JP2007316550A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着ローラの温度を下げることなく、定着ローラの軸方向における温度勾配を生じることもなく、内部のコアの温度上昇を防止することができ、しかも、比較的簡易に構成することができ、コストを抑えた定着装置を提供すること。
【解決手段】 誘導発熱方式の定着ローラを備える定着装置において、前記定着ローラの内部に、コアが内蔵され且つ誘電コイルが巻回されたボビンを配置し、前記ボビンの内部に、該ボビンの一端側から他端側まで挿通され、該他端側の外部にて折り返されて該一端側へと戻る冷却媒体流通用の管状部材を配置し、該管状部材内の冷却媒体を、前記一端側の外部において冷却してポンプ機構により循環させることを特徴とする定着装置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 誘導発熱方式の定着ローラを備える定着装置において、前記定着ローラの内部に、コアが内蔵され且つ誘電コイルが巻回されたボビンを配置し、前記ボビンの内部に、該ボビンの一端側から他端側まで挿通され、該他端側の外部にて折り返されて該一端側へと戻る冷却媒体流通用の管状部材を配置し、該管状部材内の冷却媒体を、前記一端側の外部において冷却してポンプ機構により循環させることを特徴とする定着装置とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、定着装置に関し、より詳しくは、誘導加熱コイルを巻いたボビン内に冷却媒体を循環させる管状部材を設けた定着装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、感光体ドラムによって用紙上に転写されたトナーは、定着装置の定着ローラで定着される。定着ローラは、例えば
熱ローラと圧ローラとで構成され、その熱と圧とによってトナーが定着される。
定着ローラ(熱ローラ)としては、内部に備えたコアと誘導加熱コイルによる誘導発熱方式が一般的に用いられている。誘導発熱方式の定着ローラ(熱ローラ)においては、内側に備えられたボビンに巻かれた誘導加熱コイルに、高周波電力が印加されて磁束が発生して発熱するとともに、ボビン内部にあって磁束が透過するコアも発熱する。このとき、誘導加熱コイルが過度に発熱してしまうことがある。これによって、コアの温度が上昇し過ぎると磁界がなくなるので、コアの温度上昇を防がなければならない。
そこで、定着ローラ内のコアの温度上昇を防ぐため、定着ローラの端部に冷却用のファンを設置し、そのファンを回転させることにより、定着ローラ内に空気を流通させ、誘導加熱コイルを冷却することが行われている。
熱ローラと圧ローラとで構成され、その熱と圧とによってトナーが定着される。
定着ローラ(熱ローラ)としては、内部に備えたコアと誘導加熱コイルによる誘導発熱方式が一般的に用いられている。誘導発熱方式の定着ローラ(熱ローラ)においては、内側に備えられたボビンに巻かれた誘導加熱コイルに、高周波電力が印加されて磁束が発生して発熱するとともに、ボビン内部にあって磁束が透過するコアも発熱する。このとき、誘導加熱コイルが過度に発熱してしまうことがある。これによって、コアの温度が上昇し過ぎると磁界がなくなるので、コアの温度上昇を防がなければならない。
そこで、定着ローラ内のコアの温度上昇を防ぐため、定着ローラの端部に冷却用のファンを設置し、そのファンを回転させることにより、定着ローラ内に空気を流通させ、誘導加熱コイルを冷却することが行われている。
しかしながら、ファンによる冷却では、定着ローラにおける軸方向の温度分布を均一化するため、定着ローラの両端部に、その内部の誘導加熱コイルを冷却するためのファンを夫々設置し、さらに、一定の時間が経過するごとに、各ファンの回転方向を反転させて定着ローラ内部の空気の流通方向を切替えなければならない。しかも、このようにしても、定着ローラ軸方向における中央部と両端部との温度差を無くすことはできない。
このような温度差を無くすため、定着ローラ内が仕切りによって例えば2つの空間部に分けられ、各空間部に互いに反対方向から風を送るようにした技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような温度差を無くすため、定着ローラ内が仕切りによって例えば2つの空間部に分けられ、各空間部に互いに反対方向から風を送るようにした技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、ファンを用いた場合、どうしても定着ローラも一緒に冷却してしまい効率が悪くなる。
また、ファンを用いず、定着ローラの軸方向での温度の片寄りを防ぐ方法として、誘導加熱コイルにチューブを巻き、そのチューブに冷却媒体を通す方法(例えば、下記特許文献2参照)が提案されているが、組み立てが困難で、チューブも高価な材料が必要になり、コスト高となる。
また、ファンを用いず、定着ローラの軸方向での温度の片寄りを防ぐ方法として、誘導加熱コイルにチューブを巻き、そのチューブに冷却媒体を通す方法(例えば、下記特許文献2参照)が提案されているが、組み立てが困難で、チューブも高価な材料が必要になり、コスト高となる。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、定着ローラの温度を下げることなく、定着ローラの軸方向における温度勾配を生じることもなく、内部のコアの温度上昇を防止することが可能で、しかも、比較的簡易に構成することができ、コストを抑えた定着装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、誘導発熱方式の定着ローラを備える定着装置において、前記定着ローラの内部に、コアが内蔵され且つ誘電コイルが巻回されたボビンを配置し、前記ボビンの内部に、該ボビンの一端側から他端側まで挿通され、該他端側の外部にて折り返されて該一端側へと戻る冷却媒体流通用の管状部材を配置し、該管状部材内の冷却媒体を、前記一端側の外部において冷却してポンプ機構により循環させることを特徴とする定着装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記管状部材の折り返し部分を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記管状部材の折り返し部分は、円筒状の管状部材に比して表面積が大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記管状部材の折り返し部分は、U字形状で扁平であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の定着装置に関する。
請求項1に係る発明によれば、ボビンの内部に、ボビンの一端から他端まで挿通され、他端の外部にて折り返されて一端側へと戻る管状部材を設け、その中の冷却媒体を一端側の外部で冷却して循環することによって、定着ローラの温度を下げることなく、定着ローラの軸方向における温度勾配を生じることもなく、内部のコアの温度上昇を防止することができる。しかも、比較的簡易に構成することができ、コストを抑えた定着装置とすることが可能である。
請求項2に係る発明によれば、管状部材の折り返し部分を冷却する冷却装置を設けたので、定着ローラの温度を下げることなく、定着ローラの軸方向における温度勾配を生じることもなく、より冷却効率が高くなることによって内部のコアの温度上昇を確実に防止することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、折り返し部分を円筒状の管状部材より表面積を大きくすることによって、折り返し部分でより多くの冷気を受けて、折り返し部分の管状部材の温度が下がり易くなり、冷却媒体も冷却され易くなって、冷却効率を上げることが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、折り返し部分をU字形状で扁平にすることによって、円筒状のように軸中心付近で管状部材表面から離れたところに位置する冷却媒体がなく、冷却媒体が、管状部材表面付近にあって、管状部材表面からの冷気を受け易くなるため、冷却され易くなり、冷却効率を上げることが可能となる。
以下、本発明に係る定着装置の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明に係る定着装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る定着装置の第一実施形態における定着ローラ(熱ローラ)の一例を示す斜視図である。図2は、図1の定着ローラの軸方向断面図である。図3は、図1の定着ローラの軸直角方向断面図である。図4は、図1の定着ローラ外部に設けられる構成を簡略化して示す概略構成図である。
まず、本発明に係る定着装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る定着装置の第一実施形態における定着ローラ(熱ローラ)の一例を示す斜視図である。図2は、図1の定着ローラの軸方向断面図である。図3は、図1の定着ローラの軸直角方向断面図である。図4は、図1の定着ローラ外部に設けられる構成を簡略化して示す概略構成図である。
本発明に係る定着装置は、その誘導発熱方式の定着ローラ(熱ローラ)に特徴があり、その他の定着ローラ(圧ローラ)等については、従来公知のものを採用することができるので、図示を省略している。
熱ローラ1は、軸周りに回転する芯金2と、その内側に熱ローラ1の軸と同軸に固定して配置されたボビン3を有する。ボビン3は、夫々軸方向に配設された、コア4と、冷却媒体を循環させる冷却管(管状部材)5とを有する。図1では図示を省略しているが、ボビン3の回りには、図2に示すように誘導加熱コイル6が軸回りに巻かれている。この誘導加熱コイル6には、高周波電力が印加されるようになっている。
熱ローラ1は、軸周りに回転する芯金2と、その内側に熱ローラ1の軸と同軸に固定して配置されたボビン3を有する。ボビン3は、夫々軸方向に配設された、コア4と、冷却媒体を循環させる冷却管(管状部材)5とを有する。図1では図示を省略しているが、ボビン3の回りには、図2に示すように誘導加熱コイル6が軸回りに巻かれている。この誘導加熱コイル6には、高周波電力が印加されるようになっている。
冷却管5は、ボビン3の一方の端(一端)7からボビン3内に入って他方の端(他端)8まで通り、他端8からボビン3外部に出たところ(折り返し部分9)で、U字形状に折り返して他端8から一端7まで戻り、ボビン3外部に出ていくように、ボビン3内に配設されている。コア4は、板状で図3に示すようにボビン3内を略2分割して2つの空間部を形成している。これらの各空間部に、冷却管5の往路側と復路側が夫々配置されている。
ボビン3の一端7側の外部では、冷却管5内の冷却媒体を往路側10から復路側12へ循環させるために、冷却管5の往路側10にポンプ11が備えられている。ポンプ11の上流側には、ボビン3内で熱せられて冷却管5の復路側12から戻された冷却媒体を冷却する冷却装置13が設けられている。冷却装置13としては、特に限定されず、例えば、冷却装置13内を冷却管5が通るように配置され、その冷却管5内を冷却媒体が通過するときに冷却媒体の温度が下げられるようになっていればよい。従って、冷却装置13内でファンを用いて冷却するようにしてもよい。この場合、ファンは直接ボビン3内の温度を下げるものではないので、定着ローラ(熱ローラ)1の芯金2の温度まで下げてしまうようなことがない。
冷却管5の形状は、断面が円形の円筒形状のものを例示したが、管形状なら特に限定されず、断面が楕円や多角形などの管形状であってもよい。ただし、後述する理由から、少なくともボビン3の軸方向の幅内では、略均一な形状で、どの断面においても、略同量の冷却媒体が流れるようになっていることが好ましい。また、折り返し部分9についても、U字形状に限定されず、角を有する形状等であってもよい。
冷却管5の素材としては、ボビン3内の温度に耐えられるもので、ボビン3内の熱が冷却管5内の冷却媒体に伝わるものであれば、特に限定されない。例えば、耐熱樹脂、非磁性金属等を採用することができる。より具体的には、樹脂材料として、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)、フェノール樹脂を例示することができる。金属材料としては、アルミニウム、SUS304等のステンレス鋼を例示することができる。
冷却管5の素材としては、ボビン3内の温度に耐えられるもので、ボビン3内の熱が冷却管5内の冷却媒体に伝わるものであれば、特に限定されない。例えば、耐熱樹脂、非磁性金属等を採用することができる。より具体的には、樹脂材料として、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)、フェノール樹脂を例示することができる。金属材料としては、アルミニウム、SUS304等のステンレス鋼を例示することができる。
冷却管5内を循環させる冷却媒体としては、冷却管5内をポンプによって容易に循環させることができれば特に限定されず、空気などの気体や水などの液体を用いることができる。
なお、芯金2、ボビン3、コア4の形状や素材については、特に限定されず、従来公知のものを採用することができる。
なお、芯金2、ボビン3、コア4の形状や素材については、特に限定されず、従来公知のものを採用することができる。
図5は、定着ローラの軸方向における冷却管の温度分布を示す状態図である。定着ローラ1は、図2に示したものと全く同様であるため、同じ符号を付して示す。図中に示す位置(距離)は、ボビン3の一端7から他端8までに相当する。直線21及び22は、各々往路側10及び復路側12の冷却管5の管温度を相対的に示している。ただし、このような関係を示すのは、上述のように冷却管5が、ボビン3の軸方向の幅内で、略均一な形状で、どの断面においても略同量の冷却媒体が流れるようになっている場合である。
冷却管5内の冷却媒体は、ボビン3の一端7の外部で冷却装置13によって冷却されているので、往路側10の一端7での冷却管5の管温度は、直線21が示すように、最も低い。
次いで、ボビン3の一端7から他端8までは、往路側10の冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内の熱を吸熱し、直線21のように管温度が徐々に高くなる。
次いで、冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3の他端8を出て折り返し部分9を通過して復路側12の冷却管5内に入ってボビン3の他端8に到達するまで、冷却媒体が吸熱するボビン3内の熱がなく、あまり放熱もしないので、この間、管温度は上がることも下がることもなく略一定である。
次いで、他端8から一端7までは、復路側10の冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内の熱を吸熱し、直線22のように、再び管温度が徐々に高くなる。
次いで、ボビン3の一端7から他端8までは、往路側10の冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内の熱を吸熱し、直線21のように管温度が徐々に高くなる。
次いで、冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3の他端8を出て折り返し部分9を通過して復路側12の冷却管5内に入ってボビン3の他端8に到達するまで、冷却媒体が吸熱するボビン3内の熱がなく、あまり放熱もしないので、この間、管温度は上がることも下がることもなく略一定である。
次いで、他端8から一端7までは、復路側10の冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内の熱を吸熱し、直線22のように、再び管温度が徐々に高くなる。
このように、管温度は、往路側10では直線21のように一端7から他端8へ徐々に高く、復路側12では直線22のように一端7から他端8へ徐々に低くなるので、往路側10と復路側12とで管温度の高低が逆の関係になり、熱ローラの軸方向における任意の位置(距離)における管温度は、相殺されて略一定となる。
従って、ボビン3の内部に、ボビン3の一端7から他端8まで挿通され、他端8の外部にて折り返されて一端7側へと戻る冷却管を設け、その中の冷却媒体を一端7側の外部で冷却して循環することによって、定着ローラ1の温度を下げることなく、定着ローラ1の軸方向における温度勾配を生じることもなく、内部のコア4の温度上昇を防止することができる。しかも、比較的簡易に構成することができるので、コストを抑えた定着装置とすることが可能である。
なお、ボビン3内で軸と直角な面における冷却管5の配設位置についても、上述のように、コア4を挟んで、冷却管5が軸中心に対称に配置されていることによって、ボビン3内で軸と直角な面において、なるべく均等に温度を下げることができる。
なお、ボビン3内で軸と直角な面における冷却管5の配設位置についても、上述のように、コア4を挟んで、冷却管5が軸中心に対称に配置されていることによって、ボビン3内で軸と直角な面において、なるべく均等に温度を下げることができる。
本実施形態においては、ボビン3内での冷却管5が往路側10と復路側12で見かけ上1本ずつ配置され、冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内を往路側10と復路側12とで一往復して一回循環する例を示した。その他、ボビン3内での冷却管5が往路側10と復路側12で見かけ上2本以上ずつ配置され、冷却管5内の冷却媒体が、ボビン3内を往路側10と復路側12とで二往復以上して冷却管を一回循環するようにしてもよい。これによって、ボビン3内で軸と直角な面において、より均等に温度を下げるようにすることが可能である。二往復以上して冷却管5を一回循環する場合、一往復する度にボビン3内の一端7外部で、冷却管5が冷却装置13を通るようにすれば、より冷却効率を上げることができる。
次に、本発明に係る定着装置の第二実施形態について説明する。
図6は、本発明に係る定着装置の第二実施形態における定着ローラの一例についてその一部を拡大して示す拡大図である。図7は、図6のA−A線断面図である。本第二実施形態における定着ローラは、図1〜3に示した第一実施形態の定着ローラ1において、その折り返し部分の形状のみを変更したもので、その他の部分の形状については全く同じであり、定着ローラ1と全く同様に構成されている。
図6は、本発明に係る定着装置の第二実施形態における定着ローラの一例についてその一部を拡大して示す拡大図である。図7は、図6のA−A線断面図である。本第二実施形態における定着ローラは、図1〜3に示した第一実施形態の定着ローラ1において、その折り返し部分の形状のみを変更したもので、その他の部分の形状については全く同じであり、定着ローラ1と全く同様に構成されている。
図6に示すように、本第二実施形態における熱ローラの折り返し部分29は、図1〜3に示した熱ローラ1の折り返し部分9と同様、U字形状ではあるが、折り返し部分9を冷却管5の長さ方向に引き伸ばしたような形状で、幅を広げ、かつ、扁平になっている。従って、折り返し部分29は、折り返し部分9と比較して、その表面積が大きくなっている。なお、折り返し部分9を単純に押しつぶすように扁平形状にしただけでは、表面積はかわらないが、本例の折り返し部分29では、引き伸ばすように幅を広げて大きくしているので、表面積が大きくなっている。従って、往路側10及び復路側12の冷却管5の長さ方向に直角な断面における管周り寸法と比較すると、図7に示す折り返し部分29の断面における管周り寸法が大きくなっている。
なお、折り返し部分の表面積を大きくする方法としては、本例のように折り返し部分を幅を広げて大きくすることによって表面積を大きくする以外に、折り返し部分の大きさを変更することなく、折り返し部分の冷却管の表面に溝や突起を設けるようにしてもよい。従って、本発明において表面積が大きいとは、冷却管5の冷却媒体の流れ方向における一定幅部分を比較するとき、円筒状で表面に溝や突起を設けていない冷却管5に比べて、表面積が大きいことを意味する。
折り返し部分29は、U字形状に限らず、角を有する形状等であってもよい。また、本例のように定着ローラの軸垂直方向の幅aが、往路側10と復路側12の冷却管5が配設されている幅bと同じであるU字形状に限らず、前記幅aを、前記幅bより広くした円形状などであってもよい。
折り返し部分29は、U字形状に限らず、角を有する形状等であってもよい。また、本例のように定着ローラの軸垂直方向の幅aが、往路側10と復路側12の冷却管5が配設されている幅bと同じであるU字形状に限らず、前記幅aを、前記幅bより広くした円形状などであってもよい。
このような折り返し部分29に対して、本第二実施形態における定着装置では、図6に示す折り返し部分29に対して紙面垂直方向に、図示しないファンからの送風を当てるようにしている。すなわち、図7の断面図では、折り返し部分29に対して紙面上側又は下側から送風することになる。この場合、折り返し部分29の広い表面に送風が垂直に当たって、当該部分を冷却することができるが、一方側の表面にしか送風されない。
そこで、折り返し部分29に対して、矢印33又は34で示す方向に、ファンからの送風を当てるようにしてもよい。すなわち、図7の断面図では、折り返し部分29に対して紙面垂直方向に送風することになる。この場合、折り返し部分29の広い表面と平行に送風することになるが、その両側の表面に送風を当てることができる。
上記いずれの方向から送風する場合でも、折り返し部分29を冷却することによって、図5に示す破線25のように、復路側12の他端8では往路側10での他端8より低い管温度となり、ボビン3内を通って一端7まで再び管温度が除々に高くなる。この場合も、第一実施形態と同様、管温度は、往路側10と復路側12とで管温度の高低が逆の関係になり、熱ローラの軸方向における任意の位置(距離)における管温度は、相殺されて略一定となる。
なお、本例では、折り返し部分29を冷却するため、冷却装置としてファンを用いたが、第一実施形態において熱ローラ1の一端7の外部に設けた冷却装置13と同様の冷却装置を採用することもできる。また、上述のように、本第二実施形態における熱ローラの構成は第一実施形態における熱ローラ1と全く同様であるので、本第二実施形態においても熱ローラの一端の外部に冷却装置が取り付けられ、冷却管5内の冷却媒体が冷却されている。
そこで、折り返し部分29に対して、矢印33又は34で示す方向に、ファンからの送風を当てるようにしてもよい。すなわち、図7の断面図では、折り返し部分29に対して紙面垂直方向に送風することになる。この場合、折り返し部分29の広い表面と平行に送風することになるが、その両側の表面に送風を当てることができる。
上記いずれの方向から送風する場合でも、折り返し部分29を冷却することによって、図5に示す破線25のように、復路側12の他端8では往路側10での他端8より低い管温度となり、ボビン3内を通って一端7まで再び管温度が除々に高くなる。この場合も、第一実施形態と同様、管温度は、往路側10と復路側12とで管温度の高低が逆の関係になり、熱ローラの軸方向における任意の位置(距離)における管温度は、相殺されて略一定となる。
なお、本例では、折り返し部分29を冷却するため、冷却装置としてファンを用いたが、第一実施形態において熱ローラ1の一端7の外部に設けた冷却装置13と同様の冷却装置を採用することもできる。また、上述のように、本第二実施形態における熱ローラの構成は第一実施形態における熱ローラ1と全く同様であるので、本第二実施形態においても熱ローラの一端の外部に冷却装置が取り付けられ、冷却管5内の冷却媒体が冷却されている。
このように、本第二実施形態における定着装置では、冷却管5の折り返し部分29を冷却する冷却装置を設けたので、定着ローラの温度を下げることなく、定着ローラの軸方向における温度勾配を生じることもなく、より冷却効率が高くなることによって内部のコアの温度上昇を確実に防止することができる。また、冷却管5の折り返し部分29を扁平にすることによって、円筒状のように軸中心付近で冷却管5表面から離れたところに位置する冷却媒体がなく、冷却媒体が、冷却管5表面付近にあって、冷却管5表面からの冷気を受け易く、冷却され易くなり、冷却効率を上げることができる。また、冷却管5の折り返し部分の表面積を大きくすることによって、この表面積が大きくなった折り返し部分でより多くの冷気を受けて、折り返し部分の冷却管5の温度が下がり易くなり、結果として冷却媒体が冷却され易くなり、冷却効率を上げることができる。
従って、本第二実施形態のように、冷却管5を扁平にするとともに、その表面積も大きくすることによって、より冷却装置による冷却効率を上げることが可能である。
従って、本第二実施形態のように、冷却管5を扁平にするとともに、その表面積も大きくすることによって、より冷却装置による冷却効率を上げることが可能である。
本発明は、誘導発熱方式の定着ローラ(熱ローラ)を備える定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に対して好適に利用されるものである。
1 定着ローラ(熱ローラ)
2 芯金
3 ボビン
4 コア
5 冷却管
6 誘導加熱コイル
7 一端
8 他端
9 折り返し部分
10 往路側
12 復路側
2 芯金
3 ボビン
4 コア
5 冷却管
6 誘導加熱コイル
7 一端
8 他端
9 折り返し部分
10 往路側
12 復路側
Claims (4)
- 誘導発熱方式の定着ローラを備える定着装置において、
前記定着ローラの内部に、コアが内蔵され且つ誘電コイルが巻回されたボビンを配置し、
前記ボビンの内部に、該ボビンの一端側から他端側まで挿通され、該他端側の外部にて折り返されて該一端側へと戻る冷却媒体流通用の管状部材を配置し、
該管状部材内の冷却媒体を、前記一端側の外部において冷却してポンプ機構により循環させることを特徴とする定着装置。 - 前記管状部材の折り返し部分を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記管状部材の折り返し部分は、円筒状の管状部材に比して表面積が大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記管状部材の折り返し部分は、U字形状で扁平であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の定着装置。
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JP2006148842A JP2007316550A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 定着装置 |
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JP (1) | JP2007316550A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016167439A1 (ko) * | 2015-04-16 | 2016-10-20 | 주식회사 포스코 | 유도 가열 장치용 코일 어셈블리 및 이를 포함하는 유도 가열 장치 |
JP2017227932A (ja) * | 2017-10-04 | 2017-12-28 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
KR102589106B1 (ko) * | 2022-09-27 | 2023-10-13 | 주식회사 비에스테크닉스 | 3차원 사출물 유도가열 솔더링 처리장치 |
-
2006
- 2006-05-29 JP JP2006148842A patent/JP2007316550A/ja active Pending
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