JP2007313600A - シート材切断装置 - Google Patents

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尚伸 木村
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Abstract

【課題】刃部と基材との干渉を防止できるシート材切断装置を提供する。
【解決手段】隣接する一組の基材2にわたして設けられたシート材3を隣接する一組の基材2の間で切断するシート材切断装置30を、シート材3に対し所定の切断方向に走行してシート材3を切断する刃部74と、一組の基材2の対向する端部の一方に接触する第1の接触部及び端部の他方に接触する第2の接触部を有し、基材2に対する接触状態で刃部74とともに切断方向に走行する接触部75とを備え、第1の接触部、第2の接触部が刃部74の走行軌跡を挟んで配置された構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、隣接する基材の間にわたされたシート材をこれらの隣接する基材の間で切断するシート材切断装置に関するものである。
板状に形成された木材や鋼材等の板材に対し、表面保護や装飾を目的とするフィルムや紙等のシート材を貼り付けるラミネート装置は、隣接する板材の間にわたされたシート材をこれらの隣接する板材の間で切断するシート材切断装置を備えている。
また、このシート材切断装置は、板材の搬送方向に対し直交する方向に走行するカッタを備えている。
この種のラミネート装置において、シート材切断装置は、板材を所定の切断位置に停止させ、この状態でカッタを走行させることによってシート材をその幅方向に沿って切断するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−12095号公報
ここで、このラミネート装置は、板材を搬送する際、各板材の間隔を狭くすると、シート材を節約することができる。
しかし、従来のフィルム切断装置のカッタは、予め設定された走行軌跡で走行するようになっているので、例えば、板材の停止位置が所定の切断位置からずれた場合等にカッタが板材に干渉する可能性があり、板材の間隔を狭くすることが困難であった。
本発明の課題は、刃部と基材との干渉を防止できるシート材切断装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1の発明は、隣接する一組の基材にわたして設けられたシート材を前記隣接する一組の基材の間で切断するシート材切断装置において、前記シート材に対し、所定の切断方向に走行して前記シート材を切断する刃部と、前記一組の基材の対向する端部の一方に接触する第1の接触部及び前記端部の他方に接触する第2の接触部を有し、前記基材に対する接触状態で前記刃部とともに前記切断方向に走行する接触部とを備え、前記第1の接触部、前記第2の接触部は、前記刃部の走行軌跡を挟んで配置されていることを特徴とするシート材切断装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシート材切断装置において、前記接触部は、前記刃部の走行方向に垂直な面内で移動可能に設けられていることを特徴とするシート材切断装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のシート材切断装置において、前記接触部は、前記基材に接触した状態で前記刃部の走行方向と直交する軸線回りに回転可能な回転体であることを特徴とするシート材切断装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート材切断装置において、前記接触部の前記第1の接触部、前記第2の接触部は、前記刃部の走行方向に直交する方向に対しそれぞれ反対方向に傾斜する一対の傾斜面にそれぞれ設けられていることを特徴とするシート材切断装置である。
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1の接触部、第2の接触部を刃部の走行軌跡を挟んで配置したから、シート材を切断中の刃部が基材の対向する端部のいずれからも離間するので、刃部と基材との干渉を防止できる。
(2)接触部を刃部の走行方向に垂直な平面内で移動可能に設けたから、鋼板の端部の間隔が変化しても接触部がこれに追従して移動するので、第1の接触部、第2の接触部は、鋼板に確実に接触できる。
本発明は、刃部と基材との干渉を防止できるシート材切断装置を提供するという課題を、刃部がフィルムを切断する際に、鋼板の対向する端部にそれぞれ接触して刃部の走行軌跡をこれらの鋼板の端部から離間した位置に案内する案内コロを設けることによって解決した。
以下、図面を参照して、本発明を適用したシート材切断装置の実施例1である切断部を備えたラミネータについて説明する。
図1は、実施例1の切断部を備えたラミネータの構成を示す側面図である。
図2は、図1の切断部の構成を示す斜視図である。
図3は、図2のIII部拡大図である。
図4から図6は、それぞれ図2の切断部を示す図であり、図4は、切断待機状態を、図5は、切断開始前の状態を、図6は、切断中の状態をそれぞれ示している。また、図4から図6において、(a)、(b)は、それぞれ各状態における側面図、正面図である。
実施例1のラミネータ1は、鋼材を矩形の板状に形成した鋼板2(基材)に対し、フィルム3を貼り付ける(ラミネートする)ものである。この鋼板2は、例えば、家電製品の外装材として使用される。
フィルム3は、その一方の面部に粘着剤が設けられたシート材であり、シート材切断装置の切断対象物である。
このフィルム3の種類、用途等は、特に限定されず、例えば、鋼板2の表面に傷が付くことを防止するための保護用のものや、予め模様等が印刷された装飾用のものであってもよい。
フィルム3は、帯状に形成され、その長手方向の一端に巻取軸3aが設けられている。フィルム3は、この巻取軸3aを中心に巻き取られることによってロール状に加工されている。以下、このロール状に加工されたフィルム3を「フィルムロール3b」と称して説明する。
鋼板2は、所定の搬送方向(図1において矢印Cで示す方向)に沿って複数枚が並べられた状態で後述する搬送部10によって搬送され、フィルム3は、その長手方向とこれらの鋼板2の搬送方向とが平行とされた状態でこのフィルムロール3bから巻き出される。
ラミネータ1は、搬送部10、貼付部20、切断部30を備えている。
搬送部10は、複数のローラ10aを備え、これらのローラ10aをその軸線回りに回転させることによって、これらのローラ10aに載せられた搬送対象物を搬送するローラコンベアと称される公知の搬送装置である。
この搬送部10は、鋼板2を水平面内において直線的に搬送するようになっている。搬送部10は、図示しない搬送用駆動装置を備え、鋼板2の搬送速度は、例えば、40m/minとなっている。
搬送部10は、上流側センサ11、下流側センサ12を備えている。
上流側センサ11は、後述する貼付部20よりも鋼板2の搬送方向上流側に設けられ、この位置において鋼板2の搬送方向Cに直交する端部の位置を検出するものである。
下流側センサ12は、貼付部20よりも鋼板2の搬送方向下流側であって、後述する切断部30の刃部74に対向する位置に設けられている。この下流側センサ12も上流側センサ11と同様に、鋼板2の搬送方向Cに直交する端部の位置を検出するものである。
これらのセンサの種類は、特に限定されないが、例えば、近接センサ、光電センサ、画像センサ等の公知の非接触センサを使用できる。
ここで、ラミネータ1は、図示しないコントローラを備えている。
このコントローラは、ラミネータ1を構成する搬送部10、貼付部20、切断部30等の各要素を統括的に制御するものであり、上流側センサ11、下流側センサ12は、それぞれこのコントローラに信号を出力する。
コントローラは、上流側センサ11、下流側センサ12の出力に応じて、搬送用駆動装置の運転を制御するようになっている。このコントローラが行う搬送用駆動装置の運転制御については、後に説明する。
貼付部20及び切断部30は、それぞれ搬送部10の上方に配置され、鋼板2の搬送方向Cの上流側から下流側に向かって、この順番に配列されている。
貼付部20は、フィルム支持部(図示省略)、ニップローラ21を備えている。
フィルム支持部は、フィルムロール3bの巻取軸3aを鋼板2の搬送方向Cに対し直交した状態で支持するようになっている。
ニップローラ21は、搬送部10の上方、下方に設けられた一対のローラを備えている。この一対のローラは、鉛直方向に対向して配置され、その回転軸線は、それぞれ鋼板2の搬送方向Cに対し直交している。
ニップローラ21の一対のローラのうち、搬送部10の上方に設けられたローラは、フィルム3の粘着剤が設けられていない側の面に接触して回転することによって、フィルムロール3bからフィルム3を巻き出すとともに、このフィルム3を鋼板2に対して押圧して接着させるようになっている。
切断部30は、前述のように貼付部20よりも鋼板2の搬送方向下流側に設けられたシート材切断装置であり、図2及び図3に示すように、ガイドレール40、スライド部50、昇降部60、カッタ70を備えている。
ガイドレール40は、その長手方向が鋼板2の搬送方向Cに直交して配置された梁状の部材である。このガイドレール40は、その両端部が搬送部10を挟んで設けられた図示しない一対のレールに支持されている。これらのレールは、フィルム3の搬送方向Cと平行な方向に延在して設けられており、ガイドレール40は、これらのレールに案内されることによって、フィルム3の搬送方向Cに往復移動可能になっている。
スライド部50は、板状に形成され、その裏側面がガイドレール40における鋼板2の搬送方向下流側を向いた面に対向した状態でガイドレール40に装着されている。このスライド部50は、図示しない走行用駆動装置によって、ガイドレール40に対し、その長手方向に沿って往復移動可能になっている。
ここで、ガイドレール40の長手方向は、鋼板2の搬送方向Cに直交しているので、スライド部50は、鋼板2の搬送方向Cに直交する方向、すなわち、フィルム3の幅方向に往復移動可能になっている。
以下、スライド部50がフィルム3の幅方向に往復移動することを、「スライド部50が走行する」と称して説明する。
このスライド部50を駆動する走行用駆動装置の種類は、特に限定されないが、例えば、モータとボールネジ、又は、モータとタイミングベルトとを組み合わせたリニアアクチュエータ等が使用できる。
昇降部60は、後述するカッタ70を鉛直方向に駆動してフィルム3に対して接近及び離間させるものである。
昇降部60は、基部61、移動部62を備えている。
基部61は、板状に形成され、裏側面がスライド部50の表側面に対向して配置されている。この基部61は、スライド部50に固定され、スライド部50が走行すると、これに追従してフィルム3の幅方向に走行するようになっている。
移動部62は、基部61と同様に板状に形成され、その裏側面が基部61の表側面に対向して配置されている。この移動部62は、基部61と移動部62との間に設けられた昇降用駆動装置に駆動されることによって、基部61に対して上下方向に移動するようになっている。以下、移動部62が基部61に対して上下方向に移動する際の動作を「昇降する」と称して説明する。
この昇降用駆動装置の種類は、特に限定されないが、一例として、エアスライドテーブルを使用することができる。
また、昇降部60は、図示しない位置検出センサを備えている。
この位置検出センサは、移動部62の基部61に対する相対的な位置を検出するものである。
カッタ70は、移動部62の表側面に配置され、カッタホルダ71、ガイドピン72、チャック部73、刃部74、案内コロ75、鋼板検出センサ76を備えている。
カッタホルダ71は、板状に形成されたカッタ70の基部であり、その裏側面が移動部62の表側面に対向して配置されている。
カッタホルダ71は、その厚さ方向に貫通した一組の孔部を備えている。これらの孔部は、スライド部50の走行方向、すなわち、フィルム3の幅方向に離間して形成されている。
ガイドピン72は、移動部62の表側面から鋼板2の搬送方向Cと平行な方向に突き出して設けられた一組のピン状の部分であり、カッタホルダ71に対して摺動可能な状態でカッタホルダ71の孔部を貫通している。カッタホルダ71は、このガイドピン72によって移動部62に支持され、ガイドピン72に案内されることによって移動部62に対して鋼板2の搬送方向Cに移動自在になっている。
なお、本明細書において、「移動自在」とは、特別な駆動装置によって駆動されることなく、外力が入力された場合に、この外力が入力された方向に自由に移動可能な状態をさすものとする。
チャック部73は、カッタホルダ71の移動部62に対する移動を許可又は制限するものであり、移動部62の表側面であって、一組のガイドピン72の上方に設けられている。
チャック部73は、対向して配置された一組の保持板、及び、これらの保持板を接近又は離間させる図示しない駆動装置を備えている。
前述のカッタホルダ71は、一組の保持板の間に挟まれており、一組の保持板が接近する方向に駆動されると、これらの保持板に保持されて移動部62に対する移動が制限される。以下、この状態を「ホールド状態」と称して説明する。
また、カッタホルダ71は、ホールド状態から一組の保持板が離間する方向に駆動されるとホールド状態が解除され、移動部62に対する移動が可能になる。以下、この状態を「フリー状態」と称して説明する。
刃部74は、フィルム3を切断する部分であり、その刃先がカッタホルダ71の下端部から突き出した状態でカッタホルダ71に装着されている。また、刃部74は、その刃が設けられた縁部とフィルム3の表面とが、例えば、45°の角度を成すように傾斜して設けられている。
案内コロ75は、円盤状に形成されるとともにその一方の面部がカッタホルダ71の表側面に対向して設けられた回転体である。この案内コロ75の厚さ方向寸法は、例えば、8mmとなっている。
この案内コロ75は、切断部30がフィルム3を切断する際のスライド部50の走行方向において、上述した刃部74よりも後方に設けられている。
案内コロ75は、その中心部に軸受孔を備えている。前述のカッタホルダ71は、その表側面から鋼板2の搬送方向Cと平行な方向に突き出して設けられた軸部を備えており、案内コロ75は、この軸部に回転可能に軸支されている。
案内コロ75は、その外周端部において、その径方向寸法が両端面側から厚さ方向の中央部にかけて次第に大きくなるように形成されている(図4参照)。
これによって、案内コロ75は、その厚さ方向の中央部からみて、その回転軸線方向に沿った前後の領域に回転軸線に対してそれぞれ反対の方向に傾斜した一対の傾斜面が形成されている。これらの傾斜面は、案内コロ75の外周回りの全周にわたって形成されている。また、これらの傾斜面がなす角度は、この案内コロ75の回転軸線を含む断面視で、例えば、90°程度となっている。
以下、案内コロ75において、この傾斜面が形成された部分を「傾斜部75a」と称して説明する。
この、案内コロ75の厚さ方向の中心、すなわち、傾斜部75aの先端部は、その鋼板2の搬送方向Cにおける位置が刃部74の刃が設けられた位置と重なっている(図4参照)。
鋼板検出センサ76は、カッタホルダ71の側面部であって、切断部30がフィルム3を切断する際の前面部となる面部に設けられている。
この鋼板検出センサ76は、スライド部50の走行方向に沿って隣接して設けられた一組のセンサを備え、これらのセンサによって鋼板2の幅方向における端部の位置を検出するものである。具体的に説明すると、一組のセンサは、これらがともに鋼板2を検出する又は鋼板2を検出しない状態から、一方が鋼板2を検出し、他方が鋼板2を検出しない状態となった場合に、この鋼板位置検出センサ76が鋼板2の幅方向の端部と鉛直方向に重なっていると判断するようになっている。
この鋼板検出センサ76は、前述のコントローラに信号を出力し、コントローラは、この入力に応じてスライド部50の走行を制御するようになっている。このスライド部50の走行制御については、後に説明する。
以上説明したスライド部50、昇降部60、カッタ70は、図4に示すフィルム3の切断前の待機状態において、切断部30を搬送方向下流側から見た場合にガイドレール40の左側の端部近傍であって、刃部74が鋼板2に対して鉛直方向に重ならない位置に配置されている。また、これらのスライド部50等は、フィルム3の切断時において、走行用駆動装置によってガイドレール40の左側から右側に駆動される。以下、この駆動方向を「切断方向」と称して説明する。
以下、ラミネータ1の動作を説明する。
フィルム3の貼付対象物である鋼板2は、搬送部10の上流側の端部近傍に載せられる。搬送部10のローラ10aは、複数の鋼板2を並べて貼付部20に搬送する。以下、隣接する2枚の鋼板2のうち、先行する鋼板2を「鋼板2a」、この鋼板2aに続いて貼付部20に供給される後続の鋼板2を「鋼板2b」と称して説明する。
なお、これらの鋼板2のうち、2枚目以降の鋼板2を搬送部10に載せるとき、この鋼板2(鋼板2b)の搬送方向前端部と、この鋼板2よりも1枚分先行する鋼板2(鋼板2a)の搬送方向後端部との間隔は、特に決まっていない。
貼付部20は、ニップローラ21がフィルムロール3bからフィルム3を巻き出し、これを搬送部10によって搬送された鋼板2に対して貼付する。
ここで、コントローラは、上流側センサ11が鋼板2aの搬送方向後端部を検出した後に、この出力、及び、搬送部10の搬送速度から搬送部10の駆動時間を演算し、鋼板2aの搬送方向後端部がニップローラ21のニップ位置(ニップローラ21がフィルム3を鋼板2に押圧する位置)に停止するように鋼板2を停止させる。
このとき、コントローラは、ニップローラ21によるフィルム3の巻き出しを停止させることによって鋼板2の搬送を停止させる。これに対し、搬送用駆動装置は、駆動されたままであるが、鋼板2aは、フィルムロール3から巻き出されたフィルム3が貼り付いているため、その搬送が停止される。
上流側センサ11は、フィルム3が貼付された鋼板2aの搬送方向後端部と、後続の鋼板2bの搬送方向前端部との距離を検出し、コントローラは、上流側センサ11の出力に応じて、これらの間隔が、例えば、4mmとなった場合にニップローラ21の駆動を再開させる制御を行う。
これによって、鋼板2bは、その搬送方向前端部と鋼板2aの搬送方向後端部との間隔が、例えば、4mmに保たれた状態で搬送部10よって搬送され、貼付部20は、鋼板2aに続いて鋼板2bに対しフィルム3を貼付する。以下、ラミネータ1は、同様の処理を繰り返し、複数の鋼板2に対し、フィルム3を連続して貼り付ける。
切断部30は、搬送部10の駆動が停止された状態において、刃部74が鋼板2aの搬送方向後端部と鋼板2b搬送方向前端部との略中央に位置するように予め配置されている。
ここで、鋼板2の停止位置がずれて、刃部74の位置が鋼板2aの搬送方向後端部と鋼板2b搬送方向前端部との略中央からずれた場合、コントローラは、下流側センサ12の出力に応じて、刃部74の刃の位置が鋼板2aの搬送方向後端部と鋼板2bの搬送方向前端部との略中央となるようにガイドレール40を鋼板2の搬送方向Cに移動させてカッタ70の鋼板2に対する位置の微調整を行う。
このとき、切断部30は、図4に示す切断待機状態となっており、この切断待機状態において刃部74は、前述のように鋼板2と鉛直方向に重ならないようになっている。
カッタ70の位置合わせが完了すると、コントローラは、昇降用駆動装置を制御して移動部62を基部61に対する移動可能範囲の最降限まで下降させる。この最降限の位置は、昇降部60に設けられた位置検出センサによって検出される。
この最降限の位置において案内コロ75の先端部は、搬送部10において鋼板2が載せられる水平面と略同じ高さとなっている。また、刃部74は、刃の一部がフィルム3と同じ水平面内に配置される(図5参照)。
なお、昇降部60は、この最降限の位置において基部61と移動部62とを固定せず、移動部62は、上方に移動可能になっている。これによって、案内コロ75は、刃部74の走行方向に垂直な面内で任意の方向に移動自在になっている。
次いで、コントローラは、走行用駆動装置を制御してスライド部50をフィルム3の幅方向に走行させる。これによって、刃部74がスライド部50とともにフィルム3の幅方向(切断方向)に走行し、フィルム3は、刃部74によってその幅方向に切断される(図6参照)。
また、スライド部50が走行すると、案内コロ75は、一対の傾斜面のうち、一方が鋼板2aの搬送方向後端部の角部に接触するとともに、他方が鋼板2bの搬送方向前端部の角部に接触する。案内コロ75は、その傾斜面に作用する鋼板2からの反力に応じて移動部62を上方に移動させる。
これによって、案内コロ75は、傾斜部75aの先端部が対向する鋼板2の間に挿入された状態で鋼板2に乗り上げ、傾斜部75aの一対の傾斜面は、それぞれ第1の接触部、第2の接触部として、案内コロ75は、接触部として機能する。
前述のように、案内コロ75における傾斜部75aの先端部は、搬送方向Cにおける位置が刃部74と同じになっており、第1の接触部、第2の接触部は、刃部74の走行軌跡を挟んで配置されている。
コントローラは、案内コロ75が鋼板2に乗り上げたタイミングと略同じタイミングでチャック部73の駆動装置を制御して、カッタホルダ71をホールド状態からフリー状態へ移行させる制御を行う。
この状態でスライド部50を走行させると、案内コロ75は、隣接する鋼板2の対向する端部に案内されてこれらの端部に沿って走行する。傾斜部75aの一対の傾斜面は、案内コロ75の回転軸線に対して略同じ角度で傾斜しているので、刃部74は、この案内コロ75と一体に隣接する鋼板2のセンターをフィルム3の幅方向に沿って走行する。
また、カッタホルダ71は、鋼板2の搬送方向Cに沿って移動自在に設けられているので、刃部74は、仮に走行開始位置が一方の鋼板2側に片寄っていたとしても、案内コロ75によって走行軌跡が隣接する鋼板2のセンターに案内される。
これによってフィルム3は、鋼板2aの搬送方向後端部、鋼板2bの搬送方向前端部から、それぞれ、例えば、2mmずつ、鋼板2の貼付面に接着しない、いわゆる「バリ」が形成される。
コントローラは、鋼板検出センサ76が鋼板2の幅方向右側の端部を検出すると、スライド部50の走行を停止させる。刃部74は、このスライド部50の走行が停止された時点で、フィルム3の切断が完了するようにカッタホルダ71に配置されている。
この後、コントローラは、昇降用駆動装置を駆動して移動部62を上昇させる。このときの移動部62の停止位置は、予め設定されており、コントローラは、昇降部60に設けられた位置検出センサの出力に応じて昇降用駆動装置を制御する。
さらに、コントローラは、走行用制御部を駆動してスライド部50を切断方向とは反対方向に駆動する。
スライド部50が走行して、鋼板検出センサ67が鋼板2の幅方向左側の端部を検出すると、コントローラは、スライド部50の走行を停止させる。これによって、切断部30は、図4に示す切断待機状態に戻る。以下、コントローラは、同様の制御を繰り返し、複数の鋼板2にわたされたフィルム3を連続して切断する。
ここで、コントローラは、昇降部60に設けられた位置検出センサからの出力が予め設定された上限値又は下限値に達した場合、切断部30によるフィルム3の切断を中止させる制御を行う。
以下、この制御について説明する。
案内コロ75は、対向する鋼板2の端部に案内されて走行するので、仮に鋼板2の端部の間隔が切断方向に沿って次第に狭くなると、鋼板2と刃部74とのクリアランスが次第に小さくなる。このとき移動部62は、案内コロ75における傾斜部75aに作用する鋼板2からの反力によって上方に移動する。
このため、ラミネータ1のユーザは、予め刃部74と鋼板2との最小限のクリアランスを設定しておく。移動部62は、案内コロ75の傾斜面の角度、及び、このクリアランスに応じて、刃部74と鋼板2とが接触しないような上方への移動量の許容値が決定される。コントローラに設定された前述の上限値は、この許容値であり、コントローラは、移動部62がこの許容値を超えて上方に移動した場合にフィルム3の切断を中止させる。
上記の場合とは逆に、鋼板2の間隔が切断方向に沿って次第に広くなると、案内コロ75は、より深く鋼板2の間に挿入され、移動部62は、下方に移動する。そして、この鋼板2の間隔が案内コロ75の厚さ方向寸法(本実施例1では、例えば、8mm)を越えると、傾斜部75aは、鋼板2の端部に接触しなくなる。
移動部62は、案内コロ75の厚さ方向寸法、及び、傾斜面の角度によって、傾斜部75aが鋼板2に接触しなくなるまでの下方への移動量の許容値が決定される。コントローラに設定された前述の下限値は、この許容値であり、コントローラは、移動部62がこの許容値を超えて下方に移動した場合にフィルム3の切断を中止させる。
以上説明したように、実施例1の切断部30は、以下の効果を得ることができる。
(1)切断部30は、フィルム3の切断時に対向する鋼板2の端部にそれぞれ接触する案内コロ75を備え、この案内コロ75は、これらの鋼板2に対する接触部(第1の接触部、第2の接触部)が刃部74の走行軌跡を挟んで配置されているから、フィルム切断時において刃部74と鋼板2とが離間し、刃部74と鋼板2との干渉を防止できる。
(2)案内コロ75を、刃部74の走行軌跡に垂直な面内において移動可能に設けたから、対向する鋼板2の間隔が刃部74の走行方向に沿って広くなったり狭くなったりしても、案内コロ75がこれに追従して移動し、これによって、傾斜部75aと鋼板2との接触状態を維持できる。したがって、刃部74を対向する鋼板2のセンターに確実に案内でき、鋼板2の端部に形成されるバリのはみ出し量をそれぞれの鋼板2において略同じとすることができる。
(3)鋼板2に接触する接触部を円盤状の案内コロ75としたから、構造が簡単である。また、この案内コロ75は、それぞれ反対の方向に略同じ角度で傾斜する傾斜面からなる傾斜部75aを備え、この傾斜部75aの先端部と刃部74の走行軌跡が略一致するから、刃部74は、対向する鋼板間のセンターを確実に走行することができる。
(4)ガイドレール40を鋼板2の走行方向に沿って移動可能に設けたから、刃部の走行軌跡が対向する鋼板2のいずれかに片寄ることが防止できる。また、案内コロ75の傾斜部75aを鋼板2の間に確実に挿入することができる。
ここで、以上説明した実施例1の切断部30の効果を比較例と対比して説明する。
図7は、実施例1及び比較例における刃部の走行軌跡を示す図である。
図7(a)は実施例1の切断部を用いてフィルムを切断した場合の刃部の走行軌跡を示している。
実施例1の切断部30は、前述したように対向する鋼板2のセンターを走行するので、その走行軌跡は、図7(a)に示すようになり、鋼板2の端部に形成されるフィルム3のバリは、鋼板2の搬送方向Cに沿ってそれぞれ、例えば、2mm幅の帯状に形成される。
これに対し、刃部74が鋼板2のセンターを走行せず、一方の鋼板2の側に片寄って走行すると、図7(b)に示すように、バリの幅方向寸法が、例えば、最大で4mmとなる。鋼板2は、フィルム切断後に複数毎が積層されて保管する場合があり、バリの鋼板2からのはみ出し量が大きいと、バリが鋼板2の端部を巻き込んだ状態で鋼板2の裏面に貼り付くことがある。この場合、後工程において積層された鋼板2を一枚ごとに分離することが困難になるという問題がある。
実施例1の切断部30は、対向する鋼板2のセンターを走行するので、バリのはみ出し量を最小限とすることができ、上記問題の発生を防止できる。
図7(c)は、刃部の走行方向に沿って鋼板の間隔が次第に広くなる場合を示している。
図7(d)は、刃部の走行方向に沿って鋼板の間隔が次第に狭くなる場合を示している。
図7(e)は、対向する鋼板の端部は平行であるが、刃部の走行軌跡がこれらと平行でない場合を示している。
これらの場合において、仮に案内コロ75を備えない切断部を考えると、刃部74はフィルム3の幅方向に沿って走行するだけなので、対向する鋼板2のうち、一方の鋼板2のバリのはみ出し量が大きくなる。
これに対し、実施例1の切断部30は、これらのような場合であっても、刃部74が対向する鋼板2のセンターを走行するので、バリのはみ出し量を最小限とすることができる。
上記図7(d)及び図7(e)の場合、刃部74と鋼板2とが接触する可能性があり、このため、対向する鋼板の間隔を広げる等の対策が必要となる。この場合、バリのはみ出し量が大きくなる問題がある。
これに対し、実施例1の切断部30は、対向する鋼板2のセンターを走行するので、図7(d)及び図7(e)に示すような場合であっても、刃部74と鋼板2との干渉を防止できる。したがって、鋼板2の間隔を狭めることができる。
次に、本発明のシート材切断装置の実施例2について説明する。なお、以下説明する実施例2において、上述した実施例1と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
シート材切断装置の実施例2である切断部130は、実施例1の切断部30に比べ、案内コロ75の配置が異なるものである。この切断部130は、実施例1のラミネータ1と略同様の構成のラミネータに備えられている。以下、切断部130について説明する。
図8は、実施例2の切断部の構成を示す図であり、(a)、(b)は、それぞれ側面図、正面図である。
実施例1は、案内コロ75がカッタホルダ71に回転可能に軸支されていたのに対し、実施例2の切断部130は、案内コロ175が刃部74に設けられている。
前述のように刃部74は、その刃がフィルム3に対して、例えば、45°の角度を成すように傾斜して設けられており、案内コロ175は、刃部74の刃先(下端部)近傍に設けられた軸部に軸支されている。
この案内コロ175は、移動部62が最降限に移動された状態で傾斜部175aが鋼板2のフィルム貼付面とは反対側の面(以下、「裏面」という)における角部に接触するになっている。
刃部74は、フィルム2を切断する際、フィルム2から反力を受ける。この反力は、移動部62を上方に移動させる方向に作用するので、案内コロ175は、傾斜部175aが鋼板2の裏面側の角部にそれぞれ確実に接触する。
以上、説明したように、実施例2の切断部130も、実施例1の切断部30と同様に、刃部74と鋼板2との接触を防止でき、かつ、鋼板2の端部からはみ出すバリのはみ出し量を最小限とすることができる。
また、案内コロ175は、フィルム3を鋼板2に対して押圧しないので、バリが鋼板2の端部を巻き込んだ状態で鋼板2の裏面に貼り付くことが防止できる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明のシート材切断装置の構成は、実施例のものに限られず、適宜変更が可能である。また、その切断対象物であるシート材も実施例において記載したフィルムに限られず、例えば、紙等であってもよい。
(2)実施例の各駆動装置は、エアスライドテーブル、ボールネジ等であったが、これらの駆動装置の種類は、これに限られず適宜変更が可能であり、例えば、油圧アクチュエータ、電動アクチュエータ、ベルト駆動式アクチュエータ、サーボモータ、送りねじ、リニアモータ、超音波モータ等を使用することができる。
(3)実施例の接触部は、円盤状のコロであったが、接触部は、例えば、その外周面が基材に接触した状態で回転可能な球体であってもよい。また、実施例のコロは、その一部が第1の接触部、第2の接触部として機能する傾斜面を備えていたが、この傾斜面は曲面(凸面、凹面)であってもよい。
実施例1の切断部を備えたラミネータの構成を示す側面図である。 図1の切断部の構成を示す斜視図である。 図2のIII部拡大図である。 図2に示す切断部の切断待機状態における図である。 図2に示す切断部の切断開始前の状態における図である。 図2に示す切断部のフィルム切断中の状態における図である。 実施例1及び比較例における刃部の走行軌跡を示す図である。 実施例2の切断部の示す図である。
符号の説明
1 ラミネータ
10 搬送部
20 貼付部
30 切断部
40 ガイドレール
50 スライド部
60 昇降部
70 カッタ
74 刃部
75 案内コロ
75a 傾斜部

Claims (4)

  1. 隣接する一組の基材にわたして設けられたシート材を前記隣接する一組の基材の間で切断するシート材切断装置において、
    前記シート材に対し、所定の切断方向に走行して前記シート材を切断する刃部と、
    前記一組の基材の対向する端部の一方に接触する第1の接触部及び前記端部の他方に接触する第2の接触部を有し、前記基材に対する接触状態で前記刃部とともに前記切断方向に走行する接触部とを備え、
    前記第1の接触部、前記第2の接触部は、前記刃部の走行軌跡を挟んで配置されていること
    を特徴とするシート材切断装置。
  2. 請求項1に記載のシート材切断装置において、
    前記接触部は、前記刃部の走行方向に垂直な面内で移動可能に設けられていること
    を特徴とするシート材切断装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート材切断装置において、
    前記接触部は、前記基材に接触した状態で前記刃部の走行方向と直交する軸線回りに回転可能な回転体であること
    を特徴とするシート材切断装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート材切断装置において、
    前記接触部の前記第1の接触部、前記第2の接触部は、前記刃部の走行方向に直交する方向に対しそれぞれ反対方向に傾斜する一対の傾斜面にそれぞれ設けられていること
    を特徴とするシート材切断装置。

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