JP2007304779A - 半導体メモリ装置 - Google Patents

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忍 小関
Yoshihide Sato
嘉秀 佐藤
Junji Okada
純二 岡田
Takeshi Kamimura
健 上村
Shinya Kyozuka
信也 経塚
Takehiro Niitsu
岳洋 新津
Tsutomu Hamada
勉 浜田
Norihiko Kuroishi
範彦 黒石
Seiji Suzuki
星児 鈴木
Masaru Kijima
勝 木島
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Abstract

【課題】ユーザの要求に併せて使い方の選択が可能な汎用性を有し、容量を増設しても高速アクセスの維持が可能な半導体メモリ装置を提供する。
【解決手段】半導体メモリ装置1Aは、装置自身にバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載せずに、データのバックアップやメモリ拡張用の外部装置と接続するための拡張I/F17Aを備える。更に、内部バスを光バスとし、光分岐伝送部13Aにより内部に搭載する半導体メモリ15と拡張I/F17Aの配線を分岐する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体メモリ装置に関し、特にユーザの要求に併せて使い方の選択が可能な汎用性を有する半導体メモリ装置に関する。
各種コンピュータ装置においては、様々なデータが随時処理されており、その際に必要なデータを格納する場所が必要となる。そのうち、OSやアプリケーションの実行コードやデータを一時的に格納するメモリとしては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)がある。
DRAMは、そのようなデータを一時的に格納するものであるので、コンピュータ装置の駆動時にそれらのデータを記憶していればよく、システム終了時にはそれらのデータは不要になる。しかし、CPUがそれらのデータを必要とした際には素早くデータの読み書きをする必要があるので、高速アクセス性が要求される。コンピュータ装置に処理させるデータ量が増加すると、それに伴いDRAMに一時的に格納するデータも増加する。そのため、DRAMの記憶容量が少ないと、コンピュータ装置の処理速度が低下してしまう。
この一時的なファイルがコンピュータ内部のDRAMに納まらなくなった場合、アクセス速度の遅いハードディスクなどの磁気ディスクにファイルを格納することになり、コンピュータの処理速度が上がらなくなってしまう。
このような状況を改善するために、磁気ディスクの代わりにDRAMを記憶素子として用いたいわゆる半導体メモリ装置を使うことが有効である。DRAMは揮発性のメモリではあるが、上述したように一時ファイルなどの電源停止時に保存を要するデータを格納するものでなければ、通常、使用時には特に問題はない。
この半導体メモリ装置を、不揮発性の記憶素子と同様、電源を切った場合でもデータを消失したくないアプリケーションで使われる場合がある。このような場合は、例えば電源を停止する際に、データを一旦外部の不揮発性記憶素子に読み出して、再起動時に復帰させればよい。しかしながら予期せぬ電源停止時やトラブル発生時などが発生すると必要なデータが消失してしまうことがある。従って、そのようなトラブルを回避するためには無停電電源装置やデータバックアップ用の不揮発性メモリなどを搭載するという要求もある(例えば、特許文献1参照)。
また、より多くのメモリ容量を必要とする場合、半導体メモリ装置を増設すればよいが、一般的な増設方法としては、SAN(ストレージエリアネットワーク)を組むか、FC(ファイバーチャンネル)の外部スイッチを使って新たな装置をハブ接続する方法が用いられる。
特開昭62−269256号公報
特許文献1の発明においては、半導体メモリ装置にはバックアップ用の電源やバックアップ用の不揮発性メモリが必要となるため、半導体メモリ装置のサイズが大きくなると共に高コストとなる。
しかしながら、先に述べたようにすべてのユーザが、このようなバックアップ機能を必要とするものではないため、バックアップ機能を必要とするユーザと不要とするユーザとにおいて、それぞれ異なる構成の半導体メモリ装置を提供しなければならなかった。
また、バックアップ機能を備えた場合には、バックアップを行うために通常動作と異なるバックアップモードが必要であった。例えば電源投入時や停止時にファイルをバックアップ、リストアする方法や、動作中でファイルアクセスを行っていない時間にバックアップを行うなど、バックアップのための専用モードを実装することにより半導体メモリ装置のコストが上がるといった問題もある。
更に、メモリを増設する場合に、新たなメモリ装置を外部拡張した場合には、SANやFCスイッチなどの装置が必要になり、またそれらの装置を経由してデータアクセスを行う必要があるためアクセスタイムが遅くなり、所望の性能が得られなくなるといった問題もあった。
したがって、本発明は、以上の問題点に鑑み、ユーザの要求に併せて使い方の選択が可能な汎用性を有し、容量を増設しても高速アクセスの維持が可能な半導体メモリ装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下に示す半導体メモリ装置を提供する。
[1]ホストと接続してデータ等の送受信を行うための少なくとも1つの第1のインタフェース部と、前記第1のインタフェース部におけるデータ等の送受信の制御を行う第1のインタフェース制御部と、前記第1のインタフェース部を介して前記ホストから送信されたデータを格納する揮発性の半導体メモリ部と、前記半導体メモリ部におけるデータの読み書きを制御するメモリ制御部と、外部データ格納装置と接続してデータ等の送受信を行うための少なくとも1つの第2のインタフェース部と、前記第1のインタフェース制御部から送信される電気信号を光信号に変換する電気−光変換部と、前記光信号を前記メモリ制御部及び前記第2のインタフェース部との両方向へと分岐する光分岐部と、前記第1のインタフェース制御部、前記メモリ制御部及び前記第2のインタフェース部のそれぞれと前記光分岐部とを接続する光伝送路と、少なくとも前記メモリ制御部において、前記光伝送路からの光信号を電気信号に変換する光−電気変換部とを備えることを特徴とする半導体メモリ装置。
上記構成の半導体メモリ装置によれば、半導体メモリ装置自身にはバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載せずに省スペース化及び低コスト化が可能となると共に、拡張I/Fを介してデータのバックアップやメモリ増設が可能となる。
[2]前記第2のインタフェース部におけるデータ等の送受信の制御を行う第2のインタフェース制御部を備え、前記光分岐部と前記第2のインタフェース部との間で前記光伝送路からの光信号を電気信号に変換する光−電気変換武とを備え、前記送受信されるデータは前記第2のインタフェース制御部を介して行われる前記[1]に記載の半導体メモリ装置。
[3]前記第2のインタフェース制御部は、前記第1のインタフェース制御部から前記半導体メモリ部への書き込み要求があったとき、バックアップモードとして前記第1のインタフェースから前記光分岐部を介して受信したデータを前記外部データ格納装置に送信することを特徴とする前記[2]記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、データのバックアップに際に専用のバックアップモードを不要とするため、コストを低減することが可能となる。
[4]前記第2のインタフェース制御部は、前記第1のインタフェース制御部から前記外部データ格納装置への書き込み要求があったとき、前記第1のインタフェースから前記光分岐部を介して受信したデータを前記第2のインタフェース部を介して前記外部データ格納装置に送信することを特徴とする前記[2]記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、スイッチングハブ等を介さずに増設メモリが接続されるので、増設メモリへのアクセスタイムの高速化も可能となる。
[5]前記第2のインタフェース部は、前記外部データ格納装置との接続を光伝送路により接続するものである[1]に記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、半導体メモリ装置と外部データ格納装置が光接続されているので、両装置間の通信の高速化及び安定化が図れる。
[6]前記第2のインタフェース部は、2つ以上備えられたものである前記[1]記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、拡張インタフェース部を複数設けているので、データのバックアップとメモリの拡張とが、同時に可能となる。
[7]前記光分岐部は、前記第1のインタフェース制御部から送信される光信号を分波する第1の分岐部と前記第1のインタフェース制御部へ送信される光信号を合波する第2の分岐部とからなる前記[1]に記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、2つの分岐部が通信方向別に備えられ、相対する方向へ送信される信号同士が干渉することがなくなるので、より伝送品質が向上する。
[8]前記光分岐部は、前記第1のインタフェース制御部から送信される光信号及び前記第1のインタフェース制御部へ送信される光信号の双方を同一方向から入力し、同一方向へ出力するものである前記[1]に記載の半導体メモリ装置。この構成によれば、分岐部における上りと下りの伝送方向が同一となり、更に入力と出力数が等しくなるので、分岐部における分岐効率を向上させることができる。
本発明によれば、半導体メモリ装置自身にバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載しないことで、省スペース化及び低コスト化が可能となると共に、データのバックアップを必要とするユーザに対しても、拡張I/Fを介してデータのバックアップを可能にすることができる。また、拡張I/Fをメモリ増設の目的としても使用することができる。従って、ユーザの要求に併せて使い方の選択が可能な汎用性を有し、容量を増設しても高速アクセスの維持が可能な半導体メモリ装置を提供することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。
半導体メモリ装置1Aは、内部電源装置やバックアップ用不揮発性メモリを搭載せず、ホスト2と接続され、更に、外部データ格納装置としてのバックアップ装置3A又は第2の半導体メモリ装置4が接続可能となっている。
ホスト2は、サーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)等であって、データ処理やデータの保存を行う機器である。
バックアップ装置3Aは、半導体メモリ装置1Aに内蔵された、後述する半導体メモリ15に格納されたデータをバックアップするための装置であり、第2の半導体メモリ装置4は、半導体メモリ装置1Aの記憶容量を超えるデータの格納が必要となった際の拡張用のメモリ装置である。
半導体メモリ装置1Aは、外部インタフェース(I/F)11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部、13A、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15、拡張I/Fコントローラ16及び拡張I/F17Aからなる。
(半導体メモリ装置の各部の構成)
外部I/F11は、ホスト2と接続することにより半導体メモリ15に格納されるデータの入出力を行う。
外部I/Fコントローラ12は、外部I/F11を介したホスト2との間におけるデータの送受信の制御を行う。
また、外部I/Fコントローラ12は、外部I/F11を介したホスト2との間におけるデータの送受信は電気信号で行う一方で、後述する内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16との間におけるデータの送受信は光信号で行うので、ホスト2から受信した電気信号からなるデータを内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16へ送信する際に光信号へ変換するE/O121と、内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16から受信した光信号からなるデータをホスト2へ送信する際に電気信号へ変換するO/E122とを備える。
光分岐伝送部13Aは、外部I/Fコントローラ12から送信される光信号を内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向へそれぞれ分波し、内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向からそれぞれ送信される光信号を合波して外部I/Fコントローラ12伝送する。
図2は、光分岐伝送部13Aの具体的な構成例を示す斜視図である。この光分岐伝送部13Aは、例えば、光分岐部としてのシート状導光路130を有し、シート状導光路130の外部I/Fコントローラ12側の端面に2本の光伝送路としての光ファイバ131を光結合させ、シート状導光路130の他方の端面に4本の光伝送路としての光ファイバ132を光結合させることで構成することができる。
シート状導光路130は、厚さが一様のシート状の透明媒質からなり、例えば、ポリメチルメタクリレート,ポリカーボネート,アモルファスポリオレフィン等のプラスチック材料や、無機ガラス等から形成されている。なお、シート状導光路130は、その側面及び上下面にクラッド層を設けてもよい。
内部メモリコントローラ14は、半導体メモリ15に対しデータ書込み及び読出しの制御を行う。
また、内部メモリコントローラ14は、光分岐伝送部13Aを介した外部I/Fコントローラ12との間におけるデータの送受信は光信号で行う一方で、半導体メモリ15との間におけるデータの送受信は電気信号で行うので、外部I/Fコントローラ12から受信した光信号からなるデータを半導体メモリ15へ送信する際に電気信号へ変換するO/E141と、半導体メモリ15から受信した電気信号からなるデータを外部I/Fコントローラ12へ送信する際に光信号へ変換するE/O142とを備える。
半導体メモリ15は、ホスト2から送信されたデータを格納するものであり、揮発性メモリが用いられる。
拡張I/Fコントローラ16は、後述する拡張I/F17Aを介したバックアップ装置3A或いは第2の半導体メモリ装置4との間におけるデータの送受信を制御する。
また、拡張I/Fコントローラ16は、光分岐伝送部13Aを介した外部I/Fコントローラ12との間におけるデータの送受信は光信号で行う一方で、バックアップ装置3A或いは第2の半導体メモリ装置4との間におけるデータの送受信は電気信号で行うので、外部I/Fコントローラ12から受信した光信号からなるデータをバックアップ装置3A或いは第2の半導体メモリ装置4へ送信する際に電気信号へ変換するO/E161と、バックアップ装置3A或いは第2の半導体メモリ装置4から受信した電気信号からなるデータを外部I/Fコントローラ12へ送信する際に光信号へ変換するE/O162とを備える。
拡張I/F17Aは、バックアップ装置3A或いは第2の半導体メモリ装置4と接続することにより、これらに格納されるデータの入出力を行う。
(バックアップ装置)
バックアップ装置3Aは、外部I/F31A、メモリコントローラ32A及び不揮発性メモリ33からなる。
外部I/F31Aは、半導体メモリ装置1Aと接続することにより不揮発性メモリ33に格納されるデータの入出力を行う。
メモリコントローラ32Aは、外部I/F31Aを介した半導体メモリ装置1Aとの間におけるデータの送受信の制御を行う。
不揮発性メモリ33は、半導体メモリ装置1Aから送信されたデータを格納するものである。
(第2の半導体メモリ装置)
第2の半導体メモリ装置4は、半導体メモリ装置1Aと同一の構成を有しているものでもよく、半導体メモリ装置1Aの構成のうち拡張I/Fコントローラ16および拡張I/F17A等の拡張に関する構成を備えていないものでもよく、さらに、光分岐伝送部を有していない従来の半導体メモリ装置と同様の構成でもよい。
(第1の実施の形態における動作)
次に、第1の実施の形態に係る半導体メモリ装置1Aの動作について説明する。半導体メモリ装置1Aは、ホスト2と接続されることにより、ホスト2から受信したデータ等の格納や、格納されたデータ等のホスト2への送信等を行う。
(1)ホストと半導体メモリとの間のデータ送受信
半導体メモリ装置1Aの外部I/Fコントローラ12は、ホスト2から外部I/F11を介して電気信号からなる半導体メモリ15への書き込みデータを受信すると、当該データをまず半導体メモリ15に格納するために、E/O121において当該データを光信号に変換した後、内部メモリコントローラ14に向けて送信する。この時、光信号に書き込み対象である半導体メモリ15のアドレスと書き込み命令の情報をヘッダーとして付与する。
外部I/Fコントローラ12から内部メモリコントローラ14に向けて送信された光信号は、光分岐伝送部13Aにおいて分岐伝送され、2つの受信部に同じ光信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、もう1つは拡張I/Fコントローラ16へと送られる。しかし、当該データは、半導体メモリ15に格納するヘッダーが付与されているので、拡張I/Fコントローラ16はデータを受信しても特に特別な処理は行わず、内部メモリコントローラ14のみが信号を受信して所望の書き込み動作を開始する。
当該光信号からなるデータを受信した内部メモリコントローラ14は、O/E141において光信号を電気信号へ変換した後、半導体メモリ15へ当該電気信号から成るデータを送信し、半導体メモリ15は、当該データを格納する。
また、半導体メモリ15に格納されたデータをホスト2が要求してきた場合には、該当するデータが半導体メモリ15から読み出されて、内部メモリコントローラ14に送信される。このときも半導体メモリ15のアドレスと、読み出し情報をヘッダーとして光信号付与する。よって拡張I/Fコントローラ16は特別な処理をせず、内部メモリコントローラ14のみがデータ読み出し動作を開始する。
内部メモリコントローラ14は、半導体メモリ15から受信したデータをE/O142で電気信号から光信号へと変換した後、光分岐伝送部13Aを介して外部I/Fコントローラ12に向けて送信する。
外部I/Fコントローラ12は、内部メモリコントローラ14から受信した光信号をO/E122において電気信号へと変換した後、外部I/F11を介してホスト2へ送信する。
以上の様な動作により、ホスト2と半導体メモリ15との間でデータの送受信が行われる。
(2)バックアップ装置へのバックアップ動作:拡張例1
半導体メモリ装置1Aの起動中に、シャットダウンや停電が発生すると、半導体メモリ装置1Aには電力が供給されなくなり、停止することになる。このとき、半導体メモリ装置1Aはバックアップ用内部電源を搭載していないので、揮発性メモリである半導体メモリ15は、格納されたデータを保存し続けることができず、データは消去される。
更に、半導体メモリ装置1Aはデータバックアップ用の不揮発性メモリも搭載していないため、一時的にデータを不揮発性メモリに待避させることでデータ消去を避けることもできない。
しかし、半導体メモリ装置1Aは、拡張I/F17Aを介してバックアップ装置3Aを接続可能であるので、予めバックアップ装置3Aを接続しておくことにより、シャットダウン時や停電時においても、データ消去を回避することができる。
ホスト2から半導体メモリ15へ格納すべきデータが送信されると、外部I/Fコントローラ12から送信されたデータが光分岐伝送部13Aにおいて分岐伝送され、2つの受信部に同じ信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、もう1つは拡張I/Fコントローラ16へと送られる。
拡張I/Fコントローラ16は、受信信号のヘッダーから外部I/Fコントローラ12から半導体メモリ装置への書き込み命令だと判断し、受信したデータをO/E161において電気信号へ変換した後、拡張I/F17Aを介してバックアップ装置3Aへ送信する。
バックアップ装置3Aにおいては、メモリコントローラ32Aが、当該データを外部I/F31Aを介して受信した後、不揮発性メモリ33に格納する。
(3)リストア
シャットダウンや停電により半導体メモリ装置1Aが予期せぬ停止をした後に再起動した場合、消去されたデータのリストアが必要となる。
この場合、バックアップ装置3Aにおいて不揮発性メモリ33に格納されたバックアップデータを、メモリコントローラ32Aが読み出し、外部I/F31Aを介して半導体メモリ装置1Aへ送信する。
半導体メモリ装置1Aにおいては、拡張I/Fコントローラ16が、バックアップデータを拡張I/F17Aを介して受信し、E/O162において光信号に変換する。その光信号は、光分岐伝送部13Aを介して外部I/Fコントローラ12へ送られ、O/E122において再び電気信号に変換される。
当該データを受信した外部I/F12は、半導体メモリ15に格納すべきデータであると判断すると、再度E/O121において光信号へ変換した後、光分岐伝送部13Aを介して内部メモリコントローラ14へ送信する。光分岐伝送部内部では双方向通信が可能なため、バックアップ装置からのメモリ読み出しと半導体メモリへの書き戻しが同時に行われる。
内部メモリコントローラ14は受信したデータをO/E141において電気信号へ変換した後、半導体メモリ15へ送信し、半導体メモリ15に当該バックアップデータは格納され、シャットダウンや停電の発生前の状態へ回復される。
以上の様な動作により、半導体メモリ15にデータを送信する際に、当該データのバックアップが同時に可能となり、特別なバックアップモードが不要となる。特別なバックアップモードとは、通常アクセスの空き時間を割いてバックアップ動作を行ったり、電源が停止する前に無停電電源装置などを使ってバックアップをする動作をさす。
(4)第2の半導体メモリ装置へのバックアップ動作:拡張例2
また、半導体メモリ15のデータ空き領域が少ない状態において、当該空き領域を超える容量のデータがホスト2から送信されてきた際には、当該データを半導体メモリ15に格納できない。このため、内部メモリコントローラ14は、ホスト2から送信されるデータの容量と半導体メモリ15のデータ空き領域とを比較し、送信されるデータ容量の方が大きいと判断した場合には、その旨を意味する信号を外部I/Fコントローラ12に対して送信し、ホスト2からのデータの受信を拒絶させる。
ただし、拡張I/F17Aを介して第2の半導体メモリ装置4が接続されている場合には、半導体メモリ15の容量不足を補うことができるので、当該データを第2の半導体メモリ装置4に格納することができる。
この場合、容量が少ないためにこれ以上のデータを半導体メモリ15に格納できない旨の信号を内部メモリコントローラ14から受信した外部I/Fコントローラ12は、拡張I/Fコントローラ16に対して、拡張I/F17Aを介して接続された第2の半導体メモリ装置4に格納する旨の信号を制御線12aを介して送信する。当該信号に従い、拡張I/Fコントローラ16は、光分岐伝送部13Aを介して外部I/Fコントローラ12から送信された光信号を受信し、O/E161において電気信号へおいて変換した後、拡張I/F17Aを介して、第2の半導体メモリ装置4へ送信する。
そして、第2の半導体メモリ装置4において当該データは格納される。なお、第2の半導体メモリ装置4においても内部に図示しない半導体メモリが格納されており、そこに当該データが格納される。
第2の半導体メモリ装置4に格納されたデータをホスト2が要求してきた場合には、第2の半導体メモリ装置4において当該データが読み出された後、拡張I/F17Aを介して拡張I/Fコントローラ16に送信される。当該データを受信した拡張I/Fコントローラ16は、E/O162において当該データを電気信号から光信号へと変換した後、光分岐伝送部13Aを介して外部I/Fコントローラ12に向けて送信する。
外部I/Fコントローラ12は、拡張I/Fコントローラ16から受信した光信号をO/E122において電気信号へと変換した後、外部I/F11を介してホスト2へ送信する。
以上の様な動作により、ホスト2と第2の半導体メモリ装置4との間においてもデータの送受信が可能となる。また、スイッチングハブを用いず、光分岐伝送部13Aを介して送信方向を分波させるので、アクセスタイムの低下を防ぐことができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、半導体メモリ装置1A自身にバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載しないことで、省スペース化及び低コスト化が可能となると共に、データのバックアップを必要とするユーザに対しても、拡張I/F17Aを介してデータのバックアップを可能にすることができる。また、拡張I/F17Aをメモリ増設の目的としても使用することができる。
更に、データのバックアップに際に専用のバックアップモードを不要とするため、コストが低減でき、また、増設メモリへのアクセスタイムの高速化も可能となる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の半導体メモリ装置1Bは、第1の実施の形態において、拡張用I/F17Bにおける外部装置との接続を光接続とするものである。
半導体メモリ装置1Bは、第1の実施の形態と同様に、ホスト2と接続されている。更に、半導体メモリ装置1Bには、バックアップ装置3Bが接続可能となっている。
半導体メモリ装置1Bは、外部I/F11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部13A、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15及び拡張I/F17Bからなる。
拡張I/F17Bは、バックアップ装置3Bと接続することにより、これに格納されるデータの入出力を行うものであるが、図1における拡張I/F17Aとは異なり、バックアップ装置3Bとの接続は光接続で行われる。
なお、その他の各構成部については、第1の実施の形態におけるものと同一である。
バックアップ装置3Bは、外部I/F31B、メモリコントローラ32B及び不揮発性メモリ33からなる。
外部I/F31Bは、半導体メモリ装置1Bと光接続することにより不揮発性メモリ33に格納されるデータの入出力を行う。
メモリコントローラ32Bは、外部I/F31Bを介した半導体メモリ装置1Bとの間におけるデータの送受信の制御を行う。
また、メモリコントローラ32Bは、外部I/F31Bを介した半導体メモリ装置1Bとの間におけるデータの送受信は光信号で行う一方で、不揮発性メモリ33との間におけるデータの送受信は電気信号で行うので、半導体メモリ装置1Bから受信した光信号からなるデータを不揮発性メモリ33へ送信する際に電気信号へ変換するO/E321と、不揮発性メモリ33から受信した電気信号からなるデータを半導体メモリ装置1Bへ送信する際に光信号へ変換するE/O322とを備える。
(第2の実施の形態における動作)
次に、第2の実施の形態の半導体メモリ装置1Bの動作について説明する。半導体メモリ装置1Bは、ホスト2と接続されることにより、ホスト2から受信したデータ等の格納や、格納されたデータ等のホスト2への送信等を行う。
ホスト2から外部I/F11を介して受信した電気信号からなるデータを、半導体メモリ15に格納する動作に関しては、第1の実施の形態における動作と基本的には同一である。
ただし、外部I/Fコントローラ12から送信され、光分岐伝送部13Aにおいて分岐伝送され、2つの受信部に同じ光信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ送信されるが、もう1つは拡張I/F17Bを介して光信号のままバックアップ装置3Bへと送られる。しかし、当該データは、半導体メモリ15に格納するヘッダーが付与されているので、バックアップ装置3Bはデータを受信しても特に特別な処理は行わず、内部メモリコントローラ14のみが信号を受信して所望の書き込み動作を開始する。また、拡張I/F17Bにはインターロック機構が具備されており、バックアップ装置3Bが接続されていない場合には、拡張I/Fは機能せず、当該信号は拡張I/F17Bより先に送信されることはない。
(拡張例)
半導体メモリ装置1Bの起動中に、シャットダウンや停電が発生すると、半導体メモリ装置1Bには電力が供給されなくなり、停止することになる。このとき、半導体メモリ装置1Bはバックアップ用内部電源を搭載していないので、揮発性メモリである半導体メモリ15は、格納されたデータを保存し続けることができず、データは消去される。
更に、半導体メモリ装置1Bはデータバックアップ用の不揮発性メモリも搭載していないため、一時的にデータを不揮発性メモリに待避させることでデータ消去を避けることもできない。
しかし、半導体メモリ装置1Bは、拡張I/F17Bを介してバックアップ装置3Bを接続可能であるので、予めバックアップ装置3Bを接続しておくことにより、シャットダウン時や停電時においても、データ消去を回避することができる。
ホスト2から半導体メモリ15へ格納すべきデータが送信されると、外部I/Fコントローラ12から送信されたデータが光分岐伝送部13Aにおいて分岐伝送され、2つの受信部に同じ光信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、もう1つは拡張I/F17Bへと送られる。
拡張I/F17Bからは、当該データが光信号のままバックアップ装置3Bへ送信される。
バックアップ装置3Bにおいては、当該データを外部I/F31Bを介してメモリコントローラ32Bが受信する。当該データを受信したメモリコントローラ32Bは、O/E321において光信号から電気信号へと変換した後、当該データを不揮発性メモリ33に格納する。
シャットダウンや停電により半導体メモリ装置1Aが予期せぬ停止をした後に再起動した場合、消去されたデータのリストアが必要となる。
この場合、バックアップ装置3Bにおいて不揮発性メモリ33に格納されたバックアップデータを、メモリコントローラ32Bが読み出し、E/O322において光信号へと変換した後、外部I/F31Bを介して半導体メモリ装置1Bへ送信する。
半導体メモリ装置1Bにおいては、バックアップデータを拡張I/F17B及び光分岐伝送部13Aを介して外部I/Fコントローラ12が受信し、O/E122において再び電気信号に変換される。
当該データを受信した外部I/F12は、半導体メモリ15に格納すべきデータであると判断すると、再度E/O121において光信号へ変換した後、光分岐伝送部13Aを介して内部メモリコントローラ14へ送信する。
内部メモリコントローラ14は、受信したデータをO/E141において電気信号へ変換した後、半導体メモリ15へ送信し、半導体メモリ15に当該バックアップデータは格納され、シャットダウンや停電の発生前の状態へ回復される。
以上の様な動作により、半導体メモリ15に格納されたデータのバックアップが可能となる。
(第2の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、半導体メモリ装置1B自身にバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載しないことで、省スペース化及び低コスト化が可能となると共に、データのバックアップを必要とするユーザに対しても、拡張I/F17Bを介してデータのバックアップを可能にすることができる。また、拡張I/F17Bをメモリ増設の目的としても使用することができる。
更に、半導体メモリ装置1Bとバックアップ装置3Bは光接続されているので、両装置間の通信の高速化及び安定化が図れ、また、第1の実施の形態と異なり拡張I/Fコントローラを不要とするので、装置の更なる簡略化を図ることができる。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。
半導体メモリ装置1Cは、第1の実施の形態において、拡張用I/F17Aを複数備えるものであり、第1の実施の形態と同様に、ホスト2と接続されている。更に、半導体メモリ装置1Cには、バックアップ装置3A及び第2の半導体メモリ装置4が同時に接続可能となっている。
半導体メモリ装置1Cは、外部I/F11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部13B、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15、2つの拡張I/Fコントローラ16(16a、16b)及び2つの拡張I/F17Aからなる。
光分岐伝送部13Bは、外部I/Fコントローラ12から送信される光信号を、内部メモリコントローラ14と2つの拡張I/Fコントローラ16a及び16bの3方向へそれぞれへ分波し、内部メモリコントローラ14と2つの拡張I/Fコントローラ16a及び16bの3方向からそれぞれ送信される光信号を合波して外部I/Fコントローラ12へ伝送する。
図5は、光分岐伝送部13Bの具体的な構成例を示す斜視図である。この光分岐伝送部13Bは、例えば、シート状導光路130を有し、シート状導光路130の外部I/Fコントローラ12側の端面に2本光ファイバ131を光結合させ、シート状導光路130の他方の端面に6本の光ファイバ132を光結合させることで構成することができる。
なお、その他の各構成部については、第1の実施の形態におけるものと同一である。
(第3の実施の形態における動作)
次に、第3の実施の形態の半導体メモリ装置1Cの動作について説明する。半導体メモリ装置1Cは、ホスト2と接続されることにより、ホスト2から受信したデータ等の格納や、格納されたデータ等のホスト2への送信等を行う。
ホスト2から外部I/F11を介して受信した電気信号からなるデータを、半導体メモリ15に格納する動作に関しては、第1の実施の形態における動作と基本的には同一である。
ただし、外部I/Fコントローラ12から内部メモリコントローラ14に向けて送信された光信号は、光分岐伝送部13Bにおいて分岐伝送され、3つの受信部に同じ光信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、1つは拡張I/Fコントローラ16aへ、もう1つは拡張I/Fコントローラ16bへと送られる。しかし、当該データは、半導体メモリ15に格納するヘッダーが付与されているので、拡張I/Fコントローラ16a及び16bはデータを受信しても特に特別な処理を行わず、内部メモリコントローラ14のみが信号を受信して所望の書込動作を開始する。
(拡張例)
第3の実施の形態にかかる半導体メモリ装置1Cは、拡張I/F17Aを2つ備えている。従って、データバックアップ用のバックアップ装置3Aとメモリ増設用の第2の半導体メモリ装置4の2つを同時に接続することができる。
半導体メモリ装置1Cの起動中に、シャットダウンや停電が発生すると、半導体メモリ装置1Cはバックアップ用内部電源を搭載していないために停止することになり、半導体メモリ装置1Cはデータバックアップ用の不揮発性メモリも搭載していないため、揮発性メモリである半導体メモリ15に格納されたデータは消去される。
しかし、半導体メモリ装置1Cは、拡張I/F17Aを介してバックアップ装置3Aを接続可能であるので、予めバックアップ装置3Aを接続しておくことにより、シャットダウン時や停電時においても、データ消去を回避することができる。
ホスト2から半導体メモリ15へ格納すべきデータが送信されると、外部I/Fコントローラ12から送信されたデータが光分岐伝送部13Aにおいて分岐伝送され、3つの受信部に同じ光信号を伝送する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、他の2つは拡張I/Fコントローラ16a.16bへと送られる。
拡張I/Fコントローラ16aは、受信信号のヘッダーからバックアップ装置3Aへの書き込み命令だと判断し、受信したデータをO/E161aにおいて電気信号へ変換した後、拡張I/F17Aを介してバックアップ装置3Aへ送信する。
バックアップ装置3Aにおいては、当該データを外部I/F31Aを介してメモリコントローラ32Aが受信した後、不揮発性メモリ33に格納する。
シャットダウンや停電により半導体メモリ装置1Cが予期せぬ停止をした後に再起動した場合、消去されたデータのリストアのために、バックアップ装置3Aにおいて不揮発性メモリ33に格納されたバックアップデータを、メモリコントローラ32Aが半導体メモリ装置1Cへ送信する。
半導体メモリ装置1Cにおいては、バックアップデータを拡張I/F17Aを介して拡張I/Fコントローラ16aが受信し、外部I/Fコントローラ12を介して内部メモリコントローラ14及び第2の半導体メモリ装置4へ送信する。そして、当該バックアップデータはシャットダウンや停電の発生前の状態へ回復される。
第2の半導体メモリ装置4に格納されたデータをホスト2が要求してきた場合には、第2の半導体メモリ装置4において当該データが読み出された後、拡張I/Fコントローラ16bに送信され、外部I/Fコントローラ12を介してホスト2へ送信される。
また、半導体メモリ15のデータ空き領域が少ない状態で、当該空き領域を超える容量のデータがホスト2から送信されてきた際には、半導体メモリ装置1Cは当該データを半導体メモリ15に格納できないが、拡張I/F17Aを介して第2の半導体メモリ装置4が接続されている場合には、半導体メモリ15の容量不足を補うことができるので、当該データを第2の半導体メモリ装置4に格納することができる。
ホスト2から半導体メモリ装置1Cへデータが送信された際に、半導体メモリ15のデータ空き容量が少ないためにこれ以上のデータを半導体メモリ15に格納できない際には、外部I/Fコントローラ12は、第2の半導体メモリ装置4に接続された拡張I/F17Aを制御する拡張I/Fコントローラ16bに対して、第2の半導体メモリ装置4に格納する旨の信号を制御線12bを介して送信する。当該信号に従い、拡張I/Fコントローラ16bは、外部I/Fコントローラ12から送信された光信号を受信し、拡張I/F17Aを介して第2の半導体メモリ装置4へ送信、搭載された半導体メモリに当該データを格納する。
以上の様な動作により、ホスト2と第2の半導体メモリ装置4との間においてのデータの送受信及び半導体メモリ15に格納されたデータのバックアップが同時に可能となる。
(第3の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、半導体メモリ装置1C自身にバックアップ用内部電源やメモリバックアップ装置を搭載しないことで、省スペース化及び低コスト化が可能となると共に、データのバックアップを必要とするユーザに対しても、拡張I/F17Aを介してデータのバックアップを可能にすることができる。また、拡張I/F17Aをメモリ増設の目的としても使用することができる。
また、拡張I/F17Aを複数設けているので、メモリのバックアップと拡張を同時に可能とする。あるいはバックアップを2重にとってよりデータの保全性を高めることもできる。あるいは両者に拡張装置を接続し、容量をさらに拡大することも可能である。
[第4の実施の形態]
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の半導体メモリ装置1Dは、第1の実施の形態において、外部I/Fコントローラ17Aに接続される光分岐伝送部を2つ設け、上り方向と下り方向の通信とで光分岐伝送部を分離したものである。
半導体メモリ装置1Dは、ホスト2と接続されている。更に、半導体メモリ装置1Dには、バックアップ装置3A又は第2の半導体メモリ装置4が接続可能となっている。
半導体メモリ装置1Dは、外部インタフェース(I/F)11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部13C及び13D、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15、拡張I/Fコントローラ16及び拡張I/F17Aからなる。
光分岐伝送部13Cは、外部I/Fコントローラ12から送信される光信号を内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向へそれぞれ分波する。また、光分岐伝送部13Dは、内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向からそれぞれ送信される光信号を合波して外部I/Fコントローラ12へ伝送する。
図7は、光分岐伝送部13C、13Dの具体的な構成例を示す斜視図である。この光分岐伝送部13C、13Dのそれぞれは、例えば、シート状導光路130A,130Bを有し、シート状導光路130A,130Bの外部I/Fコントローラ12側の端面に1本光ファイバ131を光結合させ、シート状導光路130の他方の端面に2本の光ファイバ132を光結合させることで構成することができる。
その他の構成部については、第1の実施の形態と同一である。
(第4の実施の形態における動作)
次に、第4の実施の形態の半導体メモリ装置1Dの動作について説明する。半導体メモリ装置1Dは、ホスト2と接続されることにより、ホスト2から受信したデータ等の格納や、格納されたデータ等のホスト2への送信等を行う。
ホスト2から外部I/F11を介してデータを受信すると、外部I/Fコントローラ12は、E/O121において当該データを光信号に変換した後、内部メモリコントローラ14に向けて送信する。
外部I/Fコントローラ12から内部メモリコントローラ14に向けて送信された光信号は、光分岐伝送部13Cにおいて分岐伝送され、2つの受信部に同じ光信号を送信する。分岐伝送された光信号は、1つは内部メモリコントローラ14へ、もう1つは拡張I/Fコントローラ16へと送られるが、当該データは、半導体メモリ15に格納するヘッダーが付与されているので、拡張I/Fコントローラ16はデータを受信しても特に特別な処理は行わず、内部メモリコントローラ14のみが信号を受信して所望の書き込み動作を開始する。
当該光信号からなるデータを受信した内部メモリコントローラ14は、O/E141において光信号を電気信号へ変換した後、半導体メモリ15へ当該電気信号より成るデータを送信し、半導体メモリ15は、当該データを格納する。
また、半導体メモリ15に格納されたデータをホスト2が要求してきた場合には、内部メモリコントローラ14は該当するデータを半導体メモリ15から読み出し、E/O142で電気信号から光信号へと変換した後、データ格納時とは異なる光分岐伝送部13Dを介して外部I/Fコントローラ12に向けて送信する。
外部I/Fコントローラ12は、内部メモリコントローラ14から受信した光信号をO/E122において電気信号へと変換した後、外部I/F11を介してホスト2へ送信する。
以上の様な動作により、ホスト2と半導体メモリ15との間でデータの送受信が行われる。
また、拡張I/F17Aにバックアップ装置3Aまたは第2の半導体メモリ装置4などの外部装置が接続されている状態において、拡張I/F17Aを介して半導体メモリ装置1Dとバックアップ装置3A又は第2の半導体メモリ装置4との間でデータの送受信を行う際にも、外部I/Fコントローラ12から拡張I/Fコントローラ16へ送信される光信号は光分岐伝送部13Cを、拡張I/Fコントローラ16から外部I/Fコントローラ12へ送信される光信号は光分岐伝送部13Dを経由する。
(第4の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、2つの光分岐伝送部13C,13Dが通信方向別に備えられ、相対する方向へ送信される信号同士が干渉することがなくなるので、より伝送品質が向上する。
[第5の実施の形態]
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の半導体メモリ装置1Eは、第1の実施の形態において、光分岐伝送部13Eにおける上りと下りの各信号の伝送本数を同一としたものである。
半導体メモリ装置1Eは、ホスト2と接続されている。更に、半導体メモリ装置1Eには、バックアップ装置3A又は第2の半導体メモリ装置4が接続可能となっている。
半導体メモリ装置1Eは、外部インタフェース(I/F)11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部13E、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15、拡張I/Fコントローラ16及び拡張I/F17Aからなる。
光分岐伝送部13Eは、外部I/Fコントローラ12から送信される光信号を内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向へそれぞれ伝送する分波するとともに、内部メモリコントローラ14及び拡張I/Fコントローラ16の2方向からそれぞれ送信される光信号を合波して外部I/Fコントローラ12へ伝送する。
図9は、光分岐伝送部13Eの具体的な構成例を示す斜視図である。この光分岐伝送部13Eは、例えば、シート状導光路130を有し、シート状導光路130の一方の端面に3本光ファイバ131を光結合させ、シート状導光路130の他方の端面に3本の光ファイバ132を光結合させることで構成することができる。
その他の構成部については、第1の実施の形態と同一である。
(第5の実施の形態における動作)
次に、第5の実施の形態の半導体メモリ装置1Eの動作について説明する。半導体メモリ装置1Eは、ホスト2と接続されることにより、ホスト2から受信したデータ等の格納や、格納されたデータ等のホスト2への送信等を行う。
ホスト2から外部I/F11を介してデータを受信すると、外部I/Fコントローラ12は、光分岐伝送部13Eを介して内部メモリコントローラ14に向けて送信する。
内部メモリコントローラ14は、当該データを半導体メモリ15へ送信し、半導体メモリ15が当該データを格納する。
また、半導体メモリ15に格納されたデータをホスト2が要求してきた場合には、内部メモリコントローラ14は該当するデータが半導体メモリ15から読み出し、光分岐伝送部13Eを介して外部I/Fコントローラ12に送信する。
外部I/Fコントローラ12は、当該データを受信後、外部I/F11を介してホスト2へ送信する。
なお、この場合、例えば、下り方向の信号と上り方向の信号とが、同一方向に進むことになるので、多重伝送を行うことで信号を区別することができる。上り方向の信号と下り方向の信号とで、それぞれ光の波長を変え、受信側のO/E122,141,161に波長選択フィルタを設けることにより、一方の信号のみを選択的に受信することができる。
また、ホスト2から半導体メモリ装置1Eを介して第2の半導体メモリ装置4へ送信されるデータ、及び第2の半導体メモリ装置4から半導体メモリ装置1Eを介してホスト2へ送信されるデータも、それぞれ光分岐伝送部13Eを介して外部I/Fコントローラ12と拡張I/Fコントローラ16との間で送受信されることになるが、その際の信号の光分岐伝送部13Eにおける入力方向と出力方向は同一方向となる。
(第5の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、光分岐伝送部13Eにおける上りと下りの伝送方向が同一となり、入力と出力数が等しくなるので、光分岐伝送部13Eの分岐効率を向上させることができる。
[第6の実施の形態]
図10は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の半導体メモリ装置1Dは、第1の実施の形態において、2つの半導体メモリ装置1D,1Fとバックアップ装置3Aとを直列に接続したものである。
半導体メモリ装置1Dは、ホスト2と接続されている。更に、半導体メモリ装置1Dには、半導体メモリ装置1Fが接続され、更に半導体メモリ装置1Fには、バックアップ装置3Aが接続されている。
半導体メモリ装置1D及び1Fは、いずれも外部インタフェース(I/F)11、外部I/Fコントローラ12、光分岐伝送部13C及び13D、内部メモリコントローラ14、半導体メモリ15、拡張I/Fコントローラ16及び拡張I/F17Aからなる。
尚、図10における半導体メモリ装置1D及び1Fは、いずれも第4の実施の形態における半導体メモリ装置1Dと同一構造のものを用いているが、これは一例に過ぎず、本発明に係る半導体メモリ装置であればいずれの実施に形態に係るものであってもよい。また、2つの半導体メモリ装置は同一の形態のものでなくてもよい。
(第6の実施の形態における動作)
次に、第6の実施の形態の半導体メモリ装置1D,1Fの動作について説明する。
ホスト2と半導体メモリ装置1Dにおけるデータの送受信については、第4に実施の形態における動作と同一である。また、ホスト2と半導体メモリ装置1Fにおけるデータの送受信についても、第4に実施の形態におけるホスト2と第2の半導体メモリ装置4との間の送受信の動作と同一である。
しかし、半導体メモリ15に格納されるデータのバックアップのために、ホスト2とバックアップ装置3Aとの間におけるデータの送受信は、半導体メモリ装置1Dとバックアップ装置3Aの間に半導体メモリ装置1Fが存在するためやや異なる動作となる。
この場合、半導体メモリ装置1Dの内部においては、第4に実施の形態と同様の動作がなされ、当該データは半導体メモリ装置1Dから半導体メモリ装置1Fへと送信される。当該データを受信した半導体メモリ装置1Fにおいても、半導体メモリ装置1Dの内部における動作と同様の動作が繰り返された後、当該データは半導体メモリ装置1Fからバックアップ装置3Aへと送信され、バックアップ装置3Aに当該データが格納されることになる。
(第6の実施の形態の効果)
以上のような構成をとることにより、半導体メモリ装置1Dが拡張I/F17Aを1つしか備えない場合であっても、メモリ拡張用の半導体メモリ装置1Fとして本発明に係る半導体メモリ装置を用いれば、更なる拡張が可能となるので、メモリ拡張用の半導体メモリ装置1Fとデータバックアップ装置3Aの双方を同時に接続することが可能となる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の要旨を変更しない範囲内で任意に組み合わせることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す光分岐伝送部の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。 図4に示す光分岐伝送部の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。 図6に示す光分岐伝送部の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。 図8に示す光分岐伝送部の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体メモリ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1A〜1F、半導体メモリ装置 2、ホスト 3A、3B、バックアップ装置
4、第2の半導体メモリ装置 11、外部I/F
12、外部I/Fコントローラ 12a,12b、制御線
13A〜13E、光分岐伝送部 14、内部メモリコントローラ 15、半導体メモリ
16、拡張I/Fコントローラ 17A、17B、拡張I/F
31A、31B、外部I/F 32A、32B、メモリコントローラ
33、不揮発性メモリ 130、130A、130B、シート状導光路
131、132、光ファイバ 121、142、162、322、E/O
122、141、161、321、O/E

Claims (8)

  1. ホストと接続してデータ等の送受信を行うための少なくとも1つの第1のインタフェース部と、
    前記第1のインタフェース部におけるデータ等の送受信の制御を行う第1のインタフェース制御部と、
    前記第1のインタフェース部を介して前記ホストから送信されたデータを格納する揮発性の半導体メモリ部と、
    前記半導体メモリ部におけるデータの読み書きを制御するメモリ制御部と、
    外部データ格納装置と接続してデータ等の送受信を行うための少なくとも1つの第2のインタフェース部と、
    前記第1のインタフェース制御部から送信される電気信号を光信号に変換する電気−光変換部と、
    前記光信号を前記メモリ制御部及び前記第2のインタフェース部との両方向へと分岐する光分岐部と、
    前記第1のインタフェース制御部、前記メモリ制御部及び前記第2のインタフェース部のそれぞれと前記光分岐部とを接続する光伝送路と、
    少なくとも前記メモリ制御部において、前記光伝送路からの光信号を電気信号に変換する光−電気変換部とを備えることを特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 前記第2のインタフェース部におけるデータ等の送受信の制御を行う第2のインタフェース制御部を備え、
    前記光分岐部と前記第2のインタフェース部との間で前記光伝送路からの光信号を電気信号に変換する光−電気変換部と備え、前記送受信されるデータは前記第2のインタフェース制御部を介して行われることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  3. 前記第2のインタフェース制御部は、前記第1のインタフェース制御部から前記半導体メモリ部への書き込み要求があったとき、バックアップモードとして前記第1のインタフェースから前記光分岐部を介して受信したデータを前記外部データ格納装置に送信することを特徴とする請求項2記載の半導体メモリ装置。
  4. 前記第2のインタフェース制御部は、前記第1のインタフェース制御部から前記外部データ格納装置への書き込み要求があったとき、前記第1のインタフェースから前記光分岐部を介して受信したデータを前記第2のインタフェース部を介して前記外部データ格納装置に送信することを特徴とする請求項2記載の半導体メモリ装置。
  5. 前記第2のインタフェース部は、前記外部データ格納装置との接続を光伝送路により接続することを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  6. 前記第2のインタフェース部は、2つ以上備えられたものであることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  7. 前記光分岐部は、前記第1のインタフェース制御部から送信される光信号を分波する第1の分岐部と前記第1のインタフェース制御部へ送信される光信号を合波する第2の分岐部とからなることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  8. 前記光分岐部は、前記第1のインタフェース制御部から送信される光信号及び前記第1のインタフェース制御部へ送信される光信号の双方を同一方向から入力し、同一方向へ出力するものであることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
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