以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る映像録画装置の構成を示すブロック図である。この映像録画装置は、例えば、TV放送番組等の映像及び音声信号(以下、単に放送番組と称する)をデジタル記録及び再生することが可能なビデオレコーダ10として実現されている。
ビデオレコーダ10は、リモコンユニットRから赤外線信号などによって送信されるリモコンコードに応じて、放送番組の記録及び再生動作を制御するように構成されている。本ビデオレコーダ10は、リモコンユニットRなどが操作されることで予めユーザによって指定されたキーワードに関連する放送番組等をデジタル記録する機能も有している。更に、ビデオレコーダ10は、インターネットに接続するためのネットワーク機能を有しており、インターネット等のネットワークを通じて放送局Tから提供される放送番組を受信することができる。
ビデオレコーダ10は、図示のように、通信部11、BS/CS(Broadcasting Satellite/Communication Satellite)チューナ部12、地上波チューナ部13、入力側セレクタ部16及び出力側セレクタ部17、ハードディスクドライブ部18、光ディスクドライブ部19、エンコーダ部21、デコーダ部23、インタフェース(I/F)部27、制御部30、操作部32、表示部33、タイマーマイコン部34、予約メモリ42及び表示制御部43等を備えている。
通信部11は、ビデオレコーダ10をモデムMを介してインターネット等のネットワークに接続するためのデバイスであり、例えばインターネットを介して放送局Tとの通信を実行する。BS/CSチューナ部12は、BS及びCSに対応する放送番組データの受信とチャンネル選択のための選局処理とを行う放送受信部であり、BS/CS対応のアンテナに接続されている。地上波チューナ部13は、地上波アナログ放送番組データの受信とチャンネル選択のための選局処理とを行うデバイスであり、外部のTVアンテナに接続されている。
入力側セレクタ部16は、通信部11、BS/CSチューナ部12または地上波チューナ部13からそれぞれ入力される信号または放送番組データをエンコーダ部21に送信する入力制御機能を有する。
また、入力側セレクタ部16には、BS/CSチューナ部12及び地上波チューナ部13からそれぞれ重畳されて受信される複数の電子番組表(EPG:Electric Program Guide)が入力される。このEPGは、例えば8日分の放送予定の放送番組の番組情報を含んでいる。番組情報は、放送番組のタイトル名等を示す情報を含む。また、番組情報には、後述するシリーズ化された番組においては、全話数や当該番組情報によって示される放送番組の話数を示す情報が含まれている場合がある。
入力側セレクタ部16に入力されたEPGは、制御部30の制御の下、出力側セレクタ部17を介して受像機41及びインタフェース(I/F)部27に出力される。
エンコーダ部21は、制御部30の制御の下、BS/CSチューナ部12及び地上波チューナ部13から入力される放送番組をデジタル圧縮符号化するためのエンコード処理を実行するデバイスである。このエンコード処理により、放送番組は、例えばMPEG2またはDVDビデオフォーマット等に対応した、圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換される。エンコーダ部21によって得られる圧縮符号化された放送番組は、デコーダ部23に入力される。
ハードディスクドライブ部18は、制御部30の制御の下、圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換された放送番組を記録する処理及び記録された放送番組を読み出す処理を実行するディスク記憶装置である。ハードディスクドライブ部18に記憶されている放送番組には、ヘッダ情報が付加されている。このヘッダ情報は、当該放送番組のタイトル名等を示す番組情報を含む。
光ディスクドライブ部19は、DVD−RAM/DVD−R等の記録型メディアDに対するリード/ライト処理を実行する。DVD(Digital Versatile Disc)ドライブは、DVD−ROMメディアのような記録型メディアDからのデータのリード処理も実行することができる。圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換された放送番組は、まず、ハードディスクドライブ部18に記録される。ハードディスクドライブ部18に記録された放送番組は、必要に応じて、DVD−RAM/DVD−R等の記録型メディアDに記録される(ダビング)。
一時記憶部20は、ハードディスクドライブ部18及び光ディスクドライブ部19への書き込みデータまたは、ハードディスクドライブ部18及び光ディスクドライブ部19からの読み出しデータを一時的に記録するためのバッファメモリである。
また、ハードディスクドライブ部18及び光ディスクドライブ部19から読み出される圧縮符号化された放送番組は、一時記憶部20を介してデコーダ部23に送られる。なお、ハードディスクドライブ部18と、光ディスクドライブ部19のいずれか一方をディスクドライブとして設けてもよい。
デコーダ部23は、制御部30の制御の下、圧縮符号化された放送番組を復号するためのデコード処理を実行するデバイスである。このデコード処理によって復号された放送番組は、出力側セレクタ部17に出力される。
出力側セレクタ部17は、デコーダ部23から入力された放送番組または各チューナから受信されたEPGをバス及び出力端子を介して例えばTVなどの受像機41に、またはインタフェース(I/F)部27を介して外部に送信するための制御機能を有する。受像機41は、本ビデオレコーダ10に接続されており、例えばEPGを表示する表示装置である。
制御部30は、ビデオレコーダ10の各コンポーネントの動作を制御するために設けられたメインCPU(Central Processing Unit)である。制御部30は、例えばユーザによって指定されたキーワードに関する放送番組をEPGから検索する検索処理も実行する。制御部30は、検索された放送番組の番組情報をEPGから抽出し、録画予約対象の予約番組情報として予約メモリ42に記憶する。また、制御部30は、例えば毎日または毎週というように、一定期間毎に放送されるシリーズ化された番組(以下、シリーズ番組と称する)を、シリーズ録画予約または一定期間予約によって順次、予約メモリ42に記憶する。シリーズ録画予約によれば、例えば同一または特定のキーワードを含むタイトル名を有する放送番組を順次、録画予約することができる。また、一定期間予約によれば、例えば毎日または毎週のように一定期間毎に録画予約することができる。具体的には、毎週月曜日の21:00から22:00に特定のチャンネルを順次、録画予約する等である。
また、制御部30は、録画されたシリーズ番組に対して、チャプタを作成する機能を有する。例えば、録画された複数のシリーズ番組にまたがってチャプタを作成する。
予約メモリ42には、予約番組情報が記憶(格納)される。予約番組情報は、TVなどの放送番組を識別するための例えば、チャンネル番号(チャンネルコード)、日付情報、録画予約開始時間、録画予約時間などの複数の項目を含んでいる。また、予約番組情報は、放送番組の録画予約に関する設定の内容を示す情報である。
チャンネル番号(チャンネルコード)は、録画予約対象の放送番組が放送される放送局のチャンネルを表す。日付情報は、録画予約対象の放送番組が放送される日付を表す。録画予約開始時間は、録画予約対象の放送番組の録画の実行を開始する時間を表す。録画予約時間は、録画予約対象の放送番組の録画を実行する時間を表す。
表示制御部43は、各種情報を表示するように出力する。つまり、表示制御部43は、各種情報を例えば受像機41に出力することによって、当該各種情報を受像機41の表示画面に表示する処理を実行する。表示制御部43は、制御部30の制御の下、例えばハードディスクドライブ部18に記録されている放送番組(録画済番組)を受像機41の表示画面に一覧表示する処理を実行する。
また、表示制御部43は、制御部30の制御の下、予約メモリ42及びハードディスクドライブ部18を参照して、同じシリーズに含まれる放送番組を示す番組情報または予約番組情報を含む1つのコンテンツ情報を作成する。表示制御部43は、作成されたコンテンツ情報を例えば受像機41の表示画面に表示する。また、表示制御部43は、コンテンツ情報に含まれる番組情報及び予約番組情報を一覧表示する機能も有する。
表示部33は、ビデオレコーダ10本体に設けられたステータス表示用の表示装置であり、例えば、現在の視聴、再生及び記録対象となっている放送番組のタイトル、チャンネル番号、再生/記録に関する進捗状況などのステータス情報の表示に用いられる。例えば、ユーザがリモコンユニットRを操作することによってあるTV番組の録画/再生を指示した場合には、ビデオレコーダ10によって実行される録画/再生処理の対象となる放送番組のタイトル名などが表示部33に表示される。
タイマーマイコン部34は、計時用のタイマーを内蔵したマイクロコンピュータであり、操作部32及びリモコンユニットRそれぞれから送信される信号を処理するためのサブCPUとして機能する。このタイマーマイコン部34は、録画予約されたTVなどの放送番組毎にそのチャンネル番号、タイトル、録画開始時間、録画終了時間等を管理する機能も有する。タイマーマイコン部34に内蔵されたタイマーは現在日時を計時する時計モジュールとして機能する。録画予約されたそれぞれの放送番組の録画開始時間または録画終了時間が到来したとき、予約メモリ42に記憶された予約番組情報に対応する放送番組を記録/記録停止する。タイマーマイコン部34はリモコンコード処理機能を有している。このリモコンコード処理機能は、操作部32に内蔵されるリモコンインタフェースを介してリモコンユニットRから受信したリモコンコードによって要求された動作を制御部30と共同して実行する機能である。
また、リモコンユニットRには例えば機能キー及びテンキー等が設けられている(図示せず)。ユーザは、リモコンユニットRのキーを操作することにより、そのキーに対応するEPGを表示部33に出力するように、ビデオレコーダ10に指示することもできる。機能キーには、例えば、ビデオレコーダ10の電源オン・オフボタンに加え、放送番組の記録/再生動作を制御するためのボタン群(再生ボタン、停止ボタン、一時停止ボタン、記録ボタン、早送り・早戻しボタン等)と、上述の録画予約機能及び録画予約された放送番組の予約番組情報を表示する機能等を操作するためのボタン群などが設けられている。テンキーには、数字・記号などの入力のための複数のボタンを備えており、例えばチャンネル番号の入力や、タイトル名の編集などに利用される。
リモコンユニットRにおいては、上述の操作部32の各ボタン毎にそれに対応するキーコードが割り当てられている。あるボタンがユーザによって操作されると、そのボタンに対応するキーコードが赤外線信号等によってビデオレコーダ10に送信される。本ビデオレコーダ10においては、各リモコンコード毎それぞれに対応して実行すべき動作が規定されている。ユーザは、リモコンユニットRを操作することにより、例えば、放送番組の記録/再生、録画予約、録画予約一覧の表示、録画済番組の一覧表示などの動作の実行を、ビデオレコーダ10に指示することができる。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る映像録画装置の特徴について説明する。図2は、本実施形態の特徴の概念図である。
ここでは、例えばタイトルが「xxxx」であり、第1話から第15話まであるシリーズ番組について説明する。
図2に示すように、通常、放送局Tでは、シリーズ番組「xxxx」の第1話から第15話までの全てが1タイトルとして扱われている。そして、1タイトルとして扱われているシリーズ番組「xxxx」は、第1話、第2話、第3話、…、第15話に分割され、例えば毎週(特定の曜日、時間)に放送される。
本実施形態の特徴は、上述したような分割して放送されるシリーズ番組を結合し、1つのコンテンツとして扱う点にある。例えば、シリーズ番組「xxxx」の第1話及び第2話を録画済であって、第3話以降を予約済みである場合を想定する。この場合、シリーズ番組「xxxx」の第1話及び第2話を示す番組情報と、第3話以降を示す予約番組情報とから1つのコンテンツ情報が作成される。この作成されたコンテンツ情報に基づいて、シリーズ番組「xxxx」を1つのコンテンツとして例えば表示する処理が実行される。
例えば図2に示すようなシリーズ番組「xxxx」が、1つのコンテンツ(タイトル)として表示された場合、「xxxx 全15話 [現在2話目]」と表示される。この、コンテンツ一覧表示の表示内容についての詳細については、後述する。
図3は、予約番組情報の構造例を示す。図3に示すように、予約番組情報は、予約番組ID、待機/録画、チャンネル(ch)、予約日時、録画時間、(録画予定)タイトル名、(録画予定)話数及び全話数(を示す情報)を含む。また、予約番組情報は、放送番組の内容を示す番組説明(図示せず)を示す情報を含む。予約日時には、ある特定の日時のみではなく、例えば毎日21:00または毎週月曜日21:00のような一定期間毎に予約されている場合は、その旨が示される。タイトル名には、例えばタイトル及び題名等を示す情報が含まれている。
なお、シリーズ番組でない放送番組の予約番組情報の話数及び全話数を示す情報には、話数及び全話数を示す情報がない旨を示す「−」が示される。また、シリーズ番組の予約番組情報であっても話数および全話数が不明な場合では、話数および全話数を示す情報には、話数および全話数が不明である旨を示す「?」が示される。
なお、シリーズ番組の予約番組情報に含まれるタイトル名には、タイトル及び題名を示す情報に加えて、例えば話数を示す情報が含まれている。
図3に示される予約番組IDが「1」の予約番組情報の例では、現在録画中であり、チャンネルは「1」、予約日時は「2006/7/1 21:00」、録画時間は「0:54」及びタイトル名は「yyyy」である。この例の予約番組情報によって示される放送番組はシリーズ番組でないため、話数及び全話数を示す情報は含まれていない。
また、予約番組IDが「6」の予約番組情報の例では、現在待機中であり、チャンネルは「8」、予約日時は「毎週火(曜日) 22:00」、録画時間は「0:54」、タイトル名は「xxxx第3話 「cccc」」、話数は「3」及び全話数は「15」である。ここで、タイトル名に含まれる「cccc」は、この放送番組の題名である。
また、予約番組IDが「7」の予約番組情報の例では、現在待機中であり、チャンネルは「10」、予約日時は「毎週日(曜日) 17:00」、録画時間は「0:30」及びタイトル名は「zzzz」である。また、話数及び全話数は「?」である。
図4は、録画済番組の番組情報の構造例を示す。図4に示すように、番組情報は、番組ID、録画日時、録画時間、タイトル名、チャプタ、視聴完了フラグ及び視聴終了時間(を示す情報)を含む。チャプタは、番組情報によって示される録画済番組においてチャプタが作成されている場合には、その旨を示す。タイトル名には、例えばタイトル及び題名等を示す情報が含まれている。なお、シリーズ番組の番組情報に含まれるタイトル名には、上記したタイトル及び題名を示す情報に加えて、話数を示す情報が含まれている。
視聴完了フラグは、番組情報によって示される録画済番組の視聴が完了されたか否かを表す。この視聴完了フラグは、録画直後には視聴未完了に設定されているが、ユーザによって録画済番組が最後まで視聴された段階で視聴完了に設定される。これは、例えば録画済番組をある一定時間視聴すると最後まで視聴したものとして視聴完了に設定される。
視聴終了時間は、番組情報によって示される録画済番組の視聴が完了されていない場合、当該録画済番組の先頭から視聴を終えた(中断した)ところまでの時間を示す。なお、録画済番組の視聴完了フラグが視聴完了に設定されている場合、視聴終了時間には「−」が示される。
図4に示される番組IDが「1」の番組情報の例では、録画日時は「2006/5/5 21:00」、録画時間は「0:54」、タイトル名は「wwww」、チャプタは「0,2344,234554」、視聴完了フラグは「視聴完了」及び視聴終了時間は「−」である。
また、番組IDが「284」の番組情報の例では、録画日時は「2006/6/20 22:00」、録画時間は「1:10」、タイトル名は「xxxx第1話 「aaaa」」及びチャプタは「0」、視聴完了フラグは「視聴完了」及び視聴終了時間は「−」である。ここで、チャプタの「0」は、番組IDが「284」の番組情報によって示される録画済番組ではチャプタが作成されていない旨を示す。
また、番組IDが「285」の番組情報の例では、録画日時は「2006/6/27 22:00」、録画時間は「0:54」、タイトル名は「xxxx第2話 「bbbb」」及びチャプタは「0」、視聴完了フラグは「視聴完了」及び視聴終了時間は「−」である。
次に、図5を参照して、コンテンツ情報について説明する。図5は、コンテンツ情報の構造例を示す。
図5に示すように、コンテンツ情報は、コンテンツ(タイトル)名、予約+タイトル(録画済番組)数、全話数及び当該コンテンツ情報に含まれる番組情報または予約番組情報の詳細(を示す情報)を含む。全話数は、「?」または「‘-’」を含む。「?」は、全話数が不明である旨を示し、「‘-’」は、コンテンツが単発(例えば映画等)の放送番組(以下、単発番組)である旨を示す。
番組情報または予約番組情報の詳細には、コンテンツ情報に含まれる番組情報または予約番組情報のID、予約/録画済及び話数を示す情報が含まれる。予約/録画済みは、「予約済み」または「録画済み」であることを示す。話数は、「無」または自然数によって示される。「無」は、話数を示す情報が無い場合を示す。
図5に示す例では、コンテンツ名は「xxxx」、予約+タイトル数は「3」、全話数は「15」である。また、詳細には、IDが「284」、「285」及び「6」である番組情報によって示される情報が含まれている。
IDが「284」の番組情報によって示される放送番組は、録画済みであり、話数は「1」である。IDが「285」の番組情報によって示される放送番組は、録画済みであり、話数は「2」である。IDが「6」の番組情報によって示される放送番組は、予約済みであり、話数は「3−15」である。
次に、図6のフローチャートを参照して、コンテンツ情報を一覧表示する処理手順について説明する。
この処理は、例えばユーザによってコンテンツ一覧キー(ボタン)が押下された場合に実行される。また、この処理は、表示画面に表示されるクイックメニューから例えば「コンテンツ一覧表示」がユーザによって選択された場合に実行される構成でも良い。
まず、表示制御部43は、ハードディスクドライブ部18及び予約メモリ42を参照して、当該ハードディスクドライブ部18及び予約メモリ42に記憶されている番組情報及び予約番組情報を全て取得する(ステップS1)。
表示制御部43は、取得された番組情報または予約番組情報のうち1つを取り出す。ここでは、表示制御部43は、1つの番組情報を取り出したものとして説明する。
次に、表示制御部43は、取り出した番組情報がシリーズ番組を示す番組情報であるか否かを判定する(ステップS2)。
ここで、例えばステップS2において取り出された番組情報と同一のタイトル名を有する番組情報または予約番組情報が、ステップS1において取得された番組情報または予約番組情報の中に存在する場合、ステップS2において取り出された番組情報は、シリーズ番組を示す番組情報であると判定される。
なお、例えばシリーズ録画予約等によって、録画予約または録画された放送番組をシリーズ番組として判定する構成でも良い。また、表示制御部43は、番組情報及び予約番組情報に含まれるシリーズIDに基づいて、シリーズ番組を判定する構成であっても構わない。
表示制御部43は、取り出された番組情報がシリーズ番組を示す番組情報であると判定された場合(ステップS2のYES)、当該番組情報が含まれるシリーズのリストを作成する(ステップS3)。なお、取り出された番組情報が含まれるシリーズのリストが既に作成されている場合には、リストに番組情報を追加する。
一方、表示制御部43は、取り出された番組情報がシリーズ番組を示す番組情報でないと判定された場合(ステップS2のNO)、当該番組情報は単発番組を示す番組情報であるものとする。この場合、表示制御部43は、取り出された番組情報に基づいて、1つのコンテンツ情報を作成する(ステップS4)。
表示制御部43は、ステップS3またはS4の処理を実行すると、ステップS1において取得された番組情報及び予約番組情報の全てについて上記したステップS2乃至S4の処理を実行したか否かを判定する(ステップS5)。
表示制御部43は、ステップS1において取得された番組情報及び予約番組情報の全てについて処理を実行した場合(ステップS5のYES)、ステップS3で作成されたシリーズ毎のリストに含まれる番組情報または予約番組情報に基づいて、シリーズ毎に1つのコンテンツ情報を作成する(ステップS6)。
表示制御部43は、ステップS4及びS6で作成されたコンテンツ情報に含まれるコンテンツ(タイトル)名を、一覧として例えば受像機41の表示画面に表示する(ステップS7)。このとき、表示制御部43は、コンテンツ名の他、コンテンツ情報に含まれる例えば全話数を示す情報等も表示する。
一方、ステップS5において、ステップS1において取得された番組情報及び予約番組情報の全てについて上記したステップS2乃至S4乃処理が実行されていない場合(ステップS5のNO)、ステップS2に戻って処理が繰り返される。
図7は、コンテンツ一覧表示に表示される1つのコンテンツ情報(1コンテンツ)の表示例である。コンテンツは、前述したように単発番組及びシリーズ番組に分類される。なお、単発番組及びシリーズ番組のそれぞれの状態によって、表示が異なる。ここでは、単発番組のコンテンツ名は「vvvv」、シリーズ番組のコンテンツ名は「xxxx」として説明する。また、シリーズ番組「xxxx」は、例えば全15話であり、最終話である第15話は6/25に放送される予定であるものとして説明する。ここで、最終話が放送される日付は、例えば現在の日付、現在放送済みの話数、最終話の話数及び放送日(例えば、毎週月曜日の21:00から22:00)に基づいて推測される。
単発番組では、例えばコンテンツ名、及び予約/録画中/録画済みのいずれかが表示される。また、予約されている単発番組または録画中の単発番組については、当該単発番組を取り終える日付が表示される。
シリーズ番組では、例えばコンテンツ名、全話数、予約または録画済話数、全話数を取り終える日付が表示される。シリーズ番組であって、全話数が不明な場合には、全話数は表示されない。また、シリーズ番組の途中、例えば第2話から録画または予約を開始した場合には、第2話から録画または予約を開始した旨が表示される。
図7に示す単発番組の表示例として、例えば単発番組が未録画(予約済み)の場合には、「vvvv 予約 5/5」が表示される。また、例えば単発番組が録画中である場合には、「vvvv 録画中 5/5」が表示される。また、例えば単発番組が録画済みである場合には、「vvvv」が表示される。
図7に示すシリーズ番組の表示例として、例えばシリーズ番組の全てが未録画(全て予約済み)の場合には、「xxxx全15話 予約 〜6/25」が表示される。また、例えばシリーズ番組の全てのうち第2話まで録画済みの場合には、「xxxx全15話 現在2話目 〜6/25」が表示される。また、例えばシリーズ番組の例えば第3話を録画中の場合には、「xxxx全15話 第3話録画中 〜6/25」が表示される。また、例えばシリーズ番組の全話数が不明であって現在第2話まで録画されている場合には、「xxxx第1話〜 現在2話目」が表示される。また、例えばシリーズ番組の全てのうち第2話目から予約を開始し、現在第5話まで録画済みの場合には、「xxxx第2話〜第15話 現在5話目 〜6/25」が表示される。
次に、図8を参照して、ユーザの操作による例えば受像機41の表示画面100の画面遷移例について説明する。
まず、受像機41の表示画面100に、例えば通常のTV放送が表示されている(標準画面100a)状態で、ユーザによってコンテンツ一覧キーが押下、またはクイックメニューから「コンテンツ一覧」が選択されると(ステップS10)、表示画面100はコンテンツ一覧画面100bに遷移する。
ここで、例えばユーザによってコンテンツ一覧画面100bに表示されているコンテンツのうち1つが選択され(ステップS11)、決定キーが押下されたものとする(ステップS12)。この場合、ユーザは、「前回の続きから再生」、もしくは「再生する話数または題名を選択」のいずれかを選択することができる(ステップS13)。
ユーザによって「再生する話数または題名を選択」が選択された場合(ステップS14)、コンテンツ一覧画面100bは、話数・題名一覧画面100cに遷移する。この話数・題名一覧画面100cには、ステップS11で選択されたコンテンツ情報に含まれる録画済番組の番組情報が一覧表示される。ユーザは、話数・題名一覧画面100cに表示される番組情報から、所望の話数または題名を選択し、決定キーによって決定する(ステップS15)。ユーザによって話数または題名が決定されると、当該話数または題名の録画済番組の再生処理が実行される(ステップS16)。話数・題名一覧画面100cは、再生画面100dに遷移し、ユーザによって決定された話数または題名の録画済番組が再生される。
一方、ステップS13でユーザによって「前回の続きから再生」が選択された場合(ステップS17)、前回の続きから再生処理が実行される(ステップS16)。コンテンツ一覧画面100bは、再生画面100dに遷移し、コンテンツが前回の続きから再生される。
ここで、前回の続きから再生する処理は、番組情報に含まれる視聴完了フラグ及び視聴終了時間を示す情報に基づいて実行される。例えば未視聴の録画済番組であって話数の最も小さい録画済番組が、前回の続きであるものとして再生される。また、録画済番組が再生される際、その録画済番組の視聴を中断したところから再生される。
また、番組情報は、上記した視聴完了フラグの代わりに視聴フラグを含む構成でも構わない。視聴フラグは、番組情報によって示される録画済番組が視聴されたか否かを表す。この視聴フラグは、録画直後には未視聴に設定されているが、ユーザによって録画済番組の再生が実行された場合に、視聴済みに設定される。この視聴フラグにより、前回の続きが第何話からであるかが判別され、例えば未視聴の録画済番組であって話数の最も小さい録画済番組が、前回の続きであるものとして再生されても構わない。
なお、上記のように前回の続き、または選択された話数または題名から再生された場合、再生された録画済番組の話数から話数順に録画済番組が連続して再生される。
一方、例えばユーザによってコンテンツ一覧画面100bに表示されているコンテンツのうち1つが選択され(ステップS11)、削除キーが押下されたものとする(ステップS18)。この場合、ユーザは、「全話削除」、もしくは「削除する話数または題名を選択」のいずれかを選択することができる(ステップS19)。
ユーザによって「削除する話数または題名を選択」が選択された場合(ステップS20)、コンテンツ一覧画面100bは、話数・題名一覧画面100eに遷移する。この話数・題名一覧画面100eには、ステップS11で選択されたコンテンツ情報に含まれる番組情報または予約番組情報が一覧表示される。ユーザは、話数・題名一覧画面100eに表示される番組情報または予約番組情報から、所望の話数または題名を選択し、決定キーによって決定する(ステップS21)。ユーザによって話数または題名が決定されると、当該話数または題名を示す情報を含む番組情報及び当該番組情報によって示される録画済番組、または予約番組情報を削除する処理が実行される(ステップS22)。話数・題名一覧画面100eには、削除処理が実行された旨、例えば「削除しました」が表示され、話数・題名一覧画面100eはコンテンツ一覧画面100fに遷移する。
一方、ステップS13でユーザによって「全話削除」が選択された場合(ステップS23)、ステップS11で選択されたコンテンツ情報に含まれる番組情報及び当該番組情報によって示される録画済番組または予約番組情報を削除する処理が実行される(ステップS22)。コンテンツ一覧画面100bには、削除処理が実行された旨が表示され、コンテンツ一覧画面100bはコンテンツ一覧画面100fに遷移する。
一方、例えばユーザによってコンテンツ一覧画面100bに表示されているコンテンツのうち1つが選択され(ステップS11)、移動キーが押下されたものとする(ステップS24)。この場合、ユーザは、「全話移動」、「録画タイトル(録画済番組)のみ移動」もしくは「移動する話数または題名を選択」のいずれかを選択することができる(ステップS25)。
ユーザによって「移動する話数または題名を選択」が選択された場合(ステップS26)、コンテンツ一覧画面100bは、話数・題名一覧画面100gに遷移する。この話数・題名一覧画面100eには、ステップS11で選択されたコンテンツ情報に含まれる番組情報または予約番組情報が一覧表示される。ユーザは、話数・題名一覧画面100eに表示される番組情報または予約番組情報から、所望の話数または題名を選択し、決定キーによって決定する(ステップS27)。ユーザによって話数または題名が決定されると、当該話数または題名を示す情報を含む番組情報及び当該番組情報によって示される録画済番組、または予約番組情報を、ハードディスクドライブ部18以外の例えばDVD−RAM/DVD−Rのような記録型メディアDに移動(記録)する処理が実行される(ステップS28)。話数・題名一覧画面100eには、移動処理が実行された旨、例えば「移動しました」が表示され、話数・題名一覧画面100gはコンテンツ一覧画面100fに遷移する。
一方、ステップS13でユーザによって「全話移動」または「録画タイトルのみ移動」が選択された場合(ステップS29)、ステップS11で選択されたコンテンツ情報に含まれる番組情報及び当該番組情報によって示される録画済番組を、ハードディスクドライブ部18以外の例えばDVD−RAM/DVD−Rのような記録型メディアDに移動(記録)する処理が実行される(ステップS28)。コンテンツ一覧画面100bには、移動処理が実行された旨が表示され、コンテンツ一覧画面100bはコンテンツ一覧画面100fに遷移する。
次に、図9のフローチャートを参照して、例えばシリーズ録画予約または一定期間予約によって新規に録画予約が実行された場合の処理手順について説明する。
まず、例えば放送番組の録画予約処理が実行された場合、制御部30は、例えばEPGから当該放送番組の番組情報を取得する。制御部30は、取得された番組情報を予約番組情報として予約メモリ42に記憶し、予約番組情報の一覧に追加する(ステップS100)。この一覧は、録画予約されている放送番組の番組情報、つまり予約番組情報の一覧を示すリスト(情報)である。
ここで、制御部30が取得する予約番組情報は、予約番組ID、チャンネル、予約日時、録画時間、タイトル名及び番組説明を含む。番組説明は、予約番組情報によって示される放送番組の番組内容を示す情報である。
次に、制御部30は、EPGに全話数を示す情報が付加されているか否かを判定する(ステップS101)。
制御部30は、例えばEPGに全話数を示す情報が付加されている場合(ステップS101のYES)、当該情報を抽出する(ステップS102)。制御部30は、取得された全話数を示す情報をステップS100で取得された予約番組情報に付加する(ステップS103)。
一方、制御部30は、例えばEPGに全話数を示す情報が付加されていない場合(ステップS101のNO)、取得された予約番組情報に含まれる番組説明を示す情報に全話数を示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS104)。
番組説明を示す情報に全話数を示す情報が含まれている場合(ステップS104のYES)、制御部30は、当該全話数を示す情報を抽出し、ステップS100で取得された予約番組情報に付加する(ステップS102、S103)。
一方、番組説明を示す情報に全話数を示す情報が含まれていない場合(ステップS104のNO)、制御部30は、全話数が不明であることを示す情報をステップS100で取得された予約番組情報に付加する(ステップS105)。
上記した処理が実行されると、制御部30は、EPGに話数を示す情報が付加されているか否かを判定する(ステップS106)。
制御部30は、例えばEPGに話数を示す情報が付加されている場合(ステップS106のYES)、当該情報を抽出する(ステップS107)。制御部30は、取得された話数を示す情報をステップS100で取得された予約番組情報に付加する(ステップS108)。
一方、制御部30は、例えばEPGに話数を示す情報が付加されていない場合(ステップS106のNO)、予約番組情報に含まれるタイトル名を示す情報に話数を示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS109)。
EPGに含まれる放送番組の説明を示す情報に話数を示す情報が含まれている場合(ステップS109のYES)、制御部30は、ステップS107及びS108の処理を実行する。
一方、予約番組情報に含まれるタイトル名を示す情報に話数を示す情報が含まれていない場合(ステップS104のNO)、制御部30は、話数が不明を示す情報をステップS100で取得された予約番組情報に付加する(ステップS110)。
次に、図10のフローチャートを参照して、コンテンツ情報を削除する処理手順について説明する。
まず、ユーザによってコンテンツ情報を削除する旨を指示する操作が実行された場合、当該指示されたコンテンツ情報が取得される(ステップS200)。
取得されたコンテンツ情報に含まれる予約番組情報の予約番組IDを予約メモリ42に格納される予約番組情報の一覧から削除する処理が実行される(ステップS201)。
取得されたコンテンツ情報に含まれる番組情報の番組IDを例えばハードディスクドライブ部18に記憶されている録画番組情報の一覧から削除する処理が実行される(ステップS202)。ここで、この一覧は、ハードディスクドライブ部18に記憶されている録画済番組の番組情報の一覧を示すリスト(情報)である。
次に、取得されたコンテンツ情報を削除する処理が実行される(ステップS203)。
次に、図11のフローチャートを参照して、録画予約がなされた放送番組の録画が終了した際の処理手順について説明する。
まず、録画が終了された放送番組の録画予約がシリーズ録画予約または一定期間予約によるものであるか否かが、当該放送番組の予約番組情報に含まれる録画日時を示す情報に基づいて判定される(ステップS300)。
次に、録画予約がシリーズ録画予約または一定期間予約によるものであると判定された場合(ステップS300のYES)、録画が終了された放送番組がシリーズ番組における最終話であるか否かが、録画が終了された放送番組の予約番組情報に含まれる全話数を示す情報に基づいて判定される(ステップS301)。
録画が終了された放送番組がシリーズ番組における最終話でないと判定された場合(ステップS301のNO)、録画予約が更新される(ステップS302)。
一方、ステップS301において録画が終了された放送番組がシリーズ番組における最終話であると判定された場合には、当該シリーズ予約は削除される(ステップS303)。
また、ステップS300において録画予約がシリーズ録画予約または一定期間予約によるものでないと判定された場合には、録画予約が削除される(ステップS303)。
以上の処理によって、シリーズ録画予約または一定期間予約が設定されている場合において、そのシリーズが最終話の放送を終えたのにも拘らず、引き続き録画予約がなされてしまうことを回避することが可能となる。
上述したように本実施形態によれば、録画済みのシリーズ番組と予約済みのシリーズ番組とを1つのコンテンツとして扱うことによって、例えば削除のような映像録画装置の基本機能においてコンテンツ重視の操作を実行することが可能となる。具体的には、例えば予約番組及び録画済番組を削除、移動する処理を1画面で実行することが可能となる。また、同一シリーズの録画済番組を連続再生することも可能となる。
また、本実施形態においては、同一シリーズ番組を1つのコンテンツとして扱うことが可能となるため、コンテンツ一覧では見やすい画面をユーザに提供することが可能となる。また、コンテンツ情報に含まれる番組情報及び予約番組情報を一覧表示することによって、シリーズ番組のうち録画済のシリーズ番組及び予約済みのシリーズ番組を区別なく一覧に表示できるため、ユーザの必要とする情報を漏れなく提供することが可能となる。
本実施形態におけるコンテンツ一覧表示において、シリーズにおける全話数及び現在まで録画した話数を表示することにより、再生するコンテンツを選択する際の目安となるため、操作性を向上することが可能となる。また、全話数を録画し終える日付を表示することにより、全シリーズを録画し終える時期を確認することが可能となる。これにより、その時期までに例えばハードディスクドライブ部18の容量に応じて、ハードディスクドライブ部18に記録された録画済番組等の整理をすることが可能となる。また、シリーズ番組の最終話を見地することにより、シリーズ録画予約または一定期間予約の削除が自動で実行されるため、当該シリーズ番組の放送が終了したにも拘らず当該録画予約の削除を忘れたために無駄な録画予約及び録画を避けることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
10…ビデオレコーダ、11…通信部、12…BS/CSチューナ部、13…地上波チューナ部、16…入力側セレクタ部、17…出力側セレクタ部18…ハードディスクドライブ部(番組格納手段)、19…光ディスクドライブ部、20…一時記憶部、21…エンコーダ部、23…デコーダ部、27…インタフェース(I/F)部、30…制御部、32…操作部、33…表示部、34…タイマーマイコン部、41…受像機、42…予約メモリ(予約格納手段)、43…表示制御部、100…表示画面、D…記録型メディア、M…モデム、R…リモコンユニット、T…放送局。