JP2007311729A - 基板洗浄液 - Google Patents

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誠司 東野
Toshiaki Otani
俊明 大谷
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康隆 名塚
Masaichi Kobayashi
政一 小林
Katsutoshi Kuramoto
勝利 倉本
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Abstract

【課題】レジスト由来のアッシング残渣、Si系材料由来のエッチング残渣、銅等の配線材料由来のエッチング残渣、および酸化銅からなる自然酸化膜からなる種々の残渣を十分に除去することができ、かつ半導体を形成する銅等の配線材料、絶縁膜、および低誘電層間絶縁膜を腐食させない基板洗浄液を提供する。
【解決手段】フッ化物塩、下記一般式(I)で表されるチオール化合物、防食剤および水を含有する基板洗浄液。
【化1】
Figure 2007311729

(式中、Rは水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基であり、RはCOOR(Rは、水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基である。)である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、電子回路パターン製造時において、基板をエッチング、アッシングまたはケミカルメカニカルポリッシング(CMP)処理した際に発生する残渣を洗浄する際に用いる基板洗浄液に関する。
半導体ウエハ上の集積回路(IC)、大規模集積回路(LSI)、液晶表示板(LCD)における液晶駆動用回路等は、一般的にフォトリソグラフィー技術を用いて、基板上に微細な電子回路パターンを形成して製造されている。具体的には、酸化ケイ素等の絶縁膜、Al、AlCu、AlSiCu、Cu、Ti、TiN等の金属膜、またはスピンオングラス(SOG)や化学気相成長法(CVD)によって成膜される低誘電層間絶縁膜(いわゆるLow−k材からなる膜)が形成された基板ウエハ上に、レジストを塗布し、所望のパターンを形成したマスクを通じて露光し、現像することで、所望の部位にレジストパターンを形成させ、次いでこのレジストパターン上から上記絶縁膜、金属膜、または低誘電層間絶縁膜に対してエッチングなどの処理を行い、その後レジストパターンを除去して製造されている。
こうした電子回路パターンの形成において、パターン化されたレジストは、洗浄液により洗浄されて除去されるか、あるいは、アッシング処理した後に、残渣洗浄液により洗浄されて除去される。このアッシング処理は、プラズマなどのエネルギーによりレジストを灰化させて除去する方法である。こうしたアッシング処理後のレジスト除去面には、レジストアッシング残渣と呼ばれる不完全灰化物が残存することがある。このレジストアッシング残渣は、高度の重合物であったり、一部が無機化していたりするため、洗浄液により洗浄することが難しい場合があった。
また、電子回路パターンの形成において、エッチング処理によって、レジストパターンに沿って形成された電子回路パターンの側壁に、エッチングガスとレジスト、その下地の絶縁膜、金属膜、低誘電層間絶縁膜、基板などとが複雑に反応して形成される難溶性物からなる側壁堆積膜が生じる。この側壁堆積膜は異方性エッチングの効果を高める目的で意図的に生成させる場合と、意図に反して生成する場合がある。しかし、いずれにせよ、この側壁堆積膜は、洗浄液によって十分に除去することが難しいものであった。
また、上記の側壁堆積膜やレジストアッシング残渣は、エッチングとして反応性イオンエッチング(以下、「RIE」と省略する場合がある。)を行った場合、特に溶解性の低いものとなる。ここで、RIEとは、基板であるウエハに負電圧をかけ、フッ化炭素、フッ化水素、塩化水素等のハロゲン化合物ガスを含む反応性ガスにプラズマを照射し行う方法である。
一方、近年、半導体素子の高集積化とチップサイズの縮小化に伴い、配線回路の微細化および多層化が進む中、半導体素子においては、用いる金属膜の抵抗と配線容量に起因する配線遅延などが問題視されている。そして、このような問題を解決するために、配線材料として、従来用いられているアルミニウムから、より配線抵抗の少ない、たとえば銅のような金属を用いる方向へと移行している。そして、銅を配線材料として用いた場合、銅表面に自然酸化膜が生じると共に、エッチングストッパー膜のエッチング処理の際には、銅由来のエッチング残渣が生じる。よって、洗浄液は、これらを除去する必要もある。
また、銅を配線材料として用いた場合は、絶縁膜の溝に銅を埋め込んで配線を形成するダマシン法、あるいは配線とプラグとを一括成形するデュアルダマシン法が行われている。また、絶縁膜の溝からはみ出た銅を削りとるためにケミカルメカニカルポリッシング(CMP)が行われている。そして、このCMPの際にも銅由来の残渣が発生するため、これを洗浄液により除去する必要があった。
以上のように、電子回路パターンの形成においては、種々の残渣が発生するため、このような多様な残渣を一液で除去することができる基板洗浄液が求められている。
また、基板洗浄液には、上記のように、多様な残渣を除去することが求められていると共に、Si系材料(Si系材料とは、絶縁膜および低誘電層間絶縁膜を形成している材料である。)、および金属配線に対して、防食性を有していることが必要である。特に、銅を配線材料として用いた場合には、アルミニウムを配線材料として用いた基板用である従来の洗浄液を、レジスト剥離工程において使用すると、配線材料である銅が腐食してしまうという問題があった。
レジスト残渣等を剥離するための剥離液としては、特許文献1に、フッ化水素酸の塩、水溶性有機溶媒、所定のメルカプト基含有防食剤、および水を含有するフォトレジスト用剥離液が記載されている。
また、特許文献2には、実施例において、フッ素化合物、硫黄・水酸基含有化合物、水溶性有機溶剤、水、および塩基性化合物からなる剥離液が記載されている。
また、特許文献3には、分子内にチオール基を有するアミノ酸またはその誘導体を含んでなる金属腐食防止剤が記載され、シュウ酸等と組み合わせた形態にて処理剤として使用することが記載されている。
また、特許文献4には、メルカプト基を有する脂肪族アルコール系化合物を含有してなる金属の腐食防止剤、およびこの防食防止剤を含有する洗浄液が記載されている。
特開2003−114539号公報 特開2003−270801号公報 特開2003−13266号公報 特開2000−273663号公報
しかし、特許文献1に記載のフォトレジスト用剥離液は、水溶性有機溶剤を多く含んでいることから、フッ化水素酸の塩による洗浄効果が妨げられており、残渣除去性において改良の余地があった。
また、特許文献2に記載の剥離液は、水溶性有機溶剤であるジメチルアセトアミドを多く含んでいることから、上記の特許文献1と同様に改良の余地があった。
また、特許文献3に記載の処理剤では、フォトレジスト由来の残渣、Si系材料由来の残渣、配線材料由来の残渣、特に、銅由来の残渣、並びに自然酸化膜である酸化銅からなる種々の残渣に対する除去性が不十分であり改良の余地があった。
また、特許文献4に記載の洗浄液においても、フォトレジスト由来の残渣、Si系材料由来の残渣、配線材料由来の残渣、特に、銅由来の残渣、並びに自然酸化膜である酸化銅からなる種々の残渣に対する除去性が不十分であり改良の余地があった。
そこで、本発明は、レジスト由来のアッシング残渣、Si系材料由来のエッチング残渣、銅等の配線材料由来のエッチング残渣、および酸化銅からなる自然酸化膜からなる種々の残渣を十分に除去することができ、かつ半導体を形成する銅等の配線材料、絶縁膜、および低誘電層間絶縁膜を腐食させない基板洗浄液を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を続けた結果、フッ化物塩、防食剤と、特定のチオール化合物あるいは特定の有機酸を含有する水溶液からなる洗浄液を用いることによって、種々の残渣に対する優れた洗浄性を確保しつつ、基板を形成する各種材料に対する腐食性を低減することができることを見出し、以下の発明を完成させた。
第一の本発明は、フッ化物塩、下記一般式(I)で表されるチオール化合物、防食剤および水を含有する基板洗浄液である。
Figure 2007311729
(式中、Rは水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基であり、RはCOOR(Rは、水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基である。)である。)
第一の本発明において、基板洗浄液全体を100質量%として、フッ化物塩の含有量が0.01〜2質量%であり、チオール化合物の含有量が0.02〜4質量%であり、防食剤の含有量が0.05〜5質量%であることが好ましい。
第一の本発明において、チオール化合物は、メルカプト酢酸、チオ乳酸、またはこれらの混合物であることが好ましい。
第二の本発明は、フッ化物塩、有機酸、防食剤および水を含有する基板洗浄液であって、
この有機酸がカルボキシル基およびスルホン酸基からなる群から選ばれる一種以上の官能基を1つ以上含有している、基板洗浄液である。
第二の本発明において、基板洗浄液全体を100質量%として、フッ化物塩の含有量が0.01〜2質量%であり、有機酸の含有量が0.05〜30質量%であり、防食剤の含有量が0.05〜5質量%であることが好ましい。
第二の本発明において、有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、およびセリンからなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
第一の本発明および第二の本発明において、防食剤は、L−アスコルビン酸、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾールアミン塩、およびポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、下記一般式(II)で表されるリン酸エステル系の界面活性剤、下記一般式(III)で表される脂肪酸エステル系界面活性剤からなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。
Figure 2007311729
(式中、Rは炭素数が1〜50のアルキル基であり、Rは水素原子または炭素数が1〜50のアルキル基である。)
Figure 2007311729
(式中、R、Rは炭素数が1〜50のアルキル基である。)
第一の本発明および第二の本発明において、フッ化物塩は、フッ化アンモニウムであることが好ましい。
第一の本発明および第二の本発明において、基板洗浄液が、基板洗浄液全体を100質量%として、0.05〜1質量%の水溶性高分子をさらに含んでいることが好ましい。また、この水溶性高分子は、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸よりなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。
第一の本発明および第二の本発明において、基板洗浄液中に含有している有機溶剤の量は、基板洗浄液全体を100質量%として、10質量%未満であることが好ましい。
第一の本発明および第二の本発明における基板洗浄液は、銅を配線材料とする基板を洗浄するのに用いられることが好ましい。
第三の本発明は、上記の基板洗浄液を用いた、基板の洗浄方法である。
第四の本発明は、金属膜、絶縁膜を有する基板上にレジストパターンを形成する工程、金属膜および/または絶縁膜をエッチングする工程、レジストパターンをアッシングする工程、並びに、上記の基板洗浄液を用いて金属膜および/または絶縁膜由来のエッチング残渣およびレジスト由来のアッシング残渣を除去する工程、を有する基板の製造方法である。
本発明の基板洗浄液は、フッ化物塩、防食剤と、特定のチオール化合物あるいは特定の有機酸を含有する水溶液からなる洗浄液を用いることによって、絶縁膜等由来のエッチング残渣、銅等の配線材料由来のエッチング残渣、およびレジスト由来のアッシング残渣からなる種々の残渣を十分に除去することができ、かつ半導体を形成する銅等の配線材料、絶縁膜、および低誘電層間絶縁膜を腐食させることはない。
以下、本発明の基板洗浄液について、より詳しく説明する。
<第一形態の基板洗浄液>
本発明における第一形態の基板洗浄液は、フッ化物塩、防食剤、特定のチオール化合物および水を含有する。また、本発明の基板洗浄液は、必要に応じて、さらに、水溶性高分子、界面活性剤、pH調整剤を含んでいてもよい。
(フッ化物塩)
フッ化物塩としては、フッ化アンモニウム塩、あるいはメチルアミンフッ化水素塩、エチルアミンフッ化水素塩、プロピルアミンフッ化水素塩、メチルエタノールアミンフッ化水素塩、ジメチルエタノールアミンフッ化水素塩などのアルキルアミンフッ化水素塩等が好ましく用いられる。上記のような化合物は、1種単独で用いてもよく、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、これら溶解剤の中でも洗浄効果が高いという理由から、フッ化アンモニウム塩を用いることが好ましい。なお、前記フッ化アンモニウム塩は、そのカチオン種であるアンモニウムイオンの窒素原子に結合する4個の水素原子のうちの一部または全部が置換されていてもよく、アンモニウム塩を構成する置換基としては、特に制限されるものではないが、メチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数1〜3の低級アルキル基またはフェニル基などのアリール基などが好ましく挙げられる。
本発明において好ましく用いられるフッ化アンモニウム塩としては、フッ化アンモニウム;フッ化モノメチルアンモニウム、フッ化モノエチルアンモニウム、フッ化モノフェニルアンモニウムなどのフッ化第1級アンモニウム塩;フッ化ジメチルアンモニウム、フッ化ジエチルアンモニウム、フッ化ジフェニルアンモニウムなどのフッ化第2級アンモニウム塩;フッ化トリメチルアンモニウム、フッ化トリエチルアンモニウム、フッ化トリフェニルアンモニウムなどのフッ化第3級アンモニウム塩;フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム、フッ化テトラプロピルアンモニウム、フッ化トリメチルエチルアンモニウム、フッ化トリエチルメチルアンモニウム、フッ化ジメチルジエチルアンモニウム、フッ化ジメチルジプロピルアンモニウム、フッ化テトラフェニルアンモニウム、フッ化トリメチルフェニルアンモニウムなどのフッ化第4級アンモニウム塩などが挙げられる。これらの中でも洗浄効果が特に優れるという理由から、フッ化アンモニウム{(NH}を用いることがもっとも好ましい。
上記のフッ化物塩の含有量は、基板洗浄液全体の質量を100質量%として、0.01〜2質量%であることが好ましく、0.1〜1質量%であることがより好ましい。フッ化物塩の含有量が少なすぎると、酸化銅の除去性能が低下すると共に、Si系材料由来の残渣の除去性能が低下する。一方、フッ化物塩の含有量が高すぎると、防食性能が損なわれるおそれがある。
(チオール化合物)
本発明の第一形態の基板洗浄液は、下記一般式(I)で表されるチオール化合物を含有する。
Figure 2007311729
上記の一般式(I)において、Rは水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基である。また、RはCOOR(Rは、水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基である。)である。ここで、炭素数が1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などを挙げることができる。上記の一般式(I)で表されるチオール化合物は、一種類のみを用いてもよいし、二種類以上を混合物として用いてもよい。
上記のチオール化合物としては、メルカプト酢酸、チオ乳酸、またはこれらの混合物を用いることが好ましい。本発明の第一形態の基板洗浄液においては、チオール化合物を含有することによって、配線材料由来のエッチング残渣の除去性を良好なものとすることができる。特に、配線材料として銅を用いた場合は、銅由来のエッチング残渣および自然酸化膜である酸化銅の除去性を良好なものとすることができる。
チオール化合物の含有量は、基板洗浄液全体の質量を基準(100質量%)として、0.02〜4質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%であることがさらに好ましい。チオール化合物の含有量が少なすぎると、配線材料由来の残渣あるいは酸化銅を除去することができない場合がある。一方、チオール化合物の含有量が多すぎると、配線材料の残渣除去性の効果が飽和してしまうことがある。
(防食剤)
本発明の第一形態の基板洗浄液における防食剤は、配線材料の腐食を防止する効果があるもの、特に、銅の腐食を防止する効果があるものであれば、特に限定されない。このような防食剤としては、例えば、L−アスコルビン酸、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾールアミン塩、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、下記一般式(II)で表されるリン酸エステル系の界面活性剤、下記一般式(III)で表される脂肪酸エステル系界面活性剤を挙げることができる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
Figure 2007311729
(式中、Rは炭素数が1〜50のアルキル基であり、Rは水素原子または炭素数が1〜50のアルキル基である。)
Figure 2007311729
(式中、R、Rは炭素数が1〜50のアルキル基である。)
を挙げることができる。また、これらの防食剤は、二種以上を混合して用いることができる。
防食剤の含有量は、基板洗浄液全体の質量を基準(100質量%)として、0.05〜5質量%であることが好ましく、0.1〜4質量%であることがより好ましい。防食剤の含有量が少なすぎると、基板材料の防食効果が不十分となる場合がある。また、防食剤の含有量が多すぎると、基板材料の防食効果が飽和してしまう。
(水)
また、本発明の基板洗浄液は、残渣を溶解したり分散させたりして被洗浄物である基板から除去するために水を必須成分として含有する。当該水としては洗浄時における汚染を防止するため、超純水を用いることが特に好ましい。なお、超純水は、半導体製造に通常用いられる超純水を意味し、Naイオン、Kイオンなどの金属カチオンの総計含有量が5ppb以下であり、かつハロゲンイオンの総含有量が5ppb以下である水を意味する。
また、本発明の基板洗浄液には、有機溶剤が含有されていてもよいが、その含有量は、基板洗浄液全体の質量を基準(100質量%)として、10質量%未満であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることがさらに好ましい。有機溶剤の含有量が多すぎると、銅由来のエッチング残渣、および自然酸化膜である酸化銅を除去することが困難となる。有機溶剤としては、水溶性でありかつ極性の高いものが用いられる。このような有機溶剤としては、ジメチスルホキシドなどのスルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;N−メチル−2−ピロリドンなどのラクタム類;ジオキサンなどのエーテル類;イソプロピルアルコールなどのアルコール類;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることができる。なお、上記有機溶剤を用いる際は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の基板洗浄液中の水の含有量は特に限定されないが、本発明の基板洗浄液に含まれる、フッ化物塩、チオール化合物、防食剤、および、必要によって含有されていてもよい、水溶性高分子、界面活性剤、pH調整剤、さらに、含有されていてもよい、有機溶剤、以外の成分である。
<第二形態の基板洗浄液>
本発明における第二形態の基板洗浄液は、フッ化物塩、防食剤、有機酸および水を含有する。また、本発明の基板洗浄液は、必要に応じて、さらに、水溶性高分子、界面活性剤、pH調整剤を含んでいてもよい。なお、フッ化物塩、防食剤、水については、第一形態の基板洗浄液におけるものと同様である。また、有機溶剤の含有量に制限があること、および、その有機溶剤の種類についても第一形態の基板洗浄液におけるものと同様である。
(有機酸)
第二形態の基板洗浄液における有機酸とは、カルボキシル基およびスルホン酸基からなる群から選ばれる一種以上の官能基を1つ以上含有している化合物である。このような有機酸としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、セリンが挙げられる。また、これらの有機酸は、二種以上を混合して使用することもできる。有機酸は、本発明の基板洗浄液に配線材料由来の残渣あるいは酸化銅を除去する効果を付与するものである。
有機酸の含有量は、基板洗浄液全体の質量を基準(100質量%)として、0.05〜30質量%であることが好ましく、0.1〜20質量%であることがより好ましい。有機酸の含有量が少なすぎると、配線材料由来の残渣あるいは酸化銅を除去することができない場合がある。一方、有機酸の含有量が多すぎると、配線材料の残渣除去性の効果が飽和してしまうことがある。
(水溶性高分子)
第一形態および第二形態の基板洗浄液において、含んでいてもよい水溶性高分子とは、親水基が分子中に統計的に均一に分布して存在する合成または天然の高分子物質である。具体的には合成高分子としてはポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられ、天然に存在するものにはポリリン酸、アミロース、多糖類、ゼラチン等が挙げられる。これらの水溶性高分子のうちで好ましいのは、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸である。
これらの水溶性高分子の分子量は、3,000以上、好ましくは10,000以上のものである。分子量が3,000よりも小さい場合には、防食の効果が弱くなる傾向がある。また、分子量があまりに大きい場合には、一般に水に対する溶解度が小さくなったり、または溶液の粘度が増し、防食ムラを生じたりする可能性があるので、500,000以下のものがよい。特に好適には10,000〜100,000の範囲である。
また、本発明における水溶性高分子は、分子中に存在する親水基によって、下地を構成する金属あるいはSiOなどの絶縁膜、低誘電層間絶縁膜と電気的に、あるいは配位結合等の親和力によって吸着して、その表面に保護被膜を形成し、防食の効果を発揮するものと考えられる。このため、水溶性高分子は、該下地金属表面に単分子層を形成するにたる量以上用いるのが好ましい。しかしながらあまりに多量に用いた場合には、溶液の粘度が増し、かえって残渣が十分に除去されないことがある。そこで、水溶性高分子の洗浄液中での濃度は、0.05〜1質量%、好ましくは、0.1〜0.5質量%の範囲で用いるのが好ましい。
(その他の成分)
本発明の基板洗浄液は、その他の成分として、界面活性剤およびpH調整剤を含んでいてもよい。界面活性剤は、表面張力を低下させて、基板との濡れ性を向上させる目的で添加される。界面活性剤としては、金属不純物等を減少させるために、非イオン性の界面活性剤を用いることが好ましい。このような界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等が挙げられる。
また、pH調整剤としては、たとえば、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
界面活性剤の中でも、カチオン性界面活性剤を用いた場合は、このカチオン性界面活性剤がアルカリ性を示すため、濡れ性向上と、pH調整の両方の機能を発揮する。
<基板洗浄液の調製方法>
本発明の基板洗浄液の調製方法は特に限定されず、たとえば所定量の各成分を混合することにより調製することができる。このとき、温度および撹拌条件など特に制限はない。ただし、本発明の基板洗浄液は、洗浄による基板の汚染を極力少なくするため、該洗浄液中に含まれる各種金属イオンの含有量およびパーティクルの含有量は極力少ないことが好ましい。たとえば各種金属イオン含有量は、それぞれ50ppb以下、より好ましくは10ppb以下、パーティクルについても好ましくは0.5μm以下の粒子が1ml中に50個以内となるように、さらに好ましくは0.3μm以下の粒子が1ml中に50個以内となるように管理することが望ましい。したがって、本発明の基板洗浄液を調製するに際しては、金属イオンおよびパーティクルが混入しないような条件下で行われることが好ましい。また、調製後においては、パーティクルを除去する目的でフィルターを通過させるなどの処理を行うことが好ましい。
<基板洗浄液の使用方法>
本発明の基板洗浄液は、電子回路パターン、特に銅配線パターンを有する基板を製造する際に、レジスト残渣を除去するための洗浄液として用いることができる。本発明の基板洗浄液によって除去されるレジストは特に限定されず、電子回路パターンの製造に用いられるg線用、i線用、KrFエキシマ光線用、ArFエキシマ光線用、F2エキシマ光線用、X線用、電子線用のレジストなどのノボラック系樹脂、ポリヒドロキシスチレン系樹脂またはポリメタクリル酸系樹脂などからなる公知のレジストに対して用いることができる。
本発明の洗浄液は、通常、基板ウエハ上に形成されたレジストパターンにエッチング、アッシング処理した後に残存するレジスト残渣を除去する目的で用いられる。レジストのアッシング処理としては、酸素ラジカルを発生させてレジストを灰化させる公知の方法が制限なく適用できる。たとえば、バッチ式でも枚葉処理式でもよく、さらにオゾンアッシング方式、UVオゾンアッシング方式などが制限なく適用できる。エッチング処理としては、ウエットエッチングおよびドライエッチングのどちらでも構わないが、通常はドライエッチッグした後の残渣を除去する際に用いられる。ドライエッチングとしてはプラズマエッチング、リアクティブイオンエッチングなどがあるが制限なく適用できる。
また、洗浄対象となる基板ウエハは、特に制限されるものではなく、表面にSiO、SiN、SiON、SiCなどの絶縁膜、SOGやCVDによって成膜される低誘電層間絶縁膜材料、Cu、W、Ti、TiN、Ta、TaNなどの配線が形成されたシリコンウエハ、ガラスなど、一般的に用いられている基板が制限なく用いることができる。本発明の洗浄液を用いることによるメリット、すなわち防食効果が高いという観点から、本発明の洗浄液は銅配線パターンを有する基板に対して特に好ましく用いられる。
なお、上記の銅配線パターンを有する基板は、銅配線パターンが表面に形成された基板だけでなく、表面に銅配線パターンが露出していない基板、たとえば銅配線パターンの上部にストッパー膜などが残存する基板も含まれる。
銅配線パターンを形成するCuダマシンプロセスにおいては、銅配線パターンの上部にストッパー膜を残したままダマシン構造を形成し、最後にストッパー膜をエッチングすることが多い。そのため、一般的に、ダマシン構造を形成する際に用いられる洗浄液と、ストッパー膜をエッチングした後に用いられる洗浄液は、同じ洗浄液を用いる。また、ストッパー膜が残存する基板を処理する際に用いられる洗浄液も、信頼性のため銅配線を腐食しない洗浄液が望まれている。したがって、本発明の洗浄液は、銅配線パターンが表面に露出していない基板に対しても好ましく用いられる。
本発明の基板洗浄液を用いた洗浄方法は、従来の洗浄液を用いた洗浄方法と特に変わる点はなく、たとえば被洗浄物を洗浄液に浸漬したり、その処理表面(レジストまたは残渣が付着している面)に洗浄液をスプレーしたりすることにより行うことができる。その際、洗浄液の温度は特に制限されるものではないが、通常は10〜50℃、好ましくは20〜40℃の範囲である。また洗浄時間は、用いる装置、洗浄温度、残渣の種類または量などによって大きく変化するが、通常2.0秒〜30分、好ましくは40秒〜20分である。
一般に洗浄液は加温して用いた方が残渣に対する除去能力は向上するが、一方で、下地の腐食も大きくなるため、許容できる洗浄時間は短くなる傾向がある。したがって、被洗浄物の種類に応じて、洗浄性、防食性、操作性を勘案して好適な温度を適宜設定すればよい。なお、使用後の洗浄液はポンプなどで循環し、必要によりフィルタレーションして、可能な限り繰り返し用いてもよく、また、有効成分のみを再生して用いてもよい。
以下に実施を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施により何ら制限されるものではない。
<第一形態の基板洗浄液>
実施例1〜17および比較例1〜5
表1および表2に示す組成の基板洗浄液を調製した。
Figure 2007311729
表1中、「TTAS」はトリルトリアゾールアミン塩、
「POES」はポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
「パイオニンA‐70‐F」は竹本油脂株式会社製の防食剤、
「パイオニンD‐2410‐D」は竹本油脂株式会社製の防食剤、
「パイオニンD‐2506‐D」は竹本油脂株式会社製の防食剤、
「PVP」はポリビニルピロリドン、
「PEI」はポリエチレンイミン、
「PA」はポリアクリル酸、
「NMP」はN‐メチル‐2‐ピロリドン、
「DMSO」はジメチルスルホキシドである。
Figure 2007311729
シリコンウエハ上に銅、エッチングストッパー膜(珪素酸窒化膜)、Low−k膜を成膜し、その上に市販のポジ型レジスト組成物を塗布、乾燥してレジスト膜を形成した。このレジスト膜にマスクを介してパターンを露光し、現像後、このレジストパターンをマスクとしてLow−k膜をエッチングして除去した後、レジストパターンにOプラズマアッシング処理を行った。最後に、エッチングストッパー膜をエッチングした。
液温23℃に保持した表1および表2に示す組成を有する洗浄液中に、このウエハを所定時間浸漬した後、超純水で洗浄し、さらに乾燥を行った。処理後のウエハのFE−SEM(電界放射型走査電子顕微鏡)観察により、残存するレジスト膜およびエッチング残渣の有無から残渣除去性を確認し、また、エッチングストッパー膜をエッチングにより現れたViaホール底部の銅の腐食性の様子を確認した。その評価結果を表5および表6に示す。
<第二形態の基板洗浄液>
実施例18〜38および比較例6〜10
表3および表4に示す組成の基板洗浄液を調製した。
Figure 2007311729
Figure 2007311729
上記の第一形態の基板洗浄液の場合と同様にしてウエハを作製し、表3および表4に示す組成を有する洗浄液を用いて同様の洗浄処理を行い、同様の評価を行った。その評価結果を表7および表8に示す。
<評価基準>
(1)Si系材料由来の残渣除去性
○:完全に除去
×:除去不可能
(2)Si系材料腐食の様子
○:腐食なし
×:腐食あり
(3)銅表面の腐食の様子
○:腐食なし
×:腐食あり
(4)Viaホール底部の銅表面の残渣除去性
○:完全に除去
△:一部残渣が残存
×:除去不可能
(5)酸化銅除去性
また、上記評価とは別に黒色酸化法にて作成したCuO膜を用いてCuO溶出量測定を行った。詳しく説明すると、ペルオキソ2硫酸カリウム0.75質量%、NaOH5質量%の水溶液に、70℃にて、3分間、Cuスパッタ膜ウエハ5000Åを浸漬させ、その後、超純水でリンスした後に乾燥させることによりCuO膜ウエハを得て、これを2×1cm(重さ約0.3g)に切り、試験片とした。そして、表1〜表4に示す組成を有する洗浄液20gに対して、30℃で30分間、試験片を浸漬させた。その後、ICP発光分析によって、溶出したCu濃度を測定した。評価基準は以下の通りである。
◎:とても良好(CuO溶出量 50000ppb/g以上)
○:良好(CuO溶出量 30000〜50000ppb/g)
△:不十分(CuO溶出量 1000〜30000ppb/g)
×:ほとんど溶出しない(CuO溶出量 1000ppb/g以下)
なお、括弧内においては、得られたCu濃度を試験に使用したCuO膜ウエハ質量で割った値(ppb/g)を示している。
Figure 2007311729
Figure 2007311729
Figure 2007311729
Figure 2007311729
<評価結果>
本発明の第一形態の基板洗浄剤(実施例1〜17)においては、Si系材料由来の残渣除去性、Si系材料の防食性、銅の防食性、Via底部の銅表面の残渣除去性、および酸化銅の除去性において、良好な結果を示した。これに対して、比較例1の洗浄剤においては、防食剤およびチオール化合物を添加していないため、銅の防食性、Via底部の銅表面の残渣除去性、および酸化銅の除去性が劣っていた。比較例2および3の洗浄剤においては、防食剤を添加してないので、銅の防食性が劣っていた。比較例4および5の洗浄剤においては、チオール化合物を添加してないのでVia底部の銅表面の残渣除去性、および酸化銅の除去性が劣っていた。
次に本発明の第二形態の基板洗浄剤(実施例18〜38)においては、Si系材料由来の残渣除去性、Si系材料の防食性、銅の防食性、Via底部の銅表面の残渣除去性、および酸化銅の除去性において、良好な結果を示した。これに対して、比較例6、7、8の洗浄液においては、フッ化物塩を含有していないため残渣除去性が劣っていた。比較例9の洗浄液においては、防食剤を含有しないため防食性が劣っていた。比較例10の洗浄液においては、有機酸を含有していないためVia底部の銅表面の残渣除去性および酸化銅の除去性が劣っていた。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う基板洗浄液、基板の洗浄方法および基板の製造方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。

Claims (14)

  1. フッ化物塩、下記一般式(I)で表されるチオール化合物、防食剤および水を含有する基板洗浄液。
    Figure 2007311729
    (式中、Rは水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基であり、RはCOOR(Rは、水素原子または炭素数が1〜3のアルキル基である。)である。)
  2. 前記基板洗浄液全体を100質量%として、前記フッ化物塩の含有量が0.01〜2質量%であり、前記チオール化合物の含有量が0.02〜4質量%であり、前記防食剤の含有量が0.05〜5質量%である、請求項1に記載の基板洗浄液。
  3. 前記チオール化合物が、メルカプト酢酸、チオ乳酸、またはこれらの混合物である、請求項1または2に記載の基板洗浄液。
  4. フッ化物塩、有機酸、防食剤および水を含有する基板洗浄液であって、
    この有機酸がカルボキシル基およびスルホン酸基からなる群から選ばれる一種以上の官能基を1つ以上含有している、基板洗浄液。
  5. 前記基板洗浄液全体を100質量%として、前記フッ化物塩の含有量が0.01〜2質量%であり、前記有機酸の含有量が0.05〜30質量%であり、前記防食剤の含有量が0.05〜5質量%である、請求項4に記載の基板洗浄液。
  6. 前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、およびセリンからなる群から選ばれる一種以上である、請求項4または5に記載の基板洗浄液。
  7. 前記防食剤が、L−アスコルビン酸、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾールアミン塩、およびポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、下記一般式(II)で表されるリン酸エステル系の界面活性剤、下記一般式(III)で表される脂肪酸エステル系界面活性剤からなる群から選ばれる一種以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の基板洗浄液。
    Figure 2007311729
    (式中、Rは炭素数が1〜50のアルキル基であり、Rは水素原子または炭素数が1〜50のアルキル基である。)
    Figure 2007311729
    (式中、R、Rは炭素数が1〜50のアルキル基である。)
  8. 前記フッ化物塩が、フッ化アンモニウムである、請求項1〜7のいずれかに記載の基板洗浄液。
  9. 水溶性高分子をさらに含み、その含有量が、基板洗浄液全体を100質量%として、0.05〜1質量%である、請求項1〜8のいずれかに記載の基板洗浄液。
  10. 前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸よりなる群より選ばれる1種以上である、請求項9に記載の基板洗浄液。
  11. 含有している有機溶剤の量が、前記基板洗浄液全体を100質量%として、10質量%未満である請求項1〜10のいずれかに記載の基板洗浄液。
  12. 銅を配線材料とする基板を洗浄するのに用いる、請求項1〜11のいずれかに記載の基板洗浄液。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の基板洗浄液を用いた、基板の洗浄方法。
  14. 金属膜、絶縁膜を有する基板上にレジストパターンを形成する工程、金属膜および/または絶縁膜をエッチングする工程、前記レジストパターンをアッシングする工程、並びに、請求項1〜12のいずれかに記載の基板洗浄液を用いて金属膜および/または絶縁膜由来のエッチング残渣およびレジスト由来のアッシング残渣を除去する工程、を有する基板の製造方法。
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