JP2007314468A - 小胞体ストレス制御化合物とそれを有効成分とする医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、小胞体ストレス制御物質に関し、特に小胞体ストレス由来の細胞死抑制効果を有する化合物とそれを有効成分とする医薬組成物に関する。
近年、加齢に伴いヒトの体内で起こる変化、或いは癌・心疾患・脳卒中(いわゆる3大疾病)に代表される多くの疾患の発症過程で、細胞内ストレスが重要な役割を担っている事が明らかになってきている。細胞内に存在する小器官のうち、呼吸を司るミトコンドリアの機能障害が細胞死に結びつくことは以前より言われてきた。しかし、最近になって、分泌系蛋白質の生合成の場である小胞体に障害が起こった場合も、ストレスに対して応答が出来ずに、小胞体の機能障害や細胞死を引き起こすことが明らかになってきた(非特許文献1及び2)。
小胞体は、分泌系蛋白質や膜蛋白質が規則正しく折りたたまれ、その立体構造を整える場であるとともに、細胞内カルシウムの貯蔵庫として、また脂質代謝の主要器官として、多岐にわたる生理作用を有している。しかし、虚血、低酸素、熱ショック、遺伝子変異などの物理化学的ストレスにより、小胞体内に正常な折りたたみ構造を持たない蛋白質(unfolded protein)が増加してしまい、小胞体の機能障害を引き起こすことが知られている(小胞体ストレス、非特許文献1参照)。これに対抗するために小胞体においては、その内部にある分子シャペロン等を増加することで蓄積された蛋白質を保護したり、流入蛋白質を減らして負荷を軽減させたり、蛋白質を分解することで対応している。しかしそれにもかかわらずこの強い小胞体ストレスの状態が継続してしまうと、細胞がストレスに抵抗しきれず、自ら細胞死(アポトーシス)を選択することが明らかになってきている(小胞体ストレス由来細胞死、非特許文献2参照)。
このような小胞体ストレス・小胞体ストレス由来細胞死は、脳虚血あるいはアルツハイマー病、パーキンソン病、ポリグルタミン病のような神経変性疾患、多発性硬化症などの炎症性神経疾患、躁鬱病などの精神疾患、緑内障などの眼疾患、動脈硬化や虚血性心疾患、胃潰瘍、ウイルス性肝炎、脂肪肝、糖尿病、糖尿病合併症、糸球体腎炎や腎不全などの腎疾患、癌等、様々な疾患の発症・病態進行に関与していることが指摘されている。
その為に、これらの小胞体ストレスを抑制・制御することにより小胞体ストレス由来の細胞死を制御する為のシステムの開発が進んでいる。
例えば、特許文献1(特開2005−247728号公報)においては、特定構造を有するジリノレオイルホスファチジルエタノールアミン(脂肪酸として2つのリノール酸を含む)が、細胞死誘導抑制活性、特に小胞体ストレス抑制活性を有することが示され、これを有効成分として含有する医薬組成物が提案されている。
また特許文献2(特開2005−082557号公報)においては、ある特定のアミノ酸配列を有するポリペプチドが小胞体ストレス誘導性の細胞死抑制作用を有することが示されている。
また特許文献3(特開2003−212790号公報)においては、ヤマブシダケ由来の脂溶性抽出成分が小胞体ストレス誘導性の細胞死抑制作用を有することが示されている。
さらに本発明者等は、これら小胞体ストレス・小胞体ストレス由来細胞死を制御することによる新たな創薬及び機能性食品の開発を目的として、F9 Herp欠損細胞を用いた評価系を見出し提案した(特許文献4参照)。Herpは小胞体におけるユビキチン様ドメインを持つ遺伝子で、小胞体内に蓄積した不要なタンパクの除去に関連していると考えられている。
モリ(Mori, K.),Cell.,2000年,第101巻,:p.451−454
オヤドマリ等(Oyadomari, S, and M. Mori),Cell Death Differ.,2004年,第11巻,p.381−389
特開2005−247728号公報
特開2005−082557号公報
特開2003−212790号公報
特開2005−245247号公報
しかし、いずれの特許文献に開示されているシステムや化合物等についても未だ十分な小胞体ストレス制御に対する効果を得ることが出来ていないのが現状である。したがって、より効果が高く且つ簡便に入手可能な化合物の開発が期待されている。
上記の従来技術における現状を踏まえ、本発明者等はまず予備実験の結果から、小胞体からのCa++流出を抑制するダントロレンや、α−トコフェロールやβ−カロテン等の一部の抗酸化剤にも同細胞に於ける小胞体ストレス由来細胞死を抑制する効果を認めたため、これらの化合物をポジティブコントロールとして、スクリーニングを行った(1次スクリーニング)。その結果、一部のカルコン系化合物及びフラボノイド系化合物に小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を認めた。これにより本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、ある特定構造を有するメトキシカルコン、メトキシフラボノイド及びフラボン系化合物を提供することで、上記課題を解決することが可能となった。
本発明のある態様によれば、下記一般式Iにて表される小胞体ストレス制御化合物を提供する。
本発明のある態様によれば、下記一般式Iにて表される小胞体ストレス制御化合物を提供する。
(上記一般式Iにおいて、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素原子、F,Cl,Br,Iなどのハロゲン原子、水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、アセチルオキシ基などのアシルオキシ基、ベンジルオキシ基等から選ばれる、それぞれ同一または異なる置換基である。)
上記一般式Iにおいて、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8のうち、少なくとも3以上の置換基がアルコキシ基であることが好ましく、またアルコキシ基としては特にメトキシ基であることが好ましい。
また、本発明により、特に下記構造式1にて示される化合物が提供される。
また、本発明により、特に下記構造式2にて示される化合物が提供される。
本発明の別の態様によれば、下記一般式IIにて表される小胞体ストレス制御化合物を提供する。
(上記一般式IIにおいて、R9、R10、R11、R12、R13、R14は、水素原子、F,Cl,Br,Iなどのハロゲン原子、水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、アセチルオキシ基などのアシルオキシ基、ベンジルオキシ基等から選ばれる、それぞれ同一または異なる置換基である。)
上記一般式IIにおいて、前記R9、R10、R11、R12、R13、R14のうち、少なくとも4以上の置換基がアルコキシ基であることが好ましく、またアルコキシ基としては特にメトキシ基であることが好ましい。
さらに、上記一般式IIにおいて、前記R9およびR14がアルコキシ基であることが好ましく、またアルコキシ基としては特にメトキシ基であることが好ましい。
また本発明により、特に下記構造式3にて示される化合物が提供される。
また本発明により、特に下記構造式4にて示される小胞体ストレス制御化合物が提供される。小胞体ストレス制御作用としては、特に神経保護作用及び/又は腎臓尿細管保護作用を得ることが出来る。
本発明のさらに別の態様によれば、上記したいずれかの化合物を有効成分として含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明によれば、ある特定構造を有するメトキシカルコン、メトキシフラボノイド及びフラボン系化合物に基づく小胞体ストレス制御化合物を提供することで、従来不十分であった小胞体ストレス制御について、高い効果を簡便に提供することが出来る。
また本発明による小胞体ストレス制御化合物は、植物由来あるいはその誘導体などであることから、簡便に入手可能であり、高い工業性も達成しうる。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下に述べる個々の形態には限定されない。
本発明の小胞体ストレス制御化合物は、特に小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を有するメトキシカルコン、メトキシフラボノイド及びフラボン系化合物である。
また本発明の小胞体ストレス制御化合物は、特に下記一般式Iにて表されるカルコン系化合物である。
上記一般式Iにおいて、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素原子、F,Cl,Br,Iなどのハロゲン原子、水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、アセチルオキシ基などのアシルオキシ基、ベンジルオキシ基等から選ばれる、それぞれ同一または異なる置換基であることが好ましい。
上記一般式Iにおいては、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8のうち、少なくとも3以上の置換基がアルコキシ基であることが好ましく、この場合メトキシ基であることが特に好ましい。
また、好ましくは本発明の小胞体ストレス制御化合物は、下記構造式1にて示される化合物が挙げられる。
また、好ましくは本発明の小胞体ストレス制御化合物は、下記構造式2にて示される化合物が挙げられる。
また本発明の小胞体ストレス制御化合物は、特に下記一般式IIにて表されるメトキシフラボノイド系化合物である。
上記一般式IIにおいて、R9、R10、R11、R12、R13、R14は、水素原子、F,Cl,Br,Iなどのハロゲン原子、水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、アセチルオキシ基などのアシルオキシ基、ベンジルオキシ基等から選ばれる、それぞれ同一または異なる置換基であることが好ましい。
上記一般式IIにおいては、前記R9、R10、R11、R12、R13、R14のうち、少なくとも4以上の置換基がアルコキシ基であることが好ましく、この場合にはメトキシ基であることが特に好ましい。
また特に上記一般式IIにおいては、前記R9およびR14がアルコキシ基であることが好ましく、この場合にはメトキシ基であることが特に好ましい。
また、好ましくは本発明の小胞体ストレス制御化合物は、下記構造式3にて示される化合物が挙げられる。
また、好ましくは本発明の小胞体ストレス制御化合物は、下記構造式4にて示される化合物が挙げられる。この化合物による小胞体ストレス制御作用としては、特に神経保護作用及び/又は腎臓尿細管保護作用を得ることが出来る。
本発明の上記一般式IまたはII、構造式1〜4にて示される小胞体ストレス制御化合物の製造方法は特に特定されず、一般的な化学合成によって得ることが出来る。また天然物由来(例えば植物由来)の化合物及び/またはその誘導体として得ることもできる。
本発明の小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物の投与量は、投与経路、ヒトを含む投与対象動物の年齢、体重、症状など、種々の要因を考慮して、適宜設定することができる。本発明はこれに限定されないが、好ましくは、有効成分として0.001〜1,000mg/kg/dayが適当である。
また本発明の小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物は、経口投与又は非経口投与(筋肉内、皮下、静脈内、坐薬、経皮等)のいずれでも投与できる。
また本発明の小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物は、経口投与又は非経口投与(筋肉内、皮下、静脈内、坐薬、経皮等)のいずれでも投与できる。
本発明による小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物の投与形態としては、例えば錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、溶液、シロップ剤、乳液等による経口投与をあげることができるが、他の形態や投与経路であってもよい。これらの各種製剤は、常法に従って主薬である本発明の小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
本発明の小胞体ストレス制御化合物を有効成分とする医薬組成物の量は、その目的、用途(食品組成物、予防剤、治療剤等の医薬品組成物)に応じて任意に定めることができ、本発明はこれに限定されないが、その含量としては、全体量に対して通常、0.001〜100%(w/w)、特に0.1〜100%(w/w)が好ましい。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
a) 1次スクリーニング(F9 Herp欠損細胞)
ホリ等の文献(Hori O,et.al,Genes Cells.,2004年,第9巻(5),p.457−469)及び上記特許文献4に記された方法に基づいて、F9 Herp欠損細胞の作製及び培養を行った。
ホリ等の文献(Hori O,et.al,Genes Cells.,2004年,第9巻(5),p.457−469)及び上記特許文献4に記された方法に基づいて、F9 Herp欠損細胞の作製及び培養を行った。
次に予備実験として、ダントロレン、α−トコフェロール及びβ−カロテンの、F9 Herp欠損細胞に於ける小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を判定し、それらがポジティブコントロールとして使用できることを確認した。以下の実施例では、F9 Herp欠損細胞における小胞体ストレス由来細胞死抑制効果のポジティブコントロールとして、ダントロレンは30μM,α―トコフェロールは120μM,及びβ−カロテンは100μMの濃度で用いた。
本実験としては、主として天然物を中心に、F9 Herp欠損細胞に於ける、小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を測定した。
具体的には、以下のプロトコールで進めた。
1)96穴、或いは24穴培養皿をゼラチンコートした後、野生型F9細胞及びHerp欠損F9細胞を播種する。
2)2日間、細胞が培養面積の50−60%を占めるまで培養を行う(DMEM培地+20% FBS:Sigma,St.Louis,MO)。
3)上記細胞に、ツニカマイシン0.8μg/mLと被験物質を同時に加えて48時間培養した後、細胞生存率をcell counting−8 assay(生存細胞数を評価する方法:同仁化学研究所、熊本)にて評価する。
具体的には、以下のプロトコールで進めた。
1)96穴、或いは24穴培養皿をゼラチンコートした後、野生型F9細胞及びHerp欠損F9細胞を播種する。
2)2日間、細胞が培養面積の50−60%を占めるまで培養を行う(DMEM培地+20% FBS:Sigma,St.Louis,MO)。
3)上記細胞に、ツニカマイシン0.8μg/mLと被験物質を同時に加えて48時間培養した後、細胞生存率をcell counting−8 assay(生存細胞数を評価する方法:同仁化学研究所、熊本)にて評価する。
b) 2次スクリーニング(MIN6細胞、PC12細胞)
1次スクリーニングの結果、ダントロレン以上の細胞保護効果を認めた化合物について、マウス・インスリン産生細胞株(MIN6)細胞及びラット神経系細胞株PC12細胞を用いて、同様の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果、及び酸化ストレス由来細胞死抑制効果を測定した。
1次スクリーニングの結果、ダントロレン以上の細胞保護効果を認めた化合物について、マウス・インスリン産生細胞株(MIN6)細胞及びラット神経系細胞株PC12細胞を用いて、同様の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果、及び酸化ストレス由来細胞死抑制効果を測定した。
小胞体ストレス誘導方法としてはツニカマイシン(Tm:1.5μg/mL(MIN6細胞),0.75μg/mL(PC12細胞)、48時間)を用い、酸化ストレス誘導方法としてはH2O2(66μM,24時間)を用いた。前者において、被験化合物はツニカマイシンと同時投与、後者においてはH2O2投与の24時間前からの前投与及びH2O2投与と同時投与の条件で行った。細胞生存率の判定は、MTTアッセイより行った(ホリ等(Hori O,et.al),Genes Cells.,2004年,第9巻(5),p.457−469を参照)。また、酸化ストレスのポジティブコントロールとして知られているN−アセチルシステイン(NAC)(1000μM)も合わせて用いた。
c) 小胞体ストレスに対する、作用メカニズムの解析
2次スクリーニングの結果、ダントロレン以上の細胞保護効果を認めた化合物を用いて、その作用メカニズムについて、以下の方法により検討した。
1)細胞内蛋白質合成量の変化:MIN6細胞を、被験化合物存在下で24時間培養し、その後35S−Met(アマルシャムファルマシアバイオテック社製)で3時間メタボリックラベリングを行い、抽出した蛋白質をSDS−PAGEにより分離し、オートラジオグラフィーにより判定する。
2)Eukaryotic initiation factor 2α(eIF2α)のリン酸化:MIN6細胞を、被験化合物存在下で0−48時間培養し、蛋白質抽出を行った後、ウェスタンブロット法を用いて判定する。抗体は、anti−P−eIF2α antibody(セルシグナリングテクノロジー社製),anti−eIF2α antibody(セルシグナリングテクノロジー社製),anti−β actin antibody(シグマ社製)を使用する。
3)RT−PCR及びノーザンブロット法による、小胞体ストレス関連遺伝子の発現:MIN6細胞を、被験化合物存在下で24時間培養し、細胞内よりRNAを抽出する。さらに、cDNA合成を行い(タカラバイオ株式会社)、XBP1特異的なプライマーを用いてPCRを行う(シャンJラーマン(Shang J,Lehrman MA),Biochem.Biophys.Res.Commun.,2004年4月30日,第317巻(2),p.390−396参照)。また、heme−oxygenase 1(HO−1),GRP78,CHOP,β−actin特異的なプローブを用いて、ノーザンブロットを行う(ホリ等(Hori O,et.al),Genes Cells.,2004年,第9巻(5),p.457−469を参照)。
2次スクリーニングの結果、ダントロレン以上の細胞保護効果を認めた化合物を用いて、その作用メカニズムについて、以下の方法により検討した。
1)細胞内蛋白質合成量の変化:MIN6細胞を、被験化合物存在下で24時間培養し、その後35S−Met(アマルシャムファルマシアバイオテック社製)で3時間メタボリックラベリングを行い、抽出した蛋白質をSDS−PAGEにより分離し、オートラジオグラフィーにより判定する。
2)Eukaryotic initiation factor 2α(eIF2α)のリン酸化:MIN6細胞を、被験化合物存在下で0−48時間培養し、蛋白質抽出を行った後、ウェスタンブロット法を用いて判定する。抗体は、anti−P−eIF2α antibody(セルシグナリングテクノロジー社製),anti−eIF2α antibody(セルシグナリングテクノロジー社製),anti−β actin antibody(シグマ社製)を使用する。
3)RT−PCR及びノーザンブロット法による、小胞体ストレス関連遺伝子の発現:MIN6細胞を、被験化合物存在下で24時間培養し、細胞内よりRNAを抽出する。さらに、cDNA合成を行い(タカラバイオ株式会社)、XBP1特異的なプライマーを用いてPCRを行う(シャンJラーマン(Shang J,Lehrman MA),Biochem.Biophys.Res.Commun.,2004年4月30日,第317巻(2),p.390−396参照)。また、heme−oxygenase 1(HO−1),GRP78,CHOP,β−actin特異的なプローブを用いて、ノーザンブロットを行う(ホリ等(Hori O,et.al),Genes Cells.,2004年,第9巻(5),p.457−469を参照)。
d)3次スクリーニング(マウス小胞体ストレスモデル)
マウス腹腔内にツニカマイシン(1mg/kg)を投与すると、投与後数時間より腎臓の(近位)尿細管細胞で小胞体ストレスが誘導され、投与後3−4日には、同部位において小胞体ストレス由来細胞死が引き起こされることが知られている(例えば以下ジンツナー等の文献参照:Zinszner et al.,Genes and Dev.,1998年,第12巻:p.982−995)。本発明においては、この系を利用して、以下のようにin vivoにおける被験物質(IN19)の細胞保護効果を判定した。まず、被験物質(IN19)をツニカマイシン投与4日前からマウス腹腔内に連日投与し(10mg/kg/dayにて4日間)、その後、ツニカマイシン(1mg/kg)を腹腔内投与した。ツニカマイシン投与後4日目に、マウスの潅流固定、腎臓の摘出、パラフィン包埋を行い、5μm厚で腎臓切片を作製した。作製した切片で、腎臓組織の状態をHE(ヘマトキシリン・エオジン)染色により、また腎臓尿細管における細胞死の程度をTUNELアッセイ(ApopTag Fluorescein Direct In Situ Apoptosis detection Kit; Chemicon)により比較検討した。
マウス腹腔内にツニカマイシン(1mg/kg)を投与すると、投与後数時間より腎臓の(近位)尿細管細胞で小胞体ストレスが誘導され、投与後3−4日には、同部位において小胞体ストレス由来細胞死が引き起こされることが知られている(例えば以下ジンツナー等の文献参照:Zinszner et al.,Genes and Dev.,1998年,第12巻:p.982−995)。本発明においては、この系を利用して、以下のようにin vivoにおける被験物質(IN19)の細胞保護効果を判定した。まず、被験物質(IN19)をツニカマイシン投与4日前からマウス腹腔内に連日投与し(10mg/kg/dayにて4日間)、その後、ツニカマイシン(1mg/kg)を腹腔内投与した。ツニカマイシン投与後4日目に、マウスの潅流固定、腎臓の摘出、パラフィン包埋を行い、5μm厚で腎臓切片を作製した。作製した切片で、腎臓組織の状態をHE(ヘマトキシリン・エオジン)染色により、また腎臓尿細管における細胞死の程度をTUNELアッセイ(ApopTag Fluorescein Direct In Situ Apoptosis detection Kit; Chemicon)により比較検討した。
[結果]
図1及び図2には、上記一般式Iにおける置換基を表のように変化させた複数のカルコン系化合物の効果を示した。図からも分かるように、F9 Herp欠損細胞を用いた評価系で、いくつかのカルコン系化合物に非常に強い細胞死抑制効果を認めた。なお図1の表において、−は細胞死抑制効果無し、++はダントロレンの細胞死抑制効果と同程度である事を示す。これらの結果より、本発明による上記一般式Iで示される小胞体ストレス制御化合物としてのカルコン系化合物における置換基の数や位置に関しては、1分子あたり少なくとも3つ以上のメトキシ基が存在することが重要であることが分かった。
図1及び図2には、上記一般式Iにおける置換基を表のように変化させた複数のカルコン系化合物の効果を示した。図からも分かるように、F9 Herp欠損細胞を用いた評価系で、いくつかのカルコン系化合物に非常に強い細胞死抑制効果を認めた。なお図1の表において、−は細胞死抑制効果無し、++はダントロレンの細胞死抑制効果と同程度である事を示す。これらの結果より、本発明による上記一般式Iで示される小胞体ストレス制御化合物としてのカルコン系化合物における置換基の数や位置に関しては、1分子あたり少なくとも3つ以上のメトキシ基が存在することが重要であることが分かった。
図3及び図4には、上記一般式IIにおける置換基を表のように変化させた複数のメトキシフラボノイド系化合物の効果を示した。図からも分かるように、F9 Herp欠損細胞を用いた1次スクリーニングで、図3の表に示すような構造を有する化合物の中でいくつかのメトキシフラボノイド系化合物に非常に強い細胞死抑制効果が認められた。なお図3の表において、−は細胞死抑制効果無し、++はダントロレンの細胞死抑制効果と同程度である事を示す。
メトキシフラボノイド系化合物の中でも特に、IN19(tangeretin),IN69(nobiletin),IN72,IN88(sinensetin)、さらにフラボンにおいて強い細胞死抑制効果が認められた(+++)。
メトキシフラボノイド系化合物の中でも特に、IN19(tangeretin),IN69(nobiletin),IN72,IN88(sinensetin)、さらにフラボンにおいて強い細胞死抑制効果が認められた(+++)。
次に、1次スクリーニングにおいて+++の細胞死抑制効果を認めた化合物について、インスリン産生細胞株であるMIN6細胞を用いて、上記に記載した方法により2次スクリーニングを行った(図5(サマリー)、図6及び7参照)。
図6においては、F9 Herp欠損細胞と同様に、MIN6細胞において小胞体ストレス・小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を有するかどうかについての結果を示した。また図7では、被験化合物が酸化ストレス由来細胞死抑制効果を併せ持つか否かについて検討した結果を示した。なお、図5の表において、ツニカマイシン(Tm)欄に於ける−は細胞死抑制効果無し、+はダントロレンの細胞死抑制効果と同程度の効果を有する事を示す。H2O2欄に於ける−は細胞死抑制効果無し、+はα−トコフェロールやβ−カロテンの細胞死抑制効果と同程度の効果を有する事を示す。なお、N−アセチルシステインの細胞死抑制効果は+++である。
図6においては、F9 Herp欠損細胞と同様に、MIN6細胞において小胞体ストレス・小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を有するかどうかについての結果を示した。また図7では、被験化合物が酸化ストレス由来細胞死抑制効果を併せ持つか否かについて検討した結果を示した。なお、図5の表において、ツニカマイシン(Tm)欄に於ける−は細胞死抑制効果無し、+はダントロレンの細胞死抑制効果と同程度の効果を有する事を示す。H2O2欄に於ける−は細胞死抑制効果無し、+はα−トコフェロールやβ−カロテンの細胞死抑制効果と同程度の効果を有する事を示す。なお、N−アセチルシステインの細胞死抑制効果は+++である。
その結果、上記の5種化合物のいずれにおいてもダントロレン以上の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果が認められた。酸化ストレス由来細胞死抑制効果については、IN19(tangeretin)、IN88(sinensetin)及びフラボンにおいてはα−トコフェロールやβ−カロテンと同程度の効果が認められたが、N−アセチルシステイン(NAC)の作用に比べると効果はやや小さかった。更に、IN69(noboletin)においては軽度のレベルで認められるのみ(±)であり、IN72において効果は認められなかった(−)。
これらのことから、上記の5種化合物の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果は、抗酸化作用とは異なるメカニズムにより起こっている可能性が示唆された。
実際に、MIN6細胞にIN19を加えて24時間以上インキュベートすると、細胞内蛋白質合成が約60%まで低下し(図8のA参照)、小胞体ストレス応答の一つである、eIF2αのリン酸化(1)が亢進していた(図8のBI参照)。また、eIF2αのリン酸化により、その発現が誘導される事が知られている下流遺伝子群のうち、heme−oxygenase 1(HO−1)やCHOPの発現も増加していた(図8のC参照)。
逆に、その他の小胞体ストレス応答経路のうちXBP1の活性化は、IN19を投与することにより、低下していた(図8のBIIにおいて、上のバンドが非活性型、下のバンドが活性型XBP1を示す)。そして、その下流遺伝子GRP78の発現は少なくとも増加していなかった。これらのことより、IN19はeIF2αのリン酸化の系路を選択的に活性化し、小胞体ストレスを軽減する事により、小胞体ストレス由来細胞死を抑制していることが示唆された。
また、IN19の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果は、神経系細胞株PC12細胞でも同様に認められた(図9)。
また、IN19の小胞体ストレス由来細胞死抑制効果は、神経系細胞株PC12細胞でも同様に認められた(図9)。
次に、小胞体ストレスに対するメトキシフラボノイドの細胞保護効果をin vivoモデルにて検討した。マウスにツニカマイシン(1mg/kg)を投与すると、投与後数時間より腎臓の(近位)尿細管細胞で小胞体ストレスが誘導され、投与後3−4日には、同部位において小胞体ストレス由来細胞死が引き起こされる(図10のB及びE、また例えばジンツナー等の文献参照:Zinszner et al.,Genes and Dev.,1998年,第12巻:p.982−995)。この時、あらかじめIN19をツニカマイシン投与4日前からマウス腹腔内に10mg/kg/dayにて4日間、連日投与しておくと、腎臓尿細管での組織障害及び細胞死は、ほぼ完全に抑制された(図10のC及びF)。この事から、メトキシフラボノイドの小胞体ストレス制御効果・小胞体ストレス由来細胞死抑制効果はin vivoにおいても認められることが明らかになった。
メトキシフラボノイド系化合物は柑橘類の果皮に多く含まれ、これまでに、腫瘍転移抑制効果、腫瘍細胞増殖抑制効果、コレステロール低下作用、動脈硬化抑制作用(nobiletin)、抗真菌作用、抗肝炎ウイルス作用(nobiletin)、ラットParkinson病モデル(tangeretin)やその他のモデル(nobiletin)に於ける神経保護作用、抗炎症作用(nobiletin)、メラニン減少作用(nobiletin)、紫外線保護作用(nobiletin)等のような生理活性が報告されている。
今回の結果から、メトキシカルコン、メトキシフラボノイド及びフラボン系化合物に強力な小胞体ストレス制御作用・小胞体ストレス由来細胞死抑制作用が存在する事が判明した。興味深いことに、その作用メカニズムとして考えられる、eIF2αのリン酸化(活性化)が恒常的に起こった場合、CHOP遺伝子の発現誘導や細胞内蛋白合成抑制を介して、細胞増殖抑制、或いは細胞死(アポトーシス)を引き起こすことがすでに明らかにされている(非特許文献2)。この事から、メトキシフラボノイド系化合物の上記生理作用のうち、少なくとも腫瘍細胞増殖抑制効果において、やはりeIF2αのリン酸化(活性化)が大きな役割を担っている可能性があることを示唆している。また、抗真菌作用、抗肝炎ウイルス作用、抗炎症作用などその他の生理作用についても、eIF2αのリン酸化を介した、小胞体ストレス制御により行われている可能性が十分考えられる。
本発明による特定のメトキシカルコン、メトキシフラボノイド及びフラボン系化合物に基づく小胞体ストレス制御化合物は、従来不十分であった小胞体ストレス制御について、高い効果を簡便に提供することが出来る。また本発明による小胞体ストレス制御化合物は、植物由来あるいはその誘導体などであることから、簡便に入手可能であり、高い工業性も達成しうる。
Claims (14)
- 前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8のうち、少なくとも3以上の置換基がアルコキシ基であることを特徴とする請求項1に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 前記アルコキシ基がメトキシ基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 前記R9、R10、R11、R12、R13、R14のうち、少なくとも4以上の置換基がアルコキシ基であることを特徴とする請求項6に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 前記アルコキシ基がメトキシ基であることを特徴とする請求項6又は7に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 前記R9およびR14がアルコキシ基であることを特徴とする請求項6に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 前記アルコキシ基がメトキシ基であることを特徴とする請求項9に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 小胞体ストレス制御作用が神経保護作用及び/又は腎臓尿細管保護作用であることを特徴とする請求項12に記載の小胞体ストレス制御化合物。
- 少なくとも請求項1から12のいずれかに記載の化合物を有効成分として含んでなる医薬組成物。
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