JP2007307935A - 作業車両 - Google Patents

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【課題】エンジン9の一側部に固定された付属部品が、ドラッグロッドにより破損するのを防止でき、且つ付属部品の交換に支障を来さない。
【解決手段】走行機体1の前部に搭載されたエンジン9の後部にステアリング軸を立設し、ステアリング機構45は、ステアリング軸の下部の駆動ギヤ46と、これに噛合う水平回転可能な従動ギヤ47と、この従動ギヤ47と燃料フィルタケース57が配置された側の前車輪5のキングピン78aに設けられたナックルアーム79の一端とを連結するドラッグロッド80を備える。ドラッグロッド80が連結された側の前車輪5が旋回外径側になるように操向され、且つその前車輪が上向き回動したときにおいて、ドラッグロッド80の中途部が、前記エンジン9の一側に固定された干渉防止用ストッパー片86の存在により、燃料フィルタケース57に衝突したり、擦れるのを防止できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、地面に植立した芝草を刈取るためのモア装置を備えた芝刈機等の作業車両に係り、より詳しくは、走行機体の前車輪を操向するためのステアリング機構がエンジンの側面に取付けられた燃料フィルタケースなどの付属部品と干渉しないようにするための干渉防止装置の構造に関するものである。
従来から一般に、作業車両の走行機体にはエンジンなどが搭載されている一方、前車輪操向のために、走行機体に立設したステアリング軸の上端に丸ハンドルが取付けられ、ステアリング軸の下端にステアリングギヤケースが設けられ、そのステアリングギヤケースと前車輪とをドラッグロッドなどを備えたステアリング機構にて連結された構成が知られている(特許文献1参照)。
他方、トラクタなどの作業車両の走行地が不整地であることから、左右両後輪を接地させている状態で、左右両前車輪も接地させて4点接地を維持して安定な走行を行うため、左右前車輪を走行機体に対して左右揺動(左右スイング)可能に構成したものも知られている(特許文献2参照)。
特開平7−251747公報 特開2002−96763号公報
ところで、特許文献2の構成において、左右前車輪を転舵するためのステアリング機構におけるドラッグロッドがエンジンの側方において、走行機体の前後方向に延設されていると、このドラッグロッドが連結された側の前車輪が旋回外径側に向かうように転舵された状態で、且つ上方に回動するような左右揺動(左右スイング)が発生した場合、前記ドラッグロッドがエンジンの側面に接近するように変位する。従って、通常、前記左右前車輪のローリング角度の最大角度を限定するためのスイングストッパー部と、前記ステアリング機構における左右前車輪の最大転舵角度を制限するための転舵角ストッパー部とを備えて、必要以上の左右スイング及び転舵ができないように構成されている。
しかしながら、ステアリング機構、左右スイング機構及び前記スイングストッパー部、転舵角ストッパー部の製品公差や取付誤差があるため、前記エンジンの側面に燃料フィルタケース等の付属部品が配置されていると、この付属部品にドラッグロッドが衝突したり、擦れたりする等の干渉が起こり、付属部品が破損するおそれがあるという問題があった。
本発明は、上記の不測の事態が発生しないように、つまり、エンジンの一側部に固定された付属部品が、ドラッグロッドにより破損するのを防止でき、且つ付属部品の交換に支障を来さない作業車両を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の作業車両は、走行機体の前部にエンジンを搭載し、そのエンジンの後部にステアリングコラムを立設し、このステアリングコラムと走行機体の下方前部に左右揺動可能に配置した左右両前車輪とをステアリング機構を介して連動連結した作業車両において、前記エンジンにおける左右いずれか一側の下部寄り部位には、燃料フィルタケースなどの付属部品が固定され、前記ステアリング機構は、前記ステアリングコラムの下部の駆動ギヤと、これに噛合う水平回転可能な従動ギヤと、この従動ギヤと前記付属部品が配置された側の前記前車輪のキングピンに設けられたナックルアームの一端とを連結するドラッグロッドとにより構成され、前記ドラッグロッドは走行機体の上方において前方に延びるように配置され、前記エンジンの側面には、前記付属部品と前記ドラッグロッドの中途部との間に、干渉防止用ストッパー片を固設したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記ドラッグロッドが連結された側の前車輪が旋回外径側になるように操向され、且つその前車輪が上向き回動したときにおいて、前記ドラッグロッドの中途部が前記干渉防止用ストッパー片に接近するように、前記ステアリング機構が構成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の作業車両において、前記干渉防止用ストッパー片は、防振ゴムの前記エンジン側の取付用ブラケットに固定されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の作業車両において、前記干渉防止用ストッパー片は、前記付属部品の配置位置の近傍にて前記エンジンの側面から前記ドラッグロッドの軸線と交差するように突出され、且つ前記付属部品の表面を覆わないように形成されているものである。
請求項1に係る発明によれば、ステアリング機構におけるドラッグロッドが走行機体よりも上方であって、且つエンジンの一側面に沿って前後に延びるように配置することで、ドラッグロッドがエンジンの底面の下部に配置するものに比べて、ドラッグロッドの地上高さを高く保持でき、且つエンジンを可及的に低く配置でき、重心の低い作業車両を提供できる。しかも、エンジンの側面に配置された付属部品、と前記ドラッグロッドの中途部との間に固設された干渉防止用ストッパー片により、旋回操作(転舵操作)したときのドラッグロッドの変位が万一大きくても、付属部品の損傷を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記ドラッグロッドが連結された側の前車輪が旋回外径側になるように操向され、且つその前車輪が上向き回動したときにおいて、前記ドラッグロッドの中途部が前記干渉防止用ストッパー片に接近するように、前記ステアリング機構が構成されているので、上記のような前車輪の挙動により、ドラッグロッドの変位が万一大きくても、付属部品の損傷を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、干渉防止用ストッパー片は、防振ゴムの前記エンジン側の取付用ブラケットに固定されているものであるので、干渉防止用ストッパー片の後付け作業が容易となる。
請求項4に係る発明によれば、前記干渉防止用ストッパー片は、前記付属部品の配置位置の近傍にて前記エンジンの側面から前記ドラッグロッドの軸線と交差するように突出され、且つ前記付属部品の表面を覆わないように形成されているものであるから、付属部品の損傷防止をしながらも、付属部品の交換、組み付け作業を一層簡単にできるという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は芝刈機の全体の側面図、図2は同平面図、図3は走行機体の前部を示す側面図、図4は同平面図、図5はエンジンの後部に位置するラジエータ側から見た図3のV−V線矢視拡大図、図6はステアリング機構の作用図である。
はじめに図1及び図2を参照しながら、芝刈機の概要について説明する。この実施形態の芝刈機においては、走行機体1は、複数の横桟フレーム2を介して一体的に連結された左右の機体フレーム3,4を備えている。当該機体フレーム3,4は、その左右両側の前後に配置した左右の前車輪5及び左右の後車輪6によって支持されている。
走行機体1の上面前部を覆うフロントカウル7の上側のボンネット8には、動力源としてのエンジン9が内蔵されている。ボンネット8の後部の上方側には、丸形の操向ハンドル10を有する操縦コラム部11が搭載されている。操縦コラム部11の進行方向に向かって右側の下方には、車速を適宜調節するための変速ペダル12と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル13とが配置されている。
走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル14上には運転座席15が設けられている。この運転座席15に座ったオペレータが操向ハンドル10を回動操作することにより、後に詳述するステアリング機構45を介してハンドル10の操作量(回動量)に応じて左右の前車輪5の舵取り角(操向角度、転舵角度ともいう)が変わるように構成されている。運転座席15の左側には、後述するモア装置16を昇降操作するためのモア昇降レバー17が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、モア装置16を駆動または停止操作するためのPTOクラッチレバー18が前後回動可能に設けられている。
リヤカウル12内には、静油圧式無段変速機(HST式)等を有するミッションケース19が配置されている。機体フレーム3,4の後部に前低後高形の傾斜部を形成し、機体フレーム3,4の傾斜部の前後幅の中間部にミッションケース19を支持している。ミッションケース19は、エンジン9からの動力をミッションケース19によって適宜変速して左右の後車輪6に伝達するように構成されている。機体フレーム3,4の傾斜部の後端部に、エンジン9に燃料を供給する燃料タンク20を搭載している。右機体フレーム4の傾斜部の外側に、ミッションケース19の静油圧式無段変速機100等に作動油を供給するオイルタンク21を搭載している。オイルタンク21と反対側で、燃料タンク20を挟むように、左機体フレーム3の傾斜部の外側に、エンジン9の始動等に用いるバッテリ22を搭載している。
機体フレーム2の下面のうち左右両前車輪5と左右両後車輪6との間には、芝刈り用のモア装置16が前後のリンク杆23,24を介して昇降動可能に装着されている。モア装置16は、下向き開口椀状のモアケース25内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃(図示省略)を備えている。また、モアケース25の左右両側の前後には、下降時にモア装置16の高さを調節する4つの前後のゲージ車輪26,27が取付けられている。モアケース25の上面には、後向きに開口したダクト部28が設けられている。
ダクト部28は、機体フレーム3,4の下面のうち左右両後車輪6の間に配置した排出ダクト29を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス30に連通している。集草ボックス30は、網状シートを四角箱形に張設して形成し、集草ボックス30の上面を防塵カバー31によって覆っている。モアケース25内のロータリ刈刃によって刈取られた芝草は、そのロータリ刈刃の起風によってダクト部28から排出ダクト29を介して集草ボックス30の内部に搬送され、モア装置16で刈取られた芝草が集草ボックス30に収集されるように構成している。
次に、図1及び図2を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン9の回転動力の一部を左右両後車輪6に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン9の回転動力の一部は、当該エンジン9から前後外向きに突出する出力軸32の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸33と、ミッションケース19よりも前方の部位に配置した走行用伝動中継ケース34と、後述する無端入力ベルト35とを介して、ミッションケース19に伝達される。そして、このミッションケース19に左右外向きに突設した水平な後輪駆動軸36から、無端後輪駆動チェン37及びスプロケット38(一方のスプロケットの符号省略)を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の車軸に伝達される。その結果、車軸の左右両端に取付けた後車輪6が回転駆動されることになる。
他方、エンジン9の他の回転動力は、出力軸32の前端部から、PTO動力伝達用の無端PTO伝動ベルト41を介して、機体フレーム4の前部に軸支したPTO軸42に伝達される。次いで、このPTO軸42から、前後両端に自在継手を備えた中間軸43を介して、モアケース25の上面のうち機体フレーム4よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス44に動力伝達される。その結果、モアケース25内の左ロータリ刈刃(図示省略)は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃(図示省略)は平面視で反時計方向に回転駆動し、左右ロータリ刈刃によって芝草を刈取りながら、刈取った芝草をモアケース25の左右幅の中央に集めてダクト部28から排出ダクト29に放出することになる。
次に、図3〜図5を参照しながら、エンジン9の支持構造等について説明する。ボンネット8内には、エンジン9と操向ハンドル10のステアリング軸10aとの前後の空間内に、シュラウド52が前面に取り付けられたラジエータ50と、エンジン9の後面に取付けられたラジエータフアン51とが配置されている。
ラジエータ50の下端は、左右の機体フレーム3、4の中途の上面に突設したブラケットフレーム53、53にグロメット状防振ゴム及びボルト・ナット等にて弾性的に支持されている(図3参照)。ラジエータ50の上端は、左右の機体フレーム3、4の前端部から立設してボンネット8内で後向きに延びる補強ステー55の後端部と、ステアリング軸10aを内装した筒状のステアリングコラム10cのブラケット10bとに連結されている(図3参照)。
エンジン9の後面に軸受を介して回転可能に装備されたラジエータフアン51は、図示しないが、補助出力軸との間でプーリ及びVベルトを介して回転駆動される。
エンジン9におけるラジエータフアン51に近い側に位置する左右一対の第1防振ゴム63a,63bと遠い側に位置する左右一対の第2防振ゴム64a,64bとを介してエンジン9を走行機体1に弾性的に支持させる。
上記の構成をさらに詳述すると、エンジン9の下部側の左右両側壁には、走行機体1の前後方向に長手(クランク軸(図示せず)に沿って長手)のエンジン側ブラケット60、61を複数のボルトにて固定する。そして、走行機体1の前進方向を向いて左側のエンジン側ブラケット60は、前後に直線的に長い平板状の縦板部60aと、この縦板部60aの前端下部にて外上向きに屈曲させた前取付け板65と、縦板部60aと前取付け板65の後端部とを溶接して固定する補強リブ板65aと、縦板部60aの後端上部にて外上向きに屈曲させた後取付け板66と、この後取付け板66の下面側と縦板部60aの前後中途部とに溶接して固定連結する平面視コ字状の補強リブ67とを備える(図3〜図5参照)。
走行機体1の前進方向を向いて右側のエンジン側ブラケット61は、前後に長い平板状の縦板部61aと、この縦板部60aの前端下部にて外上向きに屈曲させた前取付け板71と、縦板部61aと前取付け板71の後端部とを溶接して固定する補強リブ板71aと、縦板部60aの後端の上下中途部にて溶接して外上向きに突設させた後取付け板72と、この後取付け板72の上面側と縦板部61aの前後中途部とに溶接して固定連結する平面視コ字状の補強リブ73とを備える(図4参照)。
他方、上記第2防止ゴム64a,64bを弾性的に支持するため、左右機体フレーム3、4に溶接等にて固定された前機体側ブラケット68の左右両端の傾斜部には、紡錘型の第2防止ゴム64a,64bに挿通された取付けボルトの下端部を挿通させてナットにて締着している。
上記第1防振ゴム63a,63bの下側を弾性的に支持するための、断面逆L字状の後機体側ブラケット75、76はそれぞれ左右機体フレーム3、4側に溶接などにて取付される。なお、左機体フレーム3側では、その上面より高い位置に配置するため、左機体フレーム3から立設する複数のパイプ77にて補強されている。
従って、エンジン9の左右両側壁に固定されたエンジン側ブラケット60、61はエンジン9のクランク軸に沿って長手に形成され、各エンジン側ブラケット60、61の長手両端部の取付け板(66、72、65、71)と、機体側ブラケット75,76,68a,68bとの間に第1防振ゴム63a,63b及び第2防振ゴム64a,64bがそれぞれ取付けられる(介挿される)ことになる。そして、エンジン9の前部及び後部の左右両側を支持するための第2防振ゴム64a,64b及び第1防振ゴム63a,63bの取付けボルトの軸線が上に行くにしたがって走行機体1の左右中央に近づくように傾斜している(図3、図4及び図5参照)。
なお、図4に示すように、右機体フレーム4は、平面視で走行機体1の進行方向に沿って直線的である。左機体フレーム3は、平面視において、ラジエータ50の配置側で右機体フレーム4との間隔が広いが、エンジン9の前部側のフレーム部位3aでは右機体フレーム4との間隔が狭く、その間の中途部で(エンジン9の後部側から前後中途部にわたって)平面視で傾斜状に形成されている。
次に、ステアリング機構45について説明する。エンジン9の後部で立設されたステアリングコラム10c内のステアリング軸10aの下端には小径の駆動ギヤ46が一体的に回動するように固定されている。この駆動ギヤ46と噛合う従動ギヤ47が縦軸48を介して走行機体1に設けられている(図3参照)。この従動ギヤ47は走行機体1の左右方向の中心位置近傍に配置されている(図4参照)。エンジン9の左右両側壁には、種々の付属部品が配置される。例えば、走行機体1の進行方向に向かって左側壁には、上部側に燃料噴射ポンプ56が、その下方には、燃料供給ポンプ58及び燃料フィルタケース57がそれぞれ固定されている(図3参照)。
ステアリング機構45は、従動ギヤ47と上記燃料フィルタケース57が配置された側(走行機体1の進行方向に向かって左側)の前車輪5のキングピン78aに設けられたナックルアーム79の一端とを連結するドラッグロッド80とを有する。さらに詳述すると、車軸ケース82の左右中央部が走行機体1の下面にて前後方向に軸線を有する枢支軸83に左右スイング(揺動)可能に装着されている。そして、左右両車輪5の車軸から各々後向きに突出する揺動アーム(ナックルアーム)84a、84bが車軸ケース82の両端に設けたキングピン78a、78bに回動可能に装着されている。上記左右両揺動アーム(ナックルアーム)84a、84bの後端間をタイロッド85にて回動可能に連結する。前記ナックルアーム79は揺動アーム(ナックルアーム)84aと一体的に形成され、このナックルアーム79の先端とドラッグロッド80の前端部(ロッドエンド)80bとがピンを介して回動可能に枢着されている(図3、図4及び図6参照)。
さらに、ドラッグロッド80の後端部(ロッドエンド)80aが、従動ギヤ47の回転軸から偏心した位置に設けたピン81にて従動ギヤ47の下面側で回動可能に枢着されている(図3参照)。そして、左右前車輪5、5が水平な地面に接地している状態(左右スイングしていない状態)では、図3に示すように、ドラッグロッド80は全体として左機体フレーム3よりも上側に位置し、且つドラッグロッド80の中途部が寄り上側にあるように、全体として山形に屈曲形成されている。
この構成により、図6において、直進状態のステアリング機構45の各部品(ドラッグロッド80、ナックルアーム79、揺動アーム84a、84b、タイロッド85)を実線で示すとき、ハンドル10を右に回すと、図6において、駆動ギヤ46は矢印A方向に回動し、従って、従動ギヤ47は矢印C方向に回動する。これに応じて、ドラッグロッド80の後端部80aは図6において、右方向に引かれるので、このドラッグロッド80(図6において二点鎖線状態参照)を介してナックルアーム79は、図6において時計回りに回動し、旋回外側である左前車輪5は図6の二点鎖線のごとく右向きに転舵される。左右両揺動アーム(ナックルアーム)84a、84bとタイロッド85との連結により、旋回内側の前車輪5も右向きに転舵される。ハンドル10を左に回動すると、上記と逆に、駆動ギヤ46は矢印B方向に回動し、従動ギヤ47は矢印D方向に回動する。従って、ドラッグロッド80は図6において左方向に押され、左右両前車輪5、5は左旋回方向に転舵されるのである。
ところで、左前車輪5が旋回外側になるように大きい転舵角度(例えば45度程度)で転舵方向を変えた状態で、且つこの左前車輪5が上昇するようにストッパーインクしたときには、上述のように左右両車輪5、5は、枢支軸38の回りにスイング回動する車軸ケース84の両端に設けられているため、例えば、図6において左側の前車輪5が上昇するように、スイングしたときには、当然ドラッグロッド80の前端側(ナックルアーム79に連結している近傍)が上昇することになる。また、このドラッグロッド80の前端部80bとナックルアーム79との連結部は前車輪5の車軸中心よりも高い位置にあるため(図3参照)、この図6(平面図)において、上記連結部は走行機体1の左右方向の中央側に変位することになり、図6の一点鎖線で示すように、ドラッグロッド80は走行機体1の左右方向の中央側、ひいてはエンジン9の左側壁に接近するように変位することになる。
左右前車輪5、5の転舵の最大角度を規制するためのストッパーが、上記従動ギヤ47の最大回動角度を制限するように設けられ(図示せず)、また、上記スイング角度の最大値を規制するためのストッパー手段が走行機体1の下面と車軸ケース82の上面との間に設けられているが、前記ステアリング機構45の各部品の製作精度や組み付けの公差が存在するので、このエンジン9の左側壁に突出するように付属部品例えば、上記燃料フィルタケース57が配置されていると、上記のような左前車輪5の大きい右旋回、且つ大きい上向きスイングの状態では、ドラッグロッド80の中途部前寄り部位が燃料フィルタケース57に衝突したり、擦れる(接触する)などの万一の事態に備えて、エンジン9の側面には、前記付属部品とドラッグロッド80の中途部との間に、干渉防止用ストッパー片86を固設するのである。
その実施形態の一つは、エンジン9の左側壁に固定されたエンジン側ブラケット60における後左側の防振ゴム63aの外周を囲む補強リブ67の外面に外向き板状の干渉防止用ストッパー片86を溶接によって固設するものであり、この干渉防止用ストッパー片86は、付属部品としての燃料フィルタケース57の配置位置の近傍(後側近傍)にてエンジン9の側面からドラッグロッド80の軸線と交差するように突出され、且つ付属部品(燃料フィルタケース57)の表面を覆わないように形成されている。即ち、実施形態では金属製平板である干渉防止用ストッパー片86はエンジン9の側面と直交するように突出しており、付属部品(燃料フィルタケース57)の交換作業に邪魔ならないよう、付属部品(燃料フィルタケース57)の後側にのみ配置され、干渉防止用ストッパー片86の縦方向の自由端縁86aは垂直状である(図5参照)。なお、燃料フィルタケース57の蓋部やコック部は上側に位置している。図5において、矢印Rは、左側前車輪5が上向きスイングしたときのドラッグロッド80が、干渉防止用ストッパー片86の自由端縁86aに接近する軌跡を示す。
干渉防止用ストッパー片86を、エンジン側ブラケット60に固定することにより、エンジン9に対して干渉防止用ストッパー片86を後付けすることができる。
また、作業車両が芝刈り機のように旋回半径の小さなもの(前車輪5の許容すべき最大転舵角度の大きいもの)であり、且つ傾斜地での作業を行うものでは、上述の干渉防止用ストッパー片86の存在により、エンジン9の一側面に配置した付属部品(燃料フィルタケース57等)の交換作業を容易にしながらも、その部品の損傷を防止することができる。
ドラッグロッド80が連結された側の前車輪5が旋回外径側になるように操向され、且つその前車輪5が上向き回動したときにおいて、ドラッグロッド80の中途部が干渉防止用ストッパー片86に接近するように、ステアリング機構におけるドラッグロッド80が走行機体としての左機体フレーム3よりも上方であって、且つエンジン9の一側面に沿って前後に延びるように配置することで、ドラッグロッド80がエンジン9の底面の下部に配置するものに比べて、ドラッグロッド80の地上高さを高く保持でき、且つエンジン9を可及的に低く配置でき、重心の低い作業車両を提供できる。
芝刈機の全体側面図である。 同平面図である。 走行機体の前部を示す側面図である。 同平面図である。 走行機体の後部から見たエンジン搭載部の背面図である。 ステアリング機構の模式図である。
符号の説明
1 走行機体
3,4 機体フレーム
5 前車輪(走行部)
6 後車輪(走行部)
9 エンジン
16 モア装置(草刈部)
45 ステアリング機構
46 駆動ギヤ
47 従動ギヤ
57 燃料フィルタケース
60 左エンジン側ブラケット
61 右エンジン側ブラケット
63a,63b 第1防振ゴム
64a,64b 第2防振ゴム
75、76 機体側ブラケット
78a,78b キングピン
79 ナックルアーム
80 ドラッグロッド
86 干渉防止用ストッパー片

Claims (4)

  1. 走行機体の前部にエンジンを搭載し、そのエンジンの後部にステアリングコラムを立設し、このステアリングコラムと、走行機体の下方前部に左右揺動可能に配置した左右両前車輪とをステアリング機構を介して連動連結した作業車両において、
    前記エンジンにおける左右いずれか一側の下部寄り部位には、燃料フィルタケースなどの付属部品が固定され、
    前記ステアリング機構は、前記ステアリングコラムの下部の駆動ギヤと、これに噛合う水平回転可能な従動ギヤと、この従動ギヤと前記付属部品が配置された側の前記前車輪のキングピンに設けられたナックルアームの一端とを連結するドラッグロッドとを有し、
    前記ドラッグロッドは走行機体の上方において前方に延びるように配置され、
    前記エンジンの側面には、前記付属部品と前記ドラッグロッドの中途部との間に、干渉防止用ストッパー片を固設したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記ドラッグロッドが連結された側の前車輪が旋回外径側になるように操向され、且つその前車輪が上向き回動したときにおいて、前記ドラッグロッドの中途部が前記干渉防止用ストッパー片に接近するように、前記ステアリング機構が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記干渉防止用ストッパー片は、防振ゴムの前記エンジン側の取付用ブラケットに固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記干渉防止用ストッパー片は、前記付属部品の配置位置の近傍にて前記エンジンの側面から前記ドラッグロッドの軸線と交差するように突出され、且つ前記付属部品の表面を覆わないように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の作業車両。
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