JP2007315913A - 水質計 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の測定項目を精度良く測定可能な低コストの水質計を提供する。
【解決手段】水質計の接続端子t1,t2には、測定対象の液に浸けると不純物濃度に応じた起電圧を発生する濃度測定用電極1a,1bが接続される。接続端子t3,t4には、ガラス電極法によりpHを検出する一対のpH測定用電極2a,2b、又は、ORPに応じた起電圧を発生するORP測定用電極3a,3bの何れかが接続され、一方の端子t3と低圧側の端子t1の間には10MΩ程度の高抵抗の抵抗R17を接続してある。差動増幅回路4は接続端子t1,t2の差電圧を増幅する。バイアス回路8は接続端子t3に一定のバイアス電圧を印加する。信号処理部6は、差動増幅回路4の出力とメモリ6cに予め記憶された検量線データとに基づいて不純物濃度を求めるとともに、接続端子t4の電圧からバイアス電圧を減算した電圧と検量線データとに基づいてpH或いはORPを求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象の液体の水質、特に水道水に含まれる残留塩素の濃度や、液体のpH、ORP(酸化還元電位)などの測定用として好適に用いられる水質計に関するものである。
この種の水質計として、例えば水道水中の残留塩素濃度を測定するためのものが従来より提供されている(例えば特許文献1参照)。この水質計は、異種の金属で形成された一対の電極を有し、これら一対の電極を測定対象の液に浸けて、電極間に発生する起電圧から液中の塩素濃度を測定する。一対の電極の内の一方は白金線、他方は銀線にて形成され、銀線からなる電極は液中に浸けられる部位に塩化銀被膜が形成されており、これら一対の電極でセンサヘッドを構成する。そして、このセンサヘッドを測定対象の液中、例えば水道水に浸けると、一対の電極間に液中の塩素濃度に応じた起電圧が発生するので、電極間に発生した起電圧から塩素濃度を測定することができるのである。
ところで、このような水質計では電極に使用する金属を変更することで、塩素以外の不純物濃度やpH或いは酸化還元電位を測定することができるので、液中の塩素濃度に加えて、測定対象の液のpH或いは酸化還元電位を同時に測定したいという要望があり、複数の測定項目を測定可能な水質計が従来より提案されている。図3は、塩素濃度とpHの両方を測定可能な従来の水質計のブロック図であり、測定対象の液100に浸けると液中の塩素濃度に対応した大きさの起電圧を発生する一対の電極21a,21bからなるセンサ部と、両電極21a,21bがそれぞれ接続される接続端子t1,t2と、ガラス薄膜101の両面に測定対象の液100とpHが既知の比較溶液102とを接触させ、液100と比較溶液102の間に発生する電圧を液100および比較溶液102にそれぞれ接触するガラス電極22a、比較電極22bから取り出すセンサ部と、両電極22a,22bがそれぞれ接続される接続端子t3,t4と、接続端子t1,t2を介して入力される電極21a,21b間の電圧を増幅する増幅回路23と、接続端子t3,t4を介して入力される電極22a,22b間の電圧を増幅する増幅回路24と、増幅回路23,24の出力から塩素濃度およびpHを測定する測定回路25とを備えている。
この水質計では、塩素濃度測定用の電極21a,21bと、pH測定用のガラス電極22aとを測定対象の液100に浸けると、電極21a,21b間に液100中の塩素濃度に対応した起電圧が発生するとともに、電極22a,22b間に液100のpHに対応した起電圧が発生するので、増幅回路23,24により増幅された電圧値をもとに測定回路25において液中の塩素濃度やpHを同時に測定することができる。また、互いに異なる金属により形成された一対の電極を具備し、両電極を測定対象の液に浸けると、測定液のORPに応じた起電圧を両電極間に発生させるセンサ部を具備し、センサ部の出力からORPを測定するようにした水質計も従来より提供されている。
特開2002−214220号公報(段落番号[0029]−[0044]、及び、第1図)
ところで、上述した塩素濃度、pHおよびORPの測定用の電極は何れも起電圧方式のセンサ部であり、電極21a,21b間に発生する起電圧や、電極22a,22b間に発生する電圧を、同一電源で動作する増幅回路(すなわち互いに絶縁されていない増幅回路)23,24を用いて同時に測定した場合、両増幅回路22,23の間にコモンライン(共通線)があると、両センサ部の半電池同士が互いに接続されることになり、両センサ部の間に電流が流れて測定誤差が発生する可能性があった。このような問題を解決するには、各々のセンサ部毎に増幅回路や測定回路が互いに絶縁されたものを使用すれば良いが、各センサ部毎に動作電源を供給する電源部も必要になるため、水質計のコストアップを招くという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、コストアップを招くことなく、複数の測定項目を精度良く測定可能な水質計を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、互いに異なる金属で形成された一対の濃度測定用電極を有し、両濃度測定用電極を測定液に浸漬すると、測定液に含まれる測定対象の不純物濃度に応じた大きさの起電圧を両濃度測定用電極間に発生する濃度センサと、ガラス電極法によりpHを検出するための一対のpH測定用電極を有し、ガラス薄膜の両面を測定液とpHが既知の比較溶液とに接触させるとともに、一方のpH測定用電極を測定液に、他方のpH測定用電極を比較溶液に浸漬すると、測定液のpH値に応じた電圧を両電極間に発生するpHセンサと、互いに異なる金属で形成された一対のORP測定用電極を有し、両ORP測定用電極を測定液に浸漬すると、測定液の酸化還元電位に応じた大きさの起電圧を両ORP測定用電極間に発生するORPセンサと、一対の濃度測定用電極がそれぞれ接続される第1及び第2の接続端子と、一対のpH測定用電極又は一対のORP測定用電極の何れかが選択的に接続される第3及び第4の接続端子と、第1の接続端子の電圧と第2の接続端子の電圧との差電圧を増幅する差動増幅回路と、第3及び第4の接続端子の内の一方に、一定のバイアス電圧を印加するバイアス回路と、一対の濃度測定用電極間に発生する起電圧と不純物濃度との関係、一対のpH測定用電極間に発生する電圧とpHとの関係、一対のORP測定用電極間に発生する起電圧とORPとの関係をそれぞれ示した検量線データを記憶するメモリと、差動増幅回路の出力と検量線データとに基づいて不純物濃度を求めるとともに、第3及び第4の接続端子の内の他方の電圧からバイアス電圧を減算した電圧と検量線データとに基づいてpH又は酸化還元電位の何れかを求める測定回路とを備え、第3及び第4の接続端子の内の一方の接続端子と、第1及び第2の接続端子の内で低圧側となる接続端子との間を、抵抗値が10MΩ以上且つ100MΩ以下のインピーダンス要素を介して電気的に接続したことを特徴とする。
本発明によれば、信号処理部では、一対の濃度測定用電極がそれぞれ接続された第1の接続端子の電圧と第2の接続端子の電圧との差電圧を、入力インピーダンスの高い差動増幅回路で増幅して得た電圧から、検量線データに基づいて不純物濃度を求めている。さらに、pH測定用電極又はORP測定用電極の何れかが接続される第3及び第4の接続端子の内、一方の接続端子にバイアス回路からバイアス電圧を印加しており、他方の接続端子の電圧からバイアス電圧を除算した電圧から検量線データに基づいてpH或いはORPを求めており、第1及び第2の接続端子の内で低圧側となる接続端子と、第3及び第4の接続端子の内でバイアス電圧が印加された接続端子との間に抵抗値が10MΩ以上且つ100MΩ以下のインピーダンス要素を接続している。すなわち、濃度測定用電極が接続される第1及び第2の接続端子の電圧は入力インピーダンスの高い差動増幅回路を用いて測定し、pH測定用電極又はORP測定用電極の何れかが接続される第3及び第4の接続端子間の電圧には、一定のバイアス電圧を加算してあり、第1及び第2の接続端子の内、低圧側の接続端子と、第3及び第4の接続端子の内、バイアス電圧が印加された接属端子の間にインピーダンス要素を接続しているので、両接続端子間に流れる電流を抑制して、測定の誤差を低減できるという効果がある。しかも濃度測定用の回路と、pH又はORPを測定する回路とに、互いに絶縁された回路を用いていないので、測定回路を安価に製造することができるという効果もある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2(a)は本実施形態の水質計Aの正面図であり、手で把持可能な大きさに形成された把持本体20を備え、把持本体20の正面には、測定値などを表示する液晶表示器12が長手方向の一端側に配置されるとともに、長手方向の略中央には複数のスイッチSW1〜SW7の操作釦が配置されている。ここにスイッチSW1は電源のオン/オフを行うためのスイッチ、スイッチSW2は測定開始などの操作を行うためのスイッチ、スイッチSW3は動作モードの切り替え操作を行うためのスイッチ、スイッチSW4は各種操作の決定操作を行うためのスイッチ、スイッチSW5,SW6は設定値の変更や数値入力などの操作を行うためのスイッチ、スイッチSW7は塩素濃度又はpH測定時にpHの較正モードに動作モードを切り替えるためのスイッチである。
また把持本体20の長手方向一端側(液晶表示器12が配置された側)の端面には、例えば液中の塩素濃度を測定するためのプローブ21(同図(b)参照)が接続されるコネクタCN1と、pH検出用のプローブ又はORP検出用のプローブ22(同図(c)参照)の何れか一方が選択的に接続されるコネクタCN2とが左右に並べて配設されている。またコネクタCN1は、後述する濃度測定用電極1a,1bの信号を取り込むためのコネクタCN1aと、サーミスタからの信号を取り込むためのコネクタCN1bとで構成されている。またコネクタCN2は、後述する電極2a,2b又は電極3a,3b間の電圧を取り込むためのコネクタCN2aと、サーミスタからの信号を取り込むためのコネクタCN21bとで構成されている。
濃度センサたる濃度測定用のプローブ21は、丸棒状であって先端に一対の濃度測定用電極1a,1bとサーミスタ(図示せず)が配設された電極部23と、濃度測定用電極1a,1bの信号を取り出すためのコネクタ24aと、サーミスタの信号を取り出すためのコネクタ24bとを備え、電極部23と各コネクタ24a,24bの間はケーブル25を介して電気的に接続されている。一対の濃度測定用電極1a,1bは互いに異なる金属(例えばプラス側が電極部23の先端面に取着された白金板、マイナス側が電極部23先端の凹部内に配置された銀線)により形成され、測定対象の液に浸けられたときに液中の塩素濃度に応じた大きさの起電圧を発生する。なお非測定時には、一端側が閉塞された円筒状の保護キャップ26を電極部23に装着してあり、電極部23の汚れや破損を防止している。
pHセンサたるpH測定用のプローブ(図示せず)は、濃度測定用のプローブ21と略同様の構造を有しているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。このプローブ21の電極部23には、両方の面が測定対象の液とpH値が既知の比較溶液とにそれぞれ接するガラス薄膜が設けられ、測定対象の液と比較溶液との間に発生する電圧を検出するために、測定対象の液に接するガラス電極2aと、比較溶液に接する比較電極2bとを備えている。また電極部23には温度測定用のサーミスタが配設されており、コネクタ24aから両電極2a,2b間の電圧を取り出すとともに、コネクタ24bからサーミスタの信号を取り出すようになっている。
またORPセンサたるORP測定用のプローブ22は、丸棒状であって先端に一対のORP測定用電極3a,3bが配設された電極部27と、ORP測定用電極3a,3bの信号を取り出すためのコネクタ28とを備え、電極部27とコネクタ248の間はケーブル29を介して電気的に接続されている。一対のORP測定用電3a,3bは互いに異なる金属(例えばプラス側が電極部23の先端面に取着された白金板、マイナス側が電極部23先端の凹部内に配置された銀線)により形成され、測定対象の液に浸けられたときに液中の塩素濃度に応じた大きさの起電圧を発生する。なお非測定時には、一端側が閉塞された円筒状の保護キャップ30を電極部27に装着してあり、電極部23の汚れや破損を防止している。
図1は水質計Aの回路図を示しており、この水質計Aは、濃度測定用プローブ21のコネクタ24a,24bがそれぞれ接続されるコネクタCN1を備え、コネクタCN1には、一対の濃度測定用電極1a,1bがそれぞれ接続される第1及び第2の接続端子(以下接続端子と略称す)t1,t2と、サーミスタが接続される接続端子t5,t6とが設けられている。また水質計Aは、pH測定用プローブ或いはORP測定用プローブ22の何れかが接続されるコネクタCN2を備えており、コネクタCN2には、ガラス電極2a及び比較電極2b或いはORP測定用電極3a,3bの何れかが接続される第3及び第4の接続端子(以下接続端子と略称す)t3,t4と、サーミスタが接続される接続端子t7,t8とが設けられている。また水質計Aは、接続端子t1の電圧と接続端子t2の電圧との差電圧を増幅する差動増幅回路4と、逐次比較回路5と、測定回路を構成する信号処理部6と、電源回路7と、バイアス回路8、ブザー回路9と、スイッチ入力回路10と、信号処理部6をリセットするリセット回路11と、液晶表示器12とを備えている。
差動増幅回路4は、抵抗R1とコンデンサC1との直列回路からなり接続端子t1の電圧から高周波ノイズを除去するローパスフィルタと、抵抗R2とコンデンサC2との直列回路からなり接続端子t2の電圧から高周波ノイズを除去するローパスフィルタと、コンデンサC1,C2の両端電圧がそれぞれ非反転入力端子に印加されたオペアンプOP1,OP2と、各オペアンプOP1,OP2の出力端子と非反転入力端子との間にそれぞれ接続された抵抗R3,R4と、オペアンプOP1の反転入力端子とオペアンプOP2の反転入力端子との間に接続された抵抗R5と、抵抗R5の両端間に接続された抵抗R6及びスイッチS1の直列回路と、抵抗R5の両端間に接続された抵抗R7及びスイッチS2の直列回路と、反転入力端子とオペアンプOP1の出力端子との間に抵抗R8が接続されるとともに、出力端子と反転入力端子との間に抵抗R9が接続され、且つ、非反転入力端子が抵抗R10を介してオペアンプOP2の出力端子に接続されたオペアンプOP3とを備えている。オペアンプOP3の非反転入力端子は抵抗R11とコンデンサC3との直列回路を介して回路のグランドに接続されており、抵抗R11およびコンデンサC3の接続点は回路電圧Vccを分圧する分圧抵抗R12,R13の中点に電気的に接続されている。またオペアンプOP3の出力電圧は後述する信号処理部6の入力ポートPI1に入力されている。この差動増幅回路4はインスツルメンテーションアンプと呼ばれる従来周知の差動アンプであるので、その動作については説明を省略する。なおスイッチS1,S2は、信号処理部6の出力ポートPO1,PO2から入力される信号によりオン/オフされ、オペアンプOP1の反転入力端子とオペアンプOP2の反転入力端子との間のインピーダンスを切り替えることで、差動増幅回路4の増幅率を調整している。
逐次比較回路5は、抵抗R14およびコンデンサC4の直列回路からなり、信号処理部6の出力ポートPO3から入力されたPWM信号を平滑する平滑回路5aと、接続端子t4の電圧がローパスフィルタ(抵抗R5とコンデンサC5からなる)を介して非反転入力端子に印加されるとともに、平滑回路5aにより平滑された電圧V6がバッファアンプBUF1を介して反転入力端子に印加されたコンパレータCP1とを備え、コンパレータCP1の出力電圧が信号処理部6の入力ポートPI2に入力される。ところでガラス電極2aと比較電極2bの間に発生する電圧は1pH当たり約60mVであるのに対して、ORP測定用電極3a,3b間に発生する起電圧は±1500mV(フルレンジで3V)である。信号処理部6を安価な4bitのマイクロコンピュータで構成した場合、4bitのマイクロコンピュータでは内蔵のA/D変換部がせいぜい10bit程度なので分解能が十分ではなく、ガラス電極2aと比較電極2bの間に発生する電圧とORP測定用電極3a,3b間に発生する起電圧とを同一のA/D変換部でA/D変換しようとすると、電極2a,2bに発生する電圧の変換誤差が大きくなるという問題がある。汎用のマイクロコンピュータは一般的に16bit程度のPWM信号出力部6bを備えているので、本実施形態ではPWM信号出力部6bから出力されるPWM信号を利用して逐次比較回路5を構成し、この逐次比較回路5と信号処理部6とで逐次比較型のA/D変換回路を構成してあり、このA/D変換回路によりガラス電極2aと比較電極2bの間に発生する起電圧や、ORP測定用電極3a,3b間に発生する起電圧をA/D変換している。
信号処理部6は例えば4bitのマイクロコンピュータからなり、入力ポートPI1に入力された電圧を内蔵する10bitのA/D変換部6aでA/D変換している。また信号処理部6は、入力ポートPI8,PI9にそれぞれ入力された電圧を内蔵するA/D変換部でA/D変換している。また内蔵する16bitのPWM信号出力部6bからデューティ比が可変のPWM信号を出力することによって、平滑回路5aの出力電圧V6を16bitの分解能で変化させている。また信号処理部6には液晶表示部12が接続されており、液晶表示部12の表示を制御している。また信号処理部6は、濃度測定用電極1a,1b間に発生する起電圧と不純物濃度との関係を示す検量線データや、ガラス電極2aと比較電極2bの間に発生する電圧とpHとの関係を示す検量線データや、ORP測定用電極3a,3b間に発生する起電圧と酸化還元電位との関係を示す検量線データを記憶したメモリ6cを内蔵している。
電源回路7は、バッテリBから供給される直流電圧を安定化する三端子レギュレータIC1を備え、三端子レギュレータIC1により安定化された直流電圧Vcc(例えばDC4V)を信号処理部6などに動作電圧として供給する。
バイアス回路8は、直流電圧Vccを分圧する分圧抵抗R15,R16の直列回路と、低圧側の分圧抵抗R16に並列接続されたコンデンサC6とで構成され、直流電圧Vccを分圧して得たバイアス電圧Vb(例えば2V)を、一方の接続端子t3に印加している。そして、この接続端子t3と、測定液に浸けた時に低圧側となる接続端子t1との間に抵抗R17(インピーダンス要素)を接続してある。抵抗R17は、両接続端子t1,t3間に流れる電流が略ゼロとなるような高抵抗の抵抗器であり、例えば10MΩの抵抗器を用いている。なお本回路において、インピーダンス要素の影響を最も大きく受けるのは、内部インピーダンスが500MΩ以下であるpH測定用の電極2a,2bを用いた場合である。したがって、pH測定用のプローブと濃度測定用のプローブとを同時に接続し、水温を下げて、センサ及び水のインピーダンスを最大にした状態で、相互干渉が発生しないような抵抗値にインピーダンス要素の抵抗値を決定すれば良く、本実施形態の水質計Aでは、インピーダンス要素を10MΩ程度から100MΩ程度に設定すれば、相互干渉の影響を無視できることが判明した。
ブザー回路9は、信号処理部6の出力ポートPO4からの信号でオン/オフされるトランジスタTr1を備え、トランジスタTr1によりブザーBZ1にパルス状の電流を流して、ブザーBZ1を鳴動させる。
スイッチ入力回路10は、入力ポートPI3〜PI5と入力ポートPI6,PI7との間に接続された複数個のスイッチSW1〜SW7の操作入力を監視する。
次に、本実施形態の水質計Aの動作について説明する。ここで、コネクタCN1に濃度測定用のプローブ21を接続するとともに、コネクタCN2にpH測定用のプローブを接続した場合の動作について説明する。この時、接続端子t1,t2には濃度測定用電極1a,1bが、接続端子t3,t4にはガラス電極2a及び比較電極2bが接続されるとともに、接続端子t5,t6間、接続端子t7,t8間にそれぞれサーミスタが接続される。
ここで、濃度測定用のプローブ21とpH測定用のプローブとを測定液に浸けると、液中の塩素濃度に応じた大きさの起電圧が濃度測定用電極1a,1b間に発生するとともに、液のpHに応じた大きさの電圧がガラス電極2aと比較電極2bの間に発生する。
このとき濃度測定用電極1a,1bに発生した起電圧により接続端子t1,t2に電圧V1,V2が発生し、差動増幅回路4では、接続端子t1の電圧V1と、接続端子t2の電圧V2との差電圧を所定のゲインで増幅し、信号処理部6の入力ポートPI1に出力する。信号処理部6では、A/D変換部6aが入力ポートPI1に入力された電圧V3をA/D変換しており、A/D変換部6aの出力とメモリ6cに記憶された検量線データとに基づいて塩素濃度を演算により求めるとともに、入力ポートPI8の入力電圧をA/D変換して得た温度データをもとに温度補償を行って、温度補償後の塩素濃度を液晶表示部12に表示させている。
一方、逐次比較回路5には、ガラス電極2aと比較電極2bの間に発生したV4に、バイアス電圧Vbを加算した電圧V5が印加される。信号処理部6では、PWM信号出力部6bから出力するPWM信号のデューティ比を測定開始時に最小値とし、その後デューティ比を最小値から最大値まで徐々に大きくして、平滑回路5aの出力電圧V6を段階的に大きくしている。信号処理部6の入力ポートPI2には、電圧V5と平滑回路5aの出力電圧V6との高低を比較するコンパレータCP1の出力が入力されており、入力ポートPI2の電圧レベルがハイからローに反転すると、信号処理部6は、この時のデューティ比に対応する平滑回路5aの出力電圧V6が、両電極2a,2b間の電圧V4にバイアス電圧Vbを加算した電圧V5であると判断する。そして信号処理部6では、電圧V5からバイアス電圧Vbを減算することによって、ガラス電極2aと比較電極2bの間に発生した電圧V4を求めており、この電圧V4からメモリ6cに記憶された検量線データに基づいてpHを演算により求め、さらに入力ポートPI9の入力電圧をA/D変換して得た温度データをもとに温度補償を行って、温度補償後のpH値を液晶表示部12に表示させている。信号処理部6が内蔵するA/D変換部を用いた場合は10bitの分解能しか得られないが、信号処理部6が内蔵する16bitのPWM信号出力部6bを利用することで、16bitの分解能のA/D変換回路を構成しているので、高い分解能のA/D変換部を内蔵した高価なマイクロコンピュータを用いることなく、内蔵のA/D変換部よりも高い分解能で接続端子t3,t4間の電圧をA/D変換することができる。尚、ここでは接続端子t3,t4にpH測定用電極2a,2bが接続された場合について説明を行ったが、接続端子t3,t4にORP測定用電極3a,3bが接続された場合の動作も上述と同様であるので、その説明は省略する。
以上説明したように信号処理部3では、濃度測定用電極1a,1bがそれぞれ接続された接続端子t1の電圧と接続端子t2の電圧との差電圧を入力インピーダンスの高い差動増幅回路で増幅して得た電圧から、検量線データに基づいて不純物濃度を求めている。さらに、pH測定用電極2a,2b又はORP測定用電極3a,3bの何れかが接続される第3及び第4の接続端子t3,t4の内、一方の接続端子t3にバイアス回路8からバイアス電圧Vbを印加して、他方の接続端子t4の電圧から検量線データに基づいてpH或いはORPを求めており、第1及び第2の接続端子t1,t2の内で低圧側となる接続端子t1と、バイアス電圧Vbが印加された接続端子t3との間を高抵抗の抵抗R17を接続している。すなわち、濃度測定用電極1a,1bが接続される接続端子t1,t2の電圧は入力インピーダンスの高い差動増幅回路4を用いて測定し、pH測定用電極2a,2b又はORP測定用電極3a,3bの何れかが接続される接続端子t3,t4間の電圧には、一定のバイアス電圧Vbを加算してあり、接続端子t1,t3間に高抵抗のインピーダンス要素を接続しているので、両接続端子t1,t3間に流れる電流を抑制して、測定の誤差を低減することができる。しかも濃度測定用の回路と、pH又はORPを測定する回路とに、互いに絶縁された回路を用いていないので、測定回路を安価に製造することができるという効果もある。
ところで、上記の説明では液中に溶解した不純物として塩素を例に説明したが、測定対象の不純物を塩素に限定する趣旨のものではなく、濃度測定用電極が感度を有する全ての媒質に本発明を適用可能であり、例えば溶存オゾン、溶存酸素、溶存二酸化炭素、及び溶存水素などの不純物濃度を測定することが可能である。
なお、上記のように、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、添付クレームにおいて限定した以外は、その特定の実施形態に制約されるものではない。
本発明の実施形態に係る水質計の回路図である。 同上の水質計を示し、(a)は本体の正面図、(b)(c)はプローブの外観斜視図である。 従来の水質計の回路図である。
符号の説明
1a,1b 濃度測定用電極
2a,2b pH測定用電極
3a,3b ORP測定用電極
4 差動増幅回路
6 信号処理部
6c メモリ
8 バイアス回路
R17 抵抗
t1〜t4 接続端子

Claims (1)

  1. 互いに異なる金属で形成された一対の濃度測定用電極を有し、両濃度測定用電極を測定液に浸漬すると、測定液に含まれる測定対象の不純物濃度に応じた大きさの起電圧を両濃度測定用電極間に発生する濃度センサと、
    ガラス電極法によりpHを検出するための一対のpH測定用電極を有し、ガラス薄膜の両面を測定液とpHが既知の比較溶液とに接触させるとともに、一方のpH測定用電極を測定液に、他方のpH測定用電極を比較溶液に浸漬すると、測定液のpH値に応じた電圧を両電極間に発生するpHセンサと、
    互いに異なる金属で形成された一対のORP測定用電極を有し、両ORP測定用電極を測定液に浸漬すると、測定液の酸化還元電位に応じた大きさの起電圧を両ORP測定用電極間に発生するORPセンサと、
    一対の濃度測定用電極がそれぞれ接続される第1及び第2の接続端子と、
    一対のpH測定用電極又は一対のORP測定用電極の何れかが選択的に接続される第3及び第4の接続端子と、
    第1の接続端子の電圧と第2の接続端子の電圧との差電圧を増幅する差動増幅回路と、
    第3及び第4の接続端子の内の一方に、一定のバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    一対の濃度測定用電極間に発生する起電圧と不純物濃度との関係、一対のpH測定用電極間に発生する電圧とpHとの関係、一対のORP測定用電極間に発生する起電圧とORPとの関係をそれぞれ示した検量線データを記憶するメモリと、
    差動増幅回路の出力と検量線データとに基づいて不純物濃度を求めるとともに、第3及び第4の接続端子の内の他方の電圧からバイアス電圧を減算した電圧と検量線データとに基づいてpH又は酸化還元電位の何れかを求める測定回路とを備え、
    第3及び第4の接続端子の内の一方の接続端子と、第1及び第2の接続端子の内で低圧側となる接続端子との間を、抵抗値が10MΩ以上且つ100MΩ以下のインピーダンス要素を介して電気的に接続したことを特徴とする水質計。
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