JP2007316543A - 液体現像装置および湿式画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】濃度センサ37は、ケース体44上に一列に並んで配置された3個の発光素子50A、50B、50Cと、各発光素子50A、50B、50Cと測定空間43を挟んで対向して配置された受光素子50Dとを備えている。各発光素子50A、50B、50Cは同じ発光特性の赤外発光ダイオードである。各発光素子50A、50B、50Cは850nmのピーク波長の赤外光を発するものであり、AlGaAs半導体で構成されている。キャリア液の吸収波長帯を避けた850nmのピーク波長の赤外光を発する発光素子50A、50B、50Cを用いて液体トナーの濃度を測定することで、キャリア液の吸光に伴って生じる検出誤差を少なく抑えることができる。
【選択図】図2
Description
感光体ドラムに与えられる液体トナーの粒子濃度(液体トナー全体に対するトナー粒子の比率)は、高品質の画像を得ることができるように適正範囲に維持されており、このため、液体トナーの粒子濃度は精度よく測定される必要がある。
しかしながら、赤外光を発する発光素子を用いて液体トナーの粒子濃度を光学的に測定する際の理想的な構成は未だ実現されていない。
さらに、この発明は、良好な画像を安定的に得ることができる湿式画像形成装置を提供することを他の目的とする。
本願発明者は、キャリア液が赤外域の900nm以上950nm未満の範囲に吸収波長帯を有しているという知見を得た。特に、930nm付近に吸収ピークを有しているという知見を得た。請求項1記載の発明によれば、発光ピーク波長がキャリア液の吸収波長帯と重複しない発光素子を用いて液体トナーの濃度を測定するため、キャリア液の吸光に伴って生じる検出誤差を少なく抑えることができる。これにより、液体トナーの粒子濃度を精度よく測定することができ、感光体ドラムに供給される液体トナーの粒子濃度を適正範囲に保つことが可能である。
この発明によれば、請求項1または2記載の液体現像装置が採用されているから、粒子濃度が適正に保たれた液体トナーが感光体ドラムに与えられ、これにより、良好な画像を安定的に得ることができる湿式画像形成装置を提供することができる。
図1は、この一実施形態に係る湿式画像形成装置の構成を示す概略図である。
湿式画像形成装置1は、カラー画像を形成するものであり、第1の画像形成機構11、第2の画像形成機構12および第3の画像形成機構13を備えている。湿式画像形成装置1は、各画像形成機構11〜13は、図1において上から順にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用として構成され、ほぼ共通した構成のユニットからなっている。なお、図1ではブラック(BK)の画像形成機構は図示されていないが、湿式画像形成装置1にブラック(BK)の画像形成機構が含められていてもよい。
各液体現像装置6C〜6Yは互いにほぼ共通した構成を有しているが、シアン用の液体現像装置6Cを例にとって説明し、他の液体現像装置6M、6Yの構成について、共通する部分は説明を省略する。
調合ポット26Cには、トナータンク27から搬送経路29を通って液体トナーが供給されるようになっている。搬送経路29には弁30が介装されており、この弁30を開成することにより、液体トナーがトナータンク27から調合ポット26Cに付与される。
また、調合ポット26Cには、キャリア液搬送経路33および分岐路33Cを介してキャリア液タンク34が接続されている。キャリア液タンク34には、液体トナーを希釈するための透明のキャリア液が貯留されている。キャリア液として、流動パラフィンやシリコーンオイル等の高粘度のものが用いられている。
調合ポット26Cは搬送経路38を介して供給ポット20に接続されている。搬送経路38の途中部には弁39が介装されており、弁39が開成されることにより、適正濃度に調整された液体トナーが供給ポット20に対して供給される。
濃度センサ37Cは、測定空間43を有したコ字状のケース体44を備えている。濃度センサ37Cは、ケース体44上に一列に並んで配置された3個の発光素子50A、50B、50Cと、各発光素子50A、50B、50Cと測定空間43を挟んで対向して配置された受光素子50Dとを備えている。各発光素子50A、50B、50Cは同じ発光特性の赤外発光ダイオードである。各発光素子50A、50B、50Cは、850nmのピーク波長の赤外光を発するものであり、AlGaAs半導体で構成されている。受光素子50Dはピーク感度波長が1000nmのフォトトランジスタである。発光素子50A、50B、50Cによって発光部40が構成され、受光素子50Dによって受光部41が構成されている。
各発光素子50A、50B、50Cは図示しない発光制御回路に接続されており、受光素子50Dは図示しない受光制御回路に接続されている。各発光素子50A、50B、50Cから発光された赤外光が、調合ポット26Cの拡張部45を通って、受光素子50Dに受光される。
一方で、発光素子50A、50B、50Cの発光ピーク波長(850nm)が、受光素子50Dのピーク感度波長(1000nm)と大きくずれているため、受光素子50Dの受光量と比較して、受光素子50Dが感知する感知光量が低い。この実施形態では、発光素子50A、50B、50Cの個数を3個として受光部41の受光量を多く保っているので、発光素子50A、50B、50Cおよび受光素子50Dの発光ピーク波長およびピーク感度波長が相対的にずれていても、粒子濃度の測定を精度良く行うことができる。
上述の説明では、発光ピーク波長が850nmの発光素子50A、50B、50C、および発光ピーク波長が1050nmの発光素子60A、60B、60Cを用いるものとして説明したが、ピーク波長が900nm未満の赤外光、または950nm以上1100nm未満の赤外光を発する発光素子であれば、粒子濃度の測定に用いることができる。
さらにまた、濃度センサ37は調合ポット26に貯留された液体トナーのトナー粒子濃度を測定するものとして説明したが、この発明は、供給ポット20に貯留された液体トナーのトナー粒子濃度する濃度センサや、回収ポット28に貯留された液体トナーのトナー粒子濃度センサにも適用することができる。かかる場合、供給ポット20の液体トナーや回収ポット28に貯留された液体トナーの測定に適した発光ピーク波長の発光素子を用いて粒子濃度の測定が行われる。
11、12、13 現像形成機構
6C、6M、6Y 現像器
26C、26M、26Y 調合ポット(液体トナー収容容器)
37C、37M、37Y 濃度センサ
40 発光部
41 受光部
50A、50B、50C 発光素子
60A、60B、60C 発光素子
Claims (2)
- トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーを用いて静電潜像を現像する液体現像装置において、
液体トナーを収容する液体トナー収容容器と、
液体トナー収容容器において、液体トナーを挟んで互いに対向して配置された発光部および受光部を有し、受光部の受光量に基づいて液体トナーの濃度が測定されるトナー濃度測定手段とを含み、
上記発光部には、同一のピーク波長で発光する複数個の発光素子が備えられており、各発光素子は、ピーク波長が900nm未満の赤外光、または950nm以上1100nm未満の赤外光を発することを特徴とする液体現像装置。 - 感光体ドラムと、
この感光体ドラムに液体トナーを供給する上記請求項1記載の液体現像装置と、
を含むことを特徴とする湿式画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2006148746A JP2007316543A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 液体現像装置および湿式画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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2006
- 2006-05-29 JP JP2006148746A patent/JP2007316543A/ja active Pending
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