JP2007316365A - 光偏向器 - Google Patents

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Abstract

【課題】導波路型のレンズを使用することなく、かつ、構造が簡単な光偏向器を提供する。
【解決手段】光偏向部16と、光偏向部に対して光を結合させるチャネル型導波路14とを備え、光偏向部は、チャネル型導波路と光結合された結合面16cと、光偏向部に結合された結合光Bを平面導波路12に出射する出射面16bとを備える。そして、チャネル型導波路の延在方向に沿った第1直線Lと、結合光の伝播方向に沿った第2直線Lと、出射面の延在方向に沿った第3直線Lとで囲まれる三角形Trの、第2直線と第3直線とで挟まれた内角Θが90°以下の角度である。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ビームを偏向させる光偏向器に関する。
光ビームを偏向する技術は、走査型電子顕微鏡や、レーザプリンタや、バーコードスキャナや、光クロスコネクトなどの幅広い分野で使用されている。
光ビームを偏向させる手法としては、回転ミラーや、音響光学効果や、電気光学効果などが利用されている。例えば、光通信分野で用いられる光クロスコネクトでは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を利用した微小なミラーが用いられている。この光クロスコネクトは、ミラーの角度を機械的に制御することにより、数十〜一千チャネルの回線を取り扱うことができる。
しかし、MEMS技術を利用した光偏向器は、ミラーを機械的に駆動する必要がある。そのため、偏向角の切替え時間を、約1m秒よりも短縮することができないという問題点があった。
この問題点を解決するために、電気光学効果を利用して高速に偏向角を切り替えることができる光偏向器が提案されている。この種の技術として、平面導波路に電気光学的に屈折率が制御可能なプリズムを設けた光偏向器が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、多数のチャネル型光導波路を平行に配置した導波路アレイに電極を設けた光偏向器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6947625号明細書 米国特許第6449084号明細書
特許文献1に開示された技術では、プリズムに入射された平行光を集光するために、導波路型のレンズを設けていた。しかし、導波路型のレンズは製造が難しいという問題点があった。
また、特許文献2に開示された技術では、多数本のチャネル型導波路を集積する必要があり、光偏向器の構造が複雑になるという問題点があった。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものである。したがって、この発明の目的は、導波路型のレンズを使用せず、構造が簡単な光偏向器を提供することにある。
上述した目的の達成を図るために、この発明の光偏向器は、平面導波路の一領域である光偏向部と、光偏向部に対して光を結合させるチャネル型導波路とを備えている。そして、光偏向部は、チャネル型導波路と光結合された光結合面と、光結合面で光偏向部に結合された結合光を平面導波路に出射する出射面とを備えている。そして、チャネル型導波路の延在方向に沿った第1直線と、結合光の伝播方向に沿った第2直線と、出射面の延在方向に沿った第3直線とで囲まれる三角形の、第2直線と第3直線とで挟まれた内角が90°以下の角度である。
このように構成することにより、チャネル型導波路を伝播する光は、チャネル型導波路と光偏向部との屈折率差に対応する角度で光偏向部に結合される。さらに、光偏向部を伝播する結合光は、出射面から平面導波路へと出射される際に、光偏向部と平面導波路との屈折率差に対応する角度で偏向される。
この光偏向器において、光結合面は、光偏向部の側面であり、チャネル型導波路の光伝播方向に沿った側面に光結合可能な間隔を空けて対向して配置されていることが好ましい。
このように構成することにより、チャネル型導波路の側面から染み出したエバネッセント波を、光結合面を介して光偏向部に結合させることができる。
この光偏向器において、出射面は、光偏向部の側面であり、平面導波路に接して配置されていることが好ましい。
このように構成することにより、光偏向部内を伝播する結合光を、出射面を介して平面導波路へと出射できる。
この光偏向器において、光偏向部には、屈折率を変更可能な屈折率変更手段がさらに設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、光偏向部の屈折率を変更することで、光偏向部から平面導波路へと出射される光の偏向角を変化させることができる。
この光偏向器において、光偏向部の光結合面及び出射面以外の側面が、光偏向部内における結合光の伝播方向に平行に延在していることが好ましい。
このように構成することにより、光偏向部の面積を小さくすることができる。よって、光偏向部の全面に屈折率を変化させるための電極を設ける場合、その面積を小さくすることができる。結果として、電極の静電容量を小さくすることができ、電圧印加に対する屈折率変化の応答時間が短くなる。その結果、光を素早く偏向できる。
この光偏向器において、光偏向部は平面形状が鈍角三角形状であり、鈍角三角形の鈍角を挟む2つ辺のうち、一方の辺に対応する側面が光結合面であり、他方の辺に対応する側面が出射面であり、及び鈍角三角形の鈍角に対向する辺に対応する側面が結合光の伝播方向に平行に延在していることが好ましい。
この光偏向器において、光偏向部は平面形状が台形状であり、台形の上底及び下底に対応する側面が、結合光の伝播方向に平行に延在しており、上底と下底とを結ぶ2個の斜辺にそれぞれ対応する側面のうち、チャネル型導波路側に存在する一方の側面が光結合面であり、他方の側面が出射面であることが好ましい。
この光偏向器において、平面導波路内に、結合光の伝播方向に沿って直列に、光偏向部と並ぶ付加光偏向部をさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、光偏向部を単独で用いるよりも光の偏向角の変化範囲を大きくすることができる。
この光偏向器において、付加光偏向部は、1個以上の第1付加光偏向部、及び1個以上の第2付加光偏向部の双方又はいずれか一方を含むことが好ましい。
ここで、第1直線と第2直線との交点を回転中心として、第2直線を、第1直線と第3直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向を正方向とし、正方向と逆の回転方向を逆方向とする。
また、第1付加光偏向部は、第1付加光偏向部に光が入射される第1付加入射面と、第1付加光偏向部を伝播する第1付加伝播光が出射される第1付加出射面とを備えることが好ましい。
そして、第1付加伝播光の伝播方向に沿った第4直線と、第1付加入射面の延在方向に沿った第5直線と、第1付加出射面の延在方向に沿った第6直線とで囲まれる三角形の、第4直線の両端部に形成される2つの内角が、それぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角であり、かつ、第4直線と第5直線との交点を回転中心として、第4直線を、第5直線と第6直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向が正方向であることが好ましい。
また、第2付加光偏向部は、第2付加光偏向部に光が入射される第2付加入射面と、第2付加光偏向部を伝播する第2付加伝播光が出射される第2付加出射面とを備えることが好ましい。
そして、第2付加伝播光の伝播方向に沿った第7直線と、第2付加入射面の延在方向に沿った第8直線と、第2付加出射面の延在方向に沿った第9直線とで囲まれる三角形の、第7直線の両端部に形成される2つの内角が、それぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角であり、かつ、第7直線と第8直線との交点を回転中心として、第7直線を、第8直線と第9直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向が逆方向であることが好ましい。
このように構成することにより、光偏向部を単独で用いるよりも光の偏向角の変化範囲を大きくすることができる。特に、第2付加光偏向部を設けた場合、光偏向部を単独で用いた場合とは逆の方向に光を偏向することができる。
この発明の光偏向器は、高速に偏向角を切り替えることができ、製造が容易である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係を、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、種々変更できる。したがって、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。
(実施の形態1)
図1〜図4を参照して、この実施の形態の光偏向器について説明する。図1は、光偏向器の構造を概略的に示す斜視図である。
光偏向器10は、チャネル型導波路14と、平面導波路12の一領域である光偏向部16とを主な構成要素として備えている。また、光偏向器10は、任意の構成要素としてクラッド層18を備えている。
チャネル型導波路14、平面導波路12、光偏向部16及びクラッド層18は、共通の基板20の第1主面20aの上側に集積されている。
基板20は、第1主面20a及び第2主面20bを備えた平面形状が矩形の板状体、すなわち直方体である。第2主面20bの全面には、後述する屈折率変更用電極24と対をなす共通電極30が設けられている。
チャネル型導波路14は、基板20の第1主面20aの上側に配置されている。
チャネル型導波路14は、基板20の一つの側面と同一平面内にある光入射端面14aを備えていて、外部から、この光入射端面14aを経て、チャネル型導波路14へと入力光Bが入射される。チャネル型導波路14は、光入射端面14aから基板20の長手方向に沿って延在している。ここで、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bの伝播方向に沿った直線を第1直線Lとする。また、チャネル型導波路14の屈折率をnとする。
チャネル型導波路14は、光偏向部16と光結合されている。より詳細には、チャネル型導波路14は、光入射端面14a及び基板20の第1主面20aと直交する2つの側面を有している。これらの2つの側面のうち、一方の側面14bは、微小間隔26を隔てて、後述する光結合面16cに対して平行に延在している。チャネル型導波路14を伝播する入力光Bは、この側面14bからエバネッセント波として染み出して光結合面16cを経て光偏向部16に結合される。ここで、入力光Bが光偏向部16に結合される際の角度を結合角Θとする。つまり、結合角Θを、入力光Bと結合光Bとがなす鋭角側の角度とする。
以降、側面14b、微小間隔26及び光結合面16cとからなる構造体を光結合部28と称することもある。
なお、チャネル型導波路14は、第1主面20a上に形成された3層の積層構造体の中間層となっている。より詳細には、チャネル型導波路14は、その下側に形成された下部クラッド層38(図2)と、その上側に形成された上部クラッド層40(図2)とに挟まれて存在している。したがって、第1主面20aの上方から見た場合(以下、「平面視」とも称する。)、チャネル型導波路14を直接目視することはできない。なぜなら、視線が上部クラッド層40で遮られるためである。そこで、図1において、チャネル型導波路14の形状及び配置を明確に示すために、上部クラッド層40のチャネル型導波路14に対応する領域に、便宜的に斜線を施している。
平面導波路12は、基板20の第1主面20a側に配置された平面形状が矩形状のプレーナ型導波路である。平面導波路12は、平面形状が鈍角三角形状の光偏向部16と、光偏向部16以外の領域である非偏向部22とに区画されている。非偏向部22は、さらに光伝播領域22aと付帯領域22bとに区画される。
この例では、平面導波路12は、第1主面20aよりも小面積とする。また、平面視では、平面導波路12の直角に交差する2辺は、基板20の直角に交差する2辺に一致するように配置されている。
平面導波路12は、光偏向部16及び非偏向部22の区分にかかわりなく同一の材料で形成されている。より詳細には、平面導波路12は、電圧が印加されると、電気光学効果により屈折率が変化する材料(以下、電気光学材料と称する。)から形成されている。ここで、光偏向部16の屈折率をnとする。また、非偏向部22の屈折率をnとする。
なお、チャネル型導波路14の場合と同様に、平面導波路12は、その下側に形成された下部クラッド層32と、その上側に形成された上部クラッド層34とに挟まれて存在している。したがって、平面視では、平面導波路12を直接目視することはできない。そこで、図1において、平面導波路12の形状及び配置を明確に示すために、上部クラッド層34の平面導波路12に対応する領域に、便宜的に斜線を施している。
次に、平面導波路12を構成する光偏向部16及び非偏向部22について説明する。
平面導波路12を構成する光偏向部16は、平面導波路12内の鈍角三角形状の領域である。光偏向部16には、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bが結合される。そして、光偏向部16は、この結合された光(結合光B)を伝播させ、偏向した上で、出射光Bとして光伝播領域22aへと出射する。
光偏向部16には、屈折率変更手段としての屈折率変更用電極24が設けられている。この屈折率変更用電極24により、光偏向部16の屈折率nを変更することができる。これにより、結合光Bの結合角Θ、及び出射光Bの出射角Θを調整する。
屈折率変更用電極24は、光偏向部16に対応する上部クラッド層34の上面に設けられている。この屈折率変更用電極24に電圧を印加すると、電気光学効果により、平面導波路12のうち光偏向部16でのみ、屈折率が変化する。屈折率変更用電極24に電圧が印加されていなければ、光偏向部16の屈折率nは、n=nである。しかし、屈折率変更用電極24に正の電圧を印加すると光偏向部16の屈折率nは、n>nと変化する。
光偏向部16は、側面16a、16b及び16cで囲まれている。
側面16aは、結合光Bの伝播方向に沿った第2直線Lに平行に延在している。側面16aは、鈍角三角形の鈍角に対向して延在している。
側面16bは、結合光Bが光伝播領域22aへと出射する面である。そこで、以降、側面16bを出射面16bとも称する。出射面16bは、光偏向部16と光伝播領域22aとの境界をなす。結合光Bは、出射面16bから出射された後、出射光Bとして光伝播領域22a中を伝播する。
ここで、出射面16bの延在方向に沿った直線を第3直線Lとする。また、結合光Bの出射面16bに対する照角を照角Θとする。また、照角Θと対向する位置にある角度、すなわち、出射面16bと出射光Bとで形成される鋭角側の角度を出射角Θとする。
既に説明したとおり、側面16cは、側面14b及び微小間隔26とで光結合部28を構成している。そこで、この側面16cを、光結合面16cとも称する。光結合面16cを介して、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bが、光偏向部16へと結合される。光結合面16cは、平面導波路12の側面12dの一部分として構成されている。
平面導波路12を構成する非偏向部22は、光偏向部16を除外した平面導波路12の領域である。
非偏向部22を構成する光伝播領域22aは、出射面16bに接する平面導波路12の領域であり、出射面16bから出射された出射光Bが伝播する。この例では、光伝播領域22aは、平面形状を直角三角形状とする。
非偏向部22を構成する付帯領域22bは、光偏向部16の側面16aに接する領域である。付帯領域22bは、光偏向器10の任意の構成要素である。
光偏向器10を構成するクラッド層18は、平面導波路12及びチャネル型導波路14を除いた基板20の第1主面20a上に積層されている。
ここで、チャネル型導波路14の屈折率nと、光偏向部16の屈折率nと、非偏向部22の屈折率nとの間には、(n>n、かつ、n≧n)という関係が成り立つ。
また、第1直線L、第2直線L及び第3直線Lとで囲まれる三角形をTrとする。このとき、照角Θは、三角形Trにおいて、第2直線Lと第3直線Lとのなす内角として規定される。この例では、照角Θは鋭角(0°<Θ<90°)とする。
同様に、結合角Θは、三角形Trにおいて、第1直線Lと第2直線Lとのなす内角として規定される。後述のように、結合角Θは鋭角(0°<Θ<90°)となる。
さらに、出射角Θは、第3直線Lと出射光Bの伝播方向に沿った直線とのなす鋭角側の角として規定される。後述のように、出射角Θは鋭角(0°<Θ<90°)となる。
次に、図2を参照して、光偏向器10の断面構造について説明する。図2は、図1において、光偏向器10をII−II線に沿って、垂直に切断した断面切り口を概略的に示す図である。
基板20は、好ましくは、例えば導電型がn型のInPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば約100μmとする。また、共通電極30は、好ましくは、例えば、第2主面20b上に、この順序で積層されたTiとAuとを材料として形成されており、全体としての厚みは、好ましくは、例えば約300nmとする。
基板20の第1主面20a上には、下部クラッド層32、平面導波路12及び上部クラッド層34が、この順序で積層されている。以下、下部クラッド層32、平面導波路12及び上部クラッド層34からなる構造体を積層構造体36と称する。
ここで、下部クラッド層32は、好ましくは、例えば導電型がn型のInPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば約0.2μmとする。平面導波路12は、好ましくは、例えば電気光学材料であるInGaAsPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば約0.4μmとする。また、上部クラッド層34は、好ましくは、例えば導電型がp型InPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば約2μmとする。
上述したように、平面導波路12は、光偏向部16と非偏向部22とに区画される。光偏向部16に対応する上部クラッド層34上には、屈折率変更用電極24が形成されている。一方、非偏向部22に対応する上部クラッド層34上には、電極は形成されていない。
ここで、屈折率変更用電極24は、上部クラッド層34上に、この順序で積層されたTiとAuとを材料として形成されており、全体としての厚みは、好ましくは、例えば約300nmとする。
第1主面20a上には、下部クラッド層38、チャネル型導波路14及び上部クラッド層40がこの順序で積層されている。以下、下部クラッド層38、チャネル型導波路14及び上部クラッド層40からなる構造体を積層構造体42と称する。
ここで、下部クラッド層38は、好ましくは、例えば導電型がn型のInPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば約0.2μmとする。チャネル型導波路14は、好ましくは、例えばInGaAsPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば0.4μmとする。また、上部クラッド層40は、好ましくは、例えば導電型がp型InPを材料として形成されており、その厚みは、好ましくは、例えば2μmとする。
また、積層構造体36及び42以外の第1主面20aの領域には、クラッド層18が形成されている。クラッド層18は、好ましくは、例えば電気的抵抗が高く、かつ屈折率が低いFeドープInPを材料として形成されている。クラッド層18の厚みは、好ましくは、例えば積層構造体36(42)の合計膜厚と等しい値(2.6μm)とする。
これらの結果、光偏向部16の光結合面16cは、クラッド層18が充填された微小間隔26を隔ててチャネル型導波路14の側面14bと平行に対向する。ここで、光結合面16cと側面14bとの間の距離(微小間隔26の幅)は、好ましくは、例えば約1μmとする。また、図示の構成例では、基板20上に、積層構造体36,42とクラッド層18とを備えた構造体は直方体状に形成されている。
次に、図1及び図3を参照して、光偏向器10の動作について説明する。図3は、光偏向器10の主要構成要素を、伝播する光とともに模式的に示した図である。
はじめに、図1を参照して、光偏向器10の動作について概説する。
光入射端面14aから入力され、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bは、側面14bから光結合面16cへと、結合角Θで結合される。この結合角Θは、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bと、光偏向部16を伝播する結合光Bとの位相整合条件より、下記(1)式で与えられる。
=ncosΘ・・・(1)
上述のようにn<nであるので、(1)式から、結合角Θは、0°<Θ<90°の範囲の値をとる。
このようにして光偏向部16に結合された結合光Bは、光偏向部16を直進して、照角Θで出射面16bへと入射する。
出射面16bに入射した結合光Bは、出射面16bから、出射角Θの出射光Bとして光伝播領域22aへと出射される。
ここで、照角Θと出射角Θとの間には、スネルの法則より下記(2)式が成り立つ。
cosΘ=ncosΘ・・・(2)
上述のように、照角Θが鋭角であり、かつ、n≧nなので、Θは0°<Θ≦Θの範囲の値をとる。
ここで、偏向角Θを、出射光Bと第1直線Lとのなす角度と規定する。つまり、偏向角Θは、入力光Bと出射光Bとがなす角度、すなわち、光偏向器10による入力光Bの最終的な偏向角を示している。偏向角Θは、幾何学的関係から下記(3)式で与えられる。
Θ=Θ+(Θ−Θ)・・・(3)
次に、図3を参照して、光偏向器10の動作について、より具体的に説明する。ここでは、光偏向器10に関して、以下に列記する2種類の状態を考える。そして、それぞれの状態について、光偏向器10内における光の伝播の様子を説明する。
(基準状態):屈折率変更用電極24に電圧を印加しない状態。
(偏向状態):屈折率変更用電極24に正の電圧を印加した状態。
なお、図3に、基準状態における光の伝播経路を破線で、及び偏向状態における光の伝播経路を実線でそれぞれ示した。さらに、両状態を添字“S”(基準状態)、及び“C”(偏向状態)で区別した。
すなわち、基準状態における結合角ΘをΘ1Sと、照角ΘをΘ2Sと、出射角ΘをΘ3Sと、及び偏向角ΘをΘ4Sとそれぞれ称する。また、基準状態における結合光BをB2Sと、及び出射光BをB3Sとそれぞれ称する。また、基準状態における光偏向部16の屈折率nをnpSと称する。
同様に、偏向状態における結合角ΘをΘ1Cと、照角ΘをΘ2Cと、出射角ΘをΘ3Cと、及び偏向角ΘをΘ4Cとそれぞれ称する。また、偏向状態における結合光BをB2Cと、及び出射光BをB3Cとそれぞれ称する。また、偏向状態における光偏向部16の屈折率nをnpCと称する。
なお、npSとnpCとの大小関係は、npS<npCである。
(基準状態)
基準状態においては、光偏向部16の屈折率npSと光伝播領域22aの屈折率nとは等しくなる(npS=n)。その結果、(2)式よりΘ2S=Θ3Sとなる。この関係を(3)式に用いると、Θ4S=Θ1Sが得られる。つまり、基準状態では、出射面16bで出射光B3Sは偏向されない。すなわち、出射光B3Sは、結合光B2Sの伝播方向を延長した方向に伝播する。
(偏向状態)
偏向状態においては、光偏向部16の屈折率npCは、基準状態の屈折率npSよりも大きくなる(npC>npS)。その結果、(1)式よりΘ1C>Θ1Sが得られる。また、光偏向部16の屈折率npCは、光伝播領域22aの屈折率nよりも大きくなる(npC>n)。その結果、(2)式よりΘ2C>Θ3Cが得られる。
これらの関係を(3)式に用いることにより、Θ4C>Θ4Sが得られる。つまり、偏向状態では、出射光B3Cは、入力光Bの伝播方向に対して、出射光B3Sよりも大きな角度で偏向される。
すなわち、偏向状態においては、(1)光偏向部16において、結合角Θ1Cが増加する効果、及び、(2)出射角Θ3Cが照角Θ2Cよりも小さくなる効果の2つの効果が生じ、偏向角Θ4Cが偏向角Θ4Sよりも大きくなる。
次に、実施の形態1の光偏向器10の奏する効果について説明する。
この光偏向器10は、光を偏向するに当たり、導波路型レンズを使用する必要がない。したがって、容易に製造できる。
また、光偏向器10は、チャネル型導波路14と、平面導波路12に設けられた光偏向部16とを構成部品として備えており、構造が簡単である。
また、電気光学効果により光偏向部16の屈折率nを変化させることにより光を偏向するので、屈折率変更用電極24に対する電圧印加から光の偏向が生じるまでの応答時間が短い。
また、光偏向器10では、光偏向部16の側面16aを、基準状態の結合光Bの伝播方向と平行に延在させている。これにより、光偏向部16に設けられる屈折率変更用電極24の面積を小さくすることができる。その結果、屈折率変更用電極24の静電容量を小さくすることができ、電圧印加から光の偏向が生じるまでの応答時間を短くすることができる。
次に、実施の形態1の光偏向器10の設計条件について説明する。
まず、図1及び図3を参照して、結合角Θ及び照角Θの好適な大きさについて説明する。
図1より幾何学的関係から、下記(4)式が成り立つ。
ΔΘ=−ΔΘ・・・(4)
ここでΔΘは結合角Θの変分を、及びΔΘは照角Θの変分をそれぞれ表す。
(1)式の両辺の変分をとることにより、下記(5)式が得られる。
ΔncosΘ1S=nsinΘ1SΔΘ・・・(5)
ここで、Δnは、光偏向部16の屈折率nの変分を示す。
また、(2)式の両辺の変分をとることにより、下記(6)式が得られる。
ΔncosΘ2S−nΔΘsinΘ2S=n(−sinΘ3S)ΔΘ・・・(6)
ここで、ΔΘは出射角Θの変分を表す。
基準状態においてはΘ3S=Θ2Sであることを利用して、(4)〜(6)式を整理すると、下記(7)式が得られる。
(Δn/n){1/tanΘ2S+(n/n)/sinΘ1S}=−ΔΘ・・・(7)
(7)式は、光偏向部16の屈折率nの微小変化Δnと、出射光Bの出射角Θの微小変化ΔΘとの関係を示している。(7)式より、光偏向部16の屈折率変化Δnあたりの出射角変化ΔΘを大きくするためには、Θ1S及びΘ2Sを小さくすればよいことがわかる。
なお、この説明はΘ1S及びΘ2Sの好適な範囲を一般的に説明したものであり、Θ1S及びΘ2Sを特定の値に限定する趣旨ではない。特に、照角Θ2Sは90°以下の角度であれば、設計に応じた任意好適な大きさとすることができる。たとえ照角Θ2Sが90°であったとしても、n>nとの関係より、(1)式からΘ1S(=Θ4S)は有限の大きさとなる。つまり、光偏向器10は、照角Θ2Sが90°の場合でも、入力光Bを偏向することができる。
実用的な観点からは、照角Θ2Sは、45°以下の角度とすることが好ましい。このようにすることにより、光偏向部16の屈折率変化Δnに対する出射角変化ΔΘを実用上十分な大きさとすることができる。
光偏向器10では、屈折率変更用電極24を設けることにより、光偏向部16の屈折率nを変更可能に構成していた。しかし、出射光Bの偏向角Θを固定する場合には、屈折率変更用電極24は設ける必要がない。この場合には、(1)式及び(2)式を勘案して、結合角Θ及び出射角Θが所望の値となるように、光偏向部16の屈折率nをあらかじめ調整しておけばよい。
光結合部28において、チャネル型導波路14の側面14bと光偏向部16の光結合面16cとを平行に対向させる必要はない。例えば、入力光Bの伝播方向に沿って、微小間隔26の幅が狭くなるように、側面14bと光結合面16cとを配置してもよい。このようにすることにより、結合光Bの光強度分布をガウス分布に従わせることができる。
また、光結合部28の第1直線Lに沿った長さは、入力光Bが光結合部16に十分に大きな結合効率で結合することができる長さとすることが好ましい。例えば、微小間隔26の幅が約1μmの場合、側面14bと光結合面16cとの対面する長さが約300μmであれば、入力光Bの光結合部16への結合効率をほぼ100%とすることができる。
また、光結合部28において、微小間隔26の幅は1μmには限定されない。微小間隔26の幅を狭くすることにより、入力光Bの光偏向部16に対する結合効率は増大する。その結果、光結合部28の長さが短くとも、ほぼ100%の効率で入力光Bを光偏向部16に結合することができる。
電圧印加に対する屈折率変更用電極24の応答速度が遅くなることを許容できるのであれば、光偏向部16の側面16aは、結合光Bの伝播方向に平行に設ける必要はない。
次に、図4を参照して、実施の形態1の光偏向器10の変形例について説明する。図4は、光偏向器の変形例を模式的に示す平面図である。
図4に示す光偏向器39は、光偏向部41が平面視で台形状である点を除いて、光偏向器10と同様の構造である。
つまり、光偏向器39では、光偏向部41は、4つの側面41a,41b,41c,41dで囲まれている。ここで、台形の一方の斜辺に対応する側面41dは光結合面として機能する。また、台形の他方の斜辺に対応する側面41bは出射面として機能する。台形の下底と上底とにそれぞれ対応する側面41a及び41cは、基準状態の結合光Bの伝播方向と平行に延在している。
このように構成することによっても、入力光Bを偏向して出射光Bとして出射させることができる。
また、光偏向部41を台形状とすることにより、光偏向器10の光偏向部16に比べて、屈折率変更用電極43の面積を小さくすることができる。その結果、屈折率変更用電極43の静電容量を小さくすることができ、光偏向器10よりも、電圧印加から光の偏向が生じるまでの応答時間を短くすることができる。
(実施の形態2)
図5〜図8を参照して、実施の形態2の光偏向器50について説明する。なお、図5〜図8において、図1と同様の構成要素には同符号を付し、その説明を適宜省略する。
図5を参照して、光偏向器50の構成について概説する。図5は、光偏向器50の構造を概略的に示す平面図である。
光偏向器50は、実施の形態1で説明した光偏向部16にさらに、付加光偏向部52が付加されている。
付加光偏向部52は、1個の第1付加光偏向部54と、2個の第2付加光偏向部56及び58を備えている。光偏向部16、第2付加光偏向部56、第1付加光偏向部54及び第2付加光偏向部58は、平面導波路12に、結合光Bの伝播方向に沿って、この順序で直列に配置されている。
図6を参照して、第1付加光偏向部54について詳細に説明する。図6は、図5の要部を拡大した模式図であり、説明の便宜のために図5の第2付加光偏向部56,58の図示を省略している。
第1付加光偏向部54は、配置されている位置が異なる以外は、光偏向部16と同様の平面形状及び断面構造を有する。すなわち、第1付加光偏向部54は、平面導波路12の一領域として形成されている。第1付加光偏向部54は、平面形状が光偏向部16と合同な鈍角三角形である。第1付加光偏向部54は、基板20の第1主面20aに積層された積層構造体36の中間層である(図2)。また、第1付加光偏向部54に対応する上部クラッド34の上面には、屈折率変更用電極54dが形成されている(図2)。第1付加光偏向部54は、光偏向部16との重複を避けて、光偏向部16を結合光Bの伝播方向に沿って平行移動させた位置に配置されている。
屈折率変更用電極54dは、光偏向部16の屈折率制御用電極24と共通の電源72に接続されている。したがって、屈折率変更用電極54dと屈折率制御用電極24とに印加される電圧の大きさは等しい。
第1付加光偏向部54は、3つの側面で囲まれている。すなわち、第1付加光偏向部54は、第1付加入射面54aと、第1付加出射面54bと、第1付加側面54cとを備えている。
第1付加入射面54aには、平面導波路12を伝播する光が入射される。第1付加出射面54bからは、第1付加光偏向部54内を伝播する第1付加伝播光B54が、平面導波路12へと出射される。第1付加側面54cは、第1付加入射面54aと第1付加出射面54bとを接続しており、基準状態の結合光Bの伝播方向に平行に延在している。
ここで、第1付加光偏向部54の配置及び形状について、より詳細に説明する。
まず、光偏向部16において、結合光Bの伝播方向に沿った第2直線Lと、入力光Bの伝播方向に沿った第1直線Lとの交点を16Pとする。また、第1直線Lと、出射面16bの延在方向に沿った第3直線Lとの交点を16Pとする。そして、交点16Pを回転中心として、第2直線Lを、交点16Pまで回転させたときの回転方向を正方向R(+)とする。また、正方向R(+)とは逆の回転方向を逆方向R(−)とする。
さらに、第1付加光偏向部54において、第1付加伝播光B54の伝播方向に沿った直線を第4直線Lとする。また、第1付加入射面54aの延在方向に沿った直線を第5直線Lとする。さらに、第1付加出射面54bの延在方向に沿った直線を第6直線Lとする。そして、第4直線Lと第5直線Lとの交点を54Pとする。また、第5直線Lと第6直線Lとの交点を54Pとする。さらに、第4直線Lと第6直線Lとの交点を54Pとする。
このとき、交点54Pを中心として第4直線Lを、交点54Pまで回転させたときの回転方向は、光偏向部16の場合と同様に正方向R(+)となる。つまり、光偏向部16における結合光Bに対する交点16Pの位置関係と、第1付加光偏向部54における第1付加伝播光B54に対する交点54Pの位置関係とは等しい。より具体的には、光偏向部16では、交点16Pは、結合光Bの伝播方向に対して右側に存在する。同様に、第1付加光偏向部54においても、交点54Pは、第1付加伝播光B54の伝播方向に対して右側に存在している。
つまり、幾何学的な観点からは、第1付加光偏向部54は、光偏向部16に対して並進の対称操作のみを施すことにより得られる。
また、第1付加光偏向部54において、第4〜6直線L〜Lで囲まれた三角形を54Trとする。このとき、第4直線Lの両端に形成される2つの内角54Θ及び54Θを考える。より詳細には、内角54Θは、第4直線Lと第5直線Lとで挟まれた角度であり、交点54Pに形成される。また、内角54Θは、第4直線Lと第6直線Lとで挟まれた角度であり、交点54Pに形成される。
このとき、内角54Θ及び54Θは、それぞれ鋭角である。
次に、図7を参照して、第2付加光偏向部56及び58について詳細に説明する。図7は、図5の要部を拡大した模式図であり、説明の便宜のために第1付加光偏向部54の図示を省略している。
なお、第2付加光偏向部56及び58は、配置位置が異なっている点を除いて同様の構成を有している。したがって、以下の記載では、第2付加光偏向部56を例に挙げて説明を行う。
第2付加光偏向部56は、配置されている位置が異なる以外は、光偏向部16と同様の平面形状及び断面構造を有する。すなわち、第2付加光偏向部56は、平面導波路12の一領域として形成されている。第2付加光偏向部56は、平面形状が光偏向部16と合同な鈍角三角形である。第2付加光偏向部56は、基板20の第1主面20aに積層された積層構造体36の中間層である(図2)。また、第2付加光偏向部56に対応する上部クラッド34の上面には、屈折率変更用電極56dが形成されている(図2)。第2付加光偏向部56は、光偏向部16との重複を避けて、光偏向部16を結合光Bの伝播方向に沿って平行移動させ、かつ180°回転させた位置に配置されている。
屈折率変更用電極56dは、光偏向部16の屈折率制御用電極24とは別系統の電源74に接続されている。したがって、屈折率変更用電極56dに印加される電圧の大きさを、光偏向部16及び第1付加光偏向部54とは独立して制御できる。
第2付加光偏向部56は、3つの側面で囲まれている。すなわち、第2付加光偏向部56は、第2付加入射面56aと、第2付加出射面56bと、第2付加側面56cとを備えている。
第2付加入射面56aには、平面導波路12を伝播する光が入射される。第2付加出射面56bからは、第2付加光偏向部56内を伝播する第2付加伝播光B56が、平面導波路12へと出射される。第2付加側面56cは、第2付加入射面56aと第2付加出射面56bとを接続しており、基準状態の結合光Bの伝播方向に平行に延在している。
ここで、第2付加光偏向部56の配置及び形状についてより詳細に説明する。
第2付加光偏向部56において、第2付加伝播光B56の伝播方向に沿った直線を第7直線Lとする。また、第2付加入射面56aの延在方向に沿った直線を第8直線Lとする。さらに、第2付加出射面56bの延在方向に沿った直線を第9直線Lとする。そして、第7直線Lと第8直線Lとの交点を56Pとする。また、第8直線Lと第9直線Lとの交点を56Pとする。さらに、第7直線Lと第9直線Lとの交点を56Pとする。
このとき、交点56Pを中心として第7直線Lを、交点56Pまで回転させたときの回転方向は、光偏向部16の場合とは逆に逆方向R(−)となる。つまり、光偏向部16における結合光Bに対する交点16Pの位置関係と、第2付加光偏向部56における第2付加伝播光B56に対する交点56Pの位置関係とは逆である。より具体的には、光偏向部16では、交点16Pは、結合光Bの伝播方向に対して右側に存在する。一方、第2付加光偏向部56においては、交点56Pは、第2付加伝播光B56の伝播方向に対して左側に存在している。
つまり、幾何学的な観点からは、第2付加光偏向部56は、光偏向部16に対して並進及び回転の対称操作を施すことにより得ることができる。
また、第2付加光偏向部56において、第7〜9直線L〜Lで囲まれた三角形を56Trとする。このとき、第7直線Lの両端に形成される2つの内角56Θ及び56Θを考える。より詳細には、内角56Θは、第7直線Lと第8直線Lとで挟まれた角度であり、交点56Pに形成される。また、内角56Θは、第7直線Lと第9直線Lとで挟まれた角度であり、交点56Pに形成される。
このとき、内角56Θ及び56Θは、それぞれ鋭角である。
次に、光偏向器50の動作について説明する。
ここで、付加光偏向部52を通過して、平面導波路12に出射される光を出射光Boutとする。
まず、図6を参照して、光偏向部16及び第1付加光偏向部54に正の電圧が印加され、かつ、第2付加光偏向部56及び58に電圧が印加されていない場合について説明する。
このとき光偏向部16から出射した出射光Bは、第2付加光偏向部56(不図示)を横断し、第1付加光偏向部54の第1付加入射面54aに入射する。上述のように第2付加光偏向部56には電圧が印加されていないので、第2付加光偏向部56の屈折率は、平面導波路12の屈折率と等しくなる。その結果、出射光Bは、第2付加光偏向部56で偏向されることなく直進し、第1付加入射面54aに至る。
出射光Bは、第1付加入射面54aを介して第1付加光偏向部54内部に導入される。第1付加光偏向部54に導入された光は、第1付加伝播光B54として第1付加光偏向部54内部を直進する。
ところで、第1付加光偏向部54には光偏向部16と等しい電圧が印加されているので、その屈折率はn(>n)となる。ここで、出射光Bの第1付加入射面54aに対する照角、すなわち、内角54Θと対向する角度を54Θ’とする。このとき、内角54Θと照角54Θ’との間には、スネルの法則より、下記(8)式が成り立つ。
cos54Θ’=ncos54Θ・・・(8)
ここで、n>nであるので、(8)式より54Θ>54Θ’となる。つまり、第1付加伝播光B54は、出射光Bに対して、R(−)方向に偏向される。
このようにして第1付加光偏向部54内に導入された第1付加伝播光B54は、第1付加出射面54bに至る。そして、第1付加出射面54bから、出射光Boutとして平面導波路12へと出射される。ここで、出射光Boutの第1付加出射面54bからの出射角、すなわち、内角54Θと対向する角度を54Θ’とする。このとき内角54Θと出射角54Θ’との間には、スネルの法則より、下記(9)式が成り立つ。
cos54Θ’=ncos54Θ・・・(9)
ここで、n>nであるので、(9)式より54Θ>54Θ’となる。つまり、出射光Boutは、第1付加伝播光B54に対して、R(−)方向に偏向される。
以上をまとめると、入力光Bは、光偏向部16でR(−)方向に偏向され、さらに第1付加光偏向部54により、R(−)方向に偏向されて、出射光Boutとして平面導波路12に出射される。
次に、図7を参照して、第2付加光偏向部56及び58に正の電圧が印加され、かつ、光偏向部16及び第1付加光偏向部54に電圧が印加されていない場合について説明する。
このとき光偏向部16から出射した出射光Bは、平面導波路12を横断し、第2付加光偏向部56の第2付加入射面56aに入射する。上述のように光偏向部16には電圧が印加されていないので、光偏向部16の屈折率は、平面導波路12の屈折率と等しくなる。その結果、出射光Bは、出射面16bで偏向されることなく直進し、第2付加入射面56aに至る。
出射光Bは、第2付加入射面56aを介して第2付加光偏向部56内部に導入される。第2付加光偏向部56に導入された光は、第2付加伝播光B56として第2付加光偏向部56内部を直進する。
ところで、第2付加光偏向部56には正の電圧が印加されているので、その屈折率はn(>n)となる。ここで、出射光Bの第2付加入射面56aに対する照角、すなわち、内角56Θと対向する角度を56Θ’とする。このとき、内角56Θと照角56Θ’との間には、スネルの法則より、下記(10)式が成り立つ。
cos56Θ’=ncos56Θ・・・(10)
ここで、n>nであるので、(10)式より56Θ>56Θ’となる。つまり、第2付加伝播光B56は、出射光Bに対して、R(+)方向に偏向される。
このようにして第2付加光偏向部56内に導入された第2付加伝播光B56は、第2付加出射面56bに至る。そして、第2付加出射面56bから、出射光B56outとして平面導波路12へと出射される。ここで、出射光B56outの第2付加出射面56bからの出射角、すなわち、内角56Θと対向する角度を56Θ’とする。このとき内角56Θと出射角56Θ’との間には、スネルの法則より、下記(11)式が成り立つ。
cos56Θ’=ncos56Θ・・・(11)
ここで、n>nであるので、(11)式より56Θ>56Θ’となる。つまり、出射光B56outは、第2付加伝播光B56に対して、R(+)方向に偏向される。
出射光B56outは、平面導波路12を伝播して第2付加光偏向部58に至り、第2付加光偏向部58により、第2付加光偏向部56の場合と同様に、R(+)方向に偏向される。そして、出射光Boutとして平面導波路12に出射される。
以上をまとめると、入力光Bは、第2付加光偏向部56でR(+)方向に偏向され、さらに第2付加光偏向部58により、R(+)方向に偏向されて、出射光Boutとして平面導波路12に出射される。
次に、実施の形態2の光偏向器50の奏する効果について説明する。
光偏向器50は、光偏向部16を単独で用いる光偏向器10よりも出射光Boutの偏向角の変化範囲を大きくすることができる。つまり、光偏向部16及び第1付加光偏向部54に正の電圧を印加し、かつ、第2付加光偏向部56及び58に電圧を印加しない状態において、光は、光偏向部16及び第1付加光偏向部54の両者により、2度にわたってR(−)方向に偏向される。
同様に、第2付加光偏向部56及び58に正の電圧を印加し、かつ、光偏向部16及び第1付加光偏向部54に電圧を印加しない状態において、光は、第2付加光偏向部56及び58により、2度にわたってR(+)方向に偏向される。
次に、実施の形態2の光偏向器50の設計条件について説明する。
付加光偏向部52は、第1付加光偏向部54及び第2付加光偏向部56,58の両者を備える必要はない。第1付加光偏向部54又は第2付加光偏向部56,58のいずれか一方を備えていてもよい。
また、第1付加光偏向部54の個数は1個には限定されない。第1付加光偏向部の個数は、要求される出射光Boutの偏向角に応じた任意好適な個数とすることができる。
同様に、第2付加光偏向部56,58の個数も2個には限定されない。要求される出射光Boutの偏向角に応じた任意好適な個数とすることができる。
また、第1付加光偏向部54の形状は、光偏向部16と合同である必要はない。以下に示す2条件を満足するような形状であればよい。(条件1):内角54Θ及び54Θがそれぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角である。(条件2):交点54Pを中心として第4直線Lを、交点54Pまで回転させたときの回転方向が、光偏向部16の場合と同方向となる。
同様に、第2付加光偏向部56,58の形状は、光偏向部16と合同である必要はない。以下に示す2条件を満足するような形状であればよい。(条件1):内角56Θ及び56Θがそれぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角である。(条件2):交点56Pを中心として第7直線Lを、交点56Pまで回転させたときの回転方向が、光偏向部16の場合と逆方向となる。
次に、図8を参照して、実施の形態2の光偏向器50の変形例について説明する。図8は、光偏向器の変形例を模式的に示す平面図である。
光偏向器60は、(1)光偏向部62の形状が、光偏向部16と異なっている点、(2)第2付加光偏向部が設けられていない点、(3)第1付加光偏向部64が3個設けられている点、及び(4)第1付加光偏向部64の形状が、第1付加光偏向部54と異なっている点が実施の形態2の光偏向器50とは異なっている。
より詳細には、光偏向器60は、光偏向部62と第1付加光偏向部64とを備えている。
光偏向部62は、平面形状が直角三角形状であり、側面62aと、出射面62bと、光結合面62cとで囲まれている。
側面62aは、光偏向部62を伝播する結合光Bの伝播方向に沿った第2直線Lに平行に延在している。
出射面62bは、光偏向部62を伝播する結合光Bが平面導波路12へと出射される側面である。出射面62bは、結合光Bの照角Θが90°となるように配置されている。したがって、出射光Bの出射角Θも90°である。結果として、結合光Bは、出射面62bでは偏向されずに直進する。
光結合面62cは、チャネル型導波路14と光結合しており、実施の形態1の光偏向部16の光結合面16cと同様に構成されている。その結果、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bは、結合角Θで光偏向部62に結合される。
ここで、チャネル型導波路14を伝播する入力光Bの伝播方向に沿った直線を第1直線Lとし、及び、出射面62bの延在方向に沿った直線を第3直線Lとする。
そして、第1直線Lと第2直線Lとの交点を62Pとし、及び第1直線Lと第3直線Lとの交点を62Pとする。さらに、交点62Pを回転中心として、第2直線Lを交点62Pまで回転させたときの回転方向をR(+)とする。また、正方向R(+)とは逆の回転方向を逆方向R(−)とする。
第1付加光偏向部64は、3個のサブ偏向部66,68,70を備えている。
これらのサブ偏向部66,68,70は、それぞれ合同の鋭角2等辺三角形であり、2等辺三角形の底辺に対応する側面66a,68a,70aは、光偏向部62の側面62aの延長線上に配置されている。つまり、サブ偏向部66,68,70は、結合光Bの伝播方向に沿って、この順序で直列に、光偏向部62と並んで配置されている。
以下、3個のサブ偏向部66,68,70の中から、サブ偏向部66を例にとり、その構成の詳細を説明する。
サブ偏向部66は、側面66aと、第1付加入射面66bと、第1付加出射面66cとで囲まれている。
第1付加入射面66bには、出射面62bから出射された出射光Bが入射する。
第1付加出射面66cからは、サブ偏向部66内を伝播した第1付加伝播光B66が平面導波路12へと出射される。
ここで、第1付加伝播光B66の伝播方向に沿った直線を第4直線Lとする。また、第1付加入射面66bの延在方向に沿った直線を第5直線Lとする。さらに、第1付加出射面66cの延在方向に沿った直線を第6直線Lとする。そして、第4直線Lと第5直線Lとの交点を66Pとする。また、第5直線Lと第6直線Lとの交点を66Pとする。さらに、第4直線Lと第6直線Lとの交点を66Pとする。
このとき、交点66Pを中心として第4直線Lを、交点66Pまで回転させたときの回転方向は、光偏向部62の場合と同様にR(+)となる。つまり、光偏向部62における結合光Bに対する交点62Pの位置関係と、サブ偏向部66における第1付加伝播光B66に対する交点66Pの位置関係とは等しい。より具体的には、光偏向部62では、交点62Pは、結合光Bの伝播方向に対して右側に存在し、同様に、サブ偏向部66においても、交点66Pは、第1付加伝播光B66の伝播方向に対して右側に存在している。
また、サブ偏向部66において、第4〜6直線L〜Lで囲まれた三角形を66Trとする。このとき、第4直線Lの両端に形成される2つの内角66Θ及び66Θを考える。より詳細には、内角66Θは、第4直線Lと第5直線Lとで挟まれた角度であり、交点66Pに形成される。また、内角66Θは、第4直線Lと第6直線Lとで挟まれた角度であり、交点66Pに形成される。
このとき、内角66Θ及び66Θは、それぞれ鋭角である。
このように構成された光偏向器60を用いることにより、光偏向部62から出射された出射光Bは、サブ偏向部66,68及び70を通過するたびに、R(−)方向に偏向される。結果として、光偏向器60による光の偏向角を大きくすることができる。
実施の形態1の光偏向器の構造を概略的に示す斜視図である。 図1において、光偏向器をII−II線に沿って、垂直に切断した断面切り口を概略的に示す図である。 実施の形態1の光偏向器の主要構成要素を、伝播する光とともに模式的に示した図である。 実施の形態1の光偏向器の変形例を模式的に示す平面図である。 実施の形態2の光偏向器の構造を概略的に示す平面図である。 図5の要部を拡大した模式図である。 図5の要部を拡大した模式図である。 実施の形態2の光偏向器の変形例を模式的に示す平面図である。
符号の説明
10 光偏向器
12 平面導波路
14 チャネル型導波路
14a 光入射端面
14b 側面
16 光偏向部
16a 側面
16b 出射面(側面)
16c 光結合面(側面)
16P,16P 交点
Tr 三角形
18 クラッド層
20 基板
20a 第1主面
20b 第2主面
22 非偏向部
22a 光伝播領域
22b 付帯領域
24 屈折率変更用電極
26 微小間隔
28 光結合部
30 共通電極
32 下部クラッド層
34 上部クラッド層
36 積層構造体
38 下部クラッド層
39 光偏向器
40 上部クラッド層
41 光偏向部
42 積層構造体
43 屈折率変更用電極
50 光偏向器
52 付加光偏向部
54 第1付加光偏向部
54a 第1付加入射面
54b 第1付加出射面
54c 第1付加側面
54d 屈折率変更用電極
54P,54P,54P 交点
54Tr 三角形
56,58 第2付加光偏向部
56a 第1付加入射面
56b 第1付加出射面
56c 第1付加側面
56d 屈折率制御用電極
56P,56P,56P 交点
60 光偏向器
62 光偏向部
62a 側面
62b 出射面
62c 光結合面
62P,62P 交点
64 第1付加光偏向部
66,68,70 サブ偏向部
66a 側面
66b 第1付加入射面
66c 第1付加出射面
66P,66P,66P 交点
66Tr 三角形
72,74 電源
第1直線
第2直線
第3直線
第4直線
第5直線
第6直線
第7直線
第8直線
第9直線

Claims (9)

  1. 平面導波路の一領域である光偏向部と、該光偏向部に対して光を結合させるチャネル型導波路とを備え、
    前記光偏向部は、前記チャネル型導波路と光結合された光結合面と、該光結合面で前記光偏向部に結合された結合光を前記平面導波路に出射する出射面とを備え、
    前記チャネル型導波路の延在方向に沿った第1直線と、前記結合光の伝播方向に沿った第2直線と、前記出射面の延在方向に沿った第3直線とで囲まれる三角形の、前記第2直線と前記第3直線とで挟まれた内角が90°以下の角度であることを特徴とする光偏向器。
  2. 前記光結合面は、前記光偏向部の側面であり、前記チャネル型導波路の光伝播方向に沿った側面に光結合可能な間隔を空けて対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光偏向器。
  3. 前記出射面は、前記光偏向部の側面であり、前記平面導波路に接して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光偏向器。
  4. 前記光偏向部には、屈折率を変更可能な屈折率変更手段がさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光偏向器。
  5. 前記光偏向部の前記光結合面及び前記出射面以外の側面が、当該光偏向部内における前記結合光の伝播方向に平行に延在していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光偏向器。
  6. 前記光偏向部は平面形状が鈍角三角形状であり、該鈍角三角形の鈍角を挟む2つ辺のうち、一方の辺に対応する側面が前記光結合面であり、他方の辺に対応する側面が前記出射面であり、及び
    前記鈍角三角形の前記鈍角に対向する辺に対応する側面が前記結合光の伝播方向に平行に延在していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光偏向器。
  7. 前記光偏向部は平面形状が台形状であり、該台形の上底及び下底に対応する側面が、前記結合光の伝播方向に平行に延在しており、
    前記上底と前記下底とを結ぶ2個の斜辺にそれぞれ対応する側面のうち、前記チャネル型導波路側に存在する一方の側面が前記光結合面であり、他方の側面が前記出射面であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光偏向器。
  8. 前記平面導波路内に、前記結合光の伝播方向に沿って直列に、前記光偏向部と並ぶ付加光偏向部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光偏向器。
  9. 前記付加光偏向部は、1個以上の第1付加光偏向部、及び1個以上の第2付加光偏向部の双方又はいずれか一方を含み、
    前記第1直線と前記第2直線との交点を回転中心として、該第2直線を、前記第1直線と前記第3直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向を正方向とし、該正方向と逆の回転方向を逆方向とするときに、
    前記第1付加光偏向部は、当該第1付加光偏向部に光が入射される第1付加入射面と、当該第1付加光偏向部を伝播する第1付加伝播光が出射される第1付加出射面とを備え、
    前記第1付加伝播光の伝播方向に沿った第4直線と、前記第1付加入射面の延在方向に沿った第5直線と、前記第1付加出射面の延在方向に沿った第6直線とで囲まれる三角形の、前記第4直線の両端部に形成される2つの内角が、それぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角であり、かつ、
    前記第4直線と前記第5直線との交点を回転中心として、前記第4直線を、前記第5直線と前記第6直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向が前記正方向であり、
    前記第2付加光偏向部は、当該第2付加光偏向部に光が入射される第2付加入射面と、当該第2付加光偏向部を伝播する第2付加伝播光が出射される第2付加出射面とを備え、
    前記第2付加伝播光の伝播方向に沿った第7直線と、前記第2付加入射面の延在方向に沿った第8直線と、前記第2付加出射面の延在方向に沿った第9直線とで囲まれる三角形の、前記第7直線の両端部に形成される2つの内角が、それぞれ鋭角であるか、又は一方が直角で他方が鋭角であり、かつ、
    前記第7直線と前記第8直線との交点を回転中心として、前記第7直線を、前記第8直線と前記第9直線との交点まで最小の回転角で回転させる際の回転方向が前記逆方向であることを特徴とする請求項8に記載の光偏向器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011081362A (ja) * 2009-09-14 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 導波路型電気光学素子及びその製造方法
JP2017072802A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 住友電気工業株式会社 半導体光偏向器及び半導体光スイッチ

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