JP2007316188A - 反射防止膜材料およびパターン形成方法 - Google Patents

反射防止膜材料およびパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い反射防止効果を達成し、かつレジストの現像と共に除去可能でプロセス簡便性が高く、レジストとミキシングを起こさずにレジストの形状を変化させないレジスト上層反射防止膜を提供する。
【解決手段】 ヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有する高分子化合物を含む反射防止膜材料を提供する。 また、基板にフォトレジスト層を形成する工程と、フォトレジスト層の上層としてこの反射防止膜材料を用いて反射防止膜を形成する工程と、反射防止膜を形成後のレジスト層を露光する露光工程と、露光工程後に、現像液を用いる現像と上記反射防止膜の除去をこの順序もしくは反対の順序もしくは同時に行う現像・反射防止膜除去工程とを含んでなるパターン形成方法を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特にフォトレジストを用いたフォトリソグラフィーにおいて、凹凸のある基盤上にも高精度の微細加工を可能にする光反射防止材料及びこれを用いてレジストパターンを形成する方法に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、現在汎用技術として用いられている光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。
レジストパターン形成の際に使用する露光光として、水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられており、更なる微細化のための手段として、露光光を短波長化する方法が有効とされてきた。このため、64Mビット(加工寸法が0.25μm以下)DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用されるようになった。しかし、更に微細な加工技術(加工寸法が0.2μm以下)を必要とする集積度256Mおよび1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、特にArFエキシマレーザー(193nm)を用いたフォトグラフィーが検討されてきている。
KrFリソグラフィーの初期の段階に於いて、色消しレンズ、あるいは反射光学系などと、ブロードバンド光との組み合わせのステッパーが開発された。しかしながら、色消しレンズあるいは非球面の反射光学系の精度が充分でなかったことから、単色光と屈折光学系レンズの組み合わせが主流になった。ここで、半一波長露光において、入射する光と、基板からの反射光とが干渉し、定在波を発生することは古くからよく知られた現象である。定在波とは、どちらもパターンの線幅などの寸法変動や、形状の崩れなどを引き起こした。コヒーレントな単色光の使用は、短波長化とともに定在波やハレーションを更に増幅させた。定在波を抑える方法として、レジストに吸光剤を入れる方法、レジスト上面(ARCOR法、特許文献1〜3)、基板面に反射防止膜を敷く方法(BARC法、特許文献4)が提案された。ARCOR法はレジスト上部に透明な反射防止膜を形成し、露光後剥離する工程を含む方法であり、その簡便な方法で微細かつ高精度および合わせ精度の高いパターンを形成する方法である。反射防止膜として低屈折率材料のパーフルオロアルキル化合物(パーフルオロアルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルアミン)を用いると、レジスト−反射防止膜界面の反射光を大幅に低減し寸法精度が向上する。
しかし、上記パーフルオロアルキル化合物は、有機物との相溶性が低いことから、塗布膜厚を制御するための希釈液にはフロンなどが用いられているが、周知の通りフロンは現在環境保全の観点からその使用が問題となっている。また、上記化合物は均一な成膜性に問題があり、反射防止膜としては十分であるとはいえなかった。また、フォトレジストの現像前に、反射防止膜をフロンで剥離しなければならなかった。そのため、従来装置に反射防止膜剥離用のシステムの増設をしなければならない、フロン系溶剤のコストがかなりかさむなどと実用面でのデメリットが大きかった。
従来装置に増設なしで反射防止膜の剥離を行うとすると、現像ユニットを使って剥離を行うのが最も望ましい。フォトレジストの現像ユニットで用いられる溶液は、現像液であるアルカリ水溶液と、リンス液である純水であるので、これらの溶液で容易に剥離できる反射防止膜材料が望ましいといえる。そのため、数多くの水溶性の反射防止膜材料及びこれらを用いるパターン形成方法が提案された(特許文献5〜15)。
ここで、定在波を0にするための上層反射防止膜の屈折率は、レジストの屈折率の平方根が理想的であるとされ、KrFで用いられているポリヒドロキシスチレン系のレジストの屈折率1.8では、1.34であるが、ArFに用いられている脂環族系レジストは屈折率が低下する。例えば、ポリアクリレートでは1.7となり、理想値が1.30となる。このような低い屈折率を持つ材料は、フッ素系の材料が挙げられるが、テフロン(登録商標)の屈折率が1.38であり、目標値には未達である。ここで、特許文献16にポリビニルナフタレンの波長193nmにおける屈折率が1.2であることが示されている。フッ素系ポリマーによって屈折率を1.35以下に下げることは限界があり、芳香族系ポリマーを使って屈折率を下げた反射防止膜が提案されている(非特許文献1)。
芳香族は波長193nmに吸収があるが、レジスト上層反射防止膜に吸収を持たせることによって、反射防止効果が高まることは非特許文献2に述べられている。これによると、光吸収のあるレジスト上層反射防止膜を使えばレジストの平方根よりも大きな値でも十分な反射防止効果を達成することが出来る。しかしながら、上層反射防止膜に吸収がある場合、段差上での上層の反射防止膜の膜厚変動によってレジスト寸法が大きく変わることが懸念される。非特許文献3にコントラスト増強剤(CEL)を適用した場合の段差上でのレジストとCELの膜厚変動による寸法変動が報告されているが、露光初期に吸収を持つCELと吸収を有する上層反射防止膜とは同様の現象が起きることが考えられる。よって、段差の高さに応じて上層反射防止膜の吸光度と膜厚を最適化する必要がある。
特開昭62−62520号公報 特開昭62−62521号公報 特開昭60−38821号公報 特開昭62−159143号公報 特開平6−273926号公報 特開平6−289620号公報 特開平7−160002号公報 特開平7−234514号公報 特開平7−333855号公報 特開平8−44066号公報 特開平9−50129号公報 特開平9−291228号公報 特開平9−325500号公報 特開平11−124531号公報 特許第2803549号 特開2004−205658号 Proc. SPIE Vol.6153−28 New 193−nm top antireflective coatings for superior swing reduction(2006) 半導体・集積回路技術第45回シンポジウム講演論文集p62 半導体・集積回路技術第45回シンポジウム講演論文集p14
レジスト上層反射防止膜として、高い反射防止効果を達成し、かつレジストの現像と共に除去可能でプロセス簡便性が高く、レジストとミキシングを起こさずにレジストの形状を変化させない性能か求められている。
本発明は、半導体素子などの製造工程における微細加工に用いられる反射防止膜材料のベース樹脂として好適なヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有する高分子化合物からなる反射防止膜材料、特にArFエキシマレーザー光(193nm)を露光光源として用いる際に好適なパターン形成方法に関するものである。
具体的には、本発明は、ヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有する高分子化合物を含む反射防止膜材料を提供する。この高分子化合物は、好ましくは、下記一般式で表される繰り返し単位A又はB
Figure 2007316188
(上式中、R21とR22は、独立して同一又は非同一のメチル基又は水素原子を表し、XとYはそれぞれ単結合、酸素原子又はエステル基を表し、mとnは1又は2であり、aとbは0≦a≦1.0、0≦b≦1.0、0<a+b≦1.0を満足する数である。)
を含む。また、本発明は、基板にフォトレジスト層を形成する工程と、フォトレジスト層の上層としてこの反射防止膜材料を用いて反射防止膜を形成する工程と、反射防止膜を形成後のレジスト層を露光する露光工程と、光工程後に、現像液を用いる現像と上記反射防止膜の除去をこの順序もしくは反対の順序もしくは同時に行う現像・反射防止膜除去工程とを含んでなるパターン形成方法を提供する。現像・反射防止膜除去工程は、アルカリ水溶液を用いる現像によるレジストの現像と同時に上記反射防止膜の除去を行うことが好ましい。
レジスト上層反射防止膜として、高い反射防止効果を得るための適度な吸収を持たせるために、ナフタレン骨格を有する反射防止膜を考案した。ポリビニルナフタレンは、前述のように波長193nmにおける屈折率が1.2と非常に低い屈折率を有する。また、193nmにおける吸収が比較的小さいので、前述のように段差上での上層反射防止膜の膜厚変動によるレジスト寸法変動を極力抑えることができる特徴を持つ。更に本発明では、ヒドロキシ基あるいはカルボキシ基をペンダントさせたナフチル基の繰り返し単位を特徴とする。これによってアルカリ現像可能な上層反射防止膜とすることができる。
本発明は、ヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有する高分子化合物を含む反射防止膜材料を提供するが、波長200〜180nmにおける屈折率が1.42以下となる反射防止膜を提供できるものが好ましい。
本発明のレジスト上層膜材料に含まれる重合体中の繰り返し単位で、ヒドロキシ基を有するビニルナフタレン類は、具体的には下記に例示することが出来る。
Figure 2007316188
カルボキシル基を有するビニルナフタレン類は、具体的には下記に例示することが出来る。
Figure 2007316188
次に、好ましくは屈折率を下げるためのフッ素含有基を共重合することができる。
フッ素含有の繰り返し単位は下記一般式C(C1、C2)に示すことができる。なお、繰り返し単位Cのモル分率をcで表す。
Figure 2007316188
(上式中、R1〜R4は、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の部分的もしくは全てがフッ素で置換されたアルキル基、及び炭素数1〜10の部分的もしくは全てがフッ素で置換されたアルキルエーテル基から選ばれる基であり、ヒドロキシ基を有していても良く、R3とR4が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよいが、R1〜R4のうちいずれかが少なくとも1個以上のフッ素原子を含む。R5は、水素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、又は−CH2C(=O)OHである。R6は、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、エステル基、エーテル基、ヒドロキシ基又はアミド基を有していてもよいが、少なくとも1個以上のフッ素原子を含む。)
ここで繰り返し単位(C1)を得るためのモノマーとして、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
繰り返し単位(C2)を得るためのモノマーとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
屈折率を下げるためにヒドロキシ基を有しないビニルナフタレンを繰り返し単位D成分(繰り返し単位Dのモル分率をdとする)として共重合することもできる。ビニルナフタレン類は具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
次に、アルカリ溶解性向上、場合によっては水溶性にするためにカルボキシル基又はスルホ基を有する繰り返し単位E(E1〜E5)(繰り返し単位Eのモル分率をeとする)を共重合することができる。
Figure 2007316188
(式中、R7とR9は、水素原子、フッ素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基である。R8は、単結合、又は炭素数1〜4の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基であり、フッ素で置換されたアルキレン基であっても良く、エーテル基を有していてもよく、R12は、単結合、又は炭素数1〜4の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基であり、R10は、炭素数1〜10のアルキレン基であり、R9とR11は、水素原子又はメチル基である。Xはカルボキシル基又はスルホ基であり、Yは−O−又は−NH−である。pは0〜10の整数であり、qは1〜10の整数である。スルホ基はアミン塩になっていても良い。)
一般式(E1)で示される繰り返し単位を得るためのモノマーは、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
一般式(E3)で示される繰り返し単位は、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
Figure 2007316188
一般式(E4)で示される繰り返し単位は、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
一般式(E5)で示される繰り返し単位は、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2007316188
上記一般式において、繰り返し単位A、B、C、D、Eのモル分率a、b、c、d、eは、0≦a≦1.0、0≦b≦1.0、0<a+b≦1.0、0≦c≦0.9、0≦d≦0.9、0≦e≦0.9、好ましくは0≦a≦0.9、0≦b≦0.9、0.05≦a+b≦0.9、0≦c≦0.8、0≦d≦0.8、0≦e≦0.8、更に好ましくは0≦a≦0.8、0≦b≦0.8、0.07≦a+b≦0.8、0≦c≦0.7、0≦d≦0.7、0≦e≦0.7の範囲であり、a+b+c+d+e=1である。
ヒドロキシ基、カルボキシル基ナフタレンのオレフィンと、フッ素含有の繰り返し単位と、カルボキシル基、スルホ基を有する繰り返し単位の総和の割合を調整することによって、アルカリ可溶性でかつ低屈折率かつレジストとのミキシングを防止したポリマーにすることができる。フッ素含有基であるcの割合が高いとレジストとのミキシングを防止でき、屈折率が低下するが、高すぎるとアルカリ溶解性が低下する。アルカリ溶解性基であるeの割合が高いとアルカリ溶解性が向上するが、高すぎると屈折率が増加する。
本発明のレジスト保護膜材料に用いられる高分子化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000〜500,000、好ましくは2,000〜30,000であることが好ましい。重量平均分子量が小さすぎるとレジスト材料とミキシングを起こしたり、大きすぎるとスピンコート後の成膜性に問題が生じたり、アルカリ溶解性が低下したりすることがある。
これら、高分子化合物を合成するには、1つの方法としては繰り返し単位A〜Eを得るための不飽和結合を有するモノマーを有機溶剤中、ラジカル開始剤を加え、加熱重合を行い、高分子化合物を得ることができる。重合時に使用する有機溶剤としてはトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が例示できる。重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が例示でき、好ましくは50〜80℃に加熱して重合できる。反応時間としては2〜100時間、好ましくは5〜20時間である。モノマー段階のスルホ基はアルカリ金属塩であって、重合後に酸処理によってスルホン酸残基にしてもよい。
用いられる溶媒としては特に限定されないが、レジスト層を溶解させる溶媒は好ましくない。例えば、レジスト溶媒として用いられるシクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類などは好ましくない。
レジスト層を溶解しない溶媒としては、炭素数4以上の高級アルコール、トルエン、キシレン、アニソール、ヘキサン、シクロヘキサン、デカン、エーテルなどの非極性溶媒を挙げることができる。特に炭素数4以上の高級アルコールや炭素数8〜12のエーテルが好ましく用いられ、具体的には1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、tert−アミルアルコール、ネオペンチルアルコール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−3−ペンタノール、シクロペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2−ジエチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−3−ペンタノール、シクロヘキサノール、ジイソプロピルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−n−ペンチルエーテル、メチルシクロペンチルエーテル、メチルシクロヘキシルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−secブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−sec−ペンチルエーテル、ジ−t−アミルエーテル、ジ−n−ヘキシルエーテルが挙げられる。
繰り返し単位Eのスルホ基をアミン塩とすることによってベースポリマーを水溶性にすることができ、水を希釈用の溶液とすることができる。
一方、フッ素系の溶媒もレジスト層を溶解しないので好ましく用いることができる。
このようなフッ素置換された溶媒を例示すると、2−フルオロアニソール、3−フルオロアニソール、4−フルオロアニソール、2,3−ジフルオロアニソール、2,4−ジフルオロアニソール、2,5−ジフルオロアニソール、5,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、2,3−ジフルオロベンジルアルコール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、2’,4’−ジフルオロプロピオフェノン、2,4−ジフルオロトルエン、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール、トリフルオロアセトアミド、トリフルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエチルブチレート、エチルヘプタフルオロブチレート、エチルヘプタフルオロブチルアセテート、エチルヘキサフルオログルタリルメチル、エチル−3−ヒドロキシ−4,4,4−トリフルオロブチレート、エチル−2−メチル−4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、エチルペンタフルオロベンゾエート、エチルペンタフルオロプロピオネート、エチルペンタフルオロプロピニルアセテート、エチルパーフルオロオクタノエート、エチル−4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、エチル−4,4,4−トリフルオロブチレート、エチル−4,4,4−トリフルオロクロトネート、エチルトリフルオロスルホネート、エチル−3−(トリフルオロメチル)ブチレート、エチルトリフルオロピルベート、S−エチルトリフルオロアセテート、フルオロシクロヘキサン、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブタノール、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−7,7−ジメチル−4,6−オクタンジオン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタフルオロペンタン−2,4−ジオン、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−ペンタノール、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−ペンタノン、イソプロピル4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、メチルパーフルオロデナノエート、メチルパーフルオロ(2−メチル−3−オキサヘキサノエート)、メチルパーフルオロノナノエート、メチルパーフルオロオクタノエート、メチル−2,3,3,3−テトラフルオロプロピオネート、メチルトリフルオロアセトアセテート、1,1,1,2,2,6,6,6−オクタフルオロ−2,4−ヘキサンジオン、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1−ペンタノール、1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−1−デカノール、パーフルオロ(2,5−ジメチル−3,6−ジオキサンアニオニック)酸メチルエステル、2H−パーフルオロ−5−メチル−3,6−ジオキサノナン、1H,1H,2H,3H,3H−パーフルオロノナン−1,2−ジオール、1H,1H,9H−パーフルオロ−1−ノナノール、1H,1H−パーフルオロオクタノール、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクタノール、2H−パーフルオロ−5,8,11,14−テトラメチル−3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカン、パーフルオロトリブチルアミン、パーフルオロトリヘキシルアミン、パーフルオロ−2,5,8−トリメチル−3,6,9−トリオキサドデカン酸メチルエステル、パーフルオロトリペンチルアミン、パーフルオロトリプロピルアミン、1H,1H,2H,3H,3H−パーフルオロウンデカン−1,2−ジオール、トルフルオロブタノール1,1,1−トリフルオロ−5−メチル−2,4−ヘキサンジオン、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアセテート、パーフルオロブチルテトラヒドロフラン、パーフルオロ(ブチルテトラヒドロフラン)、パーフルオロデカリン、パーフルオロ(1,2−ジメチルシクロヘキサン)、パーフルオロ(1,3−ジメチルシクロヘキサン)、プロピレングリコールトリフルオロメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルトリフルオロメチルアセテート、トリフルオロメチル酢酸ブチル、3−トリフルオロメトキシプロピオン酸メチル、パーフルオロシクロヘキサノン、プロピレングリコールトリフルオロメチルエーテル、トリフルオロ酢酸ブチル、1,1,1−トリフルオロ−5,5−ジメチル−2,4−ヘキサンジオン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール、2−トリフルオロメチル−2−プロパノール,2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール、4,4,4−トリフルオロ−1−ブタノールなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の非水溶性でかつアルカリ可溶性の反射防止膜(上層膜)材料を使ったパターン形成方法について説明する。
まず、フォトレジスト層の上にアルカリ可溶性の反射防止膜(上層膜)材料をスピンコート法などで成膜する。膜厚は10〜500nmの範囲が好ましいが、反射防止効果の高い膜厚を設定する。反射防止効果の高い膜厚は、垂直入射光で考えた場合、λ/4nの奇数倍でありλ(193nm)、屈折率n(1.30)とした場合、37nmの奇数倍となる。
露光方法は、反射防止膜と投影レンズの間が空気あるいは窒素などの気体であるドライ露光の方が高い反射防止効果を発揮することができる。水を用いた液浸液浸リソグラフィーの場合、水の屈折率とレジストの屈折率の差が、大気の屈折率とレジストの屈折率の差よりも小さくなるために、ドライ露光よりも反射防止効果が低下する。ちなみに水液浸の場合のレジスト保護膜の屈折率を求めると、1.44(水の屈折率)×1.70(レジストの屈折率)の平方根1.54が最も高い反射防止効果を得るための屈折率になる。
本発明の反射防止膜は、プリベーク後のレジスト膜上に形成する。反射防止膜材料を塗布した後のプリベークは適宜行うことができ、温度は50〜150℃、時間は5〜200秒の範囲である。
反射防止膜を形成後、KrF又はArFリソグラフィーによって露光する。
露光後、好ましくはポストエクスポジュアーベーク(PEB)を行う。
露光後に、現像液、好ましくはアルカリ現像液を用いる現像と反射防止膜の除去をこの順序もしくは反対の順序もしくは同時に行う現像・反射防止膜除去工程を行う。
アルカリ現像液を用いて、好ましくは10〜300秒間現像を行う。
アルカリ現像液は2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液が一般的に広く用いられており、本発明のレジスト保護膜の剥離とレジスト膜の現像を同時に行う。
反射防止膜の除去は、水又は有機溶媒等を用いて、アルカリ現像液による現像前に行ってもよい。
アルカリ現像液を用いる現像と反射防止膜の除去は、この順序もしくは反対の順序で行ってもよいが、好ましくは、アルカリ水溶液を用いる現像によるレジストの現像と同時に反射防止膜の除去を行う。
レジスト材料の種類は、特に限定されない。ポジ型でもネガ型でもよく、通常の炭化水素系の単層レジスト材料でもよく、珪素原子などを含んだバイレイヤーレジスト材料でもよい。KrF露光におけるレジスト材料は、ベース樹脂としてポリヒドロキシスチレン又はポリヒドロキシスチレン−(メタ)アクリレート共重合体の、ヒドロキシ基あるいはカルボキシル基の水素原子の一部又は全てが酸不安定基で置換された重合体が好ましく用いられる。なお、(メタ)アリクリレートは、アクリレート及び/又はメタクリレートを表す。
ArF露光におけるレジスト材料は、ベース樹脂として芳香族を含まない構造が必須であり、具体的にはポリアクリル酸又はその誘導体、ノルボルネン誘導体−無水マレイン酸交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、テトラシクロドデセン誘導体−無水マレイン酸交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、ノルボルネン誘導体−マレイミド交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、テトラシクロドデセン誘導体−マレイミド交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、及びこれらの2つ以上の、あるいはポリノルボルネン及びメタセシス開環重合体から選択される1種あるいは2種以上の高分子重合体が好ましく用いられる。
以下、合成例及び実施例と比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例中、GPCはゲルパーミエーションクロマトグラフィーであり、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を求めた。
また、合成例で使用したモノマー1〜2の構造式を下記に示す。
Figure 2007316188
[合成例1]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン8.5g、モノマー1を7.5g、メタクリル酸を2.2g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー1とした。
Figure 2007316188
[合成例2]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン12.7g、モノマー1を4.5g、メタクリル酸を0.9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー2とした。
Figure 2007316188
[合成例3]
200mLのフラスコに6−カルボキシ−2−ビニルナフタレン11.9g、モノマー1を12.0g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー3とした。
Figure 2007316188
[合成例4]
200mLのフラスコにメタクリル酸−5−ヒドロキシ−1−メチルナフチル13.7g、モノマー1を6.0g、メタクリル酸を1.7g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー4とした。
Figure 2007316188
[合成例5]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン8.5g、アクリル酸4−スルホブチル、メタクリル酸を8.9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー5とした。
Figure 2007316188
[合成例6]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン13.6g、パーフルオロ(4−メチル−3,6−ジオキサオクト−7−エン)スルフォニルフルオライドを9.4g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液を水酸化ナトリウム5%水溶液で処理しナトリウム塩化し、3%硝酸水溶液で処理してスルホ基とし、水洗を数回繰り返した後、ヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー6とした。
Figure 2007316188
[合成例7]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン8.5g、モノマー2を12.2g、メタクリル酸を2.2g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー7とした。
Figure 2007316188
[合成例8]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン17.0g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー8とした。
Figure 2007316188
[合成例9]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン13.6g、メタクリル酸2.0g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー9とした。
Figure 2007316188
[合成例10]
200mLのフラスコに6−カルボキシ−2−ビニルナフタレン11.9g、1−ビニルナフタレン6.2g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー10とした。
Figure 2007316188
[合成例11]
200mLのフラスコに6−ヒドロキシ−2−ビニルナフタレン14.4g、メタクリル酸0.9g、1−ビニルナフタレン1.5g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー11とした。
Figure 2007316188
[比較合成例1]
200mLのフラスコにモノマー1を15.0g、メタクリル酸を4.9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー1とした。
Figure 2007316188
[比較合成例2]
200mLのフラスコに1−ビニルナフタレン8.1g、モノマー1を7.5g、メタクリル酸を2.2g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー2とした。
Figure 2007316188
[比較合成例3]
200mLのフラスコに1−ビニルナフタレン8.1g、メタクリル酸を4.9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー3とした。
Figure 2007316188
評価実施例
表1に示す組成でレジスト上層反射防止膜溶液を混合させ、0.2ミクロンサイズのポリプロピレンフィルターで濾過し、上層反射防止膜溶液を作製した。
レジスト上層反射防止膜溶液をSi基盤上に回転塗布し、100℃で60秒間プリベークして膜厚50nmのレジスト上層反射防止膜を作成した。
J.A.ウーラム社製分光エリプソメトリを用いて波長193nmにおけるレジスト上層反射防止膜の屈折率としてn値(屈折率の実数部)とk値(消光係数:屈折率の虚数部)を求めた。
また、上記方法でレジスト保護膜を形成したウエハーを2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で30秒間現像し、現像後の膜厚を測定した。表1に結果を示す。
Figure 2007316188
表1に示すように、RTC−2では、反射防止膜の除去が困難であり、50nmの反射防止膜が残った。
露光評価実施例
下記に示すレジストポリマー5g、PAG0.35g、クエンチャー0.076gを45gのプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート(PGMEA)溶液に溶解し、0.2ミクロンサイズのポリプロピレンフィルターで濾過し、レジスト溶液を作製した。ヘキサメチルジシラザン(HMDS)ベーパープライム処理したSi基板上レジスト溶液を回転塗布し、110℃で60秒ベークしてレジスト膜を作製した。この時、回転数を変えて膜厚200〜300nm膜厚のレジスト膜を作成した。レジスト上層反射防止膜を形成する場合は、レジスト膜上に保護膜を回転塗布し、100℃で60秒間ベークした。
次に、ニコン製ArFスキャナーS307E(NA0.85 σ0.93 4/3輪帯照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、100℃で60秒間ベーク(PEB)を行い、2.38質量%TMAH現像液で30秒間現像を行った。
レジスト上層反射防止膜としては、実施例としてTC−1の24nm膜厚、比較例として上層膜無し(no Tarc)の場合とRTC−1の30nm膜厚を用いた。上層膜無しの場合は露光量33mJ/cm2、RTC−1では34mJ/cm2、TC−1では28mJ/cm2の一定露光量でレジストの膜厚を変化させた時の100nmCDを測長SEM(日立製作所製S−9380)で測長した。結果を図1に示す。なお、100nmCDとは、100nmラインアンドスペースパターンのライン幅におけるレジスト幅の寸法を示す。
図1に示すように、本発明のヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有するレジスト上層反射防止膜は、アルカリ溶解性が良好であり、屈折率が低いためにレジスト膜厚が変動した場合においても寸法変動が小さく、優れた反射防止効果を有している。
一方、反射防止膜を使用しない膜やRTC−1では、反射防止効果が低く、レジスト膜厚を変動させたときの寸法変動が大きい。
Figure 2007316188
レジスト膜厚と100nmCDとの関係を示す図である。

Claims (4)

  1. ヒドロキシナフチル基又はカルボキシナフチル基を有する高分子化合物を含む反射防止膜材料。
  2. 上記高分子化合物が、下記一般式で表される繰り返し単位A又はB
    Figure 2007316188
    (上式中、R21とR22は、独立して同一又は非同一のメチル基又は水素原子を表し、XとYはそれぞれ単結合、酸素原子又はエステル基を表し、mとnは1又は2であり、aとbは0≦a≦1.0、0≦b≦1.0、0<a+b≦1.0を満足する数である。)
    を含む請求項1に記載の反射防止膜材料。
  3. 基板にフォトレジスト層を形成する工程と、上記フォトレジスト層の上層として請求項1又は請求項2に記載の反射防止膜材料を用いて反射防止膜を形成する工程と、上記反射防止膜を形成後のレジスト層を露光する露光工程と、上記露光工程後に、現像液を用いる現像と上記反射防止膜の除去をこの順序もしくは反対の順序もしくは同時に行う現像・反射防止膜除去工程とを含んでなるパターン形成方法。
  4. 上記現像・反射防止膜除去工程が、アルカリ水溶液を用いる現像によるレジストの現像と同時に上記反射防止膜の除去を行う請求項3に記載のパターン形成方法。
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