JP2005005971A - 電子カメラ - Google Patents

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JP2005005971A JP2003166365A JP2003166365A JP2005005971A JP 2005005971 A JP2005005971 A JP 2005005971A JP 2003166365 A JP2003166365 A JP 2003166365A JP 2003166365 A JP2003166365 A JP 2003166365A JP 2005005971 A JP2005005971 A JP 2005005971A
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Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
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Abstract

【課題】露光感度自動変更モードにおいて露光感度が自動変更されやすくする電子カメラを得る。
【解決手段】電子カメラはプログラム自動露出制御モードに設定されると、被写体輝度BVおよび設定撮像感度SVsを用いて制御露出を演算する。制御シャッタ速度TVcの範囲は、30秒≦TVc≦1/4000秒である。電子カメラは撮像感度自動変更モード(S214(図7)を肯定判定)で適正露出が得られないとき、設定撮像感度SVsに代えて制御撮像感度SVcを演算する(S223)。TVc<TVが成立する場合(S217(図7)を肯定判定)は、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側を30秒から1/30秒に一旦変更した上で(S222)制御撮像感度SVcを決定する(S223)。制御撮像感度SVc≦9の範囲で適正露出が得られないとき(S224を肯定判定)、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側を30秒に戻して(S221、S226、S227)制御露出を得る。
【選択図】図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子などによって撮像した画像データを記録する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像感度(露光感度)を自動的に変更する電子スチルカメラが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電子スチルカメラは、撮像感度が変更可能(撮像感度自動変更モードと呼ぶことにする)に設定されているとき、被写体輝度に応じて絞り値、シャッタ速度、ならびに撮像感度を決定する。撮像感度は、シャッタ速度および絞り値が制御限界に達しても適正露出が得られていない場合に、適正露出に近づけるように自動的に変更される。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−150679号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記電子スチルカメラは、いわゆる絞り優先自動露出モードに設定されている場合で低輝度状態のとき、制御シャッタ速度が制御限界(たとえば、30秒)まで制御された後で撮像感度が変更される。このため、撮像感度自動変更モードに設定されているにもかかわらず、撮像感度を自動的に変更する機会が少なくなってしまう。
【0005】
本発明は、たとえば、露光感度自動変更モードにおいて露光感度が自動変更されやすくする電子カメラを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、被写体の輝度を検出する輝度検出手段と、設定されている露光感度、露光時間、絞り値、および輝度検出手段で検出される被写体輝度のうち少なくとも露光感度および被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出に近づけるように少なくとも露光時間を変更して制御露出を演算する自動露出演算手段とを備え、露光時間の設定可能範囲内の所定範囲で変更を行うように自動露出演算手段を構成したものである。
上記自動露出演算手段は、制御露出が適正露出と異なる場合に適正露出に近づけるように露光感度を変更して制御露出をさらに演算することもできる。自動露出演算手段はさらに、所定範囲の長秒時側において露光感度を変更することもできる。長秒時側の露光時間は、撮影レンズの手ぶれ限界に対応させてもよい。長秒時側の露光時間は、自動露出演算手段にあらかじめ設定されるようにしてもよい。
長秒時側の露光時間は、撮影レンズの焦点距離に応じて変更してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を示すブロック図である。図1において、演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。撮像素子121は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子121は、撮影レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号をA/D変換回路122へ出力する。
【0009】
A/D変換回路122は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子121およびA/D変換回路122は、タイミング回路124から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動される。
【0010】
撮像素子121は、後述する撮像感度自動変更モード時に撮像感度(露光感度)をISO100相当〜ISO1600相当の範囲で所定のステップで変更可能に構成されている。撮像感度とは、撮像素子121に蓄積される信号電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいう。撮像感度は、相当するISO感度値で示される。
【0011】
撮像信号処理回路を構成するASIC123は、ディジタル変換後の信号に所定の画像処理を行う。画像処理は、ホワイトバランス(WB)調整処理、画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮処理後のデータを伸長する伸長処理を含む。バッファメモリ125は、ASIC123によって信号処理された画像データを逐次入力し、当該データを一時的に格納する。記録媒体126は、着脱可能なフラッシュメモリなどによって構成される。記録媒体126は、バッファメモリ125に一時格納されている画像データを記録する。
【0012】
感度設定操作部材102は、撮像感度設定操作に応じて操作信号を演算回路101へ出力する。演算回路101は、撮像感度設定操作信号に応じて上述した撮像素子121の撮像感度の設定値を変更する。設定撮像感度SVsの設定範囲は、たとえば、5≦SVs≦9、すなわち、ISO100相当〜ISO1600相当の範囲で設定可能に構成されている。
【0013】
露出モード設定操作部材103は、露出モード設定操作に応じてプログラム自動露出制御モード(P)、シャッタ速度優先自動露出制御モード(S)、絞り優先自動露出制御モード(A)、およびマニュアル露出モード(M)への切り換え操作信号を演算回路101へ出力する。
【0014】
プログラム自動露出制御モードでは、適正露出が得られるように撮像素子121の露光時間および絞り値を所定の組み合わせで変更可能にして制御露出を演算する。シャッタ速度(露光時間)優先自動露出制御モードでは、設定されている露光時間で適正露出が得られるように絞り値を変更可能にして制御露出を演算する。絞り優先自動露出制御モードでは、設定されている絞り値で適正露出が得られるように露光時間を変更可能にして制御露出を演算する。マニュアル露出モードでは、設定されている露光時間および絞り値による制御露出と適正露出との偏差を演算する。
【0015】
シャッタ速度設定操作部材104は、シャッタ速度設定操作に応じて操作信号を演算回路101へ出力する。演算回路101は、シャッタ速度設定操作信号に応じてシャッタの開口時間を設定し、上述した撮像素子121の露光時間を制御する。ここで、設定シャッタ速度(露光時間)TVsの設定範囲は、たとえば、−5≦TVs≦12、すなわち、30秒〜1/4000秒の範囲で設定可能に構成されている。
【0016】
絞り設定操作部材105は、絞り設定操作に応じて操作信号を演算回路101へ出力する。演算回路101は、入力された絞り設定操作信号に応じて絞り値を設定する。設定絞り値AVsの設定範囲(すなわち、開放絞り値および最小絞り口径値)は、装着されている撮影レンズLによって異なる。撮影レンズLのレンズ情報は、後述するレンズ情報検出装置108を介して演算回路101へ入力される。
【0017】
カスタムセッティング操作部材106は、少なくとも撮像感度自動変更モードの設定/解除を行うための操作部材である。カスタムセッティング操作部材106は、設定操作に応じて撮像感度自動変更モードの設定操作信号を演算回路101へ出力する。演算回路101は、入力される操作信号に応じて撮像感度自動変更モードの設定および解除を行う。撮像感度自動変更モードでは、適正露出に近づけるように、露出偏差ΔEVに応じて撮像感度を自動的に変更して制御露出が演算される。露出偏差ΔEVは、制御露出と適正露出との偏差である。感度自動変更モードが解除されていると、設定されている撮像感度で適正露出が得られるように制御露出が演算される。カスタムセッティング操作部材106は、撮像感度自動変更モードにおける感度変更シャッタ速度(詳細は後述する)の設定にも使用される。
【0018】
表示装置107は、演算回路101の指令によりシャッタ速度、絞り値、設定撮像感度、露出モード、制御撮像感度、撮像感度自動変更モードの設定状態、撮像感度自動変更モードの作動状態などを表示する。
【0019】
レンズ情報検出装置108は、レンズマウント(不図示)の近傍に配設されたインターフェイス回路によって構成される。レンズ情報検出装置108は、レンズマウントに装着された撮影レンズLに内蔵されているレンズCPU(不図示)との間で通信を行い、レンズCPUから得たレンズ情報を演算回路101へ転送する。なお、撮影レンズLが未装着の場合はレンズCPUからレンズ情報が得られないので、演算回路101が撮影レンズLの未装着を判定する。
【0020】
レリーズスイッチSW1は、不図示のレリーズ操作ボタンの押し下げに連動してレリーズ操作信号を演算回路101へ出力する。測光装置111は、撮影レンズLを透過した光量を検出し、検出信号を演算回路101へ出力する。
【0021】
モータ駆動回路112は、演算回路101の指令によってシーケンスモータ113を駆動制御する。シーケンススイッチSW2は、不図示のシーケンス駆動装置を構成し、シーケンスモータ113のブレーキ制御タイミングなどを発生するスイッチである。シーケンスモータ113は、不図示のシーケンス駆動装置を構成し、不図示のミラーのアップ/ダウン、不図示の絞りの駆動、およびシャッタ115のチャージなどを行う。シャッタ駆動回路114は、シャッタ115の不図示の先幕および後幕の保持および解除をそれぞれ制御する。
【0022】
絞り位置検出装置116は、絞り値に対応する絞り位置を検出して検出信号を演算回路101に出力する。絞り係止装置117は、駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させる。
【0023】
本発明は、電子カメラの感度自動変更モードにおける動作(特に、プログラム自動露出制御モード(P)および絞り優先自動露出制御モード(A))に特徴を有する。第一の実施の形態では、感度自動変更モードにおいて制御露出を演算するとき、制御シャッタ速度(露光時間)の範囲をあらかじめ設定される値(感度変更シャッタ速度)で制限する。
【0024】
第一の実施の形態による電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理の流れについて、図2のフローチャートを参照して説明する。図2のフローチャートによるプログラムは、電子カメラに不図示の電池が装填されると起動する。図2のステップS1において、演算回路101は以下の初期設定を行う。すなわち、設定撮像感度SVsを7(ISO400に相当)に、設定シャッタ速度TVsを7(1/125秒)に、設定絞り値AVsを5(F5.6)に、モードパラメータMpを1に、感度自動変更モード設定フラグSを0に、感度変更シャッタ速度TVを5(1/30秒)に、それぞれセットしてステップS2へ進む。撮像感度SVs、シャッタ速度TVs、および絞り値AVsは、アペックス値が用いられる。
【0025】
モードパラメータMpは、電子カメラがプログラム自動露出制御モード(P)に設定されると1に、シャッタ速度優先(露光時間優先)自動露出制御モード(S)に設定されると2に、絞り優先自動露出制御モード(A)に設定されると3に、マニュアル露出モード(M)に設定されると4に、それぞれセットされるパラメータである。感度自動変更モード設定フラグSは、電子カメラが撮像感度自動変更モードに設定されると1に、撮像感度自動変更モードが解除されると0にされるフラグである。感度変更シャッタ速度TVは、プログラム自動露出制御モード(P)または絞り優先自動露出制御モード(A)において、制御シャッタ速度の範囲を制限する場合の長秒時側(すなわち、低速側)のシャッタ速度である。
【0026】
ステップS2において、演算回路101は、撮影レンズLとの間で通信処理を行ってステップS3へ進む。通信処理の詳細については後述する。ステップS3において、演算回路101は、フラグL=1か否かを判定する。フラグLは、撮影レンズLのレンズCPUとの間で通信が成立すると1に、通信成立しない場合に0にされるフラグである。演算回路101は、L=1の場合にステップS3を肯定判定してステップS4へ進み、L=0の場合にステップS3を否定判定してステップS2へ戻る。演算回路101は、ステップS4へ進む場合には撮影レンズLが装着されているとみなし、ステップS2へ戻る場合には撮影レンズLが未装着とみなす。
【0027】
ステップS4において、演算回路101は、設定処理を行ってステップS5へ進む。設定処理の詳細については後述する。ステップS5において、演算回路101は、測光装置111から入力される検出信号によってレンズ透過光量(BV−AV)を検出する測光を行うとともに被写体輝度BVを算出し、ステップS6へ進む。なお、被写体輝度BVは、レンズ透過光量(BV−AV)に開放絞り値AVを加算することにより求めることができる。開放絞り値AVは、通信処理で取得するレンズ情報に含まれる。
【0028】
ステップS6において、演算回路101は、露出演算処理を行ってステップS7へ進む。露出演算処理の詳細については後述する。ステップS7において、演算回路101は、表示装置107に対する表示処理を行ってステップS8へ進む。表示処理の詳細については後述する。
【0029】
ステップS8において、演算回路101は、レリーズスイッチSW1が操作されたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW1から操作信号が入力された場合にステップS8を肯定判定してステップS9へ進み、レリーズスイッチSW1から操作信号が入力されない場合にステップS8を否定判定してステップS2へ戻る。
【0030】
ステップS9において、演算回路101は、撮像シーケンス処理を行ってステップS2へ戻る。撮像シーケンス処理の詳細については後述する。これにより、一連の撮影処理が終了する。
【0031】
カメラ本体1および撮影レンズL間の通信処理の詳細について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3のステップS11において、演算回路101は、時間tの計時を開始してステップS12へ進む。tの初期値は0である。ステップS12において、演算回路101は、レンズCPUとの間の通信が成立したか否かを判定する。通信成立の判定は、所定のプロトコルチェックによって行う。演算回路101は、通信成立の場合にステップS12を肯定判定してステップS12へ進む。一方、演算回路101は、通信不成立の場合にステップS12を否定判定してステップS16へ進む。
【0032】
ステップS13において、演算回路101は、レンズCPUから取得したレンズ情報に含まれる開放絞り値AVおよび最小口径絞り値AVを解読してステップS14へ進む。ステップS14において、演算回路101は、フラグLに1をセットしてステップS15へ進む。ステップS15において、演算回路101は、時間tの計時を停止して図2のステップS3へ進む。
【0033】
上述したステップS12を否定判定して進むステップS16において、演算回路101は、計時時間tと所定時間Tとの間にt≧Tが成立するか否かを判定する。所定時間Tは、プロトコルチェックに要する時間である。演算回路101は、t≧Tが成立する場合にステップS16を肯定判定してステップS17へ進み、t≧Tが成立しない場合にステップS16を否定判定してステップS12へ戻る。ステップS17へ進む場合は、撮影レンズLが装着されていない場合であり、ステップS12へ戻る場合は、プロトコルチェックの途中である。ステップS17において、演算回路101は、フラグLに0をセットしてステップS15へ進む。
【0034】
設定処理の詳細について、図4、図5および図6のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS101において、演算回路101は、カスタムセッティング操作が行われたか否かを判定する。演算回路101は、カスタムセッティング操作部材106から操作信号が入力された場合にステップS101を肯定判定してステップS102へ進み、操作信号が入力されない場合にステップS101を否定判定し、図5のステップS121へ進む。
【0035】
ステップS102において、演算回路101は、カスタムセッティング操作部材106による操作信号が感度自動変更モードの設定/解除操作に対応するか否かを判定する。演算回路101は、感度自動変更モード設定/解除操作である場合にステップS102を肯定判定してステップS103へ進み、感度自動変更モード設定/解除操作でない場合にステップS102を否定判定し、ステップS106へ進む。
【0036】
ステップS103において、演算回路101は、感度自動変更モード設定フラグS=0か否かを判定する。演算回路101は、S=0(撮像感度自動変更モードが解除されている)の場合にステップS103を肯定判定してステップS104へ進み、S=1(撮像感度自動変更モードに設定されている)の場合にステップS103を否定判定してステップS105へ進む。ステップS104において、演算回路101は、フラグSを1にセット(撮像感度自動変更モードに設定)して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。ステップS105において、演算回路101は、フラグSを0にセット(撮像感度自動変更モードを解除)して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。
【0037】
ステップS106において、演算回路101は、カスタムセッティング操作部材106による操作信号が感度変更シャッタ速度TVの変更操作に対応するか否かを判定する。演算回路101は、感度変更シャッタ速度TVの変更操作である場合にステップS106を肯定判定してステップS107へ進み、感度変更シャッタ速度TVの変更操作でない場合にステップS106を否定判定し、図4による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0038】
ステップS107において、演算回路101は、高速化設定か否かの判定を行う。演算回路101は、感度変更シャッタ速度TVの変更操作が高速化を指示する場合にステップS107を肯定判定してステップS108へ進み、変更操作が高速化を指示しない場合にステップS107を否定判定し、ステップS110へ進む。
【0039】
ステップS108において、演算回路101は、TV=7か否かを判定する。演算回路101は、TV=7(感度変更シャッタ速度が1/125秒)の場合にステップS108を肯定判定して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、感度変更シャッタ速度設定範囲の上限なので高速化しないで設定処理を終了する。一方、演算回路101は、TV≠7の場合にステップS108を否定判定し、ステップS109へ進む。ステップS109において、演算回路101は、感度変更シャッタ速度TVに1を加算して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、感度変更シャッタ速度TVが1段階高速になる。
【0040】
ステップS110において、演算回路101は、低速化設定か否かの判定を行う。演算回路101は、感度変更シャッタ速度TVの変更操作が低速化を指示する場合に、ステップS110を肯定判定してステップS111へ進む。演算回路101は、変更操作が低速化を指示しない場合にステップS110を否定判定し、図4による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0041】
ステップS111において、演算回路101は、TV=−5か否かを判定する。演算回路101は、TV=−5(感度変更シャッタ速度が30秒)の場合にステップS111を肯定判定して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、感度変更シャッタ速度設定範囲の下限なので低速化しないで設定処理を終了する。一方、演算回路101は、TV≠−5の場合にステップS111を否定判定し、ステップS112へ進む。ステップS112において、演算回路101は、感度変更シャッタ速度TVから1を減算して図4による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、感度変更シャッタ速度TVが1段階低速になる。
【0042】
図5のステップS121において、演算回路101は、撮像感度について変更操作されたか否かを判定する。演算回路101は、感度設定操作部材102から操作信号が入力された場合にステップS121を肯定判定してステップS122へ進み、感度設定操作部材102から操作信号が入力されない場合にステップS121を否定判定し、ステップS128へ進む。
【0043】
ステップS122において、演算回路101は、感度アップか否かの判定を行う。演算回路101は、感度設定操作部材102からの操作信号が感度アップを指示する場合にステップS122を肯定判定してステップS123へ進み、操作信号が感度アップを指示しない場合にステップS122を否定判定してステップS125へ進む。
【0044】
ステップS123において、演算回路101は、SVs=9か否かを判定する。演算回路101は、SVs=9(設定撮像感度がISO1600相当)の場合にステップS123を肯定判定して図5による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、撮像感度設定範囲の上限なのでさらなる感度アップをすることなく設定処理を終了する。一方、演算回路101は、SVs≠9の場合にステップS123を否定判定し、ステップS124へ進む。ステップS124において、演算回路101は、設定撮像感度SVsに1を加算して図5による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階高く変更される。
【0045】
ステップS125において、演算回路101は、感度ダウンか否かの判定を行う。演算回路101は、感度設定操作部材102からの操作信号が感度ダウンを指示する場合にステップS125を肯定判定してステップS126へ進む。演算回路101は、操作信号が感度ダウンを指示しない場合にステップS125を否定判定し、図5による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0046】
ステップS126において、演算回路101は、SVs=5か否かを判定する。演算回路101は、SVs=5(設定撮像感度がISO100相当)の場合にステップS126を肯定判定して図5による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、撮像感度設定範囲の下限なのでさらなる感度ダウンをすることなく設定処理を終了する。一方、演算回路101は、SVs≠5の場合にステップS126を否定判定し、ステップS127へ進む。ステップS127において、演算回路101は、設定撮像感度SVsから1を減算して図5による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、設定撮像感度SVsが1段階低く変更される。
【0047】
ステップS121を否定判定して進むステップS128において、演算回路101は、露出モードについて変更操作が行われたか否かを判定する。演算回路101は、露出モード設定操作部材103から操作信号が入力された場合にステップS128を肯定判定してステップS129へ進み、露出モード設定操作部材103から操作信号が入力されない場合にステップS128を否定判定し、図6のステップS141へ進む。
【0048】
ステップS129において、演算回路101は、モードパラメータMp=4か否かを判定する。演算回路101は、Mp=4(電子カメラがマニュアル露出モード(M)に設定されている)の場合にステップS129を肯定判定してステップS131へ進み、Mp≠4の場合にステップS129を否定判定し、ステップS130へ進む。
【0049】
ステップS130において、演算回路101は、モードパラメータMpに1を加算し(Mpの値に対応する露出制御モードに変更する)、図5による処理を終了して図2のステップS5へ進む。ステップS131において、演算回路101は、モードパラメータMpを1に設定し(プログラム自動露出制御モード(P)に変更する)、図5による処理を終了して図2のステップS5へ進む。これにより、露出モード設定操作部材103から操作信号が演算回路101へ入力されるごとに、露出制御モードがP→S→A→M→P…とサイクリックに変更される。
【0050】
図6のステップS141において、演算回路101は、モードパラメータMp=2か否かを判定する。演算回路101は、Mp=2(電子カメラがシャッタ速度優先(露光時間優先)自動露出制御モード(S)に設定されている)の場合にステップS141を肯定判定してステップS143へ進み、Mp≠2の場合にステップS141を否定判定し、ステップS142へ進む。
【0051】
ステップS142において、演算回路101は、モードパラメータMp=4か否かを判定する。演算回路101は、Mp=4(電子カメラがマニュアル露出モード(M)に設定されている)の場合にステップS142を肯定判定してステップS143へ進み、Mp≠4の場合にステップS142を否定判定してステップS150へ進む。
【0052】
ステップS143において、演算回路101は、シャッタ速度の変更操作が行われたか否かを判定する。演算回路101は、シャッタ速度設定操作部材104から操作信号が入力された場合にステップS143を肯定判定してステップS144へ進み、シャッタ速度設定操作部材104から操作信号が入力されない場合にステップS143を否定判定してステップS150へ進む。
【0053】
ステップS144において、演算回路101は、高速化設定か否かの判定を行う。演算回路101は、シャッタ速度設定操作部材104からの操作信号が高速化を指示する場合にステップS144を肯定判定してステップS145へ進み、操作信号が高速化を指示しない場合にステップS144を否定判定し、ステップS147へ進む。
【0054】
ステップS145において、演算回路101は、TVs=12か否かを判定する。演算回路101は、TVs=12(設定シャッタ速度が1/4000秒)の場合にステップS145を肯定判定して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、シャッタ速度設定範囲の上限なので高速化しないで設定処理を終了する。一方、演算回路101は、TVs≠12の場合にステップS145を否定判定し、ステップS146へ進む。ステップS146において、演算回路101は、設定シャッタ速度TVsに1を加算して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、設定シャッタ速度TVsが1段階高速になる。
【0055】
ステップS147において、演算回路101は、低速化設定か否かの判定を行う。演算回路101は、シャッタ速度設定操作部材104からの操作信号が低速化を指示する場合に、ステップS147を肯定判定してステップS148へ進む。演算回路101は、操作信号が低速化を指示しない場合にステップS147を否定判定し、図6による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0056】
ステップS148において、演算回路101は、TVs=−5か否かを判定する。演算回路101は、TVs=−5(設定シャッタ速度が30秒)の場合にステップS148を肯定判定して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、シャッタ速度設定範囲の下限なので低速化しないで設定処理を終了する。一方、演算回路101は、TVs≠−5の場合にステップS148を否定判定し、ステップS149へ進む。ステップS149において、演算回路101は、設定シャッタ速度TVsから1を減算して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、設定シャッタ速度TVsが1段階低速になる。
【0057】
ステップS150において、演算回路101は、モードパラメータMp=3か否かを判定する。演算回路101は、Mp=3(電子カメラが絞り優先自動露出制御モード(A)に設定されている)の場合にステップS150を肯定判定してステップS152へ進み、Mp≠3の場合にステップS150を否定判定し、ステップS151へ進む。
【0058】
ステップS151において、演算回路101は、モードパラメータMp=4か否かを判定する。演算回路101は、Mp=4(電子カメラがマニュアル露出モード(M)に設定されている)の場合にステップS151を肯定判定してステップS152へ進み、Mp≠4の場合にステップS151を否定判定し、図6による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0059】
ステップS152において、演算回路101は、絞り値の変更操作が行われたか否かを判定する。演算回路101は、絞り設定操作部材105から操作信号が入力された場合にステップS152を肯定判定してステップS153へ進み、絞り設定操作部材105から操作信号が入力されない場合にステップS125を否定判定し、図6による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0060】
ステップS153において、演算回路101は、絞り口径を小さくする設定か否かの判定を行う。演算回路101は、絞り設定操作部材105からの操作信号が絞り値を大きくする方向を指示する場合にステップS153を肯定判定してステップS154へ進み、操作信号が絞り値を大きくする方向を指示しない場合にステップS153を否定判定してステップS156へ進む。
【0061】
ステップS154において、演算回路101は、AVs=AVか否かを判定する。演算回路101は、AVs=AV(設定絞り値が最小口径絞り値に等しい)の場合にステップS154を肯定判定して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、絞り値設定範囲の上限なので、さらなる絞り込みをしないで設定処理を終了する。一方、演算回路101は、AVs≠AVの場合にステップS154を否定判定し、ステップS155へ進む。ステップS155において、演算回路101は、設定絞り値AVsに1を加算して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、絞り口径が1絞り分小さくなる。すなわち、設定絞り値AVsが1段階大きくなる。
【0062】
ステップS156において、演算回路101は、絞り口径を大きくする設定か否かの判定を行う。演算回路101は、絞り設定操作部材105からの操作信号が絞り値を小さくする方向を指示する場合にステップS156を肯定判定してステップS157へ進む。演算回路101は、操作信号が絞り値を小さくする方向を指示しない場合にステップS156を否定判定し、図6による処理を終了して図2のステップS5へ進む。
【0063】
ステップS157において、演算回路101は、AVs=AVか否かを判定する。演算回路101は、AVs=AV(設定絞り値が開放絞り値に等しい)の場合にステップS157を肯定判定して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。この場合は、絞り値設定範囲の下限なので、さらに絞りを開くことなしに設定処理を終了する。一方、演算回路101は、AVs≠AVの場合にステップS157を否定判定し、ステップS158へ進む。ステップS158において、演算回路101は、設定絞り値AVsから1を減算して図6による処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、絞り口径が1絞り分大きくなる。すなわち、設定絞り値AVsが1段階小さくなる。
【0064】
露出演算処理の詳細について、図7〜図12のフローチャートを参照して説明する。図7のステップS201において、演算回路101は、ステップS5にてレンズ透過光量(BV−AV)をもとに算出した被写体輝度BVを用いて、EV=BV+SVsを演算してステップS202へ進む。ここで、EVは露出値である。設定撮像感度SVsは、感度設定操作部材102の操作により設定されている撮像感度である。
【0065】
ステップS202において、演算回路101は、モードパラメータMp=1か否かを判定する。演算回路101は、Mp=1(電子カメラがプログラム自動露出制御モード(P)に設定されている)の場合にステップS202を肯定判定してステップS203へ進み、Mp≠1の場合にステップS202を否定判定し、図10のステップS251へ進む。
【0066】
ステップS203以降の処理は、プログラム自動露出演算を行う。すなわち、被写体輝度BVおよび設定撮像感度SVsから求められる露出値EVを用いて制御露出(AVc+TVc)を演算する。制御絞り値AVcの範囲は、AV≦AVc≦AVである。制御シャッタ速度TVcの範囲は、−5≦TVc≦12、すなわち、30秒〜1/4000秒である。プログラム自動露出演算によって適正露出が得られないとき、撮像感度自動変更モードに設定されていれば、設定撮像感度SVsを変更して制御撮像感度SVcを演算する。このとき、制御シャッタ速度TVcの範囲を一旦感度変更シャッタ速度TV≦TVc≦12とした上で制御撮像感度SVcを決定する。感度変更シャッタ速度TVは、−5(30秒)≦TV≦7、すなわち、30秒〜1/125秒の範囲で設定されている値である。制御撮像感度SVcの範囲は設定撮像感度SVsと同じであり、5≦SVc≦9、すなわち、ISO100〜1600相当である。制御撮像感度SVcを変更しても適正露出が得られないとき、制御シャッタ速度TVcの範囲を再び−5≦TVc≦12に広げて制御露出(AVc+TVc)を演算する。
【0067】
ステップS203において、演算回路101は、AVc=EV/2−1を演算してステップS204へ進む。ここで、AVcは制御絞り値である。ステップS204において、演算回路101は、AVc<AVが成立するか否かを判定する。演算回路101は、AVc<AVが成立する(制御絞り値が開放絞り値より小さい)場合にステップS204を肯定判定してステップS205へ進み、AVc<AVが成立しない場合にステップS204を否定判定してステップS206へ進む。ステップS205において、演算回路101は、制御絞り値AVcをAVの値にセットしてステップS208へ進む。これにより、制御絞り値が制御範囲の下限である開放絞り値にセットされる。
【0068】
上述したステップS204を否定判定して進むステップS206において、演算回路101は、AVc>AVが成立するか否かを判定する。演算回路101は、AVc>AVが成立する(制御絞り値が最小口径絞り値より大きい)場合にステップS206を肯定判定してステップS207へ進み、AVc>AVが成立しない場合にステップS206を否定判定してステップS208へ進む。ステップS207において、演算回路101は、制御絞り値AVcをAVの値にセットしてステップS208へ進む。これにより、制御絞り値が制御範囲の上限である最小口径絞り値にセットされる。
【0069】
ステップS208において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−AV)の関数fとして算出し、ステップS209へ進む。制御絞りパルス数Pcは、制御絞り値AVcで絞りを係止するまでに絞り位置検出装置116から出力される検出パルス数である。絞り込み段数と絞りパルス数とは基本的に比例関係にあるが、絞り開放付近で出力される絞り検出パルス数が多くなるので、絞り込み段数(AVc−AV)の関数fとして算出する。ステップS209において、演算回路101は、TVc=EV−AVcを演算してステップS210へ進む。ここで、TVcは制御シャッタ速度である。
【0070】
ステップS210において、演算回路101は、TVc<−5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<−5が成立する(制御シャッタ速度が30秒より低速)場合にステップS210を肯定判定してステップS211へ進み、TVc<−5が成立しない場合にステップS210を否定判定してステップS212へ進む。ステップS211において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに−5をセットしてステップS214へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の下限である30秒にセットされる。
【0071】
上述したステップS210を否定判定して進むステップS212において、演算回路101は、TVc>12が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc>10が成立する(制御シャッタ速度が1/4000秒より高速)場合にステップS212を肯定判定してステップS213へ進み、TVc>12が成立しない場合にステップS212を否定判定してステップS214へ進む。ステップS213において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに12をセットしてステップS214へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の上限である1/4000秒にセットされる。
【0072】
ステップS214において、演算回路101は、感度自動変更モード設定フラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(撮像感度自動変更モードに設定)の場合にステップS214を肯定判定してステップS217へ進み、S=0(撮像感度自動変更モードが解除)の場合にステップS214を否定判定してステップS215へ進む。ステップS215において、演算回路101は、制御撮像感度SVcに設定撮像感度SVsをセットしてステップS216へ進む。ステップS216において、演算回路101は、フラグCを0にセットして図7による処理を終了し、図2のステップS7へ進む。ここで、フラグCは撮像感度が設定撮像感度SVsから変更された場合(SVc≠SVs)に1、撮像感度が設定撮像感度SVsから変更されない場合(SVc=SVs)に0とするフラグである。
【0073】
ステップS217において、演算回路101は、TVc<TVが成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<TVが成立する(制御シャッタ速度が感度変更シャッタ速度より低速)場合にステップS217を肯定判定して図8のステップS221へ進み、TVc<TVが成立しない場合にステップS217を否定判定して図9のステップS241へ進む。
【0074】
図8のステップS221において、演算回路101は、次式(1)によってシャッタ速度差分ΔTVを演算してステップS222へ進む。
【数1】
ΔTV=TV−TVc (1)
【0075】
ステップS222において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに感度変更シャッタ速度TVの値をセットしてステップS223へ進む。これにより、制御シャッタ速度TVcが感度変更シャッタ速度TVまで一旦速められる。ステップS223において、演算回路101は、SVc=SVs+ΔTVを演算してステップS224へ進む。これにより、感度変更シャッタ速度TVの状態で適正露出が得られるように、設定撮像感度SVsを変更して制御撮像感度SVcが得られる。
【0076】
ステップS224において、演算回路101は、SVc>9が成立するか否かを判定する。演算回路101は、SVc>9が成立する(制御撮像感度がISO1600相当より高い)場合にステップS224を肯定判定してステップS225へ進み、SVc>9が成立しない場合にステップS224を否定判定してステップS230へ進む。ステップS225において、演算回路101は、制御撮像感度SVcに9をセットしてステップS226へ進む。これにより、制御撮像感度が制御範囲の上限であるISO1600相当にセットされる。
【0077】
ステップS226において、演算回路101は、次式(2)によって撮像感度差分ΔSVを演算してステップS227へ進む。
【数2】
ΔSV=SVs+ΔTV−SVc (2)
【0078】
ステップS227において、演算回路101は、TVc=TV−ΔSVを演算してステップS228へ進む。これにより、制御撮像感度SVcがISO1600相当の状態で適正露出が得られるように、制御シャッタ速度TVcが感度変更シャッタ速度TVより低速に変更される。
【0079】
ステップS228において、演算回路101は、TVc<−5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TVc<−5が成立する(制御シャッタ速度が30秒より遅い)場合にステップS228を肯定判定してステップS229へ進み、TVc<−5が成立しない場合にステップS228を否定判定してステップS230へ進む。ステップS229において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに−5をセットしてステップS230へ進む。これにより、制御シャッタ速度TVcが制御範囲の下限である30秒にセットされる。
【0080】
ステップS230において、演算回路101は、SVc=SVsが成立するか否かを判定する。演算回路101は、SVc=SVsが成立しない場合にステップS230を否定判定してステップS231へ進み、SVc=SVsが成立する場合にステップS230を肯定判定してステップS232へ進む。ステップS231において、演算回路101は、フラグCを1にセットして図8による処理を終了し、図2のステップS7へ進む。ステップS232において、演算回路101は、フラグCを0にセットして図8による処理を終了し、図2のステップS7へ進む。
【0081】
図7のステップS217を否定判定して進む図9のステップS241において、演算回路101は、次式(3)によって露出偏差ΔEVを演算してステップS242へ進む。
【数3】
ΔEV=AVc+TVc−EV (3)
ただし、(AVc+TVc)は制御露出であり、EVは適正露出である。
【0082】
ステップS242において、演算回路101は、|ΔEV|<δが成立するか否かを判定する。所定値δは、たとえば、1/12または1/6とする。演算回路101は、|ΔEV|<δが成立しない場合にステップS242を否定判定してステップS243へ進み、|ΔEV|<δが成立する場合にステップS242を肯定判定してステップS244へ進む。ステップS243へ進む場合は、適正露出に対して露出偏差があるとみなし、ステップS244へ進む場合は、適正露出が得られているとみなす。
【0083】
ステップS243において、演算回路101は、SVc=SVs+ΔEVを演算してステップS244へ進む。これにより、適正露出が得られるように設定撮像感度SVsを変更して制御撮像感度SVcが得られる。
【0084】
ステップS244において、演算回路101は、SVc>9が成立するか否かを判定する。演算回路101は、SVc>9が成立する(制御撮像感度がISO1600相当より高い)場合にステップS244を肯定判定してステップS245へ進み、SVc>9が成立しない場合にステップS244を否定判定してステップS246へ進む。ステップS245において、演算回路101は、制御撮像感度SVcの値を9にセットして図8のステップS230へ進む。これにより、制御撮像感度が制御範囲の上限であるISO1600相当にセットされる。
【0085】
ステップS246において、演算回路101は、SVc<5が成立するか否かを判定する。演算回路101は、SVc<5が成立する(制御撮像感度がISO100相当より低い)場合にステップS246を肯定判定してステップS247へ進み、SVc<5が成立しない場合にステップS246を否定判定して図8のステップS230へ進む。ステップS247において、演算回路101は、制御感度SVcの値を5にセットして図8のステップS230へ進む。これにより、制御感度が制御範囲の下限であるISO100相当にセットされる。
【0086】
図7のステップS202を否定判定して進む図10のステップS251において、演算回路101は、モードパラメータMp=2か否かを判定する。演算回路101は、Mp=2(電子カメラがシャッタ速度優先自動露出制御モード(S)に設定されている)の場合にステップS251を肯定判定してステップS252へ進み、Mp≠2の場合にステップS251を否定判定し、図11のステップS271へ進む。
【0087】
ステップS252以降の処理は、シャッタ速度優先自動露出演算を行う。すなわち、露出値EVおよび設定シャッタ速度TVsを用いて制御露出(AVc+TVs)を演算する。ステップS252において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに設定シャッタ速度TVsをセットしてステップS253へ進む。ステップS253において、演算回路101は、AVc=EV−TVsを演算してステップS254へ進む。ここで、AVcは制御絞り値である。
【0088】
ステップS254において、演算回路101は、AVc<AVが成立するか否かを判定する。演算回路101は、AVc<AVが成立する(制御絞り値が開放絞り値より小さい)場合にステップS254を肯定判定してステップS255へ進み、AVc<AVが成立しない場合にステップS254を否定判定してステップS256へ進む。ステップS255において、演算回路101は、制御絞り値AVcをAVの値にセットしてステップS258へ進む。これにより、制御絞り値が制御範囲の下限である開放絞り値にセットされる。
【0089】
上述したステップS254を否定判定して進むステップS256において、演算回路101は、AVc>AVが成立するか否かを判定する。演算回路101は、AVc>AVが成立する(制御絞り値が最小口径絞り値より大きい)場合にステップS256を肯定判定してステップS257へ進み、AVc>AVが成立しない場合にステップS205を否定判定してステップS258へ進む。ステップS257において、演算回路101は、制御絞り値AVcをAVの値にセットしてステップS258へ進む。これにより、制御絞り値が制御範囲の上限である最小口径絞り値にセットされる。
【0090】
ステップS258において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−AV)の関数fとして算出し、ステップS259へ進む。ステップS259において、演算回路101は、感度自動変更モード設定フラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(撮像感度自動変更モードに設定)の場合にステップS259を肯定判定して図9のステップS241へ進み、S=0(撮像感度自動変更モードが解除)の場合にステップS259を否定判定してステップS260へ進む。
【0091】
ステップS260において、演算回路101は、制御撮像感度SVcに設定撮像感度SVsをセットしてステップS261へ進む。ステップS261において、演算回路101は、フラグCを0にセットして図10による処理を終了し、図2のステップS7へ進む。
【0092】
図10のステップS251を否定判定して進む図11のステップS271において、演算回路101は、モードパラメータMp=3か否かを判定する。演算回路101は、Mp=3(電子カメラが絞り優先自動露出制御モード(A)に設定されている)の場合にステップS271を肯定判定してステップS272へ進み、Mp≠3の場合にステップS271を否定判定し、図12のステップS291へ進む。
【0093】
ステップS272以降の処理は、絞り優先自動露出演算を行う。すなわち、露出値EVおよび設定絞り値AVsを用いて制御露出(TVc+AVs)を演算する。制御シャッタ速度TVcの範囲は、−5≦TVc≦12である。絞り優先自動露出演算によって適正露出が得られないとき、撮像感度自動変更モードに設定されていれば、設定撮像感度SVsを変更して制御撮像感度SVcを演算する。このとき、制御シャッタ速度TVcの範囲を一旦、感度変更シャッタ速度TV≦TVc≦12とした上で制御撮像感度SVcを決定する。制御撮像感度SVcの範囲は設定撮像感度SVsと同じであり、5≦SVc≦9である。制御撮像感度SVcを変更しても適正露出が得られないとき、制御シャッタ速度TVcの範囲を再び−5≦TVc≦12に広げて制御露出(TVc+AVs)を演算する。
【0094】
ステップS272において、演算回路101は、制御絞り値AVcに設定絞り値AVsをセットしてステップS273へ進む。ステップS273において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AVc−AV)の関数fとして算出し、ステップS274へ進む。ステップS274において、演算回路101は、TVc=EV−AVcを演算してステップS275へ進む。
【0095】
ステップS275〜ステップS282の各処理は、図7におけるステップS210〜ステップS217の各処理とそれぞれ同じなので説明を省略する。
【0096】
図11のステップS271を否定判定して進む図12のステップS291以降の処理は、マニュアル露出演算を行う。ステップS291において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに設定シャッタ速度TVsをセットしてステップS292へ進む。ステップS292において、演算回路101は、制御絞り値AVcに設定絞り値AVsをセットしてステップS293へ進む。
【0097】
ステップS293〜ステップS296の各処理は、図10におけるステップS258〜ステップS261の各処理とそれぞれ同じなので説明を省略する。
【0098】
表示処理の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。図13のステップS301において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVc、制御絞り値AVc、制御撮像感度SVs、および露出モードを表示装置107にそれぞれ点灯表示させてステップS302へ進む。表示装置107は、それぞれのアペックス値に対応するシャッタ速度値、F値、対応するISO値、露出モードを示すマークなどを表示する。ステップS302において、演算回路101は、感度自動変更モード設定フラグS=1か否かを判定する。演算回路101は、S=1(撮像感度自動変更モードに設定)の場合にステップS302を肯定判定してステップS303へ進み、S=0(撮像感度自動変更モードが解除)の場合にステップS302を否定判定して図13による処理を終了し、図2のステップS8へ進む。
【0099】
ステップS303において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを表示装置107に点灯表示させてステップS304へ進む。表示装置107は、SVcのアペックス値に対応するISO値を表示する。ステップS304において、演算回路101は、フラグC=1か否かを判定する。演算回路101は、C=1(SVc≠SVs)の場合にステップS304を肯定判定してステップS305へ進み、C=0(SVc=SVs)の場合にステップS304を否定判定してステップS306へ進む。
【0100】
ステップS305において、演算回路101は、「ISO AUTO」の文字もしくはマークを表示装置107に点滅表示させ、図13による処理を終了して図2のステップS8へ進む。ステップS306において、演算回路101は、「ISO AUTO」の文字もしくはマークを表示装置107に点灯表示させ、図13による処理を終了して図2のステップS8へ進む。
【0101】
撮像シーケンス処理の詳細について、図14のフローチャートを参照して説明する。図14のステップS401において、演算回路101は、シャッタ駆動回路114に指令を出力し、シャッタ115の不図示のマグネットに通電して先幕および後幕を保持させる。ステップS402において、演算回路101は、モータ駆動回路112に指令を出力し、シーケンスモータ113に正転を開始させてステップS403へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。ステップS403において、演算回路101は、絞り位置検出装置116から入力される信号によって検出絞りパルス数Pkを検出してステップS404へ進む。
【0102】
ステップS404において、演算回路101は、検出絞りパルス数Pkおよび制御絞りパルス数Pcとの間にPk≧Pcが成立するか否かを判定する。演算回路101は、Pk≧Pcが成立する場合にステップS404を肯定判定してステップS405へ進み、Pk≧Pcが成立しない場合にステップS404を否定判定する。否定判定する場合には、絞り込みを継続して判定処理を繰り返す。
【0103】
ステップS405において、演算回路101は、絞り係止装置117に指令を出力して絞りを係止させ、ステップS406へ進む。ステップS406において、演算回路101は、ミラーアップが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS406を肯定判定してステップS407へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS406を否定判定する。否定判定する場合には、ミラーアップを継続して判定処理を繰り返す。
【0104】
ステップS407において、演算回路101は、モータ駆動回路112に指令を出力し、シーケンスモータ113を停止させてステップS408へ進む。なお、ミラーアップの終了より先に絞り係止装置117によって絞りの係止が終了するように不図示のシーケンス駆動装置が構成されている。ステップS408において、演算回路101は、所定時間のウエイトをおいてステップS409へ進む。所定時間は、ミラーアップ後のバウンドが安定するまでに要する時間とする。
【0105】
ステップS409において、演算回路101は、タイミング回路124に駆動信号の発生を開始させて撮像素子121の駆動を開始し、ステップS410へ進む。これにより、撮像素子121が電荷蓄積を開始する。ステップS410において、演算回路101は、シャッタ駆動回路114に指令を出力し、シャッタ115の不図示のマグネットへの通電を解除して先幕保持を解除させ、ステップS411へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始され、撮像素子121の撮像面に到達した被写体光の強さに応じて撮像素子121が電荷を蓄積する。ステップS411において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに相当する時間のウエイト後にシャッタ駆動回路114に指令を出力し、シャッタ115の不図示のマグネットへの通電を解除して後幕保持を解除させ、ステップS412へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、撮像素子121への被写体光が遮断される。
【0106】
ステップS412において、演算回路101は、所定時間のウエイトをおいてステップS413へ進む。所定時間は、後幕が撮像素子121の撮像領域を完全に遮光し、走行完了するまでに要する時間とする。ステップS413において、演算回路101は、撮像素子121の電荷蓄積を終了させてステップS414へ進む。ステップS414において、演算回路101は、モータ駆動回路112に指令を出力し、シーケンスモータ113に逆転を開始させてステップS415へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。ステップS415において、演算回路101は、タイミング回路124に指令を出力し、撮像素子121から蓄積電荷の読み出しを行い、ステップS416へ進む。
【0107】
ステップS416において、演算回路101は、ASIC123に画像処理を行わせ、ステップS417へ進む。ステップS417において、演算回路101は、ASIC123に画像圧縮処理を行わせ、ステップS418へ進む。ステップS418において、演算回路101は、画像圧縮後にバッファメモリ125に格納されている画像データを記録媒体126に記録してステップS419へ進む。
【0108】
ステップS419において、演算回路101は、ミラーダウンが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS419を肯定判定してステップS420へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS419を否定判定し、判定処理を繰り返す。
【0109】
ステップS420において、演算回路101は、モータ駆動回路112に指令を出力し、シーケンスモータ113を停止させて図14による処理を終了し、図2のステップS2へ戻る。これにより、一連の撮影処理が終了する。
【0110】
以上説明した第一の実施の形態についてまとめる。
(1)電子カメラはプログラム自動露出制御モード(P)に設定されると、被写体輝度BVおよび設定撮像感度SVsを用いて制御露出(AVc+TVc)を演算する。制御絞り値AVcの範囲は、開放絞り値AV≦AVc≦最小口径絞り値AVである。制御シャッタ速度TVcの範囲は、−5(30秒)≦TVc≦12(1/4000秒)である。プログラム自動露出演算によって適正露出が得られないとき、撮像感度自動変更モードに設定されていれば(S214を肯定判定)、設定撮像感度SVsに代えて制御撮像感度SVcを演算する(S223)。
【0111】
(2)TVc<TVが成立する場合(S217を肯定判定)は、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側(長秒時側)を−5(30秒)からTV(感度変更シャッタ速度)に一旦変更した上で(S222)、適正露出が得られるように制御撮像感度SVcを決定する(S223)。低輝度下で制御撮像感度SVc≦9(ISO1600相当)の範囲で適正露出が得られないとき(S224を肯定判定)、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側(長秒時側)を−5(30秒)に戻して(S221、S226、S227)適正露出が得られるように制御露出(AVc+TVc)を得る。
【0112】
(3)TV≦TVcが成立する場合(S217を否定判定)は、制御シャッタ速度TVcで適正露出が得られるように制御撮像感度SVcを決定し(S243)、制御露出(AVc+TVc)を得る。
【0113】
(4)電子カメラは絞り優先自動露出制御モード(A)に設定されると、被写体輝度BVと設定撮像感度SVから算出される露出値EVおよび設定絞り値AVsを用いて制御露出(TVc+AVs)を演算する。制御シャッタ速度TVcの範囲は、−5≦TVc≦12である。絞り優先自動露出演算によって適正露出が得られないとき、撮像感度自動変更モードに設定されていれば(S279を肯定判定)、設定撮像感度SVsに代えて制御撮像感度SVcを演算する。(S223)用いる。
【0114】
(5)TVc<TVが成立する場合(S282を肯定判定)は、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側(長秒時側)−5からTV(感度変更シャッタ速度)に一旦変更した上で(S222)、適正露出が得られるように制御撮像感度SVcを決定する(S223)。低輝度下で制御撮像感度SVc≦9(ISO1600相当)の範囲で適正露出が得られないとき(S224を肯定判定)、制御シャッタ速度TVcの制御範囲の低速側(長秒時側)範囲を−5(30秒)に戻して(S221、S226、S227)適正露出が得られるように制御露出(TVc+AVs)を得る。
【0115】
(6)TV≦TVcが成立する場合(S282を否定判定)は、制御シャッタ速度TVcで適正露出が得られるように制御撮像感度SVcを決定し(S243)、制御露出(TVc+AVs)を得る。
【0116】
以上説明したように、撮像感度自動変更モードが設定されているとき、適正露出を得るために制御シャッタ速度TVcを感度変更シャッタ速度TV(たとえば、1/30秒)よりも低速にすることが必要な場合に、制御シャッタ速度TVcをTVより低速に変更するより先に制御撮像感度SVcを変更するようにした。したがって、とくに、電子カメラがプログラム自動露出制御モード(P)、もしくは絞り優先自動露出制御モード(A)の場合には、制御シャッタ速度TVcがシャッタ速度1/30秒より低速側に変更される頻度が低くなるので、手ブレの発生頻度を抑えることができる。
【0117】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態では、撮影レンズLの焦点距離に応じて感度変更シャッタ速度TVを決定する。図15は、第二の実施の形態による電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理の流れについて説明するフローチャートである。図15によるプログラムは、図2によるプログラムに代えて実行される。図15のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同一処理を行うステップには図2と同一ステップ番号を付して説明を省略する。
【0118】
図15のステップS51において、演算回路101は、撮影レンズLとの間で通信1処理を行ってステップS3へ進む。通信1処理の詳細について図16のフローチャートを参照して説明する。図16による処理は、図3による通信処理に代えて実行される。図16のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一処理を行うステップには図3と同一ステップ番号を付して説明を省略する。
【0119】
図16のステップS61において、演算回路101は、レンズCPUから取得したレンズ情報に含まれる開放絞り値AV、最小口径絞り値AV、および焦点距離fmmを解読してステップS14へ進む。なお、第二の実施の形態においてはレンズ情報に焦点距離fmmも含まれている。焦点距離fmmは、撮影レンズLが単焦点レンズの場合は当該レンズの焦点距離であり、撮影レンズLがズームレンズの場合は当該レンズに設定されている焦点距離である。
【0120】
図15のステップS52において、演算回路101は、焦点距離fmmについて、2を底とする対数をとって感度変更シャッタ速度TVにセットし、ステップS53へ進む。これにより、(1/焦点距離)秒が感度変更シャッタ速度TVの秒時になる。
【0121】
ステップS53において、演算回路101は、設定1処理を行ってステップS5へ進む。設定1処理の詳細について図17のフローチャートを参照して説明する。図17による処理は、図4による設定処理に代えて実行される。図17のフローチャートにおいて、ステップS102を否定判定した場合に図17による処理を終了して図15のステップS5へ進む点が図4の処理と異なり、その他の処理は図4の場合と同じである。なお、図4のフローチャートと同一処理を行うステップには図4と同一ステップ番号を付して説明を省略する。
【0122】
以上説明した第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、電子カメラがプログラム自動露出制御モード(P)、もしくは絞り優先自動露出制御モード(A)の場合に、低速側限界(上記例では30秒)より高速のシャッタ速度で制御撮像感度SVcが変更されるので、手ブレの発生頻度を低くすることができる。
【0123】
第二の実施の形態ではさらに、装着されている撮影レンズLの焦点距離に応じて、感度変更シャッタ速度TVを自動的に設定するようにした。これにより、撮影レンズLを交換した場合などに感度変更シャッタ速度TVを変更する操作が不要になる上に、撮影レンズLに固有の秒時で感度変更シャッタ速度TVを設定できる。
【0124】
上述したステップS52において、焦点距離fmmの2を底とする対数をとって感度変更シャッタ速度TVを得るようにしたが、この代わりに、焦点距離fmmの関数gとして感度変更シャッタ速度TVを得るようにしてもよい(TV=g(fmm))。
【0125】
撮影レンズLの焦点距離に係わらず、感度変更シャッタ速度TVを固定値にしてもよい。この場合の固定値は、一般的に手ブレが生じやすくなるシャッタ速度、たとえば、4(1/15秒)≦TV≦7(1/125秒)のいずれかに設定するのが好ましい。感度変更シャッタ速度TVを変更する操作が不要なので、撮影者にとって使いやすい電子カメラが得られる。図18は、感度変更シャッタ速度TVを固定値にした電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理の流れについて説明するフローチャートである。図18による処理は、図2(もしくは図15)による処理に代えて実行される。図18のフローチャートにおいて、図2、図15のフローチャートと同一処理を行うステップには図2、図15と同一ステップ番号を付して説明を省略する。
【0126】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明する。撮像装置は、たとえば、撮像素子121、タイミング回路124によって構成される。輝度検出手段は、たとえば、測光装置111および演算回路101によって構成される。露光感度は、撮像感度が対応する。自動露出演算手段は、たとえば、演算回路101によって構成される。露光時間の設定可能範囲は、たとえば、−5(30秒)≦TVc≦12(1/4000秒)が対応する。所定範囲は、たとえば、TV(1/30秒)≦TVc≦12(1/4000秒)が対応する。長秒時側の露光時間は、たとえば、感度変更シャッタ速度TVが対応する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0127】
【発明の効果】
本発明による電子カメラでは、たとえば、露光感度自動変更モードにおいて露光感度が自動変更されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】演算回路で行われるカメラ動作の処理の流れについて説明するフローチャートである。
【図3】カメラ本体および撮影レンズ間の通信処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図4】設定処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図5】設定処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図6】設定処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図7】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図8】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図9】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図10】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図11】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図12】露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図13】表示処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図14】撮像シーケンス処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図15】第二の実施の形態による電子カメラの演算回路で行われるカメラ動作の処理の流れについて説明するフローチャートである。
【図16】通信1処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図17】設定1処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図18】カメラ動作の処理の変形例について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101…演算回路、 102…感度設定操作部材、
103…露出モード設定操作部材、 104…シャッタ速度設定操作部材、
106…カスタムセッティング操作部材、
107…表示装置、 108…レンズ情報検出装置、
L…撮影レンズ、 SW1…レリーズスイッチ、

Claims (6)

  1. 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、
    被写体の輝度を検出する輝度検出手段と、
    設定されている露光感度、露光時間、絞り値、および前記輝度検出手段で検出される被写体輝度のうち少なくとも前記露光感度および前記被写体輝度を用いて露出演算を行い、適正露出に近づけるように少なくとも前記露光時間を変更して制御露出を演算する自動露出演算手段とを備え、
    前記自動露出演算手段は、前記露光時間の設定可能範囲内の所定範囲で前記変更を行うことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記自動露出演算手段は、前記制御露出が適正露出と異なる場合に前記適正露出に近づけるように前記露光感度を変更して制御露出をさらに演算することを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記自動露出演算手段は、前記所定範囲の長秒時側において前記露光感度を変更することを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記長秒時側の露光時間は、前記撮影レンズの手ぶれ限界に対応することを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項3または4に記載の電子カメラにおいて、
    前記長秒時側の露光時間は、前記自動露出演算手段にあらかじめ設定されていることを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記長秒時側の露光時間は、前記撮影レンズの焦点距離に応じて変更することを特徴とする電子カメラ。
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CN107613190A (zh) * 2016-07-11 2018-01-19 中兴通讯股份有限公司 一种拍照方法及终端

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