JP2007318082A - 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ターミナルを介して正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能な構造の太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 太陽電池素子と、一端部が前記太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、前記出力配線の他端部が半田付けされた半田領域と非半田領域とを表面に有する導電性部材とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法に関するものである。
太陽電池素子は、単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池素子を取り付けた場合、雨などからこれを保護する必要がある。さらに太陽電池素子1枚では発生する電気特性が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して、実用的な電気特性が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続し、太陽電池モジュールを作製することが通常行われている。
図6(a)は、一般的な太陽電池モジュールの受光面側の外観を示す平面図であり、図6(b)は、この太陽電池モジュールの非受光面側(裏面側)の外観を示す平面図を示したものである。図6(a)(b)において、9は透光性基板、10は太陽電池素子、11はインナーリード、12はモジュール枠、13は端子ボックス、14は接続用ケーブル、15は裏面材を示す。
太陽電池モジュールは、図6(a)に示すように複数の太陽電池素子10をインナーリード11で電気的に接続し、これを充填材にて透光性基板9と裏面材15の間に封入して太陽電池パネルを作製し、さらにこの太陽電池パネルの外周部にモジュール枠12を取り付けたものである。通常太陽電池モジュールの裏面には、図6(b)に示すように、外部回路との接続を行う接続用ケーブル14を備えた端子ボックス13が取り付けられている。
図7は、一般的な端子ボックス13の内部を示すものである。図7において20は端子ボックスの本体、21は太陽電池素子からの出力導線、22はターミナル、23はバイパスダイオードを示す。ターミナル22は、銅などの良導電性金属板の全面に半田付けしやすいように半田コートしたものである。また、太陽電池素子からの出力導線21は、上述した太陽電池パネル内部から太陽電池素子10の裏面側(非受光面側)の充填材と裏面材15に設けられたスリットから外部に引き出されて、端子ボックスの本体20の内部に挿入されている。この出力導線21は、端子ボックス本体20の内部においてターミナル22に半田付けされており、ターミナル22を介して接続用ケーブル14と電気的に接続されている(特許文献1参照)。
特開2005−183829号公報
太陽電池モジュールの製造の工程で、完成した太陽電池モジュールの電気出力や絶縁性能、耐電圧性能、ダイオード性能などの電気特性が規定の値を満たしているか測定、検査する際に、例えばターミナル22に測定器のテストプローブを当接させて測定した場合、ターミナル22には太陽電池素子からの出力導線21が半田付けされており、この半田付け時のフラックスなどがほぼ全表面に付着しており、絶縁性樹脂であるフラックスが抵抗成分となり、正確な測定ができないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は太陽電池素子からの出力導線21を半田付けしたターミナル22において、溶剤による拭き取りなどを行うことなく、ターミナル22を介して正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能な構造の太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
上述した問題に鑑み本発明に係る太陽電池モジュールは、太陽電池素子と、一端部が前記太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、前記出力配線の他端部が半田付けされた半田領域と非半田領域とを表面に有する導電性部材とを備えたものである。
また、前記非半田領域は、前記導電性部材が露出してなることが好ましい。
また、前記導電性部材は、前記半田領域と前記非半田領域との間に凹部及び/または凸部が設けられてなることが好ましい。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、一端が太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、該出力配線の他端が配置される導電性部材との間に半田を配する第1工程と、前記半田を加熱溶融する第2工程と、前記溶融した半田を固化させて前記出力配線と前記導電性部材とを接続する第3工程と、を順次経てなる太陽電池モジュールの製造方法において、前記第2工程と前記第3工程との間に、前記溶融した半田の移動を制御する半田移動制御手段によって前記導電性部材の表面に非半田領域を形成する工程を有することを特徴とするものである。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に形成された凹部及び/または凸部であることが好ましい。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に設けられた半田レジストであることが好ましい。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に表面から裏面に至るように設けられた孔部であることが好ましい。
また、前記導電性部材は、前記第1工程の半田が溶着された半田溶着部と該半田が溶着されていない非半田溶着部とが設けられていることが好ましい。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記半田溶着部と前記非半田溶着部との間に設けられたものであることが好ましい。
また、前記第2工程より前に前記半田溶着部の近傍にフラックスを設けることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールによれば、太陽電池素子と、一端部が前記太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、前記出力配線の他端部が半田付けされた半田領域と非半田領域とを表面に有する導電性部材とを備えたことにより、太陽電池モジュールの電気特性を測定するため、導線性部材に測定器のテストプローブを当接させる時には、前記導線性部材の非半田領域にテストプローブを当接させることにより、導線性部材の表面に付着した半田付け時のフラックスの影響を受けること無く、正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となる。
また、前記非半田領域は、前記導電性部材が露出してなることが好ましく、より正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となる。
また、前記導電性部材は、前記半田領域と前記非半田領域との間に凹部及び/または凸部が設けられてなることが好ましく、平板な導電性部材と比較して導電性部材における放熱性を向上させることができる。
また本発明の太陽電池モジュールの製造方法によれば、一端が太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、該出力配線の他端が配置される導電性部材との間に半田を配する第1工程と、前記半田を加熱溶融する第2工程と、前記溶融した半田を固化させて前記出力配線と前記導電性部材とを接続する第3工程と、を順次経てなる太陽電池モジュールの製造方法において、前記第2工程と前記第3工程との間に、前記溶融した半田の移動を制御する半田移動制御手段によって前記導電性部材の表面に非半田領域を形成する工程を有することにより、特に半田中のフラックスの移動を制御することで非半田領域の形成を確実なものとすることができる。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に形成された凹部及び/または凸部であることが好ましく、より確実に非半田領域を形成することができる。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に設けられた半田レジストであることが好ましく、より確実に非半田領域を形成することができる。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に表面から裏面に至るように設けられた孔部であることが好ましく、孔部を通して溶融した半田を表面から裏面へ落下させることができるため、より確実に非半田領域を形成することができる。
また、前記導電性部材は、前記第1工程の半田が溶着された半田溶着部と該半田が溶着されていない非半田溶着部とが設けられていることが好ましく、半田の移動が生じた場合であっても非半田領域を維持し易い。
また、前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記半田溶着部と前記非半田溶着部との間に設けられたものであることが好ましく、第2工程で溶融した半田をさらにより確実に非半田領域を形成することができる。
また、前記第2工程より前に前記半田溶着部の近傍にフラックスを設けることが好ましく、半田溶着部近傍のフラックスへ半田を誘導することによって、非半田溶着部を維持し易くなる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図を用い説明する。
図1は本発明に係る太陽電池モジュール内部の接続の一例を示したものである。図1において、1は複数の太陽電池素子、1aはその中にある1枚の太陽電池素子、2、3はバイパスダイオード、4は太陽電池モジュールのプラス側出力端子、5は太陽電池モジュールのマイナス側端子、6は中間出力部を示す。
太陽電池素子1は、単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製され、その厚みは0.3mm程度で、大きさは100から150mm角程度のものが多い。また太陽電池素子1の受光面、裏面には発生した電気特性を取り出すための電極がそれぞれ設けられ、その電極にインナーリード(接続タブ)が半田付けされている。
また太陽電池モジュールの電気特性は、直並列に接続される太陽電池素子1の数により自由に決定できるが、多結晶太陽電池素子を使用した電力用太陽電池アレイに使用される太陽電池モジュールでは、出力約100〜160W程度が一般的である。
太陽電池モジュールのプラス側出力端子4とマイナス側端子5は、太陽電池モジュールと外部回路を接続するために、接続した太陽電池素子の両端部の太陽電池素子のプラス側、マイナス側にそれぞれ接続するように設けられる。
中間出力部6は、太陽電池素子1の直列接続されている枚数の半分のところに設けられており、太陽電池モジュールの太陽電池素子1の直列接続されている枚数が10〜20枚程度のものでは設けなくてもよい。
さらにバイパスダイオード2、3は、プラス側出力端子4と中間出力部6の間と中間出力部6とマイナス側端子5にそれぞれ逆方向接続するように設けられる。このバイパスダイオード2、3を設ける目的は次の通りである。
複数の太陽電池素子の1すべてに光が当たっている場合を考えると、逆方向に接続されているバイパスダイオード2、3には、そのダイオード特性から電流は流れない。しかし複数の太陽電池素子1の中にある特定の太陽電池素子1aが何かの影になった場合などで発電が不十分になった時、太陽電池素子1aは抵抗となり、発熱するようになる。この様な現象は、ホットスポット現象と呼ばれている。この時太陽電池素子1aの両電極にはその抵抗値と流れる電流の積の電位差が発生するので、バイパスダイオード3の両端の電圧が正常な時に比べ逆転し、バイパスダイオード3に電流が流れるようになり、影になった太陽電池素子1aに流れる電流が減少し、太陽電池素子1aの発熱が抑えられ、太陽電池素子1aが破壊されることが無くなる。太陽電池素子1aの発熱は、直列接続された太陽電池素子の枚数が多くなるほど発熱は大きくなるので、バイパスダイオードは太陽電池素子の直列数が10枚から20枚毎に接続されている。
このようなプラス側出力端子4、マイナス側端子5、中間出力部6、バイパスダイオード2、3は、屋外の環境からこれらを守るため、通常全て端子ボックスと呼ばれる箱体内部に配置され、この端子ボックスは太陽電池モジュールの裏面側(非受光面側)に取り付けられている。
<太陽電池モジュール>
以下、本発明に係る太陽電池モジュールについて詳細に説明する。
図2は本発明に係る太陽電池モジュールの一例として、太陽電池モジュールに端子ボックス29を設けた場合に、その内部を示すものである。図2において2はバイパスダイオード、30は端子ボックスの本体、31は太陽電池素子からの出力配線、32は導線性部材、33は導線性部材の半田領域、34は導線性部材の非半田領域、36は接続用ケーブルを示す。
端子ボックス本体30は、長期間にわたり太陽電池素子からの電気特性を外部回路に接続するために電気絶縁性や耐候性が良い樹脂、例えば変性ポリフェニレンエーテル樹脂(変性PPE樹脂)などで、紫外線などに対する耐光性を考慮して黒色に作製され、太陽電池モジュールの非受光面側に取り付けられる。また、端子ボックス29の本体30は、取り付け後の半田付け作業などを行いやすくするため、本体部と蓋部(不図示)に分かれており、蓋部は本体部に嵌め込みやネジ止めにより固定される。また端子ボックス本体30の大きさは、取り付けられる太陽電池モジュールの大きさにより最適に決定すればよいが一例として、一辺が5〜15cm程度、厚みが1〜5cm程度のものである。
太陽電池素子からの出力配線31は、幅5〜10mm程度、厚み0.2〜1mm程度のリボン状の銅箔を半田被覆したものであり、その一端部は太陽電池素子の電極に繋がり、他端部は端子ボックス29内部の導線性部材32に半田付けされている。
接続用ケーブル36は、太陽電池モジュールの電気出力をその外部に導出し、外部回路と接続するためのものであり、その一端部は端子ボックス29内部の導線性部材32に半田付けや圧着端子を取り付けた後にネジ止めすることや、かしめることで接続されており、他端部には外部回路と接続しやすいようにコネクターが付けられる。
導線性部材32は、太陽電池素子からの出力配線31と接続用ケーブル36を繋ぐもので、例えば厚さ1〜4mm程度の銅などの良導電性の金属板を打ち抜き加工することで作製され、ネジ止めや嵌め込みなどで端子ボックス本体30の内部に取り付けられる。
さらに本発明に係る導線性部材32は、半田領域33と非半田領域34とを設けたことを特徴とする
図3(a)〜(c)は、本発明に係る導線性部材の一例を示す平面図である。図中、導線性部材32において、太陽電池素子からの出力配線31やバイパスダイオード2が接続される部分33aと接続用ケーブル36が接続される部分33bには予め半田メッキやフラックス入りの線半田等を半田溶接させておくことが好ましく、導電性部材32には半田被覆された半田領域33と、半田被覆されていない非半田領域34とが設けられている。図3(a)〜(c)に示すように、非半田領域34は導電性部材32のうち、各種部材が接続されている部分33a、33bの半田領域33よりも離れた領域に設けることが好ましい。特に、非半田領域34は上述した半田領域33との距離が離れれば離れるほど、半田中に含まれるフラックスの影響を受けにくいため好ましい。この非半田領域34は、例えば導線性部材32を半田メッキやフラックス入りの線半田で半田被覆する前に、非半田領域34に半田レジストを塗布しておき、半田被覆した後に半田レジストを剥離することで作製できる。
このように導線性部材32に、半田被覆が施された半田領域33a、33bと半田被覆されていない非半田領域34とを設けたことにより、太陽電池素子に電気的につながる出力配線31、バイパスダイオード2、若しくは接続用ケーブル36を導線性部材32に半田付けする時には、導線性部材32を予め半田溶着した部分に半田付けすることにより、その半田付けが容易となる。そして、太陽電池モジュールの電気特性を測定する際に、非半田領域34にテストプローブを当接させることにより、導線性部材32の表面に付着したフラックスの影響を受けることを抑制できるため、正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となる。また、この非半田領域34で導電性部材32が露出していれば、より正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となるため好ましい。
導線性部材32は平板状でも良いが、必要に応じて凹凸を設けても良い。図4は、凹凸を設けた場合の形状を示すものであり、図3(a)に係る導線性部材のA領域の斜視図である。例えば、導線性部材32の半田コートが施される部分33aと良導電性金属が露出している非半田領域34の境界部分に、凹部40または凸部41の少なくともどちらか一方を設けても良い。
このように、導電性部材32は、半田領域33と非半田領域34との間に凹部及び/または凸部が設けられてなることで、平板な導電性部材32と比較して導電性部材32における放熱性を向上させることができる。それゆえ、例えばバイパスダイオード2が発熱した場合であっても、導電性部材32でバイパスダイオード2の放熱をさせることで、バイパスダイオード2の長期信頼性を高めることができるため好ましい。
発明者らが繰り返し行ったテストによると凹部40や凸部41は、半田領域33と非半田領域34との境界部に沿って設けられ、幅1〜2mm、高さ0.5〜1mm程度が好適である。
さらに導線性部材32の非半田領域34の略中央には、凹部42を設けても良い。これにより導線性部材32の非半田領域34の略中央に電気特性の測定器のテストプローブを当接させる時に、その位置決めが確実に行われると共に凹部42により導線性部材32とテストプローブとの接触面積が増加し、両者の接触抵抗の影響が小さくなり、正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となるという効果をより確実なものとすることができる。この凹部42は、直径3〜6mm程度で、深さ0.5〜1mm程度のものが好適であり、その形状は測定器のテストプローブの当接部分の形状を考慮して決定すれば良い。尚ここで言う略中央とは測定器のテストプローブを当接させるのに適した位置のことである。また、上述した凹部40、42や凸部41はプレス加工により作製することができる。
図5は、本発明に係る太陽電池パネルの構造の一例を示す断面図である。図5において1は太陽電池素子、31は太陽電池素子からの出力配線を示し、さらに51は透光性基板、52は受光面側充填材、54は裏面側充填材、55は裏面シート、56はインナーリードを示す。
以下、各部材について説明する。
透光性基板51は、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。ガラス板ついては、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
受光面側充填材52及び裏面側充填材54は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)やポリビニルブチラール(以下PVBと略す)から成り、Tダイと押し出し機により厚さ0.4〜1mm程度のシート状に成形されたものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下にて加熱加圧を行うことで、軟化、融着して他の部材と一体化する。
EVAやPVBは、酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させることがあるが、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法における受光面側充填材52においては、着色させると太陽電池素子に入射する光量が減少し、発電効率が低下するため透明とする。
また、裏面側充填材54に用いるEVAやPVBは透明でも構わないし、太陽電池モジュールの設置される周囲の設置環境に合わせ酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させても構わない。
裏面シート55は水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
太陽電池素子1は上述のように単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製されたものであり、太陽電池素子1からの出力配線31も上述のように、幅5〜10mm程度、厚み0.2〜1mm程度のリボン状の銅箔を半田被覆したものである。
インナーリード56は、太陽電池素子1の電極に半田付けすることにより太陽電池素子1同士を直列又は並列に接続するものであり、幅1〜3mm程度、厚み0.1〜0.8mm程度のリボン状の銅箔を半田被覆したものが用いられる。
<太陽電池モジュールの製造方法>
以下、太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
本発明に係る太陽電池モジュールを作製するにあたっては、透光性基板51上に受光面側充填材52を置き、さらにその上にインナーリード56や出力配線31を接続した太陽電池素子1を置く。さらにその上に裏面側充填材54、裏面シート55を順次積層する。その後出力配線31を裏面側の各部材に向けられたスリットからピンセットなどを使用して裏面シート55の外部に導出しておく。このような状態にして、ラミネーターにセットし、減圧下にて加圧しながら100〜200℃で例えば15分〜1時間加熱することにより、これらが一体化し太陽電池モジュールが出来上がる。
次に、この出力配線31が導出された裏面シート55上で、導電性部材32に取り付ける。なお、当該工程が、本発明の特徴部分であるため後述して詳細に説明する。
さらにプラス側、マイナス側の出力配線31を導線性部材32に半田付けなどで固定する。
またこの端子ボックス29の内部の金属部分が太陽電池モジュールの長期間の使用により錆などが発生しないように、端子ボックス13の内部をシリコーン系のポッテング樹脂などで充填しても良い。
その後、端子ボックス29に蓋を取り付け、太陽電池パネルの外周部にモジュール枠を取り付けることが好ましい。
モジュール枠は、太陽電池モジュールに必要とされる強度や耐候性能、コストなどを考慮して、アルミニウム等の金属や樹脂などで作製される。例えばアルミニウムで作製される場合には、アルミニウムを押し出し成形して作製され、さらにモジュール枠の外面部には耐候性向上のためアルマイト処理やクリヤ塗装が施される。またモジュール枠には、太陽電池パネルを嵌め込むためのコの字状溝部が形成されており、この溝部の底部全域に予め接着と絶縁のために、ブチルゴムやエポキシ接着剤などを塗布しておき、その後太陽電池パネルを嵌め入れ、モジュール枠の端部をビスなどで固定すればよい。
以下、上述した本発明の特徴部分について詳細に説明する。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、一端が太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、該出力配線の他端が配置される導電性部材との間に半田を配する第1工程と、前記半田を加熱溶融する第2工程と、前記溶融した半田を固化させて前記出力配線と前記導電性部材とを接続する第3工程と、を順次経てなる太陽電池モジュールの製造方法において、前記第2工程と前記第3工程との間に、前記溶融した半田の移動を制御する半田移動制御手段によって前記導電性部材の表面に非半田領域を形成する工程を有するものである。
まず第1工程として、例えば導電性部材32上に出力配線31を配置する。半田を配するタイミングは、予め出力配線31に半田が被覆されていてもよいし、予め導電性部材32に半田が被覆されていてもよい。また、予め出力配線31とバスバー電極62との両方に半田が被覆されていても構わない。特に、前記導電性部材32に、予め第1工程に記載の半田が溶着された半田溶着部と該半田が溶着されていない非半田溶着部とが設けられていれば、太陽電池モジュールの生産性が向上するため好ましい。
また第2工程として、通常一般的に用いられる半田ごてを使用して半田を溶融してもよいし、ヒーターに通電しヒーターを昇温すると共に送風管に高圧の空気か窒素ガスを送り、ヒーターブロックの熱風吹き出し口から熱風を出すなどの自動機によって半田溶着をしても構わない。
さらに第3工程として、例えば熱風の吹き出しを止め、半田領域33の半田を冷却、固化させる。このとき半田の固化を早めるために、半田付け箇所に室温または冷却した空気や窒素ガスを吹き付けるようにしても良い。
本発明によれば、上述した第2工程と第3工程との間に、溶融した半田の移動を制御する半田移動制御手段によって導電性部材32の表面に非半田領域34を形成する工程を有することができる。
半田制御手段は、第2工程より前に導電性部材32に凹部及び/または凸部が形成されていてもよいし、第2工程より前に導電性部材32に半田レジストを設けてもよいし、第2工程より前に導電性部材32に表面から裏面に至る孔部が設けてあってもよい。いずれの場合であっても、確実に非半田領域34を形成することができるため、後工程で導線性部材32に測定器のテストプローブを当接させる際、導線性部材32の非半田領域34にテストプローブを当接させることで、導線性部材32の表面に付着した半田付け時のフラックスの影響を受けること無く、正確な太陽電池モジュールの電気特性の測定が可能となる。特に、導電性部材32は、第1工程の半田が溶着された半田溶着部と該半田が溶着されていない非半田溶着部とが設けられていれば、半田の移動が生じた場合であっても非半田領域34を維持し易い。また、上述した半田移動制御手段が第2工程より前に半田溶着部と非半田溶着部との間に設けられたものであれば、より好適に半田の移動を制御することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上述した実施形態に多くの修正および変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではない。
また、上述した導線性部材32は、銅に限定されるものではなく、鉄や銅合金などに銅や銀、金などのメッキを施したものでも良い。
さらに、上述の説明では、端子ボックス内部の出力配線がプラス側とマイナス側の2本の場合で説明したが、太陽電池モジュール内部の素子接続数が多く端子ボックス内部に中間出力部がある場合でも、同様に応用可能である。
またさらに、太陽電池モジュールの搬送時などに端子ボックス内部で導線性部材が動くために、導線性部材の上から樹脂板をかぶせて導線性部材が動くのを防止している場合においては、前記導線性部材の非半田領域34上の樹脂板に貫通穴を開けて、この貫通穴部分に測定器のテストプローブを挿入することで対応可能である。
さらにまた、バイパスダイオード2と導線性部材32とが一体化され、樹脂などでモールドされたダイオードアレイを使用している端子ボックスの場合でも、このダイオードアレイから延出している、太陽電池素子からの出力配線を半田付けする導線性部材に予め本発明に係る良導電性金属が露出している非半田領域34を設けた形状でダイオードアレイを作製しておくことで対応可能である。
またさらに、第2工程より前に半田溶着部の近傍にフラックスを設けることが好ましく、半田溶着部近傍のフラックスへ半田を誘導することによって、非半田溶着部を維持し、非半田領域を容易に形成することができるため好ましい。
本発明に係る太陽電池モジュール内部の接続の一例を示したものである。 本発明に係る太陽電池モジュール用端子ボックスの内部の一例を示すものである。 (a)〜(c)は、本発明に係る導線性部材の一例を示す平面図である。 図3(a)の点線で囲ったA領域の斜視図である。 本発明に係る太陽電池パネルの構造の一例を示す断面図である。 (a)は一般的な太陽電池モジュールの受光面側の外観を示す平面図であり、(b)は一般的な太陽電池モジュールの非受光面側の外観を示す平面図である。 一般的な端子ボックスの内部を示すものである。
符号の説明
1;太陽電池素子
2、3;バイパスダイオード
4;太陽電池モジュールのプラス側出力端子
5;太陽電池モジュールのマイナス側端子
6;中間出力部
9;透光性基板
10;太陽電池素子
11、46;インナーリード
12;モジュール枠
13;端子ボックス
14;接続用ケーブル
15;裏面材
21、31;太陽電池素子からの出力導線
22、32;導電性部材
23;バイパスダイオード
30;端子ボックスの本体
33;半田領域
34;非半田領域
36;接続用ケーブル
40;境界部分に設けられた凹部
41;境界部分に設けられた凸部
42;導電性部材の非半田領域の略中央に設けられた凹部
51;透光性基板
52;受光面側充填材
54;裏面側充填材
55;裏面シート
A;導電性部材の一部

Claims (10)

  1. 太陽電池素子と、
    一端部が前記太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、
    前記出力配線の他端部が半田付けされた半田領域と非半田領域とを表面に有する導電性部材と、
    を備えた太陽電池モジュール。
  2. 前記非半田領域は、前記導電性部材が露出してなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記導電性部材は、前記半田領域と前記非半田領域との間に凹部及び/または凸部が設けられてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 一端が太陽電池素子と電気的に接続された出力配線と、該出力配線の他端が配置される導電性部材との間に半田を配する第1工程と、
    前記半田を加熱溶融する第2工程と、
    前記溶融した半田を固化させて前記出力配線と前記導電性部材とを接続する第3工程と、
    を順次経てなる太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記第2工程と前記第3工程との間に、前記溶融した半田の移動を制御する半田移動制御手段によって前記導電性部材の表面に非半田領域を形成する工程を有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に形成された凹部及び/または凸部である請求項4に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に設けられた半田レジストである請求項4に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記導電性部材に表面から裏面に至るように形成された孔部である請求項4に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 前記導電性部材は、前記第1工程の半田が溶着された半田溶着部と該半田が溶着されていない非半田溶着部とが設けられている請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 前記半田移動制御手段は、前記第2工程より前に前記半田溶着部と前記非半田溶着部との間に設けられたものである請求項8に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  10. 前記第2工程より前に前記半田溶着部の近傍にフラックスを設けることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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