JP2007308090A - 負圧式倍力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リザーバと連通してシリンダに開口するポートとシリンダとの連通面積を減少させることにより、温度が高いときにもブレーキ作動初期にマスタシリンダのピストンから弁機構に十分な反力が伝達されるようにし、弁機構の振動や異音等の発生を防止する。
【解決手段】 温度が高いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときに出力部材により後退を規制されるマスタシリンダのピストンの停止位置が、停止位置変位手段により前方に変位され、リザーバと連通してシリンダに開口するポートとピストンとの連通面積が減少される。温度が低いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときにピストンの停止位置が前方に変位されることがなく、ポートとシリンダとの連通面積が広く維持される。
【選択図】 図1
【解決手段】 温度が高いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときに出力部材により後退を規制されるマスタシリンダのピストンの停止位置が、停止位置変位手段により前方に変位され、リザーバと連通してシリンダに開口するポートとピストンとの連通面積が減少される。温度が低いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときにピストンの停止位置が前方に変位されることがなく、ポートとシリンダとの連通面積が広く維持される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用の負圧式倍力装置に関し、特に、リザーバに貯留されたブレーキ液をマスタシリンダのシリンダに開口するポートを介してポンプにより汲み上げてホイールシリンダに供給可能な液圧発生装置を備えたブレーキ装置に適した負圧倍力装置に関するものである。
従来一般に、負圧式倍力装置は、ブースタシェル内に前後方向に進退可能に設けられ圧力空間を変圧室と負圧室とに区画する区画部材と、該区画部材に結合されたバルブピストンと、該バルブピストンに前後方向に相対移動可能に装架されバルブピストンの前進によりマスタシリンダのピストンを押動する出力部材と、該ピストンから出力部材に伝達される反力の一部を入力部材に伝達する反力付与手段と、バルブピストン内に設けられて流路の切換えを行なう弁機構とを備え、該弁機構は、バルブピストンに形成された環状の負圧弁座と、バルブピストンに摺動自在に嵌合されたプランジャと、このプランジャに形成された環状の大気弁座と、負圧弁座及び大気弁座に着座する弁体と、負圧弁座と弁体とが接触する負圧弁よりも外側の空間に連通する負圧通路と、大気弁座と弁体とが接触する大気弁よりも内側の空間に連通する大気通路と、負圧弁と大気弁との間の空間に連通する変圧通路とを備えている。上述した構成を有する負圧式倍力装置の非作動時には、弁体はプランジャに形成された大気弁座に着座して大気弁を閉弁することで大気通路と変圧通路との連通を遮断するとともに、負圧弁座から離座して負圧弁を開弁することで負圧通路と変圧通路とを連通させている。この状態では、負圧式倍力装置の区画部材の前後に形成された負圧室と変圧室とは負圧通路と変圧通路とを介して相互に連通されるので、区画部材に圧力差が作用することがなく、バルブピストン及びプランジャは非作動位置に停止している。負圧式倍力装置の作動時には、弁体はプランジャに形成された大気弁座から離座して大気弁を開弁することで大気通路と変圧通路とを連通させるとともに、負圧弁座に着座して負圧弁を閉弁することで負圧通路と変圧通路との連通を遮断する。この状態では、負圧式倍力装置の区画部材の後方に画成される変圧室は変圧通路と大気通路を介して大気に連通されるので、区画部材に圧力差が作用して、区画部材が前進される。
ところで、このような負圧式倍力装置は、反力付与手段の作用によりブレーキペダルへの入力とマスタシリンダのピストンからの反力とがバランスするように弁機構が作動して入力を倍力するものであるが、ブレーキ作動初期にピストンからの反力が小さいと、負圧弁と大気弁がともに閉弁状態となる弁機構のサーボバランス状態が不安定となって振動や異音が発生する等の不具合が生じる。つまり、ピストンからの反力が小さいと、大気弁を閉弁する方向に作用する力が小さいため、大気弁がなかなか閉弁されず、変圧室に大気が導入され過ぎてしまう。これにより、その後ピストンからの反力とブレーキペダルからの入力とにより弁機構がバランスしようとするときに、入力に対して反力が相対的に大きくなっているので、大気弁は閉弁しても負圧弁が開弁してしまい振動することとなる。
近年、例えば車両の走行を安定させるために、マスタシリンダの非作動時に、リザーバと連通してシリンダに開口するポートを介してブレーキ液をポンプにより汲み上げてホイールシリンダに供給する液圧発生装置を備えたブレーキ装置がある。このようなブレーキ装置では、マスタシリンダの非作動時に、リザーバからホイールシリンダへのブレーキ液の供給を迅速に行うために、ポートとシリンダとの連通面積を広くしている場合がある。かかる構成のシリンダでは、マスタシリンダの作動時に、負圧式倍力装置の出力部材によってピストンが前方に押動されてポートとシリンダとの連通が遮断されるまでは、シリンダに液圧が発生しないので、ブレーキ作動初期にはピストンからの反力が小さくなり、弁機構が振動しやすくなる。
この不具合を解消するために、特許文献1には、変圧室と大気との連通を開閉する大気弁を第1大気弁と第2大気弁とで構成し、第1大気弁と第2大気弁との間に大気と連通するオリフィス通路を設け、負圧式倍力装置の非作動時には、第1大気弁と第2大気弁はともに閉弁して変圧室と大気との連通を遮断しており、負圧式倍力装置の作動開始時には、第2大気弁が閉弁した状態で第1大気弁が開弁して大気がオリフィス通路を介して変圧室に流入し、その後第2大気弁が開弁してオリフィス通路とともに、第2大気弁を介して大気が変圧室に流入するようにしている。
変圧室に導入される大気はオリフィス通路で制限されて従来の構成の倍力装置に比較して減少するようになる。これにより、ブレーキ作動初期での入力に対する適切な出力を得ることができるので、その後に弁機構の振動や異音等の発生を防止することができる。そして、第2大気弁を構成する弁体の第2着座部がプランジャの第1大気弁から離座すると、第2大気弁とこれよりも先に開弁した第1大気弁との間を介して変圧室に大気が迅速に導入されるので、従来の倍力装置と同様のブレーキ作動を得ることができる。
特開2003−127851号公報(第2,3頁、図1,2)
しかしながら、特許文献1に記載の負圧式倍力装置は、ブレーキ作動初期において大気弁を通るエアをオリフィスで絞ることにより変圧室に大気が導入され過ぎないようにしているが、エアの流量を絞りによって制限しているので、弁機構の振動や異音等の発生を防止するためには、絞り抵抗をかなり大きくする必要がある。このために負圧式倍力装置のブレーキ作動初期における作動応答性が悪くなってしまう。
本発明は、温度が高いとき、リザーバと連通しシリンダに開口するポートとシリンダとの連通面積を減少させることにより、ブレーキ作動初期にマスタシリンダのピストンから弁機構に十分な反力が伝達されるようにし、弁機構の振動や異音等の発生を防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、リザーバと連通するポートが開口されたシリンダにピストンが摺動可能に嵌合され、該ピストンの前進により前記ポートが閉鎖されて前記シリンダから液圧を送出するマスタシリンダと、ブレーキ操作力を倍力して前記ピストンを押動する負圧式倍力装置と、前記マスタシリンダから液圧が供給され各車輪の制動装置を駆動するホイールシリンダと、前記リザーバに貯留されたブレーキ液を前記ポートを介してポンプにより汲み上げて前記ホイールシリンダに供給可能な液圧発生装置と、を備えたブレーキ装置における負圧式倍力装置にして、圧力空間を内部に形成されたブースタシェルと、該ブースタシェル内に前後方向に進退可能に設けられ前記圧力空間を変圧室と負圧室とに区画する区画部材と、該区画部材に結合されているバルブピストンと、該バルブピストン内に前後方向に相対移動可能に装架された入力部材と、前記入力部材及び前記バルブピストンに夫々設けられた大気弁座及び負圧弁座、該大気弁座に接離して前記変圧室を大気に連通、遮断する大気弁、及び該負圧弁座に接離して前記変圧室を前記負圧室に連通、遮断する負圧弁を備えた弁機構と、前記バルブピストンに前後方向に相対移動可能に装架されバルブピストンの前進により前記ピストンを押動する出力部材と、前記ピストンから前記出力部材に伝達される反力の一部を前記入力部材に伝達する反力付与手段と、前記バルブピストンが非作動位置に位置するときに前記出力部材により後退を規制される前記ピストンの停止位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させて前記ポートと前記シリンダとの連通面積を減少させる停止位置変位手段と、を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記停止位置変位手段は、前記ピストンと前記出力部材との間に介在され、前記ピストンを温度が高いときは低いときより前記出力部材に対して前方に変位させる形状記憶合金で形成された伸縮部材であることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記停止位置変位手段は、前記出力部材の長さを温度が高いときは低いときより長くする長さ変更手段であることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記長さ変更手段は、前記出力部材が前記バルブピストンに装架された第1出力部と、前記ピストンと当接する第2出力部とに分割され、該第2出力部を温度が高いときは低いときより前記第1出力部に対して前方に離間させる形状記憶合金で形成された伸縮部材が前記第1出力部と前記第2出力部との間に介在されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記停止位置変位手段は、前記バルブピストンの非作動位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させる非作動位置変位手段であることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項5において、前記停止位置変位手段は、前記バルブピストンを径方向に貫通し前記ブースタシェルと当接することにより前記バルブピストン及び前記入力部材の前記ブースタシェルに対する後退を規制するキー部材と前記ブースタシェルとの間に介在され、前記キー部材の後退を温度が高いときは低いときより前方で規制する形状記憶合金で形成された伸縮部材であることである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至6のいずれか1項において、前記停止位置変位手段は、温度が低いときに前記ピストンの後方移動を規制して停止位置を設定する当接部を備えることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、温度が高いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときに出力部材により後退を規制されるマスタシリンダのピストンの停止位置が、停止位置変位手段により前方に変位され、リザーバと連通しシリンダに開口するポートとシリンダとの連通面積が減少される。これにより、負圧式倍力装置の出力部材によってピストンが前方に押動されるとポートとシリンダとの連通が直ぐに遮断され、ブレーキ作動初期からシリンダに液圧が迅速に発生し、ピストンから出力部材に反力が伝達され、弁機構の振動や異音等を防止することができる。
温度が低いときは、バルブピストンが非作動位置に位置するときにピストンの停止位置が前方に変位されることはなく、ポートとシリンダとの連通面積が広く維持される。これにより、マスタシリンダの非作動時に、液圧発生装置はブレーキ液をリザーバからポートを介してポンプにより汲み上げてホイールシリンダに迅速に供給することができる。また、温度が低いときはブレーキ液の粘性が高いので、負圧式倍力装置の出力部材によってピストンが前方に押動されると、ポートとシリンダとの連通が遮断されていなくても、ブレーキ作動初期からシリンダに液圧が発生し、ピストンから出力部材に反力が伝達され、弁機構の振動や異音等を防止することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、マスタシリンダの非作動時のピストンの停止位置が、ピストンと出力部材との間に介在された形状記憶合金で形成された伸縮部材により温度が高いときは低いときより前方に変位され、ポートとシリンダとの連通面積が減少されるで、ピストンと出力部材との間に伸縮部材を介在するという簡単な構成で請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する負圧式倍力装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、温度が高いときは、マスタシリンダの非作動時のピストンの停止位置が、負圧式倍力装置の出力部材の長さを温度が高いときは低いときより長くする長さ変更手段により前方に変位され、ポートとシリンダとの連通面積が減少されるで、簡単な構成で請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する負圧式倍力装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、出力部材がバルブピストンに装架された第1出力部と、マスタシリンダのピストンと当接する第2出力部とに分割され、該第1出力部と第2出力部との間に介在された形状記憶合金で形成された伸縮部材により第2出力部が、温度が高いときは低いときより第1出力部に対して前方に離間され、マスタシリンダの非作動時にピストンの停止位置が前方に変位される。これにより、温度が高いとき、ポートとシリンダとの連通面積が減少されるで、第1出力部と第2出力部との間に伸縮部材介在するという簡単な構成で請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する負圧式倍力装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、温度が高いときは、マスタシリンダの非作動時のピストンの停止位置が、バルブピストンの非作動位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させる非作動位置変位手段により前方に変位され、ポートとシリンダとの連通面積が減少されるで、簡単な構成で請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する負圧式倍力装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明によれば、形状記憶合金で形成された伸縮部材が、バルブピストンを径方向に貫通するキー部材とブースタシェルとの間に介在され、バルブピストンの後退が温度の高いときは低いときより前方で規制される。これにより、温度が高いとき、マスタシリンダの非作動時のピストンの停止位置が前方に変位され、ポートとシリンダとの連通面積が減少されるで、伸縮部材をキー部材とブースタシェルとの間に介在するという簡単な構成で請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する負圧式倍力装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明によれば、温度が低いときにバルブピストンが非作動位置に位置するとき、出力部材により後退を規制されるピストンの停止位置が、ピストンの後方移動を規制する当接部によって設定されるので、ポートとシリンダとの連通を遮断するまでのピストンの移動量を正確に設定して出力部材に反力を伝達するタイミングを適切に設定することができ、弁機構の振動や異音等を確実に防止することができる。
以下、本発明に係る負圧式倍力装置1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ブースタシェル2は、フロントブースタシェル2a及びリアブースタシェル2bから構成され、両ブースタシェル2a,2b間には、区画部材としてのフレキシブルなダイヤフラム4が外周縁のビードで気密的に挟着され、ブースタシェル2内部の圧力空間3を負圧室5と変圧室6とに区画している。ダイヤフラム4には円盤状のプレート7が負圧室5側で重合され、ダイヤフラム4及びプレート7には円筒状のバルブピストン8の基端部8aの外周面が気密的に固着され、基端部8aの前端面が負圧室5に露出している。フロントブースタシェル2aには負圧導入管9が取付けられ、負圧室5は負圧導入管9を介してエンジンの吸気マニホールドに連通されてエンジン作動中は常に負圧に維持されている。
図2に示すように、リアブースタシェル2bの中心部は、外方に屈曲されて円筒状の突出部2cが後方に向けて突設され、軸線上に貫通穴2dが形成されている。バルブピストン8には基端部8aから摺動円筒部8bが後方に突設され、摺動円筒部8bが貫通穴2dを貫通してリアブースタシェル2bの突出部2cから後方に突出されている。貫通穴2dの内周面と摺動円筒部8bの外周面との間にはシールが介在され、変圧室6を大気から遮断している。
図1において、10はマスタシリンダで、マスタシリンダ10のシリンダボディ11は、後端部11aがフロントブースタシェル2aに形成された中心穴を貫通して負圧室5内に気密的に突出し、フランジ部11bがフロントブースタシェル2aの前面に当接している。フロントブースタシェル2aとリアブースタシェル2bとは、両ブースタシェルで構成されるブースタシェル2の軸線と外周との略中間位置で軸線と平行に延在する複数本、例えば2本のタイロッド18で結合されてシリンダボディ11に固定されている。各タイロッド18にはダイヤフラム4に設けた各シール部の摺動穴が気密を保って夫々摺動自在に嵌合され、負圧室5と変圧室6との間の気密的な区画を維持している。
13aはシリンダボディ11に穿設されたシリンダ12に前後方向に摺動可能に嵌合された第1ピストンで、シリンダ12の後端部から負圧室5内に突出し、バルブピストン8の前端面近傍まで延在している。バルブピストン8と第1ピストン13aとの間には出力ロッド14が出力部材として介在されている。バルブピストン8は負圧室5と変圧室6との室内の圧力差に基づくダイヤフラム4の出力を反力部材17を介して出力ロッド14に伝達し、出力ロッド14が第1ピストン13aを前方に押動する。フロントブースタシェル2aとバルブピストン8の前端面との間にはリターンスプリング16が介在され、バルブピストン8を後方に付勢している。
図2に示すように、バルブピストン8には前端面から後端面に向けて反力室穴8c、反力室穴8cに開口する小径の反力穴8d、プランジャ収納穴8h、プランジャ収納穴8hより大径の弁体収納穴8eが軸線上に順次穿設されている。反力室穴8cの底面には、外側の内周面が反力室穴8cの内周面と連続する環状凹溝8fが軸線方向に形成されている。環状凹溝8fには出力ロッド14の後端に形成された環状突起14aが軸線方向に相対移動可能に嵌合され、出力ロッド14の後端面、環状突起14aの内周面、及び反力室穴8cの底面によって囲まれた反力室15が形成され、反力室15内に弾性材料で形成された円盤状の反力部材17が収納されている。
21はプランジャ収納穴8h内に前後方向に移動可能に収納されたプランジャで、後端面に大気弁座21aが形成されている。プランジャ21の先端軸部21bは反力穴8dに嵌合され、その先端面が反力穴8dに摺動自在に嵌合された駒部材19の後端面に当接している。出力ロッド14、反力室15、反力部材17、反力穴8d、プランジャ21等により反力付与手段20が構成されている。
22はH字状のキー部材で、このキー部材22によってバルブピストン8に対するプランジャ21の相対移動量が規制される。キー部材22の両側の直線部の内側がプランジャ21に形成された環状溝21c内に前後方向に所定量相対移動可能に侵入し、両端部はバルブピストン8に半径方向に穿設された矩形穴8gに両直線部の外側面で摺接して外部に延在している。これにより、バルブピストン8とプランジャ21とは、矩形穴8g及び環状溝21cの幅を加算した距離からキー部材22の厚さを2倍した距離を減じた距離だけ軸線方向に相対移動することができる。さらに、キー部材22は、バルブピストン8の後退を制限するために、バルブピストン8の外周側に突出した両端部にてリアブースタシェル2bの突出部2cの内端面に当接可能である。このようにブースタシェル2に対する後退を制限されたキー部材22に矩形穴8gの両前端面が当接し、バルブピストン8が非作動位置に停止されるとともに、環状溝21cの前端面がキー部材22に当接してプランジャ21が非作動位置に停止される。
プランジャ21の後端には入力ロッド23が回動可能に連結され、入力ロッド23は塵芥等の通過を防止するフィルタ24と吸音機能を有するサイレンサ27を貫通して摺動円筒部8bより後方に延在し、ブレーキペダル25に連結されている。かかるプランジャ21と入力ロッド23とにより、ブレーキペダル25によって軸動される入力部材32が構成されている。入力ロッド23とリアブースタシェル2bの突出部2cとの間には蛇腹26が固定され、バルブピストン8の摺動円筒部8bの外周を覆っている。
変圧室6を負圧室5または大気に切換えて連通する弁機構30は、プランジャ21とバルブピストン8に夫々設けられた大気弁座21a及び負圧弁座8i、大気弁座21aに接離して変圧室6を大気に連通、遮断する大気弁31b、及び負圧弁座8iに接離して変圧室6を負圧室5に連通、遮断する負圧弁31aを備えている。大気弁31b及び負圧弁31aは、弁体収納穴8e内に前後方向に移動可能に収納された弁体31に設けられている。
即ち、プランジャ収納穴8hとバルブピストン8の弁体収納穴8eとの間に形成された段部には、2個の湾曲長円状の平面8jが形成され、各平面8jに負圧弁座8iが軸線に対して対称に突設されている。負圧弁座8iは平面8jに凸条が軸線を中心とする円弧に沿って彎曲した長円の周囲に突設して形成され、負圧弁座8iに取囲まれた通路8kはバルブピストン8の側壁を貫通して負圧室5に開口している。
弁体31の後端は弁体31の軸線方向の移動を許容するベローズ34により環状の保持体35に連結されている。保持体35は弁体収納穴8eの内周に嵌合され、入力ロッド23の中央部段部に係止されたばね受けとの間に介在された圧縮スプリング36のばね力で弁体収納穴8eの肩部に押圧されている。弁体31は、入力ロッド23の中央部段部との間に介在された圧縮スプリング37のばね力により前方に付勢されている。プランジャ収納穴8hは、矩形穴8gを介して変圧室6に連通されている。
マスタシリンダ10のシリンダ12には、第1及び第2ピストン13a,13bが摺動自在に嵌合されている。シリンダ12の後方には、第1液密シール部材40aが軸方向移動を規制して設けられ、該第1液密シール部材40aに第1ピストン13aが液密的に嵌合され、シリンダ12の第1及び第2ピストン13a,13bの間を第1ブレーキ系統にブレーキ液圧を供給する第1液圧室12aに区画している。シリンダ12の前方には、第2液密シール部材40bが軸方向移動を規制して設けられ、該第2液密シール部材40bに第2ピストン13bが液密的に嵌合され、シリンダ12の前端と第2ピストン13bとの間を第2ブレーキ系統にブレーキ液圧を供給する第2液圧室12bに区画している。41は第1及び第2液密シール部材40a,40bの間でシリンダ12に軸方向移動を規制して設けられたシール部材41で、第2ピストン13bと液密的に嵌合し第1及び第2液圧室12a,12bを区画している。
第1ピストン13aの前端面から軸線上に穿設された前方軸穴の底面には、先端に係合部42aが形成されたロッド42が前方に向けて突設されている。43はベル状のスプリングシートで、上端に穿設された穴がロッド42に案内され、ロッド42の係合部42aと当接して前方への移動を規制されている。44はスプリングシート43の下端に外方に拡張されたフランジと第1ピストン13aの前方軸穴の底面との間に予圧縮して介在された第1圧縮スプリングで、スプリングシート43がロッド42の係合部42aと当接するまで第1及び第2ピストン13a,13bを第1セットばね力で離間させている。45は第2ピストン13bの前端面から軸線上に穿設された前方軸穴の底面とシリンダ12の前端との間に介在された第2圧縮スプリングで、第2ピストン13bを第1セットばね力より小さい第2セットばね力で後方に付勢し、第2ピストン13bをスプリングシート43に当接させている。
シリンダボディ11の上端にはリザーバ46が載置されピン47で結合して固定されている。リザーバ46の下面に穿設された第1、第2出口46a,46bが、シリンダボディ11の上端部に穿設されシリンダ12に夫々開口して第1、第2液圧室12a,12bにブレーキ液を補給する第1、第2ポート48a,48bに連通されている。第1ポート48aは、第1液密シール部材40aの後方でシリンダ12に開口し、第1ピストン13aが非作動位置に位置するとき、第1ピストン13aにその前方軸穴に向かって半径方向に穿設された補給穴13fを介して第1液圧室12aと連通する。第2ポート48bは、第2液密シール部材40bの後方でシリンダ12に開口し、第2ピストン13bが非作動位置に位置するとき、第2ピストン13bにその前方軸穴に向かって半径方向に穿設された補給穴13gを介して第2液圧室12bと連通する。
次に、ブレーキペダル25に付与されるブレーキ操作力を倍力してマスタシリンダ10の第1ピストン13aを押動する上述の負圧式倍力装置1と、マスタシリンダ10から液圧が供給されるホイールシリンダ51を含む各車輪の制動装置52と、リザーバ46に貯留されたブレーキ液を第1、第2ポート48a,48bを介してポンプにより汲み上げてホイールシリンダ51に供給可能な液圧発生装置53と、を備えたブレーキ装置50について図3を参照して説明する。
ブレーキ装置50において、前後左右の各車輪54部分に設けられた各制動装置52等は、構成及び作動が同じであるので、夫々対応する構成部品には同一の算用数字にローマ字のf、rを夫々付加した参照符号を付して前後を区別し、左右輪における同一構成部品には、前後輪を区別するローマ字のf、rの次にl、rを付加して左右を区別した。なお、明細書中で構成部品を前後左右の区別無く示すときは対応する算用数字のみを参照番号として付した。
ブレーキペダル25が踏まれると踏力に応じた液圧のブレーキ液が第1、第2液圧室12a,12bから経路57a,57bに送出される。シリンダ12の第1、第2液圧室12a,12bにマスタシリンダ遮断電磁開閉弁56a,56bを介在して接続された経路57a,57bはマスタシリンダ遮断電磁開閉弁56a,56bより下流側で分岐され、右後輪54rr、左前輪54fl部分及び左後輪54rl、右前輪54fr部分に夫々設けられたディスクブレーキ、ドラムブレーキ等の制動装置52rr,52fl及び52rl,52frのホイールシリンダ51rr,51fl及び51rl,51frに接続されている。各制動装置52はブレーキパッド、ブレーキシュー等の摩擦部材の作動により車輪54の回転を制限するブレーキ作用力を発生し、車輪54に制動力を発生させる。経路57a,57bの各分岐部分には、液圧制御手段59rr,59fl及び59rl,59frが接続されている。液圧制御手段59rr,59fl及び59rl,59frは、電磁開閉弁60rr,60fl及び60rl,60frが経路57a,57bの分岐部分に介在され、補助リザーバ62a,62bに接続された電磁開閉弁61rr,61fl及び61rl,61frが電磁開閉弁60rr,60fl及び60rl,60frとホイールシリンダ51rr,51fl及び51rl,51frとの間に夫々接続されて構成されている。補助リザーバ62a,62bは有底のケーシングを弱い圧縮スプリングで付勢されたピストンで密閉して構成されている。各経路57に接続された液圧制御手段59は電磁開閉弁60及び62により構成され、各ホイールシリンダ51内の液圧は、電磁開閉弁60及び62の開閉により増圧、保持、減圧制御される。
63a,63bはモータ64により駆動されるポンプで、各吐出ポートが電磁開閉弁60rr,60fl及び60rl,60frとマスタシリンダ遮断電磁開閉弁56a,56bとの間で経路57a,57bに夫々接続され、吸入ポートが補助リザーバ62a,62bに夫々接続されている。ポンプ63a,63bの各吸入ポートは、さらに電磁開閉弁65a,65bを介在してマスタシリンダ遮断電磁開閉弁56a,56bの上流側で第1、第2液圧室12a,12bに夫々接続されている。
液圧発生装置53は、ポンプ63、モータ64、マスタシリンダ遮断電磁開閉弁56及び電磁開閉弁65等で構成されている。かかる液圧発生装置53a,53bは、マスタシリンダ10の非作動時に、リザーバ46に貯留されたブレーキ液を第1、第2ポート48a,48bを介してポンプ63a,63bにより汲み上げてホイールシリンダ51に供給することができる。
67は、車両の走行を安定させる車両走行安定装置で、液圧発生装置53、液圧制御手段59、電子制御ユニット68等で構成されている。車両走行安定装置67は、例えば、操舵角検出装置により検出された前輪の操舵角及び車速検出装置により検出された車速から演算した目標ヨーレートと、ヨーレート検出装置により検出された実ヨーレートとの差に応じて、車両の横滑りを防止するために制動力の発生が必要な車輪54のホイールシリンダ51にポンプ63から吐出されたブレーキ液を供給するとともに、電磁開閉弁60,61を開閉制御してこのホイールシリンダ51内の液圧を制御する。電子制御ユニット68は、CPU、ROM、RAM及び入出力部等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。車両走行安定装置67は、前方を走行する車両との間隔が所定値以下になると、液圧発生装置53から吐出されるブレーキ液圧を液圧制御手段59で制御して車間距離を一定に保持する車間距離制御等も行うことができる。
このようなブレーキ装置50では、温度が低くブレーキ液の粘性が高い場合においても、マスタシリンダ10の非作動時に、液圧発生装置53によりリザーバ46から第1、第2ポート48a,48bを介してホイールシリンダ51にブレーキ液を迅速に供給するめに、リザーバ46に連通してシリンダ12に開口する第1、第2ポート48a,48bと第1、第2液圧室12a,12bとの連通面積を広くしている。このために、温度が高くブレーキ液の粘性が低い場合においては、マスタシリンダ10の作動時に、負圧式倍力装置1の出力ロッド14によって第1ピストン13aが前方に押動されて第1ポート48aが閉鎖し第1液圧室12aに液圧が発生するまでに第1ピストン13aが前進する距離が長くなり、ブレーキ作動初期に第1ピストン13aからの反力が小さくなり、弁機構30が振動しやすくなる。
これを解消するために、バルブピストン8が非作動位置に位置するときに出力ロッド14により後退を規制される第1ピストン13aの停止位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させて第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通面積を減少させる停止位置変位手段70が設けられている。
停止位置変位手段70の第1の実施形態は、図4に示すように、第1ピストン13aの後端面から軸穴13cが穿設され、この軸穴13cの底面と出力ロッド14の環状突起14aが形成された後端部の背面との間に形状記憶合金で形成された圧縮スプリング71が伸縮部材として介在されている。温度が高いときは、圧縮スプリング71は記憶された形状に回復するので、バルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、出力ロッド14により後退を規制される第1ピストン13aの停止位置が圧縮スプリング71のばね力によって前方に変位され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖され、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が減少する。これにより、負圧式倍力装置1の出力ロッド14によって第1ピストン13aが前方に押動されると、第1ピストン13aにより第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通が直ぐに遮断され、ブレーキ作動初期からシリンダ12の第1液圧室12aに液圧が迅速に発生され、第1ピストン13aから出力ロッド14に反力が伝達される。
温度が低いときは、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、バルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、マスタシリンダ10の第2圧縮スプリング45のばね力によって第1ピストン13aは、軸穴13cの底面が出力ロッド14の先端に形成された当接部72当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。これにより、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が広く維持される。従って、マスタシリンダ10の非作動時に、液圧発生装置53はブレーキ液をリザーバ46から第1、第2ポート48a,48bを介してポンプ63a,63bにより汲み上げてホイールシリンダ51に迅速に供給することができる。温度が低いときはブレーキ液の粘性が高いので、負圧式倍力装置1の出力ロッド14によって第1ピストン13aが前方に押動されると、第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通が遮断されていなくても、補給穴13f,13gをブレーキ液が通過する際の粘性抵抗が大きいため、ブレーキ作動初期から第1液圧室12aに液圧が発生し、第1ピストン13aから出力ロッド14に反力が伝達される。
そして、出力ロッド14により後退を規制される第1ピストン13aの停止位置が、第1ピストン13aの後方移動を規制する当接部72によって設定されるので、第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通が遮断されるまでの第1ピストン13aの移動量を正確に設定して出力ロッド14に反力を伝達するタイミングを適切に設定することができ、弁機構50の振動や異音等を確実に防止することができる。
次に、上記した実施形態に係るブレーキ装置50の作動について説明する。ブレーキペダル25の作動時においては、入力ロッド23によりプランジャ21が圧縮スプリング36のばね力に抗して前進され、弁体31が圧縮スプリング37のばね力により前進される。これにより、負圧弁31aが負圧弁座8iに当接して変圧室6と負圧室5との連通を遮断する。
プランジャ21が更に前進されると、大気弁座21aと大気弁31bとが開離され、サイレンサ27およびフィルタ24を介してバルブピストン8内に導入された大気がプランジャ収納穴8h、矩形穴8g等を介して変圧室6に流入する。これにより、変圧室6と負圧室5との間で圧力差が発生し、バルブピストン8はダイヤフラム4に作用する両室5,6内の圧力差によりリターンプリング16を圧縮して前進し、圧力差に応じた作動力で反力部材17を弾性変形して出力ロッド14を介して第1ピストン13aを押動する。
バルブピストン8に押圧されて反力部材17が弾性変形し、反力部材17が反力穴8dに流入してプランジャ21の先端軸部21aの先端部を駒部材19を介して後方へ押圧することにより、プランジャ21が後退されて大気弁座21aが大気弁31bに着座して大気と変圧室6との連通を遮断し、ブレーキペダル25の踏力に応じたブレーキ液圧が第1、第2液圧室12a,12bに発生、保持される。このとき、ブレーキペダル25を踏む力は、入力ロッド23を介してプランジャ21の先端軸部21aから反力部材17に伝達され、反力部材17が踏力に応じて弾性変形するので、運転者は反力を感じることができる。
温度が高い場合にバルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、圧縮スプリング71は記憶された形状に回復して第1ピストン13aを前方に付勢するので、第1ピストン13aの停止位置が前方に変位され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖され、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が減少する。これにより、負圧式倍力装置1の出力ロッド14によって第1ピストン13aが前方に押動されると、第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通が直ぐに遮断され、ブレーキ作動初期からシリンダ12の第1液圧室12aに液圧が迅速に発生され、第1ピストン13aから出力ロッド14に反力が伝達され、弁機構50の振動や異音等を防止することができる。
温度が低い場合にバルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、マスタシリンダ10の第2圧縮スプリング45のばね力によって第1ピストン13aは、軸穴13cの底面が出力ロッド14の先端に形成された当接部72当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。しかし、温度が低いときはブレーキ液の粘性が高いので、負圧式倍力装置1の出力ロッド14によって第1ピストン13aが前方に押動されると、第1ポート48aと第1液圧室12aとの連通が遮断されていなくても、補給穴13f,13gをブレーキ液が通過する際の粘性抵抗が大きいため、ブレーキ作動初期から第1液圧室12aに液圧が発生し、第1ピストン13aから出力ロッド14に反力が伝達され、弁機構50の振動や異音等を防止することができる。
ブレーキ作動後、ブレーキペダル25が開放されると、プランジャ21が圧縮スプリング36のばね力によりバルブピストン8に対して後方に移動され、大気弁座21aが大気弁31bに当接した状態で弁体31が圧縮スプリング37のばね力に抗してバルブピストン8に対して相対的に後方に移動され、負圧弁31aが負圧弁座8iから開離される。これにより、負圧室5内の負圧が通路8kを通って変圧室6に導入され、変圧室6と負圧室5との室内の圧力差がなくなり、バルブピストン8、プレート7およびダイヤフラム4がリターンスプリング16のばね力により後方に移動されるとともに、第1、第2ピストン13a,13bが後方に移動されて第1、第2液圧室12a,12b内の液圧が無くなる。
プランジャ21はキー部材22がリアブースタシェル2bの突出部2cの段部内面に当接するのと同時に停止し、バルブピストン8はキー部材22に当接して停止する。これにより、ブレーキの非作動時に負圧弁31aが負圧弁座8iに極めて接近した状態となり、ブレーキが掛けられたとき弁体31の前方移動により負圧弁31aが負圧弁座8iに迅速に当接することができる。
ブレーキペダル25が踏まれていなくてマスタシリンダ10が非作動時に、必要であれば車両走行安定装置67が作動される。即ち、マスタシリンダ遮断電磁開閉弁56a,56bが閉鎖され、電磁開閉弁65a,65bが開放され、モータ64によりポンプ63a,63bが駆動され、制動力の発生が必要な車輪54のホイールシリンダ51にポンプ63a,63bから吐出されたブレーキ液が供給されるとともに、電磁開閉弁60,61が開閉制御されてホイールシリンダ51内の液圧が制御される。
温度が高い場合にバルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されているが、ブレーキ液の粘性が低いので、液圧発生装置53はブレーキ液をリザーバ46から第1、第2ポート48a,48bを介してポンプ63a,63bにより汲み上げてホイールシリンダ51に迅速に供給することができる。
温度が低い場合にバルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、第1ピストン13aは第2圧縮スプリング45のばね力によって当接部72当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。これにより、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が広く維持され、液圧発生装置53は、マスタシリンダ10の非作動時に、ブレーキ液をリザーバ46から第1、第2ポート48a,48bを介してポンプ63a,63bにより汲み上げてホイールシリンダ51に迅速に供給することができる。
停止位置変位手段70の第2の実施形態は、図5に示すように、第1ピストン13aの後端面から軸穴13cが穿設され、この軸穴13cの底面に段付穴13dが形成されている。段付穴13dの小径穴13eには、当接部材73の先端に形成された当接軸部73aが摺動可能に嵌合され、当接部材73の頭部73bの背面と段付穴13dの段部との間に形状記憶合金で形成された圧縮スプリング71が伸縮部材として介在されている。当接部材73の頭部73bには出力ロッド14の前方に突設されたロッド部14bが対向している。
これにより、温度が高いときは、圧縮スプリング71は記憶された形状に回復するので、バルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、出力ロッド14により後退を規制される第1ピストン13aの停止位置が圧縮スプリング71のばね力によって前方に変位され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖され、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が減少する。
温度が低いときは、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、バルブピストン8及び出力ロッド14が非作動位置に位置するとき、マスタシリンダ10の第2圧縮スプリング45のばね力によって第1ピストン13aは、段付穴13dの小径穴13eの底面が当接部材73の当接軸部73aの先端に当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。停止位置変位手段70の第2の実施形態の作動は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
停止位置変位手段70の第3の実施形態は、図6に示すように、出力ロッド14が、第1出力部14cと第2出力部14dとに分割され、第1出力部14cにはバルブピストン8の環状凹溝8fに嵌合する環状突起14aが形成され、第2出力部14dには第1ピストン13aと当接するロッド部14bが形成されている。第2出力部14dの後端面から段付穴14eが形成され、段付穴14eの小径穴14fには、第1出力部14cの先端に形成された当接軸部14gが摺動可能に嵌合され、段付穴14eの段部と第1出力部14cの背面との間に形状記憶合金で形成された圧縮スプリング71が伸縮部材として介在されている。
温度が高い場合、圧縮スプリング71は記憶された形状に回復するので、バルブピストン8が非作動位置に位置するとき、第2出力部14dが第1出力部14cにより後退を規制されて前方に変位するので、出力部材14の長さは温度が高いときは低いときより長くなる。このとき、第2出力部14dにより後退を規制される第1ピストン13aの停止位置が前方に変位され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖され、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が減少する。
温度が低いときは、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、バルブピストン8が非作動位置に位置するとき、マスタシリンダ10の第2圧縮スプリング45のばね力によって第1ピストン13aは、段付穴14eの小径穴14fの底面が第1出力部14cの当接軸部14gの先端に当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。出力部材14の長さを温度が高いときは低いときより長くする長さ変更手段74は、第1、第2出力部14c、14d、圧縮スプリング71、当接軸部14g等により構成されている。停止位置変位手段70の第3の実施形態の作動は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
停止位置変位手段70の第4の実施形態は、図7に示すように、リアブースタシェル2bの突出部2cの内端面と、バルブピストン8を径方向に貫通し突出部2cの内端面と当接することによりバルブピストン8及び入力部材32のブースタシェル2に対する後退を規制するキー部材22との間に、形状記憶合金で形成された圧縮スプリング71が伸縮部材として介在され、キー部材22の後退が温度が高いときは低いときより前方で規制されるようになっている。
温度が高い場合、圧縮スプリング71は記憶された形状に回復するので、バルブピストン8が非作動位置に位置するとき、キー部材22は、圧縮スプリング71を介して突出部2cの内端面に当接し、前方に変位された停止位置に停止するので、キー部材22と当接して後退を規制されるバルブピストン8に装架された出力ロッド14に当接する第1ピストン13aの停止位置が前方に変位され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖され、第1、第2ポート48a,48bが第1、第2液圧室12a,12bと連通する面積が減少する。
温度が低いときは、温度が高いときに比べて圧縮スプリング71の長さが形状記憶効果によって短くなるので、バルブピストン8が非作動位置に位置するとき、キー部材22はリアブースタシェル2bの突出部2cの内端面に設けられた当接部75に当接するまで後退され、補給穴13f,13gの一部が第1、第2液密シール部材40a,40bにより閉鎖されることはない。バルブピストン8の非作動位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させる非作動位置変位手段76は、キー部材22、圧縮スプリング71及び当接部75等により構成されている。停止位置変位手段70の第4の実施形態である非作動位置変位手段76の作動は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
1…負圧式倍力装置、2…ブースタシェル、2a…フロントブースタシェル、2b…リアブースタシェル、3…圧力空間、4…ダイヤフラム(区画部材)、5…負圧室、6…変圧室、8…バルブピストン、8i…負圧弁座、10…マスタシリンダ、12…シリンダ、13…ピストン、14…出力ロッド(出力部材)、14c,14d…第1、第2出力部、15…反力室、16…リターンスプリング、17…反力部材(反力付与手段)、20…反力付与手段、21…プランジャ、21a…大気弁座、22…キー部材、23…入力ロッド、25…ブレーキペダル、30…弁機構、31…弁体、31a…負圧弁、31b…大気弁、32…入力部材、36,37…圧縮スプリング、40a,40b…液密シール部材、44…第1圧縮スプリング、45…第2圧縮スプリング、46…リザーバ、48a,48b…第1、第2ポート、50…ブレーキ装置、51…ホイールシリンダ、52…制動装置、53…液圧発生装置、54…車輪、56…マスタシリンダ遮断電磁開閉弁、57…経路、59…液圧制御手段、60,61,65…電磁開閉弁、63…ポンプ、64…モータ、67…車両走行安定装置、68…電子制御ユニット、70…停止位置変位手段、71…圧縮スプリング(伸縮部材)、14g,72,73a,75…当接部、73…当接部材、74…長さ変更手段、76…非作動位置変位手段。
Claims (7)
- リザーバ(46)に連通するポート(48a)が開口されたシリンダ(12a)にピストン(13a)が摺動可能に嵌合され、該ピストン(13a)の前進により前記ポート(48a)が閉鎖されて前記シリンダ(12a)から液圧を送出するマスタシリンダ(10)と、ブレーキ操作力を倍力して前記ピストン(13a)を押動する負圧式倍力装置(1)と、前記マスタシリンダ(10)から液圧が供給され各車輪(54)の制動装置(52)を駆動するホイールシリンダ(51)と、前記リザーバ(46)に貯留されたブレーキ液を前記ポート(48a)を介してポンプ(63a)により汲み上げて前記ホイールシリンダ(51)に供給可能な液圧発生装置(53)と、を備えたブレーキ装置(50)における負圧式倍力装置(1)にして、
圧力空間(3)を内部に形成されたブースタシェル(2)と、
該ブースタシェル(2)内に前後方向に進退可能に設けられ前記圧力空間(3)を変圧室(6)と負圧室(5)とに区画する区画部材(4)と、
該区画部材(4)に結合されているバルブピストン(8)と、
該バルブピストン(8)内に前後方向に相対移動可能に装架された入力部材(32)と、
前記入力部材(32)及び前記バルブピストン(8)に夫々設けられた大気弁座(21a)及び負圧弁座(8i)、該大気弁座(21a)に接離して前記変圧室(6)を大気に連通、遮断する大気弁(31b)、及び該負圧弁座(8i)に接離して前記変圧室(6)を前記負圧室(5)に連通、遮断する負圧弁(31a)を備えた弁機構(30)と、
前記バルブピストン(8)に前後方向に相対移動可能に装架されバルブピストン(8)の前進により前記ピストン(13a)を押動する出力部材(14)と、
前記ピストン(13a)から前記出力部材(14)に伝達される反力の一部を前記入力部材(32)に伝達する反力付与手段(20)と、
前記バルブピストン(8)が非作動位置に位置するときに前記出力部材(14)により後退を規制される前記ピストン(13a)の停止位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させて前記ポート(48a)と前記シリンダ(12a)との連通面積を減少させる停止位置変位手段(70)と、を備えることを特徴とする負圧式倍力装置。 - 請求項1において、前記停止位置変位手段(70)は、前記ピストン(13a)と前記出力部材(14)との間に介在され、前記ピストン(13a)を温度が高いときは低いときより前記出力部材(14)に対して前方に変位させる形状記憶合金で形成された伸縮部材(71)であることを特徴とする負圧式倍力装置。
- 請求項1において、前記停止位置変位手段(70)は、前記出力部材(14)の長さを温度が高いときは低いときより長くする長さ変更手段(74)であることを特徴とする負圧式倍力装置。
- 請求項3において、前記長さ変更手段(74)は、前記出力部材(14)が前記バルブピストン(8)に装架された第1出力部(14c)と、前記ピストン(13a)と当接する第2出力部(14d)とに分割され、該第2出力部(14d)を温度が高いときは低いときより前記第1出力部(14c)に対して前方に離間させる形状記憶合金で形成された伸縮部材(71)が前記第1出力部(14c)と前記第2出力部(14d)との間に介在されていることを特徴とする負圧式倍力装置。
- 請求項1において、前記停止位置変位手段(70)は、前記バルブピストン(8)の非作動位置を温度が高いときは低いときより前方に変位させる非作動位置変位手段(76)であることを特徴とする負圧式倍力装置。
- 請求項5において、前記停止位置変位手段(70)は、前記バルブピストン(8)を径方向に貫通し前記ブースタシェル(2)と当接することにより前記バルブピストン(8)及び前記入力部材(32)の前記ブースタシェル(2)に対する後退を規制するキー部材(22)と前記ブースタシェル(2)との間に介在され、前記キー部材(22)の後退を温度が高いときは低いときより前方で規制する形状記憶合金で形成された伸縮部材(71)であることを特徴とする負圧式倍力装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項において、前記停止位置変位手段(70)は、温度が低いときに前記ピストン(13a)の後方移動を規制して停止位置を設定する当接部(14g,72,73a,75)を備えることを特徴とする負圧式倍力装置。
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