JP2007316175A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】動画や静止画などの画像を前方のスクリーンに拡大投影するプロジェクタにおいて、小型軽量化及び低コストを実現しつつ、電子部品が光源からの熱の影響をほとんど受けることがないようにする。
【解決手段】ハウジング2を、その前後方向において前方に配置された第1収納部2Aと、後方に配置された第2収納部2Bに2分割し、第1収納部2Aと第2収納部2Bの間に空洞部4を形成し、第1収納部2Aと第2収納部2Bを熱的に絶縁する。光源11、カラーホイール13、反射板(集光部材)12、DMD17及び投影レンズ18を、前記第1収納部2Aに収納し、DMD駆動回路21、全体制御回路22、光源駆動回路23及び電源回路24を第2収納部2Bに収納する。それにより、各回路を構成する電子部品は、光源11からの熱の影響をほとんど受けることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画や静止画などの画像を前方のスクリーンに拡大投影するプロジェクタに関する。
動画や静止画などの画像を前方のスクリーンに拡大投影するプロジェクタでは、光源として高輝度の放電ランプや高輝度LEDなどを用いているため、光源から大量の熱が発生される。一方、プロジェクタの小型軽量化により、ハウジング内部に実装される各部品間の距離が短くなる傾向にある。そのため、光源からの発熱により、プロジェクタのハウジング内部の温度が上昇し、回路基板上の電子部品などに悪影響を与える可能性がある。例えば、温度が上昇しすぎるとCPUは機能しなくなるし、FETなどのパワートランジスタではその出力が低下する。そのため、プロジェクタでは、光源の熱を如何にして冷却するか、あるいは光源からの熱を遮蔽するかが重要であり、従来から様々な提案がなされている。
例えば特許文献1では、プロジェクタのハウジングのフロントパネルの温度が過度に上昇するのを防止するために、フロントパネルに排気口を設けると共に、風呂とパネルの裏面にアルミニウムテープを貼付している。しかしながら、フロントパネルに排気口を設ける必要があるため、デザイン上の自由度が制約される。また、回路基板上の電子部品に対する熱遮蔽については考慮されていない。
特許文献2では、LEDアレイを光源としたプロジェクタにおいて、例えば赤、緑及び青のLEDアレイをそれぞれ実装した3枚の基板及びもう1枚の第4基板で空間を形成し、その空間に冷却風を導入して光源を冷却している。第4基板に電子部品を実装することにより、電子部品からの発熱を冷却することができると共に、光源からの熱により電子部品が受ける影響を低減することができる。しかしながら、各基板上に実装されたLEDアレイの発光の方向がそれぞれ異なるため、これらの光源からの光を投影レンズに導くために、それぞれ個別の光学系を必要とし、プロジェクタの光学系の構成が複雑になる。その結果、プロジェクタが大型化すると共にコストアップになる。
実登3096389号公報 特開2005−148694号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、小型軽量化及び低コストを実現しつつ、電子部品が光源からの発熱の影響をほとんど受けることがないプロジェクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光源と、光源から出射された光の光路上に設けられ、三原色に相当するカラーフィルタが所定角度ピッチで形成され、一定速度で回転するカラーホイールと、前記光源から出射された光を前記カラーホイール上の一部に集光するための、少なくとも反射板を備えた集光部材と、前記カラーホイールを透過した光束の光路上に設けられ、二次元的に配列された微小ミラーの集合体であって、外部から入力された映像信号に応じて前記微小ミラーの角度を変化させ、前記カラーホイールを透過した光束を所定方向と前記所定方向以外の方向に反射させるDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)と、前記DMDに対して前記所定方向に配置され、前記DMDにより反射された光束をスクリーン上に投影する投影レンズと、前記映像信号を用いて前記DMDを駆動するDMD駆動回路と、プロジェクタ全体を制御する全体制御回路と、前記光源を駆動する光源駆動回路と、前記DMD駆動回路、前記全体制御回路及び前記光源駆動回路を含むプロジェクタ各部に電力を供給するための電源回路と、少なくとも前記光源及び前記電源回路を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファンと、前記各部材を収納するハウジングを備えたプロジェクタにおいて、
前記ハウジングは、前記投影レンズによる投影方向において、前方に配置された第1収納部と、後方に配置された第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部の間に形成され、前記第1収納部と前記第2収納部を熱的に絶縁するための空気層を形成する、前記投影方向に対して直交する幅方向を長手方向とする断面が略矩形の空洞部と、前記幅方向において前記空洞部に隣接するように形成された導通部を有し、
前記光源、前記カラーホイール、前記集光部材、前記DMD及び前記投影レンズは、前記第1収納部に収納され、前記DMD駆動回路、前記全体制御回路、前記光源駆動回路及び前記電源回路は、前記第2収納部に収納され、少なくとも、前記冷却ファンの一部分、前記光源と前記光源駆動回路を接続するケーブル、前記DMDと前記DMD駆動回路を接続するケーブルは、前記導通部に収納され、
それによって、前記光源から発生された熱を前記空洞部による空気層によって熱的に絶縁し、小型軽量化及び低コストを実現しつつ、電子部品が光源からの発熱の影響をほとんど受けることがないことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、画像を形成する画像形成素子と、画像形成素子を照明する光源と、画像形成素子により形成された画像を前方に拡大投影する投影レンズと、前記画像形成素子及び前記光源を駆動するための駆動回路が実装された回路基板と、前記各部材を収納するハウジングを備えたプロジェクタにおいて、前記ハウジングは、前記画像形成素子と、前記光源と、前記投影レンズが収納される第1収納部と、前記回路基板が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部を熱的に絶縁するための空気層を形成する空洞部を有していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のプロジェクタにおいて、前記第1収納部は、前記投影レンズによる投影方向において、前記ハウジングの前方に配置され、前記第2収納部は前記ハウジングの後方に配置され、前記空洞部は、前記投影方向に対して直交する幅方向を長手方向とする断面が略矩形状であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、前記ハウジングの上面及び底面において、前記空洞部と連通する開口が形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ハウジングの内部空間を、投影レンズによる投影方向、すなわちハウジングの前後方向において第1収納部と第2収納部に分割し、第1収納部と第2収納部の間に空気層を形成する空洞部を設けたので、第1収納部と第2収納部が熱的に絶縁される。一方、その発光に伴って高熱を発生する光源は第1収納部に収納され、DMD駆動回路、全体制御回路、光源駆動回路及び電源回路を構成する電子部品は第2収納部に収納されているので、光源で発生された熱は空洞部で遮断され、直接的に各電子部品に伝わることはない。また、冷却ファンの一部分が空洞部に隣接する導通部に設けられているので、冷却ファンによって発生された冷却風が第1収納部及び第2収納部にそれぞれ導入され、光源及び電源回路などで発生された熱は、冷却ファンにより発生された冷却風によってハウジングの外部に排出される。その結果、第2収納部に収納された各電子部品は、空洞部によって光源の発熱に対して熱的に絶縁され、光源からの発熱の影響をほとんど受けることはなく、機能低下や動作不能に陥ることはない。
また、従来のものの構成と比較して、ハウジングに空気層を形成するための空洞部をさらに形成しただけであるので、ハウジングを製造するための金型が若干複雑になる程度であって、ハウジングの製造コストは従来のものと差はない。むしろ、冷却ファンとして、パワーの小さいものを用いることができるなど、冷却対策に必要なコストを低減することが可能になる。また、熱絶縁のための空気層として、ハウジングの前後方向における空洞部の厚さは、さほど大きくなくてもよい。そのため、プロジェクタ自体の大きさも、従来のものとほとんど変わらず、むしろ、光源とDMD駆動回路、全体制御回路、光源駆動回路及び電源回路の距離を近くすることができるので、プロジェクタの小型軽量化も可能である。
請求項2の発明によれば、ハウジングの内部空間を、第1収納部と第2収納部に分割し、第1収納部と第2収納部の間に空気層を形成する空洞部を設けたので、第1収納部と第2収納部が熱的に絶縁され第2収納部に収納された各電子部品は、光源からの発熱の影響をほとんど受けることはなく、機能低下や動作不能に陥ることはない。
請求項3の発明によれば、ハウジングの内部空間を、ハウジングの前後方向において第1収納部と第2収納部に2分割したので、画像形成素子、光源及び投影レンズなどで構成され、第1収納部に収納される光学エンジン及び駆動回路が実装され、第2収納部に収納される回路基板を、いずれも他方の影響を受けることなく独自に設計することができる。また、第1収納部と第2収納部の間に設けられた空洞部を、幅方向を長手方向とする断面が略矩形状としたので、空洞部がハウジングの前後方向の寸法に与える影響を小さくすることができる。その結果、ハウジングの前後方向の寸法と幅方向の寸法を、バランスよく決定することができ、プロジェクタの外観デザインの自由度を高くすることができる。
請求項4の発明によれば、空洞部がハウジングの上面及び底面に形成された開口に連通している、すなわち空洞部の上下が開口しているので、空洞部の内側を外気が通過することが可能となる。そのため、空洞部を形成する壁を介して、ハウジングの内部で発生した熱を放熱することも可能である。
本発明の一実施形態にかかるプロジェクタについて、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係るプロジェクタ1の構成を平面断面図である。また、図2は、プロジェクタ1の外観を示す斜視図である。さらに、図3は、プロジェクタ1の回路構成を示すブロック図である。このプロジェクタ1は、パーソナルコンピュータやビデオカメラなどから入力された映像信号(画像データ)を用いて画像を形成し、前方に設けられたスクリーンに拡大投影する装置である。
図1に示すように、プロジェクタ1は、おおまかに、ハウジング2の前方側に配置され、外部から入力された映像信号を用いて画像を形成し、前方のスクリーンに拡大投影する光学エンジン10と、ハウジング2の後方側に配置され、外部から入力された映像信号を処理して光学エンジン10を制御する制御部20で構成されている。
光学エンジン10は、例えば放電ランプなどの光源11と、光源から出射された光のうち後方に出射された光を前方に反射させると共に、所定の領域に集光させる反射板(集光部材)12と、光源11から出射された光の光路上に設けられ、三原色に相当するカラーフィルタが所定角度ピッチで形成され、一定速度で回転するカラーホイール13と、カラーホイール13を一定速度で回転させるモータ14と、カラーホイール13を挟んで光源に対向するように設けられ、所定の内径を有する光トンネル15と、光トンネルを透過した光束を所定方向に反射するミラー16と、光トンネル15及びミラー16を介して、カラーホイール13を透過した光束の光路上に設けられ、二次元的に配列された微小ミラーの集合体であって、外部から入力された映像信号に応じて微小ミラーの角度を変化させ、カラーホイール13を透過した光束を所定方向(第1の方向)と所定方向以外の第2の方向に反射させるDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)17と、DMD17に対して第1の方向に配置され、DMD17により反射された光束をスクリーン上に投影する投影レンズ18などで構成されている。
反射板12は、例えば回転楕円面状に形成されており、光源11が回転楕円面の一方の焦点近傍に配置され、カラーホイール13の一部が回転楕円面の他方の焦点近傍に位置するように配置されている。図中、カラーホイール13よりも右側は、光源ユニットとして独立したユニットに構成され、より多くの光をカラーホイール13上に集光するために、光源ユニットの内面は、例えば鏡面仕上げされている。一方、光トンネル15よりも左側は、迷光の影響を少なくするための暗箱ユニットとして形成され、暗箱ユニットの内面は、反射光を吸収するように反射防止塗料が塗布されている。
一方、制御部20は、映像信号を用いてDMD17を駆動するDMD駆動回路21と、プロジェクタ1の全体を制御する全体制御回路22と、光源11を駆動する光源駆動回路23と、DMD駆動回路21、全体制御回路22及び光源駆動回路23を含むプロジェクタ1の各部に電力を供給するための電源回路24と、少なくとも光源11及び電源回路24を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファン3を有している。DMD駆動回路21及び全体制御回路22は、例えばCPU、ROM、RAMなどで構成されている。また、必要に応じて、ノイズ除去フィルタなども設けられている。光源駆動回路23は、放電ランプなどの光源11を電力が一定となるように制御するためのインバータ回路であり、コイル、ダイオード、FETなどで構成されている。放電ランプは、点灯開始直後、その温度が低く、電圧が低いため、電力が一定になるように制御すると大電流がランプに流れてしまい、ランプ寿命が低下するという問題を有している。そのため、光源駆動回路23は、ランプ点灯開始から一定時間、ランプに流れる電流を制限するウオーミングアップ動作を行う。電源回路24は、例えば100Vや200Vなどの交流商用電源を入力として、例えば12Vや24Vなどの直流電圧電源を発生させる回路であり、コイル、ダイオード、FETなどで構成されている。
一般的に、光源駆動回路23や電源回路24を構成する部品は、CPU、ROM、RAMなどに比べて大きく、かつ重い。そのため、光源駆動回路23及び電源回路24の構成部品は、ハウジング2の底部近傍に設けられた第1回路基板25上に実装されている。また、第1回路基板25上には、光源駆動回路23や電源回路24以外の回路27を構成する部品も実装されている。一方、DMD駆動回路21及び全体制御回路22を構成する部品は、光源駆動回路23や電源回路24を構成する部品に比べて小さく、かつ軽い。そのため、DMD駆動回路21及び全体制御回路22の構成部品は、光源駆動回路23及び電源回路24が実装されている第1回路基板25とは異なる第2回路基板26上に実装されている。
なお、光源駆動回路23及び電源回路24の構成部品の全部が第1回路基板25上に実装されている必要はなく、これら光源駆動回路23及び電源回路24の一方又は両方の一部分だけが第1回路基板25上に実装され、残りは他の回路基板(図示せず)などに実装されていてもよい。同様に、DMD駆動回路21及び全体制御回路22の構成部品の全部が第2回路基板26上に実装されている必要はなく、これらDMD駆動回路21及び全体制御回路22の一方又は両方の一部分だけが第2回路基板26上に実装され、残りは他の回路基板(図示せず)などに実装されていてもよい。
図1及び図2に示すように、冷却ファン3は、ハウジング2の外部からハウジング2の内部に空気を取り入れて、光源11、光源駆動回路23、電源回路24などの熱源から発生される熱を吸収し、温度が上昇した熱風をハウジング2の外部に排気させるものである。図1に示す構成では、冷却ファン3により発生された冷却風の一部を光学エンジン10側に導入すると共に、残りを制御部20側に導入している。
図1に示すように、ハウジング2は、投影レンズ18による投影方向、すなわち前後方向において、前方に配置された第1収納部2Aと、後方に配置された第2収納部2Bと、第1収納部2Aと第2収納部2Bの間に形成された空洞部4と、投影方向(前後方向)に対して直交する幅方向において、空洞部4に隣接するように形成された導通部2C及び2Dを有している。空洞部4は、例えば幅方向を長手方向とする断面が略矩形の筒状体であり、第1収納部2Aと第2収納部2Bを熱的に絶縁するための空気層を形成する。このように、ハウジング2の内部空間を、ハウジング2の前後方向において第1収納部2Aと第2収納部2Bに2分割したので、DMD17などの画像形成素子、光源11及び投影レンズ18などで構成され、第1収納部2Aに収納される光学エンジン10及びDMD駆動回路21、全体制御回路22、光源駆動回路23、電源回路24などの駆動回路が実装され、第2収納部に収納される制御部20の各回路基板25及び26を、いずれも他方の影響を受けることなく独自に設計することができる。また、第1収納部2Aと第2収納部2Bの間に設けられた空洞部4を、幅方向を長手方向とする断面が略矩形状としたので、空洞部4がハウジング2の前後方向の寸法に与える影響を小さくすることができる。その結果、ハウジング2の前後方向の寸法と幅方向の寸法を、バランスよく決定することができ、プロジェクタ1の外観デザインの自由度を高くすることができる。また、図2に示すように、ハウジング2の上面及び底面には、空洞部4と連通する開口4a及び4bが形成されている。空洞部4は、ハウジング2の前後方向及び幅方向のいずれにおいても略中央部に設けられており、プロジェクタ1のデザイン上の特徴の一つにもなっている。
光源11、カラーホイール13、反射板(集光部材)12、DMD17及び投影レンズ18などで構成された光学エンジン10は、第1収納部2Aに収納され、DMD駆動回路21、全体制御回路22、光源駆動回路23及び電源回路24などで構成された制御部20は、第2収納部2Bに収納されている。また、冷却ファン3の一部分、光源11と光源駆動回路23を接続するケーブル5A、DMD17とDMD駆動回路21を接続するケーブル5Bなどは、導通部2C及び2Dに収納されている。
このように、ハウジング2の内部空間を、その前後方向において第1収納部2Aと第2収納部2Bに分割し、第1収納部2Aと第2収納部2Bの間に空気層を形成する空洞部4を設けたので、第1収納部2Aと第2収納部2Bが熱的に絶縁される。そのため、光源11で発生された熱は空洞部4で遮断され、直接的に制御部20の各電子部品に伝わることはない。また、冷却ファン3の一部分が空洞部4に隣接する導通部2Dに設けられているので、冷却ファン3によって発生された冷却風が第1収納部2A及び第2収納部2Bにそれぞれ導入され、光源11及び電源回路24などで発生された熱は、冷却ファン3により発生された冷却風によってハウジング2の外部に排出される。
第2回路基板26には、上記のようにDMD駆動回路21及び全体制御回路22を構成するCPU、ROM、RAM、ノイズ除去フィルタなどが実装されている。また、光源駆動回路23や電源回路24には、FETなどのパワートランジスタなどが用いられている。一般的に、これら半導体を用いた電子部品は、その温度が一定の値以上に高くなると、性能が低下し、さらには動作不能に陥ることが知られている。しかしながら、第2収納部2Bに収納された制御部20の各電子部品は、空洞部4によって光源11の発熱に対して熱的に絶縁されている。そのため、制御部20の電子部品は、光源11からの発熱の影響をほとんど受けることはなく、機能低下や動作不能に陥ることはない。さらに、空洞部4がハウジング2の上面及び底面に形成された開口4a及び4bに連通している、すなわち空洞部4の上下が開口しているので、空洞部4の内側を外気が通過する。そのため、空洞部4を形成する壁を介して、ハウジング2の内部で発生した熱を放熱することも可能である。
また、本実施形態の構成は、従来のものの構成と比較して、ハウジング2の略中央部に空気層を形成するための空洞部4をさらに形成しただけであるので、ハウジング2を製造するための金型が若干複雑になる程度であって、ハウジング2の製造コストは従来のものと差はない。むしろ、冷却ファン3として、パワーの小さいものを用いることができるなど、冷却対策に必要なコストを低減することが可能になる。また、熱絶縁のための空気層として、ハウジング2の前後方向における空洞部4の厚さは、さほど大きくなくてよい。そのため、プロジェクタ1自体の大きさも、従来のものとほとんど変わらない。むしろ、光源11と制御部20の距離を近くすることができるので、プロジェクタ1の小型軽量化も可能である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、ハウジング2の上面及び底面には、必ずしも空洞部4と連通する開口4a及び4bを設ける必要はなく、空洞部4が閉空間であってもよい。また、開口4a及び4bは、空洞部4の全面に連通している必要はなく、部分的なもの、例えばメッシュ状のものであってもよい。さらに、空洞部4は、必ずしもその断面が矩形状である必要はなく、その他の形状であってもよい。さらに、プロジェクタ1は、DMD17を用いたものに限定されず、画像形成素子として液晶表示素子などを用いたものであってもよい。
すなわち、本発明に係るプロジェクタは、画像を形成する画像形成素子と、画像形成素子を照明する光源と、画像形成素子により形成された画像を前方に拡大投影する投影レンズと、画像形成素子及び光源を駆動するための駆動回路が実装された回路基板と、各部材を収納するハウジングを備え、ハウジングは、画像形成素子と、光源と、投影レンズが収納される第1収納部と、回路基板が収納される第2収納部と、第1収納部と第2収納部を熱的に絶縁するための空気層を形成する空洞部を有していればよい。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの構成を示す平面断面図。 上記プロジェクタの外観構成を示す斜視図。 上記プロジェクタの回路構成を示すブロック図。
符号の説明
1 プロジェクタ
2 ハウジング
2A 第1収納部
2B 第2収納部
2C、2D 導通部
3 冷却ファン
4 空洞部
5A、5B ケーブル
10 光学エンジン
11 光源
12 反射板
13 カラーホイール
14 モータ
15 光トンネル
16 ミラー
17 DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)
18 投影レンズ
20 制御部
21 DMD駆動回路
22 全体制御回路
23 光源駆動回路
24 電源回路
25 第1回路基板
26 第2回路基板

Claims (4)

  1. 光源と、
    光源から出射された光の光路上に設けられ、三原色に相当するカラーフィルタが所定角度ピッチで形成され、一定速度で回転するカラーホイールと、
    前記光源から出射された光を前記カラーホイール上の一部に集光するための、少なくとも反射板を備えた集光部材と、
    前記カラーホイールを透過した光束の光路上に設けられ、二次元的に配列された微小ミラーの集合体であって、外部から入力された映像信号に応じて前記微小ミラーの角度を変化させ、前記カラーホイールを透過した光束を所定方向と前記所定方向以外の方向に反射させるDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)と、
    前記DMDに対して前記所定方向に配置され、前記DMDにより反射された光束をスクリーン上に投影する投影レンズと、
    前記映像信号を用いて前記DMDを駆動するDMD駆動回路と、
    プロジェクタ全体を制御する全体制御回路と、
    前記光源を駆動する光源駆動回路と、
    前記DMD駆動回路、前記全体制御回路及び前記光源駆動回路を含むプロジェクタ各部に電力を供給するための電源回路と、
    少なくとも前記光源及び前記電源回路を冷却するための冷却風を発生させる冷却ファンと、
    前記各部材を収納するハウジングを備えたプロジェクタにおいて、
    前記ハウジングは、前記投影レンズによる投影方向において、前方に配置された第1収納部と、後方に配置された第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部の間に形成され、前記第1収納部と前記第2収納部を熱的に絶縁するための空気層を形成する、前記投影方向に対して直交する幅方向を長手方向とする断面が略矩形の空洞部と、前記幅方向において前記空洞部に隣接するように形成された導通部を有し、
    前記光源、前記カラーホイール、前記集光部材、前記DMD及び前記投影レンズは、前記第1収納部に収納され、
    前記DMD駆動回路、前記全体制御回路、前記光源駆動回路及び前記電源回路は、前記第2収納部に収納され、
    少なくとも、前記冷却ファンの一部分、前記光源と前記光源駆動回路を接続するケーブル、前記DMDと前記DMD駆動回路を接続するケーブルは、前記導通部に収納され、
    それによって、前記光源から発生された熱を前記空洞部による空気層によって熱的に絶縁し、小型軽量化及び低コストを実現しつつ、電子部品が光源からの発熱の影響をほとんど受けることがないことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 画像を形成する画像形成素子と、画像形成素子を照明する光源と、画像形成素子により形成された画像を前方に拡大投影する投影レンズと、前記画像形成素子及び前記光源を駆動するための駆動回路が実装された回路基板と、前記各部材を収納するハウジングを備えたプロジェクタにおいて、
    前記ハウジングは、前記画像形成素子と、前記光源と、前記投影レンズが収納される第1収納部と、前記回路基板が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部を熱的に絶縁するための空気層を形成する空洞部を有していることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 前記第1収納部は、前記投影レンズによる投影方向において、前記ハウジングの前方に配置され、前記第2収納部は前記ハウジングの後方に配置され、
    前記空洞部は、前記投影方向に対して直交する幅方向を長手方向とする断面が略矩形状であることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記ハウジングの上面及び底面において、前記空洞部と連通する開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023030540A1 (zh) * 2021-09-06 2023-03-09 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影设备

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