JP2007309218A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料カット復帰後にトルクショックを防止し、不安定な燃焼時間を短縮すること。
【解決手段】自動車に搭載されたエンジン1の動力は、トルクコンバータ11及び自動変速機12等を介して駆動輪14に伝達される。エンジン1に設けられたインジェクタ7は、エンジン減速時には燃料カットのために燃料供給が停止され、燃料カット復帰時には燃料供給が再開される。電子制御装置(ECU)30は、エンジン1に設けられた点火プラグ8による点火時期をエンジン運転状態に基づき制御すると共に、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させるよう点火プラグ8を制御する。ECU30は、燃料カットからの復帰後にエンジン回転速度とトルクコンバータ回転速度との大きさが逆転する逆転時期を推定し、その推定された逆転時期にて点火時期を遅角させるよう点火プラグ8を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車に搭載されたエンジン1の動力は、トルクコンバータ11及び自動変速機12等を介して駆動輪14に伝達される。エンジン1に設けられたインジェクタ7は、エンジン減速時には燃料カットのために燃料供給が停止され、燃料カット復帰時には燃料供給が再開される。電子制御装置(ECU)30は、エンジン1に設けられた点火プラグ8による点火時期をエンジン運転状態に基づき制御すると共に、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させるよう点火プラグ8を制御する。ECU30は、燃料カットからの復帰後にエンジン回転速度とトルクコンバータ回転速度との大きさが逆転する逆転時期を推定し、その推定された逆転時期にて点火時期を遅角させるよう点火プラグ8を制御する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、内燃機関の運転状態に基づき内燃機関の点火時期を制御すると共に、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させる内燃機関の点火時期制御装置に関する。
従来より、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載された点火時期制御装置が知られている。この装置は、内燃機関(エンジン)の減速時に行われる燃料カットからの復帰と同時に、点火時期を遅角させ、その遅角値をエンジン回転速度が上昇するまで保持することで、エンジンの発生トルクを低減させる。その後、この制御装置は、エンジン回転速度が上昇した後、エンジン回転速度とトルクコンバータ回転速度との比に基づく可変値により点火時期の遅角値を減衰させるようになっている。
ところが、特許文献1に記載の点火時期制御装置では、燃料カットからの復帰直後に点火時期を遅角させているので、可燃混合気の燃焼が不安定になる時間が長引くおそれがあり、点火時期遅角後にトルクショックが発生する傾向があった。このため、エンジンの排気エミッションとドライバビリティが悪化する懸念があった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料カットからの復帰後にトルクショックを防止し、不安定な燃焼時間を短縮することを可能とした内燃機関の点火時期制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、燃焼室を含む内燃機関と、内燃機関は、その動力が少なくともトルクコンバータと自動変速機を介して駆動輪に伝達されるよう構成されることと、燃焼室に供給される可燃混合気に点火する点火手段と、可燃混合気は、燃料供給手段により供給される燃料と空気とから形成されることと、燃料供給手段は、内燃機関の減速時に燃料カットを行うために燃料供給が停止され、燃料カットからの復帰時に燃料供給が再開されるよう構成されることと、点火手段による点火時期を内燃機関の運転状態に基づき制御するための点火時期制御手段と、点火時期制御手段は、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させるよう点火手段を制御することとを備えた内燃機関の点火時期制御装置において、燃料カットからの復帰後に内燃機関の回転速度とトルクコンバータの回転速度との大きさが逆転する逆転時期を推定するための逆転時期推定手段を備え、点火時期制御手段は、推定された逆転時期にて点火時期を遅角させるよう点火手段を制御することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、車両に搭載された内燃機関の動力は、少なくともトルクコンバータ及び自動変速機を介して駆動輪に伝達される。ここで、内燃機関の減速時には燃料カットを行うために燃料供給手段による燃料供給が停止され、燃料カットからの復帰時には燃料供給手段による燃料供給が再開される。燃料供給手段により供給された燃料を含む可燃混合気は、内燃機関にて点火手段により点火される。この点火時期は、点火時期制御手段により、内燃機関の運転状態に基づき制御されると共に、燃料カットからの復帰後には、点火時期を遅角させるよう点火手段が制御される。ここで、燃料カットが行われるときには、内燃機関が惰性運転することにより、内燃機関の回転速度よりもトルクコンバータの回転速度の方が大きくなり、燃料カットからの復帰後には、内燃機関が自力運転することにより、内燃機関の回転速度の方がトルクコンバータの回転速度よりも大きくなる。このため、燃料カットからの復帰時には、内燃機関の回転速度がトルクコンバータの回転速度に逆転して大きくなり、その逆転に伴いトルクショックが発生するおそれがある。上記発明の構成によれば、燃料カットからの復帰後に内燃機関の回転速度とトルクコンバータの回転速度との大きさが逆転する逆転時期が逆転時期推定手段により推定され、その推定された逆転時期にて点火時期を遅角させるよう点火手段が点火時期制御手段により制御される。従って、推定された逆転時期に点火時期を遅角させることにより、燃料カットからの復帰直後から点火時期を遅角させるよりも遅角期間が短くなると共に、遅角の開始時期が、内燃機関の回転速度とトルクコンバータの回転速度との大きさが逆転するタイミングに近付けられる。
請求項1に記載の発明によれば、燃料カットからの復帰後にトルクショックを防止することができ、可燃混合気の不安定な燃焼時間を短縮することができる。このため、内燃機関のドライバビリティと排気エミッションを改善することができる。
以下、本発明における内燃機関の点火時期制御装置を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、内燃機関の点火時期制御装置を含み、車両としての自動車に搭載されたエンジンシステムを概略構成図により示す。周知の構造を有する多気筒の内燃機関(エンジン)1は、吸気通路2を通じて供給される燃料と空気との可燃混合気を、各気筒の燃焼室で爆発・燃焼させ、その燃焼後の排気を排気通路3を通じて排出させることにより、ピストン(図示しない)を動作させてクランクシャフト4を回転させ、動力を得るようになっている。この実施形態で、クランクシャフト4の動力は、トルクコンバータ11、自動変速機12及びプロペラシャフト13等を介して駆動輪14に伝達されるよう構成される。
トルクコンバータ11は、周知の構造を有し、作動流体を介して動力を伝達する装置であり、トルク増幅機能を有する。トルクコンバータ11は、駆動側のポンプ羽根車11aと、被駆動側のタービン羽根車11bと、ケースに固定されたステータ羽根車11cとを含む。各羽根車11a〜1cは、作動流体の中にあってこれを媒介としてトルク伝達するように構成される。ポンプ羽根車11aが伝達し得るトルクは、駆動側と被駆動側の回転速度の比により変化し、被駆動側(出力側)に加わる負荷に応じて無段階に変速が行われる。自動変速機12は、周知の構造を有し、発進操作及び変速操作を自動的に行う変速機である。
吸気通路2に設けられたスロットルバルブ5は、同通路2を流れて各気筒に吸入される空気量(吸気量)QAを調節するために開閉される。このバルブ5は、運転席に設けられたアクセルペダル6の操作に連動して作動する。スロットルバルブ5に対して設けられたスロットルセンサ21は、このバルブ5の開度(スロットル開度)TAを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。吸気通路2に設けられたエアフローメータ22は、吸気通路2を流れる吸気量QAを計測し、その計測値に応じた電気信号を出力する。
各気筒に対応して設けられた燃料噴射弁(インジェクタ)7は、各気筒の吸気ポートに燃料を噴射供給する。各インジェクタ7には、燃料タンク、燃料ポンプ及び燃料パイプ等より構成される燃料供給装置(図示略)により燃料が圧送される。燃料供給装置及びインジェクタ7は、本発明の燃料供給手段に相当する。
各気筒に対応してエンジン1に設けられた点火プラグ8は、イグナイタ9から出力される高電圧を受けて点火動作をする。各点火プラグ8の点火時期は、イグナイタ9による高電圧の出力タイミングにより決定される。点火プラグ8及びイグナイタ9は、本発明の点火手段に相当する。
エンジン1に設けられたエンジン回転速度センサ23は、クランクシャフト4の角速度、即ち、エンジン回転速度NEを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられ水温センサ24は、エンジン1の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。また、トルクコンバータ11に設けられたタービン回転速度センサ25は、被駆動側のタービン羽根車11bの回転速度(タービン回転速度)NTを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。自動変速機12に設けられた車速センサ26は、自動変速機12の出力軸12aの回転速度を自動車の走行速度(車速)SPDとして検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
この実施形態で、前述したスロットルセンサ21、エアフローメータ22、エンジン回転速度センサ23、水温センサ24、タービン回転速度センサ25及び車速センサ26は、エンジン1又は自動車の運転状態を検出するための運転状態検出手段に相当する。
この実施形態で、電子制御装置(ECU)30は、スロットルセンサ21、エアフローメータ22、エンジン回転速度センサ23、水温センサ24、タービン回転速度センサ25及び車速センサ26から出力される各種信号を入力する。ECU30は、これらの入力信号に基づいて燃料噴射制御及び点火時期制御等を実行し、各インジェクタ7及びイグナイタ9を制御する。
ここで、燃料噴射制御とは、エンジン1の運転状態に応じて各インジェクタ7を制御することにより、燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御することである。この実施形態では、ECU30は、燃料噴射制御の処理の一つとして、エンジン1の減速時には、燃料カットを行うために燃料供給が停止され、燃料カットからの復帰時には、燃料供給が再開されるように各インジェクタ7を制御するようになっている。すなわち、ECU30は、アクセルペダル6が踏み戻され、スロットルバルブ5が開き状態から全閉となり、エンジン1が減速状態に入ったときは、燃料節約と排気系の過熱防止のために、インジェクタ7を遮断して燃料カットを行うようになっている。そして、ECU30は、燃料カットの状態から再びアクセルペダル6が操作されたり、エンジン回転速度NEがエンストを招来する程度まで低下したりすることにより、インジェクタ7を再び開弁させて燃料カットからの復帰を行うようになっている。このように、エンジン1の減速時には燃料カットを行うためにインジェクタ7からの燃料供給が停止され、燃料カットからの復帰時にはインジェクタ7からの燃料供給が再開されるように構成される。点火時期制御とは、エンジン1の運転状態に応じてイグナイタ9を制御することにより、各点火プラグ8による点火時期を制御することである。
この実施形態で、ECU30は、本発明の点火時期制御手段及び逆転時期推定手段に相当する。ECU30は中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びバックアップRAM等よりなる周知の構成を備えたものである。ROMは、前述した各種制御に係る所定の制御プログラムを予め記憶している。ECU(CPU)30は、これらの制御プログラムに従って前述した各種制御を実行する。
次に、ECU30が実行する点火時期制御のうち、燃料カットからの復帰時に行う点火時期遅角制御の処理内容につき、図2に示すフローチャートを参照して説明する。ECU30は、上記ルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。
エンジン1の運転時において、ステップ100で、ECU30は、前回が燃料カット中であり、かつ、特定条件で燃料カットからの復帰が成立したか否かを判断する。ここで、特定条件として、アクセルペダル6が操作されることでスロットル開度TAが所定値以上になったとき、あるいは、エンジン回転速度NEがエンストを招来する所定値以下に低下したときが該当する。この判断結果が肯定である場合、ステップ110で、ECU30は、燃料カット復帰後遅角カウンタCfcrtnをカウントアップする。一方、上記判断結果が否定である場合、ステップ120で、ECU30は、燃料カット復帰後遅角カウンタCfcrtnをクリアする。
その後、ステップ110又はステップ120から移行してステップ130で、ECU30は、前回の制御周期におけるエンジン回転速度NEと、今回の制御周期におけるエンジン回転速度NEとの差を、エンジン回転速度変化量ΔNEとして算出する。
続いて、ステップ140で、ECU30は、燃料カット復帰後遅角カウンタCfcrtnが所定の判定値DL1以上であり、かつ、エンジン回転速度変化量ΔNEが「0」以上であるか否かを判断する。ここで、判定値DL1として、例えば「0〜1秒」を当てはめることができる。この判断結果が肯定である場合、ステップ150で、ECU30は、変化量上昇カウンタCdlneをカウントアップする。一方、上記判断結果が否定である場合、ステップ160で、ECU30は、変化量上昇カウンタCdlneをクリアする。
その後、ステップ150又はステップ160から移行してステップ170で、ECU30は、変化量上昇カウンタCdlneが所定の判定値DL2以上であり、かつ、エンジン回転速度NEがタービン回転速度NTよりも小さいか否かを判断する。ここで、判定値DL2として、例えば「0〜1秒」を当てはめることができる。
ステップ170の判断結果が肯定である場合、ステップ180で、ECU30は、遅角制御禁止中でなく、冷却水温THWが所定の判定値WT以上であり、かつ、車速SPDが所定の判定値V1以上であるか否かを判断する。ここで、判定値WTは、遅角制御を許可できる水温であり、例えば「40〜80℃」を当てはめることができる。また、判定値V1は、遅角制御を許可できる車速であり、例えば「20〜60km/h」を当てはめることができる。
ステップ180の判断結果が肯定である場合、ステップ190で、ECU30は、燃料カット復帰時遅角制御を実行した後、次回の制御周期へ移行する。すなわち、ECU30は、燃料カットからの復帰後にエンジン回転速度NEが上昇に転じてから極大値に達するまでの所定時間(判定値DL2)が経過しており、かつ、エンジン回転速度NEがタービン回転速度NTよりも小さく、かつ、遅角制御を許容できるという条件を満たすときに、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させるために、イグナイタ9を所定の遅角時期に基づいて制御することにより、点火プラグ8を動作させて可燃混合気の点火時期を遅角させる。
一方、ステップ170又はステップ180の判断結果が否定である場合、ステップ190の処理をすることなく、次回の制御周期へ移行する。
ここで、上記した燃料カット復帰時における点火時期制御に係る各種パラメータの挙動を図3にタイムチャートにより示す。図3において、時刻t1で、燃料カットがOFFとなる、すなわち燃料カットから復帰すると、燃料カット復帰後遅角カウンタCfcrtnがカウントアップを開始する。その後、燃料カットからの復帰によりエンジン1が自力運転して緩やかに加速し始める。その後、時刻t2で、同カウンタCfcrtnが所定の判定値DL1以上となり、かつ、エンジン回転速度変化量ΔNEが「0」以上になると、変化量上昇カウンタCdlneがカウントアップを開始する。そして、時刻t3で、同カウンタCdlneが所定の判定値DL2以上となり、かつ、エンジン回転速度NEがトルクコンバータ回転速度NTよりも小さい状態であると、間もなく両回転速度NE,NTが逆転するものとして、点火時期が遅角される。図3から明らかなように、本実施形態によれば、燃料カットからの復帰後に点火時期を遅角させる時期が、エンジン回転速度NEがトルクコンバート回転速度NTと逆転する時期に近づき、しかも、遅角制御を実行する期間が、従来例のそれよりも短くなっていることが分かる。
以上説明したこの実施形態の点火時期制御装置によれば、自動車に搭載されたエンジン1の動力は、トルクコンバータ11、自動変速機12及びプロペラシャフト13等を介して駆動輪14に伝達されるようになっている。ここで、エンジン1の減速時には、燃料カットを行うためにインジェクタ7による燃料供給が停止され、燃料カットからの復帰時にはインジェクタ7による燃料供給が再開される。インジェクタ7により供給された燃料を含む可燃混合気は、エンジン1の燃焼室にて点火プラグ8により点火される。この点火プラグ8による点火時期は、ECU30により、エンジン1の運転状態に基づき制御されると共に、燃料カットからの復帰後には、点火時期を遅角させるようイグナイタ9を介して点火プラグ8が制御されるようになっている。
ここで、燃料カットが行われるとき、すなわち、エンジン1の減速時には、エンジン1が惰性運転することにより、エンジン回転速度NEよりもトルクコンバータ回転速度NTの方が大きくなり、燃料カットからの復帰後には、エンジン1が自力運転することにより、エンジン回転速度NEの方がトルクコンバータ回転速度NTよりも大きくなる。このため、燃料カットからの復帰時には、エンジン回転速度NEがトルクコンバータ回転速度NTと逆転して大きくなり、その逆転に伴いトルクショックが発生するおそれがある。しかしながら、この実施形態の点火時期制御装置によれば、燃料カットからの復帰後にエンジン回転速度NEとトルクコンバータ回転速度NTとの大きさが逆転する逆転時期(図3の時刻t3)がECU30により推定され、その推定された逆転時期にて点火時期を遅角させるようECU30によりイグナイタ9及び点火プラグ8が制御される。従って、推定された逆転時期にて点火時期を遅角させることにより、燃料カットからの復帰直後から点火時期を遅角させるよりも遅角期間が短くなり、遅角の開始時期が、エンジン回転速度NEとトルクコンバータ回転速度NTとの大きさが逆転するタイミングに近付けられる。この結果、燃料カットからの復帰後にトルクショックを防止することができ、エンジン1及び自動車のドライバビリティを向上させることができる。併せて、燃焼室での可燃混合気の不安定な燃焼時間を短縮することができ、エンジン1の排気エミッションを改善することができる。
尚、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
例えば、前記実施形態では、逆転時期を推定するために使用される各判定値DL1,DL2の数値は、エンジンの型式や排気量に応じて適宜変更してもよい。
1 エンジン(内燃機関)
7 インジェクタ(燃料供給手段)
8 点火プラグ(点火手段)
9 イグナイタ(点火手段)
11 トルクコンバータ
12 自動変速機
14 駆動輪
30 ECU(点火時期制御手段、逆転時期推定手段)
7 インジェクタ(燃料供給手段)
8 点火プラグ(点火手段)
9 イグナイタ(点火手段)
11 トルクコンバータ
12 自動変速機
14 駆動輪
30 ECU(点火時期制御手段、逆転時期推定手段)
Claims (1)
- 車両に搭載された内燃機関と、
前記内燃機関は、その動力が少なくともトルクコンバータ及び自動変速機を介して駆動輪に伝達されるよう構成されることと、
前記内燃機関に燃料を供給するための燃料供給手段と、
前記燃料供給手段は、前記内燃機関の減速時には燃料カットを行うために燃料供給が停止され、前記燃料カットからの復帰時には燃料供給が再開されるよう構成されることと、
前記内燃機関にて前記燃料供給手段により供給された燃料を含む可燃混合気に点火するための点火手段と、
前記点火手段による点火時期を前記内燃機関の運転状態に基づき制御すると共に、前記燃料カットからの復帰後に前記点火時期を遅角させるよう前記点火手段を制御する点火時期制御手段と
を備えた内燃機関の点火時期制御装置において、
前記燃料カットからの復帰後に前記内燃機関の回転速度と前記トルクコンバータの回転速度との大きさが逆転する逆転時期を推定するための逆転時期推定手段を備え、前記点火時期制御手段は、前記推定された逆転時期にて前記点火時期を遅角させるよう前記点火手段を制御することを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139161A JP2007309218A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139161A JP2007309218A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007309218A true JP2007309218A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38842310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006139161A Withdrawn JP2007309218A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007309218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057600A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Toyota Motor Corp | 車載内燃機関の制御装置 |
-
2006
- 2006-05-18 JP JP2006139161A patent/JP2007309218A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012057600A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Toyota Motor Corp | 車載内燃機関の制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090804 |