステップS289へ進む。
ステップS289において、演算回路101は露出値EV=BV+SVcを演算してステップS290へ進む。ステップS290において、演算回路101は、露出値EVから3(AVc)を減算した値を制御シャッタ速度TVcとしてステップS270へ進む。
以上説明したステップS261以降ステップS290までの処理は、撮影モードが「自動モード」で「撮像感度自動設定」がオンされている場合の露出演算に対応する。
<表示処理>
表示処理の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。図13のステップS301において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS301を肯定判定してステップS302へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS301を否定判定してステップS306へ進む。
表示処理の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。図13のステップS301において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS301を肯定判定してステップS302へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS301を否定判定してステップS306へ進む。
ステップS302において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、「自動モード」を示すセグメント205を点灯させてステップS303へ進む。ステップS303において、演算回路101は感度自動設定モードフラグA=1か否かを判定する。演算回路101は、A=1(撮像感度自動設定がオン)の場合にステップS303を肯定判定してステップS304へ進み、A≠0(撮像感度自動設定がオフ)の場合にステップS303を否定判定してステップS305へ進む。
ステップS304において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」およびセグメント202による「Auto」をそれぞれ点灯させてステップS305へ進む。
ステップS301を否定判定して進むステップS306において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、「Aモード」を示すセグメント206を点灯させてステップS307へ進む。ステップS307において、演算回路101は感度自動変更モードフラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(感度自動変更モードに設定)の場合にステップS307を肯定判定してステップS308へ進み、S=0(感度自動変更モードが解除)の場合にはステップS307を否定判定してステップS305へ進む。
ステップS308において、演算回路101はフラグC=1か否かを判定する。演算回路101は、C=1(感度自動制御モードにおいて撮像感度が設定撮像感度SVsから変更された)の場合にステップS308を肯定判定してステップS309へ進み、C=0(撮像感度が設定撮像感度SVsから変更されていない)の場合にステップS308を否定判定し、ステップS310へ進む。
ステップS309において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」およびセグメント202による「Auto」をそれぞれ点滅させてステップS305へ進む。ステップS310において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、セグメント201による「ISO」およびセグメント202による「Auto」をそれぞれ点灯させてステップS305へ進む。
ステップS305において、演算回路101は表示装置109へ指示を送り、シャッタ速度、絞り値、および残コマ数を示す表示をそれぞれ行わせて図13による処理を終了し、図4のステップS7へ進む。
<撮像シーケンス処理>
撮像シーケンス処理の詳細について、図14のフローチャートを参照して説明する。図14のステップS401において、演算回路101はシャッタ制御回路103へ指示を出力し、シャッタ104の不図示のマグネットに通電して先幕および後幕を保持させる。ステップS402において、演算回路101はモータ制御回路105へ指示を出力し、シーケンスモータ106に正転を開始させてステップS403へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。
撮像シーケンス処理の詳細について、図14のフローチャートを参照して説明する。図14のステップS401において、演算回路101はシャッタ制御回路103へ指示を出力し、シャッタ104の不図示のマグネットに通電して先幕および後幕を保持させる。ステップS402において、演算回路101はモータ制御回路105へ指示を出力し、シーケンスモータ106に正転を開始させてステップS403へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。
ステップS403において、演算回路101は、絞り位置検出装置107から入力される信号から絞りパルス数Pkを検出してステップS404へ進む。ステップS404において、演算回路101は、検出絞りパルス数Pkおよび制御絞りパルス数Pcとの間にPk≧Pcが成立するか否かを判定する。演算回路101は、Pk≧Pcが成立する場合にステップS404を肯定判定してステップS405へ進み、Pk≧Pcが成立しない場合にはステップS404を否定判定する。否定判定する場合には、絞り込みを継続するようにステップS403へ戻る。
ステップS405において、演算回路101は絞り係止装置108へ指示を出力し、絞りを係止させてステップS406へ進む。ステップS406において、演算回路101は、ミラーアップが完了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW1からオン信号が入力されるとステップS406を肯定判定してステップS407へ進み、シーケンススイッチSW1からオン信号が入力されない場合にはステップS406を否定判定する。否定判定する場合には、ミラーアップを継続するように判定処理を繰り返す。
ステップS407において、演算回路101はモータ制御回路105へ指示を出力し、シーケンスモータ106を停止させてステップS408へ進む。なお、ミラーアップの終了より先に絞り係止装置108によって絞りの係止が終了するように不図示のシーケンス駆動装置が構成されている。ステップS408において、演算回路101は、所定時間(少なくともミラーアップ時のバウンドが安定するまで)のウェイトを実施してステップS409へ進む。
ステップS409において、演算回路101は、タイミング回路124に駆動信号の発生を開始させて撮像素子121の駆動を開始し、ステップS410へ進む。これにより、撮像素子121が電荷蓄積を開始する。
ステップS410において、演算回路101はシャッタ制御回路103へ指示を出力し、シャッタ104の不図示のマグネットへの通電を解除して先幕保持を解除させ、ステップS411へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始され、撮像素子121の撮像面に到達した被写体光の強さに応じて撮像素子121が電荷を蓄積する。ステップS411において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに相当する時間(=2−TVc)が経過後に後幕保持を解除させる。具体的には、シャッタ制御回路103へ指示を出力し、シャッタ104の不図示のマグネットへの通電を解除させ、ステップS412へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、撮像素子121への被写体光が遮断される。
ステップS412において、演算回路101は、シャッタ後幕走行完了ウエイトを実施してステップS413へ進む。ウェイト時間は、後幕が撮像素子121の撮像領域を完全に遮光し、走行完了するまでに要する時間である。ステップS413において、演算回路101は、撮像素子121の電荷蓄積を終了させてステップS414へ進む。ステップS414において、演算回路101はモータ制御回路105へ指示を出力し、シーケンスモータ106に逆転を開始させてステップS415へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。ステップS415において、演算回路101はタイミング回路124へ指示を出力し、撮像素子121から蓄積電荷の読み出しを行わせてステップS416へ進む。
ステップS416において、演算回路101はASIC123に画像処理を行わせ、ステップS417へ進む。ステップS417において、演算回路101はASIC123に画像圧縮処理を行わせ、ステップS418へ進む。ステップS418において、演算回路101は、画像圧縮後にバッファメモリ125に格納されている画像データを記録媒体126に記録してステップS419へ進む。
ステップS419において、演算回路101はミラーダウンが完了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW1からオン信号が入力されるとステップS419を肯定判定してステップS420へ進み、シーケンススイッチSW1からオン信号が入力されない場合はステップS419を否定判定し、ミラーダウンを継続するように判定処理を繰り返す。
ステップS420において、演算回路101はモータ制御回路105へ指示を出力し、シーケンスモータ106を停止させて図14による処理を終了し、図4のステップS2へ戻る。これにより、一連の撮影処理が終了する。
以上説明した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)電子カメラの撮影モードとして少なくとも「自動モード」と「Aモード」と設け、「自動モード」が選択されている状態で「撮像感度自動設定」のオンを許可し、「Aモード」が選択されている状態では「撮像感度自動設定」による動作を行わないようにした。露出に関する設定(撮像感度を除く)を電子カメラが自動的に行う「自動モード」による動作と、設定されている撮像感度にかかわらず電子カメラが自動的に撮像感度を決定する「撮像感度自動設定」による動作とは競合しない。これら互いに競合しない動作の組合わせを許可することで、ユーザーにとって設定状態がわかりやすくなる。
(1)電子カメラの撮影モードとして少なくとも「自動モード」と「Aモード」と設け、「自動モード」が選択されている状態で「撮像感度自動設定」のオンを許可し、「Aモード」が選択されている状態では「撮像感度自動設定」による動作を行わないようにした。露出に関する設定(撮像感度を除く)を電子カメラが自動的に行う「自動モード」による動作と、設定されている撮像感度にかかわらず電子カメラが自動的に撮像感度を決定する「撮像感度自動設定」による動作とは競合しない。これら互いに競合しない動作の組合わせを許可することで、ユーザーにとって設定状態がわかりやすくなる。
(2)電子カメラの撮影モードとして少なくとも「自動モード」と「Aモード」と設け、「Aモード」が選択されている状態で「感度自動制御モード」の設定を許可し、「自動モード」が選択されている状態では「感度自動制御モード」による動作を行わないようにした。設定されている絞り値を用いて露出に関する設定を電子カメラが自動的に行う「Aモード」による動作と、電子カメラに設定されている撮像感度および算出した被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出が得られない場合に撮像感度を自動的に変更してさらに露出演算を行う制御とは競合しない。これら互い競合しない動作の組合わせを許可することで、ユーザーにとって設定状態がわかりやすくなる。
(3)上記「自動モード」選択中における「撮像感度自動設定」のオン/オフ指示は、感度設定操作部材(撮像感度スイッチSW4(撮像感度ボタン))から発する構成としたので、撮像感度に関する操作(撮像感度の変更操作ならびに「撮像感度自動設定」のオン/オフ操作)を共通の操作部材から行えるため、ユーザーにとって使い勝手が向上する。
(4)上記「Aモード」選択中における「感度自動制御モード」の設定/解除指示は、感度設定操作部材と異なる操作部材(感度自動制御モードスイッチSW5(感度自動制御モードボタン))から発する構成としたので、上記(3)の操作との混同防止に役立ち、ユーザーにとって使い勝手が向上する。
(5)「撮像感度自動設定」がオンされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、前回の「Aモード」時に記憶した内容に設定した。また、「撮像感度自動設定」がオフされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、直近の「自動モード」時の設定内容を引き継いで設定した。このように構成したことにより、撮影モードの変更時に撮像感度が変化してユーザーが違和感を感じるおそれがなくなる。
(6)上記(5)において撮像感度の記憶データが存在しない場合は「Aモード」へ変更後の撮像感度をデフォルト値に設定したので、データ消滅による撮像感度の設定エラーを防止できる。
(7)「Aモード」から「自動モード」への変更指示があると、「自動モード」へ変更後の撮像感度を、直近の「Aモード」時の設定内容を引き継いで設定した。また、前回の「Aモード」時に「撮像感度自動設定」がオンされていた場合はこれを記憶しておき、「自動モード」へ変更後に「撮像感度自動設定」をオンするようにした。このように構成したことにより、撮影モードの変更時に撮像感度が変化してユーザーが違和感を感じるおそれがなくなる。
(8)「自動モード」において、「撮像感度自動設定」がオンされている状態で撮像感度の変更操作が行われた場合、アップ操作では撮像感度の変更範囲の下限(ISO100)から、ダウン操作では上限(HI−2)からそれぞれ撮像感度を変更するとともに、「撮像感度自動設定」をオフするようにしたので、ユーザーにとって使い勝手がよい。
(9)「自動モード」において、「撮像感度自動設定」がオフされている状態で、撮像感度の変更範囲の下限(ISO100)からのダウン操作、または撮像感度の変更範囲の上限(HI−2)からのアップ操作で「撮像感度自動設定」をオンするようにしたので、ユーザーにとって使い勝手がよい。
(10)「Aモード」において、「感度自動制御モード」が設定された状態では、適正露出が得られない場合に撮像感度を自動的に変更する際、制御シャッタ速度を低速側制御限界(30秒)より高速の所定値(1/30秒)にセットした上で(ステップS217)撮像感度を変更する(ステップS218)。これにより、手ブレが生じないシャッタ速度(本例では1/30秒)で「感度自動制御モード」による動作を行うことができる。
(変形例1)
設定処理に関し、図5のフローチャートに代えて図18のフローチャート、図7のフローチャートに代えて図19のフローチャートをそれぞれ用いてもよい。図5および図18間の相違点は、ステップS109の代わりにステップS501を行う点と、ステップS112の代わりにステップS502を行う点である。
設定処理に関し、図5のフローチャートに代えて図18のフローチャート、図7のフローチャートに代えて図19のフローチャートをそれぞれ用いてもよい。図5および図18間の相違点は、ステップS109の代わりにステップS501を行う点と、ステップS112の代わりにステップS502を行う点である。
図18による設定1処理では、撮影モードが「自動モード」における撮像感度の設定範囲が「ISO100」〜「ISO1600」にされ、「ISO1600」より高感度の「HI−1」および「HI−2」が除外される。図20は、変形例1の場合の「自動モード」時における撮像感度変更指示に応じた変更内容を例示する図である。
図7および図19間の相違点は、ステップS145およびステップS146間にステップS510およびステップS511が挿入されている点である。図19によれば、撮影モードを「Aモード」から「自動モード」へ選択切替えする際、「Aモード」において設定撮像感度SVsが9より大(本例では「HI−1」または「HI−2」)にされている場合に、設定撮像感度SVsが9(ISO1600)に変更される。
(変形例2)
「自動モード」と異なる撮影モードの例として「Aモード」を示したが、上記「Aモード」の他に、「Pモード」や「Sモード」でもよい。「Pモード」は電子カメラが輝度に応じて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(プログラム自動露出モード)であり、「Sモード」は、電子カメラが設定されているシャッタ速度を用いて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(シャッタ速度優先自動露出モード)である。
「自動モード」と異なる撮影モードの例として「Aモード」を示したが、上記「Aモード」の他に、「Pモード」や「Sモード」でもよい。「Pモード」は電子カメラが輝度に応じて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(プログラム自動露出モード)であり、「Sモード」は、電子カメラが設定されているシャッタ速度を用いて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(シャッタ速度優先自動露出モード)である。
(変形例3)
設定処理に関し、図5のフローチャートに代えて図21のフローチャート、図6のフローチャートに代えて図22のフローチャートをそれぞれ用いてもよい。図5および図21間の相違点は、図21においてステップS107の後にステップS1001〜ステップS1004が挿入されている点である。図6および図22間の相違点は、図22においてステップS127が削除されている点である。このような構成にすることによって、上記実施形態では「撮像感度自動設定」がオンされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、前回の「Aモード」時に記憶した撮像感度に設定するところ、変形例3では、「撮像感度自動設定」がオンされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、「撮像感度自動設定」がオフされている状態の「自動モード」時に設定された撮像感度、または前回の「Aモード」時に記憶した撮像感度のうち、いずれか直近に設定された撮像感度に設定される。最後にユーザーが手動設定した値の撮像感度とすることで、撮影モード変更時の撮像感度の変化に対してユーザーが抱く違和感をより少なくすることができる。
設定処理に関し、図5のフローチャートに代えて図21のフローチャート、図6のフローチャートに代えて図22のフローチャートをそれぞれ用いてもよい。図5および図21間の相違点は、図21においてステップS107の後にステップS1001〜ステップS1004が挿入されている点である。図6および図22間の相違点は、図22においてステップS127が削除されている点である。このような構成にすることによって、上記実施形態では「撮像感度自動設定」がオンされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、前回の「Aモード」時に記憶した撮像感度に設定するところ、変形例3では、「撮像感度自動設定」がオンされている状態で「自動モード」から「Aモード」への変更指示があると、「Aモード」へ変更後の撮像感度を、「撮像感度自動設定」がオフされている状態の「自動モード」時に設定された撮像感度、または前回の「Aモード」時に記憶した撮像感度のうち、いずれか直近に設定された撮像感度に設定される。最後にユーザーが手動設定した値の撮像感度とすることで、撮影モード変更時の撮像感度の変化に対してユーザーが抱く違和感をより少なくすることができる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
101…演算回路
102…測光装置
109…表示装置
121…撮像素子
125…バッファメモリ
SW3…撮影モードスイッチ(撮影モードボタン)
SW4…撮像感度スイッチ(撮像感度ボタン)
SW5…感度自動制御モードスイッチ(感度自動制御モードボタン)
SW6、SW7…コマンドダイヤルスイッチ(コマンドダイヤル)
102…測光装置
109…表示装置
121…撮像素子
125…バッファメモリ
SW3…撮影モードスイッチ(撮影モードボタン)
SW4…撮像感度スイッチ(撮像感度ボタン)
SW5…感度自動制御モードスイッチ(感度自動制御モードボタン)
SW6、SW7…コマンドダイヤルスイッチ(コマンドダイヤル)
Claims (10)
- 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、
被写体輝度を検出する輝度検出装置と、
前記撮像装置に設定されている露光感度、前記撮像装置に設定されている露光時間、前記撮影レンズに設定されている絞り値、および前記輝度検出装置で検出される被写体輝度のうち少なくとも前記露光感度および前記被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出が得られない場合に適正露出が得られるように前記露光時間および前記絞り値の少なくとも1つを変更して第1の制御露出を演算する第1演算手段と、
前記撮像装置に設定されている露光感度と前記輝度検出装置で検出される被写体輝度とに応じて、適正露出が得られるように前記絞り値および前記露光時間について第2の制御露出を演算する第2演算手段と、
前記第1演算手段による演算結果が適正露出と異なる場合に前記露光感度を変更してさらに露出演算を行うように前記第1演算手段を制御する第1制御手段と、
前記輝度検出装置で検出される被写体輝度に応じて前記撮像装置に露光感度を設定する第2制御手段と、
第1の指示に応じて前記第1演算手段および前記第2演算手段のいずれか一方を選択し、前記第1演算手段を選択中は前記第2制御手段の作動を禁止する一方で第2の指示に応じて前記第1制御手段の作動を許可し、前記第2演算手段を選択中は前記第1制御手段の作動を禁止する一方で第3の指示に応じて前記第2制御手段の作動を許可するように、前記第1演算手段、前記第2演算手段、前記第1制御手段、および前記第2制御手段をそれぞれ制御する第3制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記第3の指示は、前記撮像装置の露光感度を設定するための感度設定操作部材から出力されることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
前記第2の指示は、前記感度設定操作部材と異なる操作部材から出力されることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2または3に記載の電子カメラにおいて、
前記第1演算手段を選択中における直近の前記露光感度、および前記第2演算手段を選択中における直近の前記感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第3制御手段は、
(1)前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可している状態で前記第1の指示を受けた場合、前記第2演算手段に代えて前記第1演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の露光感度とし、
(2)前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可していない状態で前記第1の指示を受けた場合、前記第2演算手段に代えて前記第1演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の前記感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項4に記載の電子カメラにおいて、
前記第3制御手段は、前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可している状態で前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第1演算手段を選択中における直近の前記露光感度を示す情報が記憶されていなければ、前記第2演算手段に代えて前記第1演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を所定感度にすることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
前記第1演算手段を選択中における直近の前記露光感度、および前記第2演算手段を選択中における直近の前記感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第3制御手段は、
(1)前記第1演算手段を選択中に前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第3の指示を示す情報が記憶されていれば、前記第1演算手段に代えて前記第2演算手段を選択するとともに前記第2制御手段の作動を許可し、
(2)前記第1演算手段を選択中に前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、前記第1演算手段に代えて前記第2演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の露光感度とすることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2〜6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
前記第3制御手段は、前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可している状態で前記感度設定操作部材から前記露光感度を設定する指示が出力された場合、前記第2制御手段の作動を禁止するとともに、前記露光感度を前記指示に応じて最大感度または最低感度を起点として変更することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
前記第1制御手段は、前記露光時間を低速側制御限界より高速の所定値にして前記露光感度を変更するように前記第1演算手段を制御することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2または3に記載の電子カメラにおいて、
前記第1演算手段を選択中における直近の前記露光感度、および前記第2演算手段を選択中における直近の前記感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第3制御手段は、
(1)前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可している状態で前記第1の指示を受けた場合、前記第2演算手段に代えて前記第1演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を、前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の露光感度もしくは前記記憶情報が示す前記感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、前記感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、
(2)前記第2演算手段を選択中であって前記第2制御手段の作動を許可していない状態で前記第1の指示を受けた場合、前記第2演算手段に代えて前記第1演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の前記感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度とすることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2、請求項3および請求項9のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
前記第1演算手段を選択中における直近の前記露光感度、および前記第2演算手段を選択中における直近の前記感度設定操作部材からの指示内容を示す情報をそれぞれ記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第3制御手段は、
(1)前記第1演算手段を選択中に前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第3の指示を示す情報が記憶されていれば、前記第1演算手段に代えて前記第2演算手段を選択するとともに前記第2制御手段の作動を許可し、
(2)前記第1演算手段を選択中であって前記第1制御手段の作動を許可している状態で前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、前記第1演算手段に代えて前記第2演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を、前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の露光感度もしくは前記記憶情報が示す前記感度設定操作部材からの指示内容に対応する露光感度であって、前記感度設定操作部材から直近に指示された露光感度とし、
(3)前記第1演算手段を選択中であって前記第1制御手段の作動を許可していない状態で前記第1の指示を受けた場合、前記記憶手段に前記第3の指示を示す情報が記憶されていなければ、前記第1演算手段に代えて前記第2演算手段を選択するとともに、前記撮像装置の露光感度を前記記憶手段の記憶情報が示す前記直近の露光感度とすることを特徴とする電子カメラ。
Priority Applications (2)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019101061A (ja) * | 2017-11-28 | 2019-06-24 | 日本電産コパル株式会社 | 撮像装置、撮像方法、及びプログラム |
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JP2019101061A (ja) * | 2017-11-28 | 2019-06-24 | 日本電産コパル株式会社 | 撮像装置、撮像方法、及びプログラム |
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