JP2007313675A - インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム - Google Patents

インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007313675A
JP2007313675A JP2006142998A JP2006142998A JP2007313675A JP 2007313675 A JP2007313675 A JP 2007313675A JP 2006142998 A JP2006142998 A JP 2006142998A JP 2006142998 A JP2006142998 A JP 2006142998A JP 2007313675 A JP2007313675 A JP 2007313675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording
information
ink jet
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006142998A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Iwasaki
学 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006142998A priority Critical patent/JP2007313675A/ja
Publication of JP2007313675A publication Critical patent/JP2007313675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】新規に開発されたインクが既存の記録ヘッドに適用される場合にも、好ましい記録品位が確保ないしは維持されるようにする。
【解決手段】インク収納容器102に、記録ヘッドが行うインク吐出によって記録媒体に着弾するインクの着弾点誤差に対する、収納インクの特性に応じた許容の度合いに係る情報を記憶する記憶手段103を設ける。記録装置では、この情報と、記録ヘッドの特性に応じた着弾点誤差とを照合し、好ましい記録品位を確保するための駆動条件を設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システムに関する。
従来のインクジェット記録装置としては、特許文献1のように、使用するインクジェット記録ヘッド(以下単に記録ヘッドとも言う)の諸特性に係る情報を記録ヘッドに搭載したメモリに記憶させるものがある。記録ヘッドの特性とは、記録ヘッドの構造や製造上の問題に起因して生じる吐出量や吐出方向等のばらつきなどであり、特許文献1においては、その諸特性に係る記憶情報を参照することで、記録ヘッドの駆動条件を補正するようにしている。
また、特許文献2には、記録ヘッドに搭載したメモリにその記録ヘッドの種類情報を記憶させる一方、インク収納容器(インクカートリッジ)に搭載したメモリには適合する記録ヘッドの種類を規定する情報を記憶させる構成が開示されている。そして特許文献2では、それら情報に基づいて記録ヘッドとインクカートリッジとの適合性を判定し、適否に従って記録動作の実施の可否を定めるようにしている。
特開平3−140252号公報 特開2000−103087号公報
インクジェット記録装置は、使用するインクの特性に基いて定められた駆動条件にて記録ヘッドを駆動することにより、好ましい性能を発揮できる。インクの特性とは、記録ヘッドからの吐出量や吐出速度、あるいは吐出方向などに影響を及ぼすインクの粘度やその温度依存性、記録媒体に吐出されたときの吸収性やドットの広がりなどであり、これらの諸特性はインクの組成などに従って異なる。
従って、特許文献1や特許文献2に開示の技術を単に適用しただけでは、その後に新規に開発されたインクが用いられる場合、その特性に基く適切な駆動条件にて既存の記録ヘッド等が駆動されるとは限らないことになる。また、その適切な駆動条件を決定することもできない。
本発明の目的は、かかる問題を解決し、既存の記録ヘッドに新規に開発されたインクを適用する場合にも、その特性に応じた最適な駆動条件にて記録動作が行われるようにすることで、好ましい記録品位を確保ないしは維持できるようにすることにある。
そのために、本発明は、インクジェット記録ヘッドに供給するインクを収納するインク収納容器において、収納するインクの特性に応じた記録品位を確保するための情報を記憶した記憶手段を具えたことを特徴とする。
また、本発明は、かかるインク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録を行う際に、前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保する駆動条件を設定するために、前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報とを照合する手段を具えたことを特徴とする。
さらに本発明は、上記インク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置を具えた記録システムであって、
前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報とを照合して、前記照合に応じて前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保するための駆動条件を設定する手段を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、上記インク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報との照合に応じて、前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保するための駆動条件を設定することを特徴とする。
さらに本発明は、かかる制御方法を実行させるための制御プログラムに存する。
本発明では、収納するインクの特性に応じた記録品位を確保するための情報を記憶した記憶手段をインク収納容器に具え、記録装置においては、この情報に応じた駆動条件にて記録を行うようにした。これにより、既存の記録ヘッドに新規に開発されたインクを適用する場合にも、好ましい記録品位を確保ないしは維持できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した記録システムのハードウェア構成の概要を説明するためのブロック図である。
本実施形態の記録システムは、インクジェット記録装置(以下、単に記録装置とも言う)10と、これに接続されたホスト装置であって、アプリケーションによる各種処理やプリンタドライバによる印刷処理等を実現するためのコンピュータ20とを具えている。コンピュータ20は、記録装置10が解釈可能な画像データを生成し、これを記録装置10に送信する。そして、受信した画像データに基づいて、記録装置10が記録処理を実施する。
コンピュータ20は、各種プログラムを実行するCPU25、コンピュータ20を制御するための各種のプログラムやその他各種の固定データ等が予め不揮発的に記憶されているROM26、データおよびプログラム等を一時的に記憶するRAM27を備える。またコンピュータ20は、記録装置10との間でデータ送受信を行うための双方向インターフェース21を備える。CPU25には、カラーディスプレイ等の表示装置22、キーボード,ポインティングデバイス等の入力装置23、および内蔵または外付けの補助記憶装置24などが接続される。
記録装置10は、インクジェット方式のカラープリンタである。この記録装置10は、ブラック、マゼンタ、シアンおよびイエローなどの各色調(色および濃度を含むを含む概念とするが、以下単に「色」と言う)のインクを記録ヘッドから記録媒体に吐出することでカラー記録を行う。
記録装置10は、双方向インターフェース11、CPU12、ROM13、RAM14、プリンタエンジン15および操作パネル18を備えて構成される。ここで、双方向インターフェース11は、ホスト装置であるコンピュータ20との間でデータの送受信を行う。CPU12は各種プログラムを実行し、記録装置10の全体を制御する。記憶手段であるROM13には記録装置10を制御するための各種プログラムや各種固定データ等が予め記憶される一方、RAM14は画像データその他データの一時保存およびワーク用に使用される。操作パネル18は、記録装置の状態やメニュー等を表示するための表示部と、ユーザからの操作を受け付けるための入力部とを有している。
プリンタエンジン15としては、例えば所定範囲にわたってインク吐出口が配列された記録ヘッドを用い、この記録ヘッドを吐出口配列方向とは異なる方向に移動(主走査)させる機構および記録媒体を搬送(副走査)する機構等を有したものとすることができる。記録ヘッド104に対しては、各色インクを収納したインク収納容器102からそれぞれの色のインクが供給され、これを画像データに基く駆動データに従って吐出することで記録が行われる。インク収納容器102としては、記録ヘッド103に直接、着脱可能に取り付けられてインクを供給するものでもよいし、記録装置の固定部位に装着されてチューブ等を介して記録ヘッド104にインクを供給するものでもよい。
インク収納容器の形状や構造等は適宜定め得ることは勿論である。例えば、インクをそのまま収納するインク収納室と、インクを含浸保持可能であるとともに記録ヘッドのインク吐出口に形成されるインクメニスカスと平行する負圧を発生する多孔質部材を収納した収納室とを有するものとすることができる。また、多孔質部材が収納容器内部空間の実質的に全体に充填されるものでもよい。また、負圧発生手段として多孔質部材を用いるのではなく、容積を拡張する方向に張力を発生するゴム等の弾性材料で形成した袋状部材内にインクをそのまま充填し、この袋状部材が発生する張力によって内部のインクに負圧を作用するようにしたものでもよい。さらには、インク収容空間の少なくとも一部を可撓性部材で構成し、その空間内にインクだけを収容しするとともに、可撓性部材にばね力を作用させることで負圧を発生させるようにしたものでもよい。
しかしいずれの形態においても、インク収納容器102にはインク情報記憶手段が設けられ、これには少なくとも、収納するインクに応じた許容着弾点誤差情報が記憶されているものとする。また、記録ヘッド102にもヘッド情報記憶手段が設けられ、少なくとも記録ヘッド固有の着弾点誤差情報が記憶されているものとする。以下、これらの情報の内容および記録装置側でのそれらの使用態様について説明する。
図2は記録システムの主要部の機能的な構成を説明するためのブロック図である。
上述のように、記録装置10に用いられるインク収納容器102および記録ヘッド10には、それぞれ、インク情報記憶手段103およびヘッド情報記憶手段105が設けられている。
図3(a)および(b)は、それぞれ、インク情報記憶手段103およびヘッド情報記憶手段105の記憶情報の一例を示す。図3(a)は、インク収納容器102に収納されているインクが要求する、すなわちインクの特性により定まる着弾精度の許容度合いに係る情報を示している。これは、情報S2を中心として、情報S1はより高い着弾精度を、情報S3は逆に情報S2より低い着弾精度を要求する情報である。一方図3(b)は、インクを吐出してこれを記録媒体に着弾させる記録ヘッドの着弾精度に係る情報である。これは、記録ヘッド104が、情報H2を中心として、情報H1はより高い着弾点精度を、情報H3は逆に情報H2より低い着弾点精度を有していることを示している。
これらの情報は図2の照合部106にて照合され、適切なプリント動作を行うためのモードが決定される。プリント制御部107は、コンピュータ20から送信されたコマンド等を解釈して、画像データに基づいて記録ヘッド104その他を制御することで、記録を実行させる。またプリント制御部107は、照合部106から受け取ったモードにて記録が実施されるよう各部の制御を行う。これら照合部106およびプリント制御部107の機能は、具体的には上記下CPU12が実行する制御手順の過程で実施されるものである。
ここで、記録装置10の照合部106による照合、すなわちインクの特性および記録ヘッドの特性に応じて決定され、画像形成に際して適用される駆動条件が設定される。この駆動条件には、記録ヘッドの記録素子に対する駆動信号のエネルギ(パルス幅や電圧など)を含めることもできるが、本実施形態では、記録に際して設定されるモード(以下、画像形成モード)を言い、以下これについて説明する。
図4は画像形成モードの説明図であり、本例では、情報「A」〜「G」で規定される7モードが用意されている。ここで、画像形成モードは「A」に近づくほど高品位の画像形成が可能であることを意味し、「G」側はその逆である。
インクの特性および記録ヘッドの特性に起因してインクの吐出量ないしは吐出方向のばらつきがあると、記録される画像には色むらや濃度むらなど記録品位の低下が生じる。
この問題に対しては、所謂マルチスキャンと称される記録方式が有効である。これは、主走査間の搬送量(副走査量)をノズル配列範囲未満の量に定めるとともに、同一画像領域に対しては相補的な関係にある画素配列に従った複数回の主走査にて記録媒体上に画像の形成を行うものである。より具体的には、記録ヘッドに設けられた複数の吐出口をN個のブロックに分割し、各ブロックのノズル群にて記録できる幅に相当する量の副走査を行い、同一画像領域に対してN回の主走査(Nパス)を行うことで当該領域の画像を完成させるものである。このように、同一画像領域をN回に分けて記録するために、同じ画像信号がN回の主走査に対応して分られけて記録ヘッドに供給される。但し、実際に記録ヘッドに供給される信号は、副走査量に見合うだけずれるように設定される。
画像信号を分ける際には、マスクが用いられ、適宜の形状、寸法および画像データの分散状態を画像に適用するためのパターン(マスクパターン)に設定される。このマスクは、画像データとは独立して決定されることが多く、このマスクによって、各ノズルはN回の主走査のうち何回目に駆動されるかが決定される。マスクは同一画像領域に対する主走査の回数(パス数)に応じて定められ、また画像弊害が生じないようマスクには適切なパターンが採用される。
情報「A」〜「G」は、このような画像信号の分割数ないしはパス数、副走査量、ひいてはマスクが異なる画像形成モードの規定を行うための情報とすることができる。すなわち、例えば「A」に近づくほどパス数が大で、副走査量が小である画像形成モードが選択されるものとすることができる。
図5はインク情報記憶手段103に記憶された許容着弾点誤差情報とヘッド情報記憶手段105に記憶されたヘッド着弾点誤差情報との組み合わせに従って画像形成モードを設定するためのテーブルの一例を示す。なお、このようなテーブルは、例えば記録装置10において、ROM13に固定データとして保持しておくことができる。
このテーブルは、インクがより高い着弾点精度を要求するものであるほど、またヘッドの着弾点精度が低いものであるほど、より高品位の記録が行われるモードが選択されるものとなっている。例えば、許容着弾点精度情報S2のインクとヘッド着弾点誤差情報H2との組み合わせでは画像形成モード情報Dが選択される。これに対し、ヘッドが同じであっても、より高い着弾点精度を要求する許容着弾点誤差S1のインクを使用する場合は、許容着弾点誤差S1とヘッド着弾点誤差H2との組み合わせとなり、画像形成モードは1ランク高いモード情報Cが選択される。このように画像形成モードを選択することで、高い着弾点性能を要するインクを使用した場合であっても、インクジェット記録装置の記録品位を確保することが可能となる。
再び図2を参照するに、コンピュータ20には、オペレーティングシステム(OS)上で稼動するアプリケーション210およびプリンタドライバ220が構築される。プリンタドライバ220は、記録媒体のサイズおよび種類や記録モード等の各種印刷設定をアプリケーション210に通知する。その後、アプリケーション210から受け取った画像データ113をプリント制御部107に送信する。またプリンタドライバ220は、ユーザによる高精細記録、通常記録および高速記録のモードなどの指定を受容可能である。このユーザが指定した記録モード(以下、ユーザ指定モードと言う)に係る情報114をプリント制御部107に通知することによっても、上述したマルチスキャンの実行やパス数などを設定可能である。上述した画像形成モードとユーザ指定モードとのいずれを用いて記録を行うかは、後述のように適宜定めることができる。
図6は上述の記録システムで行われる記録処理手順の一例を示す。
ユーザがアプリケーション210等を用いて画像データを作成し(ステップS1)、プリンタドライバ220を用いて所要の設定(記録媒体サイズや種類、記録モード指定など)を行って記録を指示する(ステップS3)。これに応じ、これらの画像データおよび設定情報が記録装置10に送信される(ステップS5)。ここまでがコンピュータ20側で行われる処理である。
これらの画像データおよび設定情報を受信すると(ステップS7)、記録装置10では、記録モードに関しての所要の設定を行う。ここで、画像形成モードとユーザ指定モードとのいずれを記録モードとして設定するかは、適宜定めることができる。すなわち、プリンタドライバ220側におけるユーザ指定モードに応じてマルチスキャン実行の有無や、実行時のパス数などが一律に設定される場合において、その設定を使用するか、もしくは上記テーブルに従った設定を使用するかを、適宜定めることができる。
例えば、プリンタドライバ220で高速記録モードが指定されている場合、そのモードに従った設定による記録品位より、プリンタ20側で設定した画像形成モードで得られる記録品位の方が低くければ、後者のモードを設定することができる。これにより高速記録の要望を満たすことが可能となる。逆に、後者のモードで得られる品位の方が高ければ、前者のモードを設定することができる。あるいは、プリンタドライバ220で高精細記録モードが指定されている場合、そのモードに従った設定による記録品位より、プリンタ20側で設定した画像形成モードで得られる記録品位の方が低くければ、前者のモードを設定することができる。逆に、後者のモードで得られる品位の方が高ければ、後者のモードを設定することができる。
また、図7(a)および(b)に示すように、許容着弾点誤差情報およびヘッド着弾点誤差情報と画像形成モードとの対応を規定するテーブルを複数用意することが可能である。ここで、図7(a)は図5に比べてより高い記録品位を提供するテーブル、図7(b)は逆に、より低い記録品位を提供するテーブルである。そして、図5、図7(a)および(b)に示す複数のテーブルを用意することで、ユーザ指定モードに応じていずれかのテーブルが参照され、画像形成モードの設定が行われるようにすることができる。例えば、高精細記録モード、通常記録モードおよび高速記録モードの指定に応じて、それぞれ、図7(a)、図5および図7(b)のテーブルが参照されるようにすることができる。
以上のように記録モードが設定されると、図6のステップS11において当該設定モードに従った記録を実施し、一連の記録処理手順を終了する。
(その他)
なお、以上の実施形態においては、インクの特性およびヘッドの特性に従って記録品位を確保するための情報として、許容インク着弾点誤差情報およびヘッド着弾点誤差情報を用いた。しかし、インクの特性およびヘッドの特性に従って記録品位を確保するための情報はこれらに限られない。記録ヘッドには、これに配列される吐出口のうちに不吐出が発生することがあり、インクの特性およびヘッドの特性によって記録品位が確保されなくなることもある。そこで、発生し得る吐出口の数や位置もしくは間隔(吐出不良情報)に関する許容度合いに係る情報をインク情報記憶手段103に書き込む一方、ヘッド情報記憶手段105にはそれらの吐出不良情報を書き込んでおくこともできる。そして、両者を照合することで、不吐出が生じた吐出口を避けた、もしくは不吐出の影響を減殺するような記録モードを設定し、記録品位が確保されるようにすることも可能である。さらに、着弾点誤差情報および吐出不良情報など、複数の情報を適宜組み合わせることも可能である。
また、上記実施形態のように複数色調のインクに対応して複数のインク収納容器を用いる場合、そのすべてにインク情報記憶手段を設けることもできる。しかし同じ特性をもつ複数色調のインクがインクセットとして適用される場合においては、いずれかのインク収納容器にのみインク情報記憶手段を設けて、ここに許容着弾点誤差情報等が記憶されるようにすることも可能である。
加えて、インク情報記憶手段としては、記録装置側でその記憶情報を読み取り可能なものであれば適宜の形態とすることができる。例えば、EEPROM等の不揮発性メモリ素子あってもよいし、DIPスイッチやバーコードラベルとすることも可能である。また、例えば、インク収納容器102としては、その一側部に、インク残量、収納するインクの色情報のほか、そのインクタンクの固有番号(シリアル番号)や製造ロット番号などの製造情報等を記憶するメモリを有するものが用いられることがある。そこで、そのメモリの記憶領域の一部を、記録品位を確保するための情報の記憶に使用することも可能である。
また、上例では、記録装置側において照合を行い、その照合に基づいて画像形成モードの設定が行われるようにした。しかしそれらの処理の少なくとも一部をホスト装置側で行うことも可能である。この場合、記録装置はヘッドおよびインクの特性に係る取得情報をホスト装置であるコンピュータに通知し、プリンタドライバの機能として照合および画像形成モードの設定を行った上で、これらを画像データとともに記録装置に送信するようにすればよい。あるいは、記録装置は、ヘッドおよびインクの特性に係る取得情報の照合結果をホスト装置であるコンピュータに通知し、プリンタドライバの機能として画像形成モードの設定を行った上で、これらを画像データとともに記録装置に送信するようにしてもよい。
これらの場合、プリンタドライバのプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、記録装置に対して記録に係るデータを供給するホスト機器としては、コンピュータのほか、デジタルカメラ、イメージスキャナであってもよい。また、コンピュータとしても、パーソナルコンピュータのほか、オフィスコンピュータやワークステーションなどであってもよく、また電子手帳あるいはハンドヘルド型コンピュータなどのPDAなどであってもよい。さらに画像形成システムの構成としても、記録装置と画像データ供給装置とがに分離可能または分離不能に一体化されるものでもよく、別体に構成されたプリンタと画像データ供給装置とが接続されて構成されるものでもよい。
すなわち、記録システムの形態としては、コンピュータ,スキャナ,デジタルカメラ等の画像データ供給装置と、画像出力端末としてのプリント装置とを有するものとすることができる。そのほか、例えばスキャナとプリント装置とが一体となった装置、データ送受信装置とプリント装置とが一体となったファクシミリ装置、プリント装置を一体に有するワードプロセッサ、プリント装置を一体化したデジタルカメラなどの形態であってもよいのである。
さらに、本発明に適用されるインクジェット記録装置のインク吐出方式には種々のものがある。この吐出方式としては、通電に応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子が設けられているもでもよく、ピエゾ素子など電気機械エネルギ変換素子が設けられているものでもよい。
加えて、用いるインクの色や濃度などの色調数および種類は適宜定め得ることは勿論である。さらに加えて、上述した各種情報およびモードの内容やその種類はあくまで例示のためのものであって、本発明がこれに限られないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る記録システムのハードウェア構成の概要を説明するためのブロック図である。 図1の記録システムの機能的な構成を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図2におけるインク情報記憶手段およびヘッド情報記憶手段の記憶情報の一例を示す説明図である。 インクの特性および記録ヘッドの特性に応じて決定される画像形成モードの説明図である。 図2におけるインク情報記憶手段の記憶情報とヘッド情報記憶手段の記憶情報との組み合わせに従って図4の画像形成モードを設定するためのテーブルの一例を示す説明図である。 実施形態の記録システムで行われる記録処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)および(b)は画像形成モード設定テーブルの他の例を示す説明図である。
符号の説明
10 プリンタ
11、21 双方向インターフェース
12、25 CPU
13、26 ROM
14、27 RAM
15 プリンタエンジン
20 コンピュータ
102 インク収納容器
103 インク情報記憶手段
104 インクジェット記録ヘッド
105 ヘッド情報記憶手段
106 照合部
107 プリント制御部
210 アプリケーション
220 プリンタドライバ

Claims (12)

  1. インクジェット記録ヘッドに供給するインクを収納するインク収納容器において、収納するインクの特性に応じた記録品位を確保するための情報を記憶した記憶手段を具えたことを特徴とするインク収納容器。
  2. 前記情報は、前記インクジェット記録ヘッドが行うインク吐出によって記録媒体に着弾するインクの着弾点誤差に対する、前記収納するインクの特性に応じた許容の度合いに係る情報であることを特徴とする請求項1に記載のインク収納容器。
  3. 前記情報は、前記インクジェット記録ヘッドに配列される吐出口に発生し得る吐出不良に対する、前記収納するインクの特性に応じた許容の度合いに係る情報であることを特徴とする請求項1に記載のインク収納容器。
  4. 前記記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリまたはバーコードラベルの形態を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインク収納容器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録を行う際に、前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保する駆動条件を設定するために、前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報とを照合する手段を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記複数の色調のインクに対応した複数のインク収納容器を用いるとともに、該複数のインク収納容器の1以上に前記記憶手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. インク吐出口が配列された前記インクジェット記録ヘッドを前記配列の方向とは異なる方向に記録媒体に対して走査させながら記録を行う記録走査と、該記録走査の方向とは交差する方向への前記記録媒体の搬送とを行うことにより前記記録を行うとともに、前記記録走査間で前記記録素子の配列の幅未満の前記搬送を行うことにより、同一画像領域に対しては相補的な関係にある画素配列に従った複数回の前記記録走査にて記録を実行させることが可能であって、
    前記記録走査の回数および前記搬送の量が異なる複数のモードを具え、前記駆動条件の設定として、設定前記複数のモードからの選択が行われるようにしたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置を具えた記録システムであって、
    前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報とを照合して、前記照合に応じて前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保するための駆動条件を設定する手段を具えたことを特徴とする記録システム。
  9. 前記インクジェット記録装置に画像データを供給するホスト装置を具え、該ホスト装置において前記照合および前記設定を行うことを特徴とする請求項8に記載の記録システム。
  10. 前記インクジェット記録装置に画像データを供給するホスト装置を具え、前記インクジェット記録装置は前記照合を行うための手段を有し、前記ホスト装置は前記インクジェット記録装置から通知される前記照合の結果に基いて前記設定を行うことを特徴とする請求項8に記載の記録システム。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインク収納容器と、該インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報に対応するヘッド情報を記憶する記憶手段を有したインクジェット記録ヘッドとを用いて記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記インク収納容器の前記記憶手段に記憶された情報と前記インクジェット記録ヘッドに記憶された情報との照合に応じて、前記インクおよび前記インクジェット記録ヘッドに応じた記録品位を確保するための駆動条件を設定することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  12. コンピュータに請求項11に記載の制御方法を実行させるための制御プログラム。
JP2006142998A 2006-05-23 2006-05-23 インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム Pending JP2007313675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142998A JP2007313675A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142998A JP2007313675A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007313675A true JP2007313675A (ja) 2007-12-06

Family

ID=38847984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006142998A Pending JP2007313675A (ja) 2006-05-23 2006-05-23 インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007313675A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015277A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 東洋製罐株式会社 吐出システム、吐出装置、無人航空機、操縦システムおよびエアゾール容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015277A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 東洋製罐株式会社 吐出システム、吐出装置、無人航空機、操縦システムおよびエアゾール容器
JP2021016839A (ja) * 2019-07-23 2021-02-15 東洋製罐株式会社 吐出システム、吐出装置、無人航空機、操縦システムおよびエアゾール容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1604829B1 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
JP4642533B2 (ja) 画像形成システムおよび該システムの記録制御方法
JP4646751B2 (ja) 画像形成装置、機能部品の判定方法、制御プログラム、および記憶媒体
JP3844186B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP5927035B2 (ja) インクジェット記録装置
KR100620936B1 (ko) 기록 장치, 정보 처리 장치, 이들의 제어 방법
JP2001253096A (ja) 色料の異なるインクを用いた印刷
JP4561571B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、印刷方法、プログラム、および、記録媒体
JP2007313675A (ja) インク収納容器、該インク収納容器を用いるインクジェット記録装置および記録システム
JP5699427B2 (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法
JP2005032258A (ja) ラスタ毎の非一様な解像度を用いたプリント方法および装置
JP4111517B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6828388B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
JPH10324023A (ja) 印刷装置、印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムを記録した媒体
US20050200641A1 (en) Ink-jetting recording apparatus and liquid ejecting apparatus
JP4926327B2 (ja) インクジェット記録方法及びその装置
JP3864692B2 (ja) 印刷媒体に応じた副走査送り量の補正
JP2006203708A (ja) 画像処理装置
JP2017024366A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2007125843A (ja) 記録システム
JP2007136885A (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JP2004082555A (ja) プリント位置調整方法、プリント装置、プログラム、および記憶媒体
JP2000309112A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びコンピュータで読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP2001315317A (ja) インクジェット記録装置、該装置の記録方法、記録ヘッド保持機構
JP2001219623A (ja) プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ