JP2007315351A - 内燃機関の軸受け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】二分割された軸受け部をボルトにより一体に締結する内燃機関の軸受け構造において、両軸受け部間における回転軸支持用の円孔の真円性を良好に保つと共にコストダウンを図る。
【解決手段】互いに略同一の熱膨張率の素材からなる上下軸受け部12,13にはそれぞれ半円状の上下切り欠き部8,9が形成され、前記各軸受け部12,13が、前記各切り欠き部8,9を突き当てて円孔5を形成すると共に、該円孔5に回転軸Sを回転自在に支持した状態で、前記円孔5に隣接配置された一対の前記ボルト14により一体に締結される内燃機関の軸受け構造において、前記ボルト14が、前記各軸受け部12,13と略同一の熱膨張率の素材からなる。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関におけるクランクシャフト等の回転軸の軸受け構造に関する。
従来、上記軸受け構造において、エンジン(内燃機関)のクランクケースの軸受け部における回転軸との摺動部にアルミニウム合金層を設けると共に、該アルミニウム合金層の周辺部に複合材(例えば粒子や繊維等からなるプリフォームにアルミニウム合金溶湯を含浸させたもの)を設け、該複合材の熱膨張率を前記アルミニウム合金層よりも小さくすることで、エンジンの高温時にもクランクシャフトを支持する円孔の変形を抑えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−61538号公報
ところで、上記軸受け構造において、前記軸受け部は上下に二分割される。これら上下軸受け部にはそれぞれ半円状の上下切り欠き部が形成され、これら上下切り欠き部を突き当てるように前記円孔を形成した状態で、上下軸受け部が円孔に隣接配置されたボルトにより一体に締結される。
しかしながら、主としてアルミ系素材からなるエンジン構造部材に対し、鉄系素材からなるボルトでは熱膨張率が小さく、エンジンの高温時には前記円孔のボルト軸方向への広がりが規制されてその真円性に影響を与えることがある。また、比較的大型のエンジン構造部材の一部を前記複合材とすることでコストアップになり易い。
そこでこの発明は、二分割された軸受け部をボルトにより一体に締結する内燃機関の軸受け構造において、両軸受け部間における回転軸支持用の円孔の真円性を良好に保つと共にコストダウンを図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ボルト(例えば実施例のボルト14)により一体に締結されると共に互いに略同一の熱膨張率の素材からなる第一及び第二構造体(例えば実施例の上下ケース体2,3)を有し、該第一及び第二構造体にはそれぞれ第一又は第二軸受け部(例えば実施例の上下軸受け部12,13)が一体形成され、かつ該第一及び第二軸受け部にはそれぞれ半円状の第一又は第二切り欠き部(例えば実施例の上下切り欠き部8,9)が形成され、前記各軸受け部が、前記各切り欠き部を突き当てて円孔(例えば実施例の円孔5)を形成すると共に、該円孔に回転軸(例えば実施例の回転軸S)を回転自在に支持した状態で、前記円孔に隣接配置された前記ボルトにより一体に締結される内燃機関の軸受け構造において、前記ボルトが、前記各軸受け部と略同一の熱膨張率の素材からなることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ボルトの少なくとも長手方向の一部を形状記憶合金又は複合材で構成することを特徴とする。
請求項1,2に記載した発明によれば、内燃機関の温度に対応してボルトを延伸させることで、内燃機関の高温時における回転軸支持用の円孔の真円性及びボルト軸力を良好に保つことができる。また、第一及び第二構造体に複合材を用いなくてもよく、コストダウンを図ることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1に示すクランクケース1は例えば並列多気筒(四気筒)エンジンのもので、クランク軸線と平行な分割面を境に例えば上下ケース体2,3に二分割される。前記エンジンは変速機を一体に設けたユニットコンストラクション構造とされ、クランクケース1の後部は変速機ケースとして構成される。クランクケース1(上下ケース体2,3)はアルミニウム合金を素材とした鋳造品とされる。前記分割面上にはクランクシャフト、メインシャフト、及びカウンタシャフト等の互いに平行な主要回転軸の回転軸線が配置される。これら各回転軸は、その軸線と略直交するクランクケース1内外の壁部4に回転自在に支持される。
図2に示すように、クランクケース1の前記一壁部4には、対応する一回転軸Sのジャーナルを回転自在に挿通支持する円孔5が形成される。壁部4及び円孔5は、前記分割面Fを境に上下に二分割される。壁部4における分割面Fよりも上方の部位を形成する上壁部6は、前記上ケース体2にその一部として一体形成され、壁部4における分割面Fよりも下方の部位を形成する下壁部7は、前記下ケース体3にその一部として一体形成される。
また、上壁部6の下端部には、前記円孔5における分割面Fよりも上方の部位を形成する半円状の上切り欠き部8が形成され、下壁部7の上端部には、前記円孔5における分割面Fよりも下方の部位を形成する半円状の下切り欠き部9が形成される。上壁部6の下端面及び下壁部7の上端面は、分割面F上で互いに整合する上下合わせ面10,11とされ、該両合わせ面10,11を突き合わせた状態で、両切り欠き部8,9が前記円孔5を形成すると共に、前記回転軸Sのジャーナルを挟み込むようにして支持する。なお、回転軸Sは鉄系合金製とされる。
ここで、上壁部6の下端部を上軸受け部12、下壁部7の上端部を下軸受け部13とすると、両軸受け部12,13は、円孔5の外周両側に隣接配置された一対のボルト14により一体的に締結される。各ボルト14は、前記分割面Fと直交して配置されるもので、例えば下ケース体3の下方からこれに形成された挿通孔15を貫通し、上ケース体2に形成されたネジ孔16に螺合するように取り付けられる。各ボルト14は、上下壁部6,7ひいては上下ケース体2,3を一体的に締結してクランクケース1を形成するための締結ボルトとしても機能する。
そして、各ボルト14は、上下軸受け部12,13(上下壁部6,7)と略同一の熱膨張率(線膨張率及び体積膨量率)を有する形状記憶合金製とされる。
各ボルト14は、前記エンジンの常温状態(低温状態)において所定のトルクで締め込まれる。その後、暖機運転を経て前記エンジンが所定の作動状態(高温状態)になると、クランクケース1が熱膨張し、壁部4の円孔5が拡径しようとする。このとき、各ボルト14がクランクケース1と略同一の熱膨張率を有することで、前記エンジンの温度上昇に応じてクランクケース1と同様にボルト14が熱膨張して延伸し、円孔5のボルト軸方向への広がりを規制することなく、円孔5の真円性が良好に保たれると共に、各ボルト14のボルト軸力の過度な増加も抑えられる。
以上説明したように、上記実施例における内燃機関の軸受け構造は、ボルト14により一体に締結されると共に互いに略同一の熱膨張率の素材からなる上下ケース体2,3を有し、該上下ケース体2,3にはそれぞれ上下軸受け部12,13が一体形成され、かつ該上下軸受け部12,13にはそれぞれ半円状の上下切り欠き部8,9が形成され、前記各軸受け部12,13が、前記各切り欠き部8,9を突き当てて円孔5を形成すると共に、該円孔5に回転軸Sを回転自在に支持した状態で、前記円孔5に隣接配置された一対の前記ボルト14により一体に締結されるものであって、前記ボルト14が、前記各軸受け部12,13と略同一の熱膨張率の素材からなるものである。
この構成によれば、エンジンの温度に対応して各ボルト14を延伸させることで、エンジンの高温時における回転軸S支持用の円孔5の真円性及びボルト軸力を良好に保つことができる。特に、比較的高温となるクランクケース1のクランクシャフトの軸受け部やシリンダヘッドのカムシャフトの軸受け部に適用した場合にはその効果が高い。
また、ボルト単体の変更で済むため汎用性が高く、クランクシャフト、メインシャフト、及びカウンタシャフトの何れの軸受け部にも適用できると共に、カムシャフト等の他部位の軸受け部にも適用でき、かつ他機種の内燃機関の軸受け部にも適用できる。
さらに、クランクケースに複合材を用いなくてもよく、該クランクケースの製造を容易にしてコストダウンを図ることができる。特に、クランクケースは比較的大型であるためその効果が高い。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば図3に示すように、前記各ボルト14の軸部の長手方向中間部(図中符号Tで示すハッチング箇所)を、上下ケース体2,3と熱膨張率を近似させた部材を含む複合材(又は前記形状記憶合金)で構成したものであってもよい。
また、図4に示すように、前記分割面F上であって少なくとも一側のボルト14と円孔5との間に、上下ケース体2,3と略同一の熱膨張率の素材からなるノック17を配置して円孔5の真円性を保つようにしてもよい。ノック17は例えばピン状のもので、上下ケース体2,3への組み付け性を考慮して横向きにして(回転軸Sと略平行にして)配置される。ノック17は、円孔5の加工時から同じものが組み付けられ、円孔5の形状を常に一定に保つべく機能する。
さらに、上下ケース体2,3は互いに同一の素材とすることで熱膨張率を同一としてもよいし、異なる素材であっても略同一の熱膨張率を有する部材とすることもできる。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における内燃機関のクランクケースの分解斜視図である。 上記クランクケースの軸受け部の断面図である。 上記軸受け部の変形例を示す図2に相当する断面図である。 上記軸受け部の他の変形例を示す図2に相当する断面図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 上ケース体(第一構造体)
3 下ケース体(第二構造体)
5 円孔
8 上切り欠き部(第一切り欠き部)
9 下切り欠き部(第二切り欠き部)
12 上軸受け部(第一軸受け部)
13 下軸受け部(第二軸受け部)
14 ボルト
S 回転軸

Claims (2)

  1. ボルトにより一体に締結されると共に互いに略同一の熱膨張率の素材からなる第一及び第二構造体を有し、該第一及び第二構造体にはそれぞれ第一又は第二軸受け部が一体形成され、かつ該第一及び第二軸受け部にはそれぞれ半円状の第一又は第二切り欠き部が形成され、前記各軸受け部が、前記各切り欠き部を突き当てて円孔を形成すると共に、該円孔に回転軸を回転自在に支持した状態で、前記円孔に隣接配置された前記ボルトにより一体に締結される内燃機関の軸受け構造において、
    前記ボルトが、前記各軸受け部と略同一の熱膨張率の素材からなることを特徴とする内燃機関の軸受け構造。
  2. 前記ボルトの少なくとも長手方向の一部を形状記憶合金又は複合材で構成することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の軸受け構造。

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