JP2007316252A - 露光ヘッドの検査装置及びプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】高温下で動作不良となる露光ヘッドを簡単に判別する。
【解決手段】常温(25℃)下で、露光ヘッドの各シャッタセルの配列方向での光量分布(A)を測定する。この常温下光量分布(A)に基づき、各セルの光量を一定にするシェーディング補正データを算出する。算出した補正データに基づき補正した一定階調レベルで、各シャッタセルを駆動し、高温(40℃)下の光量分布(C)を測定する。高温下での光量分布(C)に基づき、しきい値m1を超えて光量が低下したシャッタセルの有無を検出する。しきい値m1を超えて光量低下がある場合に、露光ヘッドを不良品と判定する。露光ヘッドを組み込んだ後にテストプリントして不良品を判定する必要がなく、簡単に露光ヘッドの不良品を判別することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、露光ヘッドの検査装置及びプリンタに関し、更に詳しくはインスタントフィルム等の記録媒体に画像を記録するプリンタ及びこれに用いる露光ヘッドの検査装置に関するものである。
記録媒体としてインスタントフィルムを用い、露光ヘッドによって画像をインスタントフィルム上に潜像として記録するものが知られている(特許文献1)。
前記露光ヘッドは、光源としてレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の発光色を持つ発光素子(LED)を備え、これら発光素子で順次に発光されたR,G,Bの各光がライトガイドを介してインスタントフィルムの主走査方向に延びた液晶シャッタアレイに導かれる。前記R,G,Bの各光は、液晶シャッタアレイの各シャッタによって画像の階調に応じた光量に調節されてインスタントフィルム上に順次に結像される。これにより、カラー画像の潜像が記録される。
特開2005−17577号公報
液晶シャッタアレイの各液晶セルの動作にはバラツキがあり、そのまま用いると画像データに応じた画素を記録することができず、濃度むらや色むらが発生する。このため、各液晶セルを一定階調レベルの画像データで記録したテストプリントを行い、各液晶セルに対応した画素の濃度を測定し、同一階調レベルでは同一濃度に発色するように液晶セル毎に補正データを求めるいわゆるシェーディング補正を行っている。このシェーディング補正により各液晶セルの特性バラツキをなくして、画素データに応じた濃度に各画素を発色させることができる。
しかしながら、常温よりも高い高温下でプリントを行うと、図10(B)に示すように、例えばネガタイプのインスタントフィルム100を記録媒体として用いる場合には、露光エリア100bの中央部のみに白いスジ102が発生することがあった。図10は、この高温下プリントにおける白スジ102の発生を説明するためのもので、(A)は常温下で露光エリア100bに対して256階調表現の128階調レベルのグレーパターン101を記録したものであり、(B)は同様のグレーパターン101を高温下で記録したものである。なお、100aは現像液ポッドであり、100cは現像液のトラップ部材である。
この白スジ102の発生を解析したところ、高温下では静電気の影響によって、中央部の液晶セルにマイナスイオンが発生し、このマイナスイオンの影響によって液晶セルのシャッタ応答性が低下し、この部分の液晶セルによる画素が光量不足で白くなり、白スジ102となって現れることが判った。この白スジ102は全ての液晶シャッタアレイに現れるものではなく、何らかの原因で一部のシャッタアレイに発生することも判っている。このような高温環境下で常温と異なるシャッタ特性を示す液晶セルを有する露光ヘッドは、プリンタに組み込んでテストプリントを行って始めて、不良品であることが判るため、それまでの組み立て工程が無駄となる問題がある。また、この不良品の露光ヘッドを取り外して正常な露光ヘッドと交換する交換工程も必要になるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、特定温度下で常温とは異なるシャッタ特性を一部に有する液晶シャッタアレイを用いた露光ヘッドをプリンタに組み込む前に事前に検査することができるようにした検査装置及びプリンタを提供することを目的とする。さらに、本発明の別の目的は、事前検査で求めたシェーディング補正データをプリンタに直接に書き込めるようにして、プリンタの組立後のテストプリント及びシェーディング補正処理を不要とすることにある。
本発明は、光源からの光を透過または遮蔽する複数の液晶セルを並べてなる液晶シャッタを有する露光ヘッドの検査装置であって、常温及びこの常温とは異なる特定温度の二つの温度下で、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定し、測定した二つの温度下における光量分布に基づき、前記特定温度で常温とは異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品検査部を有することを特徴とする。
前記不良品検査部は、前記常温下及び前記特定温度下で、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定する光量分布測定部、測定した二つの温度下における光量分布の差を求める光量分布差演算部、前記光量分布差に基づき特定温度で常温と異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品判定部を有することを特徴とする。
また、前記不良品検査部は、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定する光量分布測定部、前記光量分布測定部により常温下で光量分布を測定し、この測定した常温下光量分布に基づき各セルの光量を一定にする補正データを算出する補正データ算出部、補正データ算出部による補正データに基づき各液晶セルを駆動して前記特定温度下で前記光量分布測定部により特定温度下光量分布を測定し、この測定した特定温度下光量分布に基づき、特定温度で常温と異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品判定部を有することを特徴とする。さらに、前記液晶シャッタの識別番号に対応させて前記補正データを記憶する補正データ記憶部を有することを特徴とする。また、前記液晶シャッタの識別番号を受け取り、この識別番号に対応する補正データを送信するデータ通信部を有することを特徴とする。前記常温は25℃であり、特定温度は40℃である。
また、本発明のプリンタは、上記露光ヘッドの検査装置で検査された露光ヘッドと、画像データに対応して前記露光ヘッドの各液晶シャッタを駆動し記録媒体に画像を露光する露光ヘッド駆動部と、前記露光ヘッド及び記録媒体を相対移動させつつ前記露光ヘッド駆動部を作動させて記録媒体に画像を記録する制御部と、前記画像データを含むデータを通信するデータ通信部と、前記露光ヘッドに対応する前記補正データを前記データ通信部を介し受け取って記憶する補正データ記憶部とを備え、前記露光ヘッド駆動部は、前記補正データ記憶部からの補正データに基づき補正を行い前記画像を露光することを特徴とする。
本発明によれば、常温及びこの常温とは異なる特定温度の二つの温度下で、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定し、測定した二つの温度下における光量分布に基づき、前記特定温度で常温とは異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品検査部を有するから、露光ヘッドをプリンタに取り付けた状態でテストプリントを行い検査するものと異なり、露光ヘッド単体で不良品か否かを判定することができ、不良品を組み立てしまうことや、組み立てた不良品を正常品に交換することが無くなり、プリンタを効率よく製造することができる。また、テストプリントが不要になり、不良品の判定を効率よく行うことができる。
図1に示すように、本発明の検査対象である露光ヘッド10は、インスタントフィルム11の搬送方向である副走査方向と直交する主走査方向に長いバックライトとしての光ガイド12と、この光ガイドの一端部に配置されるLED13R,13G,13Bと、液晶シャッタアレイ15と、セルフォックレンズ(登録商標)アレイ16とから構成されている。光ガイド12の上面及び下面には拡散板17,18が、他端部には拡散板14が取り付けられている。拡散板18には射出開口18aが形成されている。また、光ガイド12の上面12bには、光反射膜19が取り付けられている。光反射膜19は2等辺三角形に形成されており、一端から入射される光が射出開口18aの主走査方向でほぼ均一な出射光量となるように、光の反射量を変化させる。
前記LED13R,13G,13Bは、光の3原色であるレッド光(R光),グリーン光(G光),ブルー光(B光)をそれぞれ発光し、画像の1ラインを記録する際に、1個ずつ順次に発光される。
前記R光,G光,B光が順次に放出される度に、各光が光ガイド12の内部に入り、射出開口18aから放出される。そして、液晶シャッタアレイ15の各シャッタセル15aによって光量が調節され、その先にあるセルフォックレンズ(登録商標)アレイ16を通ってインスタントフィルム11の露光面11bの同一点に結像される。
例えば、480素子の液晶シャッタアレイ15を用いて画像データに応じて各シャッタの開口時間を制御することで画像データに応じた階調を持つ480個の光点がインスタントフィルム11上に潜像として記録される。これが副走査方向にも640ライン分記録され、480×640個の光点がインスタントフィルム11上に潜像として記録される。各光点は、R,G,Bの3色の光でそれぞれ記録されるため、カラー画像を表わす潜像が得られる。
図2は、露光ヘッド10が取り付けられるプリンタ20のプリント部21を示している。プリンタ20は、小型,軽量かつ薄型のいわゆるモバイルタイプであり、コンパクトに構成されている。記録媒体としては、モノシートでネガタイプのインスタントフィルム11が用いられる。このインスタントフィルム11は、例えば10枚単位でフィルムパッケージ22に装填されている。そして、フィルムパッケージ22から、図示しないクロー部材により最上層の1枚のインスタントフィルム11が送り出されて、搬送ローラ対23にニップ搬送される。
ニップ搬送されたインスタントフィルム11は、搬送に同期して露光ヘッド10によりライン露光され、R、G、Bの各画像が潜像として順次記録される。ライン露光されたインスタントフィルム11は、展開ローラ対25により現像液ポッド11a(図1参照)が裂開されることにより、露光面11b(図1参照)の内側に現像液が展開されて、現像処理される。また、余剰の現像液は現像液ポッド11aとは反対側に設けたトラップ部材100c(図10参照)によりトラップされる。なお、搬送ローラ対23と展開ローラ対25との間には、現像液の展開を均一に行うための展開制御板26,27が配置されており、展開ローラ対25のフィルム出口側にはフィルムガイド28が配置されている。
図3は本発明の露光ヘッド検査装置を示す概略図である。露光ヘッド検査装置30はパソコン31に接続されている。パソコン31は、露光ヘッド検査装置30からのシェーディング補正データを受け取り、これを露光ヘッド識別データと共に、内部の記憶装置に記憶する。また、パソコン31は赤外線通信部32を備えており、露光ヘッド10が取り付けられたプリンタ20の赤外線通信部34を介し、赤外線通信が可能になっている。この赤外線通信により、プリンタ20のコントローラ内メモリに、シェーディング補正データを書き込む。この補正データの書き込みはプリンタ20の工場出荷前に行われる。また、プリンタ20の赤外線通信部34は、例えばカメラ付き携帯電話35の赤外線通信部36との間で、画像データの受け渡しを行う。プリンタ20は、受け取った画像データに基づきインスタントフィルム11に画像を記録する。
露光ヘッドの検査装置40は、機枠41と露光ヘッド載置台42と蓋部43と露光ヘッド駆動部44とコントローラ45とを備えている。機枠41は箱型状に構成されており、上部に蓋部43が取付軸46を介し開閉自在に取り付けられている。蓋部43は閉じられた時に内部を光密に保つように構成されている。
蓋部43が閉じられた状態で、蓋部43内に対面する位置で機枠41の上面41aには露光ヘッド載置台42が設けられている。この載置台42は、露光ヘッド10を所定位置で保持するように凹部42aまたは位置決め部材が設けられている。この載置台42に露光ヘッド10が載せられると、載置台42に設けた接続ピン48が露光ヘッド10のプリントパターンの所定エリアに当接する。接続ピン48は露光ヘッド駆動部44に接続されており、この露光ヘッド駆動部44により露光ヘッド10が駆動される。
蓋部43には、ヒータ51とラインセンサ52とが設けられている。ラインセンサ52は、例えばNMOSセンサから構成されるが、他のCCDなどの撮像装置を用いてもよい。ヒータ51は温調機53に接続されて、蓋部43内の露光ヘッド10を高温環境下である例えば40℃に保持する。また、温調機53がオフされたときには、ヒータ51による温調が停止され、露光ヘッド10は検査装置40が置かれた環境温度となる。
ラインセンサ52は、蓋部43が閉じられたときに、露光ヘッド10の各シャッタ素子からの光量を測定し、その測定データをコントローラ45に送る。後に詳しく説明するように、各シャッタ素子の光量の測定は、常温(例えば25℃であり、温調機53をオフにした状態での検査装置30が設置されている室内温度)と、高温(例えば40℃であり、蓋部43を閉じてヒータ51及び温調機53により設定された蓋部43内及び露光ヘッド10の温度)の下で、それぞれ測定される。
コントローラ45はMPU、ROM、RAMなどから構成されており、ROMに記憶された所定のプログラムに従い各部を制御して、露光ヘッド10の検査を行う。まず、コントローラ45は常温環境下でシェーディング補正データを算出する。
図4は、コントローラ45におけるシェーディング補正データの演算処理のフローチャートである。まず、暗ノイズ除去処理を行う。この暗ノイズ除去処理では、シャッタの電源をオンにし、シャッタが閉状態の各セルのラインセンサ出力電圧を記録し、その後、所定階調でシャッタを駆動した際の各セルからの出力電圧から前記記録電圧を差し引いた値を求めることで、暗ノイズ除去後の各セルの信号電圧を取得する。
次に、露光ヘッド10の各シャッタセル15a(図1参照)の位置を検出して、各シャッタセル15aを特定し、各シャッタセル15aと測定光量との対応を取る。次に、各セル15aを128階調レベルで画素を記録する際の駆動時間で駆動する。本実施形態では、各セル15aによる階調表現は256階調であり、ほぼ中間の濃度で発色する128階調レベルの駆動時間で各シャッタセル15aを駆動する。次に、ラインセンサ52からの出力値をコントローラ45に取り込み、各シャッタセル15aによる主走査方向光量分布を求める。得られた光量分布の一例を図5(A)に示す。
次に、各シャッタセル15aにおいて最低光量となっているセルを求める。そして、このセルの最低光量を基準光量として、他のシャッタセルの光量が基準光量となるように、補正するための補正量を階調数表示で求める。次に、求めた補正量で128階調を補正した補正階調数で各セルを駆動し、各セルの光量分布を再度求める。求めた光量分布において、最大値及び最小値が規格範囲内か否かを判定し、規格範囲外の場合には、規格範囲外のシャッタセルに対して再度、補正量を求める。そして、この補正量で補正された補正階調数で各シャッタセルを駆動し、補正階調数が基準とした最小光量のセルとほぼ同じ光量となるように、補正量を収束させる。このようにして、図5(B)に示すように、各シャッタセルによる光量が略同一となったときに、シェーディング補正処理を終了する。
このシェーディング補正処理は、R光、G光、B光の三色光についてそれぞれ行い、各色光についてのシェーディング補正データを求める。求めたシェーディング補正データは、露光ヘッド毎にこの露光ヘッドの識別データとともに、コントローラ45内のメモリ45aに一時的に記憶する。次に、パソコン31に露光ヘッド識別データとともにシェーディング補正データを送り、パソコン31の記憶装置に記憶する。
次に、図6のフローチャートを参照して、露光ヘッドの不良品判定処理を説明する。まず、高温下光量分布測定処理を行う。蓋部43が閉じられると、露光ヘッド10が40℃の高温状態となるようにヒータ51及び温調機53によって、蓋部43内温度が制御される。そして、露光ヘッド10が40℃に達した状態を図示しない温度センサ等の出力により検出した後に、求めたシェーディング補正データにより補正した状態の128階調レベルで各セルを駆動し、このときの各セルの主走査方向光量分布を求める。
次に、得られた高温下光量分布に基づき不良品の判定処理を行う。正常な露光ヘッドの場合には、常温下と同じように128階調レベルで略フラットな光量分布(図5(B)参照)が得られる。また、高温下による光量低下が中央近くのセルで発生している不良品の場合には、フラットな光量分布が得られず、図5(C)に示すように中央部のシャッタセルの光量が低下した光量分布となる。
コントローラ45内に構成される不良品判定部60は、この光量低下をしきい値m1に基づき判別し、しきい値m1よりも光量が低下している場合に、この露光ヘッド10を不良品と判定する。しきい値m1は白スジが発生するか否かにより予め実験などにより求めておく。不良品と判定した場合には、アラーム61によりオペレータに不良品であることが報知される。また、露光ヘッド識別情報に対応させてこの露光ヘッド識別情報を持つ露光ヘッドが不良品であることが、コントローラ45のメモリ45aやパソコン31の記憶装置に記憶される。この不良品判定は、R、G、Bの各光のいずれかで、しきい値を超えて光量低下が見られた場合に、不良品と判定される。
不良品と判定された露光ヘッドは正常品と区別され、正常品の露光ヘッド10のみがプリンタ20に組み込まれる。そして、組み立て終了後は、図7に示すフローチャートに基づき、シェーディング補正データの書込処理が行われる。まず、図3に示すように、パソコン31の赤外線通信部32及び組み立て済のプリンタ20の赤外線通信部24を介して、赤外線通信を行い、まずプリンタ20から、露光ヘッド識別情報がパソコン31に送られる。パソコン31では、露光ヘッド識別情報に基づき対応するシェーディング補正データを検索し、このシェーディング補正データをプリンタ20に送る。
プリンタ20では、送信されたシェーディング補正データを例えばメモリ内のシェーディング補正データ書き込み領域に書き込む。そして、プリント時に、このシェーディング補正データにより画像データを補正することで、各シャッタセルの特性バラツキに基づく補正が行われる。本実施形態では、テストプリントを行うことなくシェーディング補正を行うことができ、簡単且つ迅速にシェーディング補正が行えるようになる。
なお、上記実施形態では、検査装置を設置した部屋の室温を25℃として常温下での測定を行うようにしたが、蓋部内に別の温度調節機を設けて、常温及び高温を自動的に設定してもよい。また、温度調節機はヒータの他に冷却部を備えているものでもよく、常温及び高温の温度を自動的に設定可能にしてもよい。
シェーディング補正データの転送は上記の赤外線通信部を用いて行う他に、有線や無線などの他の通信方法によって行ってもよい。また、用いている露光ヘッドの識別データについても、赤外線通信部を用いる他に、他の通信手段で識別データを転送してもよい。また、データ転送に代えて、プリンタに用いている露光ヘッドの識別データを例えばプリントしたラベルをプリンタに添付しておき、このラベルを観察して識別データを入力することで補正データを特定し、対応する補正データをパソコン31からプリンタ20へデータ転送してもよい。
上記実施形態では、常温下での各シャッタセルでの光量分布測定処理、この光量分布に基づくシェーディング補正算出処理、シェーディング補正された駆動データにより高温下で各シャッタセルを駆動しての光量分布測定処理、高温下動作不良の判定処理を行ったが、この他に、シェーディング補正データを算出することなく、高温下動作不良の判定のみを行ってもよい。この場合には、図8に示すように、ラインセンサ52、ヒータ51、温調機53からなる光量分布測定部70により、25℃と40℃とにおける光量分布を測定する。なお、図3に示すものと同一構成部材に同一符号が付してあり、重複した説明を省略している。得られた光量分布は、コントローラ71内の光量差分布算出部72に送られて、両者の光量差が算出される。次に、不良品判定部73で、前記光量差を所定のしきい値m2と比較して、光量差がしきい値m2未満のシャッタセルがある場合に、高温下動作不良品と判定する。不良品と判定されるとアラーム61を介して不良品であることがオペレータに報知される。また、露光ヘッド識別データに対応させた判定結果がメモリ75に記憶される。
図9(A)は、常温下での各シャッタセルの主走査方向光量分布の一例を示している。また、(B)は、高温下での各シャッタセルの主走査方向光量分布の一例を示している。(C)は、両者の光量差を主走査方向で表した光量差分布の一例を示している。この(C)において、光量差が所定のしきい値m2未満か否かに基づき、高温下動作不良品か否かを判定する。しきい値m2は白スジが発生するか否かにより予め実験などにより求めておく。
なお、不良品判定手法は一例であり、光量差がしきい値m2未満のシャッタセルが複数個連続する場合にのみ、不良品と判定してもよい。また、光量ムラが中央部付近に発生することが判っているので、中央部の例えば230〜250番目のシャッタセルについてのみ、不良品判定処理を行ってもよい。また、中央部の特定区間のみ積分して、この積分値を予め求めたしきい値と比較することで不良品の判定を行ってもよい。
上記実施形態では、載置台42に接続ピン48を設けたが、露光ヘッド10の種類によりヘッドプリント基板の接続パターンが上面側に形成されている場合には、接続ピン48は蓋部43に設けてよい。この場合には、蓋部43を閉じた状態で接続ピン48が露光ヘッド10のプリント基板の接続パターンに接触するように構成する。接続ピン48は接続パターンに確実に接触するものであればよく、バネ付勢タイプや導電性のゴム状弾性体タイプなどを用いることができる。
上記実施形態では、液晶セルをライン上に配置したライン状液晶セルアレイについて説明したが、この他に、1フレーム分や複数ライン分の画像を表示する面状の液晶パネルの検査に本発明を実施してもよい。この場合には、1ライン毎または複数ライン毎に主走査方向光量分布を測定し、これに基づき不良品を判定する。また、光源部を一体化した露光ヘッドに対して検査するようにしたが、この他に、光源部を取り付ける前の液晶シャッタアレイを本発明により検査してもよい。この場合には、検査装置には共通の光源を設け、この光源からの光により液晶シャッタアレイの各液晶セルを検査する。
上記実施形態では、使用するインスタントフィルム11をネガタイプとしたが、ポジタイプのプリンタにも本発明を適用することができる。上記実施形態はインスタントフィルムを用いたプリンタ用露光ヘッドについて説明したが、感光性の記録媒体に潜像を光学的に記録する露光ヘッドであれば、本発明の検査装置を用いることができる。また、上記実施形態では、常温よりも高い高温下でのシャッタの動作特性変化に起因する不具合を解消するようにしたが、常温よりも低い低温下で発生する同様な不具合に対して本発明を用いてもよい。
本発明の検査対象である露光ヘッドを分割して示す斜視図である。 露光ヘッドが取り付けられるプリンタの要部を示す概略図である。 本発明の露光ヘッド検査装置を示す概略図である。 コントローラにおけるシェーディング補正データの演算処理のフローチャートである。 シェーディング補正と不良品判定とを説明するためのグラフであり、(A)は常温下での各シャッタセルによる光量分布の一例を示し、(B)は常温下でシェーディング補正データにより補正した状態の光量分布の一例を示し、(C)は高温下でシェーディング補正データにより補正した状態の光量分布の一例を示している。 不良品判定処理のフローチャートである。 シェーディング補正データ書き込み処理のフローチャートである。 別の実施形態における露光ヘッド検査装置の要部を示す概略図である。 別の実施形態における不良品判定を説明するためのグラフであり、(A)は常温下での各シャッタセルの光量分布の一例を示し、(B)は高温下での各シャッタセルの光量分布の一例を示し、(C)は二つの光量分布から求めた両者の差の一例を示している。 高温下プリントにおける白スジの発生を説明するためのもので、(A)は常温下で記録されたグレーパターンを示しており、(B)は高温下で記録されたグレーパターンを示している。
符号の説明
10 露光ヘッド
11 インスタントフィルム
13R,13G,13B LED
15 シャッタアレイ
15a シャッタセル
20 プリンタ
21 プリント部
23 プィルム搬送ローラ対
30 露光ヘッド検査装置
31 パソコン
20 プリンタ
34,36 赤外線通信部
42 露光ヘッド載置台
43 蓋部
44 露光ヘッド駆動部

Claims (7)

  1. 光源からの光を透過または遮蔽する複数の液晶セルを並べてなる液晶シャッタを有する露光ヘッドの検査装置において、
    常温及びこの常温とは異なる特定温度の二つの温度下で、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定し、測定した二つの温度下における光量分布に基づき、前記特定温度で常温とは異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品検査部を有することを特徴とする露光ヘッドの検査装置。
  2. 前記不良品検査部は、
    前記常温下及び前記特定温度下で、前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定する光量分布測定部、
    測定した二つの温度下における光量分布の差を求める光量分布差演算部、
    前記光量分布差に基づき特定温度で常温と異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品判定部を有することを特徴とする請求項1記載の露光ヘッドの検査装置。
  3. 前記不良品検査部は、
    前記液晶セルの配列方向での光量分布を測定する光量分布測定部、
    前記光量分布測定部により常温下で光量分布を測定し、この測定した常温下光量分布に基づき各セルの光量を一定にする補正データを算出する補正データ算出部、
    補正データ算出部による補正データに基づき各液晶セルを駆動して前記特定温度下で前記光量分布測定部により特定温度下光量分布を測定し、この測定した特定温度下光量分布に基づき、特定温度で常温と異なるシャッタ特性を有する不良品か否かを判定する不良品判定部を有することを特徴とする請求項1記載の露光ヘッドの検査装置。
  4. 前記液晶シャッタの識別番号に対応させて前記補正データを記憶する補正データ記憶部を有することを特徴とする請求項3記載の露光ヘッドの検査装置。
  5. 前記液晶シャッタの識別番号を受け取り、この識別番号に対応する補正データを送信するデータ通信部を有することを特徴とする請求項4記載の露光ヘッドの検査装置。
  6. 前記常温は25℃であり、特定温度は40℃であることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の露光ヘッドの検査装置。
  7. 請求項3ないし5いずれか1項記載の露光ヘッドの検査装置で検査された露光ヘッドと、
    画像データに対応して前記露光ヘッドの各液晶シャッタを駆動する露光ヘッド駆動部と、
    前記露光ヘッド及び記録媒体を相対移動させつつ前記露光ヘッド駆動部を作動させて記録媒体に画像を記録する制御部と、
    前記画像データを含むデータを通信するデータ通信部と、
    前記露光ヘッドに対応する前記補正データを前記データ通信部を介し受け取って記憶する補正データ記憶部とを備え、
    前記露光ヘッド駆動部は、前記補正データ記憶部からの補正データに基づき補正を行い前記画像を露光することを特徴とするプリンタ。
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