JP2007313825A

JP2007313825A - 金型

Info

Publication number: JP2007313825A
Application number: JP2006147968A
Authority: JP
Inventors: Hideji Ito; 秀次伊藤; Toshimitsu Okuoka; 俊光奥岡; Toshikazu Abe; 富志一阿部
Original assignee: Japan Steel Works Ltd
Current assignee: Japan Steel Works Ltd
Priority date: 2006-05-29
Filing date: 2006-05-29
Publication date: 2007-12-06

Abstract

【課題】本発明は、各金型部のキャビティ壁面に外部と連通する冷却用穴を形成し、中空成形品の外面にエアを供給し、冷却時間を短縮して中空成形サイクルを短縮化することを目的とする。
【解決手段】本発明による金型は、各金型部(1a,1b)のキャビティ壁面(4a)に形成された多数の冷却用穴(10)を介して中空成形品(4A)の外面(4Aa)にエア(10a)を供給し、中空成形品(4A)の冷却時間を短縮させる構成である。
【選択図】図４

Description

本発明は、金型に関し、特に、金型の各金型部のキャビティ壁面に多数の冷却用穴を形成し、成形時にパリソンすなわち中空成形品の外面にエアを供給することにより、中空成形品の冷却時間を短縮できるようにするための新規な改良に関する。

一般に、中空成形に用いられる金型としては、例えば、特許文献１〜３に示されているように、金型で型閉じされたパリソン内に吹込ノズル又は針ノズルを挿入し、パリソン内に高圧エアを吹込み、水冷却された金型キャビティ壁面に押付けることによりパリソンを中空成形品に成形し、中空成形品を冷却・固化していた。

特開２００２−３６１７２１号公報特開２００４−５０６６５号公報特開２００４−５０６６７号公報

従来の中空成形における金型は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、金型によるパリソンの中空成形時には、金型を水冷すると共に、中空成形品内にエアを供給するのみであるため、キャビティ壁面と中空成形品との間には冷却用エアが供給されることはなく、中空成形品の冷却に時間がかかり、成形サイクルを短縮することが難しく、成形効率を向上させることが困難であった。

本発明による金型は、クロスヘッドから供給されたパリソンを一対の金型部で挟んで型閉じし、前記パリソンを中空成形するようにした金型において、前記各金型部のキャビティ壁面には多数の冷却用穴が形成されている構成であり、また、前記各冷却用穴は、前記金型部のキャビティ壁内に形成された冷却用エア通路により互いに連通している構成であり、また、前記各冷却用穴は、碁盤目状に二軸方向に沿って所定間隔毎に配設されている構成である。

本発明による金型は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、各金型部のキャビティ壁面に形成された多数の冷却用穴を介して各金型部のキャビティ内にエアを供給することができるため、パリソンから成形する中空成形品の外面にエアを供給し、中空成形品の内側と外側の両方からエアを供給して急速に冷却することができ、中空成形サイクルの殆んどを支配する中空成形品の冷却時間を大幅に短縮することができる。

本発明は、各金型部のキャビティ壁面に多数の冷却用穴を形成し、成形時に中空成形品の外面にエアを供給することにより、中空成形品の冷却時間を大幅に短縮することができるようにした金型を提供することを目的とする。

以下、図面と共に本発明による金型の好適な実施の形態について説明する。
図１は、中空成形機の開閉自在な金型１を示しており、この金型１の半型からなる各金型部１ａ、１ｂが型開した状態で、図示しないクロスヘッドから押出されて垂下するパリソン２がこの金型１のキャビティ４内に位置し、このパリソン２内にエアを吹込むための吹込ノズル３が金型１の下部に位置している状態を様式的に示している。

図２は、前記金型１の各金型部１ａ、１ｂを型閉じして前記パリソン２を挟持し、前記吹込ノズル３がパリソン２内に打込まれてエア３ａが吹込まれている状態を示している。
すなわち、図２の状態では、吹込ノズル３からのエア３ａの吹込みによってパリソン２が膨張され、各金型部１ａ、１ｂのキャビティ４のキャビティ壁面４ａの形状に沿って中空成形品４Ａが中空成形される。

前述の場合、前記各金型部１ａ、１ｂのキャビティ壁面４ａには、図３で示されるように多数の細孔（例えば、直径・・・位が好適）からなる冷却用穴１０が形成され、この冷却用穴１０は金型１の肉厚を貫通して形成されていると共に、碁盤目状に二軸方向に沿って所定間隔毎に配設されている。
前記各冷却用穴１０は、この各金型部１ａ、１ｂのキャビティ壁１Ａ内に形成された冷却用エア通路１１を介して互いに連通した状態に形成され、図４に示されるように、各金型部１ａ、１ｂの外部に設けられたエア供給部１２によって各冷却用穴１０からエア１０ａが中空成形品４Ａの外面４Ａａに吹きかけられるように構成されている。尚、図３及び図４では、一方の金型部１ａのみしか示していないが、他の金型部１ｂも同様に構成されている。また、各冷却用穴１０は、冷却用エア通路１１を設けることなく、キャビティ壁１Ａを貫通させ、各金型部１ａ、１ｂの外部からエアを供給することもできる。

次に、動作について述べる。まず、図１の状態で、各金型部１ａ、１ｂ内に垂下したパリソン２を各金型部１ａ、１ｂで挟んで型閉めを行い、このパリソン２に吹込ノズル３を打込み、図２のように、この吹込ノズル３からエア３ａを吹込むことにより、パリソン２が各金型部１ａ、１ｂのキャビティ壁面４ａに沿って膨張し中空成形品４Ａが中空成形されると共に、前記エア供給部１２からのエア１０ａが金型１のキャビティ壁面４ａの冷却用穴１０から中空成形品４Ａの外面４Ａａに供給されて中空成形品４Ａは急速に冷却される。

すなわち、前記パリソン２が吹込ノズル３からのエア３ａによって膨張される状態において、金型１の冷却用穴１０からのエア１０ａに冷却化されつつ中空成形が行われ、中空成形サイクルを従来よりも大幅に短縮化することができる。
尚、前記エア１０ａの吹付け量は、パリソン２の材質、肉厚等により変わるが、パリソン２が過冷却とならないように、吹込ノズル３からのエア３ａとのバランスをとる必要がある。

本発明による中空成形装置の金型を示す構成図である。図１の金型の中空成形状態を示す構成図である。図１の金型のキャビティ壁面を示す側面図である。図３のＡ−Ａ断面図である。

符号の説明

１金型
１ａ，１ｂ第１、第２金型部
２パリソン
３吹込ノズル
３ａエア
４キャビティ
４ａキャビティ壁面
４Ａ中空成形品
４Ａａ外面
１０冷却用穴
１１冷却用エア通路
１２エア供給部

Claims

クロスヘッドから供給されたパリソン(2)を一対の金型部(1a,1b)で挟んで型閉じし、前記パリソン(2)を中空成形するようにした金型において、
前記各金型部(1a,1b)のキャビティ壁面(4a)には多数の冷却用穴(10)が形成されていることを特徴とする金型。
前記各冷却用穴(10)は、前記金型部(1a,1b)のキャビティ壁(1A)内に形成された冷却用エア通路(11)により互いに連通していることを特徴とする請求項１記載の金型。
前記各冷却用穴(10)は、碁盤目状に二軸方向に沿って所定間隔毎に配設されていることを特徴とする請求項１又は２記載の金型。