JP2007317411A - 高周波加熱装置 - Google Patents

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Mitsuru Honma
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Abstract

【課題】加熱室内にバランスよく高周波エネルギーを放射して加熱室内の食品を均一加熱する。
【解決手段】加熱室と、この加熱室の底面に設けられた誘電体からなる被加熱物載置板と、この被加熱物載置板の下方で加熱室の底面中央部に設けられた高周波供給室と、マグネトロンと、このマグネトロンを取り付ける導波管と、この導波管に導かれた高周波を高周波供給室に放射するために高周波供給室底面中央部に設けられた結合穴と、この結合穴を貫通して高周波供給室内へ略垂直に臨んで設けられた内導体と、この内導体の一端の前記高周波供給室内に連結された回転アンテナ8と、内導体の導波管内で連結された誘電体軸と、この誘電体軸を回転駆動する駆動部とを備え、回転アンテナは内導体を中心に渦巻き状のスリット8aを設けるとともにスリット幅を中心部から外周囲側に行くにつれて広くした。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転アンテナを用いて高周波エネルギーを加熱室内に放射し、食品などを高周波加熱する高周波加熱装置に関するものである。
従来の高周波加熱装置は、図5に示すように、加熱室21の底面に固着された誘電体からなる被加熱物載置板22を備え、加熱室21底面中央部に設けた高周波供給室23と導波管24との結合穴25部分に回転アンテナ26を備え、導波管24により導かれる高周波エネルギーを回転アンテナ26により各方向に散乱させて加熱室21内に放射し、被加熱物載置板22に載置された食品などを高周波加熱するものである。
そして、この回転アンテナ26の形状は、図6に示すように金属円板を円形や、長方形状,扇形などに切り抜いたスリット27で構成したものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−286229号公報
しかしながら、上記の従来技術において、回転アンテナ26から加熱室21に放射される高周波エネルギーは、加熱室21の形状により被加熱物載置板22に載置された食品などの被加熱物の中心部が弱く、外周囲部が強かったり、逆に中心部が強く、外周囲部が弱いというような問題があり、食品などの実調理においても中心部が加熱されなかったり、反対に強く加熱されるという加熱むらの問題点が生じていた。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、被加熱物を収容する加熱室と、この加熱室の底面に設けられた誘電体からなる被加熱物載置板と、この被加熱物載置板の下方で前記加熱室の底面中央部に設けられた高周波供給室と、高周波エネルギーを発生するマグネトロンと、このマグネトロンを取り付ける導波管と、この導波管に導かれた高周波エネルギーを前記高周波供給室に放射するために高周波供給室底面中央部に設けられた結合穴と、この結合穴を貫通して前記高周波供給室内へ略垂直に臨んで設けられた内導体と、この内導体の一端の前記高周波供給室内に略水平に連結された金属製平板の回転アンテナと、前記内導体の前記導波管内で連結された誘電体軸と、この誘電体軸を回転駆動する駆動部とを備え、前記回転アンテナは前記内導体を中心に渦巻き状のスリットを設けるとともにスリット幅を中心部から外周囲側に行くにつれて広くしたものである。
本発明の高周波加熱装置は、上記のように構成したことにより、回転アンテナから放射される高周波エネルギーが均一に放射されるようになるため、被加熱物全体に高周波エネルギーが照射され、加熱むらの少ない高周波加熱装置を提供することが出来る。
以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例を示す高周波加熱装置の要部縦断面図で、1は被加熱物を収容する加熱室である。2は被加熱物載置板で、加熱室1の底面に固着され誘電体からなる例えば結晶化ガラスで構成され被加熱物を載置する。3は高周波供給室で、被加熱物載置板2の下方で前記加熱室1の底面中央部に設けられている。4は高周波エネルギーを発生させるマグネトロンである。
5は導波管で、一端にはマグネトロン4が取り付けられており、他端はマグネトロン4から発生した高周波エネルギーを高周波供給室3に導くように高周波供給室3に接続されている。
6は結合穴で、高周波供給室3の底面中央部に設けられ、導波管5を高周波供給室3に連通させマグネトロン4で発生した高周波エネルギーを高周波供給室3に放射する。
7は内導体で、結合穴6を貫通して設けられ、導波管5から高周波供給室3内へ略垂直に臨んで設けられている。
8は回転アンテナで、本実施例ではアルミニウム等の良導電性の金属製の円板で構成され、中心部を内導体7の一端に略水平に連結されている。
9は誘電体軸で、内導体7と導波管5内で連結され、誘電体軸9の他端は導波管5に開けられた穴10を通して導波管5の下部に設けられた駆動部11に連結され、回転アンテナ8は駆動部11により回転自在となっている。
12は被加熱物載置板2に載置された被加熱物である。
そして、マグネトロン4により発生した高周波エネルギーは導波管5に導かれ、結合穴6を貫通する内導体7との同軸結合により高周波供給室3に伝播され、さらに、高周波供給室3内では伝播された高周波エネルギーは回転アンテナ8に伝播され、回転アンテナ8から被加熱物載置板2を通して加熱室1内に放射される。
図2は回転アンテナ8の平面図で、アルミニウム等の良導電性の金属製で直径190mmの円板に渦巻き状のスリット8aが左巻きに設けてあり、スリット8aの幅がW1<W2<W3となるように中心部から外周囲側に行くにつれて連続的に広くして中心部が狭く外周囲側が広くなるように設けられている。このように渦巻き状のスリット8aを設けた回転アンテナ8は一般にスパイラルアンテナであり、このアンテナの放射特性はスリット幅が変化なく一定の幅であればアンテナ中心部の放射が強く、これを加熱に用いた場合はアンテナ真上の被加熱物載置板2上の食品など被加熱物の中心部が強く外周囲部が弱く加熱される。
そこで、本発明では回転アンテナ8に設けたスリット8a幅を中心部から外周囲側に行くにつれて連続的に広くして中心部が狭く、外周囲側を広くして回転アンテナ8からの高周波エネルギーがスリット8a全体から均一に放射されるように制御している。なお、本実施例では図2に示す回転アンテナ8のスリット幅をW1は5mm、W2は14.2mm 、
W3は21.5mmとしている。
次に、以上の構成による作用を説明する。
マグネトロン4から発生した高周波エネルギーは、導波管5を伝播し高周波供給室3の底面中央部に設けられた結合穴6と内導体7との同軸結合により高周波供給室3に伝播する。
高周波供給室3内では、左巻きにスリット8aが形成された回転アンテナ8を駆動部
11により右回転させると、渦巻き状のスリット8aが回転につれて徐々に外周部に移動していくので、これに伴ってスリット8a部から放射される高周波エネルギーが外周部に移動して拡散され、被加熱物12の加熱むらを改善する。
この加熱むらの改善の効果を調べるため次のような試験を行った。
まず、図3に示すような回転アンテナ13、すなわち図2に示す本発明の実施例の回転アンテナ8に設けられた渦巻き状のスリット8aの幅を11mmと一定としたスリット13aのものと、図2に示す本発明の実施例の回転アンテナ8を用いた場合について、被加熱物載置板2の上に載置された被加熱物12がどのような温度分布で加熱されるかをTLM法を用いた電磁界解析手法で計算して求めた。このときの解析条件は、被加熱物12の直径が330mmで厚みが10mmの冷凍ビザパイを想定し、解析時の物理定数は比誘電率4.4,導電率0.0722s/m,密度794kg/m3とした。また、解析方法はこの被加熱物を174,000 個のセルに分解してその各々の温度上昇値を解析により計算し、図1に示されたように被加熱物12の1/2の厚みにおけるA−A′で見たx−z面の温度分布を図4に示すように明暗で表示した。なお、明るい部分は温度上昇が高く、暗い部分は温度上昇が低いことを示している。また、各セルの温度上昇値から変動係数を求め、加熱むらの評価を行った。
その結果、図4(a)に示すスリット幅一定の回転アンテナ8を設けた場合の被加熱物12の加熱温度分布は、被加熱物12の中央部すなわちh1部分が周辺部すなわちh2部分より明るくなっており、中央部の温度が高い温度分布となっている。それに対し図4
(b)に示すスリット8a幅が中心部が狭く外周側が広くなるように設けられた回転アンテナ8の場合の被加熱物12の加熱温度分布は、中央部のh3と周辺部のh4の明るさが同程度であり、被加熱物12は全体的に温度が上昇している。また、このときの図4(b)の各セルの温度上昇値から求めた変動係数は0.38であり、図4(a)の変動係数は
0.53 であった。変動係数は数値が小さいほど加熱むらが小さいことから中心部から外周囲側に行くにつれて連続的に広くして中心部が狭く外周囲側が広くなるように設けられた回転アンテナ8を用いることにより大幅な加熱むらの改善が確かめられた。
このように、回転アンテナ8から放射される高周波エネルギーが均一に放射されるようになるため、被加熱物12全体に高周波エネルギーが照射され加熱むらの少ない高周波加熱装置を提供することが出来る。
なお、上記実施例で説明した回転アンテナ8の直径やスリット8aの幅(W1<W2<W3)の寸法は上記の値に限定されるものではなく、同等の効果を奏する範囲内に設定すれば良い。
また、回転アンテナ8の形状も円板平板である必要はなく、また、スリット8aの巻き方も右巻きであってもよい。
本発明の一実施例を示す高周波加熱装置の要部縦断面図である。 同じく、回転アンテナの平面図である。 スリット幅一定の回転アンテナの平面図である。 (a)スリット幅一定の回転アンテナを用いた場合の被加熱物の温度分布を解析した結果を示す図である。(b)本実施例における回転アンテナを用いた場合の被加熱物の温度分布を解析した結果を示す図である。 従来の高周波加熱装置の要部縦断面図である。 従来の高周波加熱装置に用いられた回転アンテナの平面図である。
符号の説明
1…加熱室、2…被加熱物載置板、3…高周波供給室、4…マグネトロン、5…導波管、6…結合穴、7…内導体、8…回転アンテナ、8a…スリット、9…誘電体軸、11…駆動部。

Claims (1)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、この加熱室の底面に設けられた誘電体からなる被加熱物載置板と、この被加熱物載置板の下方で前記加熱室の底面中央部に設けられた高周波供給室と、高周波エネルギーを発生するマグネトロンと、このマグネトロンを取り付ける導波管と、この導波管に導かれた高周波エネルギーを前記高周波供給室に放射するために高周波供給室底面中央部に設けられた結合穴と、この結合穴を貫通して前記高周波供給室内へ略垂直に臨んで設けられた内導体と、この内導体の一端の前記高周波供給室内に略水平に連結された金属製平板の回転アンテナと、前記内導体の前記導波管内で連結された誘電体軸と、この誘電体軸を回転駆動する駆動部とを備え、前記回転アンテナは前記内導体を中心に渦巻き状のスリットを設けるとともにスリット幅を中心部から外周囲側に行くにつれて広くした高周波加熱装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105509468A (zh) * 2015-12-24 2016-04-20 郑州德朗能微波技术有限公司 一种小型宽频微波高温加热装置
WO2021042642A1 (zh) * 2019-09-06 2021-03-11 南京先欧微波技术有限公司 一种高压微通道导入式微波反应器

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