JP2007309470A - 重ね合わせ接着継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 別部材を必要とすることなく、接着剤層端部の応力、歪みを低減できる重ね合わせ接着継手の提供。
【解決手段】FRP製板材11と相手板材12とを重ね合わせ、接着剤層13を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手10であって、(1)FRP製板材の端部11aおよび相手板材の端部12bに接する接着剤層部分13a、13bの厚さを、厚くした、または、(2)FRP製板材の端部11aおよび相手板材の端部12bの曲げ剛性を、FRP製板材の一般部および相手板材の一般部の曲げ剛性よりも低下させた。これによって、接着剤層端部13a、13bの歪み、応力を小さくすることができ、重ね合わせ接着継手10の破壊強度、剥離強度を高めることが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、重ね合わせ接着継手に関し、FRP製板材と相手部材を重ね合わせ接着剤層を介して接合した重ね合わせ接着継手に関する。
2枚の板材を重ね合わせ接着剤で互いに接着した重ね合わせ接着継手では、重ね合わせ接着継手に曲げ力がかかった時に、2枚の板材間の接着剤層の端部の応力、歪みが接着剤層の端部以外の一般部の応力、歪みより大となり、接着剤層の端部から剥がれが生じやすい。
特開平10−68479号公報は、接着剤層端部の応力、歪みが増大することを抑制する目的で、重ね合わせ接着継手の端部近傍において、2枚の板材の接着剤層に接する側の表面と反対側の表面に当板を接着し、2枚の板材の、重ね合わせ接着継手の端部近傍の曲げ剛性を局部的に増大させた重ね合わせ接着継手を開示している。
特開平10−68479号公報
しかし、特開平10−68479号公報の重ね合わせ接着継手では、当板(別部材)を必要とするため、当板分、部品点数が増加する、当板を接着する工程が増える、当板分、重量が増加するという問題がある。
本発明の目的は、別部材を必要とすることなく、接着剤層端部の応力、歪みを低減できる重ね合わせ接着継手を提供することにある。
上記課題を解決する本発明はつぎの通りである。
(1) FRP製板材と相手板材とを重ね合わせ、接着剤層を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手であって、
接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分の厚さを、FRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分以外の接着剤層部分の厚さよりも厚くした、重ね合わせ接着継手。
(2) FRP製板材と相手板材とを重ね合わせ、接着剤層を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手であって、
接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部の曲げ剛性を、FRP製板材の端部および相手板材の端部以外のFRP製板材の一般部および相手板材の一般部の曲げ剛性よりも低下させた、重ね合わせ接着継手。
1つの重ね合わせ接着継手が、(1)の重ね合わせ接着継手と(2)の重ね合わせ接着継手の両方を具備してもよい。
上記(1)の重ね合わせ接着継手によれば、接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分の厚さを、FRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分以外の接着剤層部分の厚さよりも厚くしたので、接着剤層端部の歪みと応力を小さくすることができ、重ね合わせ接着継手の破壊強度(剥離強度)を高めることができる。FRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分の厚さを厚くすることにより接着剤層端部の歪みと応力を小さくするので、別部材を設けることを必要としない。
上記(2)の重ね合わせ接着継手によれば、接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部の曲げ剛性を、FRP製板材の端部および相手板材の端部以外のFRP製板材の一般部および相手板材の一般部の曲げ剛性よりも低下させたので、FRP製板材の端部および相手板材の端部が接着剤層端部に追従して変形できる程度が増し、接着剤層端部の歪みと応力を小さくすることができ、重ね合わせ接着継手の破壊強度(剥離強度)を高めることができる。FRP製板材の端部および相手板材の端部以外のFRP製板材の一般部および相手板材の一般部の曲げ剛性よりも低下させることにより接着剤層端部の歪みと応力を小さくするので、別部材を設けることを必要としない。
以下に、本発明の重ね合わせ接着継手を、図1〜図9を参照して説明する。
図1〜図6は本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手(後述する構造S1 を含む継手)を示し、図7〜図9は本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手(後述する構造S2 を含む継手)を示す。図1〜図9中、図1〜図4、図7の重ね合わせ接着継手は、後述する構造S1 と後述する構造S2 の両方を含む。図10は本発明の実施形態1、2の適用可能対象例(ただし、適用対象例は図10のものに限るものではない)を示す。
本発明の実施形態1、2にわたって共通する、または類似する構成部分には本発明の実施形態1、2にわたって同じ符号を付してある。
〔本発明の実施形態1〕
まず、本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手の構成とその作用、効果を、図1〜図6、図10を参照して説明する。
本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手10は、FRP製板材11と相手板材12とを重ね合わせ、接着剤層13を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手である。相手板材12はFRP製であってもよいし、あるいはFRP製でなくてもよく、FRP製でない場合は、金属製、たとえばアルミ合金製、であってもよい。FRPは炭素繊維を含むCFRPであってもよいし、あるいはガラス繊維を含むGFRPであってもよい。FRP製板材11と相手板材12も重ね合わせ接着継手10部位で板材であればよく、重ね合わせ接着継手10以外の部位では板状でなくてもよい。接着剤は、たとえばエポキシである。
図10は、重ね合わせ接着継手10が自動車ボデーに適用された場合を示している。ただし、重ね合わせ接着継手10の適用対象例は、図10の例に限るものではない。
図10の例では、FRP製板材11がフロア板材であり、相手板材12がサイドメンバー15からフロア板材端部下部に延びてくる板材部分、またはセンタートンネル16からフロア板材端部下部に延びてくる板材部分である。FRP製板材11が相手板材12の上に置かれてFRP製板材11端部で相手板材12と重ね合わされ、FRP製板材11と相手板材12の間にある接着剤の層(以下、接着剤層という)13によって接着、固定される。接着剤層13の両端は、FRP製板材11の端部および相手板材12の端部と同じ位置かそれより外側の位置にある。FRP製板材11と相手板材12との間は接着剤層13で埋められている。
重ね合わせ接着継手10の、板材11、12沿面方向の、一端を10a、他端を10bとする。重ね合わせ接着継手10の端部10a側のFRP製板材11の端部を11aとし、重ね合わせ接着継手10の端部10a側の接着剤層13の端部を13aとする。また、重ね合わせ接着継手10の端部10b側の相手板材12の端部を12bとし、重ね合わせ接着継手10の端部10b側の接着剤層13の端部を13bとする。板材11、12の端部11a、12bは、最端から板材11、12の厚さtの0.5t〜5tの範囲(たとえば、1t〜1.5t)とすることができる。
重ね合わせ接着継手10は、重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造Sを具備している。接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造Sは、接着剤層13、または板材11、12、または接着剤層13と板材11、12に設けられており、すなわち重ね合わせ接着継手10自体に設けられている。
以上の構成は、本発明の実施形態1以外の実施形態にも適用される。
本発明の実施形態1の、接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造Sは、接着中心14から離れたFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bに接する接着剤層部分(接着剤層端部)13a、13bの厚さを、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bに接する接着剤層部分13a、13b以外の接着剤層部分(接着剤層一般部)13cの厚さよりも厚くする構造S1 を含む。ただし、後述する構造S2 を併せ具備してもよい。
接着剤層端部13a、13bの厚さを接着剤層一般部13cの厚さよりも厚くすることにより、重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みεが低減できる原理を、図2の13b部位を例にとって説明する。図2は、図10で乗員の荷重がフロアにかかった時に、重ね合わせ接着継手10にかかる曲げ力Mと引張力Tも併せ示してある。
図2において、FRP製板材11の変形により接着剤層13の端部13bが歪み、接着剤層13の端部13bの歪みにより相手部材12が変形する。接着剤層13の端部13bの厚さが厚くされれば接着剤層13の端部13bのバネ定数を低くする効果を生じ、結果として、接着剤層13の端部13bの歪みεを低減させることができる。すなわち、接着剤層端部13a、13bの厚さを接着剤層一般部13cの厚さよりも厚くすることにより、重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みεは小さくなる。
接着剤層端部13a、13bの応力σは接着剤層端部13a、13bの歪みと比例関係にある(比例係数は接着剤のヤング率E)ので、接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくすることで接着剤層端部13a、13bの応力σは小さくなり、接着強度が向上される。
接着剤層端部13a、13bの厚さを接着剤層一般部13cの厚さよりも厚くする構造は、図3〜図6のどの構造によってもよい。
図3の構造(図1と同じ構造)では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって直線テーパ状に減少し(テーパはFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの、接着剤層13に接する側の面に設けられている)、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって直線テーパ状に増大している。図3の構造は、後述する、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって減少する構造S2 も具備している。
図4の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって湾曲状に減少し(湾曲面はFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの、接着剤層13に接する側の面に設けられている)、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって湾曲状に増大している。図4の構造は、後述する、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって減少する構造S2 も具備している。
図5の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって一定かまたはほぼ一定で、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって湾曲状に増大している。
図6の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって一定かまたはほぼ一定で、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって直線テーパ状に増大している。
つぎに、本発明の実施形態1の作用、効果を説明する。
重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造Sが重ね合わせ接着継手10自体に設けられているので、別部材を設けることを必要としない。そのため、別部材を設けた場合の問題である、部品点数の増加、作業工数の増加、重量増大等の問題は生じない。
以上の作用、効果は、本発明の実施形態1以外の実施形態にも適用される。
本発明の実施形態1では、接着剤層端部13a、13bの厚さを厚くすることで同じ変位(伸び)に対する接着剤層13の歪みは小さくなる。
ε=Δt/t
ここで、
ε:接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の歪み
t:接着剤層端部13a、13bの厚さ
Δt:接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の伸び
上式からわかるように、tを(接着剤層一般部13cの厚さより)大とすることにより、接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の歪みεが小さくなり、接着剤層端部13a、13bの応力σも小さくなる。その結果、重ね合わせ接着継手10の破壊強度(剥離強度)を、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層一般部13cの厚さと同じで増大されていない場合(従来)に比べて、高めることができる。
〔本発明の実施形態2〕
つぎに、本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手10を、図7〜図9、(図1〜図4は構造S2 を含むので実施形態2の説明にも適用される)を参照して説明する。
本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手10の、接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造Sは、接着中心14から離れたFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの曲げ剛性を、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12b以外のFRP製板材の一般部11cおよび相手板材12の一般部12cの曲げ剛性よりも低下させた構造S2 を含む。ただし、前述の構造S1 を併せ具備してもよい。
FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの曲げ剛性を、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12b以外のFRP製板材の一般部11cおよび相手板材12の一般部12cの曲げ剛性よりも低下させることにより、重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みεが低減できる原理を、図2のb部位を例にとって説明する。
図2において、FRP製板材11の変形により接着剤層13の端部13bが歪み、接着剤層13の端部13bの歪みにより相手部材12が変形する。相手板材12の端部12bは曲げ剛性を低下させてあるので、相手板材12の端部12bが接着剤層13の端部13bの変形に追従して接着剤層13側に変形(塑性変形である場合を含む)し、接着剤層13の端部13bの歪みが小さくなる。もしも相手板材12の端部12bの曲げ剛性を低下させてなければ(相手板材12が薄金属板である場合は曲げ剛性は低いが、相手板材12がCFRPの場合は曲げ剛性が大きいので、端部の板厚を薄くする等の、曲げ剛性を低下させる構造が施されていなければ)、相手板材12の端部12bが変形しにくく、接着剤層13の端部13bの歪み、応力が大きくなって、接着剤層13の端部13bの剥離が生じるおそれがあるが、相手板材12の端部12bは曲げ剛性を低下させてあるので、重ね合わせ接着継手10に曲げ力Mがかかった時に生じる接着剤層端部13a、13bの歪みε、および応力σは小さくなり、剥離が生じることが防止または抑制される。
FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの曲げ剛性を、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12b以外のFRP製板材の一般部11cおよび相手板材12の一般部12cの曲げ剛性よりも低下させる構造は、図3、図7〜図9のどの構造によってもよい。
図3の構造(図1と同じ構造)では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって直線テーパ状に減少し(テーパはFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの、接着剤層13に接する側の面に設けられている)、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって直線テーパ状に増大している。図3の構造は、前述した本発明の実施形態1の、接着剤層13の端部13a、13bの厚さが最端に向かって増大する構造S1 も具備している。
図7の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さが最端に向かって段付き状に減少し(段付き状の厚さの減少はFRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの、接着剤層13に接する側の面に設けられている)、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層13の最端に向かって段付き状に増大している。図7の構造は、前述した本発明の実施形態1の、接着剤層13の端部13a、13bの厚さが最端に向かって増大する構造S1 も具備している。
図8の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さは最端に向かって一定であり、接着剤層端部13a、13bの厚さも接着剤層13の最端に向かって一定であるが、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの幅(板厚と直交する方向の幅)が最端に向かって徐々にまたは段階状に減少している。
図9の構造では、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの厚さは最端に向かって一定であり、接着剤層端部13a、13bの厚さも接着剤層13の最端に向かって一定であるが、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12(相手部材12がFRP製である場合)の端部12bにおける強化繊維の配向が、端部11aと端部12bを結ぶ方向と直交する方向に向けられており、FRP製板材11の一般部11cおよび相手板材12の一般部12cにおける強化繊維の配向が、端部11aと端部12bを結ぶ方向に向けられている。ただし、強化繊維の配向が端部11aと端部12bを結ぶ方向と直交する方向に向けられる部分は、端部11aおよび端部12bの厚さ方向の全体としてもよいし、あるいは、端部11aおよび端部12bの厚さ方向の一部としてもよい。一部とする場合は、強化繊維の配向方向を、接着剤13に接触する面と反対側の面に近い部位のみ端部11aと端部12bを結ぶ方向と直交する方向にし、残りの部位は強化繊維の配向方向を端部11aと端部12bを結ぶ方向と同じ方向とする。
つぎに、本発明の実施形態2の作用、効果を説明する。
FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bの曲げ剛性を、それぞれ、一般部11cおよび12cの曲げ剛性より小さくすることで、FRP製板材11の端部11aおよび相手板材12の端部12bが接着剤層13の端部13a、13bの変位に追従して変位し、その結果、接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の伸びΔtが低減され、接着剤層13の端部13a、13bの歪みが小さくなる。
ε=Δt/t
ここで、
ε:接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の歪み
t:接着剤層端部13a、13bの厚さ
Δt:接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の伸び
上式からわかるように、Δtを小とすることにより、接着剤層端部13a、13bの厚さ方向の歪みεが小さくなり、εに比例する接着剤層端部13a、13bの応力σも小さくなる。その結果、重ね合わせ接着継手10の破壊強度(剥離強度)を、接着剤層端部13a、13bの厚さが接着剤層一般部13cの厚さと同じで増大されていない場合(従来)に比べて、高めることができる。
本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手(構造S1 をもつ継手)の断面図である(ただし、図1は構造S2 も具備している継手を示す)。 図1の重ね合わせ接着継手で接着剤層端部の歪みが小さくなる原理を示す重ね合わせ接着継手の断面図である。 図1の重ね合わせ接着継手で接着剤層端部にかかる荷重(曲げ力、引張力)を追加して示した重ね合わせ接着継手の断面図である。 本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手(構造S1 をもつ継手)の変形例の断面図である(ただし、図4は構造S2 も具備している継手を示す)。 本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手のもう一つの変形例の断面図である。 本発明の実施形態1の重ね合わせ接着継手のさらにもう一つの変形例の断面図である。 本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手(構造S2 をもつ継手)の断面図である(ただし、図7は構造S1 も具備している継手を示す)。 本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手のもう一つの変形例の断面図である。 本発明の実施形態2の重ね合わせ接着継手のさらにもう一つの変形例の断面図である。 本発明の重ね合わせ接着継手の適用対象例の断面図である。
符号の説明
10 重ね合わせ接着継手
10a 重ね合わせ接着継手の一端
10b 重ね合わせ接着継手の他端
11 FRP製部材
11a FRP製部材端部
11c FRP製部材一般部
12 相手部材
12b 相手部材端部
12c 相手部材一般部
13 接着剤層
13a 接着剤層端部
13b 接着剤層端部
13c 接着剤層一般部
14 接着中心
15 サイドメンバー
16 センタートンネル
S 接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造
1 接着剤層端部13a、13bの厚さを増大することにより接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造
2 FRP製部材と相手部材の端部の曲げ剛性を低減することにより接着剤層端部13a、13bの歪みεを小さくする構造

Claims (2)

  1. FRP製板材と相手板材とを重ね合わせ、接着剤層を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手であって、
    接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分の厚さを、FRP製板材の端部および相手板材の端部に接する接着剤層部分以外の接着剤層部分の厚さよりも厚くした、重ね合わせ接着継手。
  2. FRP製板材と相手板材とを重ね合わせ、接着剤層を介して互いに接着する重ね合わせ接着継手であって、
    接着中心から離れたFRP製板材の端部および相手板材の端部の曲げ剛性を、FRP製板材の端部および相手板材の端部以外のFRP製板材の一般部および相手板材の一般部の曲げ剛性よりも低下させた、重ね合わせ接着継手。
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