JP2007311314A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、燃料電池システムに関し、燃料電池の発電が停止された後に、燃料電池内部の熱が外部に流出することを抑制することのできる燃料電池システムを提供することを目的とする。
【解決手段】燃料電池システムであって、複数の配管が接続され、発電時に前記配管を介して発電に必要な流体が供給、或いは排出される燃料電池と、前記燃料電池の発電が停止された後、前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっているか否かを判定する温度判定手段と、前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっていると判定された場合に、前記配管が前記燃料電池の外部と連通することを制限する連通制限手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池は、電解質膜を挟んでアノードとカソードが配置された構造を有している。アノードに水素を含むアノードガスが接触し、カソードに空気などの酸素を含むカソードガスが接触することによって、両電極で電気化学反応が起こり、両電極間に電圧が発生する仕組みになっている。
このような燃料電池において、車両等の移動体に搭載され駆動用電源として使用される場合には、周囲環境の変化に影響されず安定した出力を提供することが必要となる。しかしながら、燃料電池は低温時(特に氷点下)の性能が極端に低下することが知られている。つまり、寒冷地等の低温環境下においては、燃料電池の内部に含まれている多くの水分等が凝固し、発電反応を行うことができない可能性がある。
このような事態を防止するため、従来、例えば特開2005−317410号公報に開示されるように、燃料電池車両に配置された加熱装置を使用して、車両に搭載された燃料電池を暖機することのできるシステムが開示されている。このシステムによれば、車両の停止時にヒータ等を用いて燃料電池を直接加熱するため、燃料電池の温度を効率よく昇温させることができる。このため、低温環境下に放置された場合においても、逸早く車両を始動することが可能となる。
特開2005−317410号公報 特開2003−36874号公報
ところで、燃料電池では、アノードガス、およびカソードガスの供給を受けて発電反応が行われ、未反応のガスや反応により生じた不純物(N、HO等)を含むガスは、アノードオフガス、およびカソードオフガスとして燃料電池内から排気される。また、燃料電池内部には冷却液が通過するための流路が形成されており、これらの流路を通過した冷却液が外部に排出(循環)されることにより、燃料電池内部が冷却される仕組みになっている。
しかしながら、このような構成によれば、燃料電池の発電停止後において、これらの流体(ガス、液体)が熱媒体となり、燃料電池内部の熱が外部に放出されてしまう可能性がある。このため、燃料電池の暖機を行う際に要するエネルギ量が増大する、或いは暖気に時間を要し暖機の効率が悪くなる可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、燃料電池の発電が停止された後に、燃料電池内部の熱が外部に流出することを抑制することのできる燃料電池システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料電池システムであって、
複数の配管が接続され、発電時に前記配管を介して発電に必要な流体が供給、或いは排出される燃料電池と、
前記燃料電池の発電が停止された後、前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっているか否かを判定する温度判定手段と、
前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっていると判定された場合に、前記配管が前記燃料電池の外部と連通することを制限する連通制限手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記温度判定手段は、
前記燃料電池の温度と相関を有する温度相関値を取得する温度相関値取得手段を含み、
前記温度相関値が所定値以下である場合に、前記燃料電池の温度が所定値以下となると判定することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記温度判定手段は、
前記燃料電池の周囲温度を取得する周囲温度取得手段を含み、
前記周囲温度が所定値以下である場合に、前記燃料電池の温度が所定値以下となると判定することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至3のいずれか1つの発明において、
前記流体は、前記燃料電池のアノードに供給されるアノードガス、前記燃料電池のカソードに供給されるカソードガス、および前記燃料電池の内部を循環する冷却媒体、或いはこれらの少なくとも1つであることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至4のいずれか1つの発明において、
前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっていると判定された場合に、前記燃料電池を暖機する暖機手段を更に備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第5の発明において、
前記暖機手段は、前記燃料電池の周囲にヒータを備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至6の何れか1つの発明において、
保温容器を更に備え、前記燃料電池は前記保温容器の内部に収納されることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至7の何れか1つの発明において、
前記連通制限手段は、前記配管に配置されたバルブを含み、前記配管の開口面積が小さくなるように、前記バルブを制御することを特徴とする。
第1の発明によれば、燃料電池の発電が停止された後、燃料電池の温度が今後所定の温度以下となる、或いは現在所定の温度以下となっている場合に、燃料電池に接続されている配管が、燃料電池の外部と連通することを制限する。ここで、燃料電池の外部とは、燃料電池スタックの外部、燃料電池スタックの周囲を覆う被覆部材(保温容器等)の外部、或いは燃料電池スタックに接続される配管の接続部近傍の外部を示している。このため、本発明によれば、燃料電池の現在、或いは今後の状態に応じて、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の外部への流出を効果的に抑制することができる。
第2の発明によれば、燃料電池の温度と相関を有する温度相関値が取得され、この温度相関値が所定値以下である場合に、現在の燃料電池の温度が熱の流出を抑制すべき温度であると判定することができる。このため、本発明によれば、現在の燃料電池の状態に応じて、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の外部への流出を効果的に抑制することができる。
第3の発明によれば、発電が停止された後の燃料電池の温度は、周囲温度に向かって変化する。このため、取得された燃料電池の周囲温度が所定値以下である場合に、燃料電池の温度が熱の流出を抑制すべき温度に変化すると判定することができる。このため、本発明によれば、今後の燃料電池の状態を見越して、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の外部への流出を抑制することができる。
第4の発明によれば、燃料電池の発電が停止された後に、アノードガス、カソードガス、および冷却媒体の配管が、燃料電池外部と連通することを制限する。このため、本発明によれば、これらの流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
第5の発明によれば、燃料電池の発電が停止された後に、燃料電池の温度が所定の温度以下となる、或いはなっている場合に、燃料電池の暖機が必要であると判定され、燃料電池の暖機が行われる。このため、本発明によれば、燃料電池の暖機を効果的に行うことができる。
第6の発明によれば、燃料電池の周囲に配置されたヒータを駆動することにより、燃料電池の暖機を行うことができる。このため、本発明によれば、燃料電池内部の暖機を効率よく行うことができる。
第7の発明によれば、燃料電池は保温性を有する保温容器の内部に収納される。このため、本発明によれば、燃料電池の保温性が向上し、燃料電池の熱の流出を効果的に抑制することができる。
第8の発明によれば、燃料電池に接続された配管には、燃料電池内部の流体が外部へ流動することを制限するためのバルブが配置される。そして、燃料電池に接続されている配管の開口面積が小さくなるようにバルブが制御される。このため、本発明によれば、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1および2は、本発明の実施の形態1の燃料電池システムの構成を説明するための図である。図1に示すとおり、燃料電池車両10は、燃料電池スタック12を備えている。燃料電池スタック12は複数枚の燃料電池セルが積層されて構成されている。各燃料電池セルは、図示しないプロトン伝導性の電解質膜の両側をアノードおよびカソードで挟まれ、更にその両側を導電性のセパレータによって挟まれて構成されている。このように構成された燃料電池スタック12は保温容器14の内部に収容されている。保温容器14の内部には、燃料電池スタック12を暖機するためのヒータ18が配置されており、燃料電池スタック12を所望の温度に昇温させることができる。また、燃料電池スタック12近傍には、燃料電池スタック12の温度を検知するための温度センサ16が配置されている。
図1に示す燃料電池車両10は2次電池20を備えている。2次電池20は燃料電池車両10の動力源として、燃料電池スタック12を補完する役割を果たすと共に、後述する燃料電池スタック12の暖機制御のために、ヒータ18に電源を供給することも可能である。また、燃料電池車両10には、外気の温度を検知するための外気温度センサ22が配置されている。
また、燃料電池車両10は、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。上述した温度センサ16、外気温度センサ22等の出力はECU30に供給される。ECU30には2次電池20から電源が供給されると共に、接合部34を介して接続された外部電源32から電源の供給を受けることができる。外部電源32は、風力発電装置36、或いは太陽電池発電装置38等により構成される。ECU30は燃料電池車両10の制御を総合的に行う他、後述するヒータ駆動による燃料電池スタック12の暖機制御等を行う。
図2は、図1の一点鎖線で囲まれた領域Aの内部構造を拡大して示す模式図である。図2に示すとおり、燃料電池スタック12には、アノードガスを供給するためのアノードガス流路46と、アノードオフガス流路48からなるアノード配管40が接続されている。アノードガス流路46の上流端は、図示しないアノードガス供給源(高圧水素タンクや改質器等)に接続されている。燃料電池スタック12内を通ったアノードガスは、アノードオフガスとしてアノードオフガス流路48に排気される。アノードオフガス流路48の下流には、図示しない希釈器が接続されている。アノードオフガス中に残存している水素は、希釈器内で十分に低い濃度まで希釈された後外部に放出される。
また、燃料電池スタック12には、カソードガスを供給するためのカソードガス流路50と、カソードオフガスを排出するためのカソードオフガス流路52からなるカソード配管42が接続されている。カソードガス流路50には、図示しないコンプレッサが配置されている。コンプレッサの作動によって吸入された空気は、カソードガス流路50を介して燃料電池スタック12に供給される。燃料電池スタック12内を通ったカソードガスは、カソードオフガスとしてカソードオフガス流路52に排気される。
さらに、燃料電池スタック12には、冷却水導入流路54、冷却水排出流路56からなる冷却配管44が接続されている。燃料電池スタック12内には、冷却媒体が通過するための図示しない流路が隈なく形成されており、冷却水導入流路54に配置された図示しないポンプの作動によって、燃料電池スタック12内に冷却媒体が導入される。燃料電池スタック12内を通過して昇温した冷却媒体は、冷却水排出流路56に配置された図示しない冷却器によって冷却され、再び冷却水導入流路54に戻される。
また、アノード配管40、カソード配管42、および冷却配管44と燃料電池スタック12との接続部近傍には、流路を閉鎖することのできるバルブ58、60、62、64、66、68がそれぞれ配置されている。
[実施の形態1の動作]
次に、図1および2を参照して、燃料電池スタック12の暖機制御の動作について説明する。図1に示す燃料電池車両10に搭載された燃料電池スタック12において、発電反応が停止された場合、発電反応により発熱した燃料電池スタック12の温度は、外気温度等の周囲環境に応じて徐々に低下する。このため、外気温度が0℃以下であるような低温環境下においては、燃料電池スタック12内部の水分が凍結することにより、発電反応を行うことができない可能性がある。このため、このような状況においても燃料電池車両10を素早く起動するために、燃料電池スタック12が発電反応を問題なく行うことができる程度の温度(例えば、10〜20℃程度)に暖機される必要がある。
そこで、本実施の形態では、保温容器14内に設けられたヒータ18を駆動することにより、燃料電池スタック12の暖機を行う。図1に示す燃料電池システムにおいては、先ず、燃料電池スタック12近傍に配置されている温度センサ16によって、燃料電池スタック12の温度が検出される。そして、燃料電池スタック12の温度が所定の最低温度(例えば、10℃)以下と判断された場合には、燃料電池スタック12の暖機が必要と判断され、ヒータ18が駆動される。これにより、燃料電池スタック12の温度を効果的に昇温することができる。
[本実施の形態1における特徴的動作]
次に、図1を参照して、本実施の形態の特徴的動作である、燃料電池スタック12からの熱流出を遮断するための動作について説明する。上述したとおり、燃料電池スタック12の温度が所定温度以下であり、暖機を行う必要があると判断された場合にはヒータ18が駆動される。これにより、燃料電池スタック12の温度を常に始動可能な温度に保つことが可能となる。
また、図2に示すとおり、燃料電池スタック12には、アノード配管40、カソード配管42、および冷却配管44が接続されている。そして、上述したとおり、これらの配管を通じて、発電に必要な流体(アノードガス、カソードガス、冷却媒体)の供給および排出が行われ、燃料電池スタック12の発電反応が効率よく行われる仕組みになっている。ここで、発電反応が行われていない場合においては、反応ガス等の供給に伴う配管内部の流体の流れは発生しないが、これらの流体を熱媒体として熱が伝わる対流現象が生じることにより、燃料電池スタック12内部の熱が外部に流出する可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、燃料電池の発電が停止された後に、燃料電池スタック12の温度が暖機の必要な温度まで低下すると推定される場合に、アノード配管40、カソード配管42、および冷却配管44の燃料電池スタック12への出入口を封鎖することとする。これにより、燃料電池内部からこれらの配管内の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができ、燃料電池スタック12の温度低下を抑制することが可能となる。また、燃料電池スタック12の温度が暖機の必要な温度まで低下した場合においては、上記配管の出入口が封鎖された状態でヒータ18による暖機制御を行う。このため、燃料電池スタック12の暖機を効率よく行うことができ、使用される熱エネルギを低減することが可能となる。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、この発明の実施の形態1において、燃料電池スタック12の発電が停止された後に、燃料電池スタック12の熱が流出することを抑制するために実行するルーチンを示すフローチャートである。図3のルーチンは、燃料電池スタック12の発電停止後に繰り返し実行されるルーチンである。図3に示すルーチンでは、先ず、外気温度が取得される(ステップ100)。燃料電池スタック12の発電反応が停止された後においては、外部環境に応じて徐々に温度が低下し、最終的には外気温度近傍に収束する。このため、外気温度を取得することで、燃料電池スタック12の将来の温度を推定することができる。ここでは、具体的には、燃料電池車両10に配置された外気温度センサ22の出力信号に基づいて、外気温度が特定される。
次に、上記ステップ100において取得された外気温度が規定温度以上か否かが判定される(ステップ102)。規定温度は燃料電池スタック12の暖機を行う必要がある温度の最大値であり、燃料電池スタック12の個別特性等に基づいて規定された値である(例えば、10℃)。ここでは、具体的には、上記ステップ100において特定された外気温度と上記規定温度との大小が比較される。その結果、外気温度が規定温度以上と判定された場合には、燃料電池スタック12の温度が暖機を行う必要がある温度まで低下しないと判断され、本ルーチンは速やかに終了する。
一方、上記ステップ102において、外気温度が規定温度より小さいと判定された場合には、その後の燃料電池スタック12の温度低下が著しいと判断され、燃料電池スタック12内部の熱の流出を抑制するための処理が実行される(ステップ104)。ここでは、具体的には、燃料電池スタック12に接続されているアノード配管40、カソード配管42、および冷却配管44に配置されたバルブ58、60、62、64、66、68、が閉弁される。これにより、燃料電池スタック12から外部への流路を封鎖することができ、燃料電池スタック12からこれらの流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
図3に示すルーチンでは、次に、燃料電池スタック12の温度が取得される(ステップ106)。ここでは、具体的には、燃料電池スタック12の近傍に配置された温度センサの出力信号に基づいて、燃料電池スタック12の温度が特定される。
次に、上記ステップ106において取得された燃料電池スタック12の温度が規定温度以下か否かが判定される(ステップ108)。規定温度は上記ステップ102と同様の処理が実行されることにより特定される。ここでは、具体的には、上記ステップ106において特定された燃料電池スタック12の温度と上記規定温度との大小が比較される。その結果、燃料電池スタック12の温度が規定温度より大きいと判定された場合には、燃料電池スタック12の暖機制御を行う必要がないと判断され、本ルーチンは速やかに終了する。
一方、上記ステップ108において、外気温度が規定温度以下と判定された場合には、現時点において燃料電池スタック12の暖機制御を行う必要があると判断され、燃料電池スタック12の暖機制御が実行される(ステップ110)。ここでは、具体的には、外部電源32から電源の供給を受けて、ヒータ18が作動されることにより、燃料電池スタック12に熱エネルギが供給され、本ルーチンは終了する。
以上説明したとおり、実施の形態1のシステムによれば、燃料電池スタック12の発電が停止された後において、燃料電池スタック12の温度が、その後に暖機を行う必要がある温度まで低下すると推定される場合に、アノードガス、カソードガス、および冷却水の燃料電池スタック12への流路出入口を封鎖することができる。このため、燃料電池スタック12内部の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
また、実施の形態1のシステムによれば、燃料電池スタック12の発電が停止された後に、燃料電池スタック12の温度が暖機を行う必要のある温度まで低下した場合には、上記流路出入口が閉鎖された状態で燃料電池の暖機が行われる。このため、燃料電池スタック12内部の熱が外部に流出することを抑制しつつ、燃料電池の暖機を行うことができ、燃料電池の暖機に要するエネルギを効果的に低減することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態においては、外部電源32からの電源に基づいてヒータ18が駆動され、燃料電池スタック12の暖機が行われることとしているが、電源の供給元は外部電源32に限られない。すなわち、燃料電池車両10の備える2次電池20を電源の供給元としてもよいし、また、これらを組み合わせて電源を供給することとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、燃料電池スタック12が搭載された燃料電池車両10について、本実施の形態を実行することとしているが、燃料電池システムはこれに限られない。すなわち、燃料電池スタックが低温環境下に配置されている場合など、燃料電池スタックから熱が流出することを抑制する必要があるのであれば、システムの構成は車両等の移動体に限定されない。
また、上述した実施の形態においては、燃料電池スタック12の温度の相関値として、燃料電池スタック12の近傍の配置された温度センサ16の出力信号を使用しているが、温度相関値はこれに限られない。すなわち、燃料電池スタック12の温度と相関を有するのであれば、燃料電池セルの温度を直接検知することとしてもよいし、また、アノードガス、カソードガス、或いは冷却液等の流体の温度を使用することとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、燃料電池スタック12の今後の温度と所定値との比較に基づいてバルブの開閉制御を行い、燃料電池スタック12の現在の温度と所定値との比較に基づいて、ヒータによる暖機制御を行うこととしているが、各制御の実行判定に使用する温度はこれに限られない。すなわち、それぞれの制御において、燃料電池スタック12の現在の温度に基づいて判定してもよいし、また、今後なり得る温度に基づいて判定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、燃料電池スタック12からの熱の流出を抑制するために、アノード配管40、カソード配管42、および冷却配管44のすべてにおいて、燃料電池スタック12への流路出入口を封鎖することとしているが、封鎖する配管はこれに限られない。すなわち、一部の配管のみ選択的に封鎖することとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、アノード配管40、カソード配管42、或いは冷却配管44に配置されたバルブを閉弁制御することにより、燃料電池スタック12からの熱の流出を抑制することとしているが、使用するバルブの配置はこれに限られない。すなわち、燃料電池スタック12内の流体の流動を制限することができるのであれば、配管上だけでなく、燃料電池スタック12のマニホールドに配置されることとしてもよいし、また、エンドプレートに配置されることとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、燃料電池スタック12の周囲に配置されたヒータ18を駆動することにより、燃料電池スタック12の暖機を行うこととしているが、燃料電池の暖機手法はこれに限られない。すなわち、燃料電池スタック12に熱エネルギを供給することができるのであれば、燃料電池スタックの周囲に外部の温風を循環させることにより暖機を行うこととしてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU30が、上記ステップ102の処理を実行することにより、前記第1の発明における「温度判定手段」が、上記ステップ104の処理を実行することにより、前記第1の発明における「連通制御手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU30が、上記ステップ108の処理を実行することにより、前記第2の発明における「温度相関値取得手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU30が、上記ステップ100の処理を実行することにより、前記第3の発明における「周囲温度取得手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU30が、上記ステップ110の処理を実行することにより、前記第5の発明における「暖機手段」が実現されている。
[その他]
この他の実施例としては、連通制限手段として、燃料電池の内部を流れる流体の対流を制限する構成を備えることが考えられる。この構成によれば、燃料電池の内部を流れる流体の対流を制限することができる。このため、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
また、この他の実施例としては、連通制限手段として、前記燃料電池のマニホールドに配置されたバルブを含み、前記マニホールドの開口面積が小さくなるように、前記バルブを制御する連通制限手段の構成を備えることが考えられる。この構成によれば、燃料電池の内部のマニホールドには、燃料電池内部の流体が外部へ流動することを制限するためのバルブが配置される。そして、マニホールドの開口面積が小さくなるようにバルブが制御される。このため、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
また、この他の実施例としては、前記連通制限手段として、前記燃料電池のエンドプレートに配置されたバルブを含み、前記エンドプレートの開口面積が小さくなるように、前記バルブを制御する構成を備えることが考えられる。この構成によれば、燃料電池のエンドプレートには、燃料電池内部の流体が外部へ流動することを制限するためのバルブが配置される。そして、エンドプレートの開口面積が小さくなるようにバルブが制御される。このため、燃料電池内部の流体を熱媒体とした熱の流出を効果的に抑制することができる。
本発明の実施1の構成を説明するための図である。 図1の領域Aに示す燃料電池スタックの配管接続部の内部構造を説明するための図である。 本実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 燃料電池車両
12 燃料電池スタック
14 保温容器
16 温度センサ
18 ヒータ
20 2次電池
22 外気温度センサ
30 ECU(Electronic Control Unit)
32 外部電源
40 アノード配管
42 カソード配管
44 冷却配管
46 アノードガス流路
48 アノードオフガス流路
50 カソードガス流路
52 カソードオフガス流路
54 冷却水導入流路
56 冷却水排出流路
58、60、62、64、66、68 バルブ

Claims (8)

  1. 複数の配管が接続され、発電時に前記配管を介して発電に必要な流体が供給、或いは排出される燃料電池と、
    前記燃料電池の発電が停止された後、前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっているか否かを判定する温度判定手段と、
    前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっていると判定された場合に、前記配管が前記燃料電池の外部と連通することを制限する連通制限手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記温度判定手段は、
    前記燃料電池の温度と相関を有する温度相関値を取得する温度相関値取得手段を含み、
    前記温度相関値が所定値以下である場合に、前記燃料電池の温度が所定値以下となっていると判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記温度判定手段は、
    前記燃料電池の周囲温度を取得する周囲温度取得手段を含み、
    前記周囲温度が所定値以下である場合に、前記燃料電池の温度が所定値以下となると判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記流体は、前記燃料電池のアノードに供給されるアノードガス、前記燃料電池のカソードに供給されるカソードガス、および前記燃料電池の内部を循環する冷却媒体、或いはこれらの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の温度が所定値以下となる、或いはなっていると判定された場合に、前記燃料電池を暖機する暖機手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記暖機手段は、前記燃料電池の周囲にヒータを備えることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 保温容器を更に備え、前記燃料電池は前記保温容器の内部に収納されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記連通制限手段は、前記配管に配置されたバルブを含み、前記配管の開口面積が小さくなるように、前記バルブを制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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