JP2007310768A - 機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体 - Google Patents

機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、各種機能を系統的に設定する際の機能設定制限を機能設定目的に応じて適宜変更する機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体に関する。
【解決手段】印刷システム1のコンピュータ端末PCは、そのUIドライバ12が、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式の2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御する。したがって、機能設定を意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体に関し、詳細には、各種機能を系統的に設定する際の機能設定制限を機能設定目的に応じて適宜変更する機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体に関する。
各種機器においては、当該機器に意図する動作を行わせるために種々の設定操作を行うが、この設定操作においては、通常、複数の設定値を取りうる設定機能(設定項目)が複数用意されており、これらの複数の設定機能がその設定値に対して複雑に関係している。
このような設定機能と設定値については、一般的に、複数の設定機能が存在する場合に、ある設定機能に対して、ある設定値を設定すると、他の設定機能のうち、選択することのできない設定機能が存在する。
そして、従来、このような複雑に関連する設定機能の設定値の設定を容易に行うために、種々の提案が行われている。
例えば、コンピュータとプリンタとがネットワーク接続されている印刷システムにおいては、プリンタを管理する管理者は、印刷のコストを削減するために、プリンタの利用者には、両面印刷や集約印刷を行って欲しいという要望があり、一方、個人情報を記録した書類を印刷する場合等には、セキュリティを確保するために、プリンタからの出力は必ず地紋印刷されるようにして欲しいという要望がある。
このような要望に応えるため、従来、例えば、片面印刷が行えない、地紋印刷をオフにできない等の一般の利用者が使用できる機能を制限するプリンタドライバを管理者がコンピュータのユーザに配布して、当該プリンタドライバをコンピュータに搭載させることで、機能制限することが行われている。
ところが、上記例の場合、片面印刷が行えないようにしてしまうと、両面印刷ができない用紙、例えば、OHPが使用できなくなり、印刷コストを削減することが機能制限の目的であれば、このような場合、片面印刷を許し、用紙がOHPから両面印刷可能な紙種、例えば、普通紙に戻されると、片面印刷が行えないようにすることが便利である。また、地紋印刷の場合は、セキュリティ確保が管理者の目的であるため、スタンプのように地紋印刷と一緒に使用できない機能がオンにされたときは、地紋設定を解除するのではなく、スタンプをオフにして、スタンプ機能が利用できないことを知らせるメッセージを表示することが便利である。
そして、従来、ホストコンピュータからの印刷データによりプリンタ装置が画像を印刷出力する場合に、プリンタの操作パネルで設定されている印刷条件をホストコンピュータが取得して、当該印刷条件をプリンタドライバでの印刷設定に反映させるプリンタシステムが提案されている(特許文献1参照)。
また、従来、1以上の選択肢からなる項目についての入力に際して、各選択肢の選択が許容可能か否かを判断して、選択が許容された状態か、他の項目変更により選択が許容される第1の禁止状態か、選択が全く許容されない第2の禁止状態かに応じて表示形態を切り換えて各選択肢を表示画面上に表示する実行条件設定装置が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、従来、パラメータを複数の選択肢から選択して設定する選択操作メニューを含む下位操作画面と、下位操作画面への画面移行を指示する移行操作メニューを含む上位操作画面と、を含む複数の操作画面に従って、操作メニューを操作してパラメータを設定する際に、選択操作メニューでの複数の選択肢のそれぞれについて、選択可能または不可能の状態及び既選択または未選択の状態についての情報を管理して、上位操作画面の移行操作メニューに対して、複数の選択肢のそれぞれについて選択可能または不可能の状態及び既選択または未選択の状態が所定の条件を満たすときに、下位操作画面への画面移行を許可または禁止するメニュー操作方法が提案されている(特許文献3参照)。
そして、機能制限方法には、以下の2種類がある。すなわち、制限された機能A(例えば、両面印刷)とは別の機能B(例えば、用紙種)の設定が変更されたことによって、機能Aの制限を解除しなければ印刷できない状態になったときに、一時的に機能Aの制限を解除して印刷し、機能Aの制限を解除しなくても印刷できる状態になったときに、再び機能Aで機能制限された状態に戻す機能制限方法(以下、弱制限という)と、制限された機能A(例えば、地紋印刷)とは別の機能B(例えば、スタンプ)の設定が変更されたことによって、機能Aの制限を解除しなければ印刷できない状態になる場合に、機能Bの変更を許さない機能制限方法(以下、強制限という。)とがある。
そして、従来技術は、機能の設定制御方法として、上記特許文献のように強制限による機能制限方法か、弱制限による機能制限方法のいずれかの機能制限方法を用いている。
特開2003−323268号公報 特開2000−227847号公報 特開2001−350552号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、機能設定制御方法として、強制限による機能制限方法か、弱制限による機能制限方法のいずれかの機能制限方法を用いているため、操作性が悪いとともに、利用が不必要に制限され、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
すなわち、上記プリンタドライバの例では、弱制限のみのプリンタドライバでは、セキュリティ確保のために機能制限を行いたいという要望には対応することができず、逆に、強制限のみのプリンタドライバでは、印刷コストを削減したいという要望には対応することができず、これらの要望を満たすためには、上位の機能制限を解除した後に、あらためて設定操作を行う必要があり、適切な機能を利用性が良好な状態で設定制御する上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、機能設定を適切かつ操作性が良好な状態で行って、利用性の良好な機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の機能設定制御装置は、設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能な機能設定制御装置であって、所定の設定項目Aに対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該制限方式として、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目の設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項2記載の発明の機能設定制御方法は、設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能な機能設定制御方法であって、所定の設定項目Aに対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該制限方式として、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目の設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することにより、上記目的を達成している。
請求項3記載の発明のプリンタドライバは、設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して印刷機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能なプリンタドライバであって、所定の設定項目Aに対する設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目Cの設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することにより、上記目的を達成している。
上記各場合において、例えば、請求項4に記載するように、前記機能設定制御装置、前記機能設定制御方法または前記プリンタドライバは、前記設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限したとき、前記強制限方式と前記弱制限方式のいずれの制限方式で制限するかが前記設定項目毎に予め設定されていてもよい。
請求項5記載の発明の記録媒体は、設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して印刷機能設定制御を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能なプリンタドライバを記録する記録媒体であって、前記プリンタドライバとして、請求項3または請求項4記載のプリンタドライバを記録することを特徴とする記録媒体。
本発明の機能設定制御装置によれば、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、前記先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御するので、機能設定をより一層意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
本発明の機能設定制御方法によれば、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、前記先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御するので、機能設定をより一層意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
本発明のプリンタドライバによれば、印刷装置や印刷装置に印刷を行わせるコンピュータ等の情報処理装置に導入することで、印刷機能の設定に際して、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、前記先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御するので、印刷機能の設定をより一層意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
本発明の記録媒体は、その記録するプリンタドライバを、印刷装置や印刷装置に印刷を行わせるコンピュータ等の情報処理装置に導入することで、印刷機能の設定に際して、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、前記先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御するので、印刷機能の設定をより一層意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図15は、本発明の機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体の一実施例を適用した印刷システム1のシステム構成図である。
図1において、印刷システム1は、ネットワークやシリアル・パラレル、USB、あるいは、IEEE1394等の所定の通信回線を介して複数のコンピュータ端末PCと複数のプリンタPrが接続されている。なお、図1では、1台のコンピュータ端末PCと1台のプリンタPrのみが記載されているが、コンピュータ端末PCとプリンタPrの台数は何ら限定されるものではない。また、本実施例においては、印刷システム1として、コンピュータ端末PCとプリンタPrがネットワーク等の通信回線で接続されているが、印刷システムとしては、上記構成に限るものではなく、例えば、情報処理装置と印刷装置が一体化した複写装置(複写システム)等であってもよい。
プリンタPrは、例えば、印刷制御部と印刷エンジン部等を備えており、通信回線を介してコンピュータ端末PCから印刷要求と印刷データを受信する。プリンタPrは、その印刷制御部で通信回線からの印刷要求と印刷データを受け取り、印刷エンジン部で、実際に印刷処理を行う。印刷エンジン部は、例えば、電子写真方式の印刷エンジンが用いられており、レーザを用いた電子写真方式で記録紙に画像を記録出力するのに必要な部品、例えば、感光体、光書込部、現像部、帯電部及びクリーニング部等を備えている。そして、印刷エンジン部は、印刷制御部から受け取った印刷データにより光書込部を動作させて感光体上に静電潜像を形成し、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。印刷エンジン部は、給紙部から記録紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を記録紙に転写させ、トナー画像の転写された記録紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して記録紙上のトナー画像を定着させることで、画像を形成する。
コンピュータ端末PCは、例えば、通常のハードウェア構成に、ディスプレイ(表示手段)、キーボード、マウス等の入力部等を備えたパーソナルコンピュータ等が用いられ、図1にそのソフトウェア構成を示すように、ウィンドウズ(Windows:登録商標)等のOS(Operating System)10(図2参照)上に、アプリケーション11、UI(User Interface)ドライバ12とグラフィックドライバ13からなるプリンタドライバ14、GDI(Graphic Device Interface)15、スプーラ16及びポートモニタ17等を備えている。このコンピュータ端末PCは、CD(Compact Disc)、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されている機能設定制御方法を実行する機能設定制御プログラムとしてのプリンタドライバを読み込んで導入することで、後述する印刷設定を制御する機能設定制御処理機能が構築される。なお、図1のプリンタドライバ14の構成は、Windows 2000/XP(登録商標)用プリンタドライバ(RAWスプールの場合)の構成を示している。
コンピュータ端末PCは、OS上に、文書作成ソフトウェア、図形作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、データベースソフトウェア等の各種アプリケーション(アプリケーションソフトウェア)11を搭載しており、これらのアプリケーション11で作成された文書(原稿画像データ)の印刷命令が、GDI15に対して行われると、当該文書データをプリンタドライバ14のグラフィックドライバ13に渡す。このGDI15は、ウィンドウズに搭載されているプログラムの一つで、プリンタやディスプレイをコントロールし、機種や装置による差異を吸収して、各アプリケーション11の見た目や操作感(Look&Feel)をウィンドウズが提供するものに統一する。
グラフィックドライバ13は、アプリケーション11から受け取った文書データを、当該文書データの印刷を行うプリンタPrが解釈できる印字データ(PDL)を作成するモジュールであり、UIドライバ12は、主に印刷時の各種印刷設定を行うための印刷設定画面を提供するモジュールである。
スプーラ16は、印刷ジョブを保持、管理する機能を奏し、ポートモニタ17は、プリンタPrの接続されているポートを通して印刷ジョブを送信する。
グラフィックドライバ13は、印刷を行うプリンタPrが解釈できる印字データ(PDL)を作成すると、印字データと後述する印刷設定データを含む印刷ジョブを、スプーラ16及びポートモニタ17を経由させて通信回線を通してプリンタPrに転送する。
上記UIドライバ12は、図2に示すように、プレゼンテーション層21、データ層22及びトランスレーション層23を有し、OS10上に搭載されている。プレゼンテーション層21は、ユーザとの対話を担う層であり、両面印刷のON/OFF等の各種印刷設定を行うための印刷設定画面を制御する。プレゼンテーション層21は、この印刷設定画面に、データ層22が保持している印刷設定を表示し、ユーザが印刷設定画面上で印刷設定を変更すると、その変更をデータ層22に渡す。
データ層22は、印刷設定データを保持し、印刷設定データの各設定項目間に矛盾が発生しないように整合性を保つ役割を担う層である。
トランスレーション層23は、データ層22が保持している印刷設定データをOS10によって決められたデータ構造に変換したり、逆に、OS10によって決められたデータ構造からデータ層22が保持する印刷設定データの形式へ変換したりする役割を担う層である。このOS10によって決められたデータ構造とは、ウィンドウズ(Windows)の場合は、DEVMODEである。
データ層22は、集約、両面等の個々の印刷設定を変数として管理し、コンピュータ端末PCの図示しない記憶部(RAM等)に記憶する。
この各変数は、例えば、図3に示すような情報を有している。なお、図3において、制限状態Wは、制限の種類を示しており、その変数の選択肢が制限されていない状態「0」、弱制限されている状態「1」、強制限されている状態「2」がある。そして、制限状態Wの状態値「0」、「1」、「2」は、現在値C及び保存値Lにおいても共通の状態を示す状態値である。また、図3において、関連変数は、その変数の値が変化したときに、選択可否条件式S(i)の値が変化する可能性のある変数のリストであり、選択肢は、その変数に設定できる値のリスト、選択可否条件式S(i)は、その選択肢を現在値とすることができる条件、選択制限R(i)は、その選択肢の選択が制限されている状態「1」か、選択が制限されていない状態「0」かを表している。ここで、iは、選択制限する選択肢のインデックスを示している。
図3では、両面印刷しない状態「0」、両面印刷しかつ左とじ(両面印刷−左とじ)する状態「1」、両面印刷しかつ右とじ(両面印刷−右とじ)する状態「2」及び両面印刷しかつ上とじ(両面印刷−上とじ)する状態「3」を表す両面印刷に関する変数duplex、両面印刷ユニットの装着有状態「1」と装着無状態「0」を表す変数option_duplex、印刷方法(「0」:通常印刷、「1」:ドキュメントボックスに蓄積する)を表す変数print_typeの例を示している。また、図3において、選択可否条件式S(i)の欄の||は、「OR]を示し、!=は、「NOT EQUAL」を示している。
すなわち、図3の変数の状態は、両面印刷ユニットが装着されていて、印刷方法が、「ドキュメントボックスに蓄積する」以外であれば、両面印刷できることを表している。
なお、弱制限と強制限は、上記同様である。すなわち、弱制限とは、制限された機能A(例えば、両面印刷)とは別の機能B(例えば、用紙種)の設定が変更されたことによって、機能Aの制限を解除しなければ印刷できない状態になったときに、一時的に機能Aの制限を解除して印刷し、機能Aの制限を解除しなくても印刷できる状態になったときに、再び機能Aで機能制限された状態に戻す機能制限方法(方式)であり、強制限とは、制限された機能A(例えば、地紋印刷)とは別の機能B(例えば、スタンプ)の設定が変更されたことによって、機能Aの制限を解除しなければ印刷できない状態になる場合に、機能Bの変更を許さない機能制限方法である。すなわち、所定の設定項目Aに対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、強制限方式は、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する制限方式であり、弱制限方式は、設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目の設定値が変更されて、設定項目Aの設定値として設定値a1の設定が可能となった時点で、保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す制限方式である。
上記プレゼンテーション層21は、例えば、図4に示すような機能制限の設定を行うユーザインターフェイス画面(機能制限設定画面)30を、コンピュータ端末PCのディスプレイに表示し、この機能制限設定画面30では、チェックボックス30a、30bをチェックすることにより、機能制限のON/OFFを行うことができ、さらに、ラジオボタン30c〜30fへのチェックによって、弱制限31a、31cにするか、強制限31b、31dにするかを切り換えることができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の印刷システム1は、印刷設定項目の設定を強制限と弱制限を適切に制御して、利用性を向上させつつ、意図する印刷条件の設定を可能とする。
いま、図4の機能制限設定画面30において、「両面・製本設定の変更を制限する」のチェックボックス30aにチェックが入れられ、「できる限り両面・製本印刷する」の弱制限31aにチェックが入れられると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、両面印刷に関する変数duplexの選択肢Vを「0」(両面印刷しない)を弱制限にするように依頼する。なお、印刷方法は、「通常印刷」である。
この状態で、UIドライバ12は、図5の機能選択制限処理フローに示すように、まず、選択制限する選択肢のインデックスiは「0」であり、選択制限R(i)が「0」(選択制限しない)であるかチェックし(ステップS101)、選択制限R(i)が「0」でないときには、弱強制する必要がないため、そのまま処理を終了する。
UIドライバ12は、ステップS101で、選択制限R(i)が「0」であると、選択制限R(i)を「1」に設定し(ステップS102)、選択肢の値V(i)が現在値Cであるかチェックする(ステップS103)。
UIドライバ12は、ステップS103で、選択肢の値V(i)が現在値であるときには、選択可否条件式S(k)=1で、かつ、選択制限R(k)=0が真となるもののうち、最も小さいインデックスkを求め(ステップS104)、インデックスkが求まったかチェックする(ステップS105)。
いま、選択制限する選択肢のインデックスi=0、選択制限R(i)=0、選択肢の値V(i)=0、現在値C=0、w=1であるので、ステップS104で、インデックスkは、「1」(k=1)が求まる。
UIドライバ12は、ステップS105で、インデックスkが求まらないときには、エラー終了し、ステップS105で、上述のようにインデックスkが求まると、制限の一時保存値W’に現在の制限状態Wを保存して、制限状態Wをwに設定し(ステップS106)、現在値Cを選択肢の値V(k)に変更する現在値変更処理を行う(ステップS107)。
UIドライバ12は、この現在値変更処理を、図6に示すように実行する。すなわち、UIドライバ12は、図6に示すように、選択可否条件式S(k)=1で、かつ、選択制限R(k)=0が真であるかチェックする(ステップS201)。いま、option_duplexの現在値が「1」、print_typeの現在値が「0」であるので、選択可否条件式S(k)=1であり、選択制限R(k)=0、C=0である。したがって、ステップS201で、選択可否条件式S(k)=1で、かつ、選択制限R(k)=0であるかが真となり、UIドライバ12は、現在値Cが選択肢の値V(k)であるかチェックする(ステップS202)。いま、上述のように、現在値C=0であるので、ステップS202からステップS203に移行して、現在値の一時保存値C’に現在値Cをセットして(ステップS203)、セットした現在値Cを選択肢の値V(k)にセットする(ステップS205)。すなわち、現在値Cを「1」にセットする。
そして、UIドライバ12は、いま、両面印刷に関する変数duplexには関連変数が無いので、ステップS205の関連変数変更通知処理では、何も処理が行われず、正常終了かチェックし、いま、正常終了であるので、そのまま処理を終了する。
この図6の現在値変更処理では、ステップS201で、選択可否条件式S(k)=1で、かつ、選択制限R(k)=0が真でないときには、UIドライバ12は、エラー処理を行ってエラー終了する。また、ステップS202で、現在値Cが選択肢の値V(k)であるときには、正常終了する。
そして、UIドライバ12は、上記ステップS206で、正常終了でないときには、現在値Cを一時保存値C’にして、エラー終了する(ステップS207)。
再び、図5に戻って、ステップS107の現在値変更処理を行うと、UIドライバ12は、正常終了したかチェックし(ステップS108)、いま、正常終了であるので、保存値Lを現在値Cである「1」にセットして、処理を終了する(ステップS109)。
この場合、最終的に両面印刷に関する変数duplexの状態は、図7に示すようになり、両面印刷し、かつ、左とじ(両面印刷−左とじ)する状態「1」の設定となる。この場合、オプションに関する変数option_duplex及び印刷方法に関する変数print_typeの状態は変化しない。
なお、ステップS108で、正常終了でないときには、UIドライバ12は、制限状態Wを一時保存値W’に戻し、また、選択制限R(i)を「0」に戻して、終了する(ステップS110)。
また、上記ステップS103で、選択肢の値V(i)が現在値Cでないときには、制限状態Wをwに設定し、また、保存値Lを現在値Cとして、処理を終了する(ステップS111)。
そして、プレゼンテーション層21は、上記処理で設定した両面印刷に関する変数duplexの値を読み込み、図8に示すような印刷設定画面40aをコンピュータ端末PCのディスプレイに表示させる。
次に、ユーザが、上記設定状態において両面印刷を「しない」に変更した場合の処理について、説明する。ユーザによって両面印刷を「しない」に設定変更が行われると、UIドライバ12のプレゼンテーション層21は、データ層22に対して、両面印刷に関する変数duplexの値を「0」(両面印刷しない)に変更するように依頼し、UIドライバ12は、図6に示した現在値変更処理を開始する。すなわち、いま、現在値Cにセットする選択肢のインデックスk=0、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=1であるので、図6のステップS201で、選択可否条件式S(k)=1で、かつ、選択制限R(k)=0が偽(NO)となり、エラー終了する。
したがって、ユーザは、両面印刷を「しない」にすることはできず、プレゼンテーション層21は、このエラーを検知して、図9に示すような警告画面50をコンピュータ端末PCのディスプレイに表示させる。
さらに、ユーザが、上記設定状態において、図10に示す印刷設定の基本設定画面40bで、印刷方法を「通常印刷」から「ドキュメントボックスに蓄積」に変更すると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対し、印刷方法に関する変数print_typeの値を「0」(通常印刷)から「1」(ドキュメントボックスに蓄積)に変更するように依頼し、UIドライバ12は、図6に示した現在値の変更処理を開始する。いま、現在値Cにセットする選択肢のインデックスk=1、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=0、現在値C=0であるので、上記ステップS201でYES、ステップS202でNOとなり、ステップS203で、現在値の一時保存値C’として現在値Cを保存して、ステップS204で、現在値Cを両面印刷の選択肢の値V(k)にセットして(ステップS204)、関連変数変更通知処理を行う(ステップS205)。
いま、印刷方法に関するprint_typeの関連変数は、両面印刷に関するduplexであるので、ステップS205の処理として、両面印刷に関する変数duplexに対して、図11の関連変数変更通知処理を開始する。
いま、印刷方法に関する変数print_typeの現在値Cは「1」であり、両面印刷に関する変数duplexについては、図7に示したように、保存値L=1、現在値C=1であるから、i=1、j=1、選択可否条件式S(i)=0、選択制限R(i)=0である。
そして、図11において、UIドライバ12は、まず、選択可否条件式S(i)=1で、かつ、選択制限R(i)=0が真であるか、また、選択可否条件式S(j)=1で、かつ、選択制限R(j)=0が真であるかチェックする(ステップS301、S302)。なお、iは、L=V(i)を満たすiであり、jは、C=V(j)を満たすjである。
いま、上述のように、上記条件を満たすインデックスkは存在しないので、ステップS303に移行して、選択可否条件式S(k)=1でかつ選択制限R(k)=0が真となるもののうち、最も小さいインデックスkを求める処理を行うが、いま、上記条件を満たすkが存在しないため、ステップS304では、NOとなり、ステップS305で、制限状態Wが「2」(強制限)かどうかチェックする(ステップS305)。
ところが、いま、制限状態Wは、「1」(弱制限)であるので、ステップS305では、NOとなって、選択可否条件式S(k)=1が真となるもののうち最も小さいインデックスkを求める(ステップS306)。ここで、k=0が求まり、ステップS306で、インデックスkが求まったかチェックする(ステップS307)。
いま、インデックスkが求まっているので、ステップS307では、YESとなって、現在値Cを選択肢の値V(k)に変更する図6の現在値変更処理を実行して、処理を終了する(ステップS308)。
そして、この現在値変更処理では、いま、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=1、現在値C=1、選択肢の値V(k)=0であるので、図6の現在値変更処理において、ステップS201、S202及びステップS203を経て、ステップS204で、C=0となり、両面印刷に関する変数duplexには関連変数が無いので、ステップS205では、何も処理が行われず正常終了する(ステップS206)。
その結果、各変数の状態は、図12のようになり、両面印刷に関する変数duplexの現在値Cが、両面印刷は「しない」の「0」に設定され、プレゼンテーション層21は、データ層22の印刷設定を、図13に示すように、印刷設定画面の編集画面40cに反映させて、画面表示させる。
なお、UIドライバ12は、図11のステップS307で、インデックスkが求まっていないときには、エラー終了し、また、ステップS305で、制限状態Wが「2」(強制限)のときには、エラー終了する。
さらに、UIドライバ12は、図11のステップS304で、kが求まったときには、現在値Cを選択肢の値V(k)に変更して(ステップS309)、保存値Lを現在値Cにセットし(ステップS310)、さらに、現在値Cを選択肢の値V(k)に変更して、処理を終了する(ステップS308)。
また、UIドライバ12は、図11のステップS302で、選択可否条件式S(j)=1で、かつ、選択制限R(j)=0が真であるときには、そのまま処理を終了する。
さらに、UIドライバ12は、ステップS301で、選択可否条件式S(i)=1で、かつ、選択制限R(i)=0が真であると、現在値Cを保存値Lに変更して、処理を終了する(ステップS311)。
また、ユーザが、図10の印刷設定の基本設定画面40bで、印刷方法を「ドキュメントボックスに蓄積」から「通常印刷」に戻した場合の処理について、以下、説明する。いま、ユーザが、図10の印刷設定の基本設定画面40bで、印刷方法を「ドキュメントボックスに蓄積」から「通常印刷」に戻すと、プレゼンテーション層12は、データ層22に対して、印刷方法に関する変数print_typeの値を「0」(通常印刷)に変更するように依頼し、UIドライバ12は、図6に示した現在値変更処理を開始する。
いま、インデックスk=0、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=0、現在値C=1であるので、図6の現在値変更処理において、ステップS201、S202及びステップS203を経て、ステップS204で、現在値C=0となり、印刷方法に関する変数print_typeの関連変数は、両面印刷に関する変数duplexであるので、ステップS205で、この変数duplexに対して、図11に示す関連変数変更通知処理を開始する。
いま、印刷方法に関する変数print_typeの現在値Cは「1」(ドキュメントボックスに蓄積)であり、両面印刷に関する変数duplexについては、図12に示したように、保存値L=1、現在値C=0であるので、i=1、j=0、選択可否条件式S(i)=1、選択制限R(i)=0である。したがって、図11の処理において、ステップS301、S302を経て、ステップS303で、選択可否条件式S(k)=1でかつ選択制限R(k)=0が真となるもののうち、最も小さいインデックスkを求める処理を行って、k=1が求まり、ステップS304でYESとなって、図6に示す現在値変更処理を開始する(ステップS309)。
いま、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=0、現在値C=0、選択肢の値V(k)=1であるので、図6の現在値変更処理において、ステップS201、S202、S203を経て、ステップS204で現在値C=1となり、両面印刷に関する変数duplexには関連変数が無いので、ステップS205では何も処理が行われずに正常終了する(ステップS206)。
そして、図11のステップS310に戻って、保存値Lを現在値Cとするが、この処理では、上述のように、保存値Lの値は変化しない。
したがって、両面印刷の設定は、両面印刷し、かつ、左とじ(両面印刷−左とじ)する状態「1」に戻る。
そして、プレゼンテーション層21は、データ層22の印刷設定を画面に反映し、図8に示したような印刷設定画面40aを、コンピュータ端末PCのディスプレイに画面表示させる。
次に、図4に示した機能制限設定画面30で、「両面・製本設定の変更を制限する」のチェックボックス30aにチェックが入れられ、「両面・製本印刷のみ可能」の強制限のチェックボックス31bにチェックが入れられると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、両面印刷に関する変数duplexの選択肢の値Vが「0」(両面印刷しない)を強制限するように依頼する。
この状態で、UIドライバ12は、図5に示した選択制限処理を実行するが、いま、両面印刷に関する変数duplexの状態は、図14に示すようになり、プレゼンテーション層21は、両面印刷に関する変数duplexの値を読み込んで、図8に示した印刷設定画面40aをコンピュータ端末PCのディスプレイに表示させる。
次に、ユーザが、両面印刷を「しない」に変更すると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、両面印刷に関する変数duplexの値を「0」(両面印刷しない)に変更するように依頼し、UIドライバ12は、図6に示した現在値変更処理を上述のように実行する。いま、k=0、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=2であるので、図6において、ステップS201でNOとなり、エラー終了となる。プレゼンテーション層21は、このエラーを検知して、図9に示したような警告画面50をコンピュータ端末PCのディスプレイに表示させる。したがって、ユーザは、両面印刷を「しない」に設定変更することはできない。
次に、ユーザが、印刷方法を、「ドキュメントボックスに蓄積する」に変更すると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、印刷方法に関する変数print_typeの値を「1」に変更するように依頼し、UIドライバ12は、図6に示した現在値変更処理を上述のように実行する。いま、k=1、選択可否条件式S(k)=1、選択制限R(k)=0、現在値C=0であるので、図6において、ステップS201、S202及びステップS203に移行して、現在値の一時保存値C’=0にセットし、ステップS204で、現在値C=1となる。また、印刷方法に関する変数print_typeの関連変数は、両面印刷に関する変数duplexであるので、ステップS205で両面印刷に関する変数duplexに対して、図11の処理を開始する。
いま、印刷方法に関する変数print_typeの現在値Cは「1」(ドキュメントボックスに蓄積)であり、両面印刷に関する変数duplexについては、図14に示したように、保存値L=1、現在値C=1であるので、i=1、j=1、選択可否条件式S(i)=0、選択制限R(i)=0である。したがって、図11において、ステップS301、S302を経て、ステップS303の処理を行うが、選択可否条件式S(k)==1&&選択制限R(k)==0を満たすインデックスkは存在せず、ステップS305に移行して、いま、制限状態W=2(強制限)であるので、エラー終了となる。
したがって、図6のステップS206で正常終了ではないので、印刷方法に関する現在値Cを、上記保存した現在値の一時保存値C’である「0」(通常印刷)に戻して、エラー終了となる。
すなわち、ユーザは、印刷方法を「通常印刷」から「ドキュメントボックスに蓄積する」に設定変更することができない。
プレゼンテーション層21は、このエラーを検知して、図9に示したような警告画面50をコンピュータ端末PCのディスプレイに表示させる。
このように、本実施例の印刷システム1は、CD等の記録媒体に記録されているプリンタドライバをコンピュータ端末PCに読み取らせて導入してプリンタドライバ14、特に、UIドライバ12を構築し、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目の設定値が変更されることで、先の設定項目の当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該他の設定項目の設定値と両立し得ない場合に、強制限方式と弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御している。
したがって、機能設定を、管理者等の意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
また、本実施例の印刷システム1は、設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限したとき、強制限方式と弱制限方式のいずれの制限方式で制限するかが設定項目毎に予め設定されている。
したがって、機能設定をより一層意図する状態でかつ操作性が良好な状態で制限することができ、利用性を向上させることができる。
なお、機能制限設定画面としては、図4に示した機能制限設定画面30のような画面構成に限るものではなく、例えば、図15に示すような機能制限設定画面32であってもよい。図15の機能制限設定画面32において、チェックボックス32a、32bが、それぞれ「できる限り両面・製本印刷を行う」の弱制限32cと、「常に不正コピー抑止印刷を行う」の強制限32dに対応している。ユーザが、チェックボックス32aにチェックを入れると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、両面印刷に関する変数duplexの選択肢Vを弱制限し、ユーザが、チェックボックス32bにチェックを入れると、プレゼンテーション層21は、データ層22に対して、不正コピーガードの選択肢Vを強制限する。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、各種機能を系統的に設定する際の機能設定制限を、機能設定目的に応じて適宜変更、例えば、印刷設定項目の強制限と弱制限を適宜変更する印刷設定装置等の機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体に適用することができる。
本発明の機能設定制御装置、機能設定制御方法、プリンタドライバ及び記録媒体の一実施例を適用した印刷システムのシステム構成図。 図1のUIドライバの機能構成図。 図2のUIドライバでの印刷設定に使用する変数の一例を示す図。 図2のUIドライバによる機能制限設定画面の一例を示す図。 図2のUIドライバによる機能選択制限処理を示すフローチャート。 図5のステップS107の現在値変更処理の詳細な処理を示すフローチャート。 図5の機能選択制限処理及び図6の現在値変更処理によって設定される両面印刷に関する変数の設定状態の一例を示す図。 図5の機能選択制限処理及び図6の現在値変更処理によって設定される印刷設定画面の一例を示す図。 図5の機能選択制限処理及び図6の現在値変更処理によってエラー発生時に表示される警告画面の一例を示す図。 図2のUIドライバによる機能制限設定画面の基本画面の一例を示す図。 図6の現在値変更処理のステップS205の関連変数変更通知処理の詳細な処理を示すフローチャート。 図5の機能選択制限処理、図6の現在値変更処理及び図11の関連変数変更通知処理によって設定される両面印刷に関する変数及び印刷方法に関する変数の設定状態の一例を示す図。 図5の機能選択制限処理、図6の現在値変更処理及び図11の関連変数変更通知処理によって設定される印刷設定画面の一例を示す図。 図5の機能選択制限処理、図6の現在値変更処理及び図11の関連変数変更通知処理によって設定される印刷設定画面の他の例を示す図。 図2のUIドライバによる機能制限設定画面の他の例を示す図。
符号の説明
1 印刷システム
PC コンピュータ端末
Pr プリンタ
10 OS
11 アプリケーション
12 UIドライバ
13 グラフィックドライバ
14 プリンタドライバ
15 GDI
16 スプーラ
17 ポートモニタ
21 プレゼンテーション層
22 データ層
23 トランスレーション層
30 機能制限設定画面
30a、30b チェックボックス
30c〜30f ラジオボタン
31a、31c 弱制限
31b、31d 強制限 32 機能制限設定画面
32a、32b チェックボックス
32c 弱制限
32d 強制限
40a 印刷設定画面
40b 基本設定画面
40c 編集画面
50 警告画面

Claims (5)

  1. 設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能な機能設定制御装置であって、所定の設定項目Aに対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該制限方式として、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目の設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することを特徴とする機能設定制御装置。
  2. 設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能な機能設定制御方法であって、所定の設定項目Aに対して設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該制限方式として、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目の設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することを特徴とする機能設定制御方法。
  3. 設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して印刷機能設定を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能なプリンタドライバであって、所定の設定項目Aに対する設定可能な設定値の選択肢が制限されていて、他の設定項目Bの設定値が設定値bに変更されることで、前記設定項目Aの当該制限された選択肢のいずれを設定値としても、当該設定項目Bの設定値bと両立し得ない場合に、当該設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を拒否する強制限方式と、前記設定項目Aの現在の設定値a1を保存して、当該設定項目Aの全ての選択肢の中から前記設定項目Bの設定値bと両立可能な設定値a2を選択して、当該選択した設定値a2に対する前記設定項目Bの設定値の設定値bへの変更を許可し、その後、当該設定項目Bの設定値b、または、その他の設定項目Cの設定値が変更されて、前記設定項目Aの設定値として前記設定値a1の設定が可能となった時点で、前記保存した設定値a1を当該設定項目Aの設定値として戻す弱制限方式との2種類の制限方式を適宜切り換えて項目設定を制御することを特徴とするプリンタドライバ。
  4. 前記機能設定制御装置、前記機能設定制御方法または前記プリンタドライバは、前記設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限したとき、前記強制限方式と前記弱制限方式のいずれの制限方式で制限するかが前記設定項目毎に予め設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の前記機能設定制御装置、前記機能設定制御方法または前記プリンタドライバ。
  5. 設定項目と当該設定項目で選択可能な設定値を設定して印刷機能設定制御を行うとともに、所定の設定項目に対して設定可能な設定値の選択肢を制限可能なプリンタドライバを記録する記録媒体であって、前記プリンタドライバとして、請求項3または請求項4記載のプリンタドライバを記録することを特徴とする記録媒体。
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