JP2007311746A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007311746A JP2007311746A JP2006307946A JP2006307946A JP2007311746A JP 2007311746 A JP2007311746 A JP 2007311746A JP 2006307946 A JP2006307946 A JP 2006307946A JP 2006307946 A JP2006307946 A JP 2006307946A JP 2007311746 A JP2007311746 A JP 2007311746A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- imaging device
- state imaging
- solid
- gate electrode
- well
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 title claims abstract description 47
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 20
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 claims abstract description 13
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 56
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 24
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 17
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 14
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 14
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 6
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 claims description 5
- 238000002513 implantation Methods 0.000 abstract description 21
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 abstract description 9
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 abstract description 2
- 241000519995 Stachys sylvatica Species 0.000 abstract 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 abstract 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 abstract 1
- 206010047571 Visual impairment Diseases 0.000 description 11
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 11
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 10
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 9
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 4
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000027756 respiratory electron transport chain Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Light Receiving Elements (AREA)
Abstract
【課題】MOS型固体撮像装置において、製造工程での注入マスクずれによる白キズの増加、残像電子数の増加及び飽和電子数の減少等の特性劣化を抑制する。
【解決手段】Pウェル201の内部に、光を電荷に変換して蓄積するN型の信号蓄積部202が設けられている。信号蓄積部202の上側のPウェル201の表面部にP型の表面シールド層206が設けられている。信号蓄積部202と隣接するようにPウェル201上にゲート電極204が設けられている。ゲート電極204から見て表面シールド層206とは反対側のPウェル201の表面部にN型のドレイン領域205が設けられている。表面シールド層206の一端に隣接するようにゲート電極204の下側のPウェル201の表面部にP型の読み出し制御層208がさらに設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】Pウェル201の内部に、光を電荷に変換して蓄積するN型の信号蓄積部202が設けられている。信号蓄積部202の上側のPウェル201の表面部にP型の表面シールド層206が設けられている。信号蓄積部202と隣接するようにPウェル201上にゲート電極204が設けられている。ゲート電極204から見て表面シールド層206とは反対側のPウェル201の表面部にN型のドレイン領域205が設けられている。表面シールド層206の一端に隣接するようにゲート電極204の下側のPウェル201の表面部にP型の読み出し制御層208がさらに設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、固体撮像装置に係わり、特に微細プロセスにおける、フォトダイオード等の光電変換部から信号電荷を読み出すための読み出しトランジスタ部分の構造に関するものである。
固体撮像装置の分野において、CCDイメージセンサと比較して低消費電力であり、同じCMOSプロセスを使うことによりセンサ部分と周辺回路との統合が容易である増幅型MOSイメージセンサの構造に関する数多くの技術が提案されている。
以下、図4及び図5を参照しながら、特許文献1に示されたMOSイメージセンサの構造の一例について説明する。図4は従来のMOSイメージセンサの光電変換部及び信号読み出し部を示す上面図であり、図5は図4におけるY1−Y2線の断面図である。
図4及び図5に示すように、Pウェル101の内部に、光を電荷に変換して蓄積するN型拡散層からなる信号蓄積部(フォトダイオード)102が設けられている。また、信号蓄積部102と隣接するようにPウェル101上にゲート酸化膜103を介してゲート電極104が設けられている。
さらに、ゲート電極104から見て信号蓄積部102とは反対側のPウェル101の表面部にN型拡散層からなるドレイン領域105が設けられている。また、信号蓄積部102の上側のPウェル101の表面部にP型拡散層からなる表面シールド層106が設けられている。尚、基板を掘り込んだSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離部107が、信号蓄積部102、ドレイン領域105及び表面シールド層106を囲んでいる。
特開2000−150847号公報
しかしながら、特許文献1に示された固体撮像装置は、電極や不純物領域の位置ずれに起因する白キズ増加、残像電子数増加及び飽和電子数減少等の特性劣化の変動が大きいという問題点を有している。
前記に鑑み、本発明は、白キズ増加、残像電子数増加及び飽和電子数減少等の特性劣化を防ぐことができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板又はウェルの内部に設けられ且つ光電変換して得られた信号電荷を蓄積する第2導電型の信号蓄積部と、前記信号蓄積部の上側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に設けられた第1導電型の表面シールド層と、前記信号蓄積部の少なくとも一端と隣接するように前記半導体基板又は前記ウェルの上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極から見て前記表面シールド層とは反対側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に設けられた第2導電型のドレイン領域とを備え、前記表面シールド層の一端に隣接するように前記ゲート電極の下側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に第1導電型の読み出し制御層がさらに設けられている。
尚、本発明の固体撮像装置において、前記読み出し制御層の不純物濃度は前記半導体基板又は前記ウェルよりも高く且つ前記表面シールド層よりも低いことがより好ましい。
また、本発明の固体撮像装置において、前記ドレイン領域の側面及び底面を覆うように第1導電型のオフリーク防止層が設けられていることがより好ましい。
本発明の固体撮像装置が前記オフリーク防止層を備えている場合、前記オフリーク防止層は前記ゲート電極の端部の下側まで延びていることがより好ましい。
本発明の固体撮像装置が前記オフリーク防止層を備えている場合、前記オフリーク防止層の不純物濃度は4×1016atom/cm3 以上であることがより好ましい。
また、本発明の固体撮像装置において、前記信号蓄積部は前記ゲート電極の全体とオーバーラップすると共に前記ドレイン領域の下側まで延びていることがより好ましい。
さらに、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、上記本発明の固体撮像装置を製造するための方法であって、前記表面シールド層及び前記信号蓄積部のうちの少なくとも一方をイオン注入マスクを用いて形成する。
本発明の固体撮像装置によれば、読み出し制御層によってゲート電極下側付近の不純物濃度を調整できるので、白キズを抑制しながら残像電子数も抑制することができる。さらに、製造工程での注入マスクずれにより表面シールド層とゲート電極との距離が変わることがないため、製造工程での注入マスクずれに起因する白キズの増加、残像電子数の増加及び飽和電子数の減少等の特性劣化を抑制することができる。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るMOSイメージセンサの構造を示した上面図であり、図2は図1におけるA1−A2線の断面図である。尚、図1において、信号蓄積部202のドレイン領域205側の端部を破線で示している。
図1及び図2に示すように、Pウェル201の内部に、光を電荷に変換して蓄積するN型拡散層からなる信号蓄積部(フォトダイオード)202が設けられている。また、信号蓄積部202と隣接するようにPウェル201上にゲート酸化膜203を介してゲート電極204が設けられている。
さらに、信号蓄積部202の上側のPウェル201の表面部にP型拡散層からなる表面シールド層206が設けられている。また、ゲート電極204から見て表面シールド層206とは反対側のPウェル201の表面部にN型拡散層からなるドレイン領域205が設けられている。すなわち、Pウェル201の表面部におけるゲート電極204の一側方には表面シールド層206が設けられていると共に、Pウェル201の表面部におけるゲート電極204の他側方にはドレイン領域205が設けられている。尚、基板を掘り込んだSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離部207が、信号蓄積部202、ドレイン領域205及び表面シールド層206を囲んでいる。
尚、1つのゲート電極204と1つの信号蓄積部202と1つのドレイン領域205とによって1つのMOSトランジスタが構成されている。また、表面シールド層206によって、信号蓄積部202の上側の基板表面部のP型不純物濃度つまりホール濃度が高くなり、その結果、界面準位に起因するリーク電流を削減でき、それによりノイズを低減することができる。
ところで、表面シールド層206をゲート電極204の端部の下側まで拡大した場合には、ゲート電極204下側のP型不純物濃度が高くなるので、信号蓄積部202に蓄積された電子の転送経路にバリアが形成される。このため、2.5V程度から3V程度までの電圧をゲート電極204に印加したとしても、信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に完全には転送できなくなる。そこで、本実施形態では、表面シールド層206をゲート電極204の端部の下側には設けない。
また、本実施形態においては、表面シールド層206はゲート電極204の端部に対して隙間なく隣接するように設けられている。また、ドレイン領域205の側面及び底面を覆うように、P型不純物濃度が高いオフリーク防止層210が設けられている。ここで、オフリーク防止層210はゲート電極204の端部の下側まで延びていてもよい。また、表面シールド層206の一端に隣接するようにPウェル201の表面部におけるゲート電極204の下側に、Pウェル201よりも不純物濃度が高く且つ表面シールド層206よりも不純物濃度が低いP型の読み出し制御層208が形成されている。この読み出し制御層208のP型不純物濃度を制御することにより、ゲート電極204下側付近の界面準位やストレスに起因するリーク電流を削減でき、それによりノイズ(白キズ)を低減することができる。また、同時に、ゲート電極204下側付近の不純物濃度が高すぎて残像電子数が増加してしまう事態を阻止することができる。尚、オフリーク防止層210のP型不純物濃度は読み出し制御層208のP型不純物濃度よりも高い。また、読み出し制御層208のP型不純物濃度については、信号蓄積部202を形成するためのイオン注入に起因してPウェル201のP型不純物濃度よりも低くなる場合がある。
ここで、STIによって形成された素子分離部207の深さは例えば0.35μm以上であって、信号蓄積部202における深さ方向の不純物濃度ピーク位置は、STIによって形成された素子分離部207の深さ以下の例えば0.17μm〜0.35μm程度が望ましい。これにより、隣接する信号蓄積部202同士を容易に分離することができる。
また、本実施形態において、信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に転送するときにゲート電極204に印加する電圧は4V程度以上であることが望ましい。このようにすると、2.5V程度から3V程度までの電圧をゲート電極204に印加した場合と比べて、信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に容易に転送することができる。
以上に説明した本実施形態の固体撮像装置を製造するに際しては、図3に示すように、ゲート電極204と部分的にオーバーラップするようにレジスト211を塗布形成し、レジスト211及びゲート電極204をイオン注入マスクとして用いることにより、表面シールド層206をゲート電極204に対して自己整合的に形成することができる。このため、製造工程での注入マスクずれにより表面シールド層206とゲート電極204との位置関係が変わることがない。
従って、本実施形態によると、製造工程で表面シールド層206を形成するための注入マスクがずれたとしても、ゲート電極204の端部近傍のホール濃度が減少することも、逆にゲート電極204の下側のP型不純物濃度が高くなることもないので、白キズの増加や残像電子数の増加を抑制することができる。
尚、本実施形態において、図3に示すイオン注入工程で注入マスクとしてレジスト211を用いたが、レジストマスクに代えて、例えばパターン化した無機膜をマスクとして用いることもできる。
また、本実施形態では、ゲート電極204は信号蓄積部202の少なくとも一端とオーバーラップしていればよいが、図1及び図2に示すように、信号蓄積部202をゲート電極204全体とオーバーラップし且つドレイン領域205の下側まで延びるように設けることがより好ましい。このようにすると、信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に容易に転送することができる。
さらに、信号蓄積部202をゲート電極204全体とオーバーラップし且つドレイン領域205の下側まで延びるように設ける場合には、オフリーク防止層210の不純物濃度は4×1016atom/cm3 以上であることがより好ましい。その理由は、ゲート電極204に電圧を印加していないときに、信号蓄積部202に蓄積された電子がドレイン領域205にパンチスルー効果によって転送されないようにするためである。
以上に説明した、信号蓄積部202をゲート電極204全体とオーバーラップし且つドレイン領域205の下側まで延びるように設ける構造は、本実施形態の固体撮像装置を製造する際に信号蓄積部202を形成するための注入マスクがずれたとしても、下記の理由により実現可能である。すなわち、信号蓄積部202をゲート電極204全体とオーバーラップするように大きく形成しているため、注入マスクがずれても信号蓄積部202がゲート電極204全体とオーバーラップする構造を実現することは可能である。また、ドレイン領域205はゲート電極204に対して自己整合的に形成されるため、信号蓄積部202がゲート電極204全体とオーバーラップしていれば、信号蓄積部202がドレイン領域205の下側まで延びる構造を実現することは可能である。尚、本実施形態の固体撮像装置の製造においては、ゲート電極204の形成前に信号蓄積部202を形成し、ゲート電極204の形成後にドレイン領域205を形成する。
従って、本実施形態によると、製造工程で信号蓄積部202を形成するための注入マスクがずれたとしても、信号蓄積部202とドレイン領域205との距離は変わらないので、残像電子数の増加や飽和電子数の減少を抑制することができる。また、信号蓄積部202を大きく形成しているので、飽和電子数を向上させることができるという効果も生じる。これは、特に、微細化に伴い信号蓄積部の面積が減少した場合に有用である。
尚、本実施形態において、信号蓄積部202を形成するための注入マスクとしては、レジストマスクのみならず、例えばパターン化した無機膜をマスクとして用いることもできる。
また、本実施形態では、1つのゲート電極204と1つの信号蓄積部202と1つのドレイン領域205とによって1つのMOSトランジスタが構成されるが、このとき、図1及び図2に示すように、ドレイン領域205が2つのMOSトランジスタによって共有されていることが微細化の観点からより好ましい。
さらに、複数のMOSトランジスタつまり複数の画素によってドレイン領域205を共有する場合、各画素の信号蓄積部202同士の間の距離が短くなるので、各画素の信号蓄積部202同士の間にP型拡散層からなる画素分離層209を形成することが好ましい。尚、画素分離層209のP型不純物濃度は、Pウェル201のP型不純物濃度よりも高く且つオフリーク防止層210のP型不純物濃度よりも低い。
このようにすると、信号蓄積部202同士の間の分離が容易となり、再生画面上で混色等の不具合を防止することができる。これは、特に、微細化に伴い信号蓄積部間の距離が短くなる場合に有用である。
以上に説明したように、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、例えば表面シールド層206を形成するための注入マスクがゲート電極204の反対側(注入マスクとゲート電極204とのオーバーラップ範囲が増加する方向)にずれたとしても、表面シールド層206をゲート電極204に対して自己整合的に形成できるので、表面シールド層206がゲート電極204から離れることがない。このため、ゲート電極204の端部近傍のホール濃度が低下することを防止できる。
従って、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、界面準位やストレスに起因するリーク電流が増加して再生画面上において白キズが生じるという特性劣化を防ぐことができる。
すなわち、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によると、「表面シールド層206を形成するための注入マスクがゲート電極204の反対側(注入マスクとゲート電極204とのオーバーラップ範囲が増加する方向)にずれ、それに伴い表面シールド層206がゲート電極204から離れてしまい、その結果、ゲート電極204の端部近傍のホール濃度が低下し、それにより界面準位やストレスに起因するリーク電流が増加して再生画面上において白キズが生じる」という事態を阻止することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、例えば表面シールド層206を形成するための注入マスクがゲート電極204側(注入マスクとゲート電極204とのオーバーラップ範囲が減少する方向)にずれたとしても、表面シールド層206をゲート電極204に対して自己整合的に形成できるので、表面シールド層206がゲート電極204の下側に形成されることはない。このため、ゲート電極204の下側のP型不純物濃度が高くなることがないので、信号蓄積部202に蓄積された電子のドレイン領域205への転送経路にバリアが生じることもない。
従って、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、ゲート電極204に例えば2.5V程度から3V程度までの電圧を印加した場合に、信号蓄積部202に蓄積された電子がドレイン領域205に転送されずに残像電子数が増加してしまうという特性劣化を防ぐことができる。
すなわち、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によると、「表面シールド層206を形成するための注入マスクがゲート電極204側(注入マスクとゲート電極204とのオーバーラップ範囲が減少する方向)にずれ、それに伴い表面シールド層206がゲート電極204の下側に形成され、その結果、ゲート電極204の下側のP型不純物濃度が高くなり、それにより信号蓄積部202からドレイン領域205までの電子の転送経路にバリアが生じ、このため、例えば2.5V程度から3V程度までの電圧をゲート電極204に印加しても信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に転送することが困難になって残像電子数が増加する」という事態を阻止することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、例えば信号蓄積部202を形成するための注入マスクがドレイン領域205の反対側(ドレイン領域205の形成領域から遠ざかる方向)にずれたとしても、その全体が信号蓄積部202とオーバーラップするゲート電極204に対してドレイン領域205を自己整合的に形成するので、信号蓄積部202がドレイン領域205から離れることがない。
従って、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、ゲート電極204に例えば2.5V程度から3V程度までの電圧を印加した場合に、信号蓄積部202に蓄積された電子がドレイン領域205に転送されずに残像電子数が増加してしまうという特性劣化が生じることを防止することができる。
すなわち、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によると、「信号蓄積部202を形成するための注入マスクがドレイン領域205と反対側(ドレイン領域205の形成領域から遠ざかる方向)にずれ、それに伴い信号蓄積部202がドレイン領域205から離れてしまい、その結果、例えば2.5V程度から3V程度までの電圧をゲート電極204に印加しても、信号蓄積部202に蓄積された電子をドレイン領域205に転送することが困難になって残像電子数が増加してしまうという特性劣化が生じる」という事態を阻止することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、例えば信号蓄積部202を形成するための注入マスクがドレイン領域205側(ドレイン領域205の形成領域に近づく方向又は当該領域とよりオーバーラップする方向)にずれたとしても、その全体が信号蓄積部202とオーバーラップするゲート電極204に対してドレイン領域205を自己整合的に形成するので、信号蓄積部202がドレイン領域205に水平方向にさらに近づくことがない。
従って、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置によると、パンチスルーに起因して飽和電子数が減少するという特性劣化が生じることを防止することができる。
すなわち、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によると、「信号蓄積部202を形成するための注入マスクがドレイン領域205側(ドレイン領域205の形成領域に近づく方向又は当該領域とよりオーバーラップする方向)にずれ、それに伴い信号蓄積部202がドレイン領域205に近づいてパンチスルーが起こりやすくなり、その結果、飽和電子数が減少してしまうというという特性劣化が生じる」という事態を阻止することができる。
尚、本実施形態において、Pウェル201はP型の半導体基板であってもよい。また、各構成要素の導電型をそれぞれ本実施形態の反対導電型に置き換えても、本実施形態と同様の効果が得られる。
以上に説明したように、本発明は、固体撮像装置の製造工程での注入マスクずれによる白キズの増加、残像電子数の増加及び飽和電子数の減少等の特性劣化を抑制することに有用である。
101 ウェル
102 信号蓄積部(フォトダイオード)
103 ゲート酸化膜
104 ゲート電極
105 ドレイン領域
106 表面シールド層
107 素子分離部(Shallow Trench Isolation)
201 ウェル
202 信号蓄積部(フォトダイオード)
203 ゲート酸化膜
204 ゲート電極
205 ドレイン領域
206 表面シールド層
207 素子分離部(Shallow Trench Isolation)
208 読み出し制御層
209 画素分離層
210 オフリーク防止層
211 レジスト
102 信号蓄積部(フォトダイオード)
103 ゲート酸化膜
104 ゲート電極
105 ドレイン領域
106 表面シールド層
107 素子分離部(Shallow Trench Isolation)
201 ウェル
202 信号蓄積部(フォトダイオード)
203 ゲート酸化膜
204 ゲート電極
205 ドレイン領域
206 表面シールド層
207 素子分離部(Shallow Trench Isolation)
208 読み出し制御層
209 画素分離層
210 オフリーク防止層
211 レジスト
Claims (7)
- 第1導電型の半導体基板又はウェルの内部に設けられ且つ光電変換して得られた信号電荷を蓄積する第2導電型の信号蓄積部と、前記信号蓄積部の上側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に設けられた第1導電型の表面シールド層と、前記信号蓄積部の少なくとも一端と隣接するように前記半導体基板又は前記ウェルの上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極から見て前記表面シールド層とは反対側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に設けられた第2導電型のドレイン領域とを備え、
前記表面シールド層の一端に隣接するように前記ゲート電極の下側の前記半導体基板又は前記ウェルの表面部に第1導電型の読み出し制御層がさらに設けられていることを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1に記載の固体撮像装置において、
前記読み出し制御層の不純物濃度は前記半導体基板又は前記ウェルよりも高く且つ前記表面シールド層よりも低いことを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1に記載の固体撮像装置において、
前記ドレイン領域の側面及び底面を覆うように第1導電型のオフリーク防止層が設けられていることを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項3に記載の固体撮像装置において、
前記オフリーク防止層は前記ゲート電極の端部の下側まで延びていることを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項3に記載の固体撮像装置において、
前記オフリーク防止層の不純物濃度は4×1016atom/cm3 以上であることを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
前記信号蓄積部は前記ゲート電極の全体とオーバーラップすると共に前記ドレイン領域の下側まで延びていることを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記表面シールド層及び前記信号蓄積部のうちの少なくとも一方をイオン注入マスクを用いて形成することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006307946A JP2007311746A (ja) | 2006-04-17 | 2006-11-14 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006113171 | 2006-04-17 | ||
JP2006307946A JP2007311746A (ja) | 2006-04-17 | 2006-11-14 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007311746A true JP2007311746A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38844287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006307946A Pending JP2007311746A (ja) | 2006-04-17 | 2006-11-14 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007311746A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020021775A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置及び撮像システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001015727A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-19 | Toshiba Corp | 固体撮像装置 |
JP2002016242A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Toshiba Corp | Mos型固体撮像装置及びその製造方法 |
JP2003282857A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-10-03 | Hynix Semiconductor Inc | イメージセンサおよびその製造方法 |
-
2006
- 2006-11-14 JP JP2006307946A patent/JP2007311746A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001015727A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-19 | Toshiba Corp | 固体撮像装置 |
JP2002016242A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Toshiba Corp | Mos型固体撮像装置及びその製造方法 |
JP2003282857A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-10-03 | Hynix Semiconductor Inc | イメージセンサおよびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020021775A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置及び撮像システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100758321B1 (ko) | 포토다이오드 영역을 매립한 이미지 센서 및 그 제조 방법 | |
JP5365144B2 (ja) | 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器 | |
JP5493430B2 (ja) | 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器 | |
JP6406585B2 (ja) | 撮像装置 | |
WO2014002361A1 (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
WO2013027524A1 (ja) | 固体撮像素子 | |
US7939859B2 (en) | Solid state imaging device and method for manufacturing the same | |
JP5971565B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
WO2013080769A1 (ja) | 固体撮像素子 | |
JP6541361B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
JP2007317939A (ja) | 固体撮像素子及びその製造方法 | |
JP2008034772A (ja) | 固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法およびカメラ | |
JP2005072236A (ja) | 半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
US8338868B2 (en) | Shared photodiode image sensor | |
JP5458135B2 (ja) | 固体撮像素子の製造方法 | |
JP5717329B2 (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
US20150084106A1 (en) | Solid-state imaging device and method of manufacturing the device | |
US20070004076A1 (en) | CMOS image sensor including two types of device isolation regions and method of fabricating the same | |
KR20050025073A (ko) | 고체 촬상 장치 및 카메라 | |
JP2012015160A (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
KR101016552B1 (ko) | 이미지 센서 및 이미지 센서의 제조 방법 | |
JP2007311746A (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
US20080182354A1 (en) | Methods of fabricating cmos image sensors | |
US7745859B2 (en) | Solid-state image sensing apparatus and fabrication method thereof | |
JP4857816B2 (ja) | 固体撮像素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111227 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120508 |