JP2007301852A - 液滴吐出装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度が変動する場合であっても、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することが可能な液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出ヘッド1と、所定の基準時(t0)の環境温度(T0)及び画像記録時(tx)の環境温度(Tx)を測定する温度検出部50と、所定の基準時(t0)及び画像記録時(tx)を測定する時間検出部61、圧電素子8の基準時静電容量(Cp0)を算出するCp0算出部621、ΔCp算出部622、画像記録時(tx)の素子温度(Kx)における静電容量(Cpx)を算出(推定)するCpx算出部623、及びCpxに基づいて圧電素子8に駆動電圧(Vx)を出力する駆動部64を内蔵する制御ユニット60とから構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット装置等の液滴吐出装置に関する。さらに詳しくは、環境温度が変動する場合であっても、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することが可能な液滴吐出装置及びその駆動方法に関する。
圧電素子の変位を利用してノズルからインクを吐出させることによって画像を記録するインクジェット装置においては、画像を記録する時の環境温度(T)が変化することによって、圧電素子の変位(δ)を変化させ、その結果、噴射特性を変化させることから、画質の劣化を発生させるという不都合がある。
また、画像を記録する時の環境温度(T)が、その変化量(ΔT)として、例えば、−20℃〜30℃程度の範囲内で変化する場合、装置の周辺温度は環境温度に追随して速やかに上昇するが、圧電素子の素子温度(K)自体は急には追随して変化しないため、その変位(δ)は、少しずつ上昇し、所定時間の経過後に飽和して環境温度に到達する傾向にある。従って、画像記録時における環境にインクジェット装置を配置した時点で環境温度を測定し、圧電素子に出力する駆動信号(例えば、電圧)の波形を、そのような環境温度に対応して素子温度(K)も迅速に変化することを想定して調整しても、実際の素子温度(K)の変化は遅延し、変位(δ)の変化も想定されるよりも遅れるため、実際の素子温度(K)に対応するものから離れたものとなってしまい、上記のような噴射特性の不安定化及び画像の劣化を発生させることになる。
このような不都合を解消するため、印字ヘッドの圧電素子の圧電定数に応じた特性を識別するための識別手段と、印字ヘッドの周囲温度を検出する温度検出手段とを備え、識別手段を利用して得た圧電定数特性と温度検出手段で検出した温度とに基づいて、印字ヘッドの駆動電圧を決定し、制御する発明が開示されている(特許文献1参照)。また、環境温度測定手段と、記録ヘッドの駆動時間,非駆動時間とを測定する手段とを有し、測定した駆動時間,非駆動時間に基づいて、記録ヘッドの上昇温度を算出し、環境温度と上昇温度から記録ヘッドの温度を算出し、記録ヘッド温度に基づいて記録ヘッドの圧電素子の駆動電圧Vpを制御する発明が開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−203015号公報 特開2000−203015号公報
しかしながら、上述のように、環境温度(T)と圧電素子の変位(δ)とは比例関係にないため、特許文献1及び特許文献2に開示された発明のように、周囲温度や環境温度(T)を測定しただけでは実情に沿った制御を実現することは困難であり、噴射特性を安定化させるためには、実際の素子温度(K)をその都度測定し、駆動電圧を変更するという煩雑な作業を必要とするという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、環境温度が変動する場合であっても、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することが可能な液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、以下の液滴吐出装置及びその駆動方法が提供される。
[1]複数のノズル及び前記複数のノズルに連通した流路が形成された流路部材と、前記ノズルに対応して配設された複数の圧電素子とを有し、前記圧電素子の駆動に基づく変位によって前記流路を経由して前記複数のノズルから液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドと、所定の基準時(t0)及び画像記録時(tx)を測定する時間測定手段と、所定の基準時(t0)の環境温度(T0)及び画像記録時(tx)の環境温度(Tx)を測定する温度測定手段と、前記時間測定手段によって測定された複数の時間(t0、tx)及び前記温度測定手段によって測定された複数の前記環境温度(T0、Tx)に基づいて前記圧電素子の前記画像記録時(tx)の素子温度(Kx)における変位(δx)を算出する変位算出手段と、前記変位算出手段によって算出された前記記録時変位(δx)に基づいて前記圧電素子に、その駆動条件を出力する駆動手段と、前記時間測定手段、前記温度測定手段、前記変位算出手段及び前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
このようにして、環境温度が変動する場合であっても、実際の挙動に即した変位(δ)に関する駆動信号を圧電素子に出力することができることから、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することが可能な液滴吐出装置とすることができる。
なお、記録時素子温度(Kx)は、記録時環境温度(Tx)とは通常異なっているが、画像記録時(tx)を基準時(t0)から十分に時間を取ったものとすることによって飽和に到達し、同一となる場合もある。すなわち、環境温度(T)が正方向に変化する場合(T0≦Txの場合)は、Kx≦Tx、環境温度(T)が負方向に変化する場合(Tx≦T0の場合)はTx≦Kxとなる。また、画像記録時(tx)の素子温度(Kx)における変位(δx)は記録時環境温度(Tx)における変位(δtx)とは通常異なっているが、上述の場合と同様に同一となる場合もある。すなわち、環境温度(T)が正方向に変化する場合(T0≦Txの場合)はδx≦δtx、環境温度(T)が負方向に変化する場合(Tx≦T0の場合)はδtx≦δxとなる。
[2]前記変位算出手段は、前記変位(δ)と比例関係にある静電容量(Cp)を算出する静電容量算出手段であることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出装置。このように静電容量(Cp)を算出することによって、簡易かつ確実に、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することが可能な液滴吐出装置とすることができる。
なお、画像記録時(tx)の素子温度(Kx)における静電容量である記録時静電容量(Cpx)は記録時環境温度(Tx)における静電容量(Cptx)とは通常異なっているが、上述の場合と同様に同一となる場合もある。すなわち、環境温度(T)が正方向に変化する場合(T0≦Txの場合)はCpx≦Cptx、環境温度(T)が負方向に変化する場合(Tx≦T0の場合)はCptx≦Cpxとなる。
[3]前記時間測定手段は、前記時間測定手段の測定データからなる第1のデータを記憶する第1の記憶部を有することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、簡易かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[4]前記温度測定手段は、前記温度測定手段の測定データからなる第2のデータを記憶する第2の記憶部を有することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、簡易かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[5]前記静電容量算出手段は、前記圧電素子の、静電容量(Cp)と素子温度(K)との相互間の特性データからなる第3のデータを記憶する第3の記憶部、及び前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)と、前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt:ここで、ΔCp=画像記録時の静電容量(Cpx)−基準時の静電容量(Cp0)、Δt=tx−t0)との相互間の特性データからなる第4のデータを記憶する第4の記憶部を有することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、簡易かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[6]前記駆動手段は、前記圧電素子の、静電容量(Cp)と、前記駆動電圧(Vx)との相互間の特性データからなる第5のデータを記憶する第5の記憶部を有することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、簡易かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[7]前記制御手段は、前記時間測定手段によって測定され前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータから、前記時間(t)の変化量(Δt=tx−t0)を算出することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、さらに、円滑かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[8]前記制御手段は、前記温度測定手段によって測定され前記第2の記憶部に記憶された前記第2のデータから、前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)を算出することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、さらに、円滑かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[9]前記制御手段は、前記基準時環境温度(T0:ここで、T0=基準時素子温度(K0))に基づいて、前記第3の記憶部に記憶された前記第3のデータから、基準時静電容量(Cp0)を算出し、前記第4の記憶部に記憶された前記第4のデータから、前記温度変化量制御部によって算出しられた前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)に基づいて前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)を算出し、算出しられた前記基準時静電容量(Cp0)及び前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)に基づいて前記記録時静電容量(Cpx)を算出することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、さらに、円滑かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[10]前記制御手段は、前記記録時静電容量(Cpx)に基づいて、前記第5の記憶部に記憶された前記第5のデータから、前記駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出することを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このように構成することによって、さらに、円滑かつ確実に、上述の効果を発揮させることができる。
[11]前記環境温度(T)のT0からTxへの変化要因は、装置電源又は空調機器の電源をONにする作業であることを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出装置。このような要因による環境温度(T)の変化に対して、特に有効に上述の効果を発揮することができる。
[12]複数のノズル及び前記複数のノズルに連通した流路が形成された流路部材と、前記ノズルに対応して配設された複数の圧電素子とを有し、前記圧電素子の駆動に基づく変位によって前記流路を経由して前記複数のノズルから液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の駆動方法であって、
(1)所定の基準時(t0)を測定する。
(2)所定の基準時(t0)の環境温度(T0) を測定する。
(3)基準時環境温度(T0)に基づいて、基準時静電容量(Cp0)を算出する。
(4)画像記録時(tx)を測定する。
(5)画像記録時(tx)の環境温度(Tx) を測定する。
(6)環境温度(T)の変化量(ΔT)及び時間(t)の変化量(Δt)を算出し、前記ΔT及びΔtに基づいて、静電容量の変化率(ΔCp)を算出する。
(7)静電容量の変化率(ΔCp)と前記Cp0とに基づいて、記録時静電容量(Cpx)を算出する。
(8)記録時静電容量(Cpx)に基づいて、駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出する。
(9)前記駆動条件としての前記駆動電圧(Vx)を、前記圧電素子に出力する、ことを含むことを特徴とする液滴吐出装置の駆動方法。
このようにして、環境温度が変動する場合であっても、液滴吐出装置を、安定した噴射特性で、かつ高画質な記録を実現することが可能な状態で駆動することができる。
本発明によって、環境温度が変動する場合であっても、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタを示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態のカラープリンタ100は、略箱型状の筐体101を有し、筐体101内の下部に、用紙Pを収容する給紙トレイ20、筐体101内の上部に、記録済みの用紙Pが排出される排紙トレイ21を各々配設し、給紙トレイ20から記録位置102を経由して排紙トレイ21に至る主搬送路31a〜31e、及び排紙トレイ21側から記録位置102側に至る反転搬送路32に沿って用紙Pを搬送する搬送機構30を有している。
記録位置102には、後述する図2に示す液滴吐出ヘッド1の複数個を並列させて液滴吐出ヘッドユニットを構成し、4個の液滴吐出ヘッドユニットをそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドユニット41(41Y、41M、41C、41K)として用紙Pの搬送方向に配列して液滴吐出ヘッドアレイを構成している。
また、カラープリンタ100は、用紙Pを吸着する吸着手段としての帯電ロール43と、無端ベルト35を介して液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kに対向して配置されたプラテン44と、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kの近傍に配置されたメンテナンスユニット45と、温度検出部50と、測定した環境温度(T)の変化に対応した画像記録時における実際の圧電素子8の変位(静電容量)を算出(推定)して、実情に即した、例えば、環境温度(T)や環境湿度等の変化に対応した駆動信号を圧電素子8に出力する制御ユニット60とを備えている。
液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kは、用紙Pの幅以上の有効印字領域を有する。なお、液滴を吐出させる方法として、圧電方式を用いたが、特に制限はなく、例えば、サーマル方式等の汎用されている方式を適宜用いることができる。
液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kの上部には、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kに対応する色のインクを収容するインクタンク42Y、42M、42C、42Kを配設している。各インクタンク42Y、42M、42C、42Kからは、インクが各液滴吐出ヘッド1に図示しない配管を経由して供給されるように構成されている。
インクタンク42Y、42M、42C、42Kに収容されるインクとしては特に制限はなく、例えば、水性、油性、溶剤系等の汎用されているインクを適宜用いることができる。
搬送機構30は、給紙トレイ20から用紙Pを1枚ずつ取り出して主搬送路31aに供給するピックアップロール33と、主搬送路31a、31b、31d、31e、及び反転搬送路32の各部に配置され、用紙Pを搬送する複数の搬送ロール34と、記録位置102に設けられ、用紙Pを排紙トレイ21方向に搬送する無端ベルト35と、無端ベルト35が張架された駆動ロール36及び従動ロール37と、搬送ロール34及び駆動ロール36を駆動する図示しない駆動モータとを備える。
次に、主要部分の構成について説明する。
(液滴吐出ヘッドの構成)
図2は、本実施の形態に用いられる液滴吐出ヘッドユニットを構成する液滴吐出ヘッドを示す平面図、図3は、図2におけるA−A線断面図である。
本実施の形態に用いられる液滴吐出ヘッド1は、図2に示すように、その複数個が所定の平面的パターンとなるように並列して、液滴吐出ヘッドユニット41Y,41M,41C,41Kを構成する。液滴吐出ヘッド1は、図2、3に示すように、複数のノズル2aを有するノズルプレート2、複数のノズル2aに連通するとともに互いに連通して流路を構成するプールプレート3(連通孔3a、液プール3b)、第1の供給孔プレート4A(連通孔4a、供給孔4b)、供給路プレート5(連通孔5a、供給路5b)、第2の供給孔プレート4B(連通孔4a、供給孔4b)、圧力発生室プレート6(圧力発生室6a)、及び略平行四辺形の振動板7が積層されて形成された流路部材Sと、振動板7上に配置された複数の圧電素子8とを備えており、圧電素子8(個別電極8a、共通電極8b)の駆動に基づく振動板7の変形によって、液体を、複数の圧電素子8に対向する位置に形成された複数のノズル2aから液滴として吐出するように構成されている。
なお、圧電素子8の駆動は、圧電素子8を覆うように、圧電素子8の個別電極8a及び共通電極8bに電圧を印加するための導電パターン12aを有するフレキシブルプリント配線基板(以下「FPC」という。)12を設け、FPC12を介して行われるが、図2にはFPC12は図示されていない。また、図2には圧電素子8が18個図示されているが、実際は1024個配置されている。
流路部材:ノズルプレート2は、耐インク性、耐熱性等の観点から、例えば、自己融着型のポリイミド樹脂から構成されている。プールプレート3、第1の供給孔プレート4A、供給路プレート5、第2の供給孔プレート4B、及び圧力発生室プレート6は、耐インク性の観点からSUS等の金属からなる。振動板7は、図2、3に示すように、図示しない液体タンクから液体が液滴吐出ヘッド1内部に供給される供給孔7aが形成されている。また、振動板7は、導電性および弾性を有する、例えば、SUS等の金属材、異種金属の複合材、金属と樹脂との複合材、樹脂の表面にスパッタリングや蒸着により金属膜を形成した表面処理材等を用いることができる。
フレキシブルプリント配線基板:FPC12は、図3に示すように、各圧電素子8の個別電極8aにそれぞれハンダにより接続された導電パターン12aを有する。
圧電素子:圧電素子8は、図3に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等から構成され、上面に個別電極8a、下面に共通電極8bを有している。個別電極8a及び共通電極8bは、スパッタリング等により形成されており、下面の共通電極8bは、導電性接着剤により振動板7に電気的に接続され、振動板7を介して接地されている。また、圧電素子8は、少なくとも液滴を吐出するために必要とされる面積が、圧力発生室6aに対応する振動板7の位置に個別化されて接合されている。
図4は、圧電素子8の変位(δ)と静電容量(Cp)との関係を示すグラフである。図4に示すように、圧電素子8の変位(δ)と静電容量(Cp)との間に比例関係があることを利用して駆動電圧を算出(推定)し、算出(推定)された駆動電圧を圧電素子8に印加することによって、圧電素子8を駆動している。
(制御ユニットを中心とした制御系の構成)
図5は、制御ユニットを中心とした制御系の構成図である。図5に示すように、制御系は、温度検出部50、制御ユニット60、及び上述の液滴吐出ヘッド1(圧電素子8)とから構成されている。
温度検出部50としては特に制限はないが、例えば、サーミスタ(感温素子)の抵抗値が温度によって変化することを利用した温度センサを挙げることができる。その配設場所は、図1に示すように、環境温度(T)を円滑に安定して測定することができる場所であれば特に制限はなく、例えば、カラープリンタ100の筐体101の内部を挙げることができる。その表面の所定箇所であってもよい。
制御ユニット60は、図5に示すように、時間検出部61と、制御部62と、画像記憶部63と、駆動部64とから構成されている。
時間検出部61としては特に制限はないが、例えば、タイマーカウンタ等を挙げることができる。
制御部62は、図5において、点線で囲んで示すように、基準時の静電容量(Cp0)算出部621と、静電容量の変化量(ΔCp)算出部622と、画像記録時の静電容量(Cpx)算出部623と、第1〜第5の記憶部71〜75とから構成されている。
第1の記憶部71は、時間検出部61が測定(検出)した時間データ(t0、tx)からなる第1のデータを記憶するように構成されている。
なお、本実施の形態においては、装置電源をONにした時を所定の基準時(t0)としたが、空調機器の電源をONにした時を基準時(t0)としてもよい。
第2の記憶部72は、温度検出部50が測定(検出)した温度データ(T0、Tx)からなる第2のデータを記憶するように構成されている。
ΔCp算出部622は、第1の記憶部71に記憶された第1のデータに基づき時間(t)の変化量(Δt=tx−t0)を算出するΔt算出部622aと、第2の記憶部72に記憶された第2のデータに基づき環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)を算出するΔT算出部622bとから構成されている。なお、ΔCp算出部622は、Δt算出部622aによって算出されたΔt及びΔT算出部622bによって算出されたΔTと、後述する第4の記憶部74に記憶された第4のデータとに基づいてΔCpを算出するように構成されている。
第3の記憶部73は、圧電素子8の静電容量(Cp)と素子温度(K)との相互間の特性データからなる第3のデータを記憶するように構成されている。
Cp0算出部621は、第3の記憶部73に記憶された第3のデータに基づいてCp0を算出するように構成されている。
図6に、第3のデータの具体例をグラフに示す。
上述した第4の記憶部74は、環境温度(T)の変化量(ΔT)と、静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)との相互間の特性データからなる第4のデータを記憶するように構成されている。
上述したように、ΔCp算出部622(Δt算出部622a及びΔT算出部622b)は、Δt算出部622aによって算出されたΔt及びΔT算出部622bによって算出されたΔTと、第4の記憶部74に記憶された第4のデータとに基づいて、ΔCpを算出するように構成されている。
図7に、第4のデータの具体例をグラフに示す。
Cpx算出部623は、Cp0算出部621によって算出されたCp0と、ΔCp算出部622によって算出されたΔCpとに基づいて、画像記録時の静電容量(Cpx)を算出するように構成されている。
画像記憶部63は、記録すべき画像についてのデータを記憶し、後述する駆動部64に、記憶された画像データを出力するように構成されている。
第5の記憶部75は、圧電素子8の静電容量(Cp)と電圧(V)との相互間の特性データからなる第5のデータを記憶するように構成されている。
駆動部64は、Cpx算出部623によって算出された記録時静電容量(Cpx)、第5の記憶部75に記憶された第5のデータ及び画像記憶部63に記憶された画像データ等の大きさに対応した制御信号に基づいて、駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出し、圧電素子8に出力するように構成されている。
図8に、第5のデータの具体例をグラフに示す。
図9に、記録時駆動電圧(Vx)の波形の具体例をグラフに示す。図9においては、記録時駆動電圧(Vx)として、V1,V2,V3,V4の4つの波形を示す。図8に示すように、静電容量(Cp)が大であるほど、電圧(V)は小となるため、図9は、記録時静電容量(Cpx)が最大の時、すなわち記録時駆動電圧(Vx)が最小の時をV4で示し、記録時静電容量(Cpx)が最小の時、すなわち記録時駆動電圧(Vx)が最大の時をV1で示している。
図9に示すように、記録時駆動電圧(Vx)の波形は、適切な噴射(吐出)特性を実現するためパルス形状を有するように構成されている。なお、図9に示すパルス形状は、始めにバイアス電圧を印加することで、メニスカス状態にあるインク滴を少し引いた状態にする。さらに、駆動電圧を下げることで、メニスカス状態にあるインク滴をより引いた状態にし、また、駆動電圧を上げることで、インク滴を押し出す。そして、駆動電圧を初期と同じレベルにすることで、インク滴を引きちぎり、ノズル近傍にインク滴が残らないようにする。
なお、本実施の形態における制御ユニット60は、制御手段の一部を構成している。
また、時間検出部61は、第1の記憶部71とともに、時間測定手段を構成している。
また、温度検出部50は、第2の記憶部72とともに、温度測定手段を構成している。
また、Cp0算出部、ΔCp算出部、Cpx算出部、及び第1〜第4の記憶部は、静電容量算出手段を構成している。
さらに、駆動部64は、第5の記憶部75とともに駆動手段を構成している。
(圧電素子の駆動方法)
以下、制御ユニット60を中心とした制御系を用いた圧電素子の駆動方法について、図5及び図10を参照して、工程順に説明する。なお、図10は、本実施の形態における、時間(t)と、温度(環境温度(T)、素子温度(K))、静電容量(Cp)との関係(正方向に変化する場合)を示すグラフである。
(1)装置の電源をONにすると、時間検出部61によって、その時の時間を、所定の基準時(t0)として測定し、第1の記憶部71に記憶する。
(2)温度検出部50によって、所定の基準時(t0)の環境温度(T0) を測定し、第2の記憶部72に記憶する。
(3)Cp0算出部621によって、基準時環境温度(T0)及び第3の記憶部73に記憶された第3のデータ(図7参照)に基づいて、基準時静電容量(Cp0)を算出し、記憶する。なお、液滴吐出装置が、一定の時間、一定の環境に置かれた状態において、装置電源又は空調機器の電源がONにされた基準時(t0)においては、温度検出部50によって測定された基準時環境温度(T0)と基準時素子温度(K0)とは略同一と看做すことができることから、基準時素子温度(K0)として基準時環境温度(T0)を用い、基準時静電容量(Cp0)を算出することができる。
(4)装置を稼動して画像の記録を開始すると、時間検出部61によって、その時の時間を画像記録時(tx)として測定し、第1の記憶部71に記憶する。
(5)温度検出部50によって、画像記録時(tx)の環境温度(Tx) を測定し、第2の記憶部72に記憶する。
(6)ΔCp算出部622の環境温度の変化量(ΔT)算出部622b及び時間変化量(Δt)算出部622aによって、第1、2の記憶部71、72に記憶された第1、2のデータに基づいて、ΔT及びΔtを算出する。次いで、第4の記憶部74に記憶された第4のデータ(図7参照)、上述のΔT及びΔtに基づいて、静電容量の変化率(ΔCp)を算出し、記憶する。
(7)Cpx算出部623によって、静電容量の変化率(ΔCp)とCp0とに基づいて、記録時静電容量(Cpx)を算出し、記憶する。
図10に示すように、装置電源又は空調機器の電源がONにされた基準時(t0)において、環境温度(T)は基準時(t0)から時間t1の経過後に画像記録時の環境温度(Tx)に到達するが、素子温度(K)は、環境温度(T)の場合よりも遅れて、時間tsの経過後にやっと飽和に到達する。従って、実際の記録時素子温度(Kx)は、温度検出部50によって測定された環境温度(Tx)よりも低い温度となるため、環境温度(Tx)をそのまま用いて、対応する静電容量(Cp)を算出し、駆動信号として出力しても実情にそぐわないことになる。そこで、本実施の形態においては、上述のようにして実際の記録時静電容量(Cpx)を算出(推定)して、実情に即した駆動信号を出力することを可能としている。
(8)駆動部64によって、記録時静電容量(Cpx)、第5の記憶部75に記憶された第5のデータ(図8参照)、及び画像記憶部63に記憶されたデータに基づいて、駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出し、記憶する。図9に、このような、記録時駆動電圧(Vx)の波形の具体例(パルス形状)を示す。
(9)駆動条件としての駆動電圧(Vx)を、駆動部から圧電素子8に出力する。
以下、基準時(t0)から記録時(tx)までの変化(経過)時間が5時間で、変化環境温度(T)が、基準時環境温度(T0)=20℃から、記録時環境温度(Tx)=38℃に変化する場合の駆動方法について具体的に説明する。
基準時環境温度(T0)が20℃であることから、基準時素子温度(K0)も20℃であると看做すことができ、第3のデータ(図6参照)から、基準時静電容量(Cp0=
例えば500pF)を算出する。環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0=38℃−20℃=18℃)に基づいて、第4のデータ(図7参照)から、静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)を4.4と算出する。基準時静電容量(Cp0=500pF)及び時間の変化量(Δt=tx−t0=5時間)に基づいて、記録時静電容量(Cpx)を、ΔCp/Δt=(Cpx−Cp0)/(tx−t0)=4.4、すなわち、(Cpx−500)/5=4.4であることから、Cpx=4.4×5+500=522pFと算出する。また、第5のデータ(図8参照)から、記録時駆動電圧(Vx)=例えば、29Vと算出する。但し、この値には限らない。
なお、本実施の形態においては、変位算出手段として、静電容量算出手段を用いているが、これは、図4に示すように、変位(δ)と静電容量(Cp)とが比例関係にあることを利用したものである。また、図6に示すように、静電容量(Cp)と素子温度(K)とにおいても比例関係が成立する(従って、変位(δ)と素子温度(K)とにおいても比例関係が成立する)から、変位算出手段として、素子温度算出手段を用いてもよい。
(カラープリンタの動作)
次に、カラープリンタ100の動作を説明する。搬送機構30は、制御ユニット60の制御の下に、ピックアップロール33及び搬送ロール34を駆動し、給紙トレイ20から用紙Pを取り出して主搬送路31a,31bに沿って搬送する。用紙Pが無端ベルト35の近傍に差し掛かると、帯電ロール43の静電吸着力によって用紙Pに電荷が付与され、用紙Pは無端ベルト35に吸着する。
無端ベルト35は、駆動ロール36の駆動によって回転移動し、用紙Pが記録位置102に搬送されると、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kによってカラー画像が記録される。
すなわち、図3に示す液滴吐出ヘッド1の液プール3bは、インクタンク42Y、42M、42C、42Kから供給されたインクで満たされており、液プール3bからインクが供給孔4b及び供給路5bを介して圧力発生室6aに供給され、圧力発生室6aにインクが貯留している。
温度検出部50によって測定された、環境温度の変化量(ΔT=Tx−T0)等に基づいて、制御ユニット60が、実情に即した駆動電圧を算出し、適切な変形(変位)を実現するように複数の圧電素子8に印加すると、圧電素子8が適切な変形(変位)で駆動し、それに伴って振動板13がたわみ、これにより、圧力発生室6a内の容積が適切に変化し、圧力発生室6aに貯留しているインクが連通孔5a,4a,3aを介してノズル2aから適量のインク滴として用紙P上に安定した噴射特性を保持した状態で吐出して、用紙Pに高画質な記録を実現することができる。用紙Pは、Y、M、C、Kの画像が順次上書きされ、高画質なカラー画像が記録される。
高画質なカラー画像が記録された用紙Pは、搬送機構30によって主搬送路31dを経由して排紙トレイ21に排出される。
なお、両面記録モードが設定されている場合は、排紙トレイ21に一旦排出された用紙Pは、再び主搬送路31eに戻り、反転搬送路32を経由して再び主搬送路31bを経由して記録位置102に搬送され、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kによって前回記録された用紙Pの面と反対の面にカラー画像が記録される。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、環境温度が変動する場合であっても、安定した噴射特性を発揮し、高画質な記録を実現することができる。
また、本実施の形態においては、実用上最も頻繁に起り得る、−20℃〜30℃の範囲内における環境温度(T)の変化量(ΔT)に対して円滑かつ有効に対応することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲内で色々変形実施が可能である。
例えば、上記実施の形態では、圧電素子の個別電極への接続にフレキシブルプリント配線基板を用いたが、多層基板を用いてもよい。
本発明は、液滴を吐出することによって高精細な画像情報のパターンを形成することが要請される各種産業分野、例えば、高分子フィルムやガラス表面上にインクジェット法を用いてインクを吐出してディスプレイ用カラープリンタを形成したり、半田ペーストを基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したり、回路基板の配線を形成する等の電気・電子工業分野、ガラス基板等に反応試薬を吐出してサンプルとの反応を検査するバイオチップを製造する医療分野等で有効に利用される。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタを示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に用いられる液滴吐出ヘッドユニットを構成する液滴吐出ヘッドを示す平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 圧電素子の変位(δ)と静電容量(Cp)との関係を示すグラフである。 制御ユニットを中心とした制御系の構成図である。 圧電素子の静電容量(Cp)と素子温度(K)との関係を示すグラフである。 環境温度(T)の変化量(ΔT)と静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)との関係を示すグラフである。 静電容量(Cp)と駆動電圧(V)との関係を示すグラフである。 記録時駆動電圧(Vx)の波形の具体例を示すグラフである。 時間(t)と、温度(環境温度(T)、素子温度(K))、静電容量(Cp)との関係(正方向に変化する場合)を示すグラフである。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド
2 ノズルプレート
2a ノズル
3 プールプレート
3a 連通孔
3b 液プール
4A,4B 供給孔プレート
4a 連通孔
4b 供給孔
5 供給路プレート
5a 連通孔
5b 供給路
6 圧力発生室プレート
6a 圧力発生室
7 振動板
7a 供給孔
8 圧電素子
8a 個別電極
8b 共通電極
12 フレキシブルプリント配線基板(FPC)
12a 導電パターン
20 給紙トレイ
21 排紙トレイ
30 搬送機構
31a〜31e 主搬送路
32 反転搬送路
33 ピックアップロール
34 搬送ロール
35 無端ベルト
36 駆動ロール
37 従動ロール
41Y、41M、41C、41K 液滴吐出ヘッドユニット
42Y、42M、42C、42K インクタンク
43 帯電ロール
44 プレテン
45 メンテナンスユニット
50 温度測定手段(温度検出部)
60 制御ユニット
61 時間検出部
62 制御部
63 画像記憶部
64 駆動部
71 第1の記憶部
72 第2の記憶部
73 第3の記憶部
74 第4の記憶部
75 第5の記憶部
100 カラープリンタ
101 筐体
102 記録位置
621 Cp0算出部
622 ΔCp算出部
622a Δt算出部
622b ΔT算出部
623 Cpx算出部
P 用紙
S 流路部材

Claims (12)

  1. 複数のノズル及び前記複数のノズルに連通した流路が形成された流路部材と、前記ノズルに対応して配設された複数の圧電素子とを有し、前記圧電素子の駆動に基づく変位によって前記流路を経由して前記複数のノズルから液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドと、
    所定の基準時(t0)及び画像記録時(tx)を測定する時間測定手段と、
    所定の基準時(t0)の環境温度(T0)及び画像記録時(tx)の環境温度(Tx)を測定する温度測定手段と、
    前記時間測定手段によって測定された複数の時間(t0、tx)及び前記温度測定手段によって測定された複数の前記環境温度(T0、Tx)に基づいて前記圧電素子の前記画像記録時(tx)の素子温度(Kx)における変位(δx)を算出する変位算出手段と、
    前記変位算出手段によって算出された前記記録時変位(δx)に基づいて前記圧電素子に、その駆動条件を出力する駆動手段と、
    前記時間測定手段、前記温度測定手段、前記変位算出手段及び前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記変位算出手段は、前記変位(δ)と比例関係にある静電容量(Cp)を算出する静電容量算出手段であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記時間測定手段は、前記時間測定手段の測定データからなる第1のデータを記憶する第1の記憶部を有することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記温度測定手段は、前記温度測定手段の測定データからなる第2のデータを記憶する第2の記憶部を有することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記静電容量算出手段は、前記圧電素子の、静電容量(Cp)と素子温度(K)との相互間の特性データからなる第3のデータを記憶する第3の記憶部、及び前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)と、前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt:ここで、ΔCp=画像記録時の静電容量(Cpx)−基準時の静電容量(Cp0)、Δt=tx−t0)との相互間の特性データからなる第4のデータを記憶する第4の記憶部を有することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記駆動手段は、前記圧電素子の、静電容量(Cp)と、前記駆動電圧(Vx)との相互間の特性データからなる第5のデータを記憶する第5の記憶部を有することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記制御手段は、前記時間測定手段によって測定され前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータから、前記時間(t)の変化量(Δt=tx−t0)を算出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記制御手段は、前記温度測定手段によって測定され前記第2の記憶部に記憶された前記第2のデータから、前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)を算出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記制御手段は、前記基準時環境温度(T0:ここで、T0=基準時素子温度(K0))に基づいて、前記第3の記憶部に記憶された前記第3のデータから、基準時静電容量(Cp0)を算出し、前記第4の記憶部に記憶された前記第4のデータから、前記温度変化量制御部によって算出しられた前記環境温度(T)の変化量(ΔT=Tx−T0)に基づいて前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)を算出し、算出しられた前記基準時静電容量(Cp0)及び前記静電容量(Cp)の単位時間当たりの変化率(ΔCp/Δt)に基づいて前記記録時静電容量(Cpx)を算出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記制御手段は、前記記録時静電容量(Cpx)に基づいて、前記第5の記憶部に記憶された前記第5のデータから、前記駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記環境温度(T)のT0からTxへの変化要因は、装置電源又は空調機器の電源をONにする作業であることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  12. 複数のノズル及び前記複数のノズルに連通した流路が形成された流路部材と、前記ノズルに対応して配設された複数の圧電素子とを有し、前記圧電素子の駆動に基づく変位によって前記流路を経由して前記複数のノズルから液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の駆動方法であって、
    (1)所定の基準時(t0)を測定する。
    (2)所定の基準時(t0)の環境温度(T0) を測定する。
    (3)基準時環境温度(T0)に基づいて、基準時静電容量(Cp0)を算出する。
    (4)画像記録時(tx)を測定する。
    (5)画像記録時(tx)の環境温度(Tx) を測定する。
    (6)環境温度(T)の変化量(ΔT)及び時間(t)の変化量(Δt)を算出し、前記ΔT及びΔtに基づいて、静電容量の変化率(ΔCp)を算出する。
    (7)静電容量の変化率(ΔCp)と前記Cp0とに基づいて、記録時静電容量(Cpx)を算出する。
    (8)記録時静電容量(Cpx)に基づいて、駆動条件としての駆動電圧(Vx)を算出する。
    (9)前記駆動条件としての前記駆動電圧(Vx)を、前記圧電素子に出力する、ことを含むことを特徴とする液滴吐出装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009135257A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Brother Ind Ltd アクチュエータの分類方法、活性層の厚み測定方法、記録ヘッドの製造方法、及び、記録装置
CN117087334A (zh) * 2023-10-19 2023-11-21 季华实验室 打印喷头、喷墨打印设备及其控制方法、设备与存储介质

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