JP2007265271A - ストレージ装置、データ配置方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】キャッシュモジュールが故障した場合でも冗長状態を維持し、かつ、キャッシュモジュールが故障した際の書き込み処理の性能低下を防ぐこと。
【解決手段】Cache0とCache1がディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、Cache0が故障したとき、ディスク未書き込みデータを他のキャッシュメモリモジュールと二重化していないCache4のディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーする。
【選択図】図1
【解決手段】Cache0とCache1がディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、Cache0が故障したとき、ディスク未書き込みデータを他のキャッシュメモリモジュールと二重化していないCache4のディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーする。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数のキャッシュメモリモジュールを持つストレージ装置において、冗長性の喪失と書き込み処理の性能低下を防止する技術に関する。
従来のストレージ装置において、キャッシュモジュールについて完全ミラーリング方式により冗長性を担保する方法があった。
ここで、ディスクアレイ装置は、データを蓄積するディスクモジュール群、ディスクモジュール群に対してデータの書き込み又は読み出し動作を行う際データを一旦蓄える複数のメモリモジュール、書き込み又は読み出し動作を制御するディレクタモジュール群を備え、第1及び第3のメモリモジュールと第2及び第4のメモリモジュールは互いにペアを組んでおり、第1乃至第4のメモリモジュールのいずれ一つに故障が発生すると、ディレクタモジュール群は残りのメモリモジュールのうちペアを組んでいるメモリモジュールにファストライトデータを書き込み、さらに、残りのメモリモジュールのうち二つのメモリモジュールにキャッシュ管理領域を設定することで、ディスクアレイ装置において、高速にデータ書き込み処理を行うとともにデータ損失を回避することができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−134487号公報
しかし、従来の方法では、1つのキャッシュモジュールが故障すると冗長性が失われ、また、性能が大きく低下するなどの課題があった。
すなわち、図3において、Cache0が故障した際はCache1内のCacheData0が非冗長となる。次に、Cache1が故障した際にCacheData0が失われることを防ぐために、CacheData0をディスクに書き出した後にCache1の使用も停止していた。
その結果、使用するキャッシュはCache2とCache3のみとなるため、Read性能・Write性能共に大きく低下することとなっていた。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャッシュデータを冗長の必要なデータと不要なデータに分け、データの配置方法を工夫することによりキャッシュモジュールが故障した場合でも冗長状態を維持し、かつ、キャッシュモジュールが故障した際の書き込み処理の性能低下を防ぐことである。
上記課題を解決するために、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーするストレージ装置を提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーするストレージ装置を提供する。
また、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーするストレージ装置を提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーするストレージ装置を提供する。
また、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーするデータ配置方法を提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーするデータ配置方法を提供する。
また、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーするデータ配置方法を提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーするデータ配置方法を提供する。
また、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化しているコンピュータに、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーする機能を実現させるプログラムを提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーする機能を実現させるプログラムを提供する。
また、本発明は、第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化しているコンピュータに、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーする機能を実現させるプログラムを提供する。
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーする機能を実現させるプログラムを提供する。
本発明によれば、キャッシュモジュールが故障した場合でも冗長状態を維持し、かつ、キャッシュモジュールが故障した際の書き込み処理の性能低下を防ぐことができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、一般にキャッシュメモリモジュールは、書き込みを高速にするため、キャッシュメモリモジュールにのみ書き込み、ディスクへ書き込まない処理を行う。この処理では、キャッシュメモリモジュール上に、ディスクへの未書き込みデータとして存在させるが、故障などによりデータがなくならないように二重化している。
本実施の形態の複数のキャッシュメモリモジュールを持つストレージ装置は、図1のように、5枚のキャッシュメモリモジュールで構成し、Cache0とCache1がディスクへの未書き込みデータ(Write0,Write1)を二重化し、Cache2とCache3も同様に(Write2,Write3)を二重化している。
Cache4は、他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない。図中のReadは、ディスクと同期しているデータを表し、キャッシュメモリモジュール故障で喪失してもディスクから復旧可能なため、二重化していない。
Workは、RAID構成されたディスクの読み書き時のパリティ計算用に一度だけ用いる一時データであり、キャッシュメモリモジュール故障で喪失してもディスクから復旧可能であるため、二重化していない。
次に、本実施の形態における動作について説明する。
ここでは、Cache0の故障の場合について説明する。Cache0上のWrite0,Write1の未書き込みデータは、故障の直後、冗長性を失うが、Cache1のWrite0,Write1をCache4へコピーし冗長性を確保する。このとき、Cache4のRead4、Read9は上書きされ、データはなくなるが、ディスクに書かれているため喪失しても問題はない。それにより、Cache1とCache4をディスクへの未書き込みデータ(Write0,Write1)を二重化することによって冗長性が維持できる。
本発明の手法を採用しない場合、二重化されていないデータは、ディスクに書き込む必要があり、その処理と、未書き込み領域の低下により、書き込み処理の性能低下を招いていた。
本実施の形態では、キャッシュメモリモジュールの高速なコピーと、未書き込み領域の容量維持をすることで、書き込み処理の性能低下を防止する。
また、正常状態からCache1,Cache2,Cache3が故障した場合も同様である。
なお、Cache4の故障の場合、Cache4には冗長の不要なReadデータしかないため、冗長性に影響はなく書き込み処理の性能低下も発生しない。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
ここでは、キャッシュモジュール部が4枚で構成されている場合を前提とする。図2において、Cache0が故障した際、Cache0上のWrite0、Write1の未書き込みデータは故障直後冗長性を失うが、Cache1のWrite0をCache2へ、Cache1のWrite1をCache3へコピーし、冗長性を確保する。この時、Cache2上のRead2とCache3上のRead3は上書きされるが、ディスクに書かれているため喪失しても問題はない。
これにより、Cache1上のディスク未書き込みのWrite0、Write1データの冗長性を維持できる。
本発明の手法を採用しない場合、Cache1上の冗長性が失われたWrite0・Write1データはディスクに書き出す必要があり、それに伴う処理と未書き込みデータに使える領域の縮小により、書き込み処理の低下を招いた。
本実施の形態では、キャッシュメモリモジュールの高速なコピーと、未書き込み領域の容量維持をすることで、書き込み処理の性能低下を防止する。
なお、正常状態からCache1,Cache2,Cache3が故障した場合も同様である。
上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記の各実施の形態におけるストレージ装置の機能を実現するためのプログラムを本装置に読込ませて実行することにより本装置の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
Claims (6)
- 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーすることを特徴とするストレージ装置。 - 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーすることを特徴とするストレージ装置。 - 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーすることを特徴とするデータ配置方法。 - 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化している場合に、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーすることを特徴とするデータ配置方法。 - 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化しているコンピュータに、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータを
他のキャッシュメモリモジュールと二重化していない第3のキャッシュメモリモジュールのディスク未書き込みデータであってディスクと同期しているデータに上書きコピーする機能を実現させることを特徴とするプログラム。 - 第1のキャッシュメモリモジュールと第2のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化し、かつ、第3のキャッシュメモリモジュールと第4のキャッシュメモリモジュールがディスクへの未書き込みデータを二重化しているコンピュータに、
前記第1のキャッシュメモリモジュールと前記第2のキャッシュメモリモジュールのいずれかが故障したとき、前記故障したキャッシュメモリモジュールの複数のディスク未書き込みデータについて
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第3のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーし、
前記複数のディスク未書き込みデータのうち少なくとも1つ以上を前記第4のキャッシュメモリモジュールのディスクへの書き込み済みデータに上書きコピーする機能を実現させることを特徴とするプログラム。
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100720 |