JP2007305235A - 光ピックアップ装置および情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】反射率の異なる複数種類の光ディスクに対応する光ピックアップ装置において、光ディスク上の光パワーが低い再生時におけるレーザノイズを下げ、いずれの光ディスクに対してもフォトディテクタのゲインを共通化する。
【解決手段】光ピックアップ装置13は、光ビームを発する光源1と、光ビームの透過量を調整する透過調整手段201と、透過調整手段201を透過した光ビームを光ディスク100に集光する対物レンズ5と、光ディスク100からの反射光を入射光から分離するビームスプリッタ2と、反射光を検出するフォトディテクタ7とを備えている。透過調整手段201はビームスプリッタ2と対物レンズ5の間に配置されており、透過調整手段201の透過率を切り替えることにより、光ディスク100に集光される光ビームの光量を制御し、同時にフォトディテクタ7に入射する光ビームの光量を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】光ピックアップ装置13は、光ビームを発する光源1と、光ビームの透過量を調整する透過調整手段201と、透過調整手段201を透過した光ビームを光ディスク100に集光する対物レンズ5と、光ディスク100からの反射光を入射光から分離するビームスプリッタ2と、反射光を検出するフォトディテクタ7とを備えている。透過調整手段201はビームスプリッタ2と対物レンズ5の間に配置されており、透過調整手段201の透過率を切り替えることにより、光ディスク100に集光される光ビームの光量を制御し、同時にフォトディテクタ7に入射する光ビームの光量を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ピックアップ装置、および光ピックアップ装置を備えた情報処理装置に関する。より具体的には、本発明は、GaN系半導体を用いた青色発光の半導体レーザ等の短波長光ビームを放射する光ピックアップ装置および情報処理装置に関する。
デジタルバーサタイルディスク(DVD)は、デジタルデータをコンパクトディスク(CD)の約6倍の記録密度で記録することが可能であり、映画や音楽などの大容量のデジタルデータを書き込むことができる情報記録媒体(光ディスク)として知られている。
近年は、地上波デジタル放送の開始による高精細TV映像の録画ニーズなど、記録対象となる情報の情報量が増加しているため、さらに容量の大きい光ディスクが求められている。現在は、これらの光ディスクよりもさらに高密度化・大容量化されたブルーレイディスク(Blu−ray Disc;BD)などの次世代光ディスクの開発・実用化が進められている。
光ディスクの容量を大きくするためには、情報の記録密度を高くする必要がある。これは一般に、データの書き込み時および読み出し時に光ディスクに放射されるレーザ光のスポット径を小さくすることによって実現される。レーザ光のスポット径を小さくするためには、レーザ光の波長を短くし、対物レンズの開口数(NA)を大きくすればよい。これまで、波長780nmの赤外レーザ光とNA0.45の対物レンズを用いたCDから、波長650nmの赤色レーザ光とNA0.60の対物レンズを使用したDVD、そして波長405nmの青色レーザ光とNA0.85の対物レンズを使用した高密度DVDと、レーザ光の短波長化にともない、より大容量の光ディスクが開発されている。
青色レーザ等を用いてレーザ光を短波長化することに加え、さらに記録密度を高めるため、1枚の光ディスクに複数の記録層を設ける技術の開発も進んでいる。例えば、2層の記録層を有する光ディスクを得ることが可能になれば、上述のレーザ光の短波長化およびNAの大きな対物レンズの使用と併せて、記録密度は1層の記録層を有するDVDの約10倍になる。
現在すでに実用化されているBD−RE(書き換え型ディスク)には単層ディスクと2層ディスクがある。単層ディスクは、レーザ光の入射側から見てディスク表面から100μmの位置に記録層がある。そして2層ディスクでは、ディスク表面から100μmの位置とそれより手前の75μmの位置に合わせて2つの記録層を持ち、それぞれL0層とL1層と呼び区別される。L1層は記録再生を行うためにレーザ光を吸収・反射しなければならないが、L0層でも記録再生を行うためにレーザ光を透過させる必要もある。L0層とL1層の記録再生をバランスよく成立させようとすれば、L1層の透過率はおよそ50%となる。つまり、入射したレーザ光をL0層とL1層で半分ずつ分け合うことになる。BD−REの記録層には相変化膜が形成されており、情報の記録されていない状態では結晶化しているが、高出力のレーザ光を照射することでアモルファス化される。結晶状態とアモルファス状態では反射率が異なることを利用して情報の記録が行われる。相変化膜をアモルファス化するにはレーザ光はある程度のエネルギーを持っていなければならないが、同一のレーザ光を照射した場合に各記録層で吸収・反射されるレーザ光は2層ディスクでは単層ディスクの半分となる。このような観点から、2層ディスクを記録再生するときの光パワーは単層ディスクの2倍と規定されている。一方で、ディスクに入射したレーザ光が記録層で反射されて出て行く割合(反射率)は、2層ディスクでは内部でのロスが大きく単層の半分とはならない。情報の記録されていない状態での反射率は、単層ディスクが12〜24%、2層ディスクが4〜8%と規定されており、単層ディスクは2層ディスクのおよそ3倍の反射率を有することになる。
図2に一般的な光ピックアップ装置の構成を示す。光源である半導体レーザ1がコヒーレントな光ビームを放射する。光ビームは、ビームスプリッタ2で反射され、コリメートレンズ3で平行光にされ、ミラー4で反射され、対物レンズ5を透過して、光ディスク100の記録層に集光される。
データの読み出し時には、集光された光ビームは光ディスク100の記録層で反射され、逆の経路でビームスプリッタ2に至り、ビームスプリッタ2を透過して、シリンドリカルレンズ6によりフォトダイオード7に集光される。フォトダイオード7は、いわゆる光検出器であり、入射した光ビームの強度に基づいて電気信号を出力する。記録層の反射率の変化として記録されている情報を、フォトダイオード7に入射される反射光量の変化として検出し、その電気信号に基づいて情報が再現される。
しかしながら、このような光ピックアップ装置でBDの記録再生を行うには2つの課題がある。
第1に、半導体レーザの量子ノイズの問題がある。半導体レーザにはさまざまな要因によりノイズが発生し、光ディスク装置の再生信号特性を劣化させる。半導体レーザは、エネルギー準位の高い電子が外部光による刺激を受けて放出する誘導放出光を、共振器で増幅することで位相のそろったレーザ光を放出する。一方、電子が外部の刺激によらずに、自然にエネルギー準位を下げることで放出する自然放出光は位相がそろっていない。それゆえ、レーザ光に含まれる自然放出光はノイズ成分となり、これを量子ノイズと呼ぶ。半導体レーザ出力が上がると量子ノイズは下がることが知られている。半導体レーザの出力と相対雑音強度(RIN)の関係の一例を、図3に示す。一般に、光ピックアップは再生時におけるRINが一定値(およそ−120dB/Hz)以下になるように設計される。一方で、半導体レーザ出力が光ピックアップ内の光学素子を透過して対物レンズ出力となる割合(伝達効率)は、記録に必要となる光ディスク上での光パワーから決定される。BD−REで必要となる光パワーは2層ディスクの記録で最大となるから、2層ディスクの記録光パワーが得られるように例えば伝達効率を20%と設計したとする。ところがこのとき、単層ディスクの再生を光パワー0.25mWで行おうとすると、半導体レーザ出力が1.25mWとなりRINが大きくなってしまう。再生光パワーを上げることはデータを消去する可能性が出てくるためにできない。
第2に、フォトダイオードの出力ダイナミックレンジの問題がある。2層ディスクの光パワーは単層ディスクの2倍であるが、反射率は3分の1であるから、フォトダイオードで検出される光量は単層ディスクと2層ディスクで異なってくる。フォトダイオードの出力ダイナミックレンジを単層ディスクで最適となるように設計すれば、2層ディスクは検出光量、すなわち出力信号が単層ディスクの3分の2となるので、信号のノイズやサーボの安定性といった点で不利となる。光ピックアップ装置では、記録と再生で光パワーに数十倍の差があり、一般にフォトダイオードの出力ゲインを記録と再生で切り替えている。したがって、2層ディスクでも単層ディスクと同等の信号性能を得ようとすれば単層ディスクと2層ディスクでゲインの切り替えを行えばよいが、ゲイン切り替えが増えるほどフォトダイオードの構成が複雑になりコストアップ要因となる。
この2つの課題を解決するための従来技術として、たとえば特許文献1に開示されたものが考えられる。図4に従来技術を用いた光ピックアップ装置の構成を示す。この光ピックアップ装置は、図2に示した光ピックアップ装置に透過調整手段200aと200bとが備わった構成となっている。透過調整手段200a、200bは光ビームの透過率を任意に調節することができる光学素子である。透過調整手段200aは半導体レーザ1とビームスプリッタ2の間に配置されており、記録時のように光ディスク100に照射される光パワーが大きいときは透過率を高く設定し、再生時など光パワーが低くRINが問題となる場合は透過率を下げて、光ディスク上の光パワーは変えずに半導体レーザ出力のみを増加させてRINが十分に低い状態で動作するように制御される。透過調整手段200bはビームスプリッタ2とフォトダイオード7の間に配置されており、光ディスク100で反射される光量に応じて透過率を変化させ、光ディスク100の種類によらずフォトダイオード7で検出される光量が一定となるように制御される。
このようにすれば、光パワーの低い再生時のレーザノイズを低く抑えることと、反射光量の異なる複数種類の光ディスクに対してもフォトディテクタの出力ゲインを共通化することが可能となる。
特開2003−173562号公報
しかしながら、従来の光ピックアップ装置では、半導体レーザから出力される光パワーの調整用と、フォトダイオードに入射する光パワーの調整用に2つの透過調整手段が必要であり、それぞれに対して制御する必要があるため、部品コストが増加し装置は複雑化するという問題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決し、単一の透過調整手段によって半導体レーザ出力とフォトダイオード入射光量の2つの光パワー調整を同時に行うことで、光ディスク再生時のレーザノイズを低減し、反射率の異なる複数種類の光ディスクいずれに対しても同等の検出信号品質が得られる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップ装置は、所定の光パワーを有する光ビームを発する光源と、光ビームの透過量を調整する透過調整手段と、前記透過調整手段を透過した光ビームを情報記録媒体に集光する集光手段と、前記情報記録媒体からの反射光を入射光から分離するビームスプリッタと、前記反射光を検出する光検出器とを備えている。前記透過調整手段は、前記ビームスプリッタと前記集光手段の間に配置され、前記透過調整手段の透過率を切り替えることにより、前記情報記録媒体に集光される光ビームの光量を制御し、同時に前記光検出器に入射する光ビームの光量を制御する。
また、前記透過調整手段の透過率を前記情報記録媒体の反射率に応じて切り替えて、反射率が高い場合は透過率を低く設定し、反射率が低い場合は透過率を高く設定してもよい。
また、前記透過調整手段の透過率を前記情報記録媒体が有する記録層の数に応じて切り替えて、記録層が少ない場合は透過率を低く設定し、記録層が多い場合は透過率を高く設定してもよい。
また、前記光ビーム源は、青色の波長領域において発光する半導体レーザであってもよい。
本発明による情報処理装置は、上述のいずれかの光ピックアップ装置と、前記光検出器で検出された前記反射光に基づいて、再生信号およびサーボ信号の少なくとも一方を生成する信号処理回路とを備えている。
本発明によれば、情報記録媒体上の光パワーが低くなる動作時において、光透過率を下げることにより光源出力を上げてレーザノイズを低減することと、情報記録媒体からの反射光を一定範囲の光量に調節することにより、複数種類の情報記録媒体に対して光検出器の出力ゲインを共通化することの2つを、1つの透過調整手段を用いて実現できる。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本実施の形態による光ディスク装置14の機能ブロックの構成を示す。
光ディスク装置14は、光ピックアップ装置13と、信号処理回路9と、サーボ制御回路10と、スピンドルモータ11と、トラバースモータ12とを備えている。なお、図1には光ディスク100が示されているがこれは説明の便宜のためであり、光ディスク装置14の構成要素ではない。
まず、光ディスク装置14の動作の概要を説明する。光ピックアップ装置13は、光ディスク100に対して光ビームを放射して光ディスク100からの反射光を検出し、反射光の検出位置および検出光量に応じた光量信号を出力する。信号処理回路9は、光ピックアップ装置13から出力される光量信号に応じて、光ディスク100上における光ビームの合焦状態を示すフォーカスエラー(FE)信号や、光ビームの焦点位置と光ディスク100のトラックとの位置関係を示すトラッキングエラー(TE)信号等を生成して出力する。FE信号やTE信号は、サーボ信号と総称される。サーボ制御回路10は、それらの信号に基づいて駆動信号を生成して出力する。駆動信号は、後述する光ピックアップ装置13のアクチュエータ8に入力され、対物レンズ5の位置が調整される。これにより、光ディスク100に放射される光ビームの焦点が記録面から外れないように制御される。スピンドルモータ11は、記録再生速度に応じた回転速度で、光ディスク100を回転させる。トラバースモータ12は、目的の記録再生位置に光ピックアップ装置13を光ディスク100の半径方向に移動させる。
光ビームの焦点が記録面から外れないように制御されている状態において、信号処理回路9は光量信号に基づいて再生信号を出力する。再生信号は光ディスク100に書き込まれたデータを示している。これにより、光ディスク100からのデータの読み出しが実現される。また、光ビームの光パワーを再生時よりも大きくすることにより、光ディスク100にデータを書き込むことができる。
以下、光ピックアップ装置13の構成を説明する。光ピックアップ装置13は、光源1と、ビームスプリッタ2と、コリメートレンズ3と、ミラー4と、対物レンズ5と、シリンドリカルレンズ6と、フォトダイオード7と、アクチュエータ8と、透過調整手段201とを備える。
光源1は、波長405nmの青色レーザ光を発光するGaN系の半導体レーザであり、光ディスク100の記録面に対して、データの読み出しおよび書き込みのためのコヒーレント光を放射する。ビームスプリッタ2は、光源1が放射する光ビームと、光ディスク100から戻ってくる反射光を分離する。コリメートレンズ3は、光源1が放射する光ビームを平行光に変換する。ミラー4は、入射する光ビームを反射させ、反射された光ビームを光ディスク100へと指向させる。対物レンズ5は、光ビームを光ディスク100の記録面に集光する。アクチュエータ8は、印加された駆動信号のレベルに応じて、光ディスク100に垂直な方向または光ディスク100に平行な方向に、対物レンズ5の位置を変化させて、光ディスク100の記録面上に光ビームを合焦させる。シリンドリカルレンズ6は、フォトダイオード7に光ビームを集光させる。フォトダイオード7は、光ディスク100の記録面で反射された光ビームを受け取り、光量に応じて電気信号(光量信号)に変換する。なお、フォトダイオード7は複数の受光素子を含んでいてもよい。光量信号を受け取る信号処理回路9は、光量信号がいずれの受光素子から出力されたかという情報も利用して、FE信号およびTE信号を生成する。
光ビーム透過調整手段201は、光透過率を変化させて、光源1が放射する光ビームの量子ノイズを低く保った状態で光パワーを変化させる光学素子である。本実施の形態における光ビーム透過調整手段201は、光透過率を3分の2に下げる光学フィルタが塗布された第1の面と、光学フィルタが塗布されていない第2の面とをもつ光学素子を備えており、光路中で第1の面と第2の面を入れ替えることで光パワーを制御する。第1の面が挿入されているときは透過する光ビームの光パワーは3分の2に減衰され、第2の面が挿入されているときは光パワーを概ね維持した状態で光ビームを透過させる。なお、透過調整手段201は、その作用として透過率を物理的に変化することができればよく、如何なる構造であってもよい。
次に、光ディスク装置14がデータを読み出し、書き込むときの動作を説明する。前提として、光ディスク100が2層の記録層を有する場合は対物レンズ5に近い側の層の透過率は約50%と設定されているとする。このため、2層の記録層を有する光ディスクに対して記録再生に要する光パワーの大きさは、1層の記録層を有する光ディスクに対して必要な光パワーの約2倍となる。また、光ディスクに入射した光ビームが記録層で反射されて光ディスクから出て行く割合(反射率)は、2層の記録層を有する光ディスクは、1層の記録層を有する光ディスクのおよそ3分の1であるとする。本実施の形態による光ピックアップ装置13は、光ディスク100の記録層が1層か2層かの記録層の多少によって光パワーの大きさを切り替える機能を有するとして説明する。
まず光源1は、所定の光パワーを有する光ビームを発する。このとき光ビーム透過調整手段201は、光ビームが第1の面を透過するように配置されているとする。光ビーム透過調整手段201から出射された光ビームは、ビームスプリッタ2で反射され、コリメートレンズ3で平行光にされ、ミラー4で反射される。その後、対物レンズ5は、光ビームを光ディスク100の記録層に集光する。記録層からの反射光は、光ピックアップ装置13内を通過し、フォトダイオード7に入射する。信号処理回路9は、光量信号の信号振幅から光ディスク100が有する記録層の数を判別する。判別処理は、他にも種々考えられる。例えば、光ディスク100の内周部に製造時に層数を特定する判別情報を記録しておき、再生信号としてその判別情報を読み出して層数を特定してもよい。または、レーザ光を照射したときに記録メディアの種類によって反射光の強さが異なるため、その強さを検出して信号処理回路9において判別すればよい。または、光ディスク100がカートリッジに収納された状態で装填されるときは、記録メディアの種類によって異なるカートリッジの形状によって判別してもよい。いずれも、装填されている光ディスクの光学的特性および/または物理的特性を用いて検出することができる。
光ディスク100が1層の記録層を有すると判別された場合には、光ビーム透過調整手段201は第1の面を光路に挿入し、かつ、第2の面が光路から外れる位置に設定する。このとき、光ビーム透過調整手段201は入射した光ビームの光パワーを約3分の2に減衰して透過させる。
一方、光ディスク100が2層の記録層を有すると判断された場合には、光ビーム透過調整手段201は、第2の面を光路に挿入し、かつ、第1の面が光路から外れる位置に設定する。このとき、透過調整手段201は光ビームの光パワーを実質的に減衰することなく透過させる。
より具体的に、例えば本実施の形態における光ピックアップ装置13の光源1が図3に示すレーザノイズ特性を有しており、光ビーム透過調整手段201が第2の面を光路中に挿入している場合の伝達効率が21%であり、光ディスク再生時において光ディスクが1層の記録層を有する場合には0.25mW、2層の記録層を有する場合には0.50mWの光ビームを光ディスク上に放射するように設計される場合について考える。
1層の記録層を有する光ディスクに対して再生を行うとき、透過調整手段201により伝達効率は21%×2/3=14%に低減されるから、光源1のレーザ出力は0.25÷0.14=1.79mWとなりRINは−120dB/Hz以下に抑えられている。ここで、透過調整手段201を用いずに伝達効率が21%のままであれば、レーザ出力は0.25÷0.21=1.19mWとなりRINは−120dB/Hzを超えてしまう。
2層の記録層を有する光ディスクに対して再生を行うときは、伝達効率は21%であるから、レーザ出力は0.50÷0.21=2.38mWとなりRINは−120dB/Hz以下である。
また、光ディスク100からの反射光は透過調整手段201以外では減衰されることなくフォトダイオード7に集光され、光ディスク100の反射率は1層の記録層を有する場合で12%、2層の記録層を有する場合で4%であるとする。フォトダイオード7で検出される光パワーは、光ディスク100が1層の記録層を有する場合は0.25×0.12×2/3=0.02mW、2層の記録層を有する場合は0.50×0.04=0.02mWとなり、記録層の数にかかわらず一定となる。
以上のように本発明の実施の形態1における光ピックアップ装置13によれば、単一の透過調整手段のみを利用して、1層の記録層を有する光ディスク記録再生時において、光透過率を下げることにより光源の出力を上げてレーザノイズを低減することと、光ディスクからの反射光を一定範囲の光量に調節することにより、光ディスクが1層の記録層を有する場合と2層の記録層を有する場合についてフォトダイオードの出力ゲインを共通化することが可能となる。
なお、本実施の形態では、透過調整手段201を記録層の多い少ないで切り替えたが、情報記録媒体の反射率に応じて切り替えてもよい。即ち、反射率が高い場合は透過率を低く設定し、反射率が低い場合は透過率を高く設定する。上記の例では、1層の記録層を有する場合は、反射率が12%と高いので透過率を2/3と低く設定し、2層の記録数を有する場合は、反射率が4%と低いので透過率を100%と高く設定している。
本発明によれば、光ディスク再生時のレーザノイズを低減し、フォトディテクタに要求される性能を抑えた、装置信頼性が高く、製造コストの低い光ピックアップ装置およびそのような光ピックアップ装置を有する情報処理装置を得ることができる。
1 光源
2 ビームスプリッタ
3 コリメートレンズ
4 ミラー
5 対物レンズ
6 シリンドリカルレンズ
7 フォトダイオード
8 アクチュエータ
9 信号処理回路
10 サーボ制御回路
11 スピンドルモータ
12 トラバースモータ
13 光ピックアップ装置
14 光ディスク装置
100 光ディスク
200 透過調整手段
201 透過調整手段
2 ビームスプリッタ
3 コリメートレンズ
4 ミラー
5 対物レンズ
6 シリンドリカルレンズ
7 フォトダイオード
8 アクチュエータ
9 信号処理回路
10 サーボ制御回路
11 スピンドルモータ
12 トラバースモータ
13 光ピックアップ装置
14 光ディスク装置
100 光ディスク
200 透過調整手段
201 透過調整手段
Claims (5)
- 所定の光パワーを有する光ビームを発する光源と、光ビームの透過量を調整する透過調整手段と、前記透過調整手段を透過した光ビームを情報記録媒体に集光する集光手段と、前記情報記録媒体からの反射光を入射光から分離するビームスプリッタと、前記反射光を検出する光検出器とを備え、
前記透過調整手段は、前記ビームスプリッタと前記集光手段の間に配置され、前記透過調整手段の透過率を切り替えることにより、前記情報記録媒体に集光される光ビームの光量を制御し、同時に前記光検出器に入射する光ビームの光量を制御することを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記透過調整手段の透過率を前記情報記録媒体の反射率に応じて切り替えて、反射率が高い場合は透過率を低く設定し、反射率が低い場合は透過率を高く設定する、請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 前記透過調整手段の透過率を前記情報記録媒体が有する記録層の数に応じて切り替えて、記録層が少ない場合は透過率を低く設定し、記録層が多い場合は透過率を高く設定する、請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 前記光源は、青色の波長領域において発光する半導体レーザである、請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、
前記光検出器で検出された前記反射光に基づいて、再生信号およびサーボ信号の少なくとも一方を生成する信号処理回路とを備えた情報処理装置。
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